●24日横浜スタジアムでDeNA-阪神18回戦が行われ、阪神が 3回死 2塁から高山の右翼フェンス直撃 2塁打で先制。福留の左前打で 1、 3塁として、DeNA久保康の暴投で 2点目。阪神が 3位DeNAに連勝し、 1.5ゲーム差に迫った。 7回 1失点の藤浪が 6勝目。DeNAは 3連敗。先発久保康が 8敗目。
●柴田講平外野手(30)が今季初となる 1軍昇格を果たした。 7月17日に30歳となった 8年目が、若手がひしめく外野に待ったをかける。 2軍では73試合に出場し、打率 2割 6分 8厘、 1本塁打、 9打点だった。
●前日に送りバントを失敗した北條史也内野手(22)が汚名返上だ。 3回無死 1塁で投前に転がし、 2塁に走者を進めた直後、高山の先制 2塁打。さらに久保康の暴投で加点した。 4回一死 1塁からは 5試合連続となる中前打で出塁し、 5点目のホームを踏んだが、 4回にはゴロを処理したあと 1塁へ悪送球。遊撃のレギュラー奪取へ、まだまだ課題はある。
●高山俊外野手(23=明治大學)が 3回の腕をたたむ技アリの先制打を含む 3 2塁打で今季12度目の猛打賞。球団新人記録を更新した。阪神は 3位DeNAに 1.5ゲーム差に接近。 3位と 1.5差は 7月 5日( 3位DeNA、 6位阪神)以来。 阪神新人で 2試合連続猛打賞は2001年 9月15、16日の横浜戦(甲子園)での赤星憲広氏以来、15年ぶり。高山は今季 110安打。1980年岡田彰布の 109を上回り、球団新人単独 5位に。球団記録は1998年坪井智哉氏の135。セ・リーグ記録は1558年長嶋茂雄氏(巨人)の 153、プロ野球記録は1556年佐々木信也氏(高橋球団=現在の千葉ロッテマリーンズの系譜(1957年大映スターズに吸収合併-毎日大映オリオンズ-東京オリオンズ-ロッテオリオンズ-千葉ロッテマリーンズ)の 180。23日には、1998年坪井智哉氏(現DeNA打撃コーチ)の球団記録に並ぶ、新人シーズン11度目の猛打賞をマーク。 4位阪神が 3位DeNAに連勝し、 1.5ゲーム差に迫った。高山俊外野手が 3回の腕をたたむ技アリの先制打を含む 3 2塁打で今季12度目の猛打賞。球団新人記録を更新した。猛虎にいよいよ夏到来!! 3回一死 2塁。久保康に 2球で追い込まれたが内角高めの直球に腕をたたんだ。プロ入り後、再三苦しんできたコースに、金本監督から「左腰でグイッと押し込んでいく」と伝授された打法で対応。先制点をたたき出した。アホほど振る-。この言葉を胸に虎の歴史を塗り替えていく。高山の視線は先にある。
●明治大學同期の高山に負けじと意地の一撃や!! ドラフト 2位の坂本誠志郎捕手(22=明治大學)が攻守で躍動だ。今季 5度目のスタメンマスク。まずは打撃でアピールだ。 1回、一気に攻め立て、なおも二死 2塁。井納の初球、外角直球を見逃さない。ヘッドを立てて、鋭くたたくとライナーで右中間を破った。プロ初適時打&初打点でビッグイニングを完成した。先発能見とバッテリーを組むのは 4度目。矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(47)も「高めに行くのが良くないし、意識づけは大切だけど、ここという場面でやるのも大事」と指摘する。この日も落ち着き払って、好リード。扇の要らしく、どっしり構えて、最後まで守りきった。正捕手が定まらない状況で、強烈にアピールした。打って、刺して、守った。藤浪との初コンビで持ち味全開。プロ初アーチに初の盗塁阻止。扇の要を託されたルーキー坂本が影のヒーローだ。息子の初アーチに両親が大喜び。兵庫・養父市内の自宅で父・龍二さん(54)さんと母・啓子さん(54)がテレビ観戦。夕飯時に飛び出たプロ 1号に父は喜びの声。これまで 5度の先発出場中 4度が能見の先発試合で、残り 1度は同期の青柳。初の藤浪とのコンビに二重の驚きで、声を弾ませた。
●藤浪晋太郎投手(22)が粘って 7回 1失点にまとめ、今季 6勝目をマークした。序盤はテンポが悪く、制球に苦しみながらも何とか踏ん張る。最大の窮地は 4点リードの 5回二死 2、 3塁だ。大砲筒香を迎えて真っ向勝負し、最速 155キロで空振り三振に封じ込めた。この日はルーキー坂本との初コンビだった。 1回には先頭桑原に安打を浴びたが、強肩で 2盗を阻止してもらっていた。 5回二死 2、 3塁で、今季36本塁打のセ界の大砲を迎えた。カウント 2- 1からの 100球目はこの日最速 155キロ。バックネットへのファウルで追い込み、 101球目も 155キロ。バットが空を切り、勝負が決まった。思わず雄叫びを上げていた。大砲からの 2Kも含む今季 4度目の 2桁10三振だ。菅野(巨人)を 1差でピタリ追走し、リーグ 2位の 151三振とした。 7回 7安打 1失点で 6勝目( 9敗)をつかんだ。Aクラスにいられなかった責任もだれより感じながら、藤浪はここから巻き返す。
● 5- 1の 8回。高橋が一死 1、 2塁のピンチを迎えると、ベンチがマウンドへ送ったのはサターホワイト。ロペスを変化球で空振り三振に仕留めると、梶谷にはすべて外角に 149キロを投げ込み、圧巻の 3球三振だ。同点の 8回を無失点に抑えた21日の巨人戦(東京D)に続く 3ホールド目。セットアッパーへ、大きくアピールした。 記事をまとめてみました。
<DeNA 1- 5阪神、18回戦>◇24日◇横浜スタジアム
阪神が 3回死 2塁から高山の右翼フェンス直撃 2塁打で先制。福留の左前打で 1、 3塁として、DeNA久保康の暴投で 2点目。 阪神は 4回、坂本の 1号ソロと福留の 1ゴロの間に 2点を加えて 5点リードに。DeNAはその裏、梶谷の13号ソロで 1点返した。 阪神が 3位DeNAに連勝し、 1.5ゲーム差に迫った。 7回 1失点の藤浪が 6勝目。DeNAは 3連敗。先発久保康が 8敗目。
力投する阪神先発の藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
柴田講平外野手が今季初となる 1軍昇格を果たした。 前日の23日はウエスタン・リーグの中日戦に 1番右翼でスタメン出場。登板間隔が空く能見との入れ替えで 1軍に合流した。「失敗を考えず、出されたところで自分の出せるものを全て出せれば」と引き締まった表情だった。 7月17日に30歳となった 8年目が、若手がひしめく外野に待ったをかける。 2軍では73試合に出場し、打率 2割 6分 8厘、 1本塁打、 9打点だった。
前日に送りバントを失敗した北條が汚名返上だ。 3回無死 1塁で投前に転がし、 2塁に走者を進めた直後、高山の先制 2塁打。さらに久保康の暴投で加点した。「(バントについて)しっかり決めないとチームは勝てない」とキッパリ。 1点を追加した 4回一死 1塁からは 5試合連続となる中前打で出塁し、 5点目のホームを踏んだが、 4回にはゴロを処理したあと 1塁へ悪送球。遊撃のレギュラー奪取へ、まだまだ課題はある。
1回、 2塁打を放った高山俊外野手=横浜スタジアム
高山俊外野手が 3回の腕をたたむ技アリの先制打を含む 3 2塁打で今季12度目の猛打賞。球団新人記録を更新した。 阪神は 3位DeNAに 1.5ゲーム差に接近。 3位と 1.5差は 7月 5日( 3位DeNA、 6位阪神)以来。 阪神新人で 2試合連続猛打賞は2001年 9月15、16日の横浜戦(甲子園)での赤星憲広氏以来、15年ぶり。 高山は今季 110安打。1980年岡田彰布の 109を上回り、球団新人単独 5位に。球団記録は1998年坪井智哉氏の135。セ・リーグ記録は1558年長嶋茂雄氏(巨人)の 153、プロ野球記録は1556年佐々木信也氏(高橋球団)の 180。
1回、放ったがレフトフェンス直撃の 2塁打を放った=横浜スタジアム
ドラフト 1位高山俊外野手が先制打を放った。
3回一死 2塁でDeNA先発久保康の内角高め直球に反応。脇を目いっぱい締め、腕を折りたたんでスイングすると、打球は右翼フェンスに直撃。適時二塁打となった。「直前の空振りした変化球を頭に入れていたのですが、インコースの速いボールにしっかり反応できて、うまく回転で打ち返すことができました」と喜んだ。
23日には、1998年坪井智哉氏(現DeNA打撃コーチ)の球団記録に並ぶ、新人シーズン11度目の猛打賞をマーク。この日も 1打席目に左翼フェンス直撃の 2塁打を放っており、早くもマルチ安打とした。
1回、 2塁打を放った高山俊外野手=横浜スタジアム
高山俊外野手がDeNA戦で決勝打を含む 2塁打 3本を放ち、今季12度目の猛打賞。球団の新人最多記録を更新した。試合後のヒーローインタビューは次の通り。
- 3回は、内角をうまく打って右翼フェンス直撃の先制 2塁打
高山:うまく打ったっていうか、自分でもびっくりしたんですけど、いいとこに飛んでくれてよかったです。
-からだが反応したのか 高山 そうですね、そうだと思います。
-序盤に打つと固め打ちすることが多い
高山: 1打席目いい形で、こう 2打席目 3打席目といけてるのはいいんですけど、 1打席目打たないときも、固め打ちできればいいなと思ってます。
ヒーローインタビューを終えスタンドにあいさつする高山俊外野手=横浜スタジアム
-猛打賞は12度目
高山:ありがとうございます。気持ちはきのうと別に変わんないんですけど、勝てたことがうれしいかなと思います。
-チームの雰囲気は
高山: 1つ上のチームにこうやって連勝できてるので、いい雰囲気だと思います。
- 3位DeNAと 1.5ゲーム差
高山:こうやって毎日毎日大きな声援をもらってるので、こういう結果につながってるので、明日も全力で頑張りたいなと思います。毎日毎日がほんとに勝負の試合だと思うので、そういう気持ちを持って一生懸命頑張りたいと思います。
3回表阪神一死 2塁、高山俊外野手は右翼フェンス直撃の適時 2塁打を放った。投手久保康友=横浜スタジアム
タカヤマといえば飛騨? いや“秘打”や! 4位阪神が 3位DeNAに連勝し、 1.5ゲーム差に迫った。高山俊外野手が 3回の腕をたたむ技アリの先制打を含む 3 2塁打で今季12度目の猛打賞。球団新人記録を更新した。猛虎にいよいよ夏到来や!!
先輩の前で決めた記録に価値がある。 2試合連続の猛打賞で、 3位に 1.5差に近づいた。殊勲の男はもちろん高山。右翼フェンス直撃の先制 2塁打からチームは流れを一気につかんだ。
「(先制打は)内角の速い球にしっかり反応できて、うまく回転で打ち返すことができました。自分でもビックリしたのですが、いいところに飛んでくれました」
3回に先制 2塁打を放った高山俊外野手。腕をたたんで内角球をさばいてみせた=横浜スタジアム
“秘打”だった。 3回一死 2塁。久保康に 2球で追い込まれたが内角高めの直球に腕をたたんだ。プロ入り後、再三苦しんできたコースに、金本監督から「左腰でグイッと押し込んでいく」と伝授された打法で対応。鋭く体を回転させ、先制点をたたき出した。
1回の左越え 2塁打に続く長打で王手をかけて、 6回一死では左腕・砂田から右翼線 2塁打を放ち、12度目の猛打賞で1998年の坪井智哉氏(現DeNA 1軍打撃コーチ)を抜いて新記録を樹立した。
「記録のためにやっているわけじゃないんですが連勝につながってよかった。昨日、三振してしまった投手(砂田)から打てたのは成長できているのかなと思います」
6回、 2塁打を放った高山俊外野手=横浜スタジアム
その瞬間を 1塁ベンチから坪井は打撃コーチとして見届けた。試合前にはかわいい後輩にエールを送っていた。
「僕の記録はもっと早くに抜かれるんだろうな、と思っていました。高山君の一番の魅力は振れること。打率 3割を目指して将来的に首位打者を獲れるような選手になってほしい」
決して恵まれた体ではなかった。在籍時のチームは暗黒時代の最後。2002年に星野政権が誕生。長いトンネルを抜けだそうとした時には、赤星や浜中らが台頭。その年のオフ、北海道日本ハムにトレードされた。だからこそ、こう続けた。
「そのためには練習量ですね。バットをアホほど振ってアホほど走って…。僕は常に危機感を持ってやっていました」
ヒーローの高山俊外野手=横浜スタジアム
また今季 110安打とし、19980年の岡田彰布氏の 109安打を超え、球団新人単独5位に浮上した。新人猛打賞ではプロ野球記録の1958年長嶋茂雄氏(巨人)の14回も見えてきた。
「 1つ上のチームに連勝できていますし、いい雰囲気だと思います。毎日毎日が本当に勝負なので、一生懸命頑張ります」
25日に勝てば長期ロード勝ち越しで閉幕。逆転でのクライマックスシリーズ進出へ、ここまでDeNAに肉薄できれば今度は追いかける強みがある。アホほど振る-。この言葉を胸に虎の歴史を塗り替えていく。高山の視線は先にある。
▽新人時代の1980年に 109安打を記録した元阪神監督の岡田彰布氏
「バットコントロールがよくて、(ボールを)当てるのがうまい。だから初めての投手を苦にせずに結果を残せているのではないか」
明大同期の高山に負けじと意地の一撃や!! 阪神ドラフト 2位の坂本が攻守で躍動だ。今季 5度目のスタメンマスク。まずは打撃でアピールだ。 1回、一気に攻め立て、なおも二死 2塁。井納の初球、外角直球を見逃さない。ヘッドを立てて、鋭くたたくとライナーで右中間を破った。プロ初適時打&初打点でビッグイニングを完成した。
「スタメンで出ても、最近は積極的にいけず結果が出てなかった。 1球目からいこうと思っていた。投手のために 1点でも多く取りたい。走者をかえす打撃をできて良かったです」
1回表阪神二死 2塁、坂本誠志郎捕手は右越え適時 2塁打を放った=横浜スタジアム
貴重な加点打を放っても脳裏をよぎるのはディフェンス面だ。先発能見とバッテリーを組むのは 4度目。「慣れは大事です。先輩ですけど僕の思っていることを言おうと思ってます。いいところを引き出せるように」。成長の跡は構え方にも表れていた。10日広島戦でコンビを組んだときは、何度も投球の直前まで両手を用いてコースをジェスチャー。投手が投げにくさを感じるケースもある、しぐさを見せていた。次戦の16日広島戦では、その慌ただしさが消えていたのだ。
矢野作戦兼バッテリーコーチも「(10日は)ベンチで見ていて多いなと感じていた。高めに行くのが良くないし、意識づけは大切だけど、ここという場面でやるのも大事」と指摘する。この日も落ち着き払って、好リード。扇の要らしく、どっしり構えて、最後まで守りきった。正捕手が定まらない状況で、強烈にアピールした。
1回には完璧なストライク送球で盗塁を阻止した坂本誠志郎捕手=横浜スタジアム
ドラフト 2位坂本誠志郎捕手がプロ初本塁打を放った。
4回、先頭でDeNA先発久保康の高めに浮いたスライダーを強振。高く上がった打球は左中間スタンドに突き刺さった。坂本は「早い回に追加点を取るために、まずは先頭打者として塁に出ることを考えていました。甘いボールをしっかり打ち返せましたし、いい結果が出て良かったです。打った瞬間は『あっ! いったかな』と思ったのですが、確信はなかったです」と話した。
この日、自身 6度目のスタメンマスク。守備で定評のあるルーキーが、打撃で大きなアピールをした。
4回表阪神無死、坂本誠志郎捕手は左越えソロ本塁打を放った=横浜スタジアム
打って、刺して、守った。藤浪との初コンビで持ち味全開。プロ初アーチに初の盗塁阻止。扇の要を託されたルーキー坂本が影のヒーローだ。
「きょうは、できることをしっかりとできたと思う。(相手が)走ってくることも考えていましたけど、その場その場で準備をしっかりしようと思っていた」
まずは肩で魅せた。 1回先頭の桑原に中前打を許し、続く石川への 2球目。 2盗を狙った 1走を完ぺきなストライク送球で刺した。 6度目の機会で初の盗塁阻止を決めると、次はバット。 2- 0の 4回。先頭で初球のスライダーを振り抜いた。
4回、本塁打を放った坂本誠志郎捕手=横浜スタジアム
「いい感じで打てたので(スタンドまで)いってほしいなと思っていた」。白球は願い通り虎党で埋まった左翼席へ。プロ13試合23打席目で初アーチを架けると、再び守備で藤浪を支えた。
4回一死で遊撃・北條が 1塁悪送球も、素早いカバリング。一塁を蹴ったロペスを走塁死に仕留めた。 4投手をリードし、 9回 1失点。打っては 1発を含む 2安打 1打点の活躍だ。
10日の広島戦(マツダ)に能見とのコンビで 2度目の先発出場。 2- 1で勝った翌日、狩野に呼び止められた。
坂本誠志郎捕手は 4回、プロ初本塁打を放ち、ベンチでナインにハイタッチで出迎えられる=横浜スタジアム
「気がついたことを話した。俺も捕手やって長いからね」。左腕が13勝した2009年に正捕手だった先輩の助言。構え方、ボールの返し方、間の取り方など。性格まで熟知する元女房の言葉にルーキーは「本当にいろいろアドバイスをいただいた。何とか自分の成長につなげたい」と深くうなずいた。周囲に素直に耳を傾け、自分の糧にしてきた。
「できていることは続けていきたいし、それ以上にできていないこともある。次に向けてしっかり準備していきたい」
坂本誠志郎捕手は 4回、北條史也内野手の悪送球を素早くカバリング=横浜スタジアム
原口の肩の状態が万全ではなく、 3戦連続スタメンの可能性も十分。着実に成長を続ける坂本が猛虎を力強く支える。
ルーキー坂本が藤浪との初コンビで持ち味全開。プロ初アーチに初の盗塁阻止。息子の初アーチに両親が大喜び。兵庫・養父市内の自宅で父・龍二さんさんと母・啓子さんがテレビ観戦。夕飯時に飛び出たプロ 1号に父は「家内と一緒に飛び上がりました」と喜びの声。これまで 5度の先発出場中 4度が能見の先発試合で、残り 1度は同期の青柳。初の藤浪とのコンビに「まさか先発出場すると思っていなかった。しかもホームランを打つなんて」。二重の驚きで、声を弾ませた。
金本知憲監督とタッチを交わす坂本誠志郎捕手=横浜スタジアム
◆データBOX◆
◎…坂本は出場13試合、23打席目でプロ初本塁打。今季球団新人の本塁打は高山に次いで 2人目。阪神で新人 2人以上が本塁打をマークしたのは、2001年の 3人(沖原 4本、赤星と藤本が各 1本)以来15年ぶり。
1回、先発の藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
藤浪晋太郎投手が粘って 7回 1失点にまとめ、今季 6勝目をマークした。
序盤はテンポが悪く、制球に苦しみながらも何とか踏ん張る。最大の窮地は 4点リードの 5回二死 2、 3塁だ。大砲筒香を迎えて真っ向勝負し、最速 155キロで空振り三振に封じ込めた。「今日は調子自体はあまりよくはなかったのですが、ピンチでも何とか粘りながら投げられました。ゲームは作ることができたので、最低限の仕事はできたと思います」。
この日はルーキー坂本との初コンビだった。 1回には先頭桑原に安打を浴びたが、強肩で 2盗を阻止してもらっていた。「あれは大きかったです。相手に流れが行きかけているなかで、刺してもらって助かりました」と感謝した。中盤以降はテンポアップし、自身 2連敗で止めた。
4回表阪神無死、プロ初本塁打を放った坂本誠志郎捕手(左)を笑顔で迎える藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
逃げていては、変われない。勝負の夏のここ一番で、勝ち気な藤浪が帰ってきた。課題にも、強打者にも真っ向勝負だ。剛球が何度も筒香のバットの上を通過した。最大のピンチを脱すると腕を振り上げ、吠えた。
「あまり逃げるのもどうかなと思ったので。ああいうところで筒香さんだったので、力勝負した方がいいかなと感じた」
3回には課題だったけん制で 1走・桑原を刺した=横浜スタジアム
5- 1の 5回二死 2、 3塁で、今季36本塁打のセ界の大砲を迎えた。ベンチから飛び出してきた香田投手コーチと「次のロペスと打ち取りやすい方を考えていこう」と確認し合ったが、藤浪のハートは冷静に燃えた。カウント 2- 1からの 100球目はこの日最速 155キロ。バックネットへのファウルで追い込み、 101球目も 155キロ。バットが空を切り、勝負が決まった。思わず雄叫びを上げていた。
藤浪晋太郎投手は 5回、筒香を空振り三振に仕留めて雄たけびをあげる=横浜スタジアム
大砲からの 2Kも含む今季 4度目の 2桁10三振だ。菅野(巨人)を 1差でピタリ追走し、リーグ 2位の 151三振とした。 7回 7安打 1失点で 6勝目( 9敗)をつかんだ。
金本監督は「ちょっとヒヤヒヤするところが多かったけど。球数も多いし」と振り返ったように、序盤は危うかった。援護をもらってからは 110キロ台のカーブで巧みに緩急をつけ、尻上がりに調子上げた。
7回、 2塁打を放った藤浪晋太郎投手=横浜スタジアム
何よりの収穫は盗塁対策にメドがついたこと。前回17日の広島戦(京セラD)では 3盗塁を許し、この日も 1回から立て続けにスタートを切られたが、 2つのうち 1つを初コンビだった坂本が刺してくれた。課題だったけん制球も積極的に投じ、 2- 0の 3回一死 1塁では 1走・桑原の逆を突いて刺した。新人年の2013年 5月 55日のヤクルト戦(甲子園)以来、 3年ぶり自身 2度目のけん制刺。最重要課題にも一定のメドをつけ、ここから藤浪の逆襲がはじまる。 「まだシュートしたり、甘かったりもする。いいボールも甘いボールもあります」 取り返さなくてはならないものが、まだまだある。Aクラスにいられなかった責任もだれより感じながら、藤浪はここから巻き返す。
“8回の男”に急浮上だ。 5- 1の 8回。高橋が一死 1、 2塁のピンチを迎えると、ベンチがマウンドへ送ったのはサターホワイト。ロペスを変化球で空振り三振に仕留めると、梶谷にはすべて外角に 149キロを投げ込み、圧巻の 3球三振だ。「どんどん勝ちゲームで投げさせてもらえるよう、信頼を得ていきたい」。同点の 8回を無失点に抑えた21日の巨人戦(東京D)に続く 3ホールド目。セットアッパーへ、大きくアピールした。
「東京六大学野球」では無いが、明治大學が頑張った!そのおかげで、Aクラス入りが見えてきた!全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって前進だ! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(08月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(08月)