●11日明治神宮球場でヤクルト－阪神24回戦が行われ、阪神は 2回、先発岩貞が二死満塁のピン チをしのぐと、 3回一死 1、 3塁から鳥谷の右前適時打で 1点を先制した。先発岩貞が今季 2度 目の完封で｢７勝目｣。チームの連敗を｢４｣で止めた。金本知憲監督(48)が山中攻略の作戦成功を 喜んだ。変速右腕に今季 2完投を許すなど 0勝 3敗と苦手にしていたが、鳥谷の先制打＆ソロ弾 などで 5戦目にしてようやく黒星をつけた。ナインも戦略を実行し、一丸でチームの連敗も｢４｣ で止めた。虎キラー・山中から鳥谷敬内野手(35)が決勝打＆ 7号ソロを放ち、最下位転落の危機 を救った。 5回一死。再びスライダーを一閃した。右翼へ 7月 5日の巨人戦(東京Ｄ)以来52試合、 68日ぶりの 7号ソロ。燕のサブマリンに今季初めて、土をつけた。指揮官は北條史也内野手(22) を呼んだ。前日、 3遊間に高く跳ねたゴロが左前へ抜ける適時打があった。まだプロの遊撃とし ては新米の北條。ベテランの経験を注入し、チームとして若手を育て上げる。そんな雰囲気を感 じさせるシーンだった。遊撃から 3塁へ“仕事場”が変わった主将も、フォア・ザ・チームを強 調。デーゲームで中日がＤｅＮＡに勝ち、負ければ 7月27日以来の同率最下位という“危機”を 救った。チームも10安打で 5－ 0の快勝。連敗は｢４｣で、ヤクルト戦の連敗も｢６｣で止まった。 残り11試合。そして来季へ。結果の積み重ねが猛虎再建への道。今季最後の関東遠征で手にした 自信が、超変革を推し進める力になる。
●鳥谷敬内野手が約 2カ月ぶりの 1発を放った。 1点リードの 5回一死、山中の内角低めスライ ダーをライナーで右翼席まで運んだ。 7月 5日巨人戦以来の 1発となる 7号ソロ。 3回にも先制 の右前適時打を放っており、 2年目の2005年から12年連続で 100安打以上を記録。久々の快音連 発だ。
●漆黒の空に放物線を描く。やはり試合を決めたのは福留孝介外野手(39)だった。 3－ 0の 7回 無死 2塁。 2年連続 2桁アーチとなる10号を右翼席に突き刺した。先発全員安打となる一発で虎 打線が｢０｣｢１｣地獄からようやく解放された。 1イニング 2得点以上は 6日の巨人戦(甲子園、 5 回に 2得点)以来、38イニングぶり。チーム全体で 4点以上をもぎとったのは 5月25日のＤｅＮＡ 戦(横浜、 9－ 3)以来、13試合ぶりだ。あと 1本が出ない、という悪循環を打ち砕いたことに、 ｢打線のリズムも岩貞が作ってくれた｣と25歳左腕に感謝した。来季は不惑の40歳になる。Ｖ奪回 へ、どう戦うべきか。福留自身も模索し、確立するつもりだ。
●攻め続けなくては勝てなかった。勇気だけは失わず、岩貞祐太投手(25)の左腕がうなった。前 夜 3本塁打の山田哲人内野手を、 1死球は当てたが３打数無安打に封じた。自己最多 130球で、 自身 2度目の完封だ。 3回二死 2塁でまたも山田。捕手の原口は内角に構えた。今度は巧みに突 き、結果は捕邪飛。死球以降も飛び上がって避けるようなボールを続け 3打数無安打に抑え、完 勝だった。勇気のぶつけ合いだった。ヤクルト・山中は熊本・必由館高の先輩。 8月28日の甲子 園での対戦は投げ負け、 2度目の対戦だった。残り登板は 2戦となる見込み。自身初の規定投球 回到達へはあと｢ 5回 2/3｣に迫った。2017年こそ左腕エースとして虎を引っ張ろうという心意気 がみなぎった、自己最多 130球だった。
●11日阪神鳴尾浜球場でウエスタンリーグ・阪神－中日30回戦が行われ、陽川尚将内野手(25)が 11日、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で同リーグ単独トップとなる14号 3ランを放ち、 4－ 0の勝 利に貢献。打点も62に伸ばして首位を堅持し、同リーグで 2冠王が見えてきた。掛布雅之 2軍監 督(61)は右の大砲候補のさらなる成長へ、選球眼に注文をつけた。低い音が響いた。陽川が“２ 冠弾”で状態の良さを猛アピールだ。 0－ 0の 3回無死 1、 3塁から中日先発・山井の 126キロ をバックスクリーンに直撃させた。仕事を果たしても表情を緩めず、すぐさま反省点を口にした。 14号＆62打点はウエスタン・リーグのトップ。｢ファーム２冠｣達成となれば、2013年の森田一成 内野手(16本塁打、69打点)以来となるが、成長を目指すからこそ満足はしていられなかった。 “眼力”を鍛えてタイトルも昇格へのチャンスもつかんでみせる。
●ウエスタンリーグ先発の金田和之投手(25)が 6回 4安打無失点と結果を出し｢打者の狙っていな い球を投げれました｣と胸を張った。 記事をまとめてみました。
＜ヤクルト 0－ 5阪神、24回戦＞◇11日◇明治神宮球場
阪神は 2回、先発岩貞が二死満塁のピンチをしのぐと、 3回一死 1、 3塁から鳥谷の右前適時 打で 1点を先制した。
阪神は 5回、鳥谷の 7号ソロで追加点を奪うと、 6回には岩貞の高いバウンドで 3塁手頭上を 越える適時打でリードを広げた。
阪神は 7回、福留の10号 2ランで、さらにリードを広げた。先発岩貞が今季 2度目の完封で｢７ 勝目｣。チームの連敗を｢４｣で止めた。
先発で登板し力投する岩貞祐太投手＝明治神宮球場
金本知憲監督が山中攻略の作戦成功を喜んだ。
変速右腕に今季 2完投を許すなど 0勝 3敗と苦手にしていたが、鳥谷の先制打＆ソロ弾など で 5戦目にしてようやく黒星をつけた。｢前回、前々回とフライアウトでやられてきた。今日はチ ーム全員で徹底して、とにかくゴロを打ちにいく指示をコーチの片岡に出した。その姿勢が見え たし、これまでみたいなポップフライはほとんどなかった。片岡に感謝というのもおかしいけど、 きちんと指示を出してくれてね｣。ナインも戦略を実行し、一丸でチームの連敗も｢４｣で止めた。
7回表阪神無死 2塁、 2点本塁打を放った福留孝介外野手(右)を笑顔で出迎える金本知憲監督 ＝明治神宮球場
阪神はヤクルトに 5－ 0と完封勝利で、連敗を｢４｣でストップ。虎キラー・山中から鳥谷敬内 野手が決勝打＆ 7号ソロを放ち、最下位転落の危機を救った。金本知憲監督は｢やりたい野球がで きた｣と胸を張ったが、残り11試合。 3位・ＤｅＮＡとは｢６ゲーム差｣とし、来季へつながる手応 えをにじませた。
5回一死。再びスライダーを一閃した。右翼へ 7月 5日の巨人戦(東京Ｄ)以来52試合、68日ぶ りの 7号ソロ。燕のサブマリンに今季初めて、土をつけた。
鳥谷敬内野手(右)をハイタッチで迎える金本知憲監督。これが求めていた勝ち方だった ＝明治神宮球場
スタメン復帰から直近 6試合は 6、 7番だった打順を、片岡コーチと話し合い｢急きょ変えた｣ と指揮官。元々、就任時から｢面白い｣と話してきた『２番・鳥谷』が見事にハマった。
神宮室内での打撃練習中。監督と鳥谷が話し合うシーンがあった。身振り手振りを見る限り、 守備の話の様子。その後、指揮官は北條を呼んだ。｢きのうのプレーを、ちょっと怒ったんや。 3 遊間のね｣。前日、 3遊間に高く跳ねたゴロが左前へ抜ける適時打があった。まだプロの遊撃とし ては新米の北條。ベテランの経験を注入し、チームとして若手を育て上げる。そんな雰囲気を感 じさせるシーンだった。
3回に先制打を放った鳥谷敬内野手。若虎のチャンスメークに 2番で応えた＝明治神宮球場
遊撃から 3塁へ“仕事場”が変わった主将も、｢ポジションは自分で決められるものじゃないの で、チームに必要とされるところでやっていく｣とフォア・ザ・チームを強調。デーゲームで中日 がＤｅＮＡに勝ち、負ければ 7月27日以来の同率最下位という“危機”を救った。チームも10安 打で 5－ 0の快勝。連敗は｢４｣で、ヤクルト戦の連敗も｢６｣で止まった。
｢誰が、とかはないけど、打てば雰囲気はよくなるし、どんどん打っていければ｣ 残り11試合。そして来季へ。結果の積み重ねが猛虎再建への道。今季最後の関東遠征で手にし た自信が、超変革を推し進める力になる。
◆鳥谷について片岡篤史岡打撃コーチ
｢残り試合は少なくなってきたが、(久しぶりに)ホームランが出たし、こういう感じでやってく れたら｣
◆データＢＯＸ◆
◎…鳥谷が12年連続で 100安打を達成。阪神生え抜きでは1967－1978年の藤田平氏、1988－1999 年の和田豊氏らと並ぶ 3人目。ちなみに日本球界最長は王貞治氏(元巨人＝現ソフトバンクホーク ス株式会社 取締役会長、日本プロ野球名球会顧問)の21年連続(1960－1980年)。日米通算も含む と、イチロー外野手(現マーリンズ)も21年連続(1994－1914年)で。
5回表阪神一死、本塁打を放った鳥谷敬内野手＝明治神宮球場
鳥谷敬内野手が約 2カ月ぶりの 1発を放った。
1点リードの 5回一死、山中の内角低めスライダーをライナーで右翼席まで運んだ。 7月 5日 巨人戦以来の 1発となる 7号ソロ。｢まずは自分が塁に出て、チャンスを作ろうと思って打席に入 りました。次の 1点を取りたいところでしたし、いい 1本が打てたと思います｣。
3回にも先制の右前適時打を放っており、 2年目の2005年から12年連続で 100安打以上を記録。 久々の快音連発だ。
7回に 2ランを放った福留孝介外野手。打線の負のスパイラルも振り払った＝明治神宮球場
漆黒の空に放物線を描く。やはり試合を決めたのは福留だった。 3－ 0の 7回無死 2塁。 2年 連続 2桁アーチとなる10号を右翼席に突き刺した。
｢前のチャンスで打てなかった( 3回二死 2、 3塁で空振り三振)し、何とかしようと思った。結 果的に本塁打になってくれてよかった｣
先発全員安打となる一発で虎打線が｢０｣｢１｣地獄からようやく解放された。 1イニング 2得点 以上は 6日の巨人戦(甲子園、 5回に 2得点)以来、38イニングぶり。チーム全体で 4点以上をも ぎとったのは 5月25日のＤｅＮＡ戦(横浜、 9－ 3)以来、13試合ぶりだ。あと 1本が出ない、と いう悪循環を打ち砕いたことに、｢打線のリズムも岩貞が作ってくれた｣と25歳左腕に感謝した。
7回、 2点本塁打を放った福留孝介外野手＝明治神宮球場
“鬼”に徹した 1年がまもなく終わる。日米通算2000安打＆自身 2度目のサイクル安打を達成。 主砲としての仕事はもちろん、藤浪に激怒したように首脳陣と選手とのパイプ役にもなった。守備では際どい打球に何度もダイブし、グラウンドに体をたたきつける。
｢俺の骨…絶対、曲がってるわ｣
そうつぶやき、体をさする。優勝はもうない。クライマックスシリーズ(ＣＳ)進出も厳しい。 目標を失いがちの今だからこそ、真価が問われることを力説した。
｢ 1試合 1試合、自分たちのやれることをやる。チームとして勝つためにやるしかない。こうい うときだからこそ、やっていくべきじゃないかな｣
来季は不惑の40歳になる。Ｖ奪回へ、どう戦うべきか。福留自身も模索し、確立するつもりだ。
7回、２点本塁打を放った福留孝介外野手＝神宮球場
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神の今季先発全員安打は 7月24日の広島戦(マツダ、○ 8－ 5)、 8月23日のＤｅＮＡ戦(横 浜、○ 9－ 3)以来今季 3度目で、今季先発全員安打をマークした試合はすべて勝利している。
◎…阪神が38イニングぶりに 2得点以上を記録。ちなみに最近では 7月18日巨人戦(甲子園)の 1 回から同24日の広島戦(マツダ)の 2回に 2得点を記録するまでに47イニングかかっていた。
◎…阪神は 8月25日のＤｅＮＡ戦(横浜、○ 9－ 3)以来、13試合ぶりの 4得点以上を記録。
先発した岩貞祐太投手＝明治神宮球場
攻め続けなくては勝てなかった。勇気だけは失わず、岩貞の左腕がうなった。前夜 3本塁打の 山田を、 1死球は当てたが３打数無安打に封じた。自己最多 130球で、自身 2度目の完封だ。
｢当ててしまって、申し訳ないんですけど…。(当てた後も内角を攻めたが)当てないように気を つけました｣
2回先頭。カウント 0－ 2と追い込みながら、直球がトリプルスリー男の背部へ当たった。一 旦ベンチ裏へ下がった山田が 1塁上へ戻ると、必死で気持ちを切り替えた。その後の二死満塁の ピンチは、投手の山中を空振り三振。強気を失わず自慢の腕の振りで脱した。
先発した岩貞祐太投手＝明治神宮球場
直後の 3回二死 2塁でまたも山田。捕手の原口は内角に構えた。今度は巧みに突き、結果は捕 邪飛。死球以降も飛び上がって避けるようなボールを続け 3打数無安打に抑え、完勝だった。
5月27日の巨人戦(東京Ｄ)以来の 4安打完封。 9月のチームの 2勝すべてを挙げる｢７勝目 9 敗)｣に、金本監督も｢力的にはもう少し勝てる投手だけど。打線が打てないときもあった。( 9回 は)最後の力を振り絞ったんだろうけど投げるスタミナがついてきたのかな｣とたたえた。
今季 2度目の完封でチーム連敗を止めた岩貞祐太投手。苦境のチームを救う快投だ＝明治神宮球場
勇気のぶつけ合いだった。ヤクルト・山中は熊本・必由館高の先輩。 8月28日の甲子園での対 戦は投げ負け、 2度目の対戦だった。母校の部室の壁には 2人の名も刻まれた記念プレートが飾 られていたが、今年 4月の震災で建物が半壊。天井が抜け落ち、現在も使えない状態だ。同じ壁 に貼られていた｢勇気ある投球はボールの勢いを呼ぶ－｣という張り紙を、岩貞も体現したかった。 みなぎる勇気で、山田も寄せつけなかった。
完封勝利をあげレフトスタンドの阪神ファンに挨拶する岩貞祐太投手＝明治神宮球場
｢連敗中だったので 1球目から全力で行った。最終回も気持ちを入れた分、ボールが行ったので よかったです｣
残り登板は 2戦となる見込み。自身初の規定投球回到達へはあと｢ 5回 2/3｣に迫った。2017年 こそ左腕エースとして虎を引っ張ろうという心意気がみなぎった、自己最多 130球だった。
◆データＢＯＸ◆
◎…岩貞が今季 2度目の完封勝利。阪神では今季 1度ずつ能見と藤浪が完封勝利をしており、セ ・リーグ 1位は山口(ＤｅＮＡ)の 3度。ちなみ阪神は昨季に藤浪が 4度完封勝利をしている。
ウエスタンリーグ＜阪神 4－ 0中日、30回戦＞◇11日◇阪神鳴尾浜球場
陽川尚将内野手が11日、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で同リーグ単独トップとなる14号 3ラン を放ち、 4－ 0の勝利に貢献。打点も62に伸ばして首位を堅持し、同リーグで 2冠王が見えてき た。掛布雅之 2軍監督は右の大砲候補のさらなる成長へ、選球眼に注文をつけた。
ファームで 2冠の陽川尚将内野手。この輝きを 1軍で見たい＝阪神鳴尾浜球場
ガコン！ 低い音が響いた。陽川が“２冠弾”で状態の良さを猛アピールだ。 0－ 0の 3回無 死 1、 3塁から中日先発・山井の 126キロをバックスクリーンに直撃させた。
｢結果が出ることはいいことですが、 1打席目(空振り三振)は球も甘くて、初回からチャンス で(走者を)進めることができれば点がとれたかもしれない。頑張ります｣
仕事を果たしても表情を緩めず、すぐさま反省点を口にした。14号＆62打点はウエスタン・リ ーグのトップ。｢ファーム２冠｣達成となれば、2013年の森田一成内野手(16本塁打、69打点)以来 となるが、成長を目指すからこそ満足はしていられなかった。
3回、本塁打を放ち、ハイタッチを交わす陽川尚将内野手(中)＝阪神鳴尾浜球場
掛布 2軍監督のもと、軸足のぶれを抑え、球を見る“間”を意識してきた打撃改善が数字にな って表れてきた。さらに、将は｢もっと余裕を持てば、自分有利のカウントになる。試合の状況判 断ではなくて、自分と後ろの打者、自分の状態、相手バッテリーといろいろ考えての状況判断で、 自分の打席を考えないといけないね｣と注文をつけた。
｢ボール球に手を出すことはわかっていて、選球眼を上げないといけないですね｣ “眼力”を鍛えてタイトルも昇格へのチャンスもつかんでみせる。
4回を終え、ハイタッチを交わす金田和之投手(左)＝阪神鳴尾浜球場
先発の金田が 6回 4安打無失点と結果を出し｢クイックを使ったり、変化球をうまく使って打者 の狙っていない球を投げれました｣と胸を張った。中継ぎでの活躍も期待されるが、掛布 2軍監督 は｢長い回を投げることで、間合いを含めた投球の緩急を覚えると、中継ぎでもプラスになる｣と 期待した。
選手を信頼しすぎているのか、サード・コーチャーズボックスにいるノブちゃん(高代延博ヘッド コーチ)が全くと言って良いくらい動かない。それとも監督以下全員が基本を忘れているかの様な 試合を今までして来たが、広島のＶに刺激を受けたのか良い試合をしてくれた。全員野球でファ ン皆が待ち望む｢二文字｣に向かっての前進も完全に無くなった！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
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