岩田 6失点降板…大和が 3点適時打！球児三者三振！ 6点差追いつきドロー・ゲームに…

　ロッテに一挙 5点を許した直後の 4回裏。 1点を返し、なおも二死満塁で大和外野手(24)が放った打球は、左翼前方に高く上がり、 1塁にいた平野までもが一気に生還し、 3点適時打となった。
　岩田稔投手(28)が自滅で 4回途中にKOされ、久保康友投手(31)が、2009年10月 8日以来となる救援で 3回死満塁の場面で登板したが、井口に 3球目をバックスクリーンへ運ばれ、グランドスラムを浴びた。
　阪神は 4回までに 1－ 7と大量リードを許したが、相手のミスや、幸運なヒットなどでその裏に 5点を返し、 8回に鳥谷敬内野手(30)の適時打で今季初の猛打賞となる 4打点の活躍でミラクルを呼び、相手失策などで＜阪神 9－ 9ロッテ＞( 9回規定により引き分け)と 6点差から引き分けに持ち込んだ。
　藤川球児(31)が圧巻の三者連続空振り三振斬りで“引き分け以上”を確定させた。
　和田監督も｢やることすべてやった。よく諦めないで最後まで追いかけてね。よく追いついたゲームだった｣と振り返った。記事をまとめてみました。



　ロッテが 3回に逆転した。 1回に 1点を先制されたが、 3回無死 2、 3塁から井口の中前打とサブローの併殺の間に 2得点した。
　ロッテは 4回に井口の 7号満塁本塁打などで 5得点。その裏に 5点を返されるが、 5、 6回に 1点ずつ追加。阪神は 6回に 1点。
　阪神は 8回に鳥谷の左犠飛などで 2点を返し同点とし引き分け。ロッテは13安打 9得点も井口の 2失策などで逃げ切れなかった。
　驚異の粘りだ！阪神が 6点差から引き分けに持ち込んだ。 4回までに 1－ 7と大量リードを許したが、その裏に相手のミスや、幸運なヒットなどで 5点を返した。その後、突き放されたが、 8回に鳥谷の適時打と相手失策などで同点に追いついた。｢いけるところまでいったというか、やることはすべてやった。よく、あきらめないで最後まで追いかけた｣。和田豊監督(49)は、粘りを見せた打線に一定の評価を与えた。


　ロッテとの最大 6点差を追いつき 9回引き分けに持ち込んだ阪神

　聖地に高く舞い上がった白球を“神風”が導いた。ロッテに一挙 5点を許した直後の 4回裏。 1点を返し、なおも二死満塁で大和が放った打球は、左翼前方に高く上がった。ロッテの左翼サブローが前進し、捕球するかに思われたが、サブローのグラブをひらりと“かわし”、遊撃の根元との間左前へポトリ。若虎の“幸運”な一打で反撃のノロシを上げ、 1塁にいた平野までもが一気に生還し、 3点適時打となった。大和は｢運がついていた。ラッキーとしか言いようがない｣と振り返った。


　 4回裏阪神二死満塁、左前 3点適時安打を放った大和

　意気消沈する虎に“神風”が吹いたのは、 2－ 7で迎えた 4回二死満塁だった。打席に入った大和が 1ボールから内角 134キロの直球をスイング。打ち損じた打球は、左翼方向へふらふらと上がった。遊撃手・根元、左翼手・サブローがそれぞれ白球を追う。アウトか－。ロッテファンの歓声、虎党は悲鳴が聖地に響いた。しかし、捕球寸前で根元がしゃがみこむと、打球はサブローが伸ばしたグラブを避けるように 2人の間に落ちた。走者一掃の一打。背番号｢０｣も送球間に 2塁を陥れ、この回一挙 5得点を挙げた。山脇守備走塁総合コーチは｢ポテンヒットか？
　エラーやろ｣と笑ったが、大和の名を持つ若虎が、確かに“神風”を呼び込んだ。


　 4回二死満塁で、大和は左翼へフライを打ち上げ、走者一掃の 3打点

　“虎色”のサングラス効果もあったのだろうか。今季初めてサングラスを着用して試合に臨んだ。黄色をあしらったものを装着。｢自分の視力が悪かったので。度は入ってないが、明るくなるように｣。これまでに照明の光りの加減でボールが見えにくいことがあったため、小さな工夫をこらし、大きな結果につなげた。
　追撃の一打の陰には、好走塁もあった。大和の打球が高く飛んでいる間に、一走・平野は次々とベースを蹴った。二死ということを考えれば当然のことだが、和田監督は｢当たり前といえば当たり前だけど、上がった瞬間に何かが起こると、走ってくれて。あの 1点は大きかった｣と高く評価した。
　“神風”で得た勢いそのままに、第 2ラウンドをものにする。

　 9－ 9までもつれた 9回二死満塁。一打出れば、サヨナラの場面で打席には鳥谷。ロッテの守護神・薮田の前に遊ゴロに倒れ、勝つことはできなかった。しかし、大きなビハインドに食らいつき、追いついたのは鳥谷の奮闘があればこそだ。
　パ・リーグ首位のロッテ相手に 1－ 7の窮地から、 9－ 9まで巻き返して、執念のドローに持ち込んだ。鳥谷が今季初の猛打賞に 4打点の活躍で、ミラクルを呼び込んだ。あきらめない野手キャプテンの粘りは、きっと浮上への足がかりになる！　
　｢個人的には最後、何とかしたいと思った。きょうの引き分けがいいのか、悪いのか、あした何とか勝って、いいものだというふうにしたい｣
　今季初の猛打賞、 4打点で打線を引っ張った。まずは先制打。 1回一死 2塁で左中間適時 3塁打を放った。 5－ 7の 4回二死 2塁では右翼線適時 2塁打。 6回一死満塁では中前適時打、 8回一死 2、 3塁では左犠飛で 8－ 9にまで迫った。 4回表を終えて、最大 6点ビハインドとなったが、｢まだ回も浅かったし、まだいけるというか、 1点とっていけばと思った｣。冷静に次の 1点を目指した。


　 6回一死満塁で、中前適時打を放った鳥谷。 4打点の活躍だ！

　ロッテは特別な相手だ。 9年連続で自主トレをともにする井口がいる。 1月にはその師匠から｢優勝して何とか日本シリーズで会えるように。チームがいかに勝つかが彼の役割。30(歳)になってくれば、個人目標もそうだけど、そっち(チーム成績)の方が大事になってくる｣とゲキを受けた。野球人として認め合う存在。憧れから、ライバルになったといってもいい。今季は野手キャプテンに就任し、元気な声を出して、リーダーシップを発揮してきた。
　前日29日の夜は、芦屋市内の焼き鳥店で食事をともにした。野球談義も交えて、お互いの健闘を誓い合った。敵はパ・リーグの首位を走る。“約束”を果たすため、 7年ぶりのリーグ制覇へ虎を導く使命がある。満塁弾を含む 3安打 6打点した井口と刺激し合うように、躍動した。 1試合 4打点は2010年 8月29日のヤクルト戦(神宮)で 5打点を挙げて以来、 640日ぶりだった。
　 6点差を追いついたのは2010年 4月13日の巨人戦(東京Ｄ)以来。 4回には井口、そしてサブローと根元が慣れない甲子園の風に揺られた飛球を捕り損ねた。そんな“神風”が、劣勢からのドローにつながった。
　｢チームとして、やっぱり負けなかったのは、よかった｣
　主将が荒れた展開であきらめない姿勢を示した。必ず、次の勝利に結びつくはずだ。

　 4番でスタメンに復帰したアニキ・金本の一打が、同点打を呼んだ。
　｢(相手のミスに)助けられたところもあるけど、こういう展開で追いついたということを、またあしたにつなげていきたい｣
　片岡打撃コーチが言葉に力を込めた猛追劇。最後のひと押しは、鳥谷の犠飛で 1点差に迫った 8回二死 2塁。ここまで 4打数無安打の鉄人が意地を見せた。 5番手・益田の外角直球をとらえ、ライナーで左前へ。 1、 3塁と好機を広げると、続くマートンの 2ゴロを井口がファンブル。一時は 6点差をつけられた試合を、追いついた。
　25日のソフトバンク戦(ヤフーＤ)で右ひざに自打球を当てた影響から、直前の 2試合は代打での出場にとどまった。さらに28日の西武戦(甲子園)では、見逃し三振の判定について球審に確認すると、直後のやりとりで激高。自身のブログで球審に｢お前、何を偉そうに言うとるんや｣と言われたことを明かし、｢あり得ない｣とウップンがたまっていた中で 3試合ぶりにスタメン復帰し、貴重な一打を放ったが、まだ本来の勝負強さは示せていない。


　 4番にスタメン復帰したアニキ・金本は 8回の 5打席目、左前打を放ち、意地をみせた

　この日は 1回に二死 3塁、 6回には一死満塁の好機があったが、空振り三振に右飛。 5打席すべてで走者を置いたが、これで11試合連続で打点なし。タイムリーに限れば 4月28日の巨人戦(東京Ｄ)以来、87打席連続で遠ざかっている。
　｢ブランクが空いた分、最初は硬さもあったけど、最後に１本出たことであしたにつながっていく｣
　片岡コーチはここからの上昇に期待をかけた。好調なマートンは本来なら切り込み役。当初の 4番・新井貴裕は不振にあえぐ。今の猛虎の頼りは金本だ。幸運を呼ぶ一打もいいが、勝利の女神を振り向かせる一撃を待っている。

　岩田が、 4回途中にKOされ自滅した。 1－ 0の 3回先頭のロッテ岡田にバント安打を決められ、根元のバントを 2塁に野選。悪送球の失策も絡んで 2、 3塁とし、なお 1、 3塁からサブローの遊ゴロ併殺の間に 2点を失い勝ち越しを許した。 4回には先頭からの 3連打などで 1点を失い、なお一死 2、 3塁から岡田の 1ゴロでベースカバーに入らず内野安打に。なおも二死満塁で降板。代わった久保が満塁弾を浴び、岩田は 6失点となった。｢結果、内野安打になっている。僕のミスです。自分のミスでチームの足を引っ張ってしまい申し訳ないです｣とうなだれコメントした。
　今季最短 3回 2/3で 6失点(自責 4)KO。 8安打を浴び｢何か原因がある。しっかり見直さないと｣と肩を落とした。

　久保が、2009年10月 8日以来となる救援で登板したが、１発に泣いた。
　先発岩田が逆転を許した後、 3回二死満塁の危機を招いた場面で 2番手で登場。しかし、ロッテ井口に 3球目をバックスクリーンへ運ばれ、グランドスラムを浴びた。後続は断ったが、その裏に代打を送られ結局 1/3回で降板した。
　｢あれがなければ勝ってた試合だから｣と言葉少なかった。和田監督は｢早い回でもあったのであそこで抑えて、久保に少し投げてもらうイメージを持ってたんだけど｣とロングリリーフを期待していたが…。今後も中継ぎとして起用される見込みだが、今季初リリーフで厳しい結果になった。


　 9回を三者連続三振に仕留めた藤川球児

　すでに試合時間は 3時間半を超え、延長突入はなかった。ならば、まず負けを消し去る－。与えられた役目を最高の結果でこなした。藤川球児が圧巻の三者連続空振り三振斬りで“引き分け以上”を確定させた。
　｢最初は準備していなかったけどね。負けゲームが同点になったのはよかったと思う｣
　お決まりのテーマソングで登場したのは同点に追いついた直後の 9回。パ・リーグ首位を走るロッテ打線の前に仁王立ちだ。先頭の角中を退けると、この日一発を放っている今江には 3球直球勝負でまともにスイングをさせない。一転、塀内はカウント 1－ 0から 3球続けてフォークを振らせた。最速 147キロをマーク。交流戦前、｢向こう(パの打者)は僕のスタイルを知らないでしょ｣と笑っていたが、まさに意表を突いた11球だ。勝ちに徹する今季の投球スタイルを貫き、 4月11日の広島戦(マツダ)以来、 2度目の 3連続Ｋで仕事を果たした。
　期待に応えた守護神に藪投手コーチも｢(試合展開的に)負けられなくっていたからね｣と賛辞をおくった。
　 1－ 1で引き分けた26日のソフトバンク戦(ヤフーＤ)後に、｢チーム状態はよくなってきていると思う。こういう接戦もあるから、チームも慣れていかないといけない｣と語っていた球児。接戦の積み重ねがチームの自力に、底力につながっていく。勝ちに等しい引き分けに確かな手応えを感じ取っていた。



　エライ球団に変貌したのか？我が阪神タイガース！と言いたくなる様な試合でしたね。
　最初のウチは、岩田が 4回途中にKOされ自滅したので｢今日(30日)の試合は終わったな…｣と思っていたが、その後に 5点をあげアニヤンはダメだったが、大和が、鳥谷が、アニキ・金本が打で引っ張り、投手では 2番手久保が失敗しながらも、渡辺－福原－筒井と繋ぎ点数を許さない様な試合展開をしてくれ、最後は球児が出て終了させた。
　負けないように相手にしがみつく。それが阪神タイガースの真の姿だろう。
　どうにか歯車が噛み合ってきた現在、今日もロッテを相手に頑張って欲しいですね。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！

　2012年度 日本生命セ・パ交流戦　試合日程は、次の所で調べることができます。
　http://www.npb.or.jp/schedule/2012inter.html

　マツダオールスターゲーム・ファン投票が始まっていました！応募は下記 URLでどうぞ。
　http://allstargame.npb.or.jp/index.html

　記事の中に出てきた｢金本知憲 オフィシャルブログ 世界の鉄人｣は、Amebaの次の所で読むことができます。
　http://ameblo.jp/tomoaki-kanemoto/
　2012-05-29 あり得ない(テーマ：ブログ)

















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