●広島は 1回に松山竜平外野手(32)の「14号3ラン」、サビエル・バティスタ外野手(25)の「11号2ラン」で 5点を先制。阪神は 3回に上本博紀内野手(31)の左前適時打で 1点をかえした。阪神は 6回に 5安打を集中させて一気に 4得点。同点に追いついた。広島は 2回以降、追加点を奪えない状況が続く。阪神は 8回に上本の「2点適時2塁打」で勝ち越した。そのまま逃げ切り、連敗を「3」で止めた。広島は先発大瀬良大地投手(26)が誤算だった。阪神桑原謙太朗投手(31)が「4勝」目。ドリス投手(29)は「35セーブ」目。金本知憲監督(49)は「やられているイメージが強い球場で、勝てて、しかも逆転勝ちというのはね。嫌なイメージを少しでも払拭(ふっしょく)してほしい」と話した。「3位」DeNAに「5.5ゲーム」差とし、「2位」確保に 1歩前進した。
●高くそびえ立つ赤い壁に、福留孝介外野手(40)がひと振りでヒビを入れた。 3試合ぶりに「4番」に入った主砲の19打席ぶりの快音が火をつけ、 6回に一挙 4得点。同点においつき、カープにひと泡吹かせた。 1- 5の 6回。先頭で、大瀬良の外角低め 130キロをしぶとく左前に運んだ。12日の巨人戦(甲子園)の第 2打席に右前打を放って以来の「H」ランプを灯すと、ここから打線がつながった。一死 1、 2塁から大和内野手(29)、二死後に代打・伊藤隼太外野手(28)の適時打で 2点差に詰め寄って、今季ここまで阪神戦「4戦3勝(無敗)」だった大瀬良をマウンドから引きずり下ろした。さらに 2番手の九里亜蓮投手(26)も攻め立て、俊介の遊撃への適時内野安打で 1点差とし、二死満塁から糸井嘉男外野手(36)の 1ゴロ失策で、 1回につけられた 5点差を、ついに追いついた。主将として、主砲として。きっちりとバットで応えた。CSに向けても、価値ある逆転勝利。この日は“脇役”に徹したが、つないでよし、返してよしの不惑のスラッガーは、本当に頼りになる。
●マツダで見せた、虎の意地! 阪神はリーグを連覇した広島との今季最終戦で、 7- 5と逆転勝ち。 5点ビハインドから上本博紀内野手の 2点 2塁打などでひっくり返し、金本知憲監督も手応え。11日ぶりの白星は、CSでの逆襲へ、大きな大きな「1勝」だ!!大嫌いだった敵地での最終戦で、全国虎党をスカッとさせた逆転劇。連敗を「3」で止め、今月10日以来11日ぶりの白星をもたらした主役は“沈黙の戦士”上本。反撃ののろしも“寡黙な男”だった。 2安打 3打点で文句なしのヒーローだ。さすが 9月打率 0.553(38打数21安打)を誇る絶好調男だ。今季 2度目の 5点差以上の逆転勝ち。 4年連続で負け越しているマツダ。散々、痛い目に遭わされてきたことを、指揮官は忘れていない。にっくき“この球場”を、シーズンの最後の戦いで、“気分は最高”の舞台にしたのだから、笑みもこぼれる。相手はもう優勝を決めている。この日も早々と主砲・新井貴浩内野手(40)や安部友裕内野手(28)を引っ込めるなど、全力で勝ちにきたとは思えないさい配。それでもマツダで勝つという、この事実が、何ものにも代えがたい、重要なことなのだ。再び“この球場”に来るためには…。まずCSを決めて、ファーストステージで巨人かDeNAを叩く必要がある。そして、その先に王者・広島と戦うファイナルが、ここマツダ。負け続けて来たくはなかった。猛虎のポストシーズンが、たった「1勝」で何倍も楽しみになってきた。
●先発した能見篤史投手(38)は 1回につかまった。 2安打で一死 1、 2塁とされると松山に「14号3ラン」。直後の新井にはストレートの四球を与えると、バティスタに「11号2ラン」を浴び、 5点を失った。 2- 4回は無失点と修正したが、これでチームは13試合連続、先発投手に白星なしとなった。先発マスクをかぶった梅野隆太郎捕手(26)は、必死のリードで投手陣を引っ張った。 1回に一挙 5点を奪われる苦しい立ち上がりに「ホームランになったことは反省したい」と話したが、その後はリリーフ陣を巧みに導き、 5回以降は鯉打線を無安打。 9回には暴投の間に 2塁を狙った 1走・バティスタを刺し、存在感をみせた。
●マルコス・マテオ投手(33)が阪神勢の救援タイトル獲得を確定させた。 2点リードに転じた 8回に登板し、切れ味鋭いスライダーなどを生かして丸佳浩外野手(28)や松山を連続三振に抑えるなど 3者凡退。今季「42ホールドポイント」を積み重ね、他球団のライバルが並ぶ可能性が消滅。 1差で追う同僚の桑原との一騎打ちが決定的になった。阪神勢の最優秀中継ぎ投手は藤川球児投手(37=2005、2006年)、久保田智之投手(36=2007、2008年=現関東地区担当のプロスカウト)、福原忍投手(40=2014、2015年=現二軍育成コーチ)の 3人。マテオ、桑原ともに初受賞を目指す。
●真っ赤に染まったマツダスタジアム。今季、何度も苦しめられてきた鯉の本拠地の“呪縛”を、虎の守護神がついに断ち切った。ラファエル・ドリス投手(29)が 1回をゼロ封。ヒヤリとさせながらも最後を締め、 9月 1日以来、リーグトップのセーブ数を「35」に伸ばした。ホッとした表情だ。ようやく広島の地でチームの勝利を守りきった。 7- 5の 9回。 6番手でマウンドに上がると、先頭のアレハンドロ・メヒア内野手(24)を遊ゴロ。バティスタに四球を与え、嫌なムードが漂い始めたが…。ワンバウンド投球の間に 2塁を狙ったバティスタを梅野が刺し、女房役の強肩にも助けられると、代打・西川龍馬内野手(22)を 144キロのフォークで空振り三振に斬った。今季はマツダと、とことん相性が悪かった。試合前までで 5試合「0勝2敗」、防御率は「12.27」。「35セーブ」中、マツダではやっと「2セーブ」目だ。 8回 1イニングを 2奪三振でぴしゃりと抑え胸を張った。カープ強力打線を相手に 5回から岩崎優投手(26)、藤川、桑原とつなぎ、マテオ、ドリスで圧巻のノーヒットリレー。もう心配はいらない。苦手を克服したリリーフ陣が、真っ赤に染まるCSでも、鯉の前に立ちはだかる。
●右足腓骨(ひこつ)骨折からの復活を期すランディ・メッセンジャー投手(36)が21日、鳴尾浜球場のブルペンで投球練習を再開した。ランニング、ストレッチ、キャッチボールと入念に体を動かすとブルペンへ。捕手を立たせて10球を投じると、捕手を座らせて44球。変化球を織り交ぜるなど、実戦を意識した内容だった。患部については問題なしを強調した。10月14日から開幕するCSの先発に大きく近づいた。
●藤浪晋太郎投手(23)が21日、ウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)に登板した。 2番手で 3回からマウンドへ。 4イニングで96球を要し、被安打 5の 4四球で 2失点だった。藤浪は12日の 1軍巨人戦で 4回途中を 4失点と試合を作れず、翌13日に出場選手登録を抹消されていた。記事をまとめてみました。
<広島 5- 7阪神>◇25回戦◇阪神10勝14敗 1分◇21日◇マツダスタジアム
広島は 1回に松山の「14号3ラン」、バティスタの「11号2ラン」で 5点を先制。阪神は 3回に上本の左前適時打で 1点をかえした。
阪神は 6回に 5安打を集中させて一気に 4得点。同点に追いついた。広島は 2回以降、追加点を奪えない状況が続く。
阪神は 8回に上本の「2点適時2塁打」で勝ち越した。そのまま逃げ切り、連敗を「3」で止めた。広島は先発大瀬良が誤算だった。阪神桑原が「4勝」目。ドリスは「35セーブ」目。広島中田が「4敗」目。
阪神 4番手の桑原謙太朗投手=マツダスタジアム
阪神が広島との最終戦で意地を見せた。
初回に 5点を先制されたが、 6回に 5安打の集中打で 4点をあげ、同点に追いついた。
8回には上本の「2点適時2塁打」で勝ち越しに成功した。
金本知憲監督は「やられているイメージが強い球場で、勝てて、しかも逆転勝ちというのはね。ウチの選手が気持ちの上で、嫌なイメージを少しでも払拭(ふっしょく)してほしい」と話した。「3位」DeNAに「5.5ゲーム」差とし、「2位」確保に 1歩前進した。
5回、ベンチで戦況を見守る金本知憲監督=マツダスタジアム
--今季最後のマツダで意地を見せた
金本監督「この球場では、なぜか打ててるので。投手陣がしっかり投げてくれれば、勝機はあるという感じですね。甲子園に行くとヒット出なくてね。球場が広いことがメンタルの部分で影響するのかな」
--能見が 1回に…
「球は良かった。スピードも出ていたし。 1回の田中と丸のところかな。変化球がちょっと…もったいなかったなというのはあります」
6回表阪神二死満塁、同点に追いついた金本知憲監督=マツダスタジアム
--先発投手になかなか勝ち星がつかない
「ずっとリリーフがカバーしてきたんだけれど。 9月のマツダでマテオとドリスがやられて。 8月の終わりぐらいから桑原に疲れが見え始めて。その分、先発が頑張ってくれればベストなんでしょうが、なかなかそううまくはいかない」
--藤川の存在が
「ずっといい。ボール自体はスピンも効いているし。十分に力を発揮してくれる。去年はコントロールで四苦八苦した」
6回、久しぶりの安打で突破口を開いた福留孝介外野手=マツダスタジアム
高くそびえ立つ赤い壁に、福留がひと振りでヒビを入れた。 3試合ぶりに「4番」に入った主砲の19打席ぶりの快音が火をつけ、 6回に一挙 4得点。同点においつき、カープにひと泡吹かせた。
「相手がどういう形でも関係なく、しっかり粘って勝ちにつなげることができたのは、選手にとって自信になるし、いいことだと思います」
淡々と話す横顔に充実感がにじんだ。 1- 5の 6回。先頭で、大瀬良の外角低め 130キロをしぶとく左前に運んだ。12日の巨人戦(甲子園)の第 2打席に右前打を放って以来の「H」ランプを灯すと、ここから打線がつながった。
一死 1、 2塁から大和、二死後に代打・伊藤隼の適時打で 2点差に詰め寄って、今季ここまで阪神戦「4戦3勝(無敗)」だった大瀬良をマウンドから引きずり下ろした。
さらに 2番手の九里も攻め立て、俊介の遊撃への適時内野安打で 1点差とし、二死満塁から糸井の 1ゴロ失策で、 1回につけられた 5点差を、ついに追いついた。
6回、安打を放った福留孝介外野手=マツダスタジアム
2、 3回は 2打席連続四球で出塁し、チームの勝利のために最善を尽くした福留。試合前の打撃練習でも白木と焦げ茶のバットを使い分けるなど、微妙な感覚の修正に努めている。
「V逸」から練習を開始した19日。円陣を組んで檄を飛ばした金本監督から「いいね? 孝介?」とあえて名指しされた。主将として、主砲として。「自分たちの野球をやって、早く『2位』を固める」と誓った40歳が、きっちりとバットで応えた。CSに向けても、価値ある逆転勝利。この日は“脇役”に徹したが、つないでよし、返してよしの不惑のスラッガーは、本当に頼りになる。
◇データBOX◇
◎…阪神の打者一巡は 8月26日の巨人戦(東京ドーム)以来。 2回に糸井が「3ラン」を打つなど、 4安打( 1本塁打) 2四球で 5得点を挙げた。
マツダで見せた、虎の意地! 阪神はリーグを連覇した広島との今季最終戦で、 7- 5と逆転勝ち。 5点ビハインドから上本博紀内野手の 2点 2塁打などでひっくり返し、金本知憲監督も「嫌なイメージを払拭してくれたら」と手応え。11日ぶりの白星は、クライマックスシリーズ(CS)での逆襲へ、大きな大きな「1勝」だ!!
あのマツダで、こんな痛快な勝ち方ができるなんて。大嫌いだった敵地での最終戦で、全国虎党をスカッとさせた逆転劇。連敗を「3」で止め、今月10日以来11日ぶりの白星をもたらした主役は“沈黙の戦士”上本。同点の 8回一死 2、 3塁。しぶとく左翼線へ運んだ。
反撃ののろしも“寡黙な男”だった。 5点ビハインドの 3回二死 3塁、食らいついて、14イニングぶりの得点を刻む左前適時打。 2安打 3打点で文句なしのヒーローだ。
9月絶好調の上本博紀内野手が 8回に勝ち越し 2点 2塁打。マツダで大逆転だ!=マツダスタジアム
「…」「…」「…」
あらゆる質問をすべてスルー。絶対に答えない。己のスタイルを貫くその姿の何と健気なことか。まあ、別に話さなくたっていい。毎日、毎打席、打ってくれれば。
2017年、マツダの戦いを振り返った時、それは悪夢の歴史となる。試合前の時点で「2勝8敗1分」。サヨナラ負け、逆転サヨナラ被弾…。 1つ 1つ、思い出しただけで夜も眠れなくなる。
この夜も 1回に一挙 5点を失い、あぁ、またか…。そう思った矢先の夢物語。ありがとう、上本!
さすが 9月打率 0.553(38打数21安打)を誇る絶好調男だ。
5月 6日の広島戦で 9点差をひっくり返して以来、今季 2度目の 5点差以上の逆転勝ち。金本監督にとっても、胸のつかえを取り除けたでっかい「1勝」だ。上本に代わり、思いを綴った。
3回、適時打を放った上本博紀内野手=マツダスタジアム
「去年、ことしのうちのパターンとは違いましたね。いつも、終盤、バーッと行かれるケースが多かったですからね、この球場は」
4年連続で負け越しているマツダ。散々、痛い目に遭わされてきたことを、指揮官は忘れていない。にっくき“この球場”を、シーズンの最後の戦いで、“気分は最高”の舞台にしたのだから、笑みもこぼれる。
「やられているイメージが強い球場で、逆転勝ちというのは、選手が気持ちの上での嫌なイメージを少しでも払拭してくれたら」
相手はもう優勝を決めている。この日も早々と主砲・新井や安部を引っ込めるなど、全力で勝ちにきたとは思えないさい配。それでもマツダで勝つという、この事実が、何ものにも代えがたい、重要なことなのだ。
8回、 2点 2塁打を放った上本博紀内野手=マツダスタジアム
再び“この球場”に来るためには…。まずCSを決めて、ファーストステージで巨人かDeNAを叩く必要がある。そして、その先に王者・広島と戦うファイナルが、ここマツダ。負け続けて来たくはなかった。何となく、勢いはついた気分!?
待ってろ、広島!! 待ってろ、マツダ!! 猛虎のポストシーズンが、たった「1勝」で何倍も楽しみになってきた。
★阪神、今季のマツダでの苦闘VTR
「開幕2連勝」を狙った 4月 1日は 2回までに 6点を奪いながら延長10回 8- 9でサヨナラ負け。 8月 3日は 5- 2の 9回にドリスが追いつかれ、延長12回ドロー。自力「V」が消滅した。極めつけは 9月 5- 7日の「3連敗」。 5日は 9回に福留が起死回生の「逆転2ラン」も、ドリスが安部に逆転サヨナラ被弾で 7- 8。 6日は 3- 0の 8回にマテオが「3失点」で追いつかれ、延長12回 3- 4でサヨナラ負け。 7日は 4- 2の 5回に頼みの秋山がつかまり、 4- 6で逆転負けした。
殊勲の上本博紀内野手(右)を出迎える金本知憲監督=マツダスタジアム
◇データBOX◇
◎…阪神の 5点差以上の逆転勝利は、 5月 6日の広島戦(甲子園、12- 9)以来「今季2度目」。 0- 9からひっくりかえした。昨季は一度。
◎…広島戦の連敗を「4」で止め、今季は「10勝14敗1分け」でフィニッシュ。 3年連続負け越し(昨年7勝18敗、15年8勝15敗2分け)。マツダでは「3勝8敗1分け」で 4年連続負け越し(昨年5勝8敗 15、14年は4勝6敗)。
◎…上本の 1試合 3打点は今季最多タイ。 7月11日の中日戦以来。
先発した能見は 1回につかまった。 2安打で一死 1、 2塁とされると松山に「14号3ラン」。直後の新井にはストレートの四球を与えると、バティスタに「11号2ラン」を浴び、 5点を失った。「いきなりとられたらね。申し訳ない」と猛省。 2- 4回は無失点と修正したが、これでチームは13試合連続、先発投手に白星なしとなった。
☆阪神・香田勲男投手コーチ
「(能見は)立ち上がり。制球が少し甘くなったところを打たれた。勝負所での制球、それが本塁打になってしまう。これが安打だとまた違ってくる。みんなが逆転してくれて、リリーフがよく粘ってくれた」
阪神先発の能見篤史投手=マツダスタジアム
先発マスクをかぶった梅野は、必死のリードで投手陣を引っ張った。 1回に一挙 5点を奪われる苦しい立ち上がりに「自分(能見さん)の中で難しいところがあったのかな。ホームランになったことは反省したい」と話したが、その後はリリーフ陣を巧みに導き、 5回以降は鯉打線を無安打。 9回には暴投の間に 2塁を狙った 1走・バティスタを刺し、存在感をみせた。
8回裏、阪神 5番手で登板したマルコス・マテオ投手=マツダスタジアム
マルコス・マテオ投手が阪神勢の救援タイトル獲得を確定させた。
2点リードに転じた 8回に登板し、切れ味鋭いスライダーなどを生かして丸や松山を連続三振に抑えるなど 3者凡退。「残り試合は少ない。みんな疲れもあると思うが、今のように続けていきたい」。今季「42ホールドポイント」を積み重ね、他球団のライバルが並ぶ可能性が消滅。 1差で追う同僚の桑原謙太朗投手との一騎打ちが決定的になった。「ともに阪神の人間。チームにとっていいことだよ。どちらがとっても、チームにとってプラス。意識せずにやっているよ」。阪神勢の最優秀中継ぎ投手は藤川(2005、2006年)久保田(2007、2008年)福原(2014、2015年)の 3人。マテオ、桑原ともに初受賞を目指す。
9回を締め、マツダの悪夢を振り払ったラファエル・ドリス投手=マツダスタジアム
真っ赤に染まったマツダスタジアム。今季、何度も苦しめられてきた鯉の本拠地の“呪縛”を、虎の守護神がついに断ち切った。ドリスが 1回をゼロ封。ヒヤリとさせながらも最後を締め、 9月 1日以来、リーグトップのセーブ数を「35」に伸ばした。
「始めは負けていて投げる展開ではなかったけど、いつでもいける準備はしていたし、それをしていないといけない。それができて、勝ってよかった」
ホッとした表情だ。ようやく広島の地でチームの勝利を守りきった。 7- 5の 9回。 6番手でマウンドに上がると、先頭のメヒアを遊ゴロ。バティスタに四球を与え、嫌なムードが漂い始めたが…。ワンバウンド投球の間に 2塁を狙ったバティスタを梅野が刺し、女房役の強肩にも助けられると、代打・西川を 144キロのフォークで空振り三振に斬った。
5回、登板した岩崎優投手=マツダスタジアム
今季はマツダと、とことん相性が悪かった。試合前までで 5試合「0勝2敗」、防御率は「12.27」。「35セーブ」中、マツダではやっと「2セーブ」目だ。 4月 1日の開幕 2戦目は延長10回に安部にサヨナラ打を許し、 8月 3日は 9回に 3点差を追いつかれ、自力Vが初消滅。そして 9月 5日。 9回に福留の「逆転17号2ラン」が飛び出した13分後に、またも安部に「逆転サヨナラ2ラン」を被弾した。
雪辱の思いはマテオも同じだ。ドリスの悪夢翌日の 9月 6日、 8回に 3失点し、追いつかれた。マツダではそれ以来の登板。 8回 1イニングを 2奪三振でぴしゃりと抑え「自分もいい感じで投げられた。みんながいい仕事ができるよう続けたい」と胸を張った。
6回、登板した藤川球児投手=マツダスタジアム
両助っ人とも、試合前練習では片山ブルペン捕手らを相手に立ち投げで調整する。「センパイ」「コウハイ」などの日本語も覚え「マタ、アシタネ」と流ちょうに話せるまでに成長したドリスは首脳陣やスタッフと話しながら、日々、課題を修正。同じ失敗は、何度も繰り返せなかった。
カープ強力打線を相手に 5回から岩崎、藤川、桑原とつなぎ、マテオ、ドリスで圧巻のノーヒットリレー。もう心配はいらない。苦手を克服したリリーフ陣が、真っ赤に染まるCSでも、鯉の前に立ちはだかる。
外野でランニングするランディ・メッセンジャー投手=阪神鳴尾浜球場
右足腓骨(ひこつ)骨折からの復活を期すランディ・メッセンジャー投手が21日、西宮市内の鳴尾浜球場のブルペンで投球練習を再開した。
ランニング、ストレッチ、キャッチボールと入念に体を動かすとブルペンへ。捕手を立たせて10球を投じると、捕手を座らせて44球。変化球を織り交ぜるなど、実戦を意識した内容だった。
右足を負傷した 8月10日巨人戦(東京ドーム)以来となるユニホーム姿に「久しぶりにユニホームを着てピッチングが出来てうれしいよ」と上機嫌。患部については「投げるときはまったく意識していない」と問題なしを強調した。10月14日から開幕するクライマックスシリーズの先発に大きく近づいた。
4回裏中日無死満塁、友永翔太外野手に中前適時打を打たれがっくりする藤浪晋太郎投手=ナゴヤ球場
藤浪晋太郎投手が21日、ウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)に登板した。 2番手で 3回からマウンドへ。 4イニングで96球を要し、被安打 5の 4四球で 2失点だった。
2イニング目の 4回、先頭「7番」野本に中越え 2塁打を浴び、「8番」杉山、「9番」岩崎に 2者連続四球。無死満塁から「1番」友永に中前適時打を許し、「3番」石岡にも左前適時打を献上した。
藤浪は12日の 1軍巨人戦で 4回途中を 4失点と試合を作れず、翌13日に出場選手登録を抹消されていた。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(09月)
2017年 公式戦 日程と結果(10月)
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どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
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そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。