●阪神は16日、高知・安芸での秋季キャンプを打ち上げた。最終日は午後の飛行機で大阪に戻る予定ながら、正午すぎまで練習。最後まで汗を流し続けた。金本知憲監督(48)は厳しい練習を耐え抜いた選手たちを褒めたたえた。金本知憲監督は[満点だと思う]と採点し、キャンプで最も伸びた選手として北條史也内野手(22)を挙げた。金本阪神 2年目へ、成長著しい背番号｢２｣が、巻き返しの旗頭となる。澄み渡った南国・土佐の空と同じように、金本監督の表情は晴れ晴れとしていた。チルドレンの頑張りと成長が心からうれしい。｢満点だと思う｣と今キャンプを評価し、たくましさを増した北條の名前を口にした。秋季キャンプ中に行った実戦 5試合で計15打数 6安打の打率 0.400、 5打点。結果でも示した若虎が、逆襲の 2年目の旗手となる。
●青柳晃洋投手(22)が16日、プロ初の安芸秋季キャンプを満点フィニッシュだ。投内連係ではバント処理のフィールディングや、けん制を入れる動作も機敏にこなした。いずれも、プロ入り当初から課題として指摘されてきたものだ。下手投げから繰り出す 140キロ超の速球はシーズン後も球威抜群。
●藤浪晋太郎投手(22)が16日、鳴尾浜で秋季練習最終日に参加。今オフに予定している米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)との合同自主トレについて｢(体重を)増やせるだけ増やしたい。食事、栄養学も勉強したい｣と希望を明かした。ダル流の｢食育｣で自身初の大台、体重 100キロを目指す。藤浪は体だけでなく、箸も休めない。ダルビッシュとの合同自主トレが年内に迫っていることを明かすと同時に、「食」にまつわる知識欲をむきだしにした。秋晴れをバックに鳴尾浜での秋季練習を打ち上げ、力強く宣言した。ランニングやウエートのメニューを消化。これまで以上の危機感を持ってプロ入り 4度目のオフへ突入する。藤浪はこれまでにも、個人的に栄養学に興味を持ち、プロテインなども含めた 1日 7食は懸命に摂取してきた。年内からスタートするダル塾で｢食育｣を受けられれば、最高の機会になる。人生初の大台 100キロで、動ければ最強だ。尋ねて、食べて。もっと大きくなって帰ってくる。
●阪神は鳴尾浜での 2軍の秋季キャンプも打ち上げた。掛布雅之 2軍監督(61)は練習開始前の円陣で“掛布３カ条”を選手らに訓示した。悔しさを晴らす2017年シーズンにはオフの充実が不可欠。熱い言葉で選手の気持ちを引き締めた。逆襲を期す来季に向けてコーチ陣、スタッフの中心に立つ掛布 2軍監督が練習開始前から声を張り上げた。 4位からの巻き返しはオフの過ごし方にかかっている。目の届かないところで鍛錬を積むタテジマ戦士らに“掛布３カ条”を送り、気合を入れ直した。 2軍キャンプスタートからでもチャンスは十分ある。勝負の 2カ月半。掛布 2軍監督は精悍さを増した虎戦士との再会を楽しみにしている。
●阪神が元楽天のケーシー・マギー内野手(34＝大リーグ、タイガースからＦＡ)にオファーしていることが16日、球団関係者の話で分かった。他球団が先行しており、楽観できない情勢だが、新外国人として強打の右打ちの 3塁手の獲得を目指す阪神は交渉に全力を尽くす。阪神が楽天の球団初の日本一に貢献した優良助っ人と交渉していることが判明した。今季はタイガースで30試合に出場、打率 0.228、 0本塁打、 1打点とメジャーではチャンスに恵まれなかったが、｢３Ａトレド｣では 116試合に出場、｢３Ａインターナショナルリーグ｣ 3位の打率 0.319、 7本塁打、67打点と安定した成績を残した。今オフは再び、日本でのプレーの可能性を探っているという。記事をまとめてみました。
笑顔で秋季キャンプの総括を行う金本知憲監督＝高知・安芸市営球場(安芸タイガース球場)
阪神は16日、高知・安芸での秋季キャンプを打ち上げた。
最終日は午後の飛行機で大阪に戻る予定ながら、正午すぎまで練習。最後まで汗を流し続けた。金本知憲監督は｢｢本当に良くついてきてくれたし、良くやったと思う。これは本当に本心｣と厳しい練習を耐え抜いた選手たちを褒めたたえた。
金本監督が秋季キャンプの収穫に挙げたのが北條史也内野手。逆襲の星に指名した＝高知・安芸市営球場(安芸タイガース球場)
満点キャンプで逆襲旗手確認！！ 阪神が高知・安芸で行っていた秋季キャンプを16日、打ち上げた。金本知憲監督は[満点だと思う]と採点し、キャンプで最も伸びた選手として北條史也内野手を挙げた。金本阪神 2年目へ、成長著しい背番号｢２｣が、巻き返しの旗頭となる。
澄み渡った南国・土佐の空と同じように、金本監督の表情は晴れ晴れとしていた。チルドレンの頑張りと成長が心からうれしい。｢満点だと思う｣と今キャンプを評価し、たくましさを増した北條の名前を口にした。
｢技術面でもかなり上がったと思う。実戦での対応力もズバ抜けている。北條だけに限らず、高山にしても原口にしても、今年 1年( 1軍で)やった選手はちょっと対応が違うわね。実際見ていて｣
深く、うなずくように話した。スイングスピードや飛距離が伸びた選手を問われ、北條の名前を 2度呼んだ。
秋季練習から短いバットと長いバットを使って振り込ませた。安芸では午前 9時15分から午後 7時頃まで連日猛練習。約 3週間の長丁場で体は疲れているが、北條のスイングは力強く、白球が勢いよく飛んでいく。成長を実感し、賛辞の言葉を並べた。
秋季キャンプ中に行った実戦 5試合で計15打数 6安打の打率 0.400、 5打点。結果でも示した若虎が、逆襲の 2年目の旗手となる。
1年前。チームを壊してでも、強い集団を作り上げることを託された。｢超変革｣のテーマを掲げ若虎を積極的に起用した中で、次の猛虎を背負う男が生まれた。
キャンプ締めくくりの手締めを行う金本知憲監督(中央)。北條史也内野手(右から 2人目)らに｢オフの過ごし方が大事｣とクギを刺すことも忘れなかった＝高知・安芸市営球場(安芸タイガース球場)
不調の鳥谷に代って夏場以降は遊撃を任され、 122試合に出場。打率 0.273、 5本塁打、33打点をマークした男が、来年どこまで伸びるのか－。遊撃の座を不動のものにすることが、金本阪神 2年目のカギを握る。
｢まだ(定位置を)つかんだといえるレベルでもないけどね。つかみかけぐらい。来年は今年よりも良くなっている、強くなって、うまくなっている姿を見せてほしいし、見せないと彼らですらチャンスは減ってくると思う｣
指揮官は背番号２に高い要求を出したが、それこそが期待の裏返し。練習直後のキャンプ最後のミーティングで全員にクギを刺した。
｢シーズンオフに遊べば(積み上げたものが)ゼロになるし、オフに同じようなトレーニングを続けていると、さらに上積み。ゼロか倍か｣
求めるのは、もちろん倍だ。北條もしっかりと受け止めた。
｢監督から、ずっとバットを振るように言われている。もっと上を目指していこうといわれている。 2桁本塁打は自分の目標。打てるように頑張りたい｣とオフの練習継続を誓った。
来季のチーム作りの軸が見えた。攻撃面と内野守備の要。北條が 4位からの逆襲のキーマンになる。
金本監督は｢(秋の)成果が分かるのは来年 2月ですね｣と鋭さを増した目で話した。若虎の確かな成長と大きな期待を土産に安芸を離れた。
☆北條キャンプあらかると
◆監督イジリ：金本監督がキャンプ中盤から北條のことを｢りゅうちぇる｣と命名。話し方や声はまったく似ていないが、顔や髪型などから指揮官は、人気タレントの名前で呼ぶように。 ◆勝負強い：坂井オーナーが観戦した 4日の紅白戦で右中間を破る適時 2塁打。総帥にお褒めの言葉をもらった。また、15日の紅白戦は 3打数 3安打 3打点の大暴れでキャンプを締めくくった。今季は得点圏打率が 0.202だったが、来季は期待できる！？
◆後輩にライバル心：メキシコで行われた｢Ｕ－２３Ｗ杯｣で、植田が世界一に貢献。2014年に自身が参加した｢Ｕ－２１Ｗ杯（台湾）｣は準優勝。｢アイツは優勝で、僕は準優勝でしたけど…。負けないように｣と闘志を燃やした。
ブルペンで投球練習を行う青柳晃洋投手＝高知・安芸市営球場(安芸タイガース球場)
青柳晃洋投手が16日、プロ初の安芸秋季キャンプを満点フィニッシュだ。
この日、投内連係ではバント処理のフィールディングや、けん制を入れる動作も機敏にこなした。いずれも、プロ入り当初から課題として指摘されてきたものだ。下手投げから繰り出す 140キロ超の速球はシーズン後も球威抜群。ツーシームなど、変化球も安定する。この日、ブルペン投球を見守った金本監督が珍しく｢ナイスボール！｣と声を掛けるほどの充実ぶりだ。｢自分のなかで技術面で、すごくいい練習になった｣と手応えも十分。11月下旬からは台湾で行われるウインター・リーグに参戦。｢もっと細かいところを修正できたらいい。実戦でしか学べないものを学びたい｣と意気込んだ。
鳴尾浜の秋季練習最終日でダッシュする藤浪晋太郎投手。合同自主トレでダルビッシュの食育を学ぶ＝鳴尾浜球場
阪神 2軍秋季キャンプ(16日、鳴尾浜)ビッグになりたい！ 藤浪晋太郎投手が16日、鳴尾浜で秋季練習最終日に参加。今オフに予定している米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手との合同自主トレについて｢(体重を)増やせるだけ増やしたい。食事、栄養学も勉強したい｣と希望を明かした。ダル流の｢食育｣で自身初の大台、体重 100キロを目指す。
藤浪は体だけでなく、箸も休めない。ダルビッシュとの合同自主トレが年内に迫っていることを明かすと同時に、「食」にまつわる知識欲をむきだしにした。
｢体を大きくしていきたいです。(体重が)20キロも30キロも上がるわけではないですが、増やせるだけ増やしたい。ダルビッシュさんは食事とか気をつかわれている。食事、栄養学も勉強したい｣
秋晴れをバックに鳴尾浜での秋季練習を打ち上げ、力強く宣言した。ランニングやウエートのメニューを消化。これまで以上の危機感を持ってプロ入り 4度目のオフへ突入する。
食べて食べて、ダルビッシュ有投手のようなムキムキな体に変身する！？
｢ダル流｣を全身と“口から”取り入れ、 7勝11敗、防御率3.25という不本意な成績に終わった2016年の自分に、今年中に別れを告げるつもりだ。
昨年はシーズン終了後の体重92キロから、オフの激しいトレーニングを経て｢脂肪ではなく筋肉｣で95キロ超まで増やした。シーズン中の体重減はもちろんあったが、自己最速の 160キロにもつなげた。だが、同じ昨オフ、ダルビッシュの助言を受けて 1日 7食などの肉体改造に取り組んだ大谷(北海道日本ハム)は、92、93キロから 100キロに飛躍的に増やし、日本球界最速の球速 165キロにつなげていた。
藤浪はこれまでにも、個人的に栄養学に興味を持ち、プロテインなども含めた 1日 7食は懸命に摂取してきた。年内からスタートするダル塾で｢食育｣を受けられれば、最高の機会になる。｢その( 7食の)内容が変わると思う｣と目を輝かせる。
｢(体重が増えれば)10割(の力)でできたことが８割でできるようになる。けが防止にもなると思います。 100キロ超え？ 身長があるので、大丈夫だと思う｣
人生初の大台 100キロで、動ければ最強だ。尋ねて、食べて。もっと大きくなって帰ってくる。
2軍の秋季練習最終日にオフの 3カ条を選手に授けた掛布雅之 2軍監督＝鳴尾浜球場
阪神は鳴尾浜での 2軍の秋季キャンプも打ち上げた。掛布雅之 2軍監督(61)は練習開始前の円陣で“掛布３カ条”を選手らに訓示した。悔しさを晴らす2017年シーズンにはオフの充実が不可欠。熱い言葉で選手の気持ちを引き締めた。
逆襲を期す来季に向けてコーチ陣、スタッフの中心に立つ掛布 2軍監督が練習開始前から声を張り上げた。 4位からの巻き返しはオフの過ごし方にかかっている。目の届かないところで鍛錬を積むタテジマ戦士らに“掛布３カ条”を送り、気合を入れ直した。
新井良太内野手(右)の肩をたたく掛布雅之 2軍監督。この後、新井にファンへのサイン指令＝鳴尾浜球場
【(１)自分でやる野球の怖さを忘れるな！】 2月の高知・安芸キャンプから口にしてきたキーワードだ。自主性をもとに鍛錬させるため、 4日に 1日は自主トレ時間を設け、課題を意識させてきた。やらされるだけでは身につくものも身につかない。今オフ期間もキャンプ、シーズン中と同様の責任感を持たせることで緊張の“糸”を緩めない。
【(２) 1人でやる野球に強くなれ！】将自身、現役中は試合が終わり食事を摂ると、自室にたった 1人でこもり黙々とバットを振った。積み上げた通算 349本塁打は己と向き合った努力と汗の積み重ねだ。｢ 1人でやる練習の時間が当然ある。この(オフの) 2カ月半を大切にしてほしい｣と説いた。
【(３)来年の自分に期待し、いい顔で 2月 1日を迎えてほしい】2017年の掛布虎は 2月の高知・安芸キャンプから本格始動する。来季も激しい競争が待ち構えているが、裏を返せばそれだけチャンスも転がっている。
｢反省もする中での前向きな姿勢をもって、 2月 1日を迎えてほしい。みんな( 1軍キャンプの)沖縄でやれたらいいけど、振り分けられる。でも、今年は 1軍で多くの選手を使ってくれた。シーズンを考えれば、安芸からのスタートでも気にすることはないね｣
2軍キャンプスタートからでもチャンスは十分ある。勝負の 2カ月半。掛布 2軍監督は精悍さを増した虎戦士との再会を楽しみにしている。
阪神が元楽天のケーシー・マギー内野手(大リーグ、タイガースからＦＡ)にオファーしていることが16日、球団関係者の話で分かった。他球団が先行しており、楽観できない情勢だが、新外国人として強打の右打ちの 3塁手の獲得を目指す阪神は交渉に全力を尽くす。
阪神が楽天の球団初の日本一に貢献した優良助っ人と交渉していることが判明した。球団関係者が｢(マギー側と)話し合いをしています。現在マギーからの返答待ちの状態です｣と交渉状況を明らかにした。
15日に 3年間主軸を務めたゴメスと契約を更新しないことを発表した阪神は、 4番を打てる右打ちの 3塁手の獲得を目指していた。マギーは2013３年楽天に入団し、アンドリュー・ジョーンズとクリーンアップを形成。打率 0.292、28本塁打、93打点の成績を残した。 3塁守備も堅実で、チャンスに強く、リーグＶ、日本一に大きく貢献した。親日家で日本でプレーを続ける意欲もあったが、家庭の事情で１年で帰国。大リーグでプレーしていた。
阪神がオファーしていることが明らかになったケーシー・マギー内野手。楽天を2013年日本一に押し上げた強打の 3塁手だ
今季はタイガースで30試合に出場、打率 0.228、 0本塁打、 1打点とメジャーではチャンスに恵まれなかったが、｢３Ａトレド｣では 116試合に出場、｢３Ａインターナショナルリーグ｣ 3位の打率 0.319、 7本塁打、67打点と安定した成績を残した。今オフは再び、日本でのプレーの可能性を探っているという。
阪神はシーズン中から狙いを定めていた｢３Ａ｣の 3塁手と交渉していたが、最終局面にきて破談。マギー争奪戦に舵を切った。球界関係者によると、打てる 3塁手は貴重とあり、他球団が先行。阪神は後手を踏んだ形とあり、楽観できない状況だという。メジャー球場に負けない天然芝の本拠地甲子園などをアピールして、粘り強く交渉していく構えだ。
現状では打者はマギー獲得を最優先に進めるが、難航した場合は、獲得ポジションを 3塁に限定せず、調査対象を広げる可能性もある。｢一度ご破算にして考え直さなければいけなくなるかもしれない｣と球団幹部。今季22本塁打のゴメス以上の戦力確保がフロントの至上命題。まずはマギー獲得に全力を尽くすが、同時進行であらゆる方策を検討する。
◆ケーシー・マギー(CaseyMcGehee)
内野手。1982年10月12日生まれ、34歳。米カリフォルニア州出身。カリフォルニア州大フレズノ校から2003年のドラフト10巡目でカブスへ入団。2008年 9月にアストロズ戦でメジャーデビュー。その後、ブルワーズなどに移籍。2013年には楽天へ移籍し、日本一に大きく貢献。2014年にマーリンズへ移籍し、カムバック賞を受賞した。ジャイアンツなどを経て、今季はタイガースでプレー。今季はメジャーで30試合に出場し、打率 0.228、 0本塁打、 1打点。メジャー通算は 850試合に出場し、打率 0.258、67本塁打、 380打点。 1メートル85、99キロ。右投げ右打ち。
来シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2016年 公式戦順位表
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