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阪神が交流戦勝ち越し!原口、藤平撃ち5号2ラン!鳥谷、8回値千金のダメ押し打!岩貞3勝目!

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阪神が 2回に原口の「5号2ラン」で先制した。楽天は 3回、三好が今季「1号のソロ」を放ち、 1点差に詰め寄った。中盤は両チームともに無得点。楽天打線は阪神先発の岩貞に完全に抑えられ、阪神も 4回二死 1、 2塁の好機を生かせなかった。阪神岩貞は 7回を 1安打 1失点で投げきり、「3勝」目。阪神は継投で最少リードを守り、 2年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。

楽天・星野仙一球団副会長(70)が16日、久しぶりに甲子園に姿を見せて「やっぱり、ここは最高やね」。グラウンドでは阪神・四藤慶一郎球団社長(56)、高代延博(63)、矢野燿大(48)らのコーチ陣、高山俊外野手(23)、糸原健斗内野手(24=JX-ENEOS)らの明治大學勢に福留孝介外野手(40)から挨拶を受けて、握手を交わした。12年ぶりのリーグ優勝へのポイントはプロセス。投手は先頭打者への四球は厳禁。打者は犠打の精度を上げるなど、基本プレーの徹底を訴えた。挙党一致を求めていた。

阪神が原口文仁捕手(25)の「2ラン本塁打」で先制した。 2回、鳥谷敬内野手(35)が内野安打で出塁した一死 1塁で、楽天の新人・藤平尚真投手(18=横浜高校)の初球 137キロ直球をとらえ左中間スタンドへ一直線運んだ。出場10試合ぶりの今季「5号」で 2点先制に成功した。同級生・岩貞祐太投手(25)へ大きなプレゼントとなる「先制2ラン」だ。育成も味わい、はい上がってきた 8年目の苦労人が、 1年目にデビューしたドラ 1に、見事にプロの洗礼を浴びせた。「風もフォローでしたし、外の甘めに来たボールをしっかり芯で捉えることができました」と狙い通りの「今季5号」で、 2点先制に成功した。原口は15日の西武戦でも延長10回にサヨナラ打を放っており、連日の活躍となった。打った瞬間、スタンドインを確信し、原口はゆっくりと歩き出した。金本知憲監督(49)に通算「100勝」を贈った15日の劇的サヨナラ打から一夜明け、“孝行息子”がまた打った。初心を忘れないことが、プロとしての確かな原動力となっている。金本監督もその活躍に目を細めた。一時の不振を抜け、打棒を取り戻してきた原口が、鯉追撃の原動力となる。

鳥谷敬内野手がダメ押しタイムリーを放った。 1点リードの 8回二死満塁。楽天久保の外角の変化球を中前に運び、走者 2人を生還させた。グラブを差し出した右腕・久保裕也投手(37)がマウンドで転がる。勝負あり-。誰もがそう確信する鳥谷の鋭い打球が、 2遊間を破った。高山の代走だった 2走・俊介外野手(29)も悠々生還。 2- 1の 8回二死満塁。中谷が見逃し三振を喫した後、若手の“ミス”をカバーすべく、チェンジアップをとらえた。今季20度目のマルチ安打で、 6日のオリックス戦(京セラ)以来、 9試合ぶりとなる打点。金本監督もうなずいたが、その直前の守備でみせた姿こそ、最も求めていたものかもしれない。 8回先頭・松井稼の飛球。 3塁・鳥谷は最初、ファウルエリアに歩を進め、上空をみた。ところが、このときの風は左翼から右翼へ、いつもとは真逆。とととっと再びインフィールドに戻ったが…。遊撃・北條とモロに接触。それでも、飛びついてつかんだ白球を、最後まで放すことはなかった。前カードから左翼を守る福留も 6回先頭で茂木栄五郎内野手(23)のライナー性の打球をダイビングキャッチした。就任以来、口酸っぱく言い続けてきた球際への執念が形になってきた。

先発の阪神岩貞祐太投手が 7回 1失点で「3勝」目を手にした。立ち上がりから終始安定した投球を披露。打たれた安打と失点は 3回、三好に浴びたソロの 1発のみだった。昨季は10勝を挙げるなど、開幕ローテーション入りを果たすも 5月20日に再調整を理由に 2軍落ち。だが自力ではい上がり、 5月 3日以来の復活白星を挙げた。金本監督は合格点を与えた。苦しんできた左腕の復活星で、過去 5度、“Aクラス確率100%”の交流戦勝ち越しも決定。「2連勝」で貯金を今季最多「12」とした。 360度黄色に染まり、「岩貞コール」が銀傘にこだまする。無数のフラッシュを浴びながら、岩貞がお立ち台に上がった。今季の甲子園初星。やっと、この景色が見られた。本拠地でのヒーローインタビューも、もちろん今季初。第一声は謝罪だった。帽子のつばに手をやり、ペコリと頭を下げた。チームも 2年ぶりの交流戦の勝ち越しが決定。勝ち越した過去 5度のシーズンはすべて「Aクラス」入り。優勝へ向けて、まずは吉兆をもたらす復活星となったが…。悩んでいた 5月中旬。練習後にクラブハウスへ戻る際、ブルペンで能見篤史投手(38)の投球練習が目にとまった。軸足にしっかり体重を乗せ、しなやかに左腕を振り抜く。理想の体重移動。改めて“お手本”を目に焼き付けた。フォームも作り直し、精神面でも、 1回から「中継ぎで登板する気持ち」で投げる意識に変えた。今季最多タイの貯金「12」で、首位広島と「2ゲーム」差に縮めた。もう迷わない。復活した背番号「17」が“遅れ”を取り戻す時間は、まだ十分ある。

ゲームセットの瞬間を迎え、聖地に黄色い風船が舞うなかマウンド付近でポンっとグラブをたたいた。ラファエル・ドリス投手(29)が 1点を失いながらも、リーグトップを独走する節目の「20セーブ」目をあげた。いつもの陽気な性格はグラウンドには持ち込まない。試合後も緊張の“余韻”からか、淡々と振り返った。 4- 1の 9回。先頭の茂木を 3球三振、続く岡島豪郎外野手のバットもフォークで空を切らせた。結果は振り逃げになったが、ペゲーロからも 153キロで空振りを奪った。二死 2塁から代打・聖澤諒外野手(31)の右中間への適時 2塁打で 2日の北海道日本ハム戦(甲子園)以来、 5試合ぶりの失点こそ記録したが、最後はゼラス・ウィーラー内野手(30)を右飛に仕留め、きっちりリードを守りきった。金本監督も「40を超えるペースですからね」と笑顔。登板過多、体調管理には十分注意すると強調した上で、熱い期待を寄せた。“トリ”は任せろ。絶対的守護神がベンチの信頼に応え続ける。記事をまとめてみました。

 

 

 <日本生命セ・パ交流戦:阪神 4- 2楽天>◇16日◇阪神甲子園球場

 阪神が 2回に原口の「5号2ラン」で先制した。楽天は 3回、三好が今季「1号のソロ」を放ち、 1点差に詰め寄った。

 中盤は両チームともに無得点。楽天打線は阪神先発の岩貞に完全に抑えられ、阪神も 4回二死 1、 2塁の好機を生かせなかった。

 阪神岩貞は 7回を 1安打 1失点で投げきり、「3勝」目。阪神は継投で最少リードを守り、 2年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。楽天藤平はプロ初黒星。

 阪神先発の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場

 阪神が 2年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。 2回に原口が「先制2ラン」を放つと、先発岩貞が 7回を「ソロ本塁打」の 1安打だけに抑えた。 8回には鳥谷が 2点タイムリーを放ち、パ・リーグの首位楽天に逃げ切り勝ちを収めた。試合後の金本知憲監督の談話は以下の通り。

 -序盤から主導権を握った

 金本監督:原口の「2ラン」で先制して、岩貞がソロ本塁打の 1本に抑えてくれた。優位に運べたかなと思っている。

 -原口が昨日に続いて打った

 金本監督:(北海道)日本ハム戦の岡崎太一を思い出すような、 2試合連続のいい活躍だった。

 -福留が好守で助けた

 金本監督:孝介がああいうプレーをすると、チーム全体が締まる。自分たちもしっかり守らないといけないという雰囲気になる。ピッチャーの気合も入ると思う。ビッグプレーでしたね。

 原口文仁内野手は左越え 2点先制本塁打を放ち、金本知憲監督(左)とタッチした=阪神甲子園球場

 -岩貞の投球内容は

 金本監督:いい時の岩貞と比べるとまだまだかなと思うが、万全ではない中で 7回を 1点に抑えたのはナイスピッチングです。

 -鳥谷のタイムリーも大きかった

 金本監督:あれで勝利を確信できた。中谷が三振して、ベテランがフォローし、 2点を取ってくれて、いい働きだった。

 -糸井、上本抜きで戦っている

 金本監督:ベストオーダーではないが、その分、みんなでカバーしながら、やっていくしかないので。

 -交流戦の勝ち越しを決めた

 金本監督:ホッとしています。

 

 試合前、中日時代の“愛弟子”福留孝介外野手(右)と握手する楽天・星野仙一副会長=阪神甲子園球場

 楽天・星野仙一球団副会長が16日、久しぶりに甲子園に姿を見せて「やっぱり、ここは最高やね」。グラウンドでは阪神・四藤球団社長、高代、矢野らのコーチ陣、高山、糸原らの明大勢に福留から挨拶を受けて、握手を交わした。

 「今年のタイガースの選手はウチの選手もそうやけども、目の色が違う」と変化を実感。日本シリーズでの対決を心待ちにしているが「とにかく 8月末まで、けが人が出ないように、それだけは注意してほしい」と祈るような口調で語った。

 12年ぶりのリーグ優勝へのポイントはプロセス。「結果オーライはアカン。 9月以降はそれでもエエけど、今は過程を大事にしてほしい」。投手は先頭打者への四球は厳禁。打者は犠打の精度を上げるなど、基本プレーの徹底を訴えた。

 「あとはOB連中が黙っていること。それに尽きる」と最後は星野節を炸裂。挙党一致を求めていた。

 

  2回裏阪神二死 1塁、原口文仁内野手は中越え「2点本塁打」を放った=阪神甲子園球場

 阪神が原口文仁捕手の「2ラン本塁打」で先制した。 2回、鳥谷敬内野手が内野安打で出塁した一死 1塁で、楽天の新人・藤平の初球を左中間スタンドへ運んだ。今季「5号」で 2点先制に成功した。

 「風もフォローでしたし、打球方向を少しレフト方向に意識して、外の甘めに来たボールをしっかり芯で捉えることができました」と狙い通りの「今季5号」で、 2点先制に成功した。原口は15日の西武戦でも延長10回にサヨナラ打を放っており、連日の活躍となった。

  2回、左中間に「先制2ラン」を放った原口文仁内野手=阪神甲子園球場

 打った瞬間、スタンドインを確信し、原口はゆっくりと歩き出した。金本監督に通算「100勝」を贈った15日の劇的サヨナラ打から一夜明け、“孝行息子”がまた打った。 2日続けてのお立ち台だ。

 「必死のパッチで打ちました!! 鳥谷さんの全力疾走で内野安打をもぎとって。自分もつなぐ意識で、タイミングを合わせていきました」

  2回一死 1塁。楽天のD 1位、プロ初登板先発だった藤平尚真投手(横浜高校)の初球 137キロ直球をとらえた。打球は左翼席へ一直線。出場10試合ぶりの「5号」は、同級生・岩貞へ大きなプレゼントとなる「先制2ラン」だ。育成も味わい、はい上がってきた 8年目の苦労人が、 1年目にデビューしたドラ 1に、見事にプロの洗礼を浴びせた。

 プロの洗礼-。 2回、原口文仁内野手が藤平尚真投手から「先制2ラン」を放った=阪神甲子園球場

 原口は今でも、自分がプロ野球選手だということが不思議に感じるという。「小学校のころ、東京ドームに観戦へ行ったときに中日のチームバスが横を通ったんです。川上憲伸さんが見えて、必死に手を振ったんですけど…。そう考えたら、ここにいるだけで、すごいんですよね!!」

  5月30日からのロッテ 3連戦(ZOZOマリン)。出番こそ少なかったものの、イニング間のキャッチボールで、スタンドに子どもを探してボールを投げ込んだ。決して背伸びはしない-。初心を忘れないことが、プロとしての確かな原動力となっている。

  2回裏阪神一死 1塁、 2点本塁打を放った原口文仁内野手は、ベンチ前でナインと笑顔でタッチ=阪神甲子園球場

 金本監督も「(北海道)日本ハム戦の岡崎太一( 6月 3、 4日に連日のお立ち台)を思い出すような、 2試合連続でいい活躍でした」と、その活躍に目を細めた。一時の不振を抜け、打棒を取り戻してきた原口が、鯉追撃の原動力となる。

◇データBOX◇

◎…原口は 6月 2日の北海道日本ハム戦(甲子園)以来、出場10試合ぶりの本塁打。

◎…阪神が高卒 1年目の投手と先発で対戦するのは、昨年の小笠原慎之介投手(中日)以来。 8月14日の京セラでは 3回 2/3を 5点、 9月25日のナゴヤドームでは 5回を 3点で、ともに黒星をつけた。

◎…楽天戦では2012年 5月20日(甲子園)に、この日の藤平と同様、高卒 1年目でプロ初登板先発した釜田佳直投手と対戦。 3回 3点で勝ち負けはつかず。

 

 鳥谷敬内野手がダメ押しタイムリーを放った。 1点リードの 8回二死満塁。楽天久保の外角の変化球を中前に運び、走者 2人を生還させた。

 「何とか打ててよかった。ストレートかフォークを頭に入れて、いきました」。 2回には内野安打を記録し、 2戦ぶりのマルチ安打。「2000安打」まで、残り「66本」とした。

  8回裏阪神二死満塁、鳥谷敬内野手は中前適時打を放った=阪神甲子園球場

 グラブを差し出した右腕・久保がマウンドで転がる。勝負あり-。誰もがそう確信する鳥谷の鋭い打球が、 2遊間を破った。

 「なんとか(走者を)かえせて、よかったです」

 高山の代走だった 2走・俊介も悠々生還。 2- 1の 8回二死満塁。中谷が見逃し三振を喫した後、若手の“ミス”をカバーすべく、チェンジアップをとらえた。

 今季20度目のマルチ安打で、 6日のオリックス戦(京セラ)以来、 9試合ぶりとなる打点。金本監督も「あれで勝利を確信できた。本当にいい働きでした」とうなずいたが、その直前の守備でみせた姿こそ、最も求めていたものかもしれない。

  8回先頭・松井稼の飛球。 3塁・鳥谷は最初、ファウルエリアに歩を進め、上空をみた。ところが、このときの風は左翼から右翼へ、いつもとは真逆。とととっと再びインフィールドに戻ったが…。遊撃・北條とモロに接触。それでも、飛びついてつかんだ白球を、最後まで放すことはなかった。

  8回、風に流された飛球を鳥谷敬内野手が北條史也内野手(奥)とぶつかりながらキャッチした=阪神甲子園球場

 これまで遊撃手で 4度、ゴールデングラブ賞に輝いている鳥谷には失礼だが、昨年とは雲泥の差…。「昨年の話してなんだけど…」。金本監督はフフッと笑いながら、「昨年8チームとして)あれが捕れなくて落とした試合も何試合かあったんでね」と振り返った。

 昨年 5月15日のDeNA戦(横浜)は“お見合い”で、続く17日の中日戦(甲子園)では鳥谷が、内野フライを落球。指揮官は「プロ野球じゃない!」と椅子を蹴り上げた。翌18日の試合前には異例のフライ練習をしたが、チーム関係者によるとその際、「打撃練習をしなくてもいい。フライを捕る練習ばかりしたらいい」と、コーチ会議で頼んだという。

 前カードから左翼を守る福留も 6回先頭で茂木のライナー性の打球をダイビングキャッチした。就任以来、口酸っぱく言い続けてきた球際への執念が形になってきた。

 直後の 8回の打席でダメ押し 2点打を放った鳥谷敬内野手=阪神甲子園球場

 「フライに強くなって、勝てるようになったというのは正直あるんじゃないかな」と虎将。広い甲子園を本拠地とし、貯金を積み上げるための“権利”は確かにある。

☆鳥谷の好守について阪神・久慈照嘉内野守備走塁コーチ

 「風が難しかった。練習ではなかなかできない。よく捕りきってくれた」

◇昨年の落球VTR

  5月17日の中日戦(甲子園)の 9回一死 1塁で、鳥谷が遊飛を落球。その後、決勝点を奪われた。同15日のDeNA戦(横浜)でも捕手、 1塁手らが“お見合い”して凡飛球をヒットにし、勝ち試合を引き分けたばかりだけに、金本監督は「ありえない。高校生に笑われるわ、ほんま。何回目や? フライで 2試合落とすなんてありえない」と激怒した。 6月26日の広島戦(マツダ)でも、中堅・中谷と左翼・俊介が交錯して落球(記録は中谷の失策)し、サヨナラ負けしたこともあった。

 

 阪神先発の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場

 先発の阪神岩貞祐太投手が 7回 1失点で「3勝」目を手にした。

 立ち上がりから終始安定した投球を披露。打たれた安打と失点は 3回、三好に浴びたソロの 1発のみだった。「(岡崎)太一さんが分析してくれた通りに配球をしてくれたので、思い切り腕を振っていけました」。昨季は10勝を挙げるなど、開幕ローテーション入りを果たすも 5月20日に再調整を理由に 2軍落ち。だが自力ではい上がり、 5月 3日以来の復活白星を挙げた。

 金本監督は「いい時の岩貞と比べるとまだまだかなと思うが、万全ではない中で 7回を 1点に抑えたのはナイスピッチングです」と合格点を与えた。

 圧巻の 7回 1安打。岩貞祐太投手がうれしい復活星だ=阪神甲子園球場

 パ・リーグ首位の楽天を斬った! 阪神は岩貞祐太投手が 7回 1安打 1失点の好投で、自身 5試合ぶりの「3勝」目を挙げた。苦しんできた左腕の復活星で、過去 5度、“Aクラス確率100%”の交流戦勝ち越しも決定。「2連勝」で貯金を今季最多「12」とした。

 開幕から 2カ月以上が経過していた。 360度黄色に染まり、「岩貞コール」が銀傘にこだまする。無数のフラッシュを浴びながら、岩貞がお立ち台に上がった。今季の甲子園初星。やっと、この景色が見られた。

 「すみません、なかなか勝てなくて…。ようやくここに立ててホッとしているし、また、これからもこの声援を浴び続けたいと思います」

 本拠地でのヒーローインタビューも、もちろん今季初。第一声は謝罪だった。帽子のつばに手をやり、ペコリと頭を下げた。

 投打のヒーロー。お立ち台で原口文仁内野手(右)とガッツポーズを決める岩貞祐太投手=阪神甲子園球場

 パ・リーグ首位の楽天相手に、 7回をソロ被弾によるわずか 1安打。 1失点で登板 5試合ぶりの 3勝目を手にした。チームも 2年ぶりの交流戦の勝ち越しが決定。勝ち越した過去 5度のシーズンはすべて「Aクラス」入り。優勝へ向けて、まずは吉兆をもたらす復活星となったが…。

 長かった。「春先はどん底だった」。 2年連続「2桁勝利」の期待がかかるシーズン初陣、 4月 1日の広島戦(マツダ)で、いきなり 5回 5失点とつまづいた。その後も立ち上がりから制球が乱れる日々。打者と勝負する以前の問題だった。フォームがしっくりこない。

 「修正点がありすぎですね…」

 悩んでいた 5月中旬。練習後にクラブハウスへ戻る際、ブルペンで能見の投球練習が目にとまった。軸足にしっかり体重を乗せ、しなやかに左腕を振り抜く。理想の体重移動。改めて“お手本”を目に焼き付けた。

 勝利したラファエル・ドリス投手と岡崎太一捕手=阪神甲子園球場

 「自分で投げて修正することも大切ですが、実際に目で見て、感じて、盗めるところは盗みたい。そうしていくことが大事だと思うんです」

 その後、 5月20日に 2軍降格。自分を見つめ直す時間は十分あった。

 「これまでは去年の(好調時の)自分の像を求めていた。でも、去年との比較はやめました。一からやってます」

 フォームも作り直し、精神面でも、 1回から「中継ぎで登板する気持ち」で投げる意識に変えた。腕をしっかり振れるようになり、本来の最大の武器だったカットボールも良化。昨季はチェンジアップを効果的に使ってプロ初の「2桁勝利」につなげたが、「カットボールが良くなったので多く使ってます」と、原点に回帰。この日、相手打線の“肝”である 2番・ペゲーロから 2三振を奪ったのも、よみがえったカットボールだった。

  8回、登板するマルコス・マテオ投手=阪神甲子園球場

 「チームがいい順位にいるので、自分も置いていかれないように、毎試合毎試合、必死に投げています」

 今季最多タイの貯金「12」で、首位広島と「2ゲーム」差に縮めた。もう迷わない。復活した背番号「17」が“遅れ”を取り戻す時間は、まだ十分ある。

◇データBOX◇

◎…阪神は交流戦「10勝6敗」とし、 2試合を残して、 2年ぶりの勝ち越しを決めた。

◎…貯金も今季最多タイ「12」。 5月17日の中日戦(甲子園)以来。

◎…楽天戦は2015、2016年と 2年続けてカード勝ち越し中。昨年から「3連勝」。

◎…阪神の連勝は 6月 3日の北海道日本ハム戦(甲子園)~ 6日のオリックス戦(京セラ)に「3連勝」して以来。

◎…岩貞は交流戦では2015年 6月 4日のロッテ戦(甲子園)で勝って以来、 7試合ぶりの白星(通算 2勝 3敗)。

 

 ゲームセットの瞬間を迎え、聖地に黄色い風船が舞うなかマウンド付近でポンっとグラブをたたいた。ドリスが 1点を失いながらも、リーグトップを独走する節目の「20セーブ」目をあげた。

 「いつも通り、準備していました。それ(20セーブは)は関係なかったです」

 いつもの陽気な性格はグラウンドには持ち込まない。試合後も緊張の“余韻”からか、淡々と振り返った。

  4- 1の 9回。先頭の茂木を 3球三振、続く岡島のバットもフォークで空を切らせた。結果は振り逃げになったが、ペゲーロからも 153キロで空振りを奪った。

 二死 2塁から代打・聖沢の右中間への適時 2塁打で 2日の北海道日本ハム戦(甲子園)以来、 5試合ぶりの失点こそ記録したが、最後はウィーラーを右飛に仕留め、きっちりリードを守りきった。

 「20セーブ」目を挙げたラファエル・ドリス投手。頼もしい存在だ=阪神甲子園球場

 昨年10月に右肘を手術し、自身の状態には人一倍敏感だ。登板間隔が空くとセーブ機会でなくとも自ら志願し、マウンドに上がる。ここ数試合は茶色地に縫い目が赤色のグラブも使い始めた。

 「いつも通り」に任務を黙々と重ね、62試合で「20セーブ」に到達。シーズン 143試合計算で「46.1」ペースだ。岩瀬(中日)と同僚の藤川が持つシーズン最多セーブ記録「46」も剛腕助っ人なら、更新可能だ。

 金本監督も「40を超えるペースですからね」と笑顔。登板過多、体調管理には十分注意すると強調した上で、「交流戦休みがあるから、あと 2試合、もしかしたら 4連投という形になってもいってもらうかもしれない。 1イニング限定で」と熱い期待を寄せた。

 「毎日与えられたセーブ機会のチャンスを、ものにするだけです」

 “トリ”は任せろ。絶対的守護神がベンチの信頼に応え続ける。

 

 全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!  ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!  

 

 2017年 公式戦 順位表

 

 2017年 公式戦 日程と結果(06月)

 

 2017年 公式戦 日程と結果(07月)

 

 日本野球機構(NPB)は 4月28日、オールスターゲームの新しい冠協賛社が、就職活動サイトなどを運営するマイナビに決まったと発表した。契約は2019年まで。正式名称は「マイナビオールスターゲーム2017」となり、第 1戦は 7月14日午後 7時からナゴヤドームで、第 2戦は同15日午後 6時からZOZOマリンで行われる。

 2008年から冠協賛社だったマツダは昨季限りで契約満了となった。

 ファン投票は 5月16日から 6月18日まで公式戦開催球場、はがき、パソコン・スマートフォンおよび携帯電話によって行われ、最終結果は 6月26日、選手間投票の結果は同29日、監督推薦を含む最終メンバーは 7月 3日に発表される。

 入場券の購入方法などは、NPBの公式サイトhttp://npb.jp/で。

 

 

 

 

   

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