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錦織が初の「ベスト4」進出!メダル王手!競歩・松永大介が7位入賞!山部が銅!原沢が銀メダル獲得!

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・12日=日本時間13日テニス男子シングルス準々決勝が行われ、世界 7位で第 4シードの錦織圭選手(26=日清食品)が同11位のガエル・モンフィス選手(29=フランス)を 2- 1で下し、初の「ベスト4」に進出した。日本勢96年ぶりのメダルへ大きく前進。13日(日本時間14日未明)の準決勝ではロンドン五輪金メダルのアンディ・マリー選手(29=英国)と対戦する。過去の対戦成績は錦織選手の 1勝 6敗。この種目での日本勢の 4強入りは、1920年アントワープ大会銀メダルの熊谷一弥選手以来96年ぶり。第 1セット、互いに譲らずタイブレークとなると、錦織が 3- 3からミニブレークに成功。 6- 4とセットポイントになると、最後はモンフィス選手のリターンミスでこのセットを先取し大きくガッツポーズを見せた。
・同、男子20キロ競歩が行われ、松永大介選手(21=東洋大學)が 1時間20分22秒で 7位に入賞した。男子20キロでの入賞は日本人初。終盤まで 9人のトップ集団につけたが、トップ選手のスパートに徐々に差をつけられた。王鎮(中国)が金メダルを獲得した。中国勢として 2大会連続で優勝した。藤沢勇選手(28=ALSOK)は21位、高橋英輝選手(23=富士通)は42位だった。
・同、柔道女子が行われ、山部佳苗選手(25=ミキハウス)が今年の欧州王者カイラ・サイト選手(28=トルコ)に優勢勝ちし、銅メダルを獲得した。日本女子は今大会の全 7階級中 5階級でメダル獲得となった。体力的に厳しくなった後もあきらめず相手の技をしのぎ、指導 3を受けながら逃げ切った。試合後は全力を出し切った安堵の表情。表彰式を終えて、銅メダルを見つめ「この 4年間やってきたことの積み重ねが、このメダルだと思うので、その点は良かったと思います。(今大会は)ちょっとほろ苦い思い出になりました」と振り返った。それでも重量級でのメダルをつなぐという役目は果たした。
・同、陸上女子10000mが行われ、女子10000メートルは高島由香選手(資生堂)が31分36秒44の18位、関根花観選手(日本郵政グループ)が31分44秒44の20位だった。アヤナ選手(エチオピア)が29分17秒45の世界新記録で初優勝した。男子 800メートル予選で日本記録保持者の川元奨選手(スズキ浜松AC)は 1分49秒41の 5組 4着で準決勝に進めなかった。自動的に通過できる 3着との差は 0秒01。男子 100メートルの予選は13日正午(日本時間14日午前 0時)に始まる。桐生祥秀選手(20=東洋大學)、山県亮太選手(24=セイコーホールディングス)、ケンブリッジ飛鳥選手(23=ドーム)の日本勢は1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳選手以来となる決勝進出を目標に掲げる。
・同、柔道男子が行われ、男子 100キロ超級決勝で原沢久喜選手(24=日本中央競馬会)がロンドン五輪金メダリストのテディ・リネール選手(27=フランス)に優勢負けし、銀メダルとなった。日本男子は 7階級制となった1988年ソウル五輪以降で初めて、全階級でメダル獲得の快挙を達成した。準決勝はアブドゥロ・タングリエフ選手(35=ウズベキスタン)の反則による一本勝ちで決勝へ進出した。
・同、バレーボール女子が行われ、A組の日本はロシアに 0― 3で完敗して 1勝 3敗の 4位となった。14日の最終戦で 5位アルゼンチンと対戦し、勝者が準々決勝に進出する。 第 1セットは相手の高さある攻撃に対応できず、14―25で落とした。第 2セットは島村春世選手(24=NECレッドロケッツ )のブロックなどでリードしたが、終盤に追い付かれてジュースの末に28―30で落とした。第 3セットも18―25で圧倒された。ロシアは 4連勝。A組はブラジル、ロシア、韓国が決勝トーナメント進出を決めている。第 1セットは長岡望悠(ながおか・みゆ)選手(25=久光製薬スプリングス)のブロックアウトを狙うアタックで先制したが、14-25で落とした。メンバーを 3人入れ替えた第 2セットは、宮下遙選手(21=岡山シーガルズ)のサービスエースを皮切りに 3点を先取。木村沙織選手(29=東レ・アローズ)のアタックがブロックされて勝ち越された。20-24から 4連続得点でジュースに持ち込み粘ったが、結局、28-30で連取された。第 3セットは序盤から一進一退の攻防。しかし、徐々に差を広げられ、最後は18-25で敗れた。日本は14日(日本時間15日)の 1次リーグ最終戦で、同じく 1勝 3敗のアルゼンチンと顔を合わせる。勝った方が準々決勝に進出する。
記事をまとめてみました。


☆<リオデジャネイロ五輪第 8日:テニス>◇12日=日本時間13日◇男子シングルス準々決勝◇五輪テニスセンター
 世界 7位で第 4シードの錦織圭選手(26=日清食品)が同11位のガエル・モンフィス選手(29=フランス)を 2- 1で下し、初の「ベスト4」に進出した。日本勢96年ぶりのメダルへ大きく前進。準決勝ではロンドン五輪金メダルのアンディ・マリー選手(29=英国)と対戦する。

接戦を制し、顔を手で覆う錦織圭選手
 男子シングルス準々決勝 接戦を制し、顔を手で覆う錦織圭選手=リオデジャネイロ・五輪テニスセンター


 テニス男子シングル準々決勝で、世界ランク 7位の錦織圭選手は、同ランク11位のガエル・モンフィス選手と対戦し、 7- 6、 4- 6、 7- 6のセットカウント 2- 1で勝利し自身初の「ベスト4」に進出した。この種目での日本勢の 4強入りは、1920年アントワープ大会銀メダルの熊谷一弥選手以来96年ぶり。
 第 1セット、互いに譲らずタイブレークとなると、錦織が 3- 3からミニブレークに成功。 6- 4とセットポイントになると、最後はモンフィス選手のリターンミスでこのセットを先取し大きくガッツポーズを見せた。


いきなり腕立て伏せを始めたモンフィス選手
 いきなり腕立て伏せを始めたガエル・モンフィス選手=リオデジャネイロ・五輪テニスセンター


 第 2セット、錦織は第 1ゲームでブレークしたが、すぐさま第 2ゲームでブレークバックを許した。その後互いにキープし迎えた第10ゲーム、 4- 5からブレークされこのセットを落とした。
 第 3セットも互いに譲らず、タイブレークとなると、錦織は、連続でミニブレークされるなど 0- 4とリードを広げられた。そでもれ 3連続ポイントで 3- 4と追い上げ、 3度のマッチポイントをしのぐと、 5- 6からモンフィス選手がダブルフォルトを犯し 6- 6に並んだ。さらにミニブレークでマッチポイント奪うと、最後はモンフィス選手のリターンミスで 5連続ポイントとなり勝利を飾った。
 準決勝はアンディ・マリー選手と対戦する。過去の対戦成績は錦織の 1勝 6敗。


サーブを放つ錦織圭選手
 男子シングルス準々決勝 サーブを放つ錦織圭選手=リオデジャネイロ・五輪テニスセンター


 テニス男子シングルス準々決勝で、世界ランク7位で第 4シードの錦織圭選手は同ランク11位の第 6シード、ガエル・モンフィス選手を 7- 6、 4- 6、 7- 6で下し、自身初の「ベスト4」に進出した。
 この種目での日本勢の 4強入りは、1920年アントワープ大会銀メダルの熊谷一弥以来96年ぶり。
 13日(日本時間14日未明)の準決勝で、 2連覇を狙う世界ランク 2位で第 2シードのA・マリー選手と顔を合わせる。過去の対戦成績は錦織選手の 1勝 6敗。


モンフィスに競り勝ち、喜ぶ錦織圭選手
 男子シングルス準々決勝でフランスのガエル・モンフィス選手に競り勝ち、喜ぶ錦織圭選手。日本勢で96年ぶりの 4強入りを果たした=リオデジャネイロ・五輪テニスセンター


--フルセットの接戦になった
「 1セット目をいい形で取って、第 2セットでもう少しギアを上げておくべきだった。相手のディフェンス、攻めもだんだんと良くなってきていて、最後までもつれた。特に最終セットは、ほぼ劣勢だった。ブレークポイントをしのいだり、際どい場面もたくさんありながらの逆転勝利なので、ひとまずはうれしい」
--ファーストサーブが入らなかった
「きょうはサーブで苦労した。それがファイナル(セット)まで苦労した要因でもある。ファースト(サーブ)が入らないといいリズムもつかめず、セカンド(サーブ)でかなり攻められた。明日には修正しないとマレーに勝てない」
--最終セットのタイブレークで0-4とリードされたが、あきらめなかった
「自分がすべて悪かった。 1試合目も 0- 4スタートだった。彼のメンタル的にも落ちる場面、集中力が下がる場面も絶対あると信じていた。最後の数ポイントはすごくいい形でポイントが取れた。ああいうプレーを最初から心がけたい」
--勝利の瞬間
「信じられなかった。3-6ダウンでしたし、ファイナルもずっと劣勢だったので、彼がくれたポイントもありましたが、逆転勝利ができたのがすごくうれしかった」
--日本テニス96年ぶりの4強
「ここからがメダルがかかった試合。マレーというあまり得意ではない、苦労している選手。しっかり頭をクリアにして明日に臨みたい。メダルも目標ではありますが、とりあえず、負け続けているマレー(相手)なので、そこにしっかり集中して臨みます」


☆<リオデジャネイロ五輪第 8日:陸上>◇12日=日本時間13日◇男子20キロ競歩◇リオデジャネイロ・
 松永大介選手が 1時間20分22秒で 7位に入賞した。男子20キロでの入賞は日本人初。終盤まで 9人のトップ集団につけたが、トップ選手のスパートに徐々に差をつけられた。王鎮(中国)が金メダルを獲得した。「やっぱりメダルを狙っていたので悔しいですけど、今まで日本の競歩の歴史の中で20キロで入賞したこともないですし、入賞第 1号になれたのは光栄です。最初から気持ちが舞い上がって、前に出たりむだな動きが敗因だと思います。自分の中で冷静さが足りなかった」と悔やんだ。
 藤沢勇選手は21位、高橋英輝選手は42位だった。

男子20キロ競歩に出場した松永大介選手
 男子20キロ競歩に出場した松永大介選手(中央)=リオデジャネイロ・ポンタル周回コース


 陸上の男子20キロ競歩は松永大介選手が 1時間20分22秒で 7位に入り、この種目の日本勢初の入賞を果たした。
 藤沢勇選手は21位、高橋英輝選手は42位だった。王鎮が 1時間19分14秒で、中国勢として 2大会連続で優勝した。


レース中、給水する松永大介選手
 男子20キロ競歩決勝 レース中、給水する松永大介選手=リオデジャネイロ・ポンタル周回コース


▽松永大介選手:「競歩の歴史の中で、日本選手が20キロで入賞したことがないので第 1号になれたのは光栄。個人としてはメダルを狙っていたので悔しい。冷静さが大切だと思った。世界との差を感じた」
▽藤沢勇選手:「優勝タイムも入賞ラインも想定内だったが、レース展開に対応できなかった。暑さを考えてスタミナを重視して鍛えてきたので、スピードが少し劣っていたかもしれない」
▽高橋英輝選手:「力を発揮できなかった。攻めのレースをイメージしていたが、うまく流れに乗ることができなかった」


☆<リオデジャネイロ五輪第 8日:柔道>◇12日=日本時間13日◇女子78キロ超級3位決定戦◇カリオカアリーナ2
 山部佳苗選手(25=ミキハウス)が今年の欧州王者カイラ・サイト選手(28=トルコ)に優勢勝ちし、銅メダルを獲得した。日本女子は今大会の全 7階級中 5階級でメダル獲得となった。
 開始23秒に大外刈で技ありを奪い、先手を取った。試合中盤に組み手争いで相手の手が左目に当たり、コンタクトレンズがずれて試合が中断。その後は奥襟を取って攻める相手に押し込まれる苦しい展開。体力的に厳しくなった後もあきらめず相手の技をしのぎ、指導 3を受けながら逃げ切った。


大外刈りで技ありを奪った山部佳苗選手
 女子78キロ超級3位決定戦 山部佳苗選手(左)はサイトから大外刈りで技ありを奪い、銅メダルを獲得する=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ2


 試合後は全力を出し切った安堵の表情。「準決勝でもっと自分の柔道ができたんじゃないあという悔いがあるので、残念です。( 3位決定戦は)絶対メダルを持って帰るという気持ちで頑張りました。今までやってきたことに悔いは残っていないですけど、もっとここで表現できたんじゃないかなと思います。(薪谷コーチには)本当は金メダルでお礼したかったんですけど、残念です」。表彰式でも終始硬い表情だった。「優勝した選手が喜んでいるのを見て、悔しい気持ちが強くなりました」と目標の金メダルを逃したことを強く感じた。
 表彰式を終えて、銅メダルを見つめ「この 4年間やってきたことの積み重ねが、このメダルだと思うので、その点は良かったと思います。薪谷コーチと二人三脚でやってきたので感謝しています。(今大会は)ちょっとほろ苦い思い出になりました」と振り返った。
 それでも重量級でのメダルをつなぐという役目は果たした。「絶対取り逃してはいけないと思っていたので取れて良かったです。代表に決まってから日本を出るまでは、やり残したことがないようにとやってきました。やってきたことはできたかなと思います」と前を向いた。


☆<リオデジャネイロ五輪第 8日:陸上>◇12日=日本時間13日◇女子 10000メートル◇五輪スタジアム
 女子10000メートルは高島由香選手(資生堂)が31分36秒44の18位、関根花観選手(日本郵政グル
ープ)が31分44秒44の20位だった。アヤナ選手(エチオピア)が29分17秒45の世界新記録で初優勝した。従来の記録は王軍霞選手(中国)が1993年にマークした29分31秒78。
 男子 800メートル予選で日本記録保持者の川元奨選手(スズキ浜松AC)は 1分49秒41の 5組 4着で準決勝に進めなかった。

ゴールし、息を整える高島由香選手
 女子10000メートル ゴールし、息を整える高島由香選手=リオデジャネイロ・五輪スタジアム


 競技がスタートし、女子10000メートルはアルマズ・アヤナ選手が29分17秒45の世界新記録で初優勝した。高島由香選手は31分36秒44の18位、関根花観選手は31分44秒44の20位。男子 800メートル予選で、川元奨選手は 1分49秒41の 5組 4着で敗退した。
 川元選手は終盤に意地を見せたが、 4着で準決勝進出はならなかった。自動的に通過できる 3着との差は 0秒01。日本記録保持者は「力が足りなかったという言葉しか出てこない」と悔しそうだった。 6月の日本選手権では五輪参加標準記録に届かず、 7月 2日に出場した記録会で 2年ぶりに 1分45秒台をマーク。23歳は初の五輪で「次につながるレースができた」と前を向いた。


5組4着に終わった川元奨選手
 男子 800メートル予選、 5組 4着に終わった川元奨選手=五輪スタジアム


 男子 100メートルの予選は13日正午(日本時間14日午前 0時)に始まる。桐生祥秀選手、山県亮太選手、ケンブリッジ飛鳥選手の日本勢は1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳選手以来となる決勝進出を目標に掲げる。日本歴代 2位の10秒01の記録を持つ桐生選手は 3日の米国合宿で「練習でもいいタイムが出ている」と手応えを口にしていた。準決勝、決勝は14日(同15日午前)に行われる。


☆<リオデジャネイロ五輪第 8日:柔道>◇12日=日本時間13日◇男子 100キロ超級決勝◇カリオカアリーナ2
 男子 100キロ超級決勝で原沢久喜選手がロンドン五輪金メダリストのテディ・リネール選手(27=フランス)に優勢負けし、銀メダルとなった。日本男子は 7階級制となった1988年ソウル五輪以降で初めて、全階級でメダル獲得の快挙を達成した。
 原沢は序盤で指導を 2つ受け劣勢になると、その後何度も組み合おうと仕掛けるもリネール選手が組み合わず。最後まで技をしかけることが出来ず、指導 1つの差で優勢負けとなった。

首元の銀メダルをジッと見つめる原沢久喜選手
 男子 100キロ超級 首元の銀メダルをジッと見つめる原沢久喜選手=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ


 原沢は「やっぱり勝ってこそ意味がある。チャンスがある限り挑戦し続けたい。最高の舞台で戦えたことは光栄。前半しのいで、後半勝負に持っていこうと考えたが、自分の組み手になるチャンスが少なく、組んだときも、ものにできなかった。(日本男子が惨敗に終わった)ロンドン(五輪)から少しは成長できたと思う。(男子はここまで全員がメダルを獲得し)自分だけ負けたらどうしようとも考えたが、無心で戦うことだけを考えるようにした」と振り返った。
 準決勝はアブドゥロ・タングリエフ選手(35=ウズベキスタン)の反則による一本勝ちで決勝へ進出した。


リネール選手と対戦する原沢久喜選手
 フランスのテディ・リネール選手(左)と対戦する原沢久喜選手=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ2


 原沢久喜選手の頂点への戦いは、絶対的な強さを誇るテディ・リネール選手(フランス)の壁にはね返された。王者の強さと巧みさの前に力を出し切れず、わずか指導 1の差での銀メダル。力を出し切れない悔しさが残った。ただ、ロンドン五輪でメダルなしに終わった最重量級で、復活への第 1歩は踏み出せた。
 再建を目指し、重量級はチーム一丸で歩んできた。決して原沢個人の資質だけで、メダルにたどり着いたわけではない。2012年、熱烈なオファーを受けて重量級のコーチに就任した鈴木桂治氏は、心身についての改革を代表選手全員に訴えてきた。「重量級は特に、軽量級だったら 100回でできることを 1万回ぐらいやらないとできないと言われているくらいマイペース。闘争心も軽量級より少ないし、時間はかかる。ただ、その火を付けてしまえば簡単なんです。内なる闘志も大事だが、見える闘志も必要は必要ですよね。そういう話は伝えましたね」。


金メダルを逃した原沢久喜選手
 決勝でテディ・リネール選手に優勢負けで金メダルを逃した原沢久喜選手=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ


 2012年秋から新体制が発足し、当初は稽古後に重量級の選手、コーチ陣が車座になって意見をぶつけ合う姿をよく目撃した。その中から登場してきたのが2014、2015年世界選手権銀メダルの七戸龍選手。極真空手日本一の経験もある父を持つ異色の柔道家は、再建の旗頭となっていった。特に2014年世界選手権では決勝でリネールを追い詰めた。有効判定があってもおかしくない大内刈りで「勝利を逃した」と表現できる熱戦を繰り広げた。
 これが国内の他選手の刺激にならないはずはない。自分もいける-。そう思った選手から七戸選手に挑む若者たちが現れた。体重無差別で争う全日本選手権では2014年に王子谷剛志、そして2015年を制したのが原沢久喜だった。この若手 2強の登場を同コーチは「七戸にとっても刺激になった。存在は大きかった」と振り返る。リオ五輪を巡る争いは激化し、最後には原沢が笑ったが、競り合いがなければこの結果もなかった。「車座? やってましたね。いまは必要ないくらいの選手になってきてますから」。同コーチはうれしそうに話す。


テディ・リネール選手と握手する原沢久喜選手
 男子100キロ超級の表彰式で、優勝したフランスのテディ・リネール選手(右)と握手する原沢久喜選手=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ2


 同時に、七戸選手への感謝も忘れない。「ありがたかったですね。福岡から東京まで拠点を変えて、その辺で意識が切り替わったと思いますし、そういう思いを持ってくれてよかった」。リオ五輪代表落選が決まった 4月の全日本選手権後に七戸選手にメールを送った。「世界一になるまでは、しっかりした気持ちを持ってくれ」と書いた。五輪を区切りにする選手は多いが、もっと現役を続けてほしかった。「やめる気はないです」。その返信を見て、心が救われた。
 原沢選手にもライバルへの感謝はある。七戸選手は代表落選後にある思いをツイッターに投稿した。
 「ロンドンから重量級が低迷してると言われる事が悔しく自分の手で変えたいという思いで突っ走ってきました。原沢選手に託すことになりましたが、全階級金を取れる力を持っています。日本柔道の応援よろしくお願いします」。


銀メダルを手にする原沢久喜選手
 男子 100キロ超級決勝の原沢久喜選手は銀メダルを手にする=リオデジャネイロ・カリオカアリーナ2


 これを見た瞬間に思った。「七戸さんの人間の大きさ、自分の小ささがわかった。逆の立場で同じことができるか。すごい人だなと思いました。ずっと引っ張ってきた人なので、感謝していると言ったら上からですが、そういう気持ちはあります。自分が結果残さないといけない」。重量級はチームで戦ってきた。代表権を巡る争いにも、その裏には結束があった。それが原沢を突き動かしていた。
 リオ五輪では原沢が、最重量級の復活へ確かな足跡を残した。そして 4年後の東京五輪での金メダル獲得へ、七戸選手、王子谷選手、そしてこの大会を見て名乗りを上げる新しい選手たちとの新たな競争が始まる。


☆<リオデジャネイロ五輪第 8日:バレーボール女子>◇12日=日本時間13日◇マラカナンジーニョ
 A組の日本はロシアに 0― 3で完敗して 1勝 3敗の 4位となった。14日の最終戦で 5位アルゼンチンと対戦し、勝者が準々決勝に進出する。
 第 1セットは相手の高さある攻撃に対応できず、14―25で落とした。第 2セットは島村春世選手のブロックなどでリードしたが、終盤に追い付かれてジュースの末に28―30で落とした。第 3セットも18―25で圧倒された。ロシアは 4連勝。
 A組はブラジル、ロシア、韓国が決勝トーナメント進出を決めている。


得点し喜ぶ木村選手、荒木選手、長岡選手ら
 得点し喜ぶ(奥側左から)木村沙織選手、荒木絵里香選手、長岡望悠選手ら=リオデジャネイロ・マラカナンジーニョ


 バレーボール女子でロンドン五輪の銅に続く 2大会連続のメダルを目指す日本(世界ランク 5位)は、 1次リーグA組第 4戦でロシア(同 4位)に 0- 3でストレート負けし、 1勝 3敗の 4位となった。ロシアは 4連勝。
 第 1セットは長岡望悠選手のブロックアウトを狙うアタックで先制したが、以降は 3点を返された。 3- 3から勝ち越された後は一度も同点に追い着けず、14-25で落とした。


第2セット、ボールを追いかける宮下遙選手
 第2セット、ボールを追いかける宮下遙選手=リオデジャネイロ・マラカナンジーニョ


 メンバーを 3人入れ替えた第 2セットは、宮下遙選手(21=岡山シーガルズ)のサービスエースを皮切りに 3点を先取。しかし、徐々に差を詰められて18-18の同点とされ、木村沙織選手のアタックがブロックされて勝ち越された。
 20-24から 4連続得点でジュースに持ち込み粘ったが、日本は28-28から木村沙織選手のアタックがブロックされ、ロシアは 7度目のセットポイント。結局、28-30で連取された。
 第 3セットは序盤から一進一退の攻防。しかし、徐々に差を広げられ、最後は18-25で敗れた。日本は14日(日本時間15日)の 1次リーグ最終戦で、同じく 1勝 3敗のアルゼンチンと顔を合わせる。勝った方が準々決勝に進出する。


ロシアに敗れ引き揚げる木村沙織選手ら
 ロシアに敗れ引き揚げる木村沙織選手(右端)らバレー女子日本=リオデジャネイロ・マラカナンジーニョ


 メダルを取れた選手、入賞したけれどメダルまで手が届かなかった選手、圏外で終わってしまった選手といろいろと有るでしょうが、皆さんよく頑張ってくれました。これからもドンドン増えていくと思われている。いったい最後にはどの位のメダル数になるのでしょうね。ガンバレ!日本!我らのジャパン!勝利を掴め!






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