●36歳の阪神藤川球児投手が初めてフリー打撃で登板した。ドラフト 1位新人の大山(22＝白鴎大學)と 5位の糸原(ＪＸ－ＥＮＥＯＳ)に対して計33球。伸びのある直球に変化球も交えて安打性の当たりは 3本にとどめた。ドラフト 1位・大山悠輔内野手がフリー打撃で、今キャンプ初の打撃投手を務めた藤川球児投手と対戦。計16球、 9スイングで 4本の安打性の当たりを飛ばした。ここまで実戦 4試合で12打数ノーヒットと苦しむドラ 1が、憧れの先輩との対決をキッカケとする。まだまだ調整途中とはいえ、初めて目の当たり“火の玉ストレート”をしっかりと打ち返した。貴重な経験を、必ず生かしてみせる－。藤川との対戦を終えたドラ 1・大山が、汗をぬぐった。日本通算 223セーブを挙げている球児は、これまでは“テレビの中のスター選手”だった。しかし、ひるんではいられない。｢積極的に振りにいくのは当たり前｣と、初球の真っすぐから思い切りバットを振った。フリー打撃後は、サブグラウンドで特守をこなし、一番最後に練習場を後にした。本領発揮はここから。ひとつひとつ、経験を糧に変えながら、がむしゃらに取り組んでいく。
●阪神ＯＢで通算 206勝左腕、江夏豊氏(68＝野球評論家)が宜野座キャンプを訪問した。ブルペンで昨季自身初の 2桁勝利を挙げた岩貞祐太投手(25)の投球に熱視線を送ると｢勢いだけでは限界がある｣と辛口エール。1967年のルーキーイヤーから 9年連続 2桁勝利を挙げたレジェンドは｢投球術｣習得の必要性を説いた。ニヤリと笑いながら、感想を口にした。同氏の視察のタイミングで左腕の能見篤史投手(37)、岩貞祐太投手(25)が投げていたのも何かの運命か。ベテラン能見は順調そのもの。やはり気になるのは昨季初の 2桁勝利(10勝 9敗)を挙げ、ブレークした背番号｢１７｣だ。直球にスライダー、チェンジアップと54球を投げた25歳は今季、 4本柱の一角として 2年連続 2桁勝利の期待がかかる。しかし 1年目の1967年から 9年連続 2桁勝利を挙げたレジェンドは、自身の経験も踏まえ｢ 2年連続 2桁はなかなか難しい｣と言い切った。いきなりの辛口コメント。そして“金言”を授けた。通算 206勝左腕の要求は高い。それも岩貞に伸びしろがあると確信しているからこその、言葉だ。
●右膝関節炎のため別メニュー調整が続いていた糸井嘉男外野手(35)が今キャンプ初めて屋外でフリー打撃を行った。福留孝介外野手(39)、鳥谷敬内野手(35)のフリー打撃に飛び入りで参加。34スイング中、ヒット性は16本、柵越え 6本という結果だった。31スイング目には右翼ポール際に推定 140メートルの特大アーチを掛けるなど球場を沸かせた。報道陣に囲まれた糸井は晴れやかな表情。見守った金本知憲監督(48)は大絶賛だった。気温20度以上となった南国の空へ向かい、ついに解き放った。34スイングで安打性の当たりは16。サク越えは 6本だった。右翼芝生席の後方にある防球ネットの最上部に直撃する推定 140メートルの特大弾も披露。糸井がアーチをかけるたびに、スタンドから拍手が起こった。金本監督らが見守る中、右膝関節炎からの回復をアピールした。当初は練習予定にはなかったようだが、指揮官や片岡打撃コーチらに促されるように午後12時半ごろ、打撃ケージへ。中井打撃投手を相手に力強いスイングを披露した。糸井は16日にメイングラウンドで練習を行い、スパイクを履いた打撃練習を解禁したばかりだった。打球の音が違う。伸びが違う。あっという間に空へ消え、落ちてこない。見る者の言葉さえ奪った。右膝関節炎からの復活途上で解禁した屋外フリー打撃で、驚がく弾を連発。｢超人伝説・虎編｣が、ド派手に幕を開けた。｢攻｣の仕上がりは存分に見せつけた。ここからは｢走守｣だ。もっと日の当たる場所へ、超人が歩み出した。
●サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏が17日、米国製大型バイクのハーレー・ダビッドソ ンを駆って沖縄・宜野座村の阪神キャンプを訪れた。ことし70歳の古希を迎える江本氏はまだまだ意気軒高だった。記事をまとめてみました。
36歳の阪神藤川球児投手が初めてフリー打撃で登板した。ドラフト 1位新人の大山と 5位の糸原(に対して計33球。伸びのある直球に変化球も交えて安打性の当たりは 3本にとどめ｢順調に次のステップに移れそうで良かった｣と話した。
ベテランの好投に香田投手コーチは｢軸に掛かった球は素晴らしい。今のところは順調｣と評価。対戦した大山は｢今まで打ったことがないようなすごい球だった。打席に立たせてもらって勉強になった｣と脱帽していた。
フリー打撃に臨む大山悠輔内野手。投手は藤川球児＝沖縄・宜野座村球場
阪神春季キャンプ(17日、沖縄・宜野座)36歳の藤川が初めてフリー打撃で登板した。ドラフト 1位新人の大山と 5位の糸原に対して計33球。伸びのある直球に変化球も交えて安打性の当たりは３本にとどめ｢順調に次のステップに移れそうで良かった｣と話した。
ベテランの好投に香田投手コーチは｢軸に掛かった球は素晴らしい。今のところは順調｣と評価。対戦した大山は｢今まで打ったことがないようなすごい球だった。打席に立たせてもらって勉強になった｣と脱帽していた。
打撃投手を務め、フォークボールを投げる藤川球児投手＝沖縄・宜野座村球場
ドラフト 1位・大山悠輔内野手がフリー打撃で、今キャンプ初の打撃投手を務めた藤川球児投手と対戦。計16球、 9スイングで 4本の安打性の当たりを飛ばした。ここまで実戦 4試合で12打数ノーヒットと苦しむドラ 1が、憧れの先輩との対決をキッカケとする。
まだまだ調整途中とはいえ、初めて目の当たり“火の玉ストレート”をしっかりと打ち返した。貴重な経験を、必ず生かしてみせる－。藤川との対戦を終えたドラ 1・大山が、汗をぬぐった。
｢ホップしていて、今までで一番、すごい球でした。大先輩に投げてもらったので、 1球 1球、無駄にしてはいけないと…。打席に立たせていただいたので、勉強しないといけない｣
日本通算 223セーブを挙げている球児は、これまでは“テレビの中のスター選手”だった。しかし、ひるんではいられない。｢積極的に振りにいくのは当たり前｣と、初球の真っすぐから思い切りバットを振った。
打球はマウンド前のネットに阻まれたが、ネットがなければ藤川の足元を抜けていったと思われる鋭い当たり。さらに 2球目も直球をとらえ、今度は文句なしにライナーで中前に運んだ。
濃密な16球。 9スイングし、安打性は 4本をマークした。前日16日の韓国・サムスンとの練習試合戦で 4打数無安打に終わるなど、 8日から始まった実戦では 4試合で12打数ノーヒットと結果が出ない日々だ。金本監督は｢まだアマチュアという目で見てやらないと｣と“長い目”で見てくれているが、本人は少しでも早く結果がほしい－。そんな苦しいなかで、虎のレジェンドといえる右腕から快音を響かせたことは、少なからず、自信となるはずだ。
｢手応えはわからない。もっと確実性を上げていきたいです｣
フリー打撃後は、サブグラウンドで特守をこなし、一番最後に練習場を後にした。本領発揮はここから。ひとつひとつ、経験を糧に変えながら、がむしゃらに取り組んでいく。
江夏豊氏の前でブルペン投球を行った岩貞祐太投手。２年連続２桁勝利の鍵は「投球術」－＝沖縄・宜野座村球場
2年連続 2桁勝利は甘くないぞ！ 阪神ＯＢで通算 206勝左腕、江夏豊氏が宜野座キャンプを訪問した。ブルペンで昨季自身初の 2桁勝利を挙げた岩貞祐太投手(25)の投球に熱視線を送ると｢勢いだけでは限界がある｣と辛口エール。1967年のルーキーイヤーから 9年連続 2桁勝利を挙げたレジェンドは｢投球術｣習得の必要性を説いた。
太陽がギラギラと照りつけるブルペンが、さらに熱気を帯びた。ティアドロップ型のサングラスをかけた江夏氏が、真昼の宜野座に参上。日陰になったブルペン出入口付近の椅子に腰掛けると、虎の先発サウスポーの『２枚看板』を、食い入るように見つめた。
｢好対照の 2人が投げていたね。しっかりまとまった能見くんに、どっちかというと勢いで投げるタイプの岩貞くん。おもしろい 2人のタイプ。どっちが勝てるかは、時の運…｣
迫力たっぷりにキャンプ地に登場した江夏豊氏＝沖縄・宜野座村球場
ニヤリと笑いながら、感想を口にした。同氏の視察のタイミングで左腕の能見、岩貞が投げていたのも何かの運命か。ベテラン能見は順調そのもの。やはり気になるのは昨季初の 2桁勝利(10勝 9敗)を挙げ、ブレークした背番号｢１７｣だ。
直球にスライダー、チェンジアップと54球を投げた25歳は今季、 4本柱の一角として 2年連続 2桁勝利の期待がかかる。しかし 1年目の1967年から 9年連続 2桁勝利を挙げたレジェンドは、自身の経験も踏まえ｢ 2年連続 2桁はなかなか難しい｣と言い切った。
｢去年は勢いで勝ったが、勢いだけでは、限界がある｣
キャンプ地を訪れた江夏豊氏＝沖縄・宜野座村球場
いきなりの辛口コメント。そして“金言”を授けた。｢最低限、投球術を上げないと。投球術の域までは達していない。(そのためには)一番は打者と対峙すること。そのためにブルペンがあるわけだから｣。
ブルペンでの練習から大事にし、常に打者を意識して投げよ－。勢いよくボールを投げ込む段階から、次は駆け引きへ。それが２年続けて結果を出すための、大きなポイントというわけだ。
さらに｢10勝って10負けるようではいけない｣と、 2桁に満足するのではなく、貯金を厳命。レジェンド左腕の言葉を伝え聞いた岩貞は｢(きょうは)お話はできていませんが、(黒星は)減らさないといけない｣と言葉に力を込めた。
｢(広島や巨人)上位チームに勝てるのがいい投手の条件。上位チームに安定した投球ができるようになって欲しい｣と江夏氏。通算 206勝左腕の要求は高い。それも岩貞に伸びしろがあると確信しているからこその、言葉だ。
☆岩貞の2016６年シーズン
入団 3年目で初めて開幕ローテ入り。初登板した 4月 2日のＤｅＮＡ戦(横浜)から同16日の中日戦(ナゴヤＤ(まで 3戦連続 2桁奪三振。 5月27日の巨人戦(東京Ｄ)でプロ初完封など、 5月終了時点で 4勝 2敗、防御率0.88。しかし 6月に入ると失速。 3日の西武戦(甲子園)で 6回途中 9失点ＫＯされると、そこから 5連敗。 9月は復調して 4戦全勝、防御率0.58で月間ＭＶＰを受賞。10勝 9敗、防御率2.90で自身初の２桁勝利をマークした。
右膝関節炎のため別メニュー調整が続いていた糸井嘉男外野手が今キャンプ初めて屋外でフリー打撃を行った。福留、鳥谷のフリー打撃に飛び入りで参加。34スイング中、ヒット性は16本、柵越え 6本という結果だった。31スイング目には右翼ポール際に推定 140メートルの特大アーチを掛けるなど球場を沸かせた。
報道陣に囲まれた糸井は｢外で打てて良かった。ずっと日の当たらないところでやっていたので、気持ちよかった｣と晴れやかな表情。見守った金本知憲監督は｢さすがというか。インパクトも強いし、ポイントもいいし、打球も落ちないし、距離も出ているし｣と大絶賛だった。
初の屋外フリー打撃を行った糸井嘉男外野手は柵越えを連発する＝沖縄・宜野座村球場
フリーエージェント(ＦＡ)でオリックスから阪神に加入した糸井嘉男外野手が17日、右膝関節炎で別メニュー調整が続いていた沖縄・宜野座キャンプで、初めて屋外フリー打撃を行った。
気温20度以上となった南国の空へ向かい、ついに解き放った。34スイングで安打性の当たりは16。サク越えは 6本だった。右翼芝生席の後方にある防球ネットの最上部に直撃する推定 140メートルの特大弾も披露。糸井がアーチをかけるたびに、スタンドから拍手が起こった。
金本監督らが見守る中、右膝関節炎からの回復をアピールした。当初は練習予定にはなかったようだが、指揮官や片岡打撃コーチらに促されるように午後12時半ごろ、打撃ケージへ。中井打撃投手を相手に力強いスイングを披露した。 糸井は16日にメイングラウンドで練習を行い、スパイクを履いた打撃練習を解禁したばかりだった。
初打ちでいきなりドカーン！ さすが超人・糸井嘉男外野手。快音で周囲を安心させた＝沖縄・宜野座村球場
フリーエージェント(ＦＡ)でオリックスから阪神に加入し、右膝関節炎のため別メニュー調整が続く糸井嘉男外野手が17日、今キャンプ初の屋外フリー打撃を敢行した。 140メートル弾など、34スイングでいきなり６発！ 金本知憲監督が“ぶっつけ開幕”を容認するほど、豪快なバッティングで周囲を安心させた。
これが糸井だ。打球の音が違う。伸びが違う。あっという間に空へ消え、落ちてこない。見る者の言葉さえ奪った。右膝関節炎からの復活途上で解禁した屋外フリー打撃で、驚がく弾を連発。｢超人伝説・虎編｣が、ド派手に幕を開けた。
｢やっと…。ずっと日の当たらないところでやっていたので、気持ちよかったですね｣
糸井嘉男外野手(左)に｢ちょっと打ってみるか？｣と“打診”した金本知憲監督。順調な姿に満面の笑みだ＝沖縄・宜野座村球場
午後 0時29分。ＴＵＢＥの曲がかかり、最高気温24度となった宜野座に真夏以上の熱気がこもった。前日に続いてティー打撃の予定が、金本監督に｢ちょっと打ってみるか？｣と促され、漆黒のヘルメットを初装着。ケージに入っただけで、球場の空気が一変した。
福留と交互に、中井打撃投手を相手に34スイング。安打性は16で｢打率 0.471｣。サク越えは 2連発を含む 6本。31スイング目は右翼防球ネットの地上20メートル付近に設置された『歓迎 阪神タイガース』の幕の『ス』の字に直撃した。あわや球場を飛び出す推定 140メートル弾！ 34スイング目も右越え弾で締めた。
糸井嘉男外野手と話をする金本知憲監督＝沖縄・宜野座村球場
圧巻の初打ちに、金本監督は｢見ての通りでしょ。俺がとやかくいう必要はない｣と満面の笑み。これまでも厚い信頼で調整をセーブさせてきたが、改めて確信した。
｢(ぶっつけ開幕でも)俺はいいと思うよ。焦らず。焦る気持ちは分かるけど｣
3月31日、開幕広島戦(マツダ)に合わせてくれるだけでいい。それで十分やってくれる－。自身の苦い経験があるからだ。左膝手術明けの2008年。 3月20日の広島とのオープン戦(倉敷)で初めて守備へついた。｢実をいうと、痛めたんよ。黙っとったけど。開幕戦で三塁打を打って、またピリッと。そういうことがないようにして欲しい｣。同年オフに再手術。だからこそ糸井には絶対、無理をさせない。
フリー打撃に臨む糸井嘉男外野手と話す金本知憲監督＝沖縄・宜野座村球場
Ｖ奪回の鍵を握る虎の宝。中日・佐藤スコアラーは「モノが違う。ヨーイドンの(屋外) 1発目であそこまで打てるんだから。フルスイングできるリハビリをやってきたんでしょう。一目瞭然。打つことに関しては問題ない｣と開いた口がふさがらない。スイングするたびに「お～っ！｣と沸き、着弾すれば拍手に包まれる異様な雰囲気に、糸井は｢8歓声は)聞こえましたよ。やりづらかったですね。やりづらいというか、緊張しました｣と照れくさそうに頭をかいたが…。はやる気持ちは抑える。将の意図は十分にくんでいた。
｢確認作業です。外で打ててよかった。今あるアレ(全力で)はちゃんとやりました。全力で走ってから 100％だと思ってるんで。ランニングがすべてなので｣
｢攻｣の仕上がりは存分に見せつけた。ここからは｢走守｣だ。もっと日の当たる場所へ、超人が歩み出した。
江本孟紀氏はことしもハーレーで阪神キャンプの地に駆けつけた＝沖縄・宜野座村
サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏が17日、米国製大型バイクのハーレー・ダビッドソンを駆って沖縄・宜野座村の阪神キャンプを訪れた。
エモやんの沖縄キャンプでの“ハーレー行脚”もことしで 3度目。阪神キャンプでは江夏豊氏に｢後ろ乗せていくぞ？｣と誘いかけると、さすがの江夏氏も｢カンベンしてくれ～｣と苦笑い。ことし70歳の古希を迎える江本氏は｢これをしないとキャンプに来た気がしない｣とまだまだ意気軒高だった。
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2017年春季キャンプ日程
2017年 公式戦 日程と結果(02月)
2017年 公式戦 日程と結果(03月)
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