●阪神が初回、キャンベルの 1号 2ランなどで 4点を先制。巨人は 2回に小林の適時打で 1点を返すも、阪神は 3回に 2点を追加。阪神は 4回以降、巨人の継投の前に無安打無得点。阪神は先発のメッセンジャーが力投し、巨人菅野と並んでハーラートップタイの「6勝」目。チームの連敗を「2」で止めた。
●阪神の打線改造が、いきなりハマった。この日は不振の糸井嘉男外野手(35)を今季初めて「1番」に置くオーダー。 1回、先頭糸井が大竹の内角速球系に詰まりながらも中前に落とした。自己ワーストの「28打席連続無安打」中だったが、16日中日戦以来、29打席ぶりの安打で出塁した。これに応えたのが 2番上本博紀内野手(30)だ。低めシュートを完璧にとらえ、ライナーで左中間を破った。 1塁から糸井が長駆生還する、先制の適時 2塁打になった。鬱積していた感情が一気にはき出されるようだった。おもしろいように打線がつながる。 1回に一挙 4点。やはり猛虎復活のカギは糸井だった。試合開始30分前。 3万8909人の観衆が驚いた。糸井が「3番」から「1番」に打順変更。開幕43試合目で糸井が昨年10月 1日の楽天戦(コボスタ宮城)以来となる「1番」に座ることは想定外だった。 1回。カウント 1- 1から大竹寛の内角直球に反応した。詰まっていたが、それでも 8試合&29打席ぶりの「H」ランプを確信した。続く上本の打球が左中間を破るのを確信すると、 2塁手前でスピードアップし、一気に本塁まで駆け込んだ。生還した際に手をポンと叩いて喜びを表すと、キャンベルが今季「1号2ラン」をかっ飛ばすなど、一気に虎祭り。 4試合ぶりの先制に金本知憲監督(49)はオーダー変更的中に納得顔だった。ヒットは 1安打だったが、 5点リードの 3回二死 2、 3塁でフルカウントからもぎとった四球も35打席ぶりだった。雨降って、地固まる。糸井がトンネルを抜けた。
●これが優勝するチームの勝ち方だ!! 阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(30)が 1回に来日「1号2ラン」を放つなど、 3打点の大暴れ。前日顔面死球の鳥谷敬内野手(35)の代役として「6番・3塁」で先発し、期待に応えた。アクシデントを乗り越えた虎は一丸ムードでG戦「800勝」! 貯金を「9」とし、 2位広島との差を「1ゲーム」に広げた。打球で聖地が真っ二つに割れた。地鳴りのような歓声に乗り、窮地の虎に救世主が登場だ。キャンベルが来日「1号」となる、バックスクリーンへ飛び込む 2ラン。鳥谷敬内野手の代役として、 2安打 3打点だ。苦境を救うから、人は彼を“助っ人”と呼ぶ。来日28打席目。待たせたが、チーム43試合目、ここぞの場面で出た。 2点を先制した直後の 1回二死 1塁。大竹寛の 124キロスライダーを一閃。低く強い弾道を中堅奥へ運んだ。来日初の 3打点で、チームは巨人戦通算「800勝」に到達だ。好調虎打線を引っ張ってきた鳥谷が、前日の顔面死球で流血し鼻骨を骨折。フェースガードを装着してベンチスタートという緊急事態だった。だが「6番・3塁」に入り、 2日のヤクルト戦(神宮)以来18試合ぶりにスタメン出場した代役の猛爆で連敗も「2」で止まった。試合がなかった 2位広島を「1ゲーム」差に引き離した。新しい力が窮地を救う現状は、まさに強いチームの形だ。着々と日本野球への順応を進めてきたC砲が真価を見せ、Vへ突き進む虎はさらなる化学反応が進む。この救世主は、 3塁だけでなく 1塁も左翼も守れる。いつでも、どこでも、虎を救い続けてくれる。
●24日の巨人戦で頭部死球を受けて鼻骨を骨折した鳥谷敬内野手が 6回二死走者なしで代打出場した。鼻をカバーする黒いフェースガードをつけて登場。右腕桜井と対戦して速球を 2度ファウルしたが、外角速球をとらえきれず、 3ゴロに倒れた。それでも甲子園の大観衆から割れんばかりの拍手で復帰をたたえられ、鳥谷は試合後照れ笑い。プロ野球歴代 2位の「1795試合連続出場」に伸ばした。試合前に金本知憲監督に対しては「スタメンでもいけます」と直訴。初球からフルスイングした不屈の男の闘志がチームに乗り移り、連敗を「2」で止めた。地鳴りのような大歓声が、黒いフェースガードの男に注がれる。 4球目を 3ゴロ。 1塁へ全力で駆け抜け、ベンチに戻る。そこでも拍手と声援は途切れることはなかった。危ぶまれた連続試合出場を「1795」に伸ばしたことに納得などしない。危ぶまれた連続試合出場を「1795」に伸ばしたことに納得などしない。“出続ける男”はスタメンに名を連ねてこそ、の価値観を持つ。だから、 1打席だけの出場を詫びた。前夜(24日)の悪夢。吉川光夫投手から顔面死球を受けた。見る者が言葉を失う流血。尼崎市内の病院での診断結果は「鼻骨骨折」だった。金本監督はブレーキをかけた。出続ける難しさを誰よりも知る指揮官が「代打」を選択したのだから、鳥谷も従うしかない。恐怖を味わってわずか一夜。さらに、生まれて初めて体験する戦闘スタイル。フェースガードの奥。涼しい目が光る。ポーカーフェースは、こんな時も変わらない。さあ、26日は、どんな形で連続試合出場の数字を積み重ねるのだろう。
●迷いのない球筋を思い通りに操って、甲子園の電光掲示板には何度も「K」マークが浮かび上がった。汗を飛ばし、歯を食いしばりながらランディ・メッセンジャー投手(35)が巨人打線を圧倒した。不敵な笑みを浮かべて 8回 5安打10奪三振の 1失点の内容を振り返った。今季 3度目となる 2桁奪三振で、リーグ歴代13位タイの通算22度目。新たな勲章は宿敵の「4番」を封じて手に入れた。 1回二死 1塁で阿部を高めの 148キロで空振り三振に斬ると、その裏に打線が爆発し 4点をもらった。 2回に 1点を返され、 3回二死 1塁で迎えた阿部との“第2ラウンド”はカウント 1- 2から、力勝負ではなくワンバウンドになる 119キロで空を切らせた。 3番・坂本勇人には 2打数 1安打 2四球も主砲は 4の 0で 2三振。硬軟織り交ぜて気勢をそいでいった。 7回二死で長野から奪ったこの日10個目の三振で通算「1192」とし、現役選手では成瀬(ヤクルト)を抜き、11位に浮上。積み重ねてきた数々の記録は時計の針との戦いを制してきたからこそだ。試合後、ハーラートップタイの「6勝目」を手にした右腕は心の底から鳥谷の早期復帰を喜んだ。休まない鳥谷流の“仕事の流儀”をリスペクトしてきた。今度は自分が大きな背中で虎投とチームを引っ張っていく。
記事をまとめてみました。
<阪神 6- 1巨人>◇25日◇阪神甲子園球場
阪神が初回、キャンベルの 1号 2ランなどで 4点を先制。巨人は 2回に小林の適時打で 1点を返すも、阪神は 3回に 2点を追加。
巨人は 5回二死 1、 3塁の反撃機を迎えたが、阿部が左飛で得点できず。阪神は 4回以降、巨人の継投の前に無安打無得点。
阪神は先発のメッセンジャーが力投し、巨人菅野と並んでハーラートップタイの「6勝」目。チームの連敗を「2」で止めた。巨人大竹寛は「3敗」目。
5回表巨人二死 1、 3塁、ピンチに阿部を左飛に打ち取り指をはじくメッセンジャー=阪神甲子園球場
阪神の打線改造が、いきなりハマった。この日は不振の糸井を今季初めて「1番」に置くオーダー。 1回、先頭糸井が大竹の内角速球系に詰まりながらも中前に落とした。自己ワーストの「28打席連続無安打」中だったが、16日中日戦以来、29打席ぶりの安打で出塁した。
これに応えたのが 2番上本だ。低めシュートを完璧にとらえ、ライナーで左中間を破った。 1塁から糸井が長駆生還する、先制の適時 2塁打になった。上本は「追い込まれてしまいましたが、コンパクトにバットを出すことができました。先制することができてよかったです」と話した。
1回裏阪神無死 1塁、上本博紀内野手の左中間をやぶる先制適時 2塁打で 1塁から一気に生還する糸井嘉男外野手放った=阪神甲子園球場
鬱積していた感情が一気にはき出されるようだった。おもしろいように打線がつながる。 1回に一挙 4点。やはり猛虎復活のカギは糸井だった。
「勝ってよかった。それだけです。よくなるように努力します」
試合開始30分前。 3万8909人の観衆が驚いた。糸井が「3番」から「1番」に打順変更。鼻骨骨折の鳥谷がスタメンから外れざるを得ない状況は予想できたが、開幕43試合目で糸井が昨年10月 1日の楽天戦(コボスタ宮城)以来となる「1番」に座ることは想定外だった。
阪神移籍後初めて 1番で起用され、 1回、中前打を放った糸井嘉男外野手。トンネル脱出だ=阪神甲子園球場
1回。カウント 1- 1から大竹寛の内角直球に反応した。詰まっていたが、それでも 8試合&29打席ぶりの「H」ランプを確信した。中堅手・立岡の前に打球が落ちる。 1塁ベース上で糸井はわずかにほほえんだ。
続く上本の打球が左中間を破るのを確信すると、 2塁手前でスピードアップし、一気に本塁まで駆け込んだ。生還した際に手をポンと叩いて喜びを表すと、キャンベルが今季「1号2ラン」をかっ飛ばすなど、一気に虎祭り。 4試合ぶりの先制に金本監督は「糸井が出ることによって相乗効果といいますか」とオーダー変更的中に納得顔だった。
1回、安打を放った糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
前夜からの雨のため、試合前練習は室内で行われた。 2日連続で行った早出特打では指揮官も付き合った。糸井が「1番」起用を伝えられたのは、そのとき。通常のフリー打撃を終えた後はおよそ 5分にもわたって、打撃フォームを直接指導された。
トンネル脱出へ、まさに二人三脚。金本監督は「(「1番」は)気分転換。まっさらな打席でね、気分新たに。すごく前向きにとらえてくれた」と喜ぶと、糸井も「いろいろと考えてやってくれていると思います」と首脳陣に感謝した。
1回、上本博紀内野手の適時 2塁打で生還した糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
ヒットは 1安打だったが、 5点リードの 3回二死 2、 3塁でフルカウントからもぎとった四球も35打席ぶりだった。雨降って、地固まる。糸井がトンネルを抜けた。
◇データBOX◇
◎…阪神・糸井がオリックス時代の昨年10月 1日の楽天戦(コボスタ宮城)以来の「1番」。昨年は33試合に出場し、打率 0.328、 6本塁打、15打点。「1番」の通算成績は 117試合で打率 0.287、 9本塁打、28打点。
1回、来日「1号2ラン」を放ったエリック・キャンベル内野手。前日顔面死球を受けた鳥谷敬内野手に代わって先発し、千金の一発=阪神甲子園球場
これが優勝するチームの勝ち方だ!! 阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(30)が 1回に来日「1号2ラン」を放つなど、 3打点の大暴れ。前日顔面死球の鳥谷敬内野手(35)の代役として「6番・3塁」で先発し、期待に応えた。アクシデントを乗り越えた虎は一丸ムードでG戦「800勝」! 貯金を「9」とし、 2位広島との差を「1ゲーム」に広げた。
打球で聖地が真っ二つに割れた。地鳴りのような歓声に乗り、窮地の虎に救世主が登場だ。キャンベルが来日「1号」となる、バックスクリーンへ飛び込む 2ラン。前日24日に悪夢の顔面死球を受けた鳥谷の代役として、 2安打 3打点だ。苦境を救うから、人は彼を“助っ人”と呼ぶ。
「アリガトウゴザイマス! これほど時間がかかるとは思わなかったけど、一本出て、よかったと思います」
鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
来日28打席目。待たせたが、チーム43試合目、ここぞの場面で出た。 2点を先制した直後の 1回二死 1塁。大竹寛の 124キロスライダーを一閃。低く強い弾道を中堅奥へ運んだ。「頭を越えろと思った。あまりセンターに本塁打を打ったこともなかった」と自身もビックリの放物線で、 1回から 4得点。C砲は 4- 1の 3回にも右中間への適時 2塁打。来日初の 3打点で、チームは巨人戦通算「800勝」に到達だ。
好調虎打線を引っ張ってきた鳥谷が、前日の顔面死球で流血し鼻骨を骨折。フェースガードを装着してベンチスタートという緊急事態だった。だが「6番・3塁」に入り、 2日のヤクルト戦(神宮)以来18試合ぶりにスタメン出場した代役の猛爆で連敗も「2」で止まった。金本監督も「( 2ランは)やっぱり大きかったし、タイムリーもよかった。チーム内の争いもし烈になってきたのかなと思う」とうなずいた。
1回、エリック・キャンベル内野手が 2点本塁打を放った=阪神甲子園球場
キャンベルは「妻は子供の面倒を見るのが大事な仕事。自分も野球のことは話さないようにしている」という家族思いの一面も持つ。だが、球場では日本野球について考え続けた。先週16~21日の連戦中には、打席での両足の幅を狭めると決心した。
「日本は米国ほど速い球を投げる投手が少ないからね」。変化を受け入れ、20日のヤクルト戦(神宮)からは代打で 2安打 1四球と 3打席連続出塁。ベンチで投手の配球や打者の打ち方に目をこらし、アジャストを進めた。 5打席連続三振もあり、一時は 2軍降格危機もあったが「あれだけ一生懸命やっている選手は落とせない」と信じ続けてくれた金本監督に、結果で恩返しだ。
試合がなかった 2位広島を「1ゲーム」差に引き離した。新しい力が窮地を救う現状は、まさに強いチームの形だ。着々と日本野球への順応を進めてきたC砲が真価を見せ、Vへ突き進む虎はさらなる化学反応が進む。
1回、 2点本塁打を放ったエリック・キャンベル内野手を迎える金本知憲監督=阪神甲子園球場
キャンベルは鳥谷について「彼はチームリーダー。いつも引っ張ってくれる。きょうも同じような形で球場にきて同じような形で(練習や出場を)続けている。本当にすごい」と称えた。この救世主は、 3塁だけでなく 1塁も左翼も守れる。いつでも、どこでも、虎を救い続けてくれる。
◇データBOX◇
◎…阪神が巨人戦通算「800勝」(1035敗68分け。勝率 0.436。 1リーグ時代も含む)。 1勝目は81年前の1936年 7月15日で、 8- 7で勝利した。「800勝」の内訳は、 1リーグ時代に85勝(84敗 3分け。同 0.503)。セ・パの 2リーグに分立した1950年以降で 715勝( 951敗65分け。同 0.429)。
6回裏阪神二死、代打鳥谷敬内野手は 3塁ゴロを放った放った=阪神甲子園球場
24日の巨人戦で頭部死球を受けて鼻骨を骨折した鳥谷敬内野手が 6回二死走者なしで代打出場した。
鼻をカバーする黒いフェースガードをつけて登場。右腕桜井と対戦して速球を 2度ファウルしたが、外角速球をとらえきれず、 3ゴロに倒れた。それでも甲子園の大観衆から割れんばかりの拍手で復帰をたたえられ、鳥谷は試合後「(大歓声すぎて)申し訳ないです」と照れ笑い。プロ野球歴代 2位の「1795試合連続出場」に伸ばした。
6回、代打で出場し、 3ゴロに倒れた鳥谷敬内野手。フェースガードをつけて 1塁まで全力疾走した=阪神甲子園球場
24日に顔面死球を受け、途中交代した鳥谷敬内野手が25日の巨人戦(甲子園)の 6回に代打で出場( 3ゴロ)し、継続中の歴代 2位の連続試合出場を「1795」に伸ばした。球団から鼻骨骨折が発表されたが、試合前に金本知憲監督に対しては「スタメンでもいけます」と直訴。初球からフルスイングした不屈の男の闘志がチームに乗り移り、連敗を「2」で止めた。
地鳴りのような大歓声が、黒いフェースガードの男に注がれる。
「上本に代わりまして代打・鳥谷~」
6回二死無走者。阪神ファンはもちろん、巨人ファンも。甲子園 360度からの拍手を受け、不屈の男はグラウンドに戻ってきた。それが当然のように。
初球から振った。 2球目もスイングして連続ファウル。 4球目を 3ゴロ。 1塁へ全力で駆け抜け、ベンチに戻る。そこでも拍手と声援は途切れることはなかった。
「申し訳ないです」
鳥谷敬内野手は 3ゴロに倒れたが、初球から振っていった=阪神甲子園球場
試合後。大声援に対する感想だった。危ぶまれた連続試合出場を「1795」に伸ばしたことに納得などしない。“出続ける男”はスタメンに名を連ねてこそ、の価値観を持つ。だから、 1打席だけの出場を詫びた。
「行けます」
試合前。スタメンは? 問われた背番号「1」は、そう答えた。凄みさえ感じさせる決断に、誰もが圧倒された。
どう考えたって無理だろう…。あの惨劇を見れば、それが常識だった。前夜(24日)の悪夢。吉川光から顔面死球を受けた。見る者が言葉を失う流血。尼崎市内の病院での診断結果は「鼻骨骨折」だった。発表されたのは一夜明けたこの日午後 2時45分。しかし、不死身の男は、その直後に室内練習場に登場。けがの重さをうかがわせるフェースガードの下は、相当に腫れ上がっているはず。なのに、普通にノックを受け、普通にフリー打撃を行う。そして…。
「見ている方が違和感はあるでしょう。視界は良好です」
報道陣を安心させた。
死球を受け倒れた鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場
ただ、金本監督はブレーキをかけた。
「『スタメンでもいける』と本人はいってましたけど(笑)。さすがにちょっと…僕が止めました(苦笑)」
出続ける難しさを誰よりも知る指揮官が「代打」を選択したのだから、鳥谷も従うしかない。
恐怖を味わってわずか一夜。さらに、生まれて初めて体験する戦闘スタイル。怖さは? 違和感は?
「いや、全然。ゲームはね」
痛みはない?
「いや、もう痛みは全然」
フェースガードの奥。涼しい目が光る。ポーカーフェースは、こんな時も変わらない。さあ、26日は、どんな形で連続試合出場の数字を積み重ねるのだろう。
★G・吉川光夫投手が謝罪
巨人・吉川光夫が試合前、鳥谷を訪ねて謝罪した。前日の 5回、顔面付近に死球を与え、危険球による退場処分を受けた。「本当に申し訳ないことをした。気にしなくていいよ、といっていただきました。グラウンドに出てこられて、僕としては安心した部分もあります」と安堵の表情を浮かべた。
近鉄・チャーリー・マニエル外野手
☆あらかると
★チャーリー・マニエル外野手(近鉄):1979年 6月 9日のロッテ戦(日生)で八木沢荘六の投球をあごに受けて骨折。あごの部分にアメフットのガードがついた特注ヘルメットで復帰。
★秋山幸二外野手(ダイエー):1999年 9月 9日の西武戦(福岡ドーム)で松坂の投球を顔面に受け、左頬骨を骨折。同18日のロッテ戦(同)に左あごをカバーする器具を取り付けたヘルメットで代打で出場した。
★宮本恒靖選手(G大阪):2002年サッカーW杯日韓大会直前に鼻を骨折。マジックで黒く塗ったフェースガードを着用。「バットマン」と呼ばれた。
★中島裕之内野手(西武):2005年 5月 7日の広島戦(広島)で打球を顔面に受け、右頬骨骨折。同26日のヤクルト戦(神宮)にアクリル製のガードがついたヘルメットをかぶって出場。
元ダイエー・秋山幸二外野手
迷いのない球筋を思い通りに操って、甲子園の電光掲示板には何度も「K」マークが浮かび上がった。汗を飛ばし、歯を食いしばりながらメッセンジャーが巨人打線を圧倒した。
「その状況で三振でとるアウトが一番理想的ならそれがいいと思うし、きょうはその通りにできたと思うよ」
不敵な笑みを浮かべて 8回 5安打10奪三振の 1失点の内容を振り返った。今季 3度目となる 2桁奪三振で、リーグ歴代13位タイの通算22度目。新たな勲章は宿敵の「4番」を封じて手に入れた。
巨人打線を封じ込んだランディ・メッセンジャー投手。10三振を奪いハーラートップに並ぶ「6勝目」を手にした=阪神甲子園球場
1回二死 1塁で阿部を高めの 148キロで空振り三振に斬ると、その裏に打線が爆発し 4点をもらった。 2回に 1点を返され、 3回二死 1塁で迎えた阿部との“第2ラウンド”はカウント 1- 2から、力勝負ではなくワンバウンドになる 119キロで空を切らせた。 3番・坂本勇には 2打数 1安打 2四球も主砲は 4の 0で 2三振。硬軟織り交ぜて気勢をそいでいった。
7回二死で長野から奪ったこの日10個目の三振で通算「1192」とし、現役選手では成瀬(ヤクルト)を抜き、11位に浮上。積み重ねてきた数々の記録は時計の針との戦いを制してきたからこそだ。
お立ち台のエリック・キャンベル内野手とランディ・メッセンジャー投手=阪神甲子園球場
来日 8年目。きっちりスケジュール通りに動く日本流を受け入れ、行動に移す。その背中を、後輩も見ている。 2月の沖縄・宜野座での 1軍キャンプで今季新加入のメンデスは感化され、今は10分前行動を意識する。マウンドを降りても模範を示し、チームを引っ張ってきた。
試合後、ハーラートップタイの「6勝目」を手にした右腕は心の底から鳥谷の早期復帰を喜んだ。
「本当に信じられない。超人だよ。(来日) 1年目からマシーンと呼んでいたんだ」。休まない鳥谷流の“仕事の流儀”をリスペクトしてきた。今度は自分が大きな背中で虎投とチームを引っ張っていく。
お立ち台で手を振るランディ・メッセンジャー投手。視線の先は愛する家族?=阪神甲子園球場
◇データBOX◇
◎…メッセンジャーが10奪三振を奪い、今季 3度目の「2桁奪三振」を記録。これで通算22度目(2011年 1回、2012年 1回、2013年 4回、2014年 4回、2015年 5回、2016年 4回)の「2桁奪三振」となりセ・リーグでは、秋山登(大洋)、桑田真澄(巨人)に並ぶ「13位」タイ、助っ人では両リーグ合わせて歴代 1位。日本記録は金田正一(国鉄、巨人)の 103回。
◎…通算三振を「1192」とし、「1191」の成瀬善久(ヤクルト)を抜き、現役11位に浮上。
G軍菅野による「江戸の敵をナニワで!」とばかりに始まった連敗を、メッセンジャーが止めた!今日は(藤浪)晋太郎クンが登板だ!ハマのD軍をやっつけろ!
今シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(05月)
2017年 公式戦 日程と結果(06月)
日本野球機構(NPB)は 4月28日、オールスターゲームの新しい冠協賛社が、就職活動サイトなどを運営するマイナビに決まったと発表した。契約は2019年まで。正式名称は「マイナビオールスターゲーム2017」となり、第 1戦は 7月14日午後 7時からナゴヤドームで、第 2戦は同15日午後 6時からZOZOマリンで行われる。
2008年から冠協賛社だったマツダは昨季限りで契約満了となった。
ファン投票は 5月16日から 6月18日まで公式戦開催球場、はがき、パソコン・スマートフォンおよび携帯電話によって行われ、最終結果は 6月26日、選手間投票の結果は同29日、監督推薦を含む最終メンバーは 7月 3日に発表される。
入場券の購入方法などは、NPBの公式サイトhttp://npb.jp/で。
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。