●前哨戦が嘘のように、ズバズバと采配がはまった。 1次リーグで最重要視していた初戦に快勝し、小久保裕紀監督(45)は選手たちと笑顔でハイタッチを交わした。45歳の青年監督が、正直な気持ちを吐露した。しかし、冷静にタクトを振るった。当初から掲げてきた足を使った攻撃。強化試合などで不振だった松田の「8番・3塁」での先発起用。一挙 5点を奪った 5回に、執念の采配が集約されていた。投球フォームが大きいキューバ投手の隙を突き、計 3盗塁。昨季わずか 2盗塁の中田翔内野手(27=北海道日本ハム)を走らせ、ビッグイニングのきっかけを作った。松田は 5回の 3ランを含む 4安打 4打点と大活躍。小久保監督はベンチ裏に選手らを集め「天地人」の意味を説いた。2009年にNHK大河ドラマにもなった「天地人」は「天の時(巡り合わせ)、地の利、人の和」について、戦国時代の武将、上杉謙信が語ったとされる逸話。読書家の指揮官は、勝利に必要な「3要素」、特に「人の和」=「団結」の重要性を熱く訴えた。 1次リーグ突破をへ、小久保監督は再び視線を鋭くした。
●「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の 1次リーグB組が開幕し、 2大会ぶりの優勝を狙う日本は、キューバとの初戦に11- 6で勝利を収めた。「4番・左翼」で先発出場した筒香嘉智外野手(25=DeNA)が 1回に先制適時打、 3点差に迫られた直後の 7回には自身の「WBC1号」となる右中間席への 2ランを放つなど、 2安打 3打点の活躍で勝利に導いた。「4大会」連続で白星発進を果たした日本は、 8日に豪州と対戦する。研ぎ澄ました“刀”を振り抜いた。日本の命運を左右する初陣。主砲・筒香のバットが、難敵キューバを粉砕した。日本のWBC初得点も、筒香がもたらした。 1回二死 2塁、内角へのスライダーにややタイミングを外されながらも、体勢を崩さずにすくい上げ、右翼線に運んだ。 1次リーグ初戦の初スイングで、ライバルの出はなをくじいた。 2番手・則本(楽天)がつかまり、 3点差に詰め寄られた直後。最悪の展開が頭をよぎる中、 4番が嫌な空気を一瞬で振り払った。普段から野球人気の低下を気にかけ、子供たちに夢を与えるプレーを心に誓っている。これが「4番」の心意気。侍ジャパンが、最強の「4番」とともに世界一奪還へ好発進を果たした。
●山田哲人内野手(24=ヤクルト)は「1番・DH」で先発出場。 1- 1の 4回に左越えの勝ち越し 2塁打を放った。本塁打性の打球を観客がフェンス際で捕球する“幻のアーチ”となったが、直後の 5回には一挙 5得点。侍打線に勢いをつける値千金の一打となった。小久保裕紀監督(45)は、積極的な“足攻”や不振だった松田宣浩内野手(33=ソフトバンク)の先発起用など、その采配で勝利を引き寄せた。大歓声に包まれた打球が、左中間席に伸びていく。 1- 1の四回、山田が大きな飛球を放ち、勝ち越し 2ラン…と思われたところで“待った”がかかった。観客の 1人がフェンス際で腕を伸ばし、打球をキャッチ。映像によるリプレー検証が行われ、 2塁打としてプレー続行となった。白星発進につながる勝ち越しの適時打。侍ジャパンの「WBC1」号は“幻”となったが、山田は「(フェンスを越えるか)ギリギリかなと思った。ウエートトレーニングして打球を飛ばしたい」と笑い飛ばした。鬱憤を晴らす第 3打席。山田の一打で活気づいた打線は直後の 5回に 5点を奪い、ゲームの主導権を握った。 1番打者として侍打線を引っ張り、 2大会ぶりの世界一を引き寄せる。記事をまとめてみました。
WBC 1次リーグB組(日本11- 6キューバ、 7日、東京D)
前哨戦が嘘のように、ズバズバと采配がはまった。 1次リーグで最重要視していた初戦に快勝し、小久保監督は選手たちと笑顔でハイタッチを交わした。
「正直、こんなにプレッシャーがかかるとは思わなかった。僕が一番、地に足がついていなかったんじゃないかというぐらい最初は緊張した。 5回ぐらいまでは落ちつかなかったですね」 45歳の青年監督が、正直な気持ちを吐露した。しかし、冷静にタクトを振るった。当初から掲げてきた足を使った攻撃。強化試合などで不振だった松田の「8番・3塁」での先発起用。一挙 5点を奪った 5回に、執念の采配が集約されていた。
勝利の瞬間、マウンドに選手たちが集まる。松田宣浩内野手(中央)は右手を挙げ、菊池涼介内野手(その左)、坂本勇人内野手(左)らと喜びを分かち合った=東京ドーム
投球フォームが大きいキューバ投手の隙を突き、計 3盗塁。昨季わずか 2盗塁の中田を走らせ、ビッグイニングのきっかけを作った。松田は 5回の 3ランを含む 4安打 4打点と大活躍。「(先発起用を)悩んでごめんなさいって感じ」と指揮官。常に前向きにチームを盛り上げてきた男は「スタメンで使ってもらったので、監督には感謝しないといけない」とうなずいた。
試合前のミーティング。小久保監督はベンチ裏に選手らを集め「天地人」の意味を説いた。2009年にNHK大河ドラマにもなった「天地人」は「天の時(巡り合わせ)、地の利、人の和」について、戦国時代の武将、上杉謙信が語ったとされる逸話。読書家の指揮官は、勝利に必要な「3要素」、特に「人の和」=「団結」の重要性を熱く訴えた。
お待ちかね、熱男! 松田宣浩内野手が 5回に 3ランを放ち、勝利を決定づけた=東京ドーム
14安打11得点の快勝。 8日の豪州戦の先発にはエース・菅野を指名した。「日本の一番のピッチャーに託して、球数(制限)いっぱい投げてもらいたい。とにかく明日勝って、 2勝したい」。 1次リーグ突破をへ、小久保監督は再び視線を鋭くした。
これぞ日本の 4番! 「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の 1次リーグB組が開幕し、 2大会ぶりの優勝を狙う日本は、キューバとの初戦に11- 6で勝利を収めた。「4番・左翼」で先発出場した筒香嘉智外野手(25=DeNA)が 1回に先制適時打、 3点差に迫られた直後の 7回には自身の「WBC1号」となる右中間席への 2ランを放つなど、 2安打 3打点の活躍で勝利に導いた。「4大会」連続で白星発進を果たした日本は、 8日に豪州と対戦する。
研ぎ澄ました“刀”を振り抜いた。日本の命運を左右する初陣。主砲・筒香のバットが、難敵キューバを粉砕した。
1回、先制の適時打を放った筒香嘉智外野手=東京ドーム
「(手応えは)あまりよくなかったです。点を取れるに越したことはないので、チームに点が入ってよかったと思います」
7- 4で迎えた 7回一死 1塁、高めに浮いた直球を強振した。打った本人はいつも通り冷静なコメントを並べたが、 4万4908人の観衆、日本列島を熱くする駄目押し弾。 2番手・則本(楽天)がつかまり、 3点差に詰め寄られた直後。最悪の展開が頭をよぎる中、 4番が嫌な空気を一瞬で振り払った。
1回、右適時打を放った筒香嘉智外野手=東京ドーム
日本のWBC初得点も、筒香がもたらした。 1回二死 2塁、内角へのスライダーにややタイミングを外されながらも、体勢を崩さずにすくい上げ、右翼線に運んだ。 1次リーグ初戦の初スイングで、ライバルの出はなをくじいた。
2月25日のソフトバンクとの練習試合(宮崎)に 0- 2で敗れて始まったWBCイヤー。“貧打”が叫ばれる中、同28日の台湾プロ野球選抜との壮行試合(ヤフオクドーム)、今月 3日の阪神との強化試合(京セラドーム)にも敗れ、チームは 2勝 3敗と低調なまま本番へ突入した。しかも相手は、若手主体のメンバーとはいえ国際大会で 4勝 7敗と大きく負け越すキューバだった。
7回、筒香嘉智外野手は豪快なスイングから 2ラン。 4番のバットが日本を勝利に導いた=東京ドーム
最初の 3試合で 4打点を稼いだ筒香も、ここ 2試合は 6打数無安打に終わっていた。それでも、前日 6日の公式会見で「どんなことがあっても『4番・筒香』だけは不動です」と不動の信頼を寄せてくれた小久保監督の思いに応え、先制打&駄目押し弾で打線の爆発を演出した。
そんな主砲に指揮官は「初回のタイムリーはチームを落ち着かせてくれた。追い上げられた後の駄目押しの 2ラン。ここで一発がほしいなと思ったところだった」と最敬礼した。
筒香が掲げる「4番」の理想像は「チームが打ってほしいときに打つ」。見事に理想を体現したが「 1回表の菊池さんのプレー(好守)や、(前打者の)青木さんが作ってくれた流れに乗って打つことができました」と周囲への感謝を忘れない辺りに、この男の頼もしさが凝縮されている。
勝利を決めると、左から筒香嘉智外野手、青木宣親外野手、平田良介外野手の外野陣は集まって刀を抜く“侍ポーズ”。結束も示しての白星発進だ=東京ドーム
「これだけのファンの方に来ていただき、声援をいただいた。こういうところでできる喜びもあるし、感謝の気持ちが大きいですね」
普段から野球人気の低下を気にかけ、子供たちに夢を与えるプレーを心に誓っている。「きょうは終わったので、あすに向けていい準備をして勝てるように頑張ります」。これが「4番」の心意気。侍ジャパンが、最強の「4番」とともに世界一奪還へ好発進を果たした。
★長蛇の列
侍ジャパンの船出に声援を送ろうと、雨が降る中、東京ドームには開場前から長蛇の列。 4万4908人が詰めかけた。岐阜県の会社員・鵜飼将利さん(30)は「必勝」と書かれたはちまきを巻いて応援。「世界一奪還をしてほしい」と期待した。神奈川・茅ケ崎市の主婦・小野貴子さん(44)は「いろいろな選手の応援をできるのが楽しみ」といい、静岡県から駆け付けたヤクルトファンで高校 3年の青木恵さん(18)は、山田を最も期待する選手に挙げて応援した。
4回、適時打を放った山田哲人内野手。最初は本塁打の判定だった=東京ドーム
WBC日本代表・山田哲人内野手は「1番・DH」で先発出場。 1- 1の 4回に左越えの勝ち越し 2塁打を放った。本塁打性の打球を観客がフェンス際で捕球する“幻のアーチ”となったが、直後の 5回には一挙 5得点。侍打線に勢いをつける値千金の一打となった。小久保裕紀監督は、積極的な“足攻”や不振だった松田宣浩内野手の先発起用など、その采配で勝利を引き寄せた。
大歓声に包まれた打球が、左中間席に伸びていく。 1- 1の四回、山田が大きな飛球を放ち、勝ち越し 2ラン…と思われたところで“待った”がかかった。
4回、山田哲人内野手の打球でビデオ判定に向かう審判団=東京ドーム
観客の 1人がフェンス際で腕を伸ばし、打球をキャッチ。映像によるリプレー検証が行われ、 2塁打としてプレー続行となった。白星発進につながる勝ち越しの適時打。侍ジャパンの「WBC1」号は“幻”となったが、山田は「(フェンスを越えるか)ギリギリかなと思った。ウエートトレーニングして打球を飛ばしたい」と笑い飛ばした。
自身初のWBC。「1番・DH」で先発出場した24歳は「前の打席はチャンスで打てなくて、『今度こそは』という気持ちで打席に入りました」と、巻き返しに燃えていた。 2回一死 1、 3塁からの鋭い当たりは 3塁手の正面を突いた。鬱憤を晴らす第 3打席。山田の一打で活気づいた打線は直後の 5回に 5点を奪い、ゲームの主導権を握った。
東京都内にある山田の自宅のリビングには、 1枚の手紙が飾られている。
4回、 3塁へ向かう途中に審判に 2塁へ戻るよう指示される山田哲人内野手=東京ドーム
「一緒に世界一を取ろう」
送り主は侍ジャパンの小久保監督。昨年11月の強化試合の後、手渡された。
「強化試合が終わればオフだったけど、気が引き締まりました。内容は言えませんが、僕だけに向けたメッセージもありました。頑張ろうと思いました」
小久保ジャパンに初めて招集されたのは2014年秋の日米野球。それ以降は、常に代表に選ばれてきた。2015年のレギュラーシーズンからプロ野球史上初の 2年連続トリプルスリー(打率 3割、30本塁打、30盗塁)を達成。その実績を引っさげて臨んだ舞台で責任を果たした。
「結構、緊張しました。大事なところで、しっかり打ててよかったです。きょうの勝ちは大きい」。 1番打者として侍打線を引っ張り、 2大会ぶりの世界一を引き寄せる。
この感じで行けば、世界一も間違い無いだろう! ガンバレ!日本!我らのサムライ・ジャパン!勝利を掴め!
2017年 公式戦 日程と結果(02月)
2017年 公式戦 日程と結果(03月)
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