●13日京セラドーム大阪で阪神-中日20回戦が行われ、阪神は初回、一死 3塁から野選で先制した。なお一死 2、 3塁から、中日ジョーダンの暴投でさらに 1点を加えた。阪神は先発青柳が 6回 1安打無失点の好投。逃げ切り勝ちで連勝し、借金を1桁の「9」とした。中日は 8回に 2点を返すも 3連敗。金本知憲監督(48)が愛弟子北條史也内野手(22)の大暴れに目を細めた。鳥谷が左投手に打率1割台と苦手にしていることもあり、 2戦連続で遊撃での先発に抜てき。プロ初の 3長打に、指揮官はたたえた。12日の試合前から早出特打で本格指導し、早くも成果が出た。先発青柳も 6回 1安打無失点の力投。若い力で中日に連勝した。
●阪神が初回に先制した。先頭の北條史也内野手が左翼線を破る 2塁打で出塁すると、一死 3塁から江越大賀外野手(23)の 1塁ゴロの間(記録は 1塁の野選)に、北條が本塁生還した。北條史也内野手が 2号ソロを放った。 5回先頭で中日ジョーダンの真ん中 139キロ直球を左翼スタンドへ運んだ。 4月 3日DeNA戦(横浜)以来の 1発。 1、 2打席目には 2塁打を放っており、今季 6度目の猛打賞も決めた。 2連勝。「 1番・遊撃」でスタメン出場した北條史也内野手が先制点を呼びこむ 2塁打に中押しの 2号ソロを放てば、先発・青柳晃洋投手(22=帝京大学)が 6回 1安打無失点の好投で 4勝目。 8回には高山俊外野手(23)がダメ押しのタイムリーで、 3カードぶりの勝ち越しを決めた。北條は本人も驚く 2号ソロなど長打ばかりの猛打ショーで、ひとりで難敵ジョーダンを攻略だ。 2- 0で迎えた 5回先頭。 3ボールから 1球ストライクを見送って、続く 139キロの低め直球をとらえた。左腕から初めて 3点目をもぎとった。 4月 3日のDeNA戦(横浜)以来となる 2号ソロに、 7月 9日の広島戦(甲子園)以来今季 6度目の猛打賞。「 1番」で出場した 6試合は打率 0.523、「遊撃」で先発した 8試合は打率 0.385で、チームは 7勝 1敗だ。本拠地初のお立ち台でファンをわかせた。14日も左腕・小笠原が先発のため、スタメンの見通し。借金を「9」と減らし、 3カードぶりの勝ち越し。日々進化する若虎がいる限り、猛虎に夏バテなどありえない。
●大和外野手(28)が 7回に適時 2塁打を放った。二死 2塁から中日 3番手岡田の高め直球を振り抜き、左中間へ運んだ。 2日DeNA戦(横浜)以来の適時打でチームに貢献した。「 2番・ 2塁」で 2試合連続スタメン出場の大和が貴重な一打。 3- 0の 7回二死 2塁で、左中間フェンス直撃の適時 2塁打を放った。14日も左腕・小笠原が相手だけに、スタメンが濃厚だ。
● 1回一死 2塁で四球を選んだ福留孝介外野手(39)は、原口の中飛で 2走・江越が 3進すると同時に自身も 2塁を狙い、間一髪セーフ。好走塁に金本監督は絶賛。 2点差に迫られた 8回には今季 3本目の 3塁打。 4試合連続安打で 5点目を演出した。
●高山俊外野手が殊勲のダメ押し打。 8回二死 3塁で低めのチェンジアップに食らいつき、しぶとく中前へ運んだ。得点圏打率 0.389は筒香嘉智外野手(24=DeNA)をかわしてセ首位。勝負強い打撃で、チームに貢献した。これが今季99安打目。球団史上 6人目の新人野手の 100安打に王手をかけ前を向いた。
●ドラフト 5位ルーキーの青柳晃洋投手が 6回 1安打無失点で 4勝目を挙げた。初回二死 3塁、打席には 4番ビシエドを迎えた。 3球で追い込み、外へ逃げるスライダーで空振り三振。これで勢いに乗り、 2回以降は降板するまで安打を 1本も許さず、打たせて取るスタイルで躍動した。青柳が 6回無失点の快投。課題を 1つずつクリアし、初の京セラドームのマウンドにも適応した。初めてホームゲームでのお立ち台に上り、声が弾んだ。援護も背に 6回 1安打無失点で 4勝目( 2敗)だ。金本監督もたたえた。D 5位右腕が、着実に白星を積み上げる。下から浮き上がるボールと存在感で、欠かせないローテ投手になる。
●島本浩也投手(23)が 8回途中に 4番手で登板し、好救援をみせた。 3点リードの 8回一死 1、 2塁でマウンドへ。味方の失策から 1点を失うも、後続を断った。若手左腕の好投に金本知憲監督も期待を寄せた。
●阪神は13日、西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開き、今秋の高校生のドラフト候補を精査した。履正社高校・寺島成輝投手( 3年)を筆頭に、横浜高校・藤平尚真投手( 3年)や作新学院高校・今井達也投手( 3年)ら約40人をリストアップ。今後は大学No.1右腕の創価大學・田中正義投手( 4年)や中京学院大學の吉川尚輝遊撃手( 4年)らと比較して、絞り込みを進めていく。記事をまとめてみました。
<阪神 5- 2中日、20回戦>◇13日◇京セラドーム大阪
阪神は初回、一死 3塁から野選で先制した。なお一死 2、 3塁から、中日ジョーダンの暴投でさらに 1点を加えた。
阪神は 5回に北條の 2号ソロで追加点を挙げた。先発青柳は 6回まで中日打線を 1安打無失点に抑える好投を見せた。
阪神は先発青柳が 6回 1安打無失点の好投。逃げ切り勝ちで連勝し、借金を1桁の「9」とした。中日は 8回に 2点を返すも 3連敗。
6回を無失点に抑えた阪神先発の青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
金本知憲監督が愛弟子北條史也内野手の大暴れに目を細めた。
1回、左翼線へのライナー 2塁打で先制攻撃の起点になると、 2回は右翼線へ 2塁打。最大の見どころは 5回だ。ジョーダンの直球を振り抜いて左翼へオーバーフェンスさせた。
5回裏阪神無死、左越え本塁打を放った北條史也内野手(右)を出迎える金本知憲監督=京セラドーム大阪
鳥谷が左投手に打率1割台と苦手にしていることもあり、 2戦連続で遊撃での先発に抜てき。プロ初の 3長打に、指揮官は「打撃の波、バイオリズムというか、ちょっと当たっていなかったのでね、ちょうどまた、上がり始めるときですし。普段のトリ(鳥谷)の代わりにというところで、すごく荷が重いと思う。そのなかで、そういう打撃ができるのは面白い存在ですね」とたたえた。
12日の試合前から早出特打で本格指導し、早くも成果が出た。先発青柳も 6回 1安打無失点の力投。若い力で中日に連勝した。
1回裏阪神一死 3塁、江越大賀外野手の 1塁ゴロで本塁生還の北條史也内野手=京セラドーム大阪
阪神が初回に先制した。
先頭の北條史也内野手が左翼線を破る 2塁打で出塁すると、一死 3塁から江越大賀外野手の 1塁ゴロの間(記録は 1塁の野選)に、北條が本塁生還した。
1回、ホームに滑り込んだ北條史也内野手=京セラドーム大阪
北條史也内野手が 2号ソロを放った。
5回先頭で中日ジョーダンの真ん中 139キロ直球を左翼スタンドへ運んだ。 4月 3日DeNA戦(横浜)以来の 1発。 1、 2打席目には 2塁打を放っており、今季 6度目の猛打賞も決めた。
5回裏阪神無死、中越え本塁打を放った北條史也内野手=京セラドーム大阪
若虎の夏祭りや! 阪神は中日に 5- 2で勝ち、 2連勝。「 1番・遊撃」でスタメン出場した北條史也内野手が先制点を呼びこむ 2塁打に中押しの 2号ソロを放てば、先発・青柳晃洋投手が 6回 1安打無失点の好投で 4勝目。 8回には高山俊外野手がダメ押しのタイムリーで、 3カードぶりの勝ち越しを決めた。
ワァーッとスタンドがわいた。 2塁を駆け抜けながら、北條はチラチラと振り返って大型ビジョンを確認した。ホームランの演出が始まり、ひと安心。本人も驚く 2号ソロなど長打ばかりの猛打ショーで、ひとりで難敵ジョーダンを攻略だ。
北條史也内野手は 5回、中押しの 2号ソロを放った。難敵ジョーダンを攻略した=京セラドーム大阪
「とらえた部分が先だったので、本塁打になるとは思ってなかった。プロ初のときと同じような感じで、びっくりしたホームランになりました」
2- 0で迎えた 5回先頭。「真っすぐで甘い球だけ待っていました」。 3ボールから 1球ストライクを見送って、続く 139キロの低め直球をとらえた。左腕から初めて 3点目をもぎとった。
ジョーダンは試合前まで今季対阪神 5戦で 3勝 1敗、防御率1.82。自身も 9打数 2安打だったが 1回に先制点につながる左翼線への 2塁打を放つと、 2回にも右翼線へ 2塁打。ジョーダンから放った 4安打のうち、実に 3安打が北條だった。
金本知憲監督(右)は北條史也内野手を出迎える。予言した!? 本塁打に思わず笑顔=京セラドーム大阪
4月 3日のDeNA戦(横浜)以来となる 2号ソロに、 7月 9日の広島戦(甲子園)以来今季 6度目の猛打賞。「 1番」で出場した 6試合は打率 0.523、「遊撃」で先発した 8試合は打率 0.385で、チームは 7勝 1敗だ。左投手と相性が悪い鳥谷の“代役”で 2戦連続の起用だが、大先輩を食うような活躍に金本監督も「(代役は)すごく荷が重いと思う。そういう中で…。面白い存在です」と目を細めた。
5回、本塁打を放った北條史也内野手=京セラドーム大阪
早出練習では「しっかり腰を使ってバットをダウンに出して振れば、ホームランが出るよ」と直接指導を受けた。“予言”通りになって、金本監督も「びっくりしましたね」。勝負弱さを指摘されたこともあったが、それを払拭しつつある。
「 2連勝したので、 3連勝したいです」
本拠地初のお立ち台でファンをわかせた。14日も左腕・小笠原が先発のため、スタメンの見通し。借金を「9」と減らし、 3カードぶりの勝ち越し。日々進化する若虎がいる限り、猛虎に夏バテなどありえない。
7回裏阪神二死 2塁、左中間適時打を放った大和外野手=京セラドーム大阪
大和外野手が 7回に適時 2塁打を放った。
二死 2塁から中日 3番手岡田の高め直球を振り抜き、左中間へ運んだ。 2日DeNA戦(横浜)以来の適時打でチームに貢献した。
7回、適時 2塁打を放った大和外野手=京セラドーム大阪
「 2番・ 2塁」で 2試合連続スタメン出場の大和が貴重な一打。 3- 0の 7回二死 2塁で、左中間フェンス直撃の適時 2塁打を放った。「甘い球をどんどん打っていこうと思っていました」。スタメン出場でヒットを打つのは 7月24日の広島戦(マツダ)以来。 1回無死二塁ではバントも成功させた。「つなげる場面でつなげてよかったです」。14日も左腕・小笠原が相手だけに、スタメンが濃厚だ。
8回、 3塁打を放った福留孝介外野手=京セラドーム大阪
39歳が激走だ。 1回一死 2塁で四球を選んだ福留)は、原口の中飛で 2走・江越が 3進すると同時に自身も 2塁を狙い、間一髪セーフ。好走塁に金本監督は「ちょっと暴走に見えたけどね。そういう姿勢を他の選手がそれを見て、どう思うか。ちゃんとまねしてほしい」と絶賛。 2点差に迫られた 8回には今季 3本目の 3塁打。 4試合連続安打で 5点目を演出した。
高山俊外野手が殊勲のダメ押し打。 8回二死 3塁で低めのチェンジアップに食らいつき、しぶとく中前へ運んだ。「このチャンスを何とかという気持ちでした。いいところに転がってくれただけですけど、ああいうところで 1点取れて、チームとして大きかったと思います」とうなずいた。得点圏打率 0.389は筒香(DeNA)をかわしてセ首位。勝負強い打撃で、チームに貢献した。
これが今季99安打目。球団史上 6人目の新人野手の 100安打に王手をかけ「またあした、いい形で打席に入れるようにしたい」と前を向いた。
1回、先発の青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
阪神ドラフト 5位ルーキーの青柳晃洋投手が 6回 1安打無失点で 4勝目を挙げた。
初回二死 3塁、打席には 4番ビシエドを迎えた。 3球で追い込み、外へ逃げるスライダーで空振り三振。これで勢いに乗り、 2回以降は降板するまで安打を 1本も許さず、打たせて取るスタイルで躍動した。
「一番のピンチは初回。なんとか乗り切れたので、弾みがつきました。野手の方がしっかり守っていただいたので、楽に投げることができました」。初回から 2点援護した野手陣に感謝しきりだった。
1回を終え、ベンチに戻る先発の青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
青柳が 6回無失点の快投。課題を 1つずつクリアし、初の京セラドームのマウンドにも適応した。初めてホームゲームでのお立ち台に上り、声が弾んだ。
「きのうのいい流れを持っていけるような投球をしようと思いました。野手の方にしっかり守っていただいて、楽に投げることができました。(京セラドームの声援は)最高ですね!」
6回を無失点に抑えた阪神先発のルーキー・青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
1回、先頭の大島に中前打を許すと、すぐに 2盗を許した。課題の 1つをいきなり露呈したが、そこから粘った。荒れる最速 147キロの直球で腰を引かせると、鋭いスライダーが効いた。二死 3塁で迎えた 4番・ビシエドも、スライダーで空振り三振に斬った。
それ以降は 2四球こそ与えたが無安打。援護も背に 6回 1安打無失点で 4勝目( 2敗)だ。金本監督も「まあ、いつも通りね。フフッ」と笑みをこぼし「いい意味で青柳らしく、ボールが荒れてくれて。(相手が)絞りづらかったように思います。上出来ですね。 6回 1安打で 0点ですから。ほぼ完璧」とたたえた。
青色グラブの青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
「投球以外でやらないといけないことも多いので…」と登板間は“夏休みの宿題”に追われた。青柳の名にちなんだ青色グラブを、敵から見えにくく癖がバレにくい黒色に変えた。遠征先で登板がない日は、フィールディング向上のため金村投手コーチからノックの特訓を受けた。ブルペンでは変化球を修正。同コーチも「スライダーやチェンジアップの精度がよくなって、びっくりした」と進歩に目を丸くした。
青柳晃洋投手は 6回 1安打無失点で 4勝目。竜打線に的を絞らせなかった=京セラドーム大阪
「スライダーを使えずに前回は痛打されたので、そこを修正できたのはよかった。野手の方に勝たせてもらっている試合が多いですけど、( 4勝は)よかったです」
D 5位右腕が、着実に白星を積み上げる。下から浮き上がるボールと存在感で、欠かせないローテ投手になる。
北條史也内野手(右)と青柳晃洋投手(左)はお立ち台で笑顔が弾けた=京セラドーム大阪
◆データBOX◆
◎…1965年のドラフト制以降の阪神新人勝利数最多は、1967年の江夏豊(大阪学院大学高等学校)で12勝。大卒では1999年の福原忍(東洋大學)の10勝。最近では2013年に藤浪晋太郎(大阪桐蔭高校)が10勝している。
島本浩也投手が 8回途中に 4番手で登板し、好救援をみせた。
3点リードの 8回一死 1、 2塁でマウンドへ。味方の失策から 1点を失うも、後続を断った。「しっかり結果を出して、もっと信頼してもらえるようにと思って投げました」。
若手左腕の好投に金本知憲監督も「そういうポジションを任せられるかどうか、もちろん試しているところもあるし、もちろん、調子がいいからこそ、経験させようとも思えるし。いくら若い選手に経験させようと思っても、そこまでの土俵に上がってこないと試すこともできない。そういう土俵に上がってきたのかな、島本がね」と期待を寄せた。
8回途中から登板した阪神 4番手の島本浩也投手=京セラドーム大阪
島本が好救援。 4- 0の 8回、藤川が 1点を失い、なお一死 1、 2塁で登板。大島を 2ゴロの後、原口の悪送球で 1点を失ったが、なお二死 3塁で代打・荒木を中飛に斬った。「ああいう場面でアピールしないといけない。しっかり結果を出して、もっと信頼してもらえるようにと思って投げました」と語った。
金本監督も「そういうポジションを任せられるかどうか試しているところもある。今、そういう(試すだけの)土俵に上がってきたのかな」と大きな期待を寄せた。
阪神は13日、西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開き、今秋の高校生のドラフト候補を精査した。履正社高校・寺島成輝投手( 3年)を筆頭に、横浜高校・藤平尚真投手( 3年)や作新学院高校・今井達也投手( 3年)ら約40人をリストアップ。佐野仙好統括スカウトは「高校生を全体で40人弱。現時点での評価など意見交換をした。今年の甲子園はいい選手がかなりいる」と話した。
今後は大学No.1右腕の創価大學・田中正義投手( 4年)や中京学院大學の吉川尚輝遊撃手( 4年)らと比較して、絞り込みを進めていく。
ジョーダン(冗談)では無く、本気で竜軍を呑竜して 2連勝した!それも北條内野手の活躍が光る試合だった。監督がいなくなった球団相手だから、当然なのかも知れないですけれどね。全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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ニッポン放送 では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
夕方5時30分から(土は5時50分から)、完全実況中継!
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江本孟紀、若松勉、大矢明彦、田尾安志、野村弘樹、宮本和知、里崎智也、山﨑武司、石井一久、関根潤三・・・一流解説陣が連日登場!
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※今日は、阪神甲子園球場設立記念日です。
阪神甲子園球場は、1924年(大正13年)8月1日に兵庫県西宮市甲子園町に「全国中等学校優勝野球大会(現・全国高等学校野球選手権大会=入場者数は毎年80万人前後を動員する学生スポーツ及び国内アマチュアスポーツ最大の大会。)」の開催を主目的として建設された、日本で最初に誕生した大規模多目的野球場であり、収容人数は日本の野球場の中で最大。
完成するまでは「枝川運動場」と名づけられていたが、この年が十干十二支の最初の組み合わせに当たる甲子年(きのえねのとし)という60年に 1度の縁起の良い年であることから、後に「甲子園大運動場(こうしえんだいうんどうじょう、看板表記は阪神電車甲子園大運動場)」と命名された。起工式は1924年 3月11日に行われ、同年 8月 1日に竣工式が行われた。
プロ野球セ・リーグの阪神タイガースの本拠地球場であるほか、「全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)」および「選抜高等学校野球大会(春の甲子園)」という2大高校野球全国大会が戦前から優先的に開催。「野球の聖地」と称されている。大学野球の試合にも使用され、毎年春・秋に開かれる「関西六大学野球連盟」と、「関西学生野球連盟リーグ戦」の一部試合が実施されている。野球以外では、「アメリカンフットボール」の全日本大学選手権の決勝戦である「甲子園ボウル」が開催されている。
紙テープ、紙吹雪、ウェーブによる応援は常時禁止されている。また周囲が住宅地であるため、環境に配慮して午後10時以降はトランペット・太鼓を使った鳴り物応援は禁止となる。ただし、タイガース勝利時の「六甲おろし」は午後10時以降でも合唱される。この球場の広さから、関西では敷地などの面積を示す際に慣用単位として大阪ドームよりも「甲子園球場○個分」という表現が使用されるのが定番となっている。