●ＷＢＣ日本代表合宿(24日、宮崎県総合運動公園) 3月 6日開幕の第 4回ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)に向け、日本代表は24日、強化合宿 2日目を迎えた。藤浪晋太郎投手(22)はブルペンで変化球中心のまとまった投球を披露したが、権藤博投手コーチ(78)は｢面白くない｣とピシャリ。第 2先発を任せる男の持ち味である荒れ球を期待した。 1球 1球、変化球の軌道を確認して丁寧に制球した。安定した投球は通常はほめられるもの。ただ、｢優等生｣だけが求められるわけではない。55球のうち37球が変化球。ほぼストライクゾーンにまとまった。成果は上々。同コーチも好調を認めた上であえて苦言を呈した。菅野智之投手(27＝巨人)、石川歩投手(28＝ロッテ)、武田翔太投手(23＝ソフトバンク)ら精密なコントロールを武器にする先発陣に対し、あくまで藤浪に求めるのは目先を変え、相手打者に的を絞らせない｢荒れ球｣。78歳の名伯楽が、22歳に期待するのは、そこだ。この日、ストライクを取れることはわかった。ならば、要求は一歩先。本来の持ち味の覚醒を願った。日本屈指の潜在能力を秘めた男が、世界の舞台で“暴れる剛速球”を炸裂させられるか。本当にエンジンがかかるのは、これからだ。
●プロ野球のオープン戦は、25日に沖縄県内で 4試合が行われてスタート。 3月31日のセ・パ両リーグの開幕に向け、計 107試合を行う。名護市営球場で北海道日本ハムと対戦する阪神は、秋山拓巳投手(25)が先発予定。“開幕投手”を務める 8年目右腕は｢一番は結果を出すこと｣とキッパリ。開幕ローテーション入りへ猛アピールする。何度も｢結果｣という言葉を発した。それは気合の表れ。今年こそ、先発ローテの座をつかみ取る。“開幕投手”を任されたプロ 8年目の秋山が、昨季の王者に挑む。前をしっかりと見つめ、本番モードにスイッチを切り替えた。この日は宿舎に隣接する室内練習場で、岩崎とキャッチボールなどを行い、調整。オープン戦開幕に備えた。今キャンプは初実戦となった11日の紅白戦(宜野座)から、計 6回を 1安打無失点。直球の最速も 140キロ後半を計測し、球の強さ、質ともに圧巻の投球を見せつけてきた。内容は十分。これからは、結果を求めていく。プロの年数は重ねたが、ルーキーイヤーの2010年に 4勝して以降、通算 7年間で増えた白星は 2つだけ。今年こそ－。変貌を遂げた秋山が、オープニングゲームの白星をつかみ取る。
●実戦の出場機会を多く求める阪神のエリック・キャンベル内野手(29＝前メッツ)に対し、金本知憲監督(48)が24日、ＧＯサインを出した。25日の北海道日本ハム戦(名護)からオープン戦全試合に帯同させ、日本の野球にいち早く慣れさせていく。相手がセ・リーグのチームであっても関係ない。本来ならできるだけ隠していたい新戦力を、あえて隠さない。キャンベルをオープン戦にフル帯同させ、どんどん試合に出させる方針が固まった。25日にオープン戦がスタート。阪神は名護での北海道日本ハム戦が初戦となる。また、翌26日は同じセ・リーグの中日戦(北谷)。出れば開幕前に直接戦力分析させてしまうことになるが、指揮官はＧＯサイン。成功例もある。2010年のマートンだ。虎 1年目の 2月中旬に初実戦を済ませるとオープン戦も出続けた。体調不良で 1試合休んだが、行われた15試合中14試合に出場。その結果、 1年目に日本記録(当時)となるシーズン 214安打を放つ大活躍を果たした。同様にシーツ(現駐米スカウト)も広島入団 1年目の2003年はオープン戦序盤から出場し、シーズンでは打率 0.313と成功を収めている。キャンベルは過去の成功者 2人と同じミートがうまい右打者。“第２のマートン”になることを期待して、金本はキャンベルの名前をオーダー表に書き続ける。
●阪神は24日、沖縄・読谷村内のチーム宿舎でスコアラーのミーティングを行った。記事をまとめてみました。
初ブルペンで安定した投球を披露した藤浪晋太郎投手だが…。後ろの権藤投手コーチは｢面白くない｣＝ＫＩＲＩＳＨＩＭＡヤマザクラ宮崎県総合運動公園
ＷＢＣ日本代表合宿(24日、宮崎県総合運動公園) 3月 6日開幕の第 4回ワールド・ベースボール・クラシック(ＷＢＣ)に向け、日本代表は24日、強化合宿 2日目を迎えた。藤浪晋太郎投手はブルペンで変化球中心のまとまった投球を披露したが、権藤博投手コーチは｢面白くない｣とピシャリ。第 2先発を任せる男の持ち味である荒れ球を期待した。
1球 1球、変化球の軌道を確認して丁寧に制球した。安定した投球は通常はほめられるもの。ただ、｢優等生｣だけが求められるわけではない。藤浪の合宿初のブルペン投球を見守った権藤投手コーチの第一声は、愛情を込めた“不満”だ。
｢面白くないだろ。あんな投球を見せられたら｣
権藤博コーチ＝ＫＩＲＩＳＨＩＭＡヤマザクラ宮崎県総合運動公園
55球のうち37球が変化球。ほぼストライクゾーンにまとまった。｢直球だけの力勝負では勝てないと、(昨)秋の強化試合で分かっているので｣と藤浪。昨年11月のオランダ戦では、直球を豪快に外野席へ運ばれた。球数制限も設けられているＷＢＣに向け、カットボールやツーシームの制球に磨きをかけてきた。
成果は上々。同コーチも｢ピシピシと気持ちよさそうに、表情も生き生きしていたな｣と好調を認めた上で｢『あれが本当のお前なのか？』と言ってやりたいね。ゲームになったらもう少し荒れてくれるかなあ｣と、あえて苦言を呈した。
捕手に指示を出す侍ジャパン・藤浪晋太郎投手＝ＫＩＲＩＳＨＩＭＡヤマザクラ宮崎県総合運動公園
本番では第 2先発を任される予定。球数制限のあるＷＢＣでは、先発投手が早い回で降板する展開もあり、試合展開を左右する中盤の重要な役目だ。菅野(巨人)、石川(ロッテ)、武田(ソフトバンク)ら精密なコントロールを武器にする先発陣に対し、あくまで藤浪に求めるのは目先を変え、相手打者に的を絞らせない｢荒れ球｣。78歳の名伯楽が、22歳に期待するのは、そこだ。
強化試合に呼んだ昨秋も｢暴れ馬でいいんだ｣と、威力十分のボールが適度に荒れることに目を細めていた。この日、ストライクを取れることはわかった。ならば、要求は一歩先。本来の持ち味の覚醒を願った。
右腕も｢最高のパフォーマンスを出せるように｣と誓った。それが何かは、自覚している。
トレーニング中に則本昂大投手をマッサージする侍ジャパン・藤浪晋太郎投手＝ＫＩＲＩＳＨＩＭＡヤマザクラ宮崎県総合運動公園
｢カットボールやツーシームが主体とまでは、いかない。もちろん、フォーシーム(直球)も大事だし｣ 日本屈指の潜在能力を秘めた男が、世界の舞台で“暴れる剛速球”を炸裂させられるか。本当にエンジンがかかるのは、これからだ。
☆藤浪について日本代表・小久保監督
｢ 2番手で考えていますが、何戦目かは決めていない。(練習試合の)内容で、どの国に行かすのか決めたい｣ ☆ＷＢＣの投球数制限
1次リーグは65球、 2次リーグは80球、準決勝と決勝は95球を超えると次打者には投球できなくなる。
休日返上でストレッチをする秋山拓巳投手。オープン戦で求めるのは「結果」しかない＝沖縄・宜野座村球場
阪神春季キャンプ(24日、沖縄・宜野座)プロ野球のオープン戦は、25日に沖縄県内で 4試合が行われてスタート。 3月31日のセ・パ両リーグの開幕に向け、計 107試合を行う。名護市営球場で北海道日本ハムと対戦する阪神は、秋山拓巳投手が先発予定。“開幕投手”を務める 8年目右腕は｢一番は結果を出すこと｣とキッパリ。開幕ローテーション入りへ猛アピールする。
何度も｢結果｣という言葉を発した。それは気合の表れ。今年こそ、先発ローテの座をつかみ取る。“開幕投手”を任されたプロ 8年目の秋山が、昨季の王者に挑む。
｢ここからはしっかり結果を残していかないといけない。今まではいい状態できましたけど、これからは結果も出していかないといけない｣
室内練習場でストレッチする秋山拓巳投手＝沖縄・宜野座村球場
前をしっかりと見つめ、本番モードにスイッチを切り替えた。この日は宿舎に隣接する室内練習場で、岩崎とキャッチボールなどを行い、調整。オープン戦開幕に備えた。
今キャンプは初実戦となった11日の紅白戦(宜野座)から、計 6回を 1安打無失点。直球の最速も 140キロ後半を計測し、球の強さ、質ともに圧巻の投球を見せつけてきた。内容は十分。これからは、結果を求めていく。
キャンプも最終クールに入り、先発ローテ争いも激化する。今後は必死にアピールするだけ。相手は昨年の日本一チームだが、｢自分の力を試すつもりでいくよりも、相手がどこでも結果が出ればいい｣とキッパリ。内容よりも数字、成績を重要視していく。
ストレッチをする秋山拓巳投手＝沖縄・宜野座村球場
昨秋から好調を維持し続ける右腕に金本監督は｢先発 5、 6番手。そこらへんに近くなった｣と期待を寄せており、 5番手筆頭候補だった 2年目の青柳が体の張りでペースダウンしている隙に、猛アピールする。
｢一番は結果を出すこと。引き続き、どんどん攻めていって、追い込んでからのボールも課題としてやっていきたい｣
プロの年数は重ねたが、ルーキーイヤーの2010年に 4勝して以降、通算 7年間で増えた白星は 2つだけ。今年こそ－。変貌を遂げた秋山が、オープニングゲームの白星をつかみ取る。
新助っ人を隠しません！ 実戦の出場機会を多く求める阪神のエリック・キャンベル内野手に対し、金本知憲監督(48)が24日、ＧＯサインを出した。25日の北海道日本ハム戦(名護)からオープン戦全試合に帯同させ、日本の野球にいち早く慣れさせていく。
相手がセ・リーグのチームであっても関係ない。本来ならできるだけ隠していたい新戦力を、あえて隠さない。キャンベルをオープン戦にフル帯同させ、どんどん試合に出させる方針が固まった。
｢キャンベルは(試合に)出たいらしいよ。本人が出たいというから、そりゃあ、出してあげる｣
今キャンプ最後の休日。宿舎などで静養に努めたＣ砲の意向を、金本監督が明かした。
25日にオープン戦がスタート。阪神は名護での北海道日本ハム戦が初戦となる。通常、助っ人はビジターの試合には出ないケースが多いが、出場させる。また、翌26日は同じセ・リーグの中日戦(北谷)。出れば開幕前に直接戦力分析させてしまうことになるが、指揮官はＧＯサイン。
オープン戦出場を志願するエリック・キャンベル内野手。セ・リーグ相手にも隠さない＝沖縄・宜野座村球場
｢何年も日本でやっている選手ならまだしも、 1年目だし、やっぱり早く慣れたいというのもあるから｣と、継続して出場させる考えを示した。
キャンベル自身、指揮官に対し｢40から50打席立たないと調子上がってこない｣と話しているという。50打席に立つとなれば、15試合程度にフル出場しないとクリアできない。今年のオープン戦は19試合あるが、悪天での中止や途中交代を考えると 1試合も無駄にはできない。マジメな助っ人の意向をくんだ形だ。
成功例もある。2010年のマートンだ。虎 1年目の 2月中旬に初実戦を済ませると｢実戦で生きた球を打ちたい。自分に対してどういう投球をするのかも見たい｣とオープン戦も出続けた。体調不良で 1試合休んだが、行われた15試合中14試合に出場。その結果、 1年目に日本記録(当時)となるシーズン 214安打を放つ大活躍を果たした。同様にシーツ(現駐米スカウト)も広島入団 1年目の2003年はオープン戦序盤から出場し、シーズンでは打率 0.313と成功を収めている。
キャンベルは過去の成功者 2人と同じミートがうまい右打者。“第２のマートン”になることを期待して、金本はキャンベルの名前をオーダー表に書き続ける。
阪神は24日、沖縄・読谷村内のチーム宿舎でスコアラーのミーティングを行った。巨人、広島の担当スカウトが宿舎を訪れ、チーム付きスコアラーらに現状を報告した。25日に始まるオープン戦を前に、キャンプで集めた担当球団の情報を共有し、状況を説明。他球団の新戦力を中心にビデオ撮影などデータ収集を継続して行っていく。
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2017年春季キャンプ日程
2017年 公式戦 日程と結果(02月)
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