アニヤン・新井貴浩内野手(35)が先制適時打を放った。初回二死 1、 3塁で左前打。「打ったのはストレート。先制点を取ることができて良かったです」と振り返った。
23日、
岩田稔投手(25)を出場選手登録、 5月12日のDeNA戦(横浜)以来、中10日で先発した。
阪神は 1回二死 1、 3塁からアニヤン・新井貴浩の左前適時打で先制。 2回二死 1、 2塁から大和の左前適時打で加点した。
阪神は 4回、二死満塁から鳥谷敬(30)の押し出し死球で 1点を追加。オリックスはその裏、中村が左翼席へ 1号 2ランを放った。
阪神は 7回に先頭のアニキ・金本知憲(44)が左中間 2塁打でチャンスメークし 2点、 8回に 3点を追加。
不振で「 6番」降格となったマット・マートン外野手(30)が 3安打 2打点と復活の働き。試合前には和田豊監督(49)が異例の緊急ミーティングでチームにカツ。一丸で勝利をつかみにいった虎が、ようやく反撃態勢に入った。
岩田で交流戦勝った!「野手のみなさんに助けられた」初、 3回と序盤のピンチでともに李大浩(イ・デホ)を打ち取った。
最終回は 6点差がありながら、和田豊監督は藤川球児投手(31)を起用。逃げ切って<オリックス2-8阪神>と、交流戦初勝利。連敗を「5」で止めた。
オリックスは投手陣が12四死球と自滅。オリックスの連勝は 3で止まった。記事をまとめてみました。
阪神が、交流戦開幕から続いた連敗を「5」で止めた。「ちょっと遅かったですね。選手も苦しんだ。ファンにも心配をかけたが、この初勝利で気持ちを乗せて、はい上がっていきたい…」と和田監督。12球団ラストの「交流戦 1勝」だった。試合前、指揮官がロッカーにコーチ、選手を集め約15分間の緊急ミーティング。「きのうまでのことは終わったこと。新しい 1勝、新しいゲームを迎えよう」。球団ワーストタイの交流戦 5連敗という異常事態に、ゲキを飛ばした。
18打席無安打と絶不調で 2日の中日戦(ナゴヤD)以来、15試合ぶりに 6番に降格したマートンが奮起。 3回に20打席ぶりの安打を左前に放つなど、 4月17日のヤクルト戦(ほっともっと神戸)以来28試合ぶり、今季 2度目の猛打賞を記録した。キーマンとなる助っ人が復調。和田監督は「ここから気持ちを乗せながら、はい上がっていきたい」と自らに言い聞かせた。
藤川球児(中)が最後を締め、ハイタッチする阪神ナイン
ヒーローインタビューのお呼びがかかる。しかし、アニヤン・新井は少し苦笑いしながら、何ともいえない渋い表情を見せた。先制打とフォア・ザ・チームの進塁打。つながった打線のポイントだった。
1回二死 1、 3塁。先発左腕・中山から左前に弾き返し、先制点をたたき出した。 5連敗中で前夜は完封負けを喫していた。暗い空気を変え、流れを引き寄せた。
チームリーダーらしい打撃は、詰まった 2塁ゴロに集約されていた。 3- 2と 1点リードの 7回先頭のアニキ・金本が左中間 2塁打でチャンスメークした。次の 1点が勝負の行方を左右する。無死 2塁。アニヤン・新井は内角に食い込んできた香月のシュートを、逆方向に打ち返した。一死 3塁の状況をつくり、ベンチからマートンの中前適時打を見届けた。
1回二死 1、 3塁でアニヤン・新井貴浩内野手が左前適時打。待望の先制点をもぎとった
「なかなかうまくいかなかったですけど、ちょっとホッとした。チームメートを信じて、後ろのバッターにつないでいこうと話し合った。マートン、ナイスバッティングです」
8回一死 1塁でも右越え 2塁打で好機拡大。その後の追加点に貢献した。交流戦初勝利には「僕たちは優勝するためにやっています」と力を込めた。 1打点で計25打点とし、バレンティン(ヤクルト)と並び、再び首位に立つ。虎党に誓った言葉は、必ず実現させる。
和田監督も「新井のつなぎのバッティングは大きかった。チャンスを広げるという気持ちを感じた」と、勝利へ自己犠牲に徹したことをたたえた。
球団ワーストタイの交流戦 5連敗。前夜は打線がわずか 4安打で、今季 7度目の零敗を喫した。この日の試合直前には、 3塁ベンチ裏で緊急ミーティングが開かれた。輪の中心には和田監督。「一球、一打席に集中しよう。日々新たなんだ。きょうから線を引いて」とナインを諭した。
交流戦初勝利。ヒーローインタビューを終えファンに向かって手を振るアニヤン・新井貴浩内野手
嫌な流れを払しょくしたのは、アニヤン・新井のバットだった。初回二死 1、 3塁から左前に運ぶ先制打。 3試合ぶりの打点は、リーグトップタイの25打点目だ。勢いづいた打線は、 6本のタイムリーを含む11安打で 8得点。12球団で唯一、勝ち星がなかった交流戦でようやく白星を挙げ「僕たちは優勝を目指してやっている」とお立ち台で声を弾ませた。
鳥谷を13試合ぶりに 1番から 3番に戻すなど、オーダー組み替えも奏功した。最終回は 6点差がありながら、和田監督は藤川球児を起用。守護神は 3者凡退で試合を締めた。指揮官は「選手も苦しんだし、ファンの方にも心配をかけた。初勝利できたので、はい上がっていきます」と宣言。借金「2」からの再浮上を誓った。
大和が背走し、ジャンプ一番でもぎとった。俊足を飛ばして、一直線に打球の下へ入ると、フェンスに手を添えながらドンピシャのタイミングでジャンプ。抜ければ同点の一死 1塁の場面で大飛球をスーパーキャッチ。本職・内野の大和が、ドームをどよめきで包む中堅守備でチームを救った。
「落下地点に早く着けたので、捕れるかなという感じはあった。ものすごく今、外野に慣れてきたのはある」
3- 2に迫られていた 5回だった。後方を襲ったバルディリスの打球を執念でつかんだ。同点となれば、またも重苦しいムードが予想されたが、若虎が浮気がちな勝利の女神を振り向かせた。
バットでも貢献。珍しく感情を露わにし、ガッツポーズも飛び出した。
「とにかく、必死に食らいついていきました。久しぶりのスタメンで結果を出せたので、気持ちも出たのかなと思います」
2回二死 1、 2塁で左前にタイムリーを放った大和
1- 0で迎えた 2回。二死 2塁から平野が敬遠気味の四球を選び、 1、 2塁となって打席を迎えた。中山が投じたフルカウントからの 6球目をライナーで左前へ運び、2走・関本を迎え入れた。 1回の先制から、間髪を入れぬ追撃だった。
1塁を回って、力強く握った拳には、この試合に懸ける思いが宿っていた。 5試合振りのスタメン。16日の日本ハム戦(甲子園)に「 7番・中堅」で先発出場したのを最後に、打席にも立たず、守備にも就いていなかった。交流戦 5連敗をベンチから見届け、悔しさを募らせていた。開幕当初は「 2番・中堅」として、柴田とともに投手の左右で併用されてきた。 4日の巨人戦(甲子園)以来、実に13試合ぶりに「 2番」でラインアップに入り、燃えた。
和田監督は、大和の起用を含めた打順の変更の意図について「どうしてもきのう(22日)の打順で感じたのは、打つのをひたすら待つ並びになっていたこと。もう 1回開幕当初(の打順)に動いて、勝つのを思い出そうと」と明かす。
起用に応え、“らしくない”ガッツポーズも飛び出した。再び中堅争いに参戦した大和が、チームを押し上げる。
塁上からの景色。スタンドからの声援。忘れかけていた感触が体中に広がった。勝利の余韻と充実感が体を満たす。指揮官の熱い思いに触発されるように、マートンが長かったスランプを抜け、連敗脱出に導いた。
「どの得点も大事だけど、 1点差に迫られているところで点をとれたのはよかった。新井さんが自分を犠牲にしてランナーを進めてくれた。どんな場面でも結果を残したいと思っているけど、特にあの場面では打ちたかった」
試合を決定づけたのは 1点リードで迎えた 7回だ。金本の 2塁打に新井が 2ゴロ。一死 3塁で 5番手・香月の直球をとらえた。鋭い打球が投手の足下を抜けセンターへ。 5試合ぶりのタイムリーで、流れを大きく傾けた。
将のゲキが効いた。試合前練習中、アップが終わると和田監督をはじめ選手、スタッフらがベンチ裏に向かった。カード初戦の練習前に通常のミーティングを行っていたが、あえて集まった。普段は行わない 2戦目、それも練習中に緊急ミーティングを開いた。
7回一死 3塁でリードを 2点に広げる値千金の中前適時打したマートン
「前日のゲームを引きずって、重い荷物を背負ったままゲームに入っているのが続いていた。新しい 1日、新しい 1試合を迎えよう。自分らしさを出していこうやというところで、今までのことに線を引いて、きょうからひとつずつはい上がろう」
ナインに熱い言葉を投げかけた指揮官は、「もう 1回開幕当初に動いて勝つのを思い出そう」と、打順変更。 3番を12試合で外れ、 6番に降格したM砲が意地をみせた。
弟にも力をもらった。休日だった21日はヤンキース傘下2Aでプレーする弟・ルークの26歳の誕生日。祝福の電話をかけると、返ってきたのは自身を心配する声だった。
「調子悪いの?」と聞かれ、「最悪だよ」と返したが、久々の会話は心にしみた。前日22日は結果が出なかったが、前を向き続け、“トンネル”を抜けた。
3回に20打席ぶりとなる左前打を放つと、 7回に適時打。さらに 8回一死 2、 3塁でも中前へ、この日 2本目のタイムリー。 4月17日のヤクルト戦(ほっともっと神戸)以来、28試合ぶりとなる今季2度目の猛打賞。浮上のキッカケを作った。
「いい形で勝ててよかったし、久しぶりにチームの勝利に貢献できてよかった。またあした、あさってと気持ちを切り替えてやっていくよ」
M砲の爆発で11安打 8得点で快勝。まさかの交流戦連敗を「5」で止め、ようやくつかんだ“初勝利”だ。マートンも虎も底を抜けた。ここから一歩一歩、はい上がっていく。
6回途中 2失点で 3勝目を挙げた岩田
岩田はチームの先発陣の中で、リーグ戦で白星を手にしたのは最後だったが、交流戦では真っ先に交流戦初勝利を飾った。
初、 3回と序盤のピンチでともに李大浩を打ち取った。さらに「野手のみなさんに助けられた」と言うようにバックの好守にももり立てられ、先発の役目を果たした。ただ、 6回途中での降板に「長いイニングを投げられなかったことは反省」と課題を挙げることも忘れなかった。
交流戦初勝利の和田監督(左から 2人目)は最後を締めた藤川球児(左)らナインを出迎える
阪神もやればできるではないか…。本来の敵に向かう姿勢での打順に戻したと言うが、それならもっと速くその様にしなかったのか問題が残る。
しかし、まだまだ交流戦は始まったばかりだ。気を緩めずに前に進むしか無いだろう。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
2012年度 日本生命セ・パ交流戦 試合日程は、次の所で調べることができます。
http://www.npb.or.jp/schedule/2012inter.html
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交流戦初白星!アニヤン・新井貴浩、先制の左前適時打!岩田で交流戦勝った!
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