●ヤクルトは 1回、ウラディミール・バレンティン外野手(33)の左前打で先制。阪神は 3回、糸井嘉男外野手(36)が左前に同点打、福留孝介外野手(40)が右翼へ「15号3ラン」を放ち、逆転した。 ヤクルトは 4回にリベロ内野手(29)が「5号ソロ」。阪神は 5回に糸井が「10号ソロ」も、ヤクルトは 5回、バレンティンの「27号2ラン」で 1点差に。阪神は 7回、中谷将大外野手(24)の「15号2ラン」で突き放した。先発岩田稔投手(33)は 4回 2/3で降板し、 2番手藤川球児投手(37)が「2勝」目。ドリスが「30セーブ」目。
●糸井嘉男外野手が値千金の同点打を放った。 1点を追う 3回一死 1、 2塁。ヤクルト先発原樹理投手(24)の外角スライダーに巧みなバットコントロールで合わせて、ゴロで 3遊間を破った。 6月 9日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来の先発 1番で、ポイントゲッターになりきった。 2点リードの 5回は先頭で打席へ。原樹が投じた内寄りスライダーを完璧にとらえると、大飛球が右翼ポール際に吸い込まれた。今季「10号ソロ本塁打」をマーク。空気が裂け、時が止まる。放り投げたバットはカランカランと転がり、はるか彼方の右翼席上段では、白球がグサッと突き刺さる音が聞こえた。こんなに振れる、飛ばせるのは、復活した糸井だけだ。超豪快「10号」で、燕の追撃を振り払った。 5年連続、プロ14年目で 8度目の「2桁本塁打」を、超人らしいすさまじい当たりで飾り、勝利も引き寄せた。糸井が不在の間、虎は“ベストオーダー”にほど遠かった。17日に右脇腹の筋挫傷から 1軍復帰し、この日初めてロジャース、福留と 3人そろって先発出場した。「1番」に入るのは 6月 9日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来、実に75日ぶりだった。先発復帰から 5試合連続安打となり、 5月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来のマルチ打点。上り調子で、もう落ちるつもりはない。迷惑をかけたと自覚している分、危機感は強い。残り32試合。超人は燃え尽きる覚悟だ。
●福留孝介外野手が夏男の本領発揮だ。 3回、同点に追いついた直後の二死 1、 2塁でヤクルト先発原樹の内寄り速球を強振。完璧な大飛球で今季「15号3ラン」が右翼席に吸い込まれた。試合の主導権をグイッと引き寄せる一撃。22日の同カードに出場せず、休養明けにまた打った。 8月は月間「6本塁打」目で、21打点を荒稼ぎ。月間MVPの有力候補だ。 2試合ぶりに先発出場した福留孝介外野手が 3回に決勝の「15号3ラン」を放ち、ヤクルトに逆転勝ち。 8月「6発目」で15年ぶりの月間MVPも射程に入れた主将に導かれ、夏のロード勝ち越しを決めた。貯金は今季最多タイの「12」。首位広島が敗れて「7.5ゲーム」差と、虎の夏はここからが熱い!!苦しいときこそ、助けてくれる-。これが、高校時代に甲子園を沸かせ、メジャーの舞台も踏んだ福留の矜恃(きょうじ)だった。金本知憲監督(49)が満面の笑みをみせた右中間中段への爽快弾。中谷が 7回に「2ラン」を放ち、再び肩を並べられたが、一時チーム単独トップとなる「15号3ランで」、前夜はサヨナラ負けを食らったヤクルトを突き放した。ランディ・メッセンジャー投手(36)は右足骨折、藤浪晋太郎投手(23)も制球難で 2軍調整中。火の車の投手陣も助けた。貯金は今季最多タイの「12」。首位カープとは「7.5差」となった。失速劇をもう虎の風物詩とはいわせない。確変モードに入っている男が歴史を変える。
●ジェイソン・ロジャース内野手(29)が 4試合ぶりのスタメンで「4番・1塁」に座り、16打席ぶりの安打だ。 1点リードの 7回二死からしぶとく右前打を放ち、中谷の「2ラン」へつなげた。当たりがよくなかっただけによろこんだ。打率は 0.240まで落ちているが、復調のきっかけとしたい。
●中谷将大外野手が敵を突き放す一撃を見舞った。 1点差に詰め寄られていた 7回二死 1。ヤクルト 3番手近藤のチェンジアップをとらえると、ライナーで左翼席に一直線。今季「15号2ラン」で痛恨のダメージを与えた。再び福留と並ぶチームトップの本塁打数だ。白球は瞬く間に左翼席中段に吸い込まれていった。神宮の夜空を彩った花火より、ド派手な一発を中谷が放った。今季 2度目の「2戦連続アーチ」で、勝利を決定付けた。前夜の「14号ソロ」に続く「15号2ラン」で、 5月10日の巨人戦(東京ドーム)、同12日のDeNA戦(横浜)以来の 2戦連発。先にアベック弾を放っていた福留、糸井とも共演した。 5月27日のDeNA戦(甲子園)以来、今季 2度目の外野トリオ弾。何より中谷の“らしさ”が発揮された。
●鳥谷敬内野手(36)は 4回一死、カウント 1- 1からカットボールを中前にはじき返した。これで「2000安打」まであと「12」。 8月絶好調の背番号「1」だが、この日はこの 1安打のみで得点には絡まなかった。
●阪神先発の岩田稔投手が勝利投手の権利まであと一死で無念の降板だ。 3点リードの 5回無死 1塁でバレンティンに左中間へ「2ラン」を被弾して 1点差に迫られると雲行きが怪しくなった。山田哲人内野手(25)に四球を与えた後、二死までこぎつけたが、連打で満塁のピンチを背負ったところで金本監督も継投を決断。 2番手の藤川が代打中村悠平捕手(27)を遊飛に抑え、危機を脱したが、岩田は 5点の援護に恵まれながら、 5回途中 4失点で白星には届かなかった。
●苦笑いと照れ笑いが入り交じった。藤川が 4月 6日以来の「今季2勝目」。ただ、勝負所を心得た往年の投球にかげりはない。早すぎる 5回二死満塁からの登板。代打・中村にはカウント 3- 0になりながら、 1球ストライクの後、遊飛でピンチをしのぐ。 6回は一死から山崎に15球粘られて内野安打を許したが、続くバレンティンを三振ゲッツー(山崎は盗塁死)で切り抜けた。実はリードが 3点以内の登板は今季初。ここまでホールド「0」だが、まだまだ勝ちパターンで、その力は必要だ。前日22日には、移籍後初勝利をマークしたオリックス・金田和之投手(26)に祝福の連絡を入れた。どんな時でも頼れる兄貴分。存在感は少しも衰えない。記事をまとめてみました。
<ヤクルト 4- 7阪神>◇20回戦◇阪神13勝 7敗◇23日◇明治神宮球場
ヤクルトは 1回、バレンティンの左前打で先制。阪神は 3回、糸井が左前に同点打、福留が右翼へ「15号3ラン」を放ち、逆転した。
ヤクルトは 4回にリベロが「5号ソロ」。阪神は 5回に糸井が「10号ソロ」も、ヤクルトは 5回、バレンティンの「27号2ラン」で 1点差に。
阪神は 7回、中谷の「15号2ラン」で突き放した。先発岩田は 4回 2/3で降板し、 2番手藤川が「2勝」目。ドリスが「30セーブ」目。ヤクルトは先発原樹が「9敗」目。
力投で「2勝」目の藤川球児投手=明治神宮球場
糸井嘉男外野手が値千金の同点打を放った。
1点を追う 3回一死 1、 2塁。ヤクルト先発原樹の外角スライダーに巧みなバットコントロールで合わせて、ゴロで 3遊間を破った。「チャンスの場面でしたし、打って同点に追いつくことだけを考えていました」。 6月 9日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来の先発 1番で、ポイントゲッターになりきった。
3回表阪神一死 1、 2塁、糸井嘉男外野手は左前適時打を放った=明治神宮球場
糸井嘉男外野手が 5年連続の「2桁本塁打」に乗せた。
2点リードの 5回は先頭で打席へ。原樹が投じた内寄りスライダーを完璧にとらえると、大飛球が右翼ポール際に吸い込まれた。今季「10号ソロ本塁打」をマーク。「いい感触でとらえられました。追加点を取れてよかったです」と話した。
3回、適時打を放った糸井嘉男外野手=明治神宮球場
空気が裂け、時が止まる。放り投げたバットはカランカランと転がり、はるか彼方の右翼席上段では、白球がグサッと突き刺さる音が聞こえた。こんなに振れる、飛ばせるのは、復活した糸井だけだ。超豪快「10号」で、燕の追撃を振り払った。
「振り抜けてよかったです。勝ててよかった」
チームにとっても大きな一撃だった。 5回先頭、原樹の初球、甘く入った変化球を一閃した。自身の打球に見とれるように、ゆっくりと歩き出す。「いい感触でとらえられた。追加点が取れてよかったです」。思わず自画自賛。 5年連続、プロ14年目で 8度目の「2桁本塁打」を、超人らしいすさまじい当たりで飾り、勝利も引き寄せた。
この力強いスイング! 5回、 1番・糸井が豪快に「10号」だ=明治神宮球場
糸井が不在の間、虎は“ベストオーダー”にほど遠かった。17日に右脇腹の筋挫傷から 1軍復帰し、この日初めてロジャース、福留と 3人そろって先発出場した。「1番」に入るのは 6月 9日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来、実に75日ぶりだった。
リードオフマンに超人を置く、相手からすればプレッシャーがかかるラインアップの復活に、金本監督も「確かにそうですね。 1番打者も長打がありますから。きょうロジャースが( 4番で)出たから。中谷を「5番」で、「3番」に(福留)孝介というのがリズムあるのかな、と。打撃コーチの判断で」と手応えを得たようすだった。
5回表阪神無死、糸井嘉男外野手は右越え本塁打を放った=明治神宮球場
「1番」が久々過ぎたのか!? 試合前の糸井にはハプニングもあった。始球式で打席に入ると、小学生の女の子が投じたボールが、ワンバウンドで右足に当たったのだ。空振りし、ニヤニヤしながら打席から出たが、ネクストで待つ西岡に向かって足をさする仕草…。西岡に、もっと痛がったら? というようなジェスチャーで返されると、 2人でニヤッと笑い合った。どうりで“当たり日”となったワケだ。
0- 1の 3回には同点打を放ち、福留の「3ラン」へとつなげていた。これで先発復帰から 5試合連続安打となり、 5月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来のマルチ打点。上り調子で、もう落ちるつもりはない。
ベンチに戻った糸井嘉男外野手(中央)は福留孝介外野手(8番)に出迎えられ、笑顔=明治神宮球場
「(右脇腹は)怖さはあるけど…」
迷惑をかけたと自覚している分、危機感は強い。残り32試合。超人は燃え尽きる覚悟だ。
◇データBOX◇
◎…糸井と福留とのアベックアーチは、 5月27日のDeNA戦(甲子園)以来、 2度目。このときは中谷も本塁打を放っており、トリオアーチも 2度目となった。
◎…阪神の先発野手全員安打は、 8月11日のDeNA戦(横浜、○ 8- 1)以来。前回は先発投手の岩田も安打を放ち、先発全員安打だった。
福留孝介外野手が夏男の本領発揮だ。
3回、同点に追いついた直後の二死 1、 2塁でヤクルト先発原樹の内寄り速球を強振。完璧な大飛球で今季「15号3ラン」が右翼席に吸い込まれた。
「思い切ってスイングした結果、たまたまですけど最高の結果になってくれました」。試合の主導権をグイッと引き寄せる一撃。22日の同カードに出場せず、休養明けにまた打った。 8月は月間「6本塁打」目で、21打点を荒稼ぎ。月間MVPの有力候補だ。
3回表阪神二死 1、 2塁、福留孝介外野手は右越えに勝ち越しの3点本塁打を放った。捕手西田明央=明治神宮球場
頼りになります! 阪神は 2試合ぶりに先発出場した福留孝介外野手が 3回に決勝の「15号3ラン」を放ち、ヤクルトに逆転勝ち。 8月「6発目」で15年ぶりの月間MVPも射程に入れた主将に導かれ、夏のロード勝ち越しを決めた。貯金は今季最多タイの「12」。首位広島が敗れて「7.5ゲーム」差と、虎の夏はここからが熱い!!
苦しいときこそ、助けてくれる-。これが、高校時代に甲子園を沸かせ、メジャーの舞台も踏んだ福留の矜恃(きょうじ)だった。
「思いきってスイングした結果、たまたまですが、最高の結果になってくれました」
漆黒の夜空に勝負を決める放物線を描いたのは、糸井の一打で 1- 1とした直後の 3回二死 1、 2塁だ。原樹に対し、 1回は真ん中やや内寄りの球に 3球三振。それが撒き餌だったとばかり、ややシュート回転してきた直球を強振した。
止まらない 8月。福留孝介外野手が「月間6発目の3ラン」で試合を決めた=明治神宮球場
金本監督が「久しぶりにスカッとしたホームランだったね」と満面の笑みをみせた右中間中段への爽快弾。中谷が 7回に「2ラン」を放ち、再び肩を並べられたが、一時チーム単独トップとなる「15号3ランで」、前夜はサヨナラ負けを食らったヤクルトを突き放した。
「 2アウトだったし、思いきっていったよ」
勝負の晩夏。積極的休養の翌日はこれで「5発目」だが、注目すべきは 8月の成績だ。月間打率 0.327(55打数18安打)、 6本塁打、21打点。前日22日には 8月度「日本生命月間MVP賞」候補選手として虎では鳥谷とともにノミネート。自身、中日時代の2002年 9月以来15年ぶり「2度目」となる受賞が、現実味を帯びてきた。
そんなベテランに導かれ、チームは連夜の「3発」。夏のロードを「14勝8敗1分け」とし、 5年連続の勝ち越しが決まった。指揮官は「主力が働くと勝てるし、強い」と改めてうなる。メッセンジャーは右足骨折、藤浪も制球難で 2軍調整中。火の車の投手陣も助けた。
試合に勝利し、ヒップタッチする糸井嘉男外野手、俊介外野手、中谷将大外野手=明治神宮球場
「投手が苦しいときは、僕ら野手が助けなきゃ」と常にいう。それだけじゃない。 8月中旬。練習中にチームスタッフが体調不良を訴えて、一度、ベンチ裏に下がったことがあった。すぐにグラウンドでの異変に気づき、小走りで後を追ったのが福留だった。
「オイッ、きょう、飲みにいくゾ!」
球団関係者によるとトレーナーらが応急処置でドタバタする中、福留はそう声をかけたという。
もちろんジョーク。公私ともにかわいがる後輩だからこそ、眉根を寄せて不安な言葉を並べるよりも、軽口をたたく方が前向きになれると判断した。チーム関係者は「これが孝介さんの優しさなんですよ」-。さりげなく前向きに叱咤激励する主将がいるからこそ、ツギハギだらけのチーム事情でも耐えられる。
「(長打を打つ)自信は全然ないよ」と謙そんするが、チームへの影響力も常にピカイチだ。貯金は今季最多タイの「12」。首位カープとは「7.5差」となった。失速劇をもう虎の風物詩とはいわせない。確変モードに入っている男が歴史を変える。
9回から登板したラファエル・ドリス投手=明治神宮球場
◇データBOX◇
◎…阪神は今季最多タイの貯金「12」。夏のロードを「14勝8敗1分け」とし、 4試合を残して 5年連続の勝ち越し(昨年は11勝9敗)を決めた。
◎…福留は今季「15本塁打」のうち、休養明けの試合で「5発」。15日の広島戦(京セラ)で昨年から続いていた本塁打不敗神話は「14試合」で止まったが、そこから「2連勝」。今季一発を打てば「14勝1敗」。
◎…福留の月間MVPは中日時代の2002年 9月(打率 0.348、 5本塁打、16打点)の 1度。
勝利投手の藤川球児投手を指差し、「こいつのおかげだ」と笑顔を見せるジェイソン・ロジャース内野手=明治神宮球場
ロジャースが 4試合ぶりのスタメンで「4番・1塁」に座り、16打席ぶりの安打だ。 1点リードの 7回二死からしぶとく右前打を放ち、中谷の「2ラン」へつなげた。当たりがよくなかっただけに「野球のおもしろさというか、強くは打てていないけど結果が出てうれしい」とよろこんだ。16日の広島戦(京セラドーム)で第 3打席に放った 2塁打以来の快音。打率は 0.240まで落ちているが、復調のきっかけとしたい。
中谷将大外野手が敵を突き放す一撃を見舞った。
1点差に詰め寄られていた 7回二死 1。ヤクルト 3番手近藤のチェンジアップをとらえると、ライナーで左翼席に一直線。今季「15号2ラン」で痛恨のダメージを与えた。「次の 1点が大事だと思っていたなかで、いい結果を出すことができてよかったです」。再び福留と並ぶチームトップの本塁打数だ。
これが中谷将大外野手の反発力! 7回の「2ラン」で試合を決定づけた=明治神宮球場
白球は瞬く間に左翼席中段に吸い込まれていった。神宮の夜空を彩った花火より、ド派手な一発を中谷が放った。今季 2度目の「2戦連続アーチ」で、勝利を決定付けた。
「追加点が欲しい場面でしたし、本当に次の 1点で試合の流れが変わるところだったので、いい追加点になったんじゃないかなと思います」
敵地でのヒーローインタビューで満足そうに振り返った。 5- 4と 1点差の 7回二死 1塁だ。カウント 1- 1からの 3球目。近藤のチェンジアップを思い切りすくい上げた。前夜の「14号ソロ」に続く「15号2ラン」で、 5月10日の巨人戦(東京ドーム)、同12日のDeNA戦(横浜)以来の 2戦連発。先にアベック弾を放っていた福留、糸井とも共演した。 5月27日のDeNA戦(甲子園)以来、今季 2度目の外野トリオ弾。何より中谷の“らしさ”が発揮された。
7回、「2点本塁打」を放ち、アゴタッチで迎えられる中谷将大外野手=明治神宮球場
前日の一戦。 2- 1の 4回無死 1塁の左翼守備で、リベロの放ったライナーを捕球できず(記録は 2塁打)、相手に流れを渡してしまった。強烈な伸びを見せた難しい打球だったが、試合後は「それは関係ないです」と唇を噛んだ。
そして翌日の一発。今季は何度も、悔しい思いをするたび、すぐ名誉挽回の活躍を見せてきた。金本監督は「(ミスした日はメソメソと)するんよ、するんよ」とニガ笑いしながらも、「そういうところを、カチッと強い気持ちで切り替えるというかね」と取り返す姿勢を評価した。
「負けられない試合ばかり続くので、 1試合 1試合勝っていって、なんとか広島に追いついて行けたらと思います」
カラオケの十八番は福山雅治の曲という24歳。渋く低い声で、神宮の虎党に誓った。福留、糸井ら超一流の強打者の背中を追い、主軸へと成長していく。
7回表阪神二死 1塁、中谷将大外野手は左越えに「2点本塁打」を放った。捕手中村悠平=明治神宮球場
中谷将大外野手が 7回、試合を決定付ける「15号2ラン」を放った。ヒーローインタビューで喜びを語った。
-中盤、 1点差だと心もとない中、大きな 1本でしたね
中谷 ホント、追加点が欲しい場面でしたし、次の 1点で試合の流れが変わるところだったので、いい追加点になったんじゃないかなと思います。
-左翼中段まで行きましたが、どんな感触だったんですか
中谷 感触もよかったですし、入ってくれと思いながら走ってました。
- 2試合連続本塁打
中谷 よかったです
7回表阪神二死 1塁、中谷将大外野手は「左越え2点本塁打」を放った=明治神宮球場
-クリーンアップを任されてますが、どんな思いで日々過ごしているんですか
中谷 クリーンアップという気持ちはないですし、ホント前にも後ろにもすごいバッターがたくさんいるので、刺激されながら、僕も追い付こうと思って日々やってます。
-明日に向けて
中谷 負けられない試合ばかり続くので、 1試合 1試合、勝っていって、なんとか広島に追い付いていけたらいいなと思います。
2回、ヤクルト・坂口智隆外野手の打球を好捕し、 1塁へ送球する鳥谷敬内野手=明治神宮球場
鳥谷は 4回一死、カウント 1- 1からカットボールを中前にはじき返した。これで「2000安打」まであと「12」。 8月絶好調の背番号「1」だが、この日はこの 1安打のみで得点には絡まなかった。試合後は「あした、頑張ります」のひと言を残してバスに乗り込んだ。
5回裏ヤクルト二死満塁、岩田稔投手(右)は藤川球児投手(左から 2人目)と交代する=明治神宮球場
阪神先発の岩田稔投手が勝利投手の権利まであと一死で無念の降板だ。
3点リードの 5回無死 1塁でバレンティンに左中間へ「2ラン」を被弾して 1点差に迫られると雲行きが怪しくなった。山田に四球を与えた後、二死までこぎつけたが、連打で満塁のピンチを背負ったところで金本監督も継投を決断。 2番手の藤川が代打中村を遊飛に抑え、危機を脱したが、岩田は 5点の援護に恵まれながら、 5回途中 4失点で白星には届かなかった。「先発の仕事を果たせず、チームに迷惑をかけてしまい、申し訳ないです」と振り返った。
イニングまたぎで藤川球児投手が熱投。チームを救った=明治神宮球場
苦笑いと照れ笑いが入り交じった。藤川が 4月 6日以来の「今季2勝目」。試合後は、今さら勝利投手で喜ばないよ、とばかりに「特にないよ」と素っ気ないフリをした。
ただ、勝負所を心得た往年の投球にかげりはない。早すぎる 5回二死満塁からの登板。代打・中村にはカウント 3- 0になりながら、 1球ストライクの後、遊飛でピンチをしのぐ。 6回は一死から山崎に15球粘られて内野安打を許したが、続くバレンティンを三振ゲッツー(山崎は盗塁死)で切り抜けた。
「それが野球。そういうこともある」
実はリードが 3点以内の登板は今季初。ここまでホールド「0」だが、まだまだ勝ちパターンで、その力は必要だ。
前日22日には、移籍後初勝利をマークしたオリックス・金田に「いい投球してたな」と祝福の連絡を入れた。糸井のFAによる人的補償で移籍が決まった昨年暮れには、送別会をして送り出した可愛い後輩のことはいつも気に掛けてきた。どんな時でも頼れる兄貴分。存在感は少しも衰えない。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(08月)
2017年 公式戦 日程と結果(09月)
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※らくらくスマートフォンには対応しておりません。
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。