●16日横浜スタジアムでマツダオールスターゲーム2016:全セ-全パ第 2戦(規定により引き分け)が行われ、全パの北海道日本ハム・大谷翔平投手(22)が本塁打を含む 3安打 2打点の活躍で、自身初のオールスター最優秀選手に選ばれた。敢闘選手賞には、 5回に 2ラン本塁打を放った西武・浅村栄斗内野手(25)、先制本塁打など 2安打を放ったDeNA・筒香嘉智外野手(24)、 2安打 1打点の活躍を見せた広島・鈴木誠也外野手(21)が選ばれた。 5- 5で引き分けた。最優秀選手(MVP)にはソロ本塁打など 3安打 2打点の大谷翔平投手が初選出され、賞金 300万円を獲得した。通算成績は全パの80勝78敗11分け、通算成績はパの80勝78敗11分けとなった。 3- 3の 7回には、先頭で左前打し、今宮(ソフトバンク)の適時打につなげた。再びリードを許した 8回には右前に同点打。ビハインドをはね返したのは、常に大谷。 3安打 2打点で引き分けに持ちこみ、文句なしのMVP。賞金 300万円を手にした。「大きいのを狙っていく」-。 4年連続 4度目となったお祭りを前に、自らに課した誓いを、前日のダービー、この日の本塁打で果たした。18日から後半戦がスタート。 6ゲーム開いている首位・ソフトバンクを追うため、チームの先頭に立つ使命がある。祭りの主役から、ペナントの主役へ。大谷は夏を全力で駆け抜ける。
●第 2戦は全セと全パが 5- 5で引き分け。全セの原口文仁捕手(24=阪神)が、 1点を追う 7回に代打で登場し、左翼フェンス直撃の同点 2塁打を放ってみせた。球宴初打席で初安打初打点は、阪神では1980年の岡田彰布以来。チームは 5位に低迷するが、後半戦の巻き返しへ夢舞台で最高の手応えをつかんだ。コーチでベンチ入りしていた金本監督も思わず跳ね起きた。代打で、左翼フェンス直撃の一時同点 2塁打だ。苦難の 7年を越えてきたタテジマの「94」が、全野球ファンからの拍手で打席に迎えられた。全パの有原(北海道日本ハム)の 2球目 147キロを強振。あと数十センチで逆転 2ランも、球宴初打席で初安打初打点。1980年の岡田彰布以来の快挙をやってのけた。まだ見せ場はあった。同点の 9回二死で打席へ。 7球目まで粘ったが、最後は中堅後方への大飛球に終わった。 8回の守備では中田翔(北海道日本ハム)の邪飛を落球。うれしさも悔しさも詰まった原口劇場だった。苦しいときも「フミなら大丈夫」と、応援し続けてくれた故郷の人たちに全力プレーを捧げた。今回の出場決定直後、故郷の埼玉・寄居町の役場に「祝オールスター出場」の垂れ幕が登場した。その横には、リオ五輪の男子 1万メートル代表に決まった設楽悠太選手(24)を祝うものもあった。同い年で同じ町出身。「僕の(垂れ幕)は便乗ですね」とはにかむ。活躍を喜んでくれる人は、まだまだいる。観戦した帝京高野球部の大先輩で、とんねるずの石橋貴明(54)が「ナイスバッティング。山崎と最後いいバッテリーを見せてもらって。後半も大活躍してもらって、(人気テレビ企画の)野球BANで待ってます!」とエール。金本監督もと目尻を下げる。チームは借金「10」で 5位と低迷する中、正捕手を争う岡崎が左手骨折で長期離脱。手に残る感触が、巻き返しへの道しるべともなる。地に足は着いている。ひときわ輝いた新星が、虎の猛反攻の要にどっしりと座る。 1塁側スタンドで観戦していた家族も立ち上がってよろこんだ。父・秀一さん(64)、母・まち子さん(58)と、姉の祥子さん(27)、秀一さんの従兄弟の桧山昌彦さん(57)の 4人で見守った。
●全セの「 4番・左翼」で出場したハマの大砲・筒香嘉智外野手(24=DeNA)が、 2回に右越えソロを放ち、第 1戦のMVP(賞金 300万円)に続き、敢闘選手賞(同 100万円)をゲット。 1シリーズ 2本塁打は、前身時代を含めて球団初。ご近所の山下公園周辺では、約3000発の花火が打ち上げられた「横浜スパークリングトワイライト」。そしてハマスタでは 8年ぶり開催の球宴が、“ご当地”選手の活躍で熱く盛り上がった。譲れぬ主役はやはりこの男、筒香だ。 2回の第 1打席。全パ先発・涌井(ロッテ)が投じた初球、 139キロを振り抜いた。うなりを上げる弾丸ライナーは、そのまま右翼席最前列にスタンドイン。いかつい顔をほころばせ、ベースを一周する背番号「25」に、大歓声が降り注いだ。 2試合連発で、第 1戦のMVPに続く敢闘選手賞で、合計 400万円をゲット。冠スポンサーのマツダから「Be a Driver賞」を贈られ、約 300万円の車も手に入れた。主砲の活躍に負けず劣らず、ハマの星たちも輝いた。先発の大役を担った 2年目左腕・石田は 2回無失点の好投。バッテリーを組んだD 4位・戸柱恭孝捕手(26=NTT西日本)も好リードで試合を作った。井納を挟み、最後は守護神・山崎康。ハマスタ名物「康晃ジャンプ」で球場は一体になった。夢舞台の熱狂そのまま、後半戦でも、ハマは熱く燃える。
●再戦のゴングのような轟音が響いた。山下公園の沖合から花火が上がり、マウンド上の岩貞祐太投手(24=阪神)の闘志に火がついた。交流戦で満塁弾を浴びたメヒア(西武)を併殺に仕留め、 2回を無失点。初の晴れ舞台で“リベンジ”を果たした。 3回から全セの 2番手で登場し、ハイライトは 4回だ。先頭の栗山(西武)の打球が足もとを襲った。右足裏に当たる内野安打。不穏な空気が漂ったが、それはほんの一瞬。思い切り腕を振った。無死 1塁から糸井(オリックス)を 147キロの直球で空転させ、直後に花火が上がった。 6月 3日の西武戦(甲子園)で屈辱を味わった助っ人との対戦。直球 2球で追い込むと、最後は 4球目の外角へのチェンジアップでバットの芯を外した。遊撃・坂本(巨人)のグラブトスも決まり 6- 4- 3の併殺が、鮮やかに完成。笑顔でマウンドを降りた。再起への一歩目を踏み出した。交流戦に入った 6月に成績が急降下。自身 5連敗中で、最近 6試合は30回で33失点(自責32)し、防御率9.60と苦しんだ。フォームを見直し、腕を強く振れる位置を探し、復調を印象付ける 2回無失点。雪辱を果たした真夏の夜の祭典が、輝きを取り戻すキッカケになる。記事をまとめてみました。
<マツダオールスターゲーム2016:全セ 5- 5全パ=規定により引き分け>◇第 2戦◇16日◇横浜スタジアム
全パの北海道日本ハム・大谷翔平投手が本塁打を含む 3安打 2打点の活躍で、自身初のオールスター最優秀選手に選ばれた。
投手部門でファン投票、選手間投票で選出されていた大谷は、指先のまめをつぶした影響で打者として出場。「 5番・指名打者」で先発し、 2点を追う 5回無死でまずは、自身オールスター初となる左中間への本塁打。 7回にも先頭で左前打を放つと、 1点を追う 8回には二死 1、 2塁から同点打を放ち、シーソーゲームを引き分けに持ち込んだ。
5回表全パ無死、左越え本塁打を放ちベンチに迎えられる北海道日本ハム・大谷翔平投手=横浜スタジアム
大谷は「投手として選んでもらったので、マウンドでいいパフォーマンスを見せられればと思っていたけど、こういう形になってしまったのでなんとか活躍したかった。すごく楽しかった。打ったときもみなさんが声援を送ってくれて温かかった。もっとパ・リーグを盛り上げて、プロ野球全体でがんばっていきたい」と振り返った。
敢闘選手賞には、 5回に 2ラン本塁打を放った西武・浅村栄斗内野手、先制本塁打など 2安打を放ったDeNA・筒香嘉智外野手、 2安打 1打点の活躍を見せた広島・鈴木誠也外野手が選ばれた。
5回表全パ無死、工藤公康監督(中央)はソロ本塁打を放った大谷翔平投手(左)を笑顔で迎える。右は栗山英樹監督=横浜スタジアム
5- 5で引き分けた。最優秀選手(MVP)にはソロ本塁打など 3安打 2打点の大谷翔平投手が初選出され、賞金 300万円を獲得した。通算成績は全パの80勝78敗11分け。
全パ工藤監督:勝てなかったが、まずは負けないことが大事。選手の負けたくない気持ちが非常に出た 2試合だった。大谷君はすごいな。逆方向へあれだけ飛ばすのは柳田に匹敵する。
全セ真中監督:最後まではらはらしたが、いいゲームができて良かった。どこからでも点が取れるし、やっていて楽しかった。相手の大谷君もそうだし、パワーのある素晴らしい対決だった。
打っちゃった! 本塁打を放った大谷翔平投手は、子供のように大喜び=横浜スタジアム
大谷のための夢舞台-。全パの「 5番・DH」で出場した大谷翔平投手が、 2回に球宴初アーチとなる左中間ソロを放つなど 4打数 3安打 2打点で、MVP(賞金 300万円)を初めて獲得した。試合は 5- 5で引き分け、通算成績はパの80勝78敗11分けとなった。後半戦は、セ、パ両リーグともに18日にスタートする。
世界は、球界は、大谷を中心に回っているのか。 163キロの快速球は見せられない。だが、本塁打でなら、魅せられる。その瞬間は、 0- 3の 5回にやってきた。
「狙っていました。すごく気持ちよかったです。みんな打っていたので、打ってみたいな、と思っていました」
大谷翔平投手(右上)は試合後、デニス・サファテ投手(右下)のスマホで、エルネスト・メヒア内野手(左上)、田村龍弘捕手とパチリ=横浜スタジアム
全セの 3番手・井納(DeNA)の初球、 145キロの直球を、左中間席へ球宴初アーチ。「投手が代わった 1球目。真っすぐを狙った」と、してやったり。 3- 3の 7回には、先頭で左前打し、今宮(ソフトバンク)の適時打につなげた。再びリードを許した 8回には右前に同点打。ビハインドをはね返したのは、常に大谷。 3安打 2打点で引き分けに持ちこみ、文句なしのMVP。賞金 300万円を手にした。
前日15日の第 1戦(ヤフオクドーム)は、ホームランダービーで優勝(賞金50万円)。だがこの日は一転、メヒア(西武)との決勝でノーアーチに終わった。「強引に引っ張りにいきすぎた。試合ではセンター方向を意識した」。修正力を見せつけた。
試合前の円陣で大谷翔平投手(中央)は、右の拳を振り上げながら鼓舞した=横浜スタジアム
全パの最年少は、盛り上げ役も担った。試合前の 3塁ベンチ前。円陣で大谷の甲高い声が響いた。ムードメーカーの「熱男(アツオ)」松田(ソフトバンク)から、突然、声出し役に任命された。大谷は「パ・リーグは!」と声を張り上げ、「強い!!」と仲間が呼応。前日の第 1戦での松田のモノマネで、むちゃぶりに応じた。
「大きいのを狙っていく」-。 4年連続 4度目となったお祭りを前に、自らに課した誓いを、前日のダービー、この日の本塁打で果たした。
北海道日本ハム・大谷翔平投手(左)とフリーアナウンサーの加藤綾子=横浜スタジアム
10日のロッテ戦(札幌ドーム)で右手中指のまめをつぶし、「全力では無理だと思う」と自ら投手としての出場にブレーキをかけた。球宴でのプロ野球最速の 163キロの更新は断念。世界最速の 171キロ到達も期待される右腕は、それでも、二刀流なればこその努力で、ファンの期待に応えた。まぎれもなく、スターの姿だった。
賞金 300万円の使い道は「言わないですよ」。横浜スタジアムから、電車で約30分の距離に、この日のスタンドに駆けつけた母・加代子さん(52)の実家がある。毎年、正月の 1度しか会えない祖父母は自宅観戦だったが、テレビを通じて孝行した。
18日から後半戦がスタート。 6ゲーム開いている首位・ソフトバンクを追うため、チームの先頭に立つ使命がある。祭りの主役から、ペナントの主役へ。大谷は夏を全力で駆け抜ける。
7回、フェンス直撃の同点 2塁打を放った原口文仁捕手。夢舞台の初打席で持ち味を発揮だ=横浜スタジアム
第 2戦は全セと全パが 5- 5で引き分け。全セの原口文仁捕手(阪神)が、 1点を追う 7回に代打で登場し、左翼フェンス直撃の同点 2塁打を放ってみせた。球宴初打席で初安打初打点は、阪神では1980年の岡田彰布以来。チームは 5位に低迷するが、後半戦の巻き返しへ夢舞台で最高の手応えをつかんだ。
初スイングで真夏の夜空に白球をかっ飛ばした。80日前まで背番号は3桁。夢の 1軍のまた先にあった舞台で、原口が強振した。コーチでベンチ入りしていた金本監督も思わず跳ね起きた。代打で、左翼フェンス直撃の一時同点 2塁打だ。
原口文仁捕手(中)の活躍に、コーチを務めた金本知憲監督(右)も大喜び=横浜スタジアム
「 1打席しかないと思って、集中して一振りでいきました。(左翼の)角中さんが(捕るような)フェイクをしたので『ダメか』と思ったんですけど、ヒットだったのでよかったです」
苦難の 7年を越えてきたタテジマの「94」が、全野球ファンからの拍手で打席に迎えられた。前日15日の第 1戦(ヤフオクD)は守備のみで出場。この日の出番も 3- 4の 7回までずれ込んだが、感覚を研ぎ澄ました。全パの有原(北海道日本ハム)の 2球目 147キロを強振。あと数十センチで逆転 2ランも、球宴初打席で初安打初打点。1980年の岡田彰布以来の快挙をやってのけた。
激走して生還した原口文仁捕手(背番号「94」)を、ベンチもハイタッチで出迎えた=横浜スタジアム
まだ見せ場はあった。同点の 9回二死で打席へ。 7球目まで粘ったが、最後は中堅後方への大飛球に終わった。「(サヨナラ弾を)狙うというより、強く振ろうと思ったんですけど」と悔やんだ。 8回の守備では中田翔(北海道日本ハム)の邪飛を落球。うれしさも悔しさも詰まった原口劇場だった。
苦しいときも「フミなら大丈夫」と、応援し続けてくれた故郷の人たちに全力プレーを捧げた。今回の出場決定直後、故郷の埼玉・寄居町の役場に「祝オールスター出場」の垂れ幕が登場した。その横には、リオ五輪の男子 1万メートル代表に決まった設楽悠太選手を祝うものもあった。同い年で同じ町出身。隣の中学校に通っていた“スター”で、成人式でともに壇上に上がったこともあった。「(東洋大學で)兄弟で箱根駅伝にも出ていたんですよ。僕の(垂れ幕)は便乗ですね」とはにかむ。
落球した原口文仁捕手。球宴ならご愛敬だが…=横浜スタジアム
活躍を喜んでくれる人は、まだまだいる。観戦した帝京高野球部の大先輩で、とんねるずの石橋貴明が「ナイスバッティング。山崎と最後いいバッテリーを見せてもらって。後半も大活躍してもらって、(人気テレビ企画の)野球BANで待ってます!」とエール。金本監督も「( 2塁打はフェンスオーバーまで)あとちょっとやったね」と目尻を下げる。チームは借金「10」で 5位と低迷する中、正捕手を争う岡崎が左手骨折で長期離脱。手に残る感触が、巻き返しへの道しるべともなる。
「こういう舞台に出させてもらって、いろんな経験ができたので。また厳しい戦いに戻りますが、自分のやれることをしっかりやります」
地に足は着いている。ひときわ輝いた新星が、虎の猛反攻の要にどっしりと座る。
1塁側スタンドで観戦していた家族も立ち上がってよろこんだ。父・秀一さんは「ちょうどいいところで回ってくる、運のいいヤツですね。本当に来てよかった。本当にうれしいです」と感慨にひたった。母・まち子さんと、姉の祥子さん、秀一さんの従兄弟の桧山昌彦さんの 4人で見守った。
●球宴第 2戦で初打席初 2塁打の原口について阪神金本知憲監督のコメント:「(本塁打まで)あとちょっとやったね。打席で落ち着き払っていた。 2打席目も粘って芯に当てようとしていた」。
◆データBOX◆
◎…原口が球宴初打席で初安打初打点を記録。阪神から球宴に初選出され、その年に初安打初打点を記録したのは、2010年のブラゼル以来。阪神の生え抜き日本選手に限ると、2000年の坪井智哉以来で、初打席初安打初打点なると1980年の岡田彰布(本塁打)以来となる。
★リアル野球BAN
「夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!」(ABCテレビ系)の人気企画のひとつ。石橋貴明(とんねるず)率いるチーム帝京が、野球場で野球盤を再現したゲームで対戦。ルールは野球盤と同じでピッチングマシンから投げ込まれる球を打ち、打球が文字の書かれた場所で止まるかフェンスに当たればその指示に従う。
ハマの大砲・筒香嘉智外野手は 2回に弾丸アーチ。青いDeNAファンだけでなく、赤もオレンジも黄色も、すべての野球ファンが驚いた=横浜スタジアム
ハマで起こした風に乗り、あきらめずに鯉を追う! 全セの「 4番・左翼」で出場したハマの大砲・筒香嘉智外野手(DeNA)が、 2回に右越えソロを放ち、第 1戦のMVP(賞金 300万円)に続き、敢闘選手賞(同 100万円)をゲット。 1シリーズ 2本塁打は、前身時代を含めて球団初。無失点で締めたハマの守護神・山崎康晃投手は、サンケイスポーツに独占手記を寄せた。
港ヨコハマの夜空が、歓喜にきらめく。ご近所の山下公園周辺では、約3000発の花火が打ち上げられた「横浜スパークリングトワイライト」。そしてハマスタでは 8年ぶり開催の球宴が、“ご当地”選手の活躍で熱く盛り上がった。
優勝選手賞に選ばれ、名前を呼ばれた瞬間に広島・菊池涼介内野手からかんちょうされ、顔をしかめながら壇上に向かう筒香嘉智外野手=横浜スタジアム
譲れぬ主役はやはりこの男、筒香だ。「 4番・左翼」で先発し、迎えた 2回の第 1打席。全パ先発・涌井(ロッテ)が投じた初球、 139キロを振り抜いた。うなりを上げる弾丸ライナーは、そのまま右翼席最前列にスタンドイン。いかつい顔をほころばせ、ベースを一周する背番号「25」に、大歓声が降り注いだ。
「初球から積極的にいこうと決めていました。本拠地でホームランを打てたのは、本当にうれしかった」
横浜高校の 5年先輩で、尊敬する涌井からアーチを放ち「先輩なので直球を投げてくれるだろうと信じていました」。前半戦でたたき込んだ22本塁打のうち、20本が本拠地という『ハマスタ男』は健在。 2試合連発で、第 1戦のMVPに続く敢闘選手賞で、合計 400万円をゲット。冠スポンサーのマツダから「Be a Driver賞」を贈られ、約 300万円の車も手に入れた。
筒香嘉智外野手は「Be a Driver賞」賞のマツダ車もゲット。 2日間で賞金も合わせて約 700万円を稼ぎ出した=横浜スタジアム
主砲の活躍に負けず劣らず、ハマの星たちも輝いた。先発の大役を担った 2年目左腕・石田は 2回無失点の好投。バッテリーを組んだD 4位・戸柱恭孝捕手も好リードで試合を作った。井納を挟み、最後は守護神・山崎康。ハマスタ名物「康晃ジャンプ」で球場は一体になった。
「この雰囲気は後半戦につながる。いい準備をして明後日(18日のヤクルト戦=神宮)からに挑めるようにしたい」と筒香。夢舞台の熱狂そのまま、後半戦でも、ハマは熱く燃える。
エルネスト・メヒア内野手(右)を併殺に仕留めた岩貞祐太投手。交流戦のリベンジを果たした=横浜スタジアム
再戦のゴングのような轟音が響いた。山下公園の沖合から花火が上がり、マウンド上の岩貞祐太投手(阪神)の闘志に火がついた。交流戦で満塁弾を浴びたメヒア(西武)を併殺に仕留め、 2回を無失点。初の晴れ舞台で“リベンジ”を果たした。
「 3人、 3人で抑えられてよかった。(メヒアは)勝手に僕だけ意識していた。真っすぐで最後いくところだと思ったんですけど、やられていたので。しっかりチェンジアップで抑えにいって、ゲッツーでよかった」
3回から全セの 2番手で登場し、ハイライトは 4回だ。先頭の栗山(西武)の打球が足もとを襲った。右足裏に当たる内野安打。不穏な空気が漂ったが、それはほんの一瞬。思い切り腕を振った。
交流戦ではメヒアに満塁本塁打を浴びた岩貞祐太投手=阪神甲子園球場( 6月 3日の西武戦)
無死 1塁から糸井(オリックス)を 147キロの直球で空転させ、直後に花火が上がった。 6月 3日の西武戦(甲子園)で屈辱を味わった助っ人との対戦。直球 2球で追い込むと、最後は 4球目の外角へのチェンジアップでバットの芯を外した。遊撃・坂本(巨人)のグラブトスも決まり 6- 4- 3の併殺が、鮮やかに完成。笑顔でマウンドを降りた。
「横浜の土地で、大学(横浜商科大學)で野球をしていたので。こういう形で帰って来られてうれしい」
鍛錬の学生時代を過ごした横浜で出番。監督推薦での球宴選出が決まった際に「満塁本塁打を打たれてしまったので、そういうバッターと対戦する機会があったら抑えたい」と話していた通りにやり返し、再起への一歩目を踏み出した。
3回、力投する阪神・岩貞祐太投手=横浜スタジアム
交流戦に入った 6月に成績が急降下。自身 5連敗中で、最近 6試合は30回で33失点(自責32)し、防御率9.60と苦しんだ。直球が抜けて高めに外れ、変化球の制球もつかない状態からの脱却へ。フォームを見直し、腕を強く振れる位置を探し、復調を印象付ける 2回無失点。
「フォームを修正している段階。ここで試せてよかった。腕を自然と、思い切り振れるフォームにすることが目標。一歩一歩いい方向にいけていると思う」
雪辱を果たした真夏の夜の祭典が、輝きを取り戻すキッカケになる。
無失点に抑え、笑顔で引き揚げる岩貞祐太投手。広島・菊池涼介内野手(右)らとハイタッチを交わした=横浜スタジアム
岩貞のメヒアに満塁被弾VTR
★ 6月 3日・西武戦(甲子園): 0- 0の 3回二死走者なしから、秋山に四球、金子侑に左前打、
栗山に四球で満塁。迎えた 4番・メヒアにカウント 0- 1から内角高めの直球を中堅左に運ば
れた。 5回 2/3、 9失点で降板。岩貞は「 4番相手にあの失投はいけなかった」と猛省。
シーソーゲームだったが、目が離せない試合だった!阪神の選手達よ、後半戦は全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(07月)
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