和田豊監督(49)の猛抗議も実らず、阪神が鬼門のナゴヤDでまた負けた。
マット・マートン(30)が自身 2戦連続打点を刻み、屈辱の完封負けを阻止。
先発のジェイソン・スタンリッジ投手(33)が初回に先制弾を浴び、 5回 3安打 3失点で降板。
久保田智之投手(31)が 7回から今季初登板。昨年 7月16日横浜戦(横浜)以来の 1軍マウンドに上がった。
3点を追う 7回一死 1塁、新井貴のゴロを捕球した遊撃・井端の送球を、2塁ベースカバーに入った荒木が捕球直後に落球。 2塁手がファンブルしたのを見て、「セーフだ」と猛抗議。微妙なタイミングだったが判定はアウトだ。
虎将の執念、届かず…。阪神はナゴヤドームで首位中日に<中日 3- 1阪神>で敗れ、再び借金「 1」となった。記事をまとめてみました。
中日が 1回に 5番堂上剛の 2号 3ランで先制した。先発の中日吉見は 3回を 1安打無失点、阪神スタンリッジは 3回 3安打 3失点。
中日吉見が 6回を 2安打無失点と力投。阪神スタンリッジは 5回 3安打 3失点で降板。 2番手渡辺がバトンを受けた。
中日吉見が踏ん張り 5勝目を挙げた。チームは 2連勝で首位をキープ。阪神は連勝が「2」でストップした。
敗れはしたが、竜に爪痕は残した。マートンが自身 2戦連続打点を刻み、屈辱の完封負けを阻止。意地の一振りで沈みっぱなしだった左翼スタンドを沸かせた。
「オツカレサマデシタ」
敗者の列で助っ人は多くを語らず、球場を後にした。『能見さんが嫌いだから-』という舌禍事件以降は多くを語ろうとしないが、グラウンドでの姿は少しずつ“雄弁”になっている。 3点ビハインドの 8回。先発・吉見に打線が苦しむなか、先頭の柴田が右中間を破る 3塁打を放ち、この日初めて 3塁に走者を置いた。しかし、今成が左飛に倒れ、代打・桧山も投ゴロに打ち取られた。またも、スコアボードにゼロが刻まれるのか…。そんな、虎党のため息をかき消した。カウント 2- 1からの 4球目、外角高めに浮いた 138キロのストレートを一閃。らしさ満点の広角打法で右翼線に運んだ。チーム唯一の得点をたたき出した。
8回二死 3塁、右前適時打を放ったマートン
これで、 2試合連続打点&3試合連続安打。 6回の第 3打席も 3塁正面を突いたが(三直)、鋭い打球だった。虎の核弾頭として、浮上のきっかけをつかみつつある。
バックネット裏スタンドには長男のマイカ君( 3)にステファニー夫人(28)、そして来日中の両親が名古屋まで応援に駆けつけていた。両親はともに教師で、尊敬してやまない存在だ。マートンは試合前の 2回目のウオーミングアップを終えると、 3塁ベンチ前から手を振り、リラックス。息子の日本で活躍する雄姿を届けた。
和田監督は「ナゴヤドームうんぬんではないけど、追いかける最初の 1点が重すぎた。 3点の後で早い回で 1点をポンととれると展開が変わってきたと思う」とさらなる打線の奮起を促した。
それでも、シャットアウト負けするのかどうかは大違い。M砲の一打が28日からの残り 2戦につながることは確かだ。
先発のスタンリッジが初回に先制弾を浴びた。連打などで二死 1、 2塁とし、堂上剛に真ん中に甘く入った 134キロスライダーを右翼席に運ばれた。 2回以降は無安打無失点に抑え、 5回 3安打 3失点で降板。「完全に失投だ。失投を打たれた。それだけだよ」と言い訳はしなかった。
久保田が昨年 7月16日横浜戦(横浜)以来の 1軍マウンドに上がった。 7回から今季初登板し、高橋周を空振り三振に切るなど、 3者凡退に抑えた。「投げられてホッとしています。最初としては良かった」と話した。
虎将の執念、届かず…。阪神はナゴヤドームで首位中日に<中日 3- 1阪神>で敗れ、再び借金 1となった。和田豊監督は 7回の攻撃で遊ゴロ封殺された際、トスを受けた 2塁手がファンブルしたのを見て、「セーフだ」と猛抗議。今季未勝利の鬼門の地で、貯金への執念を見せたが、打線は今季最短の 2時間23分の淡泊な攻め。好機をフイにした。
違う、違う! 和田監督は気がつけばベンチを飛び出していた。右手を大きく振りながら、 2塁へと疾駆した。左翼席からは『和田コール』がわき起こる中での猛抗議。貯金への執念をみせたが、その闘志も届かず、“鬼門”の地で散った。
「(セーフ)だから、(抗議に)出たわけだけど…」
会見場で「相手の落球に見えたが」と問われるとしばらく黙った後、悔しさをにじませた。「審判が捕球したという判断をしたということなんでね」。声を絞り出し、沈黙のときが流れた。
問題の場面は 3点を追う 7回だ。一死 1塁で新井は遊ゴロを放った。打球を処理した井端は 2塁へトスしたが、荒木はベースを踏みながらも落球…したかにみえた。が、 1走・平野はアウトの判定。セーフなら 1、 2塁で金本、ブラゼルと続き、反撃ムードが高まるところだった。およそ 3分間、佐藤 2塁塁審と向かい合った。
7回、新井貴の遊ゴロで、 2塁封殺の判定に塁審へ抗議する和田監督
完全捕球した後、送球時にファンブルしたというのが審判の見解だ。試合後、佐藤塁審は「見解の違いですね。和田監督は『捕ってないんじゃないですか』という抗議でした。(荒木が捕球してから落球まで)ちょっと間がありました。どっちだ、と確認して、判断をしました」と説明したが、虎党の怒りは収まらない。ジャッジが覆らなかったことにブーイングがこだま。“太刀持ち”や“露払い”のコーチもつけずに、必死の抗議をする指揮官の姿に、笛吹けど踊らずのもどかしさがにじんだ。
貯金への壁にブチ当たっている。最大貯金は「5」あった。しかし、 5月17日の日本ハム戦(甲子園)で勝率 5割に落としてからは貯金機会をすべて黒星。 4度目の失敗となった。
吉見に対し、 6回先頭で藤井彰に代打・今成を、次打者のスタンリッジにも新井良を送り出す積極さい配も実らなかった。 8回にマートンの適時打でようやく 1点をかえしたものの、抑えの岩瀬と対峙した 9回もクリーンアップの鳥谷、新井、金本がわずか 6球で「0」を刻んだ。阪神にとって今季最短の2時間23分。淡泊な攻めを試合時間が象徴した。
7回、 1走・平野の封殺について抗議する和田監督
「オールスターまであと19試合か。とにかく前を向いていくだけ。相手がドコとかではなく、気持ちを前面に出して、反省よりも前を向くことが大事だと思うんで。暗くならんと、いくだけ」
この日の敗戦でナゴヤドームでは今季 4試合で 3敗 1分け。2009年から負け越している(ちなみに2010年は 2勝10敗)“鬼門”のカギは失ったままだった。
「もっと早い回に 1点入れば違っていたと思う」と中日先発吉見の前に沈黙した序盤の展開を悔いた。それでも指揮官に落ち込む様子はない。「反省よりも前を向く。暗くならんと行くだけ」と次戦へ気持ちを切り替えた。
和田監督は力を込め、帰りのバスへと乗り込んだ。首位・中日とは引き分けを挟んで 5連敗。その差は7ゲームに広がった。27日の相手、雄太とは 5月 3日のナゴヤドームで 7回無得点とやられた。今度こそ、ひざを折らせる。縮こまるナインにタクトで火をつける。
“鬼門”ナゴヤには、昔から弱かった…。しかし、それを跳ね返してこそそこに明かりが見えるものだ!その明かりを灯そうが消そうが、そこは力の差だと言ってしまっては何も起こらない。マートンが屈辱の完封負けを阻止したが、足がかりにする事ができなかったのは痛かった。
今日は、守道龍を虎の牙で一撃として欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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“鬼門”ナゴヤDで再び借金、 4戦でわずか 3得点…和田監督、執念届かず…
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