●24日ナゴヤドームで中日-阪神24回戦が行われ、阪神は 2回に原口の11号ソロで先制。 3回には北條の 5号ソロで追加点。中日はメッセンジャーの前に 3回まで無安打無得点。阪神は 6回に無死 3塁の好機をつくるもあと 1本が出なかった。阪神が逃げ切り「3連勝」。メッセンジャーが完封で今季「12勝目」。中日は 8回二死 3塁も得点につなげられず自力「5位」が消滅。
●阪神は、先発のランディ・メッセンジャー投手(35)が、 3安打無失点の好投で12勝目(11敗)。一昨年 5月 17日以来の完封勝利でシーズンを締めくくった。阪神は、 5位を争う中日との 2連戦を白星発進。ゲーム差を「2.5」とした。今季最後の登板となる可能性が高いメッセンジャーは、球数 138で 3安打11奪三振の無失点。メッセンジャーはお立ち台で胸を張った。緩急が効き、スライダーとフォークの制球も冴えた。早いカウントから追い込み、今季最多タイの11Kでシーズン 177奪三振とした。リーグ 1位を走る菅野(巨人、 184)に「7差」。次回登板で逆転可能な数字に迫り、香田勲男投手コーチ(51)も「様子を見て決める」と含みを持たせた。また、女房役の原口文仁捕手(24)が、 2回に先制の11号ソロ。 3回には北條史也内野手(22)が、自身初の 2試合連続となる 5号ソロで加点するなど若虎打線が躍動した。右腕は女房役に感謝した。「タイガースファンのみなさん、アイラブユー! 来年はもっと活躍できるように頑張ります!」ヒーローインタビューでは球団の正式発表よりも早く“残留宣言”も飛び出した。虎党が愛する以上に、メッセンジャーが虎を愛している。雪辱を期す来季も、大黒柱は揺るがない。
●原口文仁捕手が先制の11号ソロを放った。 2回二死。中日先発吉見の外角直球を完璧に捉えてバックスクリーンに運んだ。食らいつかせたら、右に出る者はいない。原口が、究極のセンター返しだ。 0- 0の 2回二死走者なし。吉見から先制の11号ソロを、バックスクリーンへ一直線に突き刺した。正妻候補としても、今季16度目のコンビを組んだメッセンジャーを3安打完封と抜群のリード。直前10試合の先発マスクはわずか 4度だったが、シーズン最終盤は岩貞&メッセという左右の柱を巧みに導いている。真っすぐにかけた驚異のアーチは、来季への虎の希望そのものだった。
●阪神の 1番北條史也内野手が 5号ソロを放った。 1点リードの 3回二死で、中日吉見の低め直球をすくい上げ、左翼スタンドに運んだ。22日広島戦でも左翼への本塁打を放っており、 2試合連続で結果を残した。北條が24日の中日戦(ナゴヤD)の 3回、追加点となる 5号ソロを放ち、 3連勝。 4位ヤクルトに 1ゲーム差に迫った。25日の中日戦(ナゴヤD)に勝てば、 5位以上が確定する。北條は 6回の 2塁打で球団 4人目の高卒入団 4年目までのシーズン 100安打に到達した。白球はゆっくりと宙を舞い、虎党が待つ左翼席に消えた。自身初の 2戦連発で“王手”をかけ、 6回に節目に到達。来季の正遊撃手へ突き進む北條の勢いが止まらない。今季 100安打に到達した。阪神の高卒野手で入団 4年以内に記録したのは、藤田平氏(68=元内野手・現解説者・評論家)、掛布雅之氏(61=元内野手・現 2軍監督)、新庄剛志氏(44=元外野手・現タレント)以来 4人目。強打のスター選手の系譜を受け継いだ。北條は目標を明確に掲げた。残り 4試合を16打数 8安打なら目標達成。来季の飛躍へ。ラストスパートをかける。
●明日25日先発予定の阪神岩貞が福原の助言が今季の躍進につながったことを明かした。昨年 8月 6日広島戦後、宿舎へ帰るバスで福原の隣の席に呼ばれたそうで助言された。「全く通用しなくて一からやり直した」と感謝していた。
●阪神は24日、ラファエル・ドリス投手(28)が右肘の診察と治療のため、ドミニカ共和国へ帰国したと発表した。登板33試合で 3勝 3敗 8セーブ、防御率2.12。右肘痛の発症で 7月31日に 2度目の抹消となってからは、 1軍復帰できなかった。
●金本知憲監督(48)による坂井信也オーナー(68=阪神電鉄会長)へのシーズン終了の報告会が10月 5日に開かれることが、24日、分かった。今季の総括とBクラスからの巻き返しに向けた補強策が主な議題。国内フリーエージェント(FA)権行使が確実視されるオリックス・糸井嘉男外野手(35)についてトップ会談で話し合われるとみられる。節目の一歩が『10・5』-。今シーズンを総括する金本監督のオーナー報告会が、最終戦から 4日後の10月 5日に行われることが分かった。来季の方向性を決めるトップ会談。今季を総括した上で補強の是非を指揮官と総帥が直に話し合う空間は、“FA会談”の様相を呈しそうだ。今季ここまで 137試合に出場し、打率 0.311、17本塁打、70打点。福留以外に打線の中軸を担う経験豊富な選手を欠いた阪神にとって、大きな戦力となりうる存在だ。しかも53盗塁。横田、江越が 2軍落ちした後、足を使った目指す野球ができなかった指揮官にとって理想の機動力野球にも合致する。チームは25日も勝てば 5位以上が確定。最下位はなくなる。 4位のヤクルトと「1差」と、十分に射程圏だ。まずは残り 4試合を、全力で勝ちにいく。そして「10.5」へ-。そこから、金本阪神が本格的に動き出す。記事をまとめてみました。
<中日 0- 2阪神、24回戦(阪神13勝11敗)>◇24日◇ナゴヤドーム
阪神は 2回に原口の11号ソロで先制。 3回には北條の 5号ソロで追加点。中日はメッセンジャーの前に 3回まで無安打無得点。
阪神は 6回に無死 3塁の好機をつくるもあと 1本が出なかった。中日は 4回に森野の遊撃への安打でチーム初安打も反撃ならず。
阪神が逃げ切り「3連勝」。メッセンジャーが完封で今季「12勝目」。中日は 8回二死 3塁も得点につなげられず自力「5位」が消滅。
8回裏中日二死 3塁、大島を中飛に抑えガッツポーズを見せたランディ・メッセンジャー投手=ナゴヤドーム
阪神は、先発のランディ・メッセンジャー投手が、 3安打無失点の好投で12勝目(11敗)。一昨年 5月 17日以来の完封勝利でシーズンを締めくくった。阪神は、 5位を争う中日との 2連戦を白星発進。ゲーム差を「2.5」とした。
今季最後の登板となる可能性が高いメッセンジャーは、球数 138で 3安打11奪三振の無失点。 8月31日の中日戦で吉見に決勝打を許して以来 3連敗とくすぶっていたが、この日は吉見からキッチリ 2三振を奪った。
3回、本塁打を放った北條史也内野手を出迎え頭を叩くランディ・メッセンジャー投手=ナゴヤドーム
メッセンジャーはお立ち台で、「最高の気分です。完封できたので、これ以上ないうれしい気持ちでいっぱいです。前回吉見投手に打たれて、好投されて負けましたので、結果的にそのお返しができてよかったです」と胸を張った。
また、女房役の原口文仁捕手が、 2回に先制の11号ソロ。 3回には北條史也内野手が、自身初の 2試合連続となる 5号ソロで加点するなど若虎打線が躍動した。
右腕は「原口捕手と息もぴったりで、良い配球をしてくれましたし、彼の助けも大きかったですし、 2人で協力してゴロもたくさん取れたんで本当にいい試合だったと思います」と、女房役に感謝した。
幕切れ、ヒーローのランディ・メッセンジャー投手=ナゴヤドーム
この日の投球で奪三振を「177」まで伸ばし、セ・リーグトップの菅野(巨人)の 184奪三振まであと「7」に迫った。スケジュール的にはあと一度投げる可能性もあるが、「(登板するかは)チーム状況によりますから。ただ、自分としてはいつでも『投げたい、投げたい』と思ってますんで言われたところでしっかり投げて、チームとしてはとにかく一つでも上の順位で終われるように頑張りたいと思います」とコメントした。
▽阪神・香田投手コーチ(メッセンジャーに)
「リラックスして無駄な力みなく、投げてくれた。( 9回は)本人も行くつもりだった」 ▽原口文仁捕手(11号ソロ) 「追い込まれていたので、センター返しの気持ちに切り替えていった。イメージしていたようなバッティングができた」
2年ぶりの完封勝利をあげたランディ・メッセンジャー投手。Aクラスはなくても最後まで全力投球。見上げた助っ人だ=ナゴヤドーム
来季への闘志が、早くもあふれた。メッセンジャーは、 1点もやる気はなかった。 2- 0の 8回二死 2塁。大島の左中間への飛球を中堅・俊介が回り込んで好捕すると、クルッと回ってド派手にガッツポーズ。最初で最後のピンチも乗り越え、 9回は三者凡退。会心の 2年ぶり完封だ。
「アリガトウゴザイマス。完封できて、これ以上ない最高の気分だよ」
9回を散発 3安打で、2014年 5月17日のDeNA戦(甲子園)以来のシャットアウトだ。
9回、最後の打者、福田の打球がライトに飛んだ瞬間、ガッツポーズするランディ・メッセンジャー投手=ナゴヤドーム
緩急が効き、スライダーとフォークの制球も冴えた。早いカウントから追い込み、今季最多タイの11Kでシーズン 177奪三振とした。リーグ 1位を走る菅野(巨人、 184)に「7差」。次回登板で逆転可能な数字に迫り、香田投手コーチも「様子を見て決める」と含みを持たせた。助っ投右腕も「チーム状況だけど、いつでも投げたいよ」と腕まくりだ。
来日 7年目の今季はウエートトレーニングを増やし、苦しい時期も黙々とやるべきことを繰り返した。メディシンボールを用いた体幹トレーニングは、いつもメニュー表で課された倍の量を自主的にこなした。「オジサンなのに頑張るね!」と球団関係者が手を叩くと、35歳の剛腕はクールに言い返した。
ファンの声援に応えるランディ・メッセンジャー投手=ナゴヤドーム
「それは違う。オジサンだからこそやらなくてはいけないんだ」
この勝利でチームの先発陣で唯一人12勝11敗と勝ち越した。22日の広島戦(マツダ)の藤浪に続きチーム 2戦連続完投。 2本柱が並び立った。
「タイガースファンのみなさん、アイラブユー! 来年はもっと活躍できるように頑張りますので、応援ヨロシクオネガイシマス!」
ヒーローインタビューでは球団の正式発表よりも早く“残留宣言”も飛び出した。虎党が愛する以上に、メッセンジャーが虎を愛している。雪辱を期す来季も、大黒柱は揺るがない。
◆データBOX◆
◎…メッセンジャーの完封は2014年 5月17日のDeNA戦(甲子園)で記録して以来、 2年ぶり。通算では 9度目の完封。シーズンでの自身最多完封は2013、2014年の 3度。ナゴヤドームでの完封は自身初。
2回表阪神二死、中越え本塁打を放った原口文仁捕手=ナゴヤドーム
原口文仁捕手が先制の11号ソロを放った。
2回二死。中日先発吉見の外角直球を完璧に捉えてバックスクリーンに運んだ。「追い込まれていたので、センター返しの気持ちに切り替えていきました。イメージしていたようなバッティングができました」。
8月30日同戦以来となる 1発で、バッテリーを組むメッセンジャーを援護した。
2回、ソロ本塁打を放った原口文仁捕手=ナゴヤドーム
食らいつかせたら、右に出る者はいない。原口が、究極のセンター返しだ。 0- 0の 2回二死走者なし。吉見から先制の11号ソロを、バックスクリーンへ一直線に突き刺した。
「追い込まれていたので、センター返しの気持ちに切り替えていきました。イメージしていたようなバッティングができました」
7回、中安打を放った原口文仁捕手=ナゴヤドーム
正妻候補としても、今季16度目のコンビを組んだメッセンジャーを3安打完封と抜群のリード。直前10試合の先発マスクはわずか 4度だったが、シーズン最終盤は岩貞&メッセという左右の柱を巧みに導いている。
幕切れ、ハグをする原口文仁捕手(左)とランディ・メッセンジャー投手=ナゴヤドーム
「(捕手同士の)競争は当たり前。ランディが今年、完封していなかったのでよかった」
7回の中前打で 4打数 2安打とし、打率 0.298とした。規定打席には届かないが、チームの捕手が 100試合以上出場して打率 3割をクリアすれば2010年の城島(打率 0.303)以来となる。
「まずは勝つということが一番なので、勝利につながる打撃をしていきたいです」
真っすぐにかけた驚異のアーチは、来季への虎の希望そのものだった。
3回表阪神二死、左越え本塁打を放ち高代延博ヘッドコーチ(左)とタッチを交わ北條史也内野手=ナゴヤドーム
阪神の 1番北條史也内野手が 5号ソロを放った。
1点リードの 3回二死で、中日吉見の低め直球をすくい上げ、左翼スタンドに運んだ。「打球が上がりすぎたのでどうかなと思ったのですが、ホームランになってくれて良かったです。いい感じにバットのヘッドを走らせて打つことができました」。22日広島戦でも左翼への本塁打を放っており、 2試合連続で結果を残した。
3回、北條史也内野手が低めの直球をとらえ、左翼席へ 5号ソロを放った=ナゴヤドーム
北條史也内野手が24日の中日戦(ナゴヤD)の 3回、追加点となる 5号ソロを放ち、 3連勝。 4位ヤクルトに 1ゲーム差に迫った。25日の中日戦(ナゴヤD)に勝てば、 5位以上が確定する。北條は 6回の 2塁打で球団 4人目の高卒入団 4年目までのシーズン 100安打に到達した。
白球はゆっくりと宙を舞い、虎党が待つ左翼席に消えた。自身初の 2戦連発で“王手”をかけ、 6回に節目に到達。来季の正遊撃手へ突き進む北條の勢いが止まらない。
「いい感じにバットのヘッドを走らせて打つことができた。当たりはよかったんですけど、入るとは思わなかった」
3回、本塁打を放った北條史也内野手=ナゴヤドーム
1点リードの 3回二死。吉見のシュートに反応した。低めの変化球を高々と打ち上げ、22日の広島戦(マツダ)に続く一撃。自己最長の 9戦連続安打とする 5号ソロで 2点差に広げ、 6回は先頭で右越え 2塁打。「アウトコースを狙っていい感じで打てた」という納得の一打で、大台に乗せた。
今季 100安打に到達した。阪神の高卒野手で入団 4年以内に記録したのは、藤田平氏、掛布雅之氏、新庄剛志氏以来 4人目。強打のスター選手の系譜を受け継いだ。
1993年の新庄以来、23年ぶりの大台到達にも「打率を上げること(が目標)なので、ヒット数はそこまで考えていない」と話したが、守備の負担の大きい遊撃での達成は価値は高い。
2塁打を放った北條史也内野手=ナゴヤドーム
遊撃で先発出場した試合に限ると、 142打数43安打の打率 0.303だ。 1軍で遊撃未経験だった 7月26日時点で 0.251だった打率は 0.271まで上昇。さらに 9月は 3本塁打と、パンチ力も見せつけている。
金本監督は「片岡(打撃コーチ)がきっちりね、小さくまとめこむなと。できるだけ大きく(育てる)。その成果が出てきたんじゃないかな」と長打も打てる内野手への成長にうなずくと「もう少しスイングする力がついてくれば、本当に楽しみな選手になってくる」とさらに期待を寄せた。
北條は「続けられるように、毎日切り替えてやっている。現実的に、残り数試合をいい形で終わろうと思ったら、 2割 8分を目指すのがいいと思う」と目標を明確に掲げた。残り 4試合を16打数 8安打なら目標達成。来季の飛躍へ。ラストスパートをかける。
6回、 2塁打を放った北條史也内野手=ナゴヤドーム
▽阪神・片岡打撃コーチ
「北條はあの低めの球を、あそこまで上げることができた。ホームランにできたということを自信にしていいい。原口もインコースを攻められて体が開き気味になっていたけど、あの打席ではしっかり踏み込めていた」
◆データBOX◆
◎… 5位・阪神が24日の中日戦(ナゴヤD)で勝利した。25日の同戦で阪神が勝利すれば、中日は残り 2戦に全勝(60勝80敗 3分け、勝率 0.429)しても、阪神の勝率 0.436(61勝79敗 3分け)を上回れないため、阪神の 5位以上が確定する。
◎…阪神が 4位・ヤクルトに「1ゲーム」差に接近。 4位に浮上するには、ヤクルトが25日の広島戦(マツダ)と27日の阪神戦(甲子園)で連敗し、阪神は 1勝 1分け以上で 4位に浮上する。また、ヤクルトが残り 4試合で 3勝すれば、阪神の 4位は消滅する。
明日25日先発予定の阪神岩貞が福原の助言が今季の躍進につながったことを明かした。 昨年 8月 6日広島戦後、宿舎へ帰るバスで福原の隣の席に呼ばれたそうで「直球が通用するか知っておかないと。 2軍でどれぐらい通用するか投げてこい」と助言された。「全く通用しなくて一からやり直した」と感謝していた。 9月は 3戦 3勝、防御率0.72。月間MVPの候補にもなっている。「ラストだと思って飛ばしていきたい」と鼻息を荒くした。
ラファエル・ドリス投手=阪神甲子園球場 (写真は2016年 7月26日)
阪神は24日、ラファエル・ドリス投手(28)が右肘の診察と治療のため、ドミニカ共和国へ帰国したと発表した。
今季から加入し、不振のマテオに代わる守護神を務めるなど、登板33試合で 3勝 3敗 8セーブ、防御率2.12。右肘痛の発症で 7月31日に 2度目の抹消となってからは、 1軍復帰できなかった。
10月 5日のオーナー報告会で検討されることになった今季FA確実のオリックス・糸井嘉男外野手。走攻守そろった超人だ
金本知憲監督による坂井信也オーナーへのシーズン終了の報告会が10月 5日に開かれることが、24日、分かった。今季の総括とBクラスからの巻き返しに向けた補強策が主な議題。国内フリーエージェント(FA)権行使が確実視されるオリックス・糸井嘉男外野手についてトップ会談で話し合われるとみられる。
残り 1戦 1戦が来季への希望となり、検証材料にもなる。意義のない戦いなど存在しない金本阪神にとって価値ある 1勝となった。若手の原口、北條が一発を放てば、メッセンジャーは今季初完封。22日の藤浪(広島戦)に続いて、“2本柱”が連続の完投星だ。
中日戦の今季勝ち越しも決めた金本監督が「(これまでの)イメージとは、かけ離れている気がするけど。勝つに越したことはないし。勝てばもう、どんな勝ち方でもいい」とジョークを交えながら、納得の表情を見せた。先発が試合を作り、若手が躍動する。19日の岩貞(巨人戦)から始まった 3連勝は、遅ればせながら、目指す野球の片りんを見せている。この流れをどう来季へつなげるか。勝負の 2年目、どう勝てる戦力へと構築していくか、だ。
その節目の一歩が『10・5』-。今シーズンを総括する金本監督のオーナー報告会が、最終戦から 4日後の10月 5日に行われることが分かった。来季の方向性を決めるトップ会談。今季を総括した上で補強の是非を指揮官と総帥が直に話し合う空間は、“FA会談”の様相を呈しそうだ。
中日戦で選手の交代を告げる金本知憲監督。若手の育成か、積極補強か思案のしどころだ=ナゴヤドーム
オフのFA戦線で権利行使が確実視されているのが、オリックスの糸井だ。今季ここまで 137試合に出場し、打率 0.311、17本塁打、70打点。福留以外に打線の中軸を担う経験豊富な選手を欠いた阪神にとって、大きな戦力となりうる存在だ。しかも53盗塁。横田、江越が 2軍落ちした後、足を使った目指す野球ができなかった指揮官にとって理想の機動力野球にも合致する。
その一方で今季年俸は 2億8000万円と高額。複数年契約などの大型条件が必要と見られ、全力で引き留めるオリックスも破格の待遇を用意するのは確実だ。マネーゲームは避けられない。糸井は来季36歳のシーズンとなる。
球団と現場で目指す『超変革』方針で芽が出て来た若手と融合できる補強になるうるのか。総帥と指揮官は今季 2度話し合いの場を持ち、考え方をすりあわせてきた。指揮官の要請があれば、本社としては全面支援する構えだ。
球団は来季残留が決まっているメッセンジャー以外では、22本塁打のゴメスを含めた助っ人の去就について先送りにしており、シーズン終了と同時に新助っ人との比較検討を本格スタートさせる。金本監督は「 3塁・鳥谷」も暫定と明言しており、来季のポジションは白紙といっていい。再構築していく20177年。FA方針はそのすべてを左右する。
チームは25日も勝てば 5位以上が確定。最下位はなくなる。 4位のヤクルトと「1差」と、十分に射程圏だ。まずは残り 4試合を、全力で勝ちにいく。そして「10.5」へ-。そこから、金本阪神が本格的に動き出す。
★糸井 嘉男(いとい・よしお)
外野手。1981(昭和56)年 7月31日生まれ、35歳。京都府出身。宮津高から近大を経て、2004年ドラフト自由枠で北海道日本ハム入団。2006年に投手から外野手に転向。2013年にトレードでオリックスへ移籍。2014年は打率 0.331で首位打者。今季は 137試合で打率 0.311、17本塁打、70打点。通算1160試合で打率 0.302、 125本塁打、 525打点。 1メートル87、88キロ。右投げ左打ち。年俸 2億8000万円。背番号「7」。既婚。
(藤浪)晋太郎クンが頑張って完投すれば、今度はメッセンジャーが完投完封した!Aクラス順位がほぼ決まり、残りはBクラスの順位だったが竜の 6位が決定した!虎軍は、まだまだ 4位に上がるチャンスが残っている。残り試合、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かっての前進も完全に無くなった! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2016年 公式戦 日程と結果(09月)
2016年 公式戦順位表
2016年 ファーム試合日程・結果(09月)
2016年 公式戦 日程と結果(10月)
2016年 ファーム試合日程・結果(10月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実況で応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュースを配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!