福留１１回Ｖ打！今季延長初勝利！藤川、救援で今季初のイニングまたぎ！ドリス好救援で３勝目！

●13日明治神宮球場でヤクルト－阪神13回戦(延長11回)が行われ、阪神は 2回無死 1塁から北條の左中間への適時 2塁打で先制。先発岩崎は 3回まで 1安打無失点。ヤクルト先発は館山。ヤクルトは 1点を追う 7回二死 2塁から坂口の左前打で同点に追いついた。試合はそのまま、 2－ 2で延長戦に突入した。阪神は延長11回二死 2、 3塁で、福留が勝ち越しの 2点 2塁打を放った。直接対決でヤクルトを蹴落とし、 5位に浮上した。金本知憲監督(48)が、 4時間16分の戦いを制した福留の勝ち越しタイムリーを心から喜んだ。延長11回、チームを救った夏男の登場に感謝だ。この日もあと 1本が出ないジリジリした展開。同点の 9回無死 1塁では鳥谷に今季初めてバントを命じ、ゴメスに今季 2度目の代打を送る執念采配も見せた。金本監督の強い思いが執念の采配に込められた。延長11回の死闘を制し、 6月 2日以来の連勝、交流戦後初のカード勝ち越し。苦しみ抜いた前半戦を勝って、締めた。総力を尽くして、 6月 1、 2日以来 1カ月半ぶりの 2連勝にこぎ着け、最下位も脱出。この日の前半戦最終戦勝利を、後半大逆襲のきっかけにしたい。
●北條史也内野手(21)が序盤から攻守にハツラツだ。 2回無死 1塁でヤクルト先発館山の初球直球を完璧に捉えた。打球はライナーで左中間を破り、 1塁走者の高山が生還。貴重な先制タイムリーとなった。
●阪神はヤクルトに 4－ 2で勝ち、約 1カ月ぶりの連勝で最下位を脱出、前半戦を締めた。福留孝介外野手(39)が延長11回二死 2、 3塁で勝ち越しの 2点 2塁打。 5回には 4号ソロを放つ活躍だ。福留孝介外野手が豪快な中押しアーチを放った。 1点リードの 5回、先頭で打席に入ると、館山が投じた甘いチェンジアップを見逃さなかった。完璧にとらえ、右翼席に運んだ。 5月26日ヤクルト戦(神宮)以来となる 4号ソロ本塁打で加点。福留孝介外野手が貴重な決勝打で延長戦にケリをつけた。延長11回二死 2、 3塁でヤクルト・ペレスのスライダーを捉え、勝ち越し 2点適時 2塁打。今季チーム 8試合目の延長戦で初勝利を呼び込んだ。ボールは中堅・坂口の頭上を越えた。福留が両手をたたき、雄たけびを上げる。珍しく右手を突き上げてガッツポーズ。前半戦最終戦で、 4番が今季初の延長戦勝利＆最下位脱出を決めた。今季 8度目の延長戦で初勝利を飾り、 7日以来の 5位浮上。 2連勝は 6月 1、 2日の楽天戦(コボスタ宮城)以来で、カード勝ち越しは交流戦後初めて。借金｢１０｣を抱えるものの光が見えてきた。 1回は右翼フェンス直撃の 2塁打で、 5回には 5月26日のヤクルト戦(神宮)以来出場35試合ぶりの 4号ソロ。｢久々過ぎて『こんなんだったかな』って｣と笑った。10試合連続安打で、今季 7度目の猛打賞だ。金本監督は主砲をたたえつつ、後半戦のさらなる活躍を期待する。
●江越大賀外野手(23)がスーパーファインセーブで失点を防いだ。 1点リードの 6回無死 1、 2塁。バレンティンが放った右中間への大飛球をダイビングキャッチ。抜けていれば逆転は免れなかったが、ビッグプレーでチームを救った。金本監督も｢スーパープレー。 2打点の価値がある｣と褒めちぎった。打つ方でも、延長11回二死 2塁で、左前打を放ち 1、3塁と好機を拡大。続く福留の勝ち越し打につなげるなど、マルチ安打と活躍した。ふがいない自分を全力プレーで叩き起こした。待ちに待った江越の快音だ。前半戦最後の最後、ようやく首脳陣の期待に応えることができた。本来の持ち味である豪打で存在感が薄れていたところで、この日は守りでひときわ強く輝いた。弾けんばかりの身体能力に誰もが期待する。期待され、応えられなくても何度も立ち上がる。江越が縦横無尽にグラウンドを駆ければ、虎は強い。
●岩崎優投手(25)の力投は実らなかった。前半戦最終戦の先発を託され、序盤は危なげのない投球で滑り出す。しかし、 1点リードの 5回、西田に左翼へ被弾し、同点に追いつかれた。前回登板の 6日巨人戦(東京ドーム)も同点の 6回に 2点を失い、敗戦投手になっていた。またもスタミナ勝負の 6回をこらえきれなかった。
●藤川球児投手(35)が救援に転向後、今季初のイニングまたぎの 2イニングを抑えきった。 8回から登板し、先頭山田を見逃し三振に料理。走者を出しても危なげない投球を披露した。球児が 4年ぶりのイニングまたぎだ。 5番手で同点の 8回から登板。先頭の山田を空振り三振に斬ると、 3イニングを 1四球のみの無安打無失点に封じた。リリーフとして2012年 8月 7日の巨人戦(東京Ｄ)以来のイニングまたぎ。ドリスへバトンを渡し、登板 5試合連続無失点で 8ホールド目をマークした。
●ラファエル・ドリス投手(28)が、 2回 2安打無失点の好投で 3勝目を挙げた。 2－ 2の延長10回に登板。二死 1、 2塁とサヨナラのピンチを背負うも、雄平を打ち取りこの回無失点。打線が勝ち越しに成功した延長11回は、先頭西田に安打を浴びるも、続く中村を併殺打に抑え、最後は上田を 2ゴロに切って取った。 6月31日に再昇格後は、登板15試合連続無失点。その期間中はわずか 3被安打と、神懸かった投球を続けている。記事をまとめてみました。

　＜ヤクルト 2－ 4阪神、13回戦＝延長11回＞◇13日◇明治神宮球場
　阪神は 2回無死 1塁から北條の左中間への適時 2塁打で先制。先発岩崎は 3回まで 1安打無失点。ヤクルト先発は館山。
　阪神は 5回に福留の右翼への 4号ソロで追加点。ヤクルトはその裏、西田の左翼への 4号ソロで 1点を返した。
　ヤクルトは 1点を追う 7回二死 2塁から坂口の左前打で同点に追いついた。試合はそのまま、 2－ 2で延長戦に突入した。
　阪神は延長11回二死 2、 3塁で、福留が勝ち越しの 2点 2塁打を放った。直接対決でヤクルトを蹴落とし、 5位に浮上した。

　11回表阪神二死 2、 3塁、福留孝介外野手は勝ち越し 2点適時 2塁打を放った。投手ペレス＝明治神宮球場

　金本知憲監督が、 4時間16分の戦いを制した福留の勝ち越しタイムリーを心から喜んだ。｢去年の後半から試合を決めまくった。(僕が)評論家時代だったけどね。今年もこの時期からやってくれるんじゃないかと。あそこで決めるのが孝介らしいね｣。
　延長11回、チームを救った夏男の登場に感謝だ。この日もあと 1本が出ないジリジリした展開。同点の 9回無死 1塁では鳥谷に今季初めてバントを命じ、ゴメスに今季 2度目の代打を送る執念采配も見せた。｢あの投手(秋吉)は今のゴメスの状態では当たらん。原口の方が期待できる。鳥谷も迷ったんだけどね。 1番悩んだ。えーっという人も多いと思うけど、人工芝だしゲッツーが怖かったので｣。総力を尽くして、 6月 1、 2日以来 1カ月半ぶりの 2連勝にこぎ着け、最下位も脱出。この日の前半戦最終戦勝利を、後半大逆襲のきっかけにしたい。

　最下位を脱出した金本知憲監督(左)は福留孝介外野手を満面の笑みで出迎える＝明治神宮球場

　もっと勝てる！　金本監督の強い思いが執念の采配に込められた。延長11回の死闘を制し、 6月 2日以来の連勝、交流戦後初のカード勝ち越し。苦しみ抜いた前半戦を勝って、締めた。
　｢迷ったんだけどね。う～ん…。あれが一番悩んだかな。『え～っ？』って人も多いと思うけど。ゲッツーが怖かったしね。その方が雰囲気が悪くなる気がして｣
　迷い、決断した。 2－ 2の 9回。先頭の西岡が出ると、この日、 2安打の 2番・鳥谷にバントのサインを送った。
　主将の今季初犠打で一死 2塁。二死後、福留が敬遠されると、片岡打撃コーチがゴメスを呼び戻し、肩を抱く。まさか…。指揮官のコールは｢代打・原口｣。 7打席連続三振のドン底だった 6月18日のソフトバンク戦(甲子園)以来、 2度目の代打を送られた。

　同点の 9回、金本知憲監督は不振のマウロ・ゴメス内野手に代打原口文仁捕手をコール＝明治神宮球場

　｢あのピッチャー(秋吉)は、今のゴメスではちょっと当たらない。原口の方が期待できるかなっていう｣
　三振に終わったが、腹をくくった采配だった。試合前の前半戦総括会見。｢(ファンへ)本当に申し訳ない。『借金１０(以上)』のチームでもしっかり応援してくれるファンがいるので、ファンのためにも頑張りたい｣。決意を語るとともに、後半戦のキーマンに挙げたのが｢ここまでの不振は想定外｣と名指しした鳥谷とゴメス。その 2人への遠慮のないタクト。叱咤激励でもあり、勝つことにすべてを注ぐという選手へのメッセージでもあった。

　 9回、バントを決めた鳥谷敬内野手＝明治神宮球場

　練習前には神宮室内に全ナイン、スタッフを集めた。｢前半やられたから、後半は全力で巻き返そう。こんなに借金あるようなチームじゃない。おかしい！｣。熱い言葉通りの総力戦だった。
　継投も 8回から藤川、ドリスが 2回ずつ。藤川は先発を除けば2012年 8月 7日の巨人戦以来、1436日ぶりのイニングまたぎだった。
　｢ 4日あくし、全員で勝ちに行くというね｣
　延長を初めて制した、大きな 1勝。執念星を必ずや後半戦へつなげる。
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神の前半戦 5位ターンは和田監督の2012年以来(32勝42敗 9分)。同年の最終成績は 5位(55勝75敗14分)。

　 2回表阪神無死 1塁、北條史也内野手は先制適時 2塁打を放った＝明治神宮球場

　北條史也内野手が序盤から攻守にハツラツだ。 2回無死 1塁でヤクルト先発館山の初球直球を完璧に捉えた。打球はライナーで左中間を破り、 1塁走者の高山が生還。貴重な先制タイムリーとなった。
　｢ファーストストライクから絶対に打ちにいこうと思って、積極的にいきました。ストレートのタイミングに合わせて、思い切って自分のスイングをすることができました｣と振り返った。その裏、 3塁守備でも機敏に動いた。先頭バレンティンの強烈なゴロを逆シングルで捕り、アウトにした。抜けていれば長打コースだっただけに、鉄壁の守備を見せつけた格好だ。

　 5回表阪神無死、福留孝介外野手は右翼にソロ本塁打を放った＝明治神宮球場

　福留孝介外野手(39)が豪快な中押しアーチを放った。
　 1点リードの 5回、先頭で打席に入ると、館山が投じた甘いチェンジアップを見逃さなかった。完璧にとらえ、右翼席に運んだ。 5月26日ヤクルト戦(神宮)以来となる 4号ソロ本塁打で加点。｢しっかりと捉えられました。久々の感触です｣と手応えたっぷりに振り返った。

　11回表阪神二死 2、 3塁、福留孝介外野手は左越え 2点適時 2塁打を放ち、手をたたいて喜ぶ＝明治神宮球場

　福留孝介外野手が貴重な決勝打で延長戦にケリをつけた。
　延長11回二死 2、 3塁でヤクルト・ペレスのスライダーを捉え、勝ち越し 2点適時 2塁打。今季チーム 8試合目の延長戦で初勝利を呼び込んだ。
　｢若い選手が(好機を)つくってくれて、その中でピッチャーも頑張っていたんで。最年長なんで何とかしてやろうと頑張った｣
　前半戦ラストゲームで接戦をものにし、チームも最下位脱出。ベテランが大きな働きだった。

　出迎えた金本知憲監督(左)と福留孝介外野手はがっちり握手＝明治神宮球場

　ヨッシャ～！　連勝ターンや～！　阪神はヤクルトに 4－ 2で勝ち、約 1カ月ぶりの連勝で最下位を脱出、前半戦を締めた。福留孝介外野手が延長11回二死 2、 3塁で勝ち越しの 2点 2塁打。 5回には 4号ソロを放つ活躍だ。首位広島までは｢１４．５｣ゲーム差ながら、まだまだ後半戦で巻き返しまっせ。楽しみにしとってや～！
　ボールは中堅・坂口の頭上を越えた。福留が両手をたたき、雄たけびを上げる。珍しく右手を突き上げてガッツポーズ。前半戦最終戦で、 4番が今季初の延長戦勝利＆最下位脱出を決めた。

　福留孝介外野手は五回、４号ソロで追加点をあげた＝明治神宮球場

　｢みんながつないでくれたチャンス。ピッチャーも頑張っていたから、何とかしたかった。勝って(前半戦を)終るのは全然違うから、(この試合を)取りたかった｣
　延長11回。一死から西岡が四球を選び、鳥谷が中飛に倒れたあと 2盗を決めた。江越が左前打でつなぎ、巡ってきた 6打席目。ペレスのスライダーを一閃した。左中間への 2点 2塁打で、負のデータを打ち破った。
　今季 8度目の延長戦で初勝利を飾り、 7日以来の 5位浮上。 2連勝は 6月 1、 2日の楽天戦(コボスタ宮城)以来で、カード勝ち越しは交流戦後初めて。借金｢１０｣を抱えるものの光が見えてきた。

　ヒーローの福留孝介外野手＝明治神宮球場

　 1回は右翼フェンス直撃の 2塁打で、 5回には 5月26日のヤクルト戦(神宮)以来出場35試合ぶりの 4号ソロ。｢久々過ぎて『こんなんだったかな』って｣と笑った。10試合連続安打で、今季 7度目の猛打賞だ。
　｢去年の中盤…後半からかな。孝介が試合を決めまくった。また今年もこの時期からやってくれるんじゃないかってね。まあ、あそこで決めるのが、孝介だから｣
　金本監督は主砲をたたえつつ、後半戦のさらなる活躍を期待する。

　11回、適時打 2塁打を放った福留孝介外野手＝明治神宮球場

　32.6度まで気温が上昇した前日12日の長野。人工芝のグラウンドは照り返しが強く、ヤクルトが１時間ほどで練習を切り上げたが、39歳のベテランは屋外で入念に体を動かした。｢暑っつ～。死にそうや｣。フリー打撃後、大粒の汗をダラダラ流して苦笑い。それでも言葉とは裏腹に、休憩時間も取らずにグラウンドへ。試合だけでなく、練習に臨む姿勢でも若手を引っ張っている。
　12日の 8回、 4年目の25歳・緒方が飛球を取り損ねた。直後に｢あれを捕れるようにやっていこう｣と声をかけた。“超変革”を掲げる今季、前半戦は若虎が苦闘した。｢若い選手がやりやすい環境を作ってあげたい｣。自身は中日入団 1年目の1999年、当時の星野監督(現楽天球団副会長)に積極起用され、リーグＶに貢献した。チャンスをつかんだ彼らにも、勝つ喜びを知ってほしい。そのために率先してリーダーになる。
　｢このチーム状況でもこれだけたくさんのお客さんが来てくれる。僕たち選手は感謝している。この(球宴)休みを自分たちを見つめ直す時間にして、後半戦、巻き返せるように頑張ります｣
　虎党から福留コールが鳴り響くと、力強く誓った。後半戦、頼もしすぎる 4番が大逆襲に導く。

　 6回裏ヤクルト無死 1、 2塁、バレンティンの放った打球を好捕する江越大賀外野手

　江越大賀外野手がスーパーファインセーブで失点を防いだ。
　 1点リードの 6回無死 1、 2塁。バレンティンが放った右中間への大飛球をダイビングキャッチ。抜けていれば逆転は免れなかったが、ビッグプレーでチームを救った。｢迷いはなかったです。こういうところで貢献できたのは良かったと思う｣。
　金本監督も｢スーパープレー。 2打点の価値がある｣と褒めちぎった。打つ方でも、延長11回二死 2塁で、左前打を放ち 1、3塁と好機を拡大。続く福留の勝ち越し打につなげるなど、マルチ安打と活躍した。

　 6回無死 1、 2塁で江越大賀外野手が右中間に抜けようかという打球をダイビングキャッチ。よく捕った！＝明治神宮球場

　ふがいない自分を全力プレーで叩き起こした。待ちに待った江越の快音だ。前半戦最後の最後、ようやく首脳陣の期待に応えることができた。
　｢試合で、打席で打っていなかったので…｣
　延長11回二死 2塁からペレスのスライダーをとらえ、地をはうような左前打。 2走・西岡は 3塁ストップ。惜しくも殊勲打とはならなかったが直後に福留が劇打を放ち、 4－ 2と突き放す 4点目のホームを踏んだ。 1回に中前打を放っていたが、その後は 4打席連続凡退。苦しみ続けてきたバットで、ようやく勝利に貢献した。
　前日12日の同戦(長野)にも｢ 3番・中堅｣で先発したが、 1点を追う 8回一死 1、 2塁で代打・原口を送られ、同点打をベンチで見つめた。本来の持ち味である豪打で存在感が薄れていたところで、この日は守りでひときわ強く輝いた。

　江越大賀外野手は延長11回、左前打でつないで福留孝介外野手の勝ち越し打を呼びこんだ＝明治神宮球場

　 2－ 1の 6回だ。先頭の川端が四球で、山田が左前打。先発の岩崎が降板し、マウンドには 2番手のマテオ。試合の流れが大きく動いた。ここで失点すれば一気にヤクルトに持っていかれる－。打席にはバレンティン。振り抜いた打球は右中間へ飛んだ。抜ける！
　その瞬間、江越が飛んだ。猛ダッシュからあわやフェンスに顔面から突っ込むのではないかというダイビングキャッチ。白球をつかみ、燕の逆転機をつぶした。
　金本監督も｢あれはスーパープレーよね。 2打点の価値があるよ｣と大絶賛。普段は手厳しい中村外野守備走塁コーチも｢江越の執念と脚力。最高のプレー｣とほめた。
　 6月28日の 1軍再昇格以降は、得点圏に走者を置いて９打席連続ノーヒットだった。その長いトンネルも、延長11回に抜け出した。必死の守備、必死の打撃で、自ら出口にたどり着いた。
　｢(守備は)結果的に点が入らなかったので、すごくよかった。こういうところで貢献できたので、よかった｣
　弾けんばかりの身体能力に誰もが期待する。期待され、応えられなくても何度も立ち上がる。江越が縦横無尽にグラウンドを駆ければ、虎は強い。

　 6回裏ヤクルト無死 1、 2塁、岩崎優投手はピンチを迎えて降板する＝明治神宮球場

　岩崎優投手の力投は実らなかった。前半戦最終戦の先発を託され、序盤は危なげのない投球で滑り出す。しかし、 1点リードの 5回、西田に左翼へ被弾し、同点に追いつかれた。
　 6回も先頭川端に四球を与え、山田に左前打を許したところで降板。継投で後続を断った。この日は 6回途中 1失点だった。それでも｢反省点は投球イニングです。先発として 5回だけでは、リリーフの方に負担をかけてしまいますし、申し訳ないです。前回と同じで 6回に点を取られて、苦しくなってしまうピッチングになりました。 6回、 7回と投げられるようにならないといけないです｣と反省が口を突く。
　前回登板の 6日巨人戦(東京ドーム)も同点の 6回に 2点を失い、敗戦投手になっていた。またもスタミナ勝負の 6回をこらえきれなかった。

　藤川球児投手が救援に転向後、今季初のイニングまたぎの 2イニングを抑えきった。 8回から登板し、先頭山田を見逃し三振に料理。走者を出しても危なげない投球を披露した。
　 9回も続投して 3者凡退。この日は 2回無失点だった。守護神ドリスとともに必勝リレーは盤石になってきた。それでも｢ここからですから。もう終わったので｣と先を見据える。巻き返しを図る後半戦に向けて、必勝パターンが確立されたのはプラス材料だ。

　 8回から 5番手で登板した藤川球児投手＝明治神宮球場

　球児が 4年ぶりのイニングまたぎだ。 5番手で同点の 8回から登板。先頭の山田を空振り三振に斬ると、 3イニングを 1四球のみの無安打無失点に封じた。｢これからですから。(きょうは)終わったんで。次の対戦もあるので(何も)言えないです｣。リリーフとして2012年 8月 7日の巨人戦(東京Ｄ)以来のイニングまたぎ。ドリスへバトンを渡し、登板 5試合連続無失点で 8ホールド目をマークした。

　最後を締めたラファエル・ドリス投手(左)は梅野捕手とハイタッチ＝明治神宮球場

　ラファエル・ドリス投手が、 2回 2安打無失点の好投で 3勝目を挙げた。
　 2－ 2の延長10回に登板。二死 1、 2塁とサヨナラのピンチを背負うも、雄平を打ち取りこの回無失点。打線が勝ち越しに成功した延長11回は、先頭西田に安打を浴びるも、続く中村を併殺打に抑え、最後は上田を 2ゴロに切って取った。｢すごいいい感じで投げられたので良かったです。後半戦始まるけど、気持ちを切り替えながら頑張っていきたいね｣と笑顔で話した。
　 6月31日に再昇格後は、登板15試合連続無失点。その期間中はわずか 3被安打と、神懸かった投球を続けている。

◆データＢＯＸ◆
◎…阪神は 7日以来の最下位脱出。連勝は 6月 1、 2日の楽天戦(コボスタ宮城)以来。カード勝ち越しは 6月14－16日のオリックス戦(16日は雨天中止で代替の20日に勝利)以来 6カードぶり。
◎…阪神は今季初めて延長戦で勝利した。これまでは 7度で 4敗 3分け。延長戦で勝つのは昨年 9月 9日の巨人戦(甲子園)以来。

　前期最終試合が延長戦で勝利！これも一つの試練だ！全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！

　2016年公式戦日程と結果(07月)

　2016年公式戦順位表

　2016年ファーム試合日程・結果(07月)

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