●侍に続き、連夜の代表撃破だ! 阪神はWBC豪州代表に 3- 0で快勝。ドラフト 1位・大山悠輔内野手(22=白鴎大學)が先制 2塁打を含む 2安打を放った。最近 5試合で打率 5割。金本知憲監督(48)は「3.31」開幕広島戦(マツダ)でのスタメンについて不敵に笑った。白いバットが弾き返した打球が力強く左翼へ伸び、心地よく人工芝に弾んだ。虎の大山、ここにあり! ドラ 1のバットが前夜の侍に続き、豪州代表にも牙をむいた。表情は一切緩めなかったが、好感触は両手に残った。 2回一死 2塁。 1ボールから左腕ブラックリーの 138キロ真っすぐを思い切り引っ張った。先制の 2塁打。 4回無死 2塁でも遊撃手の頭上を越える中前打でチャンスメークし、 3点目をお膳立てだ。プロ 3度目のマルチ安打が、虎打線を活性化させ、豪州代表撃破、対ナショナルチーム 2連勝へと導いた。これで 5戦連続安打。その間、16打数 8安打の打率 5割。 3塁のライバル、新外国人キャンベルは左手首腱鞘炎でリハビリ中だけに31日の「開幕・3塁」もあるか-。金本監督はニヤッと笑いながらうなずいた。将来性を買ったドラ 1指名から、着実に即戦力へ変わりつつある。初体験の宜野座キャンプでは実戦16打席連続無安打と苦しい日々を過ごしたが、 2月22日の紅白戦での初安打から、バットは快音が止まらない。視界を遮るモノはない。開幕まで、ひたすら突っ走る。
●いつものチャンステーマが京セラドームに響く。侍を泣かせ、次は豪州倒し。思わず小躍りしたくなるような展開を演出したのは原口だった。 1- 0の 3回二死 2塁。代わったばかりの変則右腕・ルジックの 3球目。内角にきた 128キロスライダーを引っ張った。打球はダイブする遊撃手・ハーマンの脇を抜け、左前へ転がる。 2塁から鳥谷が快足を飛ばして、生還。 2試合連続打点で中押しに成功だ。打つしかない。宜野座キャンプ最終日の 2月28日、金本監督から捕手という可能性を残しつつも 1塁へのコンバートを言い渡された。この日を含め、10試合連続で 4番。持ち味の打撃を最大限生かすことが目的だが、同時に、レギュラーを言い渡されたのではないということは原口自身が誰よりも分かっている。だからこそ、 1塁転向後、 2試合目での初適時打に価値がある。
●圧巻の奪三振ショーだ。WBC豪州代表との強化試合に先発した能見篤史投手(37)は 3回 1安打無失点。 5者連続を含む 6三振を奪い、「4.1」開幕 2戦目の広島戦(マツダ)へ照準ピタリ。また 4番の原口文仁捕手(25)は 1塁へのコンバート後、 2戦目で初タイムリーを放った。キレッキレのフォークに、豪州代表は手も足も出ない。WBC仕様に変えられた京セラドームのマウンドで、対外試合初登板の能見が奪三振ショーを披露した。思わぬ悪条件も吹き飛ばす快投だった。 1回二死 2塁から元ヤクルトのデニングを 126キロフォークで空を切らせたのがショーの始まり。 2回一死から 2人、 3回は三者三振。何と 5連続を含む 6奪三振。しかも決め球はすべてフォーク(見逃し 1、空振り 5)。 3回を被安打 1でゼロ封。圧巻だった。こんなふうに攻めれば、豪州打線は全く怖くないですよ! 1次リーグで豪州と当たる侍ジャパンには、格好のお手本投球だったかもしれない。今後の調整にも余裕の37歳に敵将も絶賛だ。「WBC第1回大会」から豪州代表の指揮を執り、 レッドソックスの環太平洋地区担当スカウト経験も持つジョン・ディーブル監督(54)は負けん気をのぞかせながら、最大限の賛辞を送った。広島との「3.31」開幕戦は能見がこのまま毎週土曜日に投げていけば、自動的に「4.1」開幕 2戦目が“指定席”か。昨年の王者。でも、相性は悪くない。能見の2017年は、コイ斬りから始まりそうだ。
●狩野恵輔外野手(34)が 4日、教育リーグ・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)に「6番・DH」で出場。 2打数 2安打 1打点と結果を出した“代打の切り札”に、掛布雅之 2軍監督(61)も目を細めた。試合は 5- 0で完勝した。“ひと振り稼業”への本格的な準備を始めたベテラン狩野が、さっそく快音を響かせた。 2月の高知・安芸での 2軍キャンプから掛布 2軍監督と“二人三脚”。左足の壁の意識など、課題を 1つずつ解消してきた。少ない打席で集中して結果を出す-。先を見据えた調整を行う狩野について、ミスタータイガースも状態のよさにうなずく。仕事人のギアが一段あがった。記事をまとめてみました。
WBC強化試合(阪神 3- 0豪州、 4日、京セラD)
侍に続き、連夜の代表撃破だ! 阪神はWBC豪州代表に 3- 0で快勝。ドラフト 1位・大山悠輔内野手が先制 2塁打を含む 2安打を放った。最近 5試合で打率 5割。金本知憲監督は「3.31」開幕広島戦(マツダ)でのスタメンについて「ないことはない」と不敵に笑った。
白いバットが弾き返した打球が力強く左翼へ伸び、心地よく人工芝に弾んだ。虎の大山、ここにあり! ドラ 1のバットが前夜の侍に続き、豪州代表にも牙をむいた。
2回に先制 2塁打を放った大山悠輔内野手。このまま結果を出せば「開幕・3塁」も夢じゃない!=京セラD大阪
「とにかく振ることに意味があると思うので、積極的に振ったなかで、結果が出たのはよかったです」
表情は一切緩めなかったが、好感触は両手に残った。 2回一死 2塁。 1ボールから左腕ブラックリーの 138キロ真っすぐを思い切り引っ張った。先制の 2塁打。 4回無死 2塁でも遊撃手の頭上を越える中前打でチャンスメークし、 3点目をお膳立てだ。「結果オーライなのでまだまだ」と苦笑いも、プロ 3度目のマルチ安打が、虎打線を活性化させ、豪州代表撃破、対ナショナルチーム 2連勝へと導いた。
4回、安打を放った大山悠輔内野手=京セラドーム大阪
これで 5戦連続安打。その間、16打数 8安打の打率 5割。 3塁のライバル、新外国人キャンベルは左手首腱鞘炎でリハビリ中だけに31日の「開幕・3塁」もあるか-。金本監督はニヤッと笑いながら「ま、打ち続ければ、そりゃ、ないことはないよ」とうなずいた。
「( 2本目は)追い込まれて、右のややこしい(変則)投手からしぶとくね。だいぶ慣れてきたのかな。(今は)実戦向きのところで補っているが、彼が振る力、パワーとかスピードが出てくれば、もっともっといいものが出てくると思う」
先発の能見篤史投手=京セラドーム大阪
将来性を買ったドラ 1指名から、着実に即戦力へ変わりつつある。初体験の宜野座キャンプでは実戦16打席連続無安打と苦しい日々を過ごしたが、 2月22日の紅白戦での初安打から、バットは快音が止まらない。
地道な練習の成果だ。キャンプ中、金本監督から指導を受けた右膝の使い方などを日々確認。ティー打撃で平野打撃コーチと反復している。「継続してね。毎日うるさく言わないと楽しちゃうから」と同コーチ。ルーキーも「いかに下半身の力を上半身に伝えられるか。少しずつ伝わってきましたが、まだまだ」と気を引き締めた。
4日の豪州戦では 6投手による完封リレー。金本監督は公式戦ではどのような逃げ切りパターンを用意できるか=京セラドーム大阪
もちろん、 3塁のライバルはキャンベルだけではない。最大のライバルは、 2塁か 3塁か、決まっていない鳥谷だろう。ただ大山が結果を出し続けることで道は開ける。チーム構想も変わる。
まずは、 5日。“開幕戦前哨戦”となる広島と、甲子園で対戦する。開幕 3塁をより現実にできるか、さらなるアピールが求められる。
「(初の甲子園を)楽しめることが一番ですけど、いまは試合に集中することだけ。 1球 1球レベルアップのために集中して、いろんなことを学んでいきたい」
視界を遮るモノはない。開幕まで、ひたすら突っ走る。
◇大山について阪神・片岡篤史打撃コーチ
「疲れもとれてきて、下半身に粘りがでてきている。いいポイントで打てているね」
3回に適時打を放った原口文仁捕手。相変わらず勝負強い=京セラドーム大阪
いつものチャンステーマが京セラドームに響く。侍を泣かせ、次は豪州倒し。思わず小躍りしたくなるような展開を演出したのは原口だった。
「内容が良かったので、こういう打ち方をしっかりしてミートしていけるようにしたいです」
1- 0の 3回二死 2塁。代わったばかりの変則右腕・ルジックの 3球目。内角にきた 128キロスライダーを引っ張った。打球はダイブする遊撃手・ハーマンの脇を抜け、左前へ転がる。 2塁から鳥谷が快足を飛ばして、生還。 2試合連続打点で中押しに成功だ。
打つしかない。宜野座キャンプ最終日の 2月28日、金本監督から捕手という可能性を残しつつも 1塁へのコンバートを言い渡された。この日を含め、10試合連続で 4番。持ち味の打撃を最大限生かすことが目的だが、同時に、レギュラーを言い渡されたのではないということは原口自身が誰よりも分かっている。「守る方も打つ方も結果」-。だからこそ、 1塁転向後、 2試合目での初適時打に価値がある。
試合前のフリー打撃の直後には金本監督から密着指導を受けた。バットを構え、軸足に体重をしっかり乗せる。強化試合を控えているとは思えぬ身ぶり手ぶり…。まるでキャンプの光景だった。「(原口は)重心が乗りにくい、体の構造上。軸足に乗りにくい部分があるから、それを我慢して乗っていけるようにやってみたら、と」と指揮官。それを、すぐに結果につなげたわけだ。
「しっかり左の壁ができました」と原口。この感覚を忘れまい。大きなお土産を手に、帰りのバスへと乗り込んだ。
圧巻の 5連続K! 能見篤史投手が“メジャー級”の投球を披露した=京セラドーム大阪
圧巻の奪三振ショーだ。WBC豪州代表との強化試合に先発した能見篤史投手は 3回 1安打無失点。 5者連続を含む 6三振を奪い、「4.1」開幕 2戦目の広島戦(マツダ)へ照準ピタリ。また 4番の原口文仁捕手は 1塁へのコンバート後、 2戦目で初タイムリーを放った。
キレッキレのフォークに、豪州代表は手も足も出ない。WBC仕様に変えられた京セラドームのマウンドで、対外試合初登板の能見が奪三振ショーを披露した。
「粘土質で、ちょっと水を含んでいる感じで、滑りそうでした」
思わぬ悪条件も吹き飛ばす快投だった。 1回二死 2塁から元ヤクルトのデニングを 126キロフォークで空を切らせたのがショーの始まり。 2回一死から 2人、 3回は三者三振。何と 5連続を含む 6奪三振。しかも決め球はすべてフォーク(見逃し 1、空振り 5)。 3回を被安打 1でゼロ封。圧巻だった。
三振に倒れたオーストラリア・ミッチ・デニング外野手=京セラドーム大阪
こんなふうに攻めれば、豪州打線は全く怖くないですよ! 1次リーグで豪州と当たる侍ジャパンには、格好のお手本投球だったかもしれない。
「しっかり腕を振ることができています。あとはカウントであったり。投げる機会があれば、そこらへんを意識しながらですね」
今後の調整にも余裕の37歳に敵将も絶賛だ。「WBC第1回大会」から豪州代表の指揮を執り、レッドソックスの環太平洋地区担当スカウト経験も持つジョン・ディーブル監督は「 8日の日本戦までに攻撃力を見直す。きょうはわざと打たなかっただけ」と負けん気をのぞかせながら、「ノウミは、歳はとっているけれど、メジャーで通用するレベルだ」と最大限の賛辞を送った。
三振に倒れたオーストラリア代表・ステファン・ウェルチ=京セラドーム大阪
初実戦の 2月22日の紅白戦では 2回 4安打 3失点。そこからあっさり状態を上げてくるのはさすが。香田投手コーチも「前回からギアが上がった感じ。全く心配していませんよ」と納得顔だ。
いよいよシーズンに向けての調整に注目が集まる。
「教えませんよ。しっかり投げられるようにはしていきたいです」
茶目っ気たっぷりにはぐらかした。
ただ、広島との「3.31」開幕戦は、メッセンジャーが確定的。能見がこのまま毎週土曜日に投げていけば、自動的に「4.1」開幕 2戦目が“指定席”か。昨年の王者。でも、相性は悪くない。能見の2017年は、コイ斬りから始まりそうだ。
教育リーグ(阪神 5- 0ソフトバンク、 4日、タマスタ筑後)
狩野恵輔外野手が 4日、教育リーグ・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)に「6番・DH」で出場。 2打数 2安打 1打点と結果を出した“代打の切り札”に、掛布雅之 2軍監督も目を細めた。試合は 5- 0で完勝した。
“ひと振り稼業”への本格的な準備を始めたベテラン狩野が、さっそく快音を響かせた。 0- 0の 2回無死 2塁から 135キロを左前にはじき返すと、 3回二死 1、 2塁の第 2打席は中前適時打。教育リーグ初戦でマルチ安打をマークだ。
「だんだんと、いい感じにはなってきましたね」
2回に左前打を放った狩野恵輔外野手。“切り札調整”は順調だ=タマスタ筑後
2月の高知・安芸での 2軍キャンプから掛布 2軍監督と“二人三脚”。左足の壁の意識など、課題を 1つずつ解消してきた。「感覚として、いろいろ『こう思います』ということを(掛布 2軍監督に)話して、教えてもらってきました。(キャンプ中)継続してできていなかった部分をね」。
打撃フォームだけでなく、 1軍での代打起用を想定し、将に少ない打席数での起用を直訴。この日から“代打の神様調整”をスタートさせ、 2打席で退いた。
少ない打席で集中して結果を出す-。先を見据えた調整を行う狩野について、ミスタータイガースも「やろうとしていることと体がイコールになってきている」と状態のよさにうなずく。仕事人のギアが一段あがった。
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 日程と結果(02月)
2017年 公式戦 日程と結果(03月)
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