●15日ヤフオクドームでマツダオールスターゲーム2016:全パ-全セ第 1戦が行われた。試合前にはセ・パ 2人ずつが出場して、恒例の本塁打競争が行われ、北海道日本ハム大谷翔平投手(22)が初出場初優勝を果たした。ファン投票で選出された投手では右手中指のまめが潰れた影響で登板できないが、急きょ出場となった野手で二刀流の本領を発揮し、賞金50万円を獲得。 8回には代打で出場し、鋭い当たりの 3直を放った。決勝で大谷は、先に打った柳田に 2本で並んだ。凡退なら敗戦が決まる 9スイング目。高く上がった打球は、バックスクリーン上段に着弾した。初出場で初優勝。球場が大歓声に包まれる中、ヘルメットを外して控えめに頭を下げた。 4選手のトーナメント方式で行われた準決勝では、両リーグトップの29本塁打をマークしている全セ・山田(ヤクルト)に 6- 5と競り勝った。賞金50万円に加えて、スパークリングワイン 100本を獲得。大谷の代わりに急きょ、16日の第 2戦で 3回を投げることになった有原(北海道日本ハム)からは重圧をかけられていた。賞金を軍資金にして、同僚と食事に出かける予定だ。16日の第 2戦(横浜)は再び本塁打競争に参戦。「 5番・DH」での先発出場が濃厚だ。ファンに、豪快なアーチを届ける。
●全セの巨人坂本勇人内野手(27)が、両チーム初安打となる先制ソロを放った。 4回二死での第 2打席、全パのロッテ石川の内角直球を左翼席へ運んだ。自身 4度目の敢闘賞を受賞。
●全セのヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(32)が、豪快な 1発を放った。「 7番・指名打者」でスタメン出場。試合後には、敢闘選手賞を受賞。賞金 100万円を受け取った。
●全セの阪神ドラフト 1位高山俊外野手(23=明治大學)が球宴初安打を記録。 4打数 1安打 1盗塁と活躍した。新人ながらファン投票外野手部門 3位で選出された。 8番右翼で先発出場。 5回一死で迎えた第 2打席に、全パの楽天則本の外角低め直球を捉え、遊撃内野安打を放った。さらに、続くヤクルト中村の打席で 2盗に成功し、初盗塁も記録。大舞台で躍動した。全セが全パに 5- 4で競り勝った。全セの「 8番・右翼」で先発した阪神のドラフト 1位・高山俊外野手は、 5回に遊撃内野安打を放つとすかさず 2盗。阪神の新人野手では、1969年の田淵幸一と1980年の岡田彰布以来 3人目となる初安打と、1980年の岡田以来 2人目となる初盗塁を一気に決めて、偉大な先輩たちに肩を並べた。 5回一死走者なしでの第 2打席。全パの 3番手・則本(楽天)の初球の外角直球に反応した。打球は高いバウンドで投手の頭上を越えた。内野安打を放ち、続く中村の打席でも俊足を見せつけた。他球団の選手と積極的に交流を深めた中で、昨季三冠王の全セ・山田(ヤクルト)にも助言をもらった。フル出場した第 1戦で上々の“デビュー”。虎の大物新人は、超一流が集まる祭典を楽しみながら、進化を加速させる。
●全セのDeNA筒香嘉智外野手(24)が自身初の球宴弾を放った。 1点リードの 5回、則本の外角スライダーを二枚腰のスイングで右翼席に放り込んだ。 3打数 2安打 1打点の活躍でMVPを獲得。賞金 300万円をゲットした。強く、高く-。プロ野球ファンの夢を乗せて、筒香の放った打球は右翼フェンスを越えた。 1- 0の 5回無死、則本(楽天)の 126キロのスライダーを強振。打った瞬間に本塁打と分かる当たりで、 3塁側ベンチは所属球団に関係なく全セの仲間が立ち上がって大歓声。ハイタッチでは、菊池(広島)から頭をペチンとたたかれて“祝福”された。第 3打席ではマーティン(北海道日本ハム)の 150キロの速球を逆らわずに左翼フェンス直撃の 2塁打とし、代走・鈴木(広島)を送られてお役ご免となった。試合前に行われた本塁打競争に 2年連続で出場。昨年は決勝で柳田(ソフトバンク)を下すなど、初出場ながら優勝に輝いた。優勝は大谷に譲ったが、約 3時間後にMVPとしてスポットライトを浴びた。賞金 300万円の使い道については「これから考えます」。お立ち台では 2夜連続のMVP宣言も飛び出した。今季22本中20本を放っている本拠地で、遠くまでアーチをかける。
●真っ向勝負でねじ伏せた。全セの先発巨人・菅野智之投手(26)は、 2回を完全投球。ファン投票 1位の実力を見せつけた。全21球のうち、角中(ロッテ)への 4球目のスライダーを除く全20球を速球で押した。並み居る全パの強打者を封じ込んだ。かつてレジェンドが繰り広げた真剣勝負で、今度は菅野が少年たちに夢を与えた。後半戦へ弾みをつけるマウンドだった。
●全セの 2番手で登板した阪神・藤浪晋太郎投手(22)は、全パの 4番、北海道日本ハム・中田翔外野手(27)にオール直球勝負を挑み捕邪飛に仕留めるなどして 2回をゼロ封。 2年連続の球宴白星とともに、後半戦巻き返しへの手応えをつかんだ。前半戦最後の登板だった 8日の広島戦(甲子園)で屈辱にまみれた。 1回から 3失点し金本監督の意向で 8回 6失点、 161球を投げた。あれから 1度もブルペン入りせず、真っさらな体と心でこの舞台に立っていた。 3回から 2番手で登板。もう 1人の大阪桐蔭高校の先輩、先頭・浅村(西武)を右飛、炭谷(西武)も遊飛、今宮(ソフトバンク)は 3ゴロ。わずか 4球、すべて 150キロ超えの直球で料理した。直後の全セ・坂本(巨人)の先制弾に、ベンチ前でガッツポーズ。 3回完全投球でMVPを獲得した昨季に続き、勝利投手の権利が舞い込んだ。そのまま全セがリードを守り白星をゲット。公式戦を合わせても、 6月 2日の楽天戦(コボスタ宮城)で 4勝目を挙げて以来43日ぶりの“勝ち”だった。ここまで 4勝 5敗、防御率3.46。下を向いているひまはない。輝く星を見つめて、藤浪はもっともっと上へ行く。
●全パの最年長、ソフトバンク和田毅投手(35)が地元福岡で先発し、 2回を無安打無失点に抑えるパーフェクト投球をみせた。 5年ぶり 5度目の球宴。侍ジャパンに名を連ねる全セの好打者たちを手玉に取る快投だった。
<マツダオールスターゲーム2016:全パ 4- 5全セ>◇第 1戦◇15日◇ヤフオクドーム
北海道日本ハム大谷翔平投手がホームランダービーを制した原動力に、チームメイトへの恩返しの思いがあったことを明かした。
ヤクルト山田、ソフトバンク柳田のスラッガー 2人を連破して頂点に立ったが、本来は投手で選出されたファン投票。つぶしてしまった右手中指のマメの影響で今回は登板不可能で、この日 4番手で登板したチームメイトのマーティン、16日に登板する有原が通常よりも 1イニングずつ多く投げる可能性が出ていた。
「ホームランの賞金で返して、と言われていた」と、おねだりされていたという。狙い通りに50万円を手にし「みんなでご飯を…」と、ごちそうを約束していた。
試合前のホームラン競争優勝し、賞金を受け取る北海道日本ハム大谷翔平投手=ヤフオクドーム
試合前にはセ・パ 2人ずつが出場して、恒例の本塁打競争が行われ、全パ・大谷翔平投手が初出場初優勝を果たした。ファン投票で選出された投手では右手中指のまめが潰れた影響で登板できないが、急きょ出場となった野手で二刀流の本領を発揮し、賞金50万円を獲得。 8回には代打で出場し、鋭い当たりの 3直を放った。
決勝で大谷は、先に打った柳田に 2本で並んだ。凡退なら敗戦が決まる 9スイング目。高く上がった打球は、バックスクリーン上段に着弾した。初出場で初優勝。球場が大歓声に包まれる中、ヘルメットを外して控えめに頭を下げた。
「当初は投手としてファン投票で選んでいただいたのに残念ですが、盛り上げることができてよかったです」
全パのユニホームを着た北海道日本ハム大谷翔平投手がスラッガーとしての才能を見せつけた=ヤフオクドーム
スラッガーが集う球宴の一大イベントを前に「もともと、本塁打を狙う打者ではない」と弱気な発言を連発していたが、主役の座を奪った。 4選手のトーナメント方式で行われた準決勝では、両リーグトップの29本塁打をマークしている全セ・山田(ヤクルト)に 6- 5と競り勝った。全パ・柳田と対戦した決勝では 5スイング目まで快音は響かなかったが、終盤に追い込んだ。
先発投手として、ファン投票で 4年連続 4度目の球宴出場を決めた。さらに、ファン投票で決まる現行制度となった2008年以降、投手として初めて本塁打競争に選ばれた。だが、10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手中指のまめが潰れて緊急降板。栗山監督が「辞退の可能性もあった」と振り返るほどだった。球団、NPBなどが話し合い、特別措置として野手出場することが決定した。
代打で 3ライナーに倒れた北海道日本ハム大谷翔平投手
賞金50万円に加えて、スパークリングワイン 100本を獲得。大谷の代わりに急きょ、16日の第 2戦で 3回を投げることになった有原(北海道日本ハム)からは「本塁打の賞金で(借りを)返してほしい」と重圧をかけられていた。賞金を軍資金にして、同僚と食事に出かける予定だ。
8回には代打で登場して再び歓声を浴びたが、 3直に倒れた。16日の第 2戦(横浜)は再び本塁打競争に参戦。「 5番・DH」での先発出場が濃厚だ。ファンに、豪快なアーチを届ける。
★本塁打競争のルール: 1選手につき 7アウト制で見逃しはカウントしない。空振りやファウルを含め、本塁打以外はアウトとする。 4選手が参加するトーナメント制で、後攻の選手は先攻の本塁打数を上回った時点で勝利。同数の場合は(1)本塁打競争のファン投票の票数が上位の選手(2)今季公式戦で本塁打数が多い選手(3)昨季公式戦で本塁打数が多い選手が勝者になる。ただし決勝が本塁打 0で並んだ場合は「引き分け」となる。
全パに勝利し、笑顔でナインの出迎えに向かう巨人坂本勇人内野手ら=ヤフオクドーム
全セの巨人坂本勇人内野手が、両チーム初安打となる先制ソロを放った。
4回二死での第 2打席、全パのロッテ石川の内角直球を左翼席へ運んだ。自身 4度目の敢闘賞を受賞し「甘い球を思い切っていった。年下の選手が多いので楽しくやっています」とほほ笑んだ。
5回表全セ一死、右中間本塁打を放ち、 3塁コーチャーの秋吉亮投手(左)とハイタッチを交わすウラディミール・バレンティン外野手=ヤフオクドーム
全セのヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が、豪快な 1発を放った。「 7番・指名打者」でスタメン出場。
2点リードの 5回一死から全パの楽天則本の 151キロ直球を捉え、右中間スタンドの中段まで運んだ。
試合後には、敢闘選手賞を受賞。賞金 100万円を受け取った。「はるばる東京から来たかいがありました」と笑みをこぼした。
5回表全セ一死、高山俊外野手は遊撃へ内野安打を放った。投手楽天・則本昂大=ヤフオクドーム
全セの阪神ドラフト 1位高山俊外野手が球宴初安打を記録。 4打数 1安打 1盗塁と活躍した。
新人ながらファン投票外野手部門 3位で選出された。 8番右翼で先発出場。 5回一死で迎えた第 2打席に、全パの楽天則本の外角低め直球を捉え、遊撃内野安打を放った。「もう少し気持ちいいヒットを打ちたかったんですけど。全力疾走というのを言って臨んだので、そういう意味ではいいヒットだったかなと思います」。試合前には「(安打を) 1本打ちます」と話していたが、有言実行した。
さらに、続くヤクルト中村の打席で 2盗に成功し、初盗塁も記録。大舞台で躍動した。
高いバウンドで投手の頭上を越える打球を放ち、 1塁へ駆け出す高山俊外野手=ヤフオクドーム
全セが全パに 5- 4で競り勝った。全セの「 8番・右翼」で先発した阪神のドラフト 1位・高山俊外野手は、 5回に遊撃内野安打を放つとすかさず 2盗。阪神の新人野手では、1969年の田淵幸一と1980年の岡田彰布以来 3人目となる初安打と、1980年の岡田以来 2人目となる初盗塁を一気に決めて、偉大な先輩たちに肩を並べた。
球界の“お祭り”を全力で駆け抜けた。トップスピードで 1塁に到達してHランプを点灯をさせ、即座に 2塁を奪い取った。初出場で初安打に初盗塁。高山が、球宴を足で彩った。
「楽しかったですね。もう少し気持ちのいいヒットだとよかったんですけど、オールスターに臨むにあたって、全力疾走とか、そういう部分を言ってきた、いいヒットだったと思います。盗塁もよかったです」
内野安打とすると、すかさず 2盗を決め、足で魅せた高山俊外野手=ヤフオクドーム
5回一死走者なしでの第 2打席。全パの 3番手・則本(楽天)の初球の外角直球に反応した。打球は高いバウンドで投手の頭上を越えた。遊撃・今宮がランニングスローも、間一髪セーフ。内野安打を放ち、続く中村の打席でも俊足を見せつけた。
「サインはないです。いけたらいこうという感じでした」。 2- 2の平行カウントからスタートを切り続け、 7球目に 2塁ベースに足から滑り込んだ。
球宴に出場した阪神の新人で、ヒットを放ったのは1969年の田淵、1980年の岡田に続いて 3人目。ルーキーで盗塁を決めたのも1980年の岡田以来 2人目。偉大な先輩たちに肩を並べた。
5回、安打を放った高山俊外野手=福岡ヤフオクドーム
他球団の選手と積極的に交流を深めた中で、昨季三冠王の全セ・山田(ヤクルト)にも助言をもらった。藤浪が山田に「どうやってヒット打つんですか?」と質問すると、高山は「僕も乗っかって、同じことを聞きました」。極意を得ようと、耳を傾けた。
山田は「高山も同じでしょ? 真っすぐにタイミングを合わせて、グッとボールに入っていく」と返答。球界屈指の強打者と感性を重ね合わせ、初の夢舞台で躍動した。
「あっという間に終わった感じです。いろいろと話も聞けましたけど、あしたもある、いろいろ吸収していきたい」
フル出場した第 1戦で上々の“デビュー”。虎の大物新人は、超一流が集まる祭典を楽しみながら、進化を加速させる。
5回表全セ無死、右越え本塁打を放った筒香嘉智外野手(左)は菊池涼介内野手から手荒い祝福を受けた=ヤフオクドーム
全セのDeNA筒香嘉智外野手が自身初の球宴弾を放った。 1点リードの 5回、則本の外角スライダーを二枚腰のスイングで右翼席に放り込んだ。「狙っていました。前の回に坂本さんが打ってベンチも盛り上がっていたので、いい雰囲気で打席に入ることができました。少しタイミングは外れてしまいましたが、何とか入ってよかったです。次も打てるか分かりませんが、ファンが喜んでもらえるように次も狙っていきたいです」とコメント。この日は契約するミズノ社が用意したシルバーカラーのバッティンググローブを着用。オールスターならではの雰囲気を存分に楽しんだ。
3打数 2安打 1打点の活躍でMVPを獲得。賞金 300万円をゲットし「使いみちはまだ決まっていません。明日は地元での開催なので横浜のファンの前でもいいプレーを見せられるように頑張ります」と話した。
5回、ベンチに戻った筒香嘉智外野手(右から 2人目)は、菊池涼介内野手(右)に頭をたたかれてびっくり。左は山崎康晃投手=ヤフオクドーム
これぞ、筒香の打撃だ! 全セが全パに 5- 4で勝利した。全セの「 5番・左翼」で出場した筒香嘉智外野手が第 2打席で球宴初アーチとなる右越えソロを放つなど 3打数 2安打。出場全選手で唯一の複数安打をマークし、最優秀選手(MVP)に初選出された。通算成績は、セの78勝80敗10分け。第 2戦は16日に、横浜スタジアムで行われる。
強く、高く-。プロ野球ファンの夢を乗せて、筒香の放った打球は右翼フェンスを越えた。
「狙っていました。シーズン中は状況を見ながらの打撃になるので、なかなか本塁打を狙うことはない。球宴ならではです。スライダーをうまく拾うことができました」
広島・菊池涼介内野手(奥「33番」)から祝福のカンチョーを受けたMVPに選出されたDeNA・筒香嘉智外野手(中央)=福岡ヤフオクドーム
1- 0の 5回無死、則本(楽天)の 126キロのスライダーを強振。打った瞬間に本塁打と分かる当たりで、 3塁側ベンチは所属球団に関係なく全セの仲間が立ち上がって大歓声。ハイタッチでは、菊池(広島)から頭をペチンとたたかれて“祝福”された。第 3打席ではマーティン(北海道日本ハム)の 150キロの速球を逆らわずに左翼フェンス直撃の 2塁打とし、代走・鈴木(広島)を送られてお役ご免となった。
球宴初本塁打で、主役を奪い返した。試合前に行われた本塁打競争に 2年連続で出場。昨年は決勝で柳田(ソフトバンク)を下すなど、初出場ながら優勝に輝いた。今年は準決勝で柳田と対戦。投手を務めた戸柱(DeNA)の制球難(?)も影響したのか、7スイングでまさかの 0本に終わり、初戦敗退。ファンのため息を誘った。優勝は大谷に譲ったが、約 3時間後にMVPとしてスポットライトを浴びた。
最優秀選手に選ばれたDeNA・筒香嘉智外野手=福岡ヤフオクドーム
「ホームランダービーでは恥をかいたので、なんとかしたかった」
賞金 300万円の使い道については「これから考えます」。お立ち台では「特別な試合で打ててうれしかった。あした(16日)もとれるように頑張ります!」と 2夜連続のMVP宣言も飛び出した。
16日は本拠地、ハマスタでのお祭りだ。定位置でもある「 4番・左翼」での出場が濃厚。「DeNAのファンもたくさんくるので、喜んでもらいたいですね」。今季22本中20本を放っている本拠地で、遠くまでアーチをかける。
◆データBOX◆
〔1〕24歳 7カ月の全セ・筒香(DeNA)がMVPを受賞。DeNA(前身時代を含む)の選手がMVPを受賞したのは2012年第 1戦の中村紀洋以来 4年ぶり 8人目。24歳 7カ月での受賞は1985年第 1戦の高木豊(26歳 8カ月)を抜く球団最年少。
〔2〕筒香は 5回に球宴初アーチ。DeNAの選手が本塁打をマークしたのは2012年第 1戦の中村紀洋以来 4年ぶり10人目(12本目)。24歳 7カ月でのアーチは1964年第 2戦の重松省三(24歳 6カ月)に次ぐ球団年少 2番目となった。
全セ先発の巨人・菅野智之投手=ヤフオクドーム
真っ向勝負でねじ伏せた。全セの先発巨人・菅野智之投手は、 2回を完全投球。ファン投票 1位の実力を見せつけた。
「変化球を、一球だけ投げてしまった。とにかくゼロに抑えられてよかったです。ファンの方は力と力のぶつかり合いを期待していたと思うので、いい投球ができた」
全21球のうち、角中(ロッテ)への 4球目のスライダーを除く全20球を速球で押した。 1回、対戦したい打者に挙げていた柳田(ソフトバンク)を内角高めへの、この日最速の 151キロ直球で詰まらせ、 1ゴロ。 2回には同学年の 4番、中田(北海道日本ハム)を「真っすぐで押すことができた」と外角高めの 148キロ直球で空振り三振に仕留め、並み居る全パの強打者を封じ込んだ。
1回、先発巨人・菅野智之投手(左)はソフトバンク・柳田悠岐外野手(右)を 1ゴロに仕留め不敵な笑み。中央は新井貴浩内野手=ヤフオクドーム
小学 4年生だった1999年の球宴が、脳裏に焼き付いている。オリックス・イチロー(現大リーグ・マーリンズ)が、新人だった巨人・上原(同・レッドソックス)からバックスクリーンへ本塁打を放った。
「どうしてもお祭りみたいな雰囲気があるけど、あの場面はシーズンさながらの真剣勝負でやっていたのではないかと思えた」
かつてレジェンドが繰り広げた真剣勝負で、今度は菅野が少年たちに夢を与えた。「いいリフレッシュになりました」。後半戦へ弾みをつけるマウンドだった。
本塁打を放った坂本勇人内野手(左)をハイタッチで出迎える藤浪晋太郎投手=ヤフオクドーム
第 1戦が行われ、全セが全パに 5- 4で競り勝った。全セの 2番手で登板した阪神・藤浪晋太郎投手は、全パの 4番、北海道日本ハム・中田翔外野手にオール直球勝負を挑み捕邪飛に仕留めるなどして 2回をゼロ封。 2年連続の球宴白星とともに、後半戦巻き返しへの手応えをつかんだ。
のびのびと腕を振った。ふがいない気持ちも悔しさも頭から消し去り、藤浪が暴れた。大阪桐蔭高校の先輩で全パの 4番、中田(北海道日本ハム)も直球でねじふせ、 2回をゼロ封。反攻の 1歩目を踏み出した。
「何も考えずに普通にプレーしようと思って。しっかり 0点に抑えられたのでよかったです」
前半戦最後の登板だった 8日の広島戦(甲子園)で屈辱にまみれた。 1回から 3失点し「最後まで投げさせようと思った」という金本監督の意向で 8回 6失点、 161球を投げた。あれから 1度もブルペン入りせず、真っさらな体と心でこの舞台に立っていた。
浅村を右飛に打ち取って、体がピョ~ン=ヤフオクドーム
3回から 2番手で登板。もう 1人の大阪桐蔭高校の先輩、先頭・浅村(西武)を右飛、炭谷(西武)も遊飛、今宮(ソフトバンク)は 3ゴロ。わずか 4球、すべて 150キロ超えの直球で料理した。直後の全セ・坂本(巨人)の先制弾に、ベンチ前でガッツポーズ。 3回完全投球でMVPを獲得した昨季に続き、勝利投手の権利が舞い込んだ。
続く 4回は先頭の秋山(西武)に四球を与えたが、一死から柳田(ソフトバンク)を外角高め 150キロで空振り三振。そして二死 2塁で先輩、中田にオール直球勝負。最後は高め 150キロで捕邪飛。「危ないボールもあったんですけど、二死だったのでいいかなと思って、直球勝負でいきました」。
そのまま全セがリードを守り白星をゲット。公式戦を合わせても、 6月 2日の楽天戦(コボスタ宮城)で 4勝目を挙げて以来43日ぶりの“勝ち”だった。
中田を捕邪飛に打ち取って、同じように体がピョ~ン!! 思い切り投げて思い切り躍動した藤浪晋太郎投手=ヤフオクドーム
強打者に向かい、果敢に自慢の速球を投げ込む姿こそが、だれもが期待する藤浪の姿。やはり大舞台がよく似合う。球宴の空気を胸一杯に吸い、動き回った。試合前には高山を伴い、山田(ヤクルト)の元へ歩み寄った。
「どうやってヒットを打つんですか? と聞いて、タイミングの取り方の話とかを教えてもらいました。マネはできないですけど、一流の感覚がどんなものか聞いてみたかったので」
この夜の 2回無失点の20球を必ずきっかけにする。「(自分を)変えたいですし、変えないといけない。後半戦、しっかり戦えるようにしたいです」。
ここまで 4勝 5敗、防御率3.46。下を向いているひまはない。輝く星を見つめて、藤浪はもっともっと上へ行く。
1回表を抑え笑顔でベンチに戻る先発のソフトバンク和田毅投手=ヤフオクドーム
全パの最年長、ソフトバンク和田毅投手が地元福岡で先発し、 2回を無安打無失点に抑えるパーフェクト投球をみせた。
5年ぶり 5度目の球宴。侍ジャパンに名を連ねる全セの好打者たちを手玉に取る快投だった。「 2回をパーフェクトに抑えることができて、何も言うことはない。(米国か)日本に帰ってきた年にホークスの地元福岡で球宴があるのも何かの縁。本当に感謝です」と、笑顔で話した。
後半大逆襲へ、金本知憲監督が球宴休み中のボディーケア指令を出した。「借金『10』で 2日間(練習)休みはどうかと思うけど後半勝つために、巻き返すためにまずはコンディションを整えて欲しい。肩肘、足腰をしっかりケアしてほしい」。今年の球宴休みは 4日間ある。 5位に沈むチームなら、練習漬けでもおかしくない。だが監督は思い切って14日から 2日間の休みを決定した。ただしその時間は、後半戦からベストパフォーマンスを発揮するために投資せよというものだ。
しっかり疲労を取り除いておかないと、夏場勝負になる残り56試合で良い結果は残せない。「遊んで気分転換してもいいけど、体のケアを中心にね。後半のために休む。メンテナンス(の 2日間)です」。高山らの球宴出場組には14日と球宴明けの17日に休みを与える。それぞれが 2日間の休みを有効活用して反撃態勢を整えたい。
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