●プロ野球ドラフト会議820日、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール)阪神は投手を指名すると予想されていたが、昨年の高山に続いて 1位で野手を指名した。直前になって大山悠輔内野手(22＝ 4年＝つくば秀英高校)に決めたそうで、金本監督は｢チーム状況を見たときに、若手のホープで投手と野手の数の差を検討した。弱点は野手ということで｣と意図を説明した。阪神から 1位指名された白鴎大學の大山は｢びっくりしている｣と驚きを隠せないでいた。白鴎大學史上初の 1位指名に、黒宮監督は｢初めての経験でびっくりしている｣と喜びを表現する。阪神は 1位で白鴎大學・大山悠輔内野手を単独指名した。一貫して即戦力投手を候補とし、桜美林大學・佐々木千隼、創価大學・田中に絞っていたが、当日の午前中から行っていた会議で、急転。金本知憲監督(48)はヤクルトの主砲・山田タイプで大学侍ジャパンの 4番の一本釣りに成功した。阪神１位、大山－。まさかまさかの急転劇に、ドラフト会場が揺れた。虎の戦略は一貫して即戦力投手だった四藤球団社長も佐々木千隼か田中の二択を明言していた。それがこの日の午前中の高野球団本部長、佐野統括スカウトらを交えたトップ会談で大急転した。先発と同時に、阪神はここ数年、 3塁手が不在。今季は鳥谷が途中から守り、現在は中谷らが挑戦中。新外国人も探してはいるが未知数だ。チーム状況を考えると、どうしても 3塁を守れる強打者は欲しい。しかもソフトバンクなどが大山を上位に挙げているとの情報もあった。田中を指名し、抽選で外した場合、外れ 1位でも重複する可能性があった。 2位はウエーバー順(パ最下位のオリックスから指名し、阪神は 6番目)だけにさらわれるリスクを伴う。とにかくクジを外して、投打とも獲れない最悪の事態は避けたかった。結果的に佐々木千隼の 1位指名はゼロで、球団のシミュレーションは外れた。車で 2時間かけて栃木県小山市の白鴎大學に指名あいさつに向かい、恋人と対面した。とにかく、虎の歴史上でも前例のない、どんでん返しとなったドラフト。吉と出るか、凶と出るか－。その答えは｢ 3塁・大山｣が握っている。
●創価大學・田中正義投手(22＝ 4年＝創価高校)に 5球団が 1位入札した。抽選の結果、ソフトバンクが交渉権を得た。常勝軍団ソフトバンクからの 1位指名。会場の工藤監督からは開幕投手を目指せと檄も飛んだ。緊張の面持ちで会見に臨んだ即戦力右腕は｢少しハードルは高いですけど、そこを目指していきたい｣と意気込みを口にした。ソフトバンクはドラフト 1位に創価大學・田中正義投手(22＝ 4年＝創価高校)を指名し引き当てた。ロッテ、巨人、北海道日本ハム、広島と 5球団で競合。工藤公康監督(53)が今年もクジを引いた。 2番目で昨年と同じ右手で引いた。工藤監督は縁起をかつぎ、昨年は 3球団競合で県岐阜商・高橋純平投手(19)を引き当てた。昨年と同じ青いネクタイを締めて会場に来ていたが、今年も強運を発揮した。 1位で創価大學・田中正義投手に広島、巨人、北海道日本ハム、ソフトバンク、ロッテの 5球団が競合し、ソフトバンクが抽選に勝って交渉権を獲得した。87選手が指名され、内訳は高校生35人、大学生33人、社会人16人、その他 3人だった。大学ナンバーワン右腕の赤い糸は、12球団最大級の戦力を誇るソフトバンクと結ばれていた。東京・八王子市の大学キャンパスで行われた記者会見にはテレビカメラ18台、報道陣 143人が駆けつけた。学生ら1300人が見守るなか、ロッテ、巨人、北海道日本ハム、広島、ソフトバンクが 1位指名。2013年の松井裕樹(楽天)以来となる計 5球団が競合し、会場はチームメートの野太い歓声で沸いた。創価高校では故障もあって外野手だったが、大学 4年間で大きく成長した。同学年で面識のある北海道日本ハム・大谷と比較されるまでになった。南の福岡と、北の札幌－。パ・リーグの覇権を争う両球団に分かれて、同学年のライバルになる。
●桜美林大學・佐々木千隼(ちはや)投手(22＝ 4年＝日野高校)は、外れ 1位でロッテに指名された。最初の 1位指名では入札がなかったが、くじ引きを外したロッテ、ＤｅＮＡ、巨人、北海道日本ハム、広島の 5球団が入札。史上初の外れ 1位で 5球団による競合抽選の末、ロッテが抽選を制し交渉権を獲得した。佐々木は東京・町田市の同大内にある｢荊冠(けいかん)堂チャペル｣で会見を行った。都立高野球部出身者では初のドラフト 1位指名で、桜美林大でも初の支配下指名となった。ロッテについては投手力が高いという印象を持つ。｢涌井投手は小さいころから大好きな投手。同じ球団でプレーさせていただけるので吸収できれば｣と、意気込みを語った。
●中日は土壇場で 1位入札は明治大學・柳裕也投手(22＝ 4年＝横浜高校)への入札を決めた。前日のスカウト会議では作新学院・今井達也投手(18＝ 3年)にいったん決めていたが、昨年から落合博満ＧＭ(62)を中心に手厚いマークを続け、当初から最有力候補にしてきた東京 6大学のエース右腕に戻した。入札ではＤｅＮＡと 2球団競合した。 2～ 3球団の競合を予想していたという。右手で、右側の封筒をとる予定が、 2枚重なっていたため、左側にずれていた方をつかんだ。ラミレス監督(42)の横で、笑顔で右手を力強く握った。柳については｢先発ローテに入ってくれるだろう｣とうれしそうに話した。記事をまとめてみました。
プロ野球ドラフト会議820日、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール)阪神は投手を指名すると予想されていたが、昨年の高山に続いて 1位で野手を指名した。直前になって大山に決めたそうで、金本監督は｢チーム状況を見たときに、若手のホープで投手と野手の数の差を検討した。弱点は野手ということで｣と意図を説明した。
監督は右打ちの内野手を｢大砲候補｣とし｢打撃がしなやかで強く、タイプ的にはヤクルトの山田に似ている｣と絶賛。 1年目から甲子園で暴れてほしい｣と即戦力としての期待を込めた。
1巡目交渉権決定後、記者対応する阪神・金本知憲監督＝グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール
阪神から 1位指名された白鴎大學の大山は｢びっくりしている｣と驚きを隠せないでいた。今春のリーグ戦で 8本塁打を放ち、 7月の日米大学野球選手権では日本の 4番を務めた強打者だが｢高いレベルで早く活躍できるように精いっぱいやりたい｣と謙虚に語った。
白鴎大學史上初の 1位指名に、黒宮監督は｢初めての経験でびっくりしていると同時に困惑している｣と喜びを表現する。
西武 2位の中塚は身長 191センチ、体重 105キロの恵まれた体格から最速 157キロの真っすぐを放る剛腕。｢ 160キロを出して、プロ野球の顔になりたい｣と意気込んだ。
白鴎大學の大山悠輔内野手(右)と中塚駿太投手＝20日、栃木県小山市の白鴎大學
阪神は 1位で白鴎大學・大山悠輔内野手を単独指名した。一貫して即戦力投手を候補とし、桜美林大學・佐々木千、創価大學・田中に絞っていたが、当日の午前中から行っていた会議で、急転。金本知憲監督はヤクルトの主砲・山田タイプで大学侍ジャパンの 4番の一本釣りに成功した。
その瞬間、ファンから「え～っ！」と、大きなどよめきが起こった。阪神１位、大山－。まさかまさかの急転劇に、ドラフト会場が揺れた。
｢意外な歓声だったんじゃないですか？ (決めたのは)きょう。お昼くらいですね｣
1位確定後、金本監督が不敵に笑った。“世紀の大どんでん返し”で大学日本代表の 4番を単独指名だ。
｢基本的には投手だったんですが。ウイークポイントは野手かなということで野手でいこうと。満場一致で決まりました｣
虎の戦略は一貫して即戦力投手だった。前日のスカウト会議でも金本監督はサプライズはなく 1位は投手と公言した。四藤球団社長も佐々木千か田中の二択を明言していた。しかし関係者によれば深夜にかけて先発、リリーフができる｢ 1位・田中｣｢外れ 1位・大山｣の方針が固まったという。それがこの日の午前中の高野球団本部長、佐野統括スカウトらを交えたトップ会談で大急転した。
ドラフト会議終了後、車で 2時間かけて栃木県小山市の白鴎大にかけつけ、大山悠輔内野手(左)に指名あいさつした金本知憲監督(右)。大どんでん返しドラフトだ＝栃木県小山市の白鴎大學
発端は金本監督だった。四藤球団社長は｢最初は両投手のいずれかと考えていましたが、監督から、そういう(野手が欲しい)意見があって｣と明かした。先発と同時に、阪神はここ数年、 3塁手が不在。今季は鳥谷が途中から守り、現在は中谷らが挑戦中。新外国人も探してはいるが未知数だ。チーム状況を考えると、どうしても 3塁を守れる強打者は欲しい。しかもソフトバンクなどが大山を上位に挙げているとの情報もあった。
田中を指名し、抽選で外した場合、外れ 1位でも重複する可能性があった。 2位はウエーバー順(パ最下位のオリックスから指名し、阪神は 6番目)だけにさらわれるリスクを伴う。とにかくクジを外して、投打とも獲れない最悪の事態は避けたかった。さらに指揮官はドラフト前から｢今年(自分は)運が悪いから、あんまり(クジを)引きたくない｣と話していた。球団関係者によると、本当に 2年連続で当てる自信がなかったという。四藤球団社長は｢我々も“あ・うん”の呼吸というか｣と意見の一致を強調した。
結果的に佐々木千の 1位指名はゼロで、球団のシミュレーションは外れた。ただ指揮官は｢(そこは)予想外は予想外だけど。悔やまれる？ 全然。(ドラフトは) 100点｣と言い切った。
囲み取材に応じる阪神に 1位指名された白鴎大學・大山悠輔内野手＝栃木県小山市の白鴎大學
｢(大山は)本当にバッティングがしなやかで強く、タイプ的にはヤクルトの山田選手にちょっと似ているかな、と｣と話した後、車で 2時間かけて栃木県小山市の白鴎大學に指名あいさつに向かい、恋人と対面した。
とにかく、虎の歴史上でも前例のない、どんでん返しとなったドラフト。吉と出るか、凶と出るか－。その答えは｢ 3塁・大山｣が握っている。
◆データＢＯＸ◆
◎…阪神が昨年の高山外野手(明治大學)に続き、今年もドラフト 1位・白鴎大學の大山悠輔内野手を指名。阪神が 2年連続で 1位を野手で指名したのは、1997年の今岡誠内野手(東洋大學)、1998年の中谷仁捕手(智弁和歌山高校)以来 2度目と少ない。ちなみに高校生と大学・社会人と別々に行っていた分離ドラフトでは2007年高校ドラフト 1巡目の野原将志内野手(長崎日本大学高校)、2008年の高浜卓也内野手(横浜高校)の例がある。
★大山悠輔選手の実績
茨城県下妻市立千代川中学軟式野球部出身。つくば秀英高校では 4番で主将、投手兼内野手としてプレーし通算30本塁打を放った。
白鴎大學では 1年春から 3塁手でスタメンを獲得、 4年春のリーグ戦では連盟新記録となる 1季 8本塁打を放った。 4年春終了時で関甲新リーグ通算15本塁打。
日米大学野球の際に日本代表に選出、5試合全てで 4番打者を務めた(15打数 2安打)
創価大學・田中正義投手( 4年＝創価高校)に 5球団が 1位入札した。抽選の結果、ソフトバンクが交渉権を得た。
常勝軍団ソフトバンクからの 1位指名。会場の工藤監督からは開幕投手を目指せと檄も飛んだ。
緊張の面持ちで会見に臨んだ即戦力右腕は｢少しハードルは高いですけど、そこを目指していきたい。朝はいつも通り練習できたんですが、直前になって少し緊張しました。パ・リーグのバッターはいいバッターが多い印象が強い。それを上回る投球ができたらと思います。大谷君とは比較されるような存在じゃない。同じ舞台で勝負できるよう成長できればと思います。田中が先発だから球場行こうよと言われるような魅力の多い投手になりたい｣と意気込みを口にした。
ソフトバンク指名が決まり笑みを浮かべる創価大學・田中正義投手＝東京・八王子市の創価大學
ソフトバンクはドラフト 1位に創価大學・田中正義投手を指名し引き当てた。ロッテ、巨人、北海道日本ハム、広島と 5球団で競合。工藤監督が今年もクジを引いた。 2番目で昨年と同じ右手で引いた。
工藤監督は当てた瞬間、右手を大きく上げてガッツポーズ。｢即戦力として考えていますので、開幕投手を目指すぐらい頑張ってほしい。頭がパニクってます。正義くんのストレートを早く目の前で見たい。待ってます｣と喜びいっぱいだった。
工藤監督は縁起をかつぎ｢ラッキーカラーだから｣。昨年は 3球団競合で県岐阜商・高橋純平を引き当てた。昨年と同じ青いネクタイを締めて会場に来ていたが、今年も強運を発揮した。
5球団競合でソフトバンク指名が決まりほっとした表情を見せる創価大學・田中正義投手＝東京・八王子市の創価大學
1位も、外れ 1位も 5球団競合！ 1位で創価大學・田中正義投手に広島、巨人、北海道日本ハム、ソフトバンク、ロッテの 5球団が競合し、ソフトバンクが抽選に勝って交渉権を獲得した。すると、外れ 1位で桜美林大學・佐々木千隼投手に外れ 1位としては史上最多となる 5球団の入札が集中し、ロッテが抽選を制した。87選手が指名され、内訳は高校生35人、大学生33人、社会人16人、その他 3人だった。
喜びがこみ上げてきた。テレビ画面の中で工藤監督がガッツポーズすると、田中もポーカーフェースを崩した。大学ナンバーワン右腕の赤い糸は、12球団最大級の戦力を誇るソフトバンクと結ばれていた。
｢朝はいつも通り練習していたのに、思ったより緊張しました。小さい頃からの夢がかなって、親孝行できたかなと思います｣
創価大學・田中正義投手の行き先はソフトバンクに決定。創価大學の仲間に肩車され、記念写真におさまった＝東京・八王子市の創価大學
東京・八王子市の大学キャンパスで行われた記者会見にはテレビカメラ18台、報道陣 143人が駆けつけた。学生ら1300人が見守るなか、ロッテ、巨人、北海道日本ハム、広島、ソフトバンクが 1位指名。2013年の松井裕樹(楽天)以来となる計 5球団が競合し、会場はチームメートの野太い歓声で沸いた。
工藤監督からテレビの画面を通じて｢戦力として考えている。開幕投手を目指すつもりで頑張ってほしい｣とエールを送られると、苦笑い。｢少しハードルが高いと思いますけど…。練習しないと置いていかれる球団。それぐらい努力してこい、という意味だと思います｣と受け止めた。
創価高校では故障もあって外野手だったが、大学 4年間で大きく成長した。昨年 6月のユニバーシアードに向けた大学日本代表壮行試合で、 2軍選手中心のＮＰＢ選抜から 7者連続を含む 8三振を奪って、 4回完全。同学年で面識のある北海道日本ハム・大谷と比較されるまでになった。
創価大學の田中正義投手を抽選で引き当てたソフトバンク・工藤公康監督(左から 2人目)＝港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール
｢(大谷には)自分が気さくに話しかけることはできない。同じ舞台で戦えるところまで成長できたら｣と謙虚に話した田中。南の福岡と、北の札幌－。パ・リーグの覇権を争う両球団に分かれて、同学年のライバルになる。
▽ソフトバンク・王球団会長
｢(田中の 1位は)きょう決めた。すごい、工藤監督がすごい。(指名は)思い通りにいきすぎて、 4人で終わってしまったね｣
▽ソフトバンク 2位指名の古谷(北海道・江陵高校)
｢夢のような感じがする。たくさんの人に夢や希望を与えられる選手になり、将来は球団を代表する選手になりたい｣
▽ソフトバンクから 3位指名を受けた九鬼(秀岳館高校)
｢まだまだこれから。打てる捕手にならないといけない｣
記念撮影に臨む創価大學・池田隆英投手(左)、田中正義投手＝東京・八王子市の創価大學
◆データＢＯＸ◆
創価大學・田中が 1位指名で、桜美林大學・佐々木が外れ 1位指名でともに 5球団の競合。 1位指名で 5球団以上が競合したのは、2013年の楽天・松井裕樹( 5球団)以来 3年ぶり、13、14人目。佐々木の外れ 1位での 5球団競合は史上初で、これまでは2007年(大学生・社会人ドラフト)の広島・篠田純平とロッテ・服部泰卓、2013年のＤｅＮＡ・柿田裕太の 3球団が最多だった。
★田中 正義(たなか・せいぎ)
1994(平成 6)年 7月19日生まれ、22歳。神奈川県出身。東京・創価高校 1年秋に投手から外野手に転向し、 3年夏は西東京大会 4強。創価大學進学後に投手に戻り、 2年春に東京新大学リーグ戦初登板。昨秋は 6勝、防御率0.00で優勝の立役者となり、ＭＶＰなど 5冠に輝いた。今秋は 2季ぶりのリーグ優勝。大学日本代表でも活躍し、昨夏のユニバーシアードでは初の金メダル獲得に貢献。 1メートル86、90キロ。右投げ右打ち。
桜美林大學・佐々木千隼投手( 4年＝日野高校)は、外れ 1位でロッテに指名された。最初の 1位指名では入札がなかったが、くじ引きを外したロッテ、ＤｅＮＡ、巨人、北海道日本ハム、広島の 5球団が入札。史上初の外れ 1位で 5球団による競合抽選の末、ロッテが交渉権を獲得した。
佐々木は東京・町田市の同大内にある｢荊冠(けいかん)堂チャペル｣で会見を行った。都立高野球部出身者では初のドラフト 1位指名で、桜美林大でも初の支配下指名となった。｢最初の12球団のところで呼ばれなかった時は『このまま呼ばれなければどうしよう』と、すごい不安になった。指名していただいて本当に光栄｣とホッとした表情を見せた。
ロッテの 1位指名を受けた桜美林大學・佐々木千隼投手は目標を色紙に書き、引き締まった表情を見せる＝桜美林大學・荊冠堂チャペル
ロッテについては投手力が高いという印象を持つ。｢涌井投手は小さいころから大好きな投手。同じ球団でプレーさせていただけるので吸収できれば。(伊東監督は)キャッチャー出身の監督。いろいろご指導していただければと思います。ロッテはファンと一緒になって戦っているチーム。ファンに愛されるような選手になっていきたい｣と、意気込みを語った。
明治大學・柳裕也投手の交渉権を獲得しガッツポーズをする森繁和監督＝港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール
中日は土壇場で 1位入札は明治大學・柳裕也投手( 4年)への入札を決めた。
前日のスカウト会議では作新学院・今井達也投手( 3年)にいったん決めていたが、昨年から落合博満ＧＭ(62)を中心に手厚いマークを続け、当初から最有力候補にしてきた東京 6大学のエース右腕に戻した。
初めてドラフト会議に出席した森繁和新監督(61)によると、変更したのはドラフト会議直前の控え室。｢うちに今一番必要なのは、俺が使いやすい投手。高校生にも素晴らしい投手がいたが、故障がなく元気で丈夫そうな投手を｣と思い直したという。
入札ではＤｅＮＡと 2球団競合した。 2～ 3球団の競合を予想していたという。右手で、右側の封筒をとる予定が、 2枚重なっていたため、左側にずれていた方をつかんだ。ラミレス監督の横で、笑顔で右手を力強く握った。柳については｢直接見たことはないけど、緩急をうまく使い、ゲームを作れる投手。先発ローテに入ってくれるだろう｣とうれしそうに話した。
合宿所に駆けつけた中日森繁和監督(右)と握手する明治大學・柳裕也投手＝東京都府中市・明治大學野球部合宿所
中日森繁和監督が、 1位入札で 2球団競合の末に指名権を獲得した明治大學・柳裕也投手( 4年)に指名挨拶した。
ドラフト会議終了後、担当の佐藤スカウトとともに東京都府中市の合宿所に駆けつけた。約10分間の滞在の中で｢頼むぞ。中日のドラフト 1位のプライドを持って、有終の美を飾ってほしい｣と伝えたという。｢いい顔してるんじゃないの。力強さを感じるよ｣と感想を話した。
2年連続で野手をゲット！大山悠輔内野手よ、守備こそ違えど第二の高山となって早めに 1軍に上がって来い！そうして来シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
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