●リオデジャネイロ五輪第 5日 9日(日本時間10日)柔道男子81キロ級 3位決定戦が行われ、永瀬貴規選手(22=旭化成)が第 1シードのアフタンディリ・チリキシビリ選手(25=ジョージア)に優勢勝ちし、銅メダルを獲得した。日本男子はこの日までに行われた 4階級連続でのメダル獲得となった。序盤は押し込まれたが、徐々にペースをつかんだ。膝車や袖釣り込み腰などを仕掛け、さらに攻め続けた 3分40秒に大内刈りから浴びせ倒して有効を奪った。その後は 2度指導を受けたが、そのまま逃げ切った。勝利にも硬い表情のままだったが、畳から降りて金丸コーチに手を差し出されると、笑顔になって手を握り返した。この階級で日本勢のメダル獲得は、2000年シドニー五輪金メダルの滝本誠選手以来。
●同卓球男子シングルス準々決勝が行われ、水谷隼選手(27=ビーコン・ラボ)が 4- 2でマルコス・フレイタス選手(28=ポルトガル)を破り、日本男子初となるベスト 4進出を果たした。日本時間11日夜の準決勝では、馬龍選手(中国)-アルナ・カドリ選手(ナイジェリア)の勝者と対戦する。水谷選手は今大会で第 4シードを確保。準決勝まで中国の 2強と対戦しない組み合わせとなった。五輪では 3位決定戦を実施して銅メダルを決める。日本男子シングルス初の 4強入りを果たすとともに、念願のメダル獲得へあと 1勝とした。
●同カヌーが行われ、 3大会連続出場の羽根田卓也選手(29=ミキハウス)が、カヌー・スラロームの男子カナディアン・シングルで銅メダルを獲得した。カヌー競技では日本人初のメダル獲得。カヌー競技で日本人初のメダルとなった羽根田は、笑顔で喜びを語った。金メダルはデニス・ガルガウシャヌ(フランス)、銀メダルはマティエ・ベニュシュ(スロバキア)だった。
●同競泳男子200メートルバタフライ決勝が行われ、坂井聖人選手(21=早稲田大學)が 1分53秒40で銀メダル、瀬戸大也選手(22=JSS毛呂山)が 1分54秒82で 5位に入った。アテネ五輪&北京五輪連覇のマイケル・フェルプス選手(31=米国)が 1分53秒36で通算20個目の金メダルに輝いた。同種目では2004年アテネ五輪で山本貴司(現38)が銀メダル、2008年北京、2012年ロンドン五輪で松田丈志選手(現32)が銅メダルを獲得していた。坂井選手は 150メートルまで中位をキープ、残り50メートルで脅威的に追い上げた。金メダルのフェルプスに 100分の 4秒差に迫る見事な銀メダルとなった。瀬戸選手は 150メートルを 3位でターンしたが、残り50メートルで順位を落とした。
●同競泳女子 200メートルバタフライ準決勝が行われ、女子 200メートルバタフライ準決勝で、東京・淑徳巣鴨高校で池江璃花子(16)の 1年先輩、同高 2年の長谷川涼香(16=東京ドーム)は 2分 7秒33の全体 9位で、 8人による決勝進出を逃した。昨年の世界選手権を制した星奈津美(25=ミズノ)は 2分 6秒74の全体 4位で決勝進出を決めた。決勝は10日(日本時間11日)に行われる。
●同バスケットボール女子1次リーグが行われ、 2連勝スタートの日本が 2連敗のトルコと対戦。62-76で初黒星を喫し、 2勝 1敗となった。次戦は11日にオーストラリアと対戦する。日本は序盤、ロングシュートが決まらずに苦しみ、高さのあるトルコに点差を広げられた。女子A組で世界ランキング16位の日本は同10位のトルコに62-76で敗れて初黒星を喫し、 1勝 2敗とした。トルコは 1勝 2敗。 3大会ぶりに五輪に出場の日本は、11日(日本時間12日)に世界ランク 2位の豪州、13日(同14日)に同 4位のフランスと対戦。 1次リーグ各組 6チーム中 4位までが準々決勝進出する。
●体操男子種目別つり輪で決勝進出を決めていたユーリ・ファンヘルダー(オランダ)が、チーム規則を破って選手村外で飲酒したとして 9日にチームから出場停止処分を受け、帰国を命じられた。DPA通信が報じた。ファンヘルダーは2009年にドーピング検査でコカインの陽性反応が出て、 1年間の出場停止処分を受けている。記事をまとめてみました。
☆<リオデジャネイロ五輪第 5日:柔道>◇ 9日=日本時間10日◇男子81キロ級 3位決定戦
永瀬貴規選手が第 1シードのアフタンディリ・チリキシビリ選手に優勢勝ちし、銅メダルを獲得した。日本男子はこの日までに行われた 4階級連続でのメダル獲得となった。
気迫を前面に出した相手の激しい勢いに序盤は押し込まれたが、徐々にペースをつかんだ。膝車や袖釣り込み腰などを仕掛け、さらに攻め続けた 3分40秒に大内刈りから浴びせ倒して有効を奪った。その後は 2度指導を受けたが、そのまま逃げ切った。
男子81キロ級3位決定戦 永瀬貴規選手(奥)はマルコンチーニ選手に優勢勝ちで銅メダルも険しい表情でしゃがみ込む=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ
勝利にも硬い表情のままだったが、畳から降りて金丸コーチに手を差し出されると、笑顔になって手を握り返した。
「準々決勝で負けたときは敗者復活戦を考えられる状況じゃなかったですが、みなさんの応援があると思い出して、金じゃないけどメダル獲得という恩返しができればと思い、付き人やコーチに声をかけられ、切り替えました。次につなぐためにも何が何でもメダルを取ろうと思っていました」と悔しさをにじませながらも冷静に振り返った。
男子81キロ級 銅メダルを手にした永瀬貴規選手=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ
男子柔道81キロ級3位決定戦で永瀬貴規選手がアフタンディリ・チリキシビリに優勢勝ちし、銅メダルを獲得した。この階級で日本勢のメダル獲得は、2000年シドニー五輪金メダルの滝本誠選手以来。
--銅メダルについて
「金メダルが欲しかったです。悔しかったけど銅を持ち帰れます。しっかり胸を張って帰りたいです」
--昨年の世界選手権優勝後に出場した今回の五輪
「外国人も五輪で勝つためにやってきた。死にものぐるいで。その中で勝つことの厳しさ、難しさを感じました」
--チリキシビリとの3位決定戦の心境は
「本当は決勝で対戦したい相手でした。 3位決定戦で戦うことになったが、どっちが強いか証明してやろうと思った」
--初出場の五輪で銅メダル
「みんなプレッシャーを感じますが、自分しか味わえないという気持ちで臨みました」
--次は東京五輪
「東京でこの悔しさを生かして、東京で金(メダル)を取りたいです」
☆<リオデジャネイロ五輪第 5日:卓球>◇ 9日=日本時間10日◇男子シングルス準々決勝
水谷隼選手(27=ビーコン・ラボ)が 4- 2でマルコス・フレイタス選手(28=ポルトガル)を破り、日本男子初となるベスト 4進出を果たした。日本時間11日夜の準決勝では、馬龍選手(中国)-アルナ・カドリ選手(ナイジェリア)の勝者と対戦する。
水谷選手は第 1ゲームを11- 4で先取。第 2ゲームは 9-11で落としタイにされたが、第 3ゲームを11- 3、第 4ゲームを11- 8と連取。第 5ゲームはジュースの末に落としたものの、第 6ゲームは開始から 5ポイントを連取。11- 2と圧倒し、勝利をものにした。
水谷隼選手は準決勝進出を決めガッツポーズ=リオデジャネイロ・リオ中央体育館
水谷は「本当に苦しい試合だった。かなりチャンスがあったけど、その都度ミスを犯し、もっと簡単に勝てた。(メダル獲得は) 2回チャンスがある。持ってる力を出し切ってメダル獲得を目指したい。今の調子なら絶対にメダルを獲得できる。普段通りのプレーで、ここまで来たら優勝したい。メダルを持ち帰ってみんなの笑顔を見たい」と話した。
水谷選手は今大会で第 4シードを確保。準決勝まで中国の 2強と対戦しない組み合わせとなった。五輪では 3位決定戦を実施して銅メダルを決める。
男子シングルス準々決勝、 1セット、スマッシュを放つ水谷隼選手=リオデジャネイロ・リオ中央体育館
卓球男子シングルス準々決勝で、世界ランキング 6位、五輪 3大会連続出場の水谷隼選手が同11位のマルコス・フレイタス選手を 4- 2で破り、準決勝に進出。日本男子シングルス初の 4強入りを果たすとともに、念願のメダル獲得へあと 1勝とした。
--卓球日本男子で初の準決勝進出
「本当に苦しい試合でした。かなりチャンスがあった。その都度ミスを犯して…。もっと簡単に勝てたと思います」
--メダルに王手
「次は準決勝。決勝、 3位決定戦と 2回チャンスがあります。持っている力を出し切って、メダルを獲得したいです」
--状態は
「今の調子ならメダルを獲得できると信じています。普段通りのプレーをして、ここまできたら優勝しかありません」
--日本のファンへ
「メダルを持ち帰って皆さんの笑顔を見たいです」
☆<リオデジャネイロ五輪第 5日:カヌー>◇ 9日=日本時間10日
3大会連続出場の羽根田卓也選手が、カヌー・スラロームの男子カナディアン・シングルで銅メダルを獲得した。
カヌー競技では日本人初のメダル獲得。
金メダルはデニス・ガルガウシャヌ(フランス)、銀メダルはマティエ・ベニュシュ(スロバキア)だった。
銅メダルを獲得した羽根田卓也選手=リオデジャネイロ・ホワイトウォーター競技場
カヌー・スラロームの男子カナディアンシングル決勝で、羽根田卓也選手が97.44点の 3位で銅メダルを獲得。カヌー競技で日本人初のメダルとなった羽根田は、笑顔で喜びを語った。
--メダルを首にかけた瞬間は
「オリンピックでメダルを取るためにやってきた。首にかけることができてうれしい。ホッとしています」
男子スラローム・カナディアンシングル決勝 銅メダルが確定し、感極まる羽根田卓也選手=リオデジャネイロ・ホワイトウォーター競技場
--2008年北京五輪で 7位、2012年ロンドンも 7位だった
「最後の走者の時点で 3位。(結果を待つ間)心臓がどきどきしているのが自分でも分かった。獲得が決まった瞬間は、今までの努力と張り詰めていたものが一気に胸の奥からこみ上げてきて、思わず涙を流しました」
--思い通り?
「納得できて、満足しています」
--東京五輪は?
「次は金を取るつもりで、これからやっていきます」
☆<リオデジャネイロ五輪第 5日:競泳>◇ 9=日本時間10日◇男子200メートルバタフライ決勝
坂井聖人選手が 1分53秒40で銀メダル、瀬戸大也選手が 1分54秒82で 5位に入った。アテネ五輪&北京五輪連覇のマイケル・フェルプス選手が 1分53秒36で通算20個目の金メダルに輝いた。
同種目では2004年アテネ五輪で山本貴司が銀メダル、2008年北京、2012年ロンドン五輪で松田丈志選手が銅メダルを獲得していた。
坂井選手は 150メートルまで中位をキープ、残り50メートルで脅威的に追い上げた。金メダルのフェルプスに 100分の 4秒差に迫る見事な銀メダルとなった。
瀬戸選手は 150メートルを 3位でターンしたが、残り50メートルで順位を落とした。
坂井選手:ラスト50がしんどかった。フェルプス選手が見えていた。ラスト15メートルで失速してしまったが、 2位なので良かった。感謝の気持ちが強い。
瀬戸選手:悔しいオリンピックになっちゃいました。タイムがついてこなかった。自分より努力している人がいるんで、 4年後の東京オリンピックはもっと頑張りたい。
男子200メートルバタフライ決勝 銀メダルを獲得してガッツポーズの坂井聖人選手=リオデジャネイロ・五輪水泳競技場
坂井聖人:「すごくしんどかったが、フェルプスが見えていて自分も出ているのが分かった。差せたかと思った。悔しい気持ちもあるけど、うれしいです」
瀬戸大也;「悔しい五輪になっちゃいました。タイムがついてこなかった。まだまだ力不足。東京五輪ではもっと活躍できるように頑張りたい」
◆坂井聖人(さかい・まさと):1995年(平 7) 6月 6日、福岡県生まれ。柳川-早大。2013年世界ジュニアで銀メダル。2015年世界選手権 200メートルバタフライでは、最後50メートルで失速し、メダルまで 0秒14差の 4位。後半まで粘り切る持久力を強化した。 181センチ、72キロ。
◆瀬戸大也(せと・だいや):19944年(平 6) 5月24日、埼玉・入間郡生まれ。 6歳の時に水泳を始め、個人メドレー、平泳ぎ、バタフライなどで活躍。埼玉栄高時代は高校総体では 3年連続で個人メドレー 2冠。高校 3年だった2012年ロンドン五輪は落選。2013年 4月から早稲田大學。2013、2015年世界選手権では男子 400メートル個人メドレー金メダル。2014年 8月パンパシ、 9月アジア大会 200メートルバタフライ金メダル。今五輪 400メートル個人メドレーでは 4分 9秒71で銅メダル。家族は両親と妹。 174センチ、73キロ。
★<リオデジャネイロ五輪第 5日:競泳>◇ 9日=日本時間10日◇女子 200メートルバタフライ準決勝
女子 200メートルバタフライ準決勝で、東京・淑徳巣鴨高校で池江璃花子(16)の 1年先輩、同高 2年の長谷川涼香(16=東京ドーム)は 2分 7秒33の全体 9位で、 8人による決勝進出を逃した。昨年の世界選手権を制した星奈津美(25=ミズノ)は 2分 6秒74の全体 4位で決勝進出を決めた。
決勝は10日(日本時間11日)に行われる。
女子 200メートルバタフライ準決勝を終え、顔を押さえて引き揚げる長谷川涼香選手=リオデジャネイロ・五輪水泳競技場
長谷川涼香:「予選の時は体が軽くていい感じだったが(準決勝は)ラスト50メートルで体が重く、思ったようなタイムを出せなかった。悔いの残るレースになった」
星奈津美:「落ち着いて、ラストにしっかり(ペースを)上げようと思った。予選のレースより上げられたのは良かったが、決勝でいいタイムを目指すにはここで( 2分) 6秒台前半を出したかった」
★<リオデジャネイロ五輪第 5日:バスケットボール>◇ 9日=日本時間10日◇女子1次リーグ
2連勝スタートの日本が 2連敗のトルコと対戦。62-76で初黒星を喫し、 2勝 1敗となった。次戦は11日にオーストラリアと対戦する。
日本は序盤、ロングシュートが決まらずに苦しみ、高さのあるトルコに点差を広げられた。23ー38とリードされて前半を終えた。
女子バスケットボール 1次リーグ トルコ戦で攻め上がる吉田亜沙美選手=リオデジャネイロ・ユースアリーナ
第 3クオーターに入り、日本が吉田選手、渡嘉敷選手のシュートなどでペースをつかんで徐々に点差を詰めた。しかし再び離され、39-57で最終クオーターに入った。
残り 6分、近藤選手の 3点シュートで54-64と10点差に追い上げた。しかしその後は一進一退。62-74で終了した。
ディフェンスする渡嘉敷来夢選手=リオデジャネイロ・ユースアリーナ
バスケットボール 1次リーグが行われ、女子A組で世界ランキング16位の日本は同10位のトルコに62-76で敗れて初黒星を喫し、 1勝 2敗とした。トルコは 1勝 2敗。
ここまで世界ランクでトルコと並ぶベラルーシ、同 7位の地元ブラジルと格上の相手を破ってきた日本女子代表“アカツキファイブ”だが、この日は 3点シュートが決まらず、第 1クオーターで 9-24と付けられた差を詰めることができなかった。
3大会ぶりに五輪に出場の日本は、11日(日本時間12日)に世界ランク 2位の豪州、13日(同14日)に同 4位のフランスと対戦。 1次リーグ各組 6チーム中 4位までが準々決勝進出する。
第 1クオーター、シュートを放った吉田亜沙美選手(12)=リオデジャネイロ・ユースアリーナ
◆日本のスタメン:間宮佑圭選手(26=JX-ENEOSサン フラワーズ)、栗原三佳選手(27=トヨタ自動車アンテロープス)、渡嘉敷来夢選手(25=JX-ENEOSサン フラワーズ)、吉田亜沙美選手(28=JX-ENEOSサン フラワーズ)、本川紗奈生選手(24=シャンソンVマジック)
◆ 1次リーグ:12チームが 2組に分かれ、各組6チーム中4位までが決勝トーナメント。
●体操男子種目別つり輪で決勝進出を決めていたユーリ・ファンヘルダー(オランダ)が、チーム規則を破って選手村外で飲酒したとして 9日にチームから出場停止処分を受け、帰国を命じられた。DPA通信が報じた。
2005年世界選手権でつり輪を制し「ロード・オブ・ザ・リング(つり輪)」のニックネームを持つ33歳のファンヘルダーは、予選突破を決めた6日夜にブラジル人女性と選手村を抜け出し、翌朝まで戻ってこなかったという。オランダ代表の関係者は「ユーリにとって最悪の処分だが、彼のしたことは受け入れがたい」と述べた。
ファンヘルダーは2009年にドーピング検査でコカインの陽性反応が出て、 1年間の出場停止処分を受けている。
またまたメダルの情報が入りましたね。これからも、ドンドンと良いニュースが入ることになると信じています。ガンバレ!日本!我らのジャパン!勝利を掴め!