●福原忍投手(39)が23日、西宮市内のホテルで会見し、今季限りでの現役引退を表明した。若かりし日は 3度の 2桁勝利を記録し、ベテランとなってからは 2年連続最優秀中継ぎとフル回転し、猛虎一筋18年。投手キャプテンは涙ながらに感謝の言葉を繰り返し声を詰まらせた。ユニホーム姿で上った引退会見の壇上。胸に輝くCマークに滴りそうなほど、号泣した。1999年にD 3位ルーキーながらリリーフで10勝 7敗 9セーブ。先発でも2004、2006年に 2度 2桁勝利。2002年の右肩手術や幾多のけがも乗り越えて、2014、2015年は 2年連続で最優秀中継ぎのタイトルも獲得した。剛球で何度もチームを救い、藤浪や岩貞ら若手への指南役であり、投手陣の精神的支柱だった。今季は開幕からつまずき、信念に見合う直球を失った。そして、決断した。「28」の背中で、チームを支え続けてきた。力になるのは、これからでも遅くない。花束を手渡した四藤球団社長も、福原の指導者転身について期待を寄せる。早ければ来季にも、金本阪神にコーチとして入閣する可能性がある。後輩らに、自らがなしえなかった日本一の夢を託した。今季最終戦10月 1日の巨人戦(甲子園)の試合後に引退セレモニーを行う。そこでファンにも直接、感謝の思いを伝える。
●藤浪晋太郎投手(22)は2013年のプロ入りから、福原のアドバイスを受けてきた。39歳でも剛球を誇った先輩にあこがれのまなざしを向け続けた。
●最下位だけは勘弁だぜ! 24日中日戦(ナゴヤドーム)に先発するランディ・メッセンジャー投手(35)は白星締めを誓った。福原の引退に話が及ぶと寂しい表情を浮かべた。 7年間ともに戦った仲間へ、しんみりと惜別の言葉を送った。
●来季の巻き返しに向けて動き出した金本阪神の秘策として、岩崎優投手(25)のセットアッパー転向プランが23日、判明した。この日、長らく中継ぎとして活躍した福原忍投手が現役引退を表明。その後継者として、かつて「JFK」の一角として活躍したジェフ・ウィリアムス投手(44)のような、最強リリーバーに仕立て上げる。立て直しが急務な状況で、金本監督が岩崎のセットアッパー転向プランを温めていることが明らかになった。今季は先発ローテの一角として飛躍が期待されたが、14試合で 3勝 5敗、防御率3.58(23日現在)。15試合に登板して 3勝10敗、防御率3.51だった昨季から、勝ち星を増やせなかった。今季の低迷の要因に、リリーフ陣の駒不足が挙げられる。当初は高宮和也投手(34)や高橋聡文投手(33)、福原忍投手を勝ちパターンで起用したが、好不調の波があって固定できなかった。特に左腕不足は深刻で、 1年を通じて 1軍で投げたのは、チーム最多の54試合に登板した高橋だけ。だが、高橋にしても夏以降は痛打される場面が目立ち、来季は34歳。フル回転できるかどうかは不透明だ。そこで、岩崎に白羽の矢が立った。24日から 1.5差の最下位中日との 2連戦。金本監督は残り 5試合も勝利にこだわると強調した。とはいえ、すでにクライマックスシリーズ出場がなくなり来季にむけてのテストが可能。岩崎を“ジェフ2世”へと仕立てる。
●阪神が、鶴岡一成捕手(39)と進退について話し合いの場をもつ方針であることが23日、分かった。阪神移籍 3年目の今季は出場10試合で打率、打点ともに「0」。 2軍暮らしが続くベテランに、世代交代の波が押し寄せている。鶴岡はDeNAにFA移籍した久保康の人的補償として、2014年に阪神入団。昨季は藤浪の専属捕手として、豊富な経験で投手陣をリードしてきた。39歳の決断の日は確実に迫っている。
●阪神が来年 3月上旬、野球日本代表「侍ジャパン」と強化試合を行うことが23日、明らかになった。時期は2017年「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」 1次ラウンド( 3月 7-11日、東京D)の直前。春季キャンプで鍛えた若虎たちにとって、絶好の腕試しの場となりそうだ。「侍ジャパン」は来年 3月 7日からWBCの 1次ラウンドをキューバ、豪州、中国と東京ドームで戦うが、その直前に大阪で調整する予定。そこで阪神との強化試合が組まれているという。代表メンバーは現時点では未定だが、時期的に本番を想定した戦いになる。 2年目を迎えた金本虎は春季キャンプを終え、開幕の広島戦(日程未定、マツダ)に向けて戦力を見極める期間。高山俊外野手(23=明治大學)、北條史也内野手(22)、原口文仁捕手(24)ら今季、台頭した若虎がどこまで上積みができたのか。試金石の一戦となる。阪神は「侍ジャパン」以外にも豪州など、日本のライバルチームと対戦する可能性もある。巻き返しを期する虎にとって、いずれも実力を試し、課題をあぶり出しやすい相手。代表選手を踏み台に、より強くなる。
●阪神は中村勝広ゼネラルマネジャー(GM、享年66)の一周忌にあたる23日、甲子園の室内練習場で 1分間の黙祷をささげた。四藤球団社長は2005年以来のV奪回を誓った。
●23日タマホームスタジアム筑後でウエスタンリーグ・ソフトバンク-阪神28回戦が行われ、植田海内野手(20)が23日、ウエスタン・ソフトバンク戦(筑後)で 3打数 3安打に加えて 2盗塁。成功率 100%を維持したまま今季ファーム盗塁数を「10」に乗せた。掛布雅之 2軍監督(61)は10月の宮崎フェニックス・リーグ全18試合出場&盗塁ノルマを設定し、韋駄天の一本立ちをサポートする。試合は 6- 7でサヨナラ負けした。これでファームで今季「10盗塁」。しかも成功率は 100%だ。 1軍は57盗塁でセ・リーグ最下位。機動力不足は課題の 1つだっただけに、この脚を生かさない手はない。虎の泣きどころを解消するため、持てる才能に磨きをかける。 記事をまとめてみました。
福原忍投手は会見で号泣。タテジマ一筋18年。感謝の思いを口にした=西宮市内のホテル
福原忍投手(39)が23日、西宮市内のホテルで会見し、今季限りでの現役引退を表明した。若かりし日は 3度の 2桁勝利を記録し、ベテランとなってからは 2年連続最優秀中継ぎとフル回転し、猛虎一筋18年。投手キャプテンは涙ながらに感謝の言葉を繰り返し「チームの力、監督の力になれず申し訳なかった。監督を胴上げしたかった」と声を詰まらせた。
言葉が出てこない。こみ上げる涙に何度邪魔をされても、福原は18年分の「感謝」を伝えたかった。ユニホーム姿で上った引退会見の壇上。胸に輝くCマークに滴りそうなほど、号泣した。
1998年、D 3位で阪神入りした福原忍投手
「新人で入ったころから使ってくれた野村監督にも、苦しい時期に支えてくれたチームメートにも感謝しています。こうして記者会見の場を用意してくれた球団にも感謝しています。本当に、みんなに支えてもらったプロ野球人生でした」
1999年にD 3位ルーキーながらリリーフで10勝 7敗 9セーブ。先発でも2004、2006年に 2度 2桁勝利。2002年の右肩手術や幾多のけがも乗り越えて、2014、2015年は 2年連続で最優秀中継ぎのタイトルも獲得した。剛球で何度もチームを救い、藤浪や岩貞ら若手への指南役であり、投手陣の精神的支柱だった。今季は開幕からつまずき、信念に見合う直球を失った。そして、決断した。
1999年、巨人戦でプロ初勝利した福原忍投手(左)=阪神甲子園球場
「 8月くらいからいろいろ考えながら…。調子が上がらないというか、自分で空振りを取れると思ったボールがとらえられたり、本塁打になったりということがあった」
4月20日の降格後はウエスタン33試合に登板し 0勝 1敗、 5セーブ、防御率6.59。ともに現役を過ごし、広島・広陵高校の先輩でもあった金本監督に、顔向けできなかった。「チームの力に、監督の力になれなくて申し訳ないと…。なんとか監督を胴上げしたいと思っていました」と言葉をしぼり出した。
四藤球団社長から花束をもらう福原忍投手=西宮市内のホテル
「28」の背中で、チームを支え続けてきた。力になるのは、これからでも遅くない。花束を手渡した四藤球団社長も、福原の指導者転身について「候補の 1人だと思う。将来的なね。先発、中継ぎ、抑えをしてその間、故障を乗り越えての苦労人。若手の相談役としても、指導力を発揮してくれました」と期待を寄せる。早ければ来季にも、金本阪神にコーチとして入閣する可能性がある。
2003年の阪神優勝パレードでの福原忍投手(右から二人目)
「ぜひ日本一になってほしいです。そのためにしっかりと練習して、強いタイガースを作ってほしいと思っています」
後輩らに、自らがなしえなかった日本一の夢を託した。今季最終戦10月 1日の巨人戦(甲子園)の試合後に引退セレモニーを行う。そこでファンにも直接、感謝の思いを伝える。
2004年に初のオールスター出場をはたした福原忍投手
▽阪神・坂井オーナーの話
「阪神タイガース一筋に18年。本当に長い間、先発、中継ぎ、抑えとさまざまなポジションでチームに貢献してくれた。度重なるけが、故障を自らの鍛錬で克服し、特に2014年、2015年には 2年連続して最優秀中継ぎ投手に輝くなど大車輪の活躍で、チーム投手陣のいいお手本だった。今季限りで引退となるのは残念だが、心からご苦労さまといいたい。心から感謝している」
2005年、 2年ぶりVで場内一周
2014、2015年と 2年連続でセ・リーグ最優秀中継ぎ投手に輝いた阪神の福原忍投手が23日、兵庫県西宮市のホテルで引退記者会見にユニホーム姿で臨み「いろいろな方に支えられて18年間現役を続けることができた。本当に僕は幸せ者」と、涙ぐんで話した。今季最終戦の10月 1日の巨人戦(甲子園)後に引退セレモニーが行われる。
2014年のヤクルト戦で 1000奪三振を達成した福原忍投手
広島・広陵高校、東洋大學を経て1999年にドラフト 3位で阪神入団。 1年目は救援のみで10勝 7敗 9セーブ。その後は先発でも活躍した。2011年から 5年連続で50試合以上に救援登板。18年目の今季の登板は序盤の 8試合にとどまった。通算成績は 594試合で83勝 104敗29セーブ、 118ホールド、 137ホールドポイント、防御率3.49。
2014年、セ最優秀中継ぎ投手賞を受賞した福原忍投手
チーム最年長右腕は「( 2軍でも)空振り、ファウルを取れると思ったボールが捉えられた。(引退を考えたのは) 8月ごろから。まだできる、もう引退しよう、という気持ちが日々入れ替わる感じだった」と明かした。今後については「引退するという決断をしたばかり。ゆっくり落ち着いてから(考える)」とした。
福原忍投手
▽阪神・金本知憲監督の話
「ここ 3年くらいはセットアッパーとしてよく投げたと思う。責任感や自覚、手本にならないと、という意識があるから(投手)主将にした。結果が出なかったのは、本人もつらかったのでは」 ▽阪神・四藤慶一郎球団社長の話 「(将来的に球団の指導者)候補の一人。先発、中継ぎ、抑えといろいろな経験をしている。けがも乗り越えた。若手選手の相談役として指導力を見せてくれている」
引退会見を行う福原忍投手=西宮市内のホテル
★福原 忍(ふくはら・しのぶ)
投手。1976(昭和51)年12月28日生まれ、39歳。広島県出身。広陵高校から東洋大學を経て、1999年D 3位で阪神入団。 1年目から中継ぎとしてフル回転し、同年 4月 4日の巨人戦(東京D)でプロ初勝利。2004年に先発転向。2011年に再び中継ぎに戻ると、2014、2015年と連続で最優秀中継ぎ投手に輝いた。今季は 8試合で 0勝 0敗 4H、防御率5.40。通算 594試合で83勝 104敗29S、 118H。防御率3.49。 1メートル80、96キロ。右投げ右打ち。今季年俸 1億5000万円。背番号「28」。
引退会見を行う福原忍投手=西宮市内のホテル
福原忍投手が23日、西宮市内のホテルで会見し、今季限りでの現役引退を表明した。
藤浪は2013年のプロ入りから、福原のアドバイスを受けてきた。「ロッカーも隣で、すごくお世話になった方なので、寂しい。キャッチボール中も間の取り方や投球術を教えていただきました」と感謝した。39歳でも剛球を誇った先輩に「引退するまで直球で勝負するというのは、ひとつの投手の理想だと思います」と、あこがれのまなざしを向け続けた。
キャッチボールするランディ・メッセンジャー投手
最下位だけは勘弁だぜ! 24日中日戦(ナゴヤドーム)に先発するランディ・メッセンジャー投手は白星締めを誓った。
中日戦は今季 6戦先発し 3勝 2敗だが、防御率は1.88。相性のいい相手だ。中 8日での今季ラスト登板を楽しみにしつつも「最下位で終わる気持ちはこれっぽっちもない。最下位で終わるのは絶対にダメだと思っているよ」。最下位回避を誓った。
福原の引退に話が及ぶと寂しい表情を浮かべた。「あれだけいい人、いい選手で功績を収められてきた方。さびしいけど、福原さんにとっては新たな旅の始まり。頑張ってほしい」。 7年間ともに戦った仲間へ、しんみりと惜別の言葉を送った。
ジェフ 2世にする! 来季の巻き返しに向けて動き出した金本阪神の秘策として、岩崎優投手のセットアッパー転向プランが23日、判明した。この日、長らく中継ぎとして活躍した福原忍投手が現役引退を表明。その後継者として、かつて「JFK」の一角として活躍したジェフ・ウィリアムス投手のような、最強リリーバーに仕立て上げる。
岩崎優投手のセットアッパー転向プランが浮上。引退を発表した福原忍投手の後継者になる=阪神甲子園球場室内練習場
阪神一筋18年。近年はリリーフとして2014、2015年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した福原がこの日、引退会見を開いた。今季、やりくりに苦しんだ継投陣の精神的支柱が来季は不在となる。立て直しが急務な状況で、金本監督が岩崎のセットアッパー転向プランを温めていることが明らかになった。
「20球前後に制限すれば、素晴らしい球を投げられるだろう。藤川がリリーフに戻って成功したのがいい例。ストッパーにつなぐ 8回を任せられる可能性を秘めている」
チーム関係者が明らかにした。
金本知憲監督(右)は南球団顧問(左)と話す。指揮官は岩崎に中継ぎ適性を感じている=阪神甲子園球場室内練習場
今季は先発ローテの一角として飛躍が期待されたが、14試合で 3勝 5敗、防御率3.58(23日現在)。15試合に登板して 3勝10敗、防御率3.51だった昨季から、勝ち星を増やせなかった。
球速以上に手元で伸びるストレートが持ち味。三振がとれて、粘り強さも増した。そこを生かそうというワケ。指揮官も中継ぎとしての潜在能力に注目。「『優勝を争うチームには必ず左腕のリリーフがいる』と監督も話している。巨人の山口、ソフトバンクの森福、中日の岩瀬。阪神でいえばかつてのジェフ・ウィリアムスみたいな存在でしょう」と球団幹部は将の構想を明かした。
阪神タイガース時代のジェフ・ウィリアムス投手
今季の低迷の要因に、リリーフ陣の駒不足が挙げられる。当初は高宮や高橋、福原を勝ちパターンで起用したが、好不調の波があって固定できなかった。特に左腕不足は深刻で、 1年を通じて 1軍で投げたのは、チーム最多の54試合に登板した高橋だけ。だが、高橋にしても夏以降は痛打される場面が目立ち、来季は34歳。フル回転できるかどうかは不透明だ。
そこで、岩崎に白羽の矢が立った。17日のDeNA戦(甲子園)では今季初めて抑えで登板し、 1回を 1安打無失点。先頭の桑原にこそ遊撃内野安打を許したが、その後はきっちりと抑えた。ひと足先に“テスト”をした形だ。
左のセットアッパーといえばジェフ・ウィリアムス投手。ジェフ2世になってほしい
2005年にリーグ制覇したときは、鉄壁のリリーフ陣「JFK」がいた。広い甲子園を本拠地とし、守りを固めることが優先事項とされる猛虎にあって、盤石の継投陣を構築するのはVへの何よりの近道。当時のウィリアムスのように、そして、引退する福原の穴を埋める存在に。将がかける期待は大きい。
24日から 1.5差の最下位中日との 2連戦。金本監督は「もちろん目先の試合を勝ちにいく」と残り 5試合も勝利にこだわると強調した。とはいえ、すでにクライマックスシリーズ出場がなくなり来季にむけてのテストが可能。岩崎を“ジェフ2世”へと仕立てる。
★ローテ候補は豊富
阪神は今季、メッセンジャー、藤浪、岩貞、能見、青柳、岩崎が先発ローテを務めた。能見がリリーフテストを受け、岩崎が中継ぎ転向すると 2人減るが、 9月16日のDeNA戦(甲子園)で 4年ぶりの勝利をあげた秋山や、左肩痛から復活する左腕の横山が空いた席を狙う。ドラフトでも田中(創価大學)や寺島(履正社高校)ら、即戦力を獲得する方針で、後釜はたくさんいる。
阪神が、鶴岡一成捕手と進退について話し合いの場をもつ方針であることが23日、分かった。阪神移籍 3年目の今季は出場10試合で打率、打点ともに「0」。 2軍暮らしが続くベテランに、世代交代の波が押し寄せている。 現役続行か、引退か。球団が進退が問われる鶴岡と、直接会談する。
「本人がどうしたいのかということを、聞かなければいけない」と球団幹部が明かした。
鶴岡はDeNAにFA移籍した久保康の人的補償として、2014年に阪神入団。昨季は藤浪の専属捕手として、豊富な経験で投手陣をリードしてきた。
鶴岡一成捕手=阪神鳴尾浜球場
しかし「超変革」を掲げ、若手を積極起用する金本政権に代わって出番が激減。原口や坂本の台頭で、 1軍初昇格は 7月26日。わずか10試合の出場で今月12日に抹消された。藤浪と組んだ 8月17日の広島戦(京セラD)では 1試合 3盗塁を許すシーンもあった。 39歳の決断の日は確実に迫っている。
★鶴岡 一成(つるおか・かずなり)
捕手。1977(昭和52)年 5月30日生まれ、39歳。兵庫県出身。神港学園高から1996年D 5位で横浜入団。2008年途中にトレードで巨人へ移籍し、2011年オフにFA権を行使してDeNAに復帰。2014年にFAの人的補償で阪神へ移籍。通算 719試合で打率 0.235、18本塁打、 140打点。 1メートル84、85キロ。右投げ右打ち。年俸4200万円。背番号「40」。
練習に臨む高山俊外野手=阪神甲子園球場室内練習場
阪神が来年 3月上旬、野球日本代表「侍ジャパン」と強化試合を行うことが23日、明らかになった。時期は2017年「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」 1次ラウンド( 3月 7-11日、東京D)の直前。春季キャンプで鍛えた若虎たちにとって、絶好の腕試しの場となりそうだ。
Bクラスからの巻き返しを図る2017年シーズン直前、阪神が最高の相手を迎えて腕試しする。金本虎vs侍ジャパンの豪華カードが、京セラドームで開催される。
「侍ジャパン」は来年 3月 7日からWBCの 1次ラウンドをキューバ、豪州、中国と東京ドームで戦うが、その直前に大阪で調整する予定。そこで阪神との強化試合が組まれているという。
名古屋駅に到着した北條史也内野手と坂本誠志郎捕手=名古屋駅
代表メンバーは現時点では未定だが、時期的に本番を想定した戦いになる。 2年目を迎えた金本虎は春季キャンプを終え、開幕の広島戦(日程未定、マツダ)に向けて戦力を見極める期間。高山、北條、原口ら今季、台頭した若虎がどこまで上積みができたのか。試金石の一戦となる。
阪神は2013年にも日本代表と京セラドームで強化試合を行い、伊藤隼の適時打で 1- 0で勝利。先発・メッセンジャーら 4投手が中田(北海道日本ハム)、松田(ソフトバンク)、糸井(現オリックス)らの強力打線を 3安打に抑えた。相手が格上だからこそ金本監督が求める「勝利への執念」も発揮しがいがある。
阪神は「侍ジャパン」以外にも豪州など、日本のライバルチームと対戦する可能性もある。巻き返しを期する虎にとって、いずれも実力を試し、課題をあぶり出しやすい相手。代表選手を踏み台に、より強くなる。
故・中村勝広GMの一周忌をうけ黙祷を行う金本知憲監督ら阪神球団関係者=甲子園球場室内練習場
阪神は中村勝広ゼネラルマネジャー(GM)の一周忌にあたる23日、甲子園の室内練習場で 1分間の黙祷をささげた。指名練習開始前、四藤球団社長、金本監督、練習に参加した選手、球団関係者ら50人が集まって故人をしのんだ。四藤球団社長は「僕らができることは勝って供養すること。来年は(中村GMのためにも)勝ちたい」と2005年以来のV奪回を誓った。
ウエスタンリーグ<ソフトバンク 7x- 6阪神、28回戦>◇23日◇タマホームスタジアム筑後
植田海内野手が23日、ウエスタン・ソフトバンク戦(筑後)で 3打数 3安打に加えて 2盗塁。成功率 100%を維持したまま今季ファーム盗塁数を「10」に乗せた。掛布雅之 2軍監督は10月の宮崎フェニックス・リーグ全18試合出場&盗塁ノルマを設定し、韋駄天の一本立ちをサポートする。試合は 6- 7でサヨナラ負けした。
9回一死、植田は遊撃内野安打で出塁。二死となってから、この日 2つ目の 2盗を成功させた。勝利こそ逃したが、自身の武器を猛アピールだ。
「最終回は三振だけはしないと思っていました。(盗塁は)『走れ』ではなく『走っていい』というサインでした」
植田海内野手(右)は 9回にこの日、 2つ目の盗塁成功。今季成功率 100%を維持した=タマホームスタジアム筑後
これでファームで今季「10盗塁」。しかも成功率は 100%だ。 1軍は57盗塁でセ・リーグ最下位。機動力不足は課題の 1つだっただけに、この脚を生かさない手はない。
掛布 2軍監督は「海のいい面が出始めている。最後の二死からのスタートは非常に勇気のいること」とたたえ、フェニックス・リーグで「打順はどうなるかわからないけど、固定して全部の試合を使ってみようと思っています」と全18試合に出場させて鍛え上げるプランを明かした。
「監督から(フェニックス・リーグに向けて)盗塁数をいわれています。18試合で10個。目指してやりたい。全試合出られるように体調管理をしっかりしたい」
虎の泣きどころを解消するため、持てる才能に磨きをかける。
「福(原)ちゃんがついに引退」と聞いて、「えっ!まだいたの?」と思ったファン、「ついにその時が来たのか…」と思ったファン。様々だろう。昔なら、投手寿命は入団してから15年~18年と言われていた。要するに、年齢にすると35~38歳程度と言われていた。引退時期としてはちょうど良い年齢なのかも知れない。猛虎一筋18年間本当にお疲れ様でした。残った選手で来シーズン全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かっての前進も完全に無くなった! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(09月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(09月)
2016年 公式戦 日程と結果(10月)
2016年 ファーム試合日程・結果(10月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実況で応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュースを配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!