●阪神は 1日、阪神甲子園球場で指名練習を行った。若手を中心に選手18人が参加。金本知憲監 督(48)をはじめ、首脳陣も顔をそろえた。 1戦目( 2日)の先発が予想される秋山は｢あまり先を見 ずに出来ることをやっていきたい｣と意気込みを語った。
● 2日のＤｅＮＡ戦に今季初先発する秋山拓巳投手(25)が 1日、キャッチボールなどで調整。 2 軍戦16試合に登板して 9勝 2敗、防御率2.16の実績を評価されて、ローテの谷間を託された右腕 は｢自分のパフォーマンスができるように頑張りたい｣と気合十分。白星を挙げれば、2012年 6月 30日のヤクルト戦(神宮)以来、 4年ぶり。甲子園に限れば、2010年 9月20日の巨人戦以来、 6年 ぶりとなる。
●原口文仁捕手(24)に、 3塁挑戦プランが浮上していることが 1日、分かった。今秋の安芸キャ ンプで 3塁の“適性テスト”を受ける模様だ。甲子園で指名練習を視察した金本知憲監督は改め て、本塁打の少なさをチームの課題として指摘。大型捕手としての可能性も求める一方で、和製 大砲となりえる打力を生かすべく、選択肢を広げていく。今年 4月に育成から支配下登録され、 “金本チルドレン”として一気にシンデレラロードを歩み出した原口に、新たな可能性を見いだ す。首脳陣のプランとして浮上しているのが、 3塁挑戦だ。打率 0.299、チーム日本人トップの 10本塁打。この打力は何としても生かしたい。秋季キャンプで坂本らと争い、捕手として成長を 図る一方で、 3塁適性も確かめたいというわけ。“つぶし”の効かない 1塁では、外国人選手の 起用にも大きく関わるだけに、将来を見据えるなら 1塁よりも、 3塁。捕手はハンドリングがう まいため、 3塁に適しているという例もある。それだけチームは大砲を求めている。前夜にリー グ優勝が完全消滅し、54勝67敗 3分けで｢借金１３｣だが、特に甲子園で20勝28敗 1分けと 8つも 借金を抱えている。就任時から、接戦をものにするのは｢一発｣と話してきた。 4番を張ってきた 自身の経験値だ。掲げてきた生え抜き大砲の育成。しかし皮肉にも指揮官の持論通り相手にやら れてしまったのが、今季だ。ゴメスや鳥谷の不振はあるが、大砲不在、長打力の欠如が貧打に直 結し、それが広い甲子園ではより顕著にあらわれたわけだ。原口が捕手、または 3塁で起用でき れば、 1塁にはドンと外国人を置ける。虎に長くはびこり続ける課題は、無限の可能性を秘めた 24歳が、解消する。
●指名練習に参加せず、休養したマウロ・ゴメス内野手(31)は 1日、｢ＣＳのチャンスはある。 日本シリーズ？ そこにいくために(日本に)来させてもらっている｣と意気込んだ。
●高山俊外野手(23)が１日、甲子園で行われた指名練習に参加し、ＤｅＮＡ撃破に意気込んだ。 高山はＤｅＮＡ戦に向け守備も入念。フリー打撃の前に、 2塁の位置で中村豊外野守備走塁コー チ(43)のノックを受けた。捕球からステップ、送球の一連の動きを確認。 8月27日のヤクルト戦 (甲子園)では 1回に左前打を後逸し、 2失点を招いた。守りでもチームに貢献できるよう練習を 重ねていく。高山俊外野手が 1日、甲子園で行われた指名練習に参加し、ＤｅＮＡ撃破に意気込 んだ。逆転でのクライマックスシリーズ(ＣＳ)進出と新人王獲得へ、 2日からの 3位チームとの 3 連戦(甲子園)で大暴れする。名古屋で連敗し、帰ってきた本拠地。 2日から 3位と負けられない 3 連戦が始まる。それだけでも気合が入るが“個人戦”でも勝ちたい相手がいる。 3戦目に先発予 定の今永は、大学時代からしのぎを削ってきた因縁のライバルだ。明治大學 3年時の2014年11月 19日、明治神宮大会決勝で駒大と対戦。中継ぎ登板した左腕に 2打数 1安打も、チームは完封負 け。悔しさを味わわされた相手と、新人王を争っている。対戦成績も 6打数 2安打。現時点では 虎のドライチが圧倒しているが、絶対とは言い切れない。気持ちでも、結果でも負けない。Ｄｅ ＮＡ撃破へ、高山が熱く燃え上がる。
●藤浪晋太郎投手(22)は 1日、登板 2日後の休養日で、鳴尾浜の寮で回復に努めた。 8月30日の 中日戦(ナゴヤＤ)で 1回 7失点で自己最短ＫＯ。悩める右腕について、甲子園の指名練習に参加 した香田勲男投手コーチ(51)は｢休みは予定通り｣と説明した。 6日からの巨人 3連戦(同)のいず れかに先発することが濃厚だ。
● 1日阪神鳴尾浜球場でウエスタンリーグ・オリックス－阪神26回戦が行われ、中谷将大外野手 (23)が 1日、 1軍本隊から離れ、鳴尾浜で中村豊外野守備走塁コーチから約 1時間の外野ノック を受けた。シーズン終盤では異例の猛特守となった。ウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)にも出 場し 3打数無安打に終わり、試合は 0－ 1で競り負けた。何度も何度も前に走り、飛んでくる打 球を捕球した。中谷が汗びっしょりになりながら、中堅、左翼で約 1時間、返球なしの外野ノッ クをこなした。周りは 2軍の選手らが通常の練習メニューを消化中。中村コーチが甲子園での 1 軍指名練習の前に駆けつけ、自らノック。午前中の鳴尾浜で異例の光景が繰り広げられた。特守 のあとは 2軍戦に出場し、 3打数無安打。 2日からは、ＣＳ出場をかけた戦いが始まる。死にも のぐるいの若虎が“戦場”で真価を示す。 記事をまとめてみました。
阪神は 1日、阪神甲子園球場で指名練習を行った。
若手を中心に選手18人が参加。金本知憲監督をはじめ、首脳陣も顔をそろえた。
8月31日の中日戦に敗れてリーグ優勝の可能性が完全に消滅したばかり。 2日からはＣＳ進出 を争う 3位ＤｅＮＡを迎えての 3連戦とあってピリピリムードで練習を行った。
1戦目( 2日)の先発が予想される秋山は｢あまり先を見ずに出来ることをやっていきたい｣と意 気込みを語った。
ＤｅＮＡ追撃の初戦に立つ秋山拓巳投手＝阪神甲子園球場
2日のＤｅＮＡ戦に今季初先発する秋山が 1日、キャッチボールなどで調整。 2軍戦16試合に 登板して 9勝 2敗、防御率2.16の実績を評価されて、ローテの谷間を託された右腕は｢アピールに はなると思う。自分のパフォーマンスができるように頑張りたい｣と気合十分。
白星を挙げれば、2012年 6月30日のヤクルト戦(神宮)以来、 4年ぶり。甲子園に限れば、2010 年 9月20日の巨人戦以来、 6年ぶりとなる。｢あまり先を見ずにできることをしていきたい｣。プ ロ 7年目で通算 5勝の男が復活星で虎投手陣の救世主になる。
原口文仁捕手に、 3塁挑戦プランが浮上していることが 1日、分かった。今秋の安芸キャ ンプで 3塁の“適性テスト”を受ける模様だ。甲子園で指名練習を視察した金本知憲監督は改め て、本塁打の少なさをチームの課題として指摘。大型捕手としての可能性も求める一方で、和製 大砲となりえる打力を生かすべく、選択肢を広げていく。
2年前の秋季キャンプでノックを受ける原口文仁捕手
どう大きく育てるか。どうやって、その能力を最大限にチームに生かすか－。今年 4月に育成 から支配下登録され、“金本チルドレン”として一気にシンデレラロードを歩み出した原口に、 新たな可能性を見いだす。首脳陣のプランとして浮上しているのが、 3塁挑戦だ。
もちろん、本人は捕手に強いこだわりがあり、チームとしても｢打てる捕手｣となれれば、これ 以上のことはない。ただリードや送球面などまだまだ課題は多く67試合のうち、 7試合が 1塁だ。
今季10発をマークしている原口文仁捕手。その打力を最大限に生かしていく＝阪神甲子園球場
打率 0.299、チーム日本人トップの10本塁打。この打力は何としても生かしたい。秋季キャン プで坂本らと争い、捕手として成長を図る一方で、 3塁適性も確かめたいというわけ。“つぶし” の効かない 1塁では、外国人選手の起用にも大きく関わるだけに、将来を見据えるなら 1塁より も、 3塁。小笠原(元巨人)や今成もそうだが、捕手はハンドリングがうまいため、 3塁に適して いるという例もある。
チーム本塁打数の少なさを嘆く金本知憲監督。来季は何とか解消したい＝阪神甲子園球場
それだけチームは大砲を求めている。この日の指名練習後、 1塁ベンチに腰を下ろした金本監 督は｢(甲子園では)ホームランで負けているというイメージ。序盤、中盤にカパーンといかれて、 終わるというイメージがすごくある｣と振り返った。
前夜にリーグ優勝が完全消滅し、54勝67敗 3分けで｢借金１３｣だが、特に甲子園で20勝28敗 1 分けと 8つも借金を抱えている。指揮官が指摘するように、チーム20発に対し、被弾は34。しか も 8月26日のヤクルト戦での鵜久森の満塁弾など、とにかくドカンと痛恨の一発ばかり浴びている。
能見篤史と話す金本知憲監督。左は伊藤敦規トレーニングコーチ＝阪神甲子園球場
｢うちのチームはホームラン数が少ないよね。ビジターにいくと、狭い球場ではホームランを打 てるけど、ここではなかなか打てない。俺が現役時代から、そういう傾向はあったけど。長年の 課題である長打力。チームとしての課題だから｣
就任時から、接戦をものにするのは｢一発｣と話してきた。 4番を張ってきた自身の経験値だ。 掲げてきた生え抜き大砲の育成。しかし皮肉にも指揮官の持論通り相手にやられてしまったのが、 今季だ。チーム本塁打74はリーグ最低。ゴメスや鳥谷の不振はあるが、大砲不在、長打力の欠如 が貧打に直結し、それが広い甲子園ではより顕著にあらわれたわけだ。
ボールを投げる金本知憲監督＝阪神甲子園球場
ＦＡ、新外国人、ドラフトなど、来季へ向けた補強のキーワードのひとつが｢大砲｣－。もちろ ん自前で育て上げられれば最高だ。原口が捕手、または 3塁で起用できれば、 1塁にはドンと外 国人を置ける。虎に長くはびこり続ける課題は、無限の可能性を秘めた24歳が、解消する。
◆データＢＯＸ◆ ◎…阪神の今季本塁打は74本で、内訳は満塁 1、 3ラン 9、 2ラン21、ソロ43。総得点 446のう ち、本塁打による失点が 116。一方、被弾は87本で、満塁 5、 3ラン14、 2ラン24、ソロ44。総 失点 490のうち、本塁打によるものは 154。
指名練習に参加せず、休養したゴメスは 1日、｢ＣＳのチャンスはある。日本シリーズ？ そこ にいくために(日本に)来させてもらっている｣と意気込んだ。 3年目の今季はここまで打率 0.258、 20本塁打、72打点。最近は原口に 1塁を譲ることが増え、自身の来季去就も未定だけに｢アピール が大事？ もちろん。出来る限り(来年も阪神に)戻りたいと思っている。そこに向けて、日本一 に向けて、がんばりたい｣と、残留へ強い決意を口にした。
高山俊外野手が１日、甲子園で行われた指名練習に参加し、ＤｅＮＡ撃破に意気込んだ。
高山はＤｅＮＡ戦に向け守備も入念。フリー打撃の前に、 2塁の位置で中村外野守備走塁コー チのノックを受けた。捕球からステップ、送球の一連の動きを確認。中村コーチは｢センスがない から、体で覚えていかないと。あの子はそれをやろうとするしね。いいボールを放っていたよ｣と 話した。 8月27日のヤクルト戦(甲子園)では 1回に左前打を後逸し、 2失点を招いた。守りでも チームに貢献できるよう練習を重ねていく。
指名練習でバットを振り込む高山俊外野手。ＤｅＮＡ相手に打ちまくり、新人王を決める ＝阪神甲子園球場
高山俊外野手が 1日、甲子園で行われた指名練習に参加し、ＤｅＮＡ撃破に意気込んだ。逆転 でのクライマックスシリーズ(ＣＳ)進出と新人王獲得へ、 2日からの 3位チームとの 3連戦(甲子 園)で大暴れする。
強い夏の日差しが戻った甲子園。大粒の汗を流した高山の口調が自然と熱くなった。逆転ＣＳ、 そして新人王へ。 3ゲーム差で追うＤｅＮＡを、今永を撃つ。
｢中日戦も同じ(負けられない)気持ちでしたけど(好機での) 1本が、僕も出すことができなくて 勝てていない。あしたからの 3連戦では何とか打ちたい｣
フリー打撃を行う高山俊外野手。後ろは金本知憲監督＝阪神甲子園球場
抱く思いをストレートに口にした。名古屋で連敗し、帰ってきた本拠地。 2日から 3位と負け られない 3連戦が始まる。それだけでも気合が入るが“個人戦”でも勝ちたい相手がいる。
｢同じ 1年目で刺激になるし、そういう投手から打って勝つことが大きいと思う｣
3戦目に先発予定の今永は、大学時代からしのぎを削ってきた因縁のライバルだ。明大 3年時 の2014年11月19日、明治神宮大会決勝で駒大と対戦。中継ぎ登板した左腕に 2打数 1安打も、チ ームは完封負け。悔しさを味わわされた相手と、新人王を争っている。
左腕は 6勝 8敗の防御率2.95。数字以上に投球内容がよく、安定している。対する高山は 115 試合に出場し、打率 0.276、 5本塁打53打点。今季の規定打席にもすでに到達している。対戦成 績も 6打数 2安打。現時点では虎のドライチが圧倒しているが、絶対とは言い切れない。
フリー打撃を行う坂本誠志郎捕手＝阪神甲子園球場
自身はタイトル争いについて｢(シーズンが)終わってからの話だと思う｣と話すに留めたが｢残り 少ない試合を全力でやって、少しでもチームとして上にいけるように｣と力を込めた。 前回対戦( 8月23～25日、横浜)は13打数 8安打 7打点の“猛爆”。 2試合連続の 3安打で、 3 戦目にプロ初の満塁弾。 3連勝に導いた前回の再現ができれば、ＣＳもタイトルもグッと近づく。 ｢気持ちで食らいついていくことが大事だと思う｣。気持ちでも、結果でも負けない。ＤｅＮＡ 撃破へ、高山が熱く燃え上がる。
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神・高山は猛打賞を１２度マークしており、１９９８年の坪井智哉の１１度を上回り、球 団新人最多記録。長嶋茂雄(巨人)が持つ14度(1958年)のプロ野球記録にあと｢２｣と迫る。
◎…高山は今季 116安打、53打点。ちなみに球団新人最多安打は坪井が1998年にマークした 135 安打。最多打点は徳網茂が1950年にマークした69打点。
藤浪は 1日、登板 2日後の休養日で、鳴尾浜の寮で回復に努めた。 8月30日の中日戦(ナゴヤＤ) で 1回 7失点で自己最短ＫＯ。悩める右腕について、甲子園の指名練習に参加した香田投手コー チは｢休みは予定通り｣と説明した。53球での降板だけにＤｅＮＡ戦での先発の可能性はあった が、 6日からの巨人 3連戦(同)のいずれかに先発することが濃厚だ。
ウエスタンリーグ＜オリックス 1－ 0阪神、26回戦＞◇ 1日◇阪神鳴尾浜球場
中谷将大外野手(23)が 1日、 1軍本隊から離れ、鳴尾浜で中村豊外野守備走塁コーチから約 1 時間の外野ノックを受けた。 8月31日の中日戦(ナゴヤＤ)で守備に課題が残っただけに、シーズ ン終盤では異例の猛特守となった。ウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)にも出場し 3打数無安打 に終わり、試合は 0－ 1で競り負けた。
鳴尾浜で必死にノックを受ける中谷将大外野手。前夜のミスはもう繰り返さない＝阪神鳴尾浜球場
何度も何度も前に走り、飛んでくる打球を捕球した。中谷が汗びっしょりになりながら、中堅、 左翼で約 1時間、返球なしの外野ノックをこなした。
｢しっかり、意識してやっていきたいです｣
悔しさを押し殺すように、23歳は決意を口にした。前日 8月31日の中日戦(ナゴヤＤ)。 0－ 1 で敗れた一戦の失点シーンの中に、自身のチャージの“緩み”があった。怠慢でもなければ、失 策でもない。それでも、さらに上のプレーができれば…。
周りは 2軍の選手らが通常の練習メニューを消化中。中村コーチが甲子園での 1軍指名練習の 前に駆けつけ、自らノック。午前中の鳴尾浜で異例の光景が繰り広げられた。
中谷将大外野手相手にマンツーマンでノックを１時間続けた中村豊外野守備走塁コーチ ＝阪神鳴尾浜球場
｢練習した。それだけ。未熟だから。(中谷は)若いし、ベテランでもできなければ練習する｣と 中村コーチは説明し、さらに｢彼をずっと見てきて、変わろうとしている意識がある。性格的にも 彼の一番足りなかった面。試合前のアップから違ってきた｣と見る。
右の大砲候補は今季打率 0.288、 3本塁打、12打点。外野の定位置奪取を目指し、殻を破りか けている。そんなときに再び“ミス”を犯せば、せっかくのチャンスが遠のいてしまう。
中谷も｢必死は必死です。昨日ももっとチャージできていたらと思ったら、足りない部分が多い。 しっかり足りない部分を補っていきたい｣と悲壮感を漂わせ、特守のあとは 2軍戦に出場し、 3打 数無安打。 2日からは、ＣＳ出場をかけた戦いが始まる。死にものぐるいの若虎が“戦場”で真 価を示す。
ＣＳに向かって、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって前進だ！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
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