●10日マツダスタジアムで広島－阪神20回戦が行われ、広島は 1回に好機をつくり、阪神先発能見のボークで先取点。阪神は 2回一死 1、 3塁で北條が左翼へ犠飛を打ち上げ追いついた。阪神が薄氷の継投で逃げ切り、連敗を｢３｣で止めた。能見が 7勝目。広島は 8、 9回に好機をつくりながらも得点出来ず、｢２連勝｣でストップした。 1点リードの 7回二死走者なしで、絶好調の菊池を迎えたところからリリーフ陣をつぎこむ。安藤から高橋へとリレーし、 8回はマテオが登板して無失点。 9回は藤川がマウンドに上がった。 3四球を与えて二死満塁のピンチを招いたが、新井を右飛に抑えて白星を呼び込んだ。金本知憲監督(48)は｢投手陣がよく、ギリギリのところで踏ん張ってくれた｣と振り返った。 3位ＤｅＮＡと｢４ゲーム｣差に縮めた。
●北條史也内野手(22)が同点犠飛を放った。 1点を先制された直後の 2回一死 1、 3塁。広島福井のシュートをたたき、高々と左翼に打ち上げた。北條が殊勲の 2打点で自身初のヒーローインタビューを受けた。 1点を追う 2回一死 1、 3塁で左翼に同点犠飛。 6回二死満塁では遊撃へ適時内野安打を放ち、勝ち越し点をマークした。それでも 1回にゴロをファンブルする失策、 3回にもゴロをそらす(記録は安打)など守備でバタついただけに喜んでばかりはいられない。北條が守備でミスしながらも同点の犠飛に勝ち越し打と、全打点をたたき出す“個人メドレー”のような活躍。 3位ＤｅＮＡが敗れて｢４ゲーム｣差となり、またクライマックスシリーズ圏内が見えてきた！手に汗握る大接戦は、日本勢が奮闘中のリオデジャネイロ五輪以上の興奮だ。試合後も胸のバクバクが止まらない。初ヒーローインタビューの北條も、ほほを紅潮させた。地獄と天国を行ったりきたり。ジェットコースターのような展開は予選 4位から巻き返し、2004年アテネ五輪以来の団体総合金メダルを獲得した男子体操も真っ青だった。 6回二死満塁で福井のカットボールに食らいつき遊撃内野安打。ミスを取り返す勝ち越し打で“個人メドレー”完成。今季12度目のマルチ安打で 2打点とチームに貢献した。締めのヒーローインタビューは初めてだった。その後、ドーピング検査を受けたあたりも五輪級！？ 3位ＤｅＮＡとは｢４ゲーム｣差で、クライマックスシリーズは十分射程圏内。広島との｢１４差｣を覆しての優勝はＨ難度かもしれないが、こんなリオのような熱い男がいれば、不可能も可能になる。北條は試合前、 3人の塁審にあいさつをするよう心がけている。試合で最初に守りにつく際に、自身の守備位置で帽子を取り、頭を下げる。 3塁を守ると 1塁塁審まで距離があり、気づいてもらえないこともあるが、できる限りの努力はする。礼節を重んじる若虎だ。
●矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(47)から手渡されたウイニングボールは、金メダルのように輝いていた。Ｄ 2位ルーキー坂本誠志郎捕手(22＝明治大學)が“敗者復活戦”から、はい上がった。 7月19日の巨人戦(甲子園)以来、プロ入り 2度目のスタメンマスク。能見が指名したことで実現したデビュー戦は 3回途中 6失点で“ＫＯ”されたが、今回、首脳陣の判断でリベンジマッチに送り出された。試合後は猛省を繰り返したが、 1回を最少失点で切り抜けると、37歳ベテラン左腕の勢いを取り戻させた。 7回途中から安藤、高橋、マテオ、藤川の継投策でもしのぎきり、プロ初の“完投”勝利。鯉に土をつけた。 2軍調整中、甲子園で野球少年からサインを求められると足を止めた。阪神の選手は常に“五輪”級の扱い。だからこそ、夢を与えることを忘れない。現在の正妻・原口に挑戦状をたたきつけた。ここから番狂わせを演じてみせる。
●能見篤史投手(37)は 7回途中を 6安打 1失点にまとめ、 7勝目をあげた。尻上がりに調子を上げて 8奪三振 1四球。ルーキー坂本とのコンビでは初めて白星を分かち合った。グルリと真っ赤に染まった敵地をダマらせた。能見が得意のマツダスタジアムで粘りのピッチング。ルーキー坂本との 2度目のバッテリーで初めて白星を手にした。 100球前後の球数制限がある中 116球を投げ、 6回 2/3を 6安打 1失点。 8三振を奪って、今季 7勝目を手にした。これでマツダでは通算21試合で14勝 6敗、防御率1.87とした。プロ12年目、37歳になった今でも、野球への情熱は変わらない。登板した試合は妻・千江子さんが録画するのが能見家の習慣。研究熱心な姿勢は若手の鑑だ。坂本との初コンビ後、配球などを話し合って、リベンジに成功だ。まさに“いぶし銀”。今の阪神にはこんな男が必要だ。
●マルコス・マテオ投手(32)が 8回を無失点でしのいだ。二死から鈴木に四球を与え、代打・松山に左前に運ばれたが、続く代打・安部をスライダーで空振り三振。 1点リードを守り、藤川にタスキをつないだ。
●ヒヤヒヤさせながらも 1点差を守りきった。鯉党の大声援で異様な雰囲気になるなか、藤川球児投手(36)が耐え抜いて 9回を締めた。あと一人から、二死満塁の大ピンチ。新井に対し、直球勝負に出た。 3球直球を続け、カウント 2－ 1からの 4球目。 147キロで右飛に打ち取ると、グラブを脇に抱え、息を大きく吐いてマウンドを降りた。 6月 1日の楽天戦(コボスタ宮城)以来、約 2カ月ぶりの 3セーブ目。ドリスが右肘の炎症で 2軍調整を続け、マテオとのＷストッパー体制の中で仕事を果たした。 7日のヤクルト戦(神宮)では、 2点リードの 7回から藤川－マテオの継投も、ともに打たれてサヨナラ負けを喫した。 2度続けての“崩壊”は許さなかった。大勝も辛勝も、同じ１勝。チームの勝利が最優先。それを知る球児が、次もトラを死守する。
●11日の広島戦には、中 5日で藤浪晋太郎投手(22)が先発する。本来の中 6日ならば12日の中日戦(京セラＤ)だが、首位広島に少しでもいい投手をぶつけようという考えのようだ。今季の広島戦は 3試合で 0勝 2敗、防御率4.29と苦戦。前回 5日のヤクルト戦(神宮)は 7回無失点で 8試合ぶりの白星。鯉相手に 4度目の正直を果たし、 6勝目をつかむ。記事をまとめてみました。
＜広島 1－ 2阪神、20回戦＞◇10日◇マツダスタジアム
広島は 1回に好機をつくり、阪神先発能見のボークで先取点。阪神は 2回一死 1、 3塁で北條が左翼へ犠飛を打ち上げ追いついた。
阪神は 6回に北條の適時内野安打で 1点を勝ち越した。広島は 6回まで 1得点に終わる。先発福井は 6回で降板した。
阪神が逃げ切り、連敗を｢３｣で止めた。能見が 7勝目。広島は 8、 9回に好機をつくりながらも得点出来ず、｢２連勝｣でストップした。
逃げ切り勝ちを収めた金本知憲監督(右)は能見篤史投手らとハイタッチ＝マツダスタジアム
阪神が薄氷の継投で逃げ切った。 1点リードの 7回二死走者なしで、絶好調の菊池を迎えたところからリリーフ陣をつぎこむ。安藤から高橋へとリレーし、 8回はマテオが登板して無失点。 9回は藤川がマウンドに上がった。 3四球を与えて二死満塁のピンチを招いたが、新井を右飛に抑えて白星を呼び込んだ。
金本知憲監督(は｢本当に天国か地獄かという場面でね。何回か(広島打線に)いかれるパターンにハマったなという場面があったけど、投手陣がよく、ギリギリのところで踏ん張ってくれた｣と振り返った。 3連敗で止め、 3位ＤｅＮＡと｢４ゲーム｣差に縮めた。
2回表阪神一死 1、 3塁、北條史也内野手は左犠飛を放った＝マツダスタジアム
北條史也内野手が同点犠飛を放った。
1点を先制された直後の 2回一死 1、 3塁。広島福井のシュートをたたき、高々と左翼に打ち上げた。｢守備でエラーをしてしまいましたけど、能見さんがその後を抑えてくれたので、なんとかあの打席でランナーをかえして同点に追いつこうと思っていました。最低限でしたけど、点を取れてよかったです｣。 1回二死 2塁では 3塁へのゴロを失策していただけに、安堵(あんど)のコメントを残した。
ヒーローインタビューを受けた北條史也内野手はスタンドにあいさつする＝マツダスタジアム
北條史也内野手が殊勲の 2打点で自身初のヒーローインタビューを受けた。
1点を追う 2回一死 1、 3塁で左翼に同点犠飛。 6回二死満塁では遊撃へ適時内野安打を放ち、勝ち越し点をマークした。
それでも 1回にゴロをファンブルする失策、 3回にもゴロをそらす(記録は安打)など守備でバタついただけに喜んでばかりはいられない。
｢僕のミスを能見さんが助けてくれたんで(犠飛は) 1、 3塁で初球からどんどんいこうという気持ちで入りました。( 6回は)何とかいいところに転がってくれてよかった｣
守備へ反省を込めてのコメントだった。
北條史也内野手は 6回、勝ち越しの遊撃内野安打を放った＝マツダスタジアム
ヨッシャ～、金メダル級の勝利や～！ 阪神は首位広島に 2－ 1で勝ち、連敗を｢３｣で止めた。北條史也内野手が守備でミスしながらも同点の犠飛に勝ち越し打と、全打点をたたき出す“個人メドレー”のような活躍。 3位ＤｅＮＡが敗れて｢４ゲーム｣差となり、またクライマックスシリーズ圏内が見えてきた！
セ界 1位の広島を相手に、 1点差をしのいだ。手に汗握る大接戦は、日本勢が奮闘中のリオデジャネイロ五輪以上の興奮だ。試合後も胸のバクバクが止まらない。初ヒーローインタビューの北條も、ほほを紅潮させた。
｢(最後は)いやぁ、もう、気持ち悪くなるくらいしんどかったです｣
地獄と天国を行ったりきたり。ジェットコースターのような展開は予選 4位から巻き返し、2004年アテネ五輪以来の団体総合金メダルを獲得した男子体操も真っ青だった。
1回、いきなり守備で足を引っ張る。新井の打球を捕球も、ポロリと“落下”(記録は失策)。失点にはつながらなかったが、ボークを出して立ち上がりに苦しむ先発・能見に不要なストレスを与えてしまった。
北條史也内野手は 2回、同点の犠飛を放った。課題の｢勝負どころの打撃｣で結果を出した＝マツダスタジアム
だが、 2回一死 1、 3塁で左犠飛を放ち、同点に。汚名返上！ と思いきや 3回にはルナの打球をはじき(記録は内野安打)、これまた失点にはならなかったがムードを悪くしてしまった。
それでも、ここからが五輪級。 6回二死満塁で福井のカットボールに食らいつき遊撃内野安打。｢その前の打席で打っていたので、低めは捨てるくらいの気持ちで打ちやすいところを待っていました｣。ミスを取り返す勝ち越し打で“個人メドレー”完成。今季12度目のマルチ安打で 2打点とチームに貢献した。
試合前までの得点圏打率は 0.167。自身も後半戦の課題にあげるほどチャンスに弱かったが、この日は着実に好機をモノにした。金本監督も、これには納得の表情だ。
｢その前( 5回)にいいヒットを打っている。ああやって 1本いい当たりをして、チャンスでしぶとさをみせてくれると、また新しい彼のものがみえてくると思う｣
1回、広島・新井貴浩内野手の打球を失策した阪神・北條史也内野手＝マツダスタジアム
広島に乗り込む前には元気をもらっていた。前日 9日、母校・八戸学院光星高校(青森)が夏の甲子園大会の 1回戦に登場し、宿舎で観戦した。延長10回までもつれこんだが市尼崎高校(兵庫)に 5－ 4で勝利。粘り強く勝った後輩たちに、自身を重ねた。｢あのサイン、出たなあとか、懐かしくなりました｣。刺激をもらい、パワーに変えた。
締めのヒーローインタビューは初めてだった。｢毎日、必死でチームのためにと思って、やっています。今度は甲子園で…｣と夢のお立ち台に思いをはせた。その後、ドーピング検査を受けたあたりも五輪級！？
｢カープにはやられているので、あした、絶対勝ってやりかえしたい｣
3位ＤｅＮＡとは｢４ゲーム｣差で、クライマックスシリーズは十分射程圏内。広島との｢１４差｣を覆しての優勝はＨ難度かもしれないが、こんなリオのような熱い男がいれば、不可能も可能になる。
北條は試合前、 3人の塁審にあいさつをするよう心がけている。試合で最初に守りにつく際に、自身の守備位置で帽子を取り、頭を下げる。｢プロに入ってからですね。周囲の人がやっているのを見て、僕もやるようにしました｣と習慣にしている。 3塁を守ると 1塁塁審まで距離があり、気づいてもらえないこともあるが、できる限りの努力はする。礼節を重んじる若虎だ。
2回を終えて、言葉をかわしながらベンチに戻る能見篤史投手と坂本誠志郎捕手のバッテリー＝マツダスタジアム
矢野燿大作戦兼バッテリーコーチから手渡されたウイニングボールは、金メダルのように輝いていた。Ｄ 2位ルーキー坂本誠志郎捕手が“敗者復活戦”から、はい上がった。
｢前回のリベンジができてよかったです。自信になります。もっと経験していきたいです｣
7月19日の巨人戦(甲子園)以来、プロ入り 2度目のスタメンマスク。能見が指名したことで実現したデビュー戦は 3回途中 6失点で“ＫＯ”されたが、今回、首脳陣の判断でリベンジマッチに送り出された。
立ち上がりは悪夢再来を予感させた。 1回一死 1、 3塁でルナを迎えた場面ではサインの呼吸が合わず、能見がボーク。先制を許した。｢僕が迷ってしまいました。それがなかったら、ゼロ(失点)だったので…｣。試合後は猛省を繰り返したが、 1回を最少失点で切り抜けると、37歳ベテラン左腕の勢いを取り戻させた。 7回途中から安藤、高橋、マテオ、藤川の継投策でもしのぎきり、プロ初の“完投”勝利。鯉に土をつけた。
ひやひやの幕切れに、ナインとハイタッチする藤川球児投手と坂本誠志郎捕手(奥)もなんとも言えない表情だった＝マツダスタジアム
｢目指してくれるなら、うれしいですからね｣
2軍調整中、甲子園で野球少年からサインを求められると足を止めた。阪神の選手は常に“五輪”級の扱い。だからこそ、夢を与えることを忘れない。
金本監督は｢前回、能見(とのバッテリー)で失敗して、あえて(失敗)承知でやったんだけど。彼も自信つけてくれると思う｣と目を細めた。現在の正妻・原口に挑戦状をたたきつけた。ここから番狂わせを演じてみせる。
★坂本誠志郎(さかもと・せいしろう)：捕手。1993(平成 5)年11月10日生まれ、22歳。兵庫県出身。履正社高校では 2年夏と 3年春に甲子園出場。明治大學では 1年春からリーグ戦に出場し、 2年春と秋にベストナインを獲得。チームと大学代表で主将を務めた。2016年Ｄ 2位で阪神入団。同 7月19日の巨人戦(甲子園)で初出場。 8試合で打率 0.333、 0本塁打、 0打点。 1メートル76、78キロ。右投げ右打ち。年俸1200万円。背番号｢１２｣。
6回裏広島一死、下水流昂(しもずるこう)外野手の飛球に 1塁を指さす能見篤史投手＝マツダスタジアム
能見篤史投手は 7回途中を 6安打 1失点にまとめ、 7勝目をあげた。｢広島はいい打線なので、球数をかけながら粘りました。後半は良かったですね｣。
尻上がりに調子を上げて 8奪三振 1四球。ルーキー坂本とのコンビでは初めて白星を分かち合った。
広島打線を相手に力投する能見篤史投手＝マツダスタジアム
グルリと真っ赤に染まった敵地をダマらせた。能見が得意のマツダスタジアムで粘りのピッチング。ルーキー坂本との 2度目のバッテリーで初めて白星を手にした。
｢広島はいい打線なので、球数をかけながら粘りました。 4回以降は感じよく投げることができました｣
1回一死 1、 3塁。ルナへの 5球目の投球動作に入る前に自身 7年ぶり 2度目のボークを宣告され、先制点を失った。ルーキーと初バッテリーを組んだ 7月19日の巨人戦(甲子園)の 3回途中 6失点ＫＯの悪夢がよぎったが…。
能見篤史投手は 1回に 1失点したものの、その後は粘り強い投球で 7勝目を挙げた＝マツダスタジアム
2回二死 2、 3塁では好調の菊池を宝刀フォークで見逃し三振。 3回二死 1、 2塁では下水流をスライダーで空振りに仕留めた。内角球で、のけぞらせて、決め球として落ちるボールを有効に使う－。尻上がりに調子を上げて、スコアボードにゼロを並べた。
100球前後の球数制限がある中 116球を投げ、 6回 2/3を 6安打 1失点。 8三振を奪って、今季 7勝目を手にした。これでマツダでは通算21試合で14勝 6敗、防御率1.87とした。
1回の失点は、能見篤史投手自身2009年以来 2度目のボーク。しかし、この後立ち直って 7勝目をあげた＝マツダスタジアム
プロ12年目、37歳になった今でも、野球への情熱は変わらない。登板した試合は妻・千江子さんが録画するのが能見家の習慣。｢ボールがうわずってないかとか、フォームのバランスとか、をみるようにしている。あまり打たれたのはみないけどね｣。研究熱心な姿勢は若手の鑑だ。坂本との初コンビ後、配球などを話し合って、リベンジに成功だ。
｢ 1回くらい(登板を)飛ばしてもいいかな｣これが試合後の金本監督のコメント。灼熱の夏を前に、休養も考えていたが、そんな心配は不要。｢後半はよかった｣。能見は安堵の表情を浮かべた。まさに“いぶし銀”。今の阪神にはこんな男が必要だ。
◆データＢＯＸ◆
◎…能見のボークは2009年 5月 9日の横浜戦(現ＤｅＮＡ、横浜)以来 2つ目。阪神のボークでの失点は、2014年 8月22日の広島戦(マツダ)で 8回に玉置が与えて以来。
マルコス・マテオ投手が 8回を無失点でしのいだ。二死から鈴木に四球を与え、代打・松山に左前に運ばれたが、続く代打・安部をスライダーで空振り三振。 1点リードを守り、藤川にタスキをつないだ。抑えではなく、セットアッパーでの起用に｢どこでも大丈夫｣と話すと、中軸との対戦にも｢そういうところで回ってくるのは分かっている｣と問題ナシを強調した。
藤川球児投手は 9回二死満塁で広島・新井貴浩内野手を右飛に打ち取った。新井は痛恨の表情＝マツダスタジアム
ヒヤヒヤさせながらも 1点差を守りきった。鯉党の大声援で異様な雰囲気になるなか、藤川球児投手が耐え抜いて 9回を締めた。
｢(無失点は)たまたまなんで。体力を養って、また頑張ります｣
笑顔はなかった。 2－ 1の 9回。先頭の西川は 2ゴロも、続く田中を四球で歩かせ、二死後から 2盗を決められ、丸、赤松には連続四球－。
あと一人から、二死満塁の大ピンチ。新井に対し、直球勝負に出た。 3球直球を続け、カウント 2－ 1からの 4球目。 147キロで右飛に打ち取ると、グラブを脇に抱え、息を大きく吐いてマウンドを降りた。
藤川球児投手は四球を出して満塁のピンチを招いたが、なんとかリードを守った＝マツダスタジアム
1回 3四球無失点。満足できる内容ではないが、 6月 1日の楽天戦(コボスタ宮城)以来、約 2カ月ぶりの 3セーブ目。ドリスが右肘の炎症で 2軍調整を続け、マテオとのＷストッパー体制の中で仕事を果たした。
7日のヤクルト戦(神宮)では、 2点リードの 7回から藤川－マテオの継投も、ともに打たれてサヨナラ負けを喫した。 2度続けての“崩壊”は許さなかった。
米大リーグ時代にもチームメートだった 2人。試合前練習では、いつも一緒だ。助っ人の好物のアボカドが食堂に並ぶようになったのは、球児の進言。コミュニケーションバッチリの 2人が好調な鯉打線の追撃を振り切った。
金本監督は｢天国か地獄かという場面だったけど｣と豪快に笑うと｢何回かいかれる(勝たれる)パターンにはまったというのがあったけど、ギリギリのところで踏ん張ってくれた｣とねぎらった。
大勝も辛勝も、同じ１勝。チームの勝利が最優先。それを知る球児が、次もトラを死守する。
試合前練習でキャッチボールする藤浪晋太郎投手＝マツダスタジアム
11日の広島戦には、中 5日で藤浪晋太郎投手(22)が先発する。本来の中 6日ならば12日の中日戦(京セラＤ)だが、首位広島に少しでもいい投手をぶつけようという考えのようだ。今季の広島戦は 3試合で 0勝 2敗、防御率4.29と苦戦。｢よく走ってくるチーム。クイックなど、できる限りのことをやっていきたい｣と10日、意気込んだ。前回 5日のヤクルト戦(神宮)は 7回無失点で 8試合ぶりの白星。鯉相手に 4度目の正直を果たし、 6勝目をつかむ。
※球団発表の今日(11日)の予告先発は、広島：九里亜蓮(24＝亜細亜大学)，阪神：藤浪晋太郎投手となっている。
ボークを出しながらも能見で勝利し、連敗をストップ！更に、球児が良い仕事を為てくれた良い試合でしたね。もし、近くでの試合だったら見に行きたかった試合の一つだったかも知れませんね。これからも、エラーを気にせずに全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2016年 公式戦 日程と結果(08月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(08月)
※阪神タイガース公式スマホ携帯サイト
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報！タイガース迂遠実況で応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が｣一目で分かる｢観戦モード｣も必見！
◇現場からお届け！トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュースを配信！ タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。｢生｣の情報もお届けします!!
※阪神戦を見るなら｢虎テレ TORATELE ｣だ！交流戦全24試合放送します！
阪神タイガース主催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービスです。 プレイボール(※)からヒーローインタビューまで見ることができる｢ライブ中継｣や、見たいシーンを検索することができる｢シーン検索｣、ファンのみなさんの感情が反映される｢熱狂メーター!!｣など、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信サービスです。
※実際の試合から5分程度遅れての放送となります。
決済方法は、クレジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をなかなか見ることができない方、中継を何度も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強をしたい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見たい方、タイガースファン必見です！！
球団公式動画配信サービス｢虎テレ｣に会員登録してください。
視聴価格：月額会員 630円、 1試合視聴 210円
虎テレは、Andoroid2.3.4以降、iOS5以降に対応しております。バージョンが上記未満の方はバージョンアップを実施してください。
※らくらくスマートフォンには対応しておりません。
2016年阪神甲子園球場・京セラドーム大阪開催公式戦の入場券ただいま発売中！）
今シーズン阪神甲子園球場および京セラドーム大阪で開催する公式戦の入場券をただいま好評発売中です。今シーズンもぜひ球場で熱いご声援をお願いいたします。入場券のご購入方法・空席情報は下記よりご確認ください。
※ニッポン放送｢ショウアップナイター｣はここだ！
メールアドレス：89@1242.com
番組ホームページはこちら、http://www.1242.com/baseball/
twitterハッシュタグは「#showup1242 」
twitterアカウントは「@showup1242 」
facebookページは「http://www.facebook.com/#!/am1242 」
ニッポン放送 では、夕方 5時30分からの｢ショウアップスポーツ｣の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
夕方5時30分から（土は5時50分から）、完全実況中継！
まるでスタジアムにいるかのような興奮と感動をお届けします！！
江本孟紀、若松勉、大矢明彦、田尾安志、野村弘樹、宮本和知、里崎智也、山﨑武司、石井一久、関根潤三・・・一流解説陣が連日登場！
18時少し前と19時，20時の時報の後にクイズが有ります。
『プレゼントもクライマックス！毎試合 現金５万円が当たる クイズ・トリプルチャンス スペシャル！』 1問目は現金 1万円、 2問目も現金 1万円、 3問目は現金 3万円、合計 5万円 をプレゼントいたします！ぜひ、ご参加ください！
【ショウアップナイターファンクラブ】
ニッポン放送ショウアップナイター50周年を記念して、 「ショウアップナイターファンクラブ」 を結成！コンテンツ盛りだくさん！詳しくはHPをチェック！
※今日は、阪神甲子園球場設立記念日です。
阪神甲子園球場は、1924年(大正13年)8月1日に兵庫県西宮市甲子園町に｢全国中等学校優勝野球大会(現・全国高等学校野球選手権大会＝入場者数は毎年80万人前後を動員する学生スポーツ及び国内アマチュアスポーツ最大の大会。)｣の開催を主目的として建設された、日本で最初に誕生した大規模多目的野球場であり、収容人数は日本の野球場の中で最大。
完成するまでは｢枝川運動場｣と名づけられていたが、この年が十干十二支の最初の組み合わせに当たる甲子年(きのえねのとし)という60年に 1度の縁起の良い年であることから、後に｢甲子園大運動場(こうしえんだいうんどうじょう、看板表記は阪神電車甲子園大運動場)｣と命名された。起工式は1924年 3月11日に行われ、同年 8月 1日に竣工式が行われた。
プロ野球セ・リーグの阪神タイガースの本拠地球場であるほか、｢全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)｣および｢選抜高等学校野球大会(春の甲子園)｣という2大高校野球全国大会が戦前から優先的に開催。｢野球の聖地｣と称されている。大学野球の試合にも使用され、毎年春・秋に開かれる｢関西六大学野球連盟｣と、｢関西学生野球連盟リーグ戦｣の一部試合が実施されている。野球以外では、｢アメリカンフットボール｣の全日本大学選手権の決勝戦である｢甲子園ボウル｣が開催されている。
紙テープ、紙吹雪、ウェーブによる応援は常時禁止されている。また周囲が住宅地であるため、環境に配慮して午後10時以降はトランペット・太鼓を使った鳴り物応援は禁止となる。ただし、タイガース勝利時の｢六甲おろし｣は午後10時以降でも合唱される。この球場の広さから、関西では敷地などの面積を示す際に慣用単位として大阪ドームよりも｢甲子園球場○個分｣という表現が使用されるのが定番となっている。
