●阪神春季キャンプ(22日、沖縄・宜野座) 6回制で行われた紅白戦で 6失策を記録した。 1回に 2塁の上本と遊撃の植田がゴロを捕り損ね、その後も送球ミスや落球が続いた。ミス、ミス…。守乱に“怒”だ。紅白戦で両軍合わせて 6失策の失態に、金本知憲監督(48)が苦言を呈した。久慈照嘉内野守備走塁コーチ(47)も｢ 1軍じゃ通用しない｣とバッサリ。試合後のミーティングでコーチ陣がナインを引き締め、球際の強さを求めた。あっちでポロリ、こっちでポロリ…。曇天の宜野座を熱くしたルーキーの躍動に、ミスが影を落とした。なんと 6失策。エラー続出に、金本監督は表情を険しくした。25日にはオープン戦(北海道対日本ハム、名護)が始まる。いかに金本監督が打力優先を打ち出しても、守れない選手の評価が下がるのは当たり前。ミス撲滅！ それもレギュラーをつかむための大事な要素だ。
●大山悠輔内野手(22＝白鴎大學)が22日、紅白戦に紅組の｢７番・３塁｣で出場。 3回に藤川球児投手(36)から中前打を放ち、実戦 6試合、17打席目で“プロ初安打”をマークした。続く 4回にも中前打でマルチ安打を記録。期待のルーキーが、ついに覚醒。これからバンバン打ちまくるでぇ～！！ 3回、先頭での第 2打席だ。カウント 1－ 1から藤川の 144キロの直球をはじき返した。ドラ 1ルーキーとして期待されながらも、結果が出ずに苦しんだ。19日の練習試合・北海道日本ハム戦(宜野座)で 3打数無安打に終わり、 8日の紅白戦から 5試合で15打数ノーヒットとなった夜。宿舎で先輩らと夕食をとりながら｢僕、ダメです｣と弱音を漏らした。大山を救ったのは、恩師のメッセージだった。直後にメールをくれたのは白鴎大の黒宮寿幸監督(46)。｢一歩一歩勉強していきます｣と返信し、切り替えた。
●阪神は22日、沖縄・宜野座キャンプに参加していたラファエル・ドリス投手(29)と選手契約を結んだと発表した。年俸5000万円(推定)の単年契約で背番号は｢９８｣に決まった。昨年10月に右肘を手術。一度、自由契約になったが、16日に再契約を目指してチームに合流した。この日の紅白戦にテスト登板し、 1回 3安打 1失点も最速 153キロをマークした。
●糸井嘉男外野手(35)が驚異的な打球を披露し、宜野座のファンを安心させた。21日、メイン球場の外野をランニング中、福留のフリー打撃の打球を右腕に受け、周囲をヒヤリとさせたが、一夜明けたこの日は打撃練習を再開した。39スイング中、推定飛距離 140メートルにも及ぶ右翼弾を含む 9本の柵越えで、スタンドから大きな拍手を浴びた。超人的カムバックだ。打球直撃から一夜。｢硬くて痛い｣硬球に力を込め、糸井は空高く何度もかっ飛ばした。前日21日にどよめきと悲鳴が響いた宜野座で快音連発だ。 3月中旬になるだろうか－。初めて明かした試合への見通し。走塁、スライディング、外野守備など残りのハードルも越え、タテジマの糸井が戦いの舞台にやってくる。記事をまとめてみました。
福留孝介外野手と話す金本知憲監督＝沖縄・宜野座村球場
阪神春季キャンプ(22日、沖縄・宜野座) 6回制で行われた紅白戦で 6失策を記録した。 1回に 2塁の上本と遊撃の植田がゴロを捕り損ね、その後も送球ミスや落球が続いた。
金本監督は｢(守備)範囲内の球際(での失策)は、集中力(の欠如)や油断と見られても仕方がない｣と苦言を呈し、 2失策の植田は｢集中力や一歩目の遅さが悪かった｣と顔をしかめた。
エラーした上本博紀内野手＝沖縄・宜野座村球場
阪神春季キャンプ(紅白戦、紅組 5－ 3白組、22日、宜野座村野球場)ミス、ミス…。守乱に“怒”だ。紅白戦で両軍合わせて 6失策の失態に、金本知憲監督(48)が苦言を呈した。久慈照嘉内野守備走塁コーチ(も｢ 1軍じゃ通用しない｣とバッサリ。試合後のミーティングでコーチ陣がナインを引き締め、球際の強さを求めた。
あっちでポロリ、こっちでポロリ…。曇天の宜野座を熱くしたルーキーの躍動に、ミスが影を落とした。なんと 6失策。エラー続出に、金本監督は表情を険しくした。
｢やっぱり球際ね。上本とか北條とか、自分の(守備)範囲内だから。範囲内の球際って、集中力とか油断とか、そう見られて仕方ない｣
1回一死 1塁では上本が 1、 2塁間へのゴロをグラブに当てながら捕球できず。植田は 1回二死 1、 2塁でＤ 1位・大山の打球をはじくなど 2失策した。 3回一死 1、 2塁では北條が 3遊間への打球を逆シングルで捕りにいってポロリ。続く板山の 2ゴロで併殺を狙った今成の 2塁送球がそれて、 2点を献上。 5回には左中間へのなんでもない飛球を中谷が落球…。
大山悠輔内野手の打球をエラーした植田海内野手＝沖縄・宜野座村球場
久慈内野守備走塁コーチは｢みんな準備不足。特に球際。捕れているのにポロポロして。そこを強くしないと勝てない。グラブに当てているんだから。これは本人の意識。ただ、１軍じゃ通用しない｣とバッサリ。試合後のミーティングでは、コーチ陣がナインを引き締めた。
昨季、チームはリーグ最多の97失策。ミスで負けた試合が何度もあった。Ｄ 1位・大山の初ヒットにＤ 2位・小野の快投と明るい材料がそろった日に、課題も浮き彫りになった。
｢これから(首脳陣の見方が)シビアになっていく｣
久慈コーチは表情を崩さず話した。25日にはオープン戦(北海道対日本ハム、名護)が始まる。いかに金本監督が打力優先を打ち出しても、守れない選手の評価が下がるのは当たり前。ミス撲滅！ それもレギュラーをつかむための大事な要素だ。
やっと出たぁ～！ ドラフト 1位・大山悠輔内野手が22日、紅白戦に紅組の｢７番・３塁｣で出場。 3回に藤川球児投手から中前打を放ち、実戦 6試合、17打席目で“プロ初安打”をマークした。続く 4回にも中前打でマルチ安打を記録。期待のルーキーが、ついに覚醒。これからバンバン打ちまくるでぇ～！！
火の玉ストレートをとらえた鋭い打球が、左中間の芝生で跳ねた。スタンドだけでなくベンチからも大きな拍手。 6試合17打席目。大山が“プロ初安打”を放った。
｢正直、ホッとした。気持ちが楽になった部分はある。積極的に打ちにいくのが自分の持ち味。どんどん振っていこうという気持ちだった。 1本出てよかった｣
大山悠輔内野手が紅白戦で“プロ初安打”。実戦６試合、17打席目。お待たせしました！＝沖縄・宜野座村球場
3回、先頭での第 2打席だ。カウント 1－ 1から藤川の 144キロの直球をはじき返した。｢(バットの)先っぽだったけど、今までやってきたことに近い形で打ててよかった。小さい頃からテレビで見ていた選手から打てて、自信になる｣。あこがれの先輩から記念すべき一打を放ち、 1塁上で笑みがこぼれた。
ドラ 1ルーキーとして期待されながらも、結果が出ずに苦しんだ。19日の練習試合・北海道日本ハム戦(宜野座)で 3打数無安打に終わり、 8日の紅白戦から 5試合で15打数ノーヒットとなった夜。宿舎で先輩らと夕食をとりながら｢僕、ダメです｣と弱音を漏らした。大山を救ったのは、恩師のメッセージだった。
｢焦るなよ。いずれ 1本出るから。気にしないで、気楽にいこう！！｣
直後にメールをくれたのは白鴎大の黒宮寿幸監督。｢一歩一歩勉強していきます｣と返信し、切り替えた。
大山悠輔内野手は“初安打”に 1塁上で思わずニッコリ＝沖縄・宜野座村球場
イメージトレーニングも行った。翌20日が休日で21日は午前中のみの練習。宿舎の部屋でベッドに横になり｢自分がヒットを打つ姿を頭の中にイメージしていた｣と瞑想(めいそう)した。
4回にはドリスの 152キロ直球をとらえ、遊撃・植田の頭上に飛んだライナーはグラブをはじいて中前へ。｢気持ちを引き締めて、もう 1本と思った｣。堂々のマルチ安打に金本監督は｢評価できる。評判通り、ストレートに強い｣。近年、虎はジョンソン(広島)、菅野(巨人)ら速球派が宿敵。その問題を打破する可能性を秘めた若手に｢いいポイントで打っている。キッカケにしてほしい｣と目を細めた。
｢まだトータル的に打率は相当低いので、どんどん続くようにしないといけない。オープン戦でも 1、 2本と出せるように頑張りたい｣
20日に指揮官は｢ 2軍に預けて見てもらう手もある｣と環境を変えることも示唆していたが、結果を出したことで 1軍帯同は当面続く見通し。長いトンネルを抜け出したが、もちろん実力はこんなものじゃない。ドラフト 1位が本領発揮して開幕 1軍、レギュラーをつかむためにひた走る。
やっと出たな！ 大山悠輔内野手に打たれた藤川球児投手(右)はなんだかうれしそう＝沖縄・宜野座村球場
藤川が今季初実戦。白組の 2番手で登板するとＤ 1位・大山に“初安打”を許したが｢フリー打撃で相手したときに、いい反応をしていた。 1本出てよかった。15打数連続(無安打)とか、そういう話題はあんまりね｣とむしろ喜んだ。自身は 1回を 2安打 1失点。最速 145キロで｢ 143、44キロで始まるのは昔から。状態はよかった。内角をストレートで突けたし、やりたいことはできた｣と前向きだった。
4回に登板したラファエル・ドリス投手＝沖縄・宜野座村球場
阪神は22日、沖縄・宜野座キャンプに参加していたラファエル・ドリス投手と選手契約を結んだと発表した。年俸5000万円(推定)の単年契約で背番号は｢９８｣に決まった。
昨年10月に右肘を手術。一度、自由契約になったが、16日に再契約を目指してチームに合流した。この日の紅白戦にテスト登板し、 1回 3安打 1失点も最速 153キロをマークした。
金本監督は｢どれだけ投げられるか、肘がどれだけ回復しているかが重要視するところ。 153キロ出たら十分でしょ｣と話し、守護神候補として期待。右腕は｢その(再契約)ために来たので、よかった。自分自身の成長も大事だけど、結果を求めてやっていきたい｣と意気込んだ。
糸井嘉男外野手が驚異的な打球を披露し、宜野座のファンを安心させた。21日、メイン球場の外野をランニング中、福留のフリー打撃の打球を右腕に受け、周囲をヒヤリとさせたが、一夜明けたこの日は打撃練習を再開した。
39スイング中、推定飛距離 140メートルにも及ぶ右翼弾を含む 9本の柵越えで、スタンドから大きな拍手を浴びた。本人は｢まだ腰が入っとらん｣とシビアな見方。左打者には難敵と言われる甲子園の浜風を打ち負かす可能性にも｢練習(の打球)やからね｣と、まだまだこれからを強調した。
打撃練習で金本知憲監督(右)と笑顔で話す糸井嘉男外野手＝沖縄・宜野座村球場
フリーエージェント(ＦＡ)でオリックスから阪神に加入した糸井嘉男外野手が、 3日ぶりの屋外フリー打撃を行った。右膝関節炎の影響で別メニュー調整中。前日21日のランニング中に打球が右腕を直撃したが、一夜明けて超回復だ。オープン戦出場について初めて言及し｢何試合かは出たいですね｣と力強く言い切った。
超人的カムバックだ。打球直撃から一夜。｢硬くて痛い｣硬球に力を込め、糸井は空高く何度もかっ飛ばした。前日21日にどよめきと悲鳴が響いた宜野座で快音連発だ。
｢まだ腰が入っとらん。(そういう)感覚ですね。まだまだです｣
糸井嘉男外野手は前日の右腕打撲もなんのその。フリー打撃で快音を響かせる＝沖縄・宜野座村球場
右膝関節炎からの復活途上で襲ったアクシデントを乗り越えた。外野をランニング中、福留がフリー打撃で放った打球が右腕を直撃したのが約26時間前。打撲を気にするそぶりもなく、打撃ケージに入った。左右両方の打撃投手を相手に計39スイングで安打性20。サク越えは２連発アリ、最後は 3連発で計 9発。｢腰が入っていない｣状態でも 140メートル弾もあった。
スパイクを履いたまま50メートルほどのキャッチボールも再開。サブグラウンドではランニングメニューの強度も上げた。｢ちょっとよかったやろ、きょうは。ちょっとダッシュっぽかった？｣と報道陣に逆質問したほどだ。
オープン戦出たいですといったかいわないか。糸井嘉男外野手(左)は金本知憲監督(中)と話す。右は張本勲氏＝沖縄・宜野座村球場
キャンプも終わりが見えてきた。 3月にはオープン戦を戦い、31日に開幕・広島戦(マツダ)を迎える。金本監督は糸井のぶっつけ開幕について｢俺はいいと思うよ。焦らず、焦る気持ちは分かるけど｣と理解を示しているが、糸井自身は出る気満々だ。
｢ 1試合も出ない？ いや、絶対ない、そんなヤツおらんよ！｣とニヤッと笑い｢(開幕までの)残り 3試合とか、 5試合(だけ出場)というのも今まであった。開幕に 100(％)に持っていくというのが最大の目標。出るか出ないかというアレは、まだ判断できないですけど…。何試合かは出たいですね｣と、オープン戦に出場する意志を明言した。
3月中旬になるだろうか－。初めて明かした試合への見通し。走塁、スライディング、外野守備など残りのハードルも越え、タテジマの糸井が戦いの舞台にやってくる。
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2017年春季キャンプ日程
2017年 公式戦 日程と結果(02月)
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