●CSファイナルステージの予備日は24、25日の 2日間。もし21、22日に続く 3試合連続の中止なら、試合数が最多でも 5試合と 1つ減る可能性もあったが、無事第 4戦が開催された。雨は未明にやみ、午後には晴れ間がのぞいた。球場職員は午前 9時に出勤。グラウンドにたまった雨水をポンプで吸って取り除く作業などを行った。
●女優今田美桜さん(20)が始球式を務めた。ユニホームに誕生日の「0305」の背番号をつけ、赤いミニスカートで初体験に臨んだが、投球は桑原の背中側に大きく外れてしまった。福岡出身で広島の勝ち上がりを願った。この日スタートのフジテレビ系「月9ドラマ『民衆の敵』」に出演する。広島は 1回、一死 2塁から丸佳浩外野手(28)の「1号2ラン」で先制。さらに新井貴浩内野手(40)の「適時2塁打」で加点。DeNAは 3回まで広島薮田和樹投手(25)の前に無得点。DeNAは 4回に筒香嘉智外野手(25)の「1号ソロ」で反撃、 5回に桑原将志外野手(24)の「適時2塁打」などで 3点を奪い逆転。広島は 6回無死満塁の同点機を逃した。DeNAは 7回から先発要員の今永昇太投手(24)をつぎ込むなど小刻みな継投で逃げ切り、王手をかけた。 9回は守護神山崎康晃投手(25)が締めた。前日までCS初の 2日連続降雨中止で、万が一、試合がこの日も試合中止なら広島に王手をかけられていた。DeNAは「1998年日本一」以来となる頂上決戦へあと「1勝」と迫った。広島は打線に元気なく「3連敗」。CSファイナルステージは、先に「4勝」したチームが28日にヤフオクドームで開幕する「日本シリーズ」に進出し、パCSファイナルステージを勝ち上がったソフトバンクと対戦する。
●CSファイナルステージ第 4戦は肌寒いなかでのプレーボールとなった。プレーボール時のマツダスタジアムでは左翼から右翼へ強い風が吹いていた。両軍ベンチにはストーブが置かれ、広島ベンチには練習中からカイロが置かれた。広島の 2塁手菊池涼介内野手(27)はネックウオーマーを着用した。
●丸佳浩外野手が打線に火を付けた。初回一死 2塁でウィーランドのカーブをすくい上げ、右翼席に先制の「2ラン」を運んだ。ポストシーズンの「チーム1号本塁打」。「いい先制点になりましたね」と笑顔を見せた。続く松山竜平外野手(32)が左中間に 2塁打。二死後、新井貴浩内野手の「右翼線2塁打」でもう 1点加えた。「3連敗」の広島にとって、光明は元気がなかった丸の「2ラン」だ。 1回、内角のカーブにうまく反応。チームにとって今CS初の「本塁打」を右翼ポール際へ運んだ。ようやく復調の気配が漂ってきた「3番」打者は土俵際で本領発揮となるか。気合を入れた。
●新井が 1回に「適時2塁打」を放ち、今CS初打点を挙げた。丸の「2ラン」で先制し、なお二死 2塁。外角の 147キロを素直に右翼線へはじき返し「積極的にいこうと思っていた」と喜んだ。 2試合ぶりの先発出場で早速の好結果。ブラッド・エルドレッド内野手(37)が故障で離脱する中、右の長距離打者として存在感を示した。自身の打撃は好調だ。 1回、丸の「2ラン」で先手を奪い、なおも二死 2塁で、DeNAの先発ウィーランドから「右翼線に2塁打」を運び、CS初打点をあげると、 6回にも左前打。出場したCS 3試合すべてでヒットを放ち、「打率0.444(9打数4安打)」と気を吐いている。33年ぶりの「日本一」という目標がある。「3位」のチームに敗れて、CSファイナルステージで「2017年シーズン」を終わらせるわけにはいかない。
●薮田和樹投手は 3点リードを守れなかった。初回からやや不安定。 3回一死満塁はホセ・ロペス内野手(33)を投ゴロ併殺にしとめてしのいだが、 4回に筒香にソロ弾を浴びて 1失点。続く 5回は四球と 2塁打でピンチを招き、桑原に 3塁線を破られて同点にされた。ここで緒方孝市監督(48)が迷わずベンチを出て、九里亜蓮投手(26=亜細亜大學)への交代を告げた。九里も止められず、この回計 3失点で一気に逆転を許した。今季「15勝3敗」と活躍した薮田は、18日のファイナル初戦で 5回完封勝ち(降雨コールド)して以来、中 4日の先発だった。シーズン中は未経験の登板間隔だったが、その影響を隠せなかった。記事をまとめてみました。
<広島 3- 4DeNA>◇CSファイナルステージ第 4戦◇広島 2勝 3敗◇23日◇マツダスタジアム
CSファイナルステージの予備日は24、25日の 2日間。もし21、22日に続く 3試合連続の中止なら、試合数が最多でも 5試合と 1つ減る可能性もあったが、無事第 4戦が開催された。雨は未明にやみ、午後には晴れ間がのぞいた。台風による強風で飛ぶのを防ぐためにビニールシートを敷いていなかったことに対応し、球場職員は午前 9時に出勤。グラウンドにたまった雨水をポンプで吸って取り除く作業などを行った。
試合前、内野の土部分に溜まった水をポンプで吸い上げる作業を行う球場スタッフ=マツダスタジアム
女優今田美桜さんが始球式を務めた。ユニホームに誕生日の「0305」の背番号をつけ、赤いミニスカートで初体験に臨んだが、投球は桑原の背中側に大きく外れてしまった。「思ったより遠かったです。練習の成果を出せなかった。人が多くてめちゃくちゃ緊張してしまいました」と悔しそう。
始球式を務めた女優の今田美桜さん=マツダスタジアム
福岡出身で「ソフトバンクも好きだけどカープも大好き。日本シリーズで戦ってほしいです」と広島の勝ち上がりを願った。
この日スタートのフジテレビ系「月9ドラマ『民衆の敵』」に出演する。
始球式を務めた女優の今田美桜さん=マツダスタジアム
広島は 1回、一死 2塁から丸の「1号2ラン」で先制。さらに新井の「適時2塁打」で加点。DeNAは 3回まで広島薮田の前に無得点。
DeNAは 4回に筒香の「1号ソロ」で反撃、 5回に桑原の「適時2塁打」などで 3点を奪い逆転。広島は 6回無死満塁の同点機を逃した。
DeNAは 7回から先発要員の今永をつぎ込むなど小刻みな継投で逃げ切り、王手をかけた。広島は打線に元気なく「3連敗」。
4回表DeNA無死、筒香は左翼越えソロ本塁打を放った=マツダスタジアム
2年連続で「3位」から勝ち上がったDeNAが、「リーグ2連覇」の広島を下し、アドバンテージの 1勝を含め「3勝2敗」、19年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。
広島が先手を取った。 1回一死 2塁から「3番」丸が「右越え2ラン」を放ち先制。さらに二死 2塁から、新井の右翼線への「適時2塁打」で 1点を加点し、 3点をリードした。
3点を追うDeNAは 4回、先頭打者の「4番」筒香が左越えに「ソロ本塁打」を放ち 2点差とした。続く 5回無死 2、 3塁から「1番」桑原が 3塁線を破る「2点適時2塁打」を放ち同点、さらに一死 3塁から「3番」ロペスの中前安打で勝ち越しに成功した。
5回表DeNA二死 3塁、ホセ・ロペス内野手は中前に勝ち越し適時打を放った=マツダスタジアム
DeNAラミレス監督は、先発候補の今永を 7回から中継ぎで投入する執念継投。 2イニングを打者 6人の完璧リリーフでつなぎ、 9回は守護神山崎康が締めた。前日までCS初の 2日連続降雨中止で、万が一、試合がこの日も試合中止なら広島に王手をかけられていた。DeNAは「1998年日本一」以来となる頂上決戦へあと「1勝」と迫った。
CSファイナルステージは、先に「4勝」したチームが28日にヤフオクドームで開幕する「日本シリーズ」に進出し、パCSファイナルステージを勝ち上がったソフトバンクと対戦する。
9回、選手交代を告げた広島・緒方孝市監督=マツダスタジアム
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ( 6試合制)は23日、セ・リーグの第 4戦がマツダスタジアムで行われ、 2年連続で「3位」から勝ち上がったDeNAが「リーグ2連覇」した広島に 4- 3で逆転勝ちして「3連勝」を飾り、対戦成績を「3勝1敗」とした。DeNAは24日の第 5戦に勝てば19年ぶりの「日本シリーズ進出」が決まる。
DeNAは 0- 3の 4回に筒香の本塁打で 1点を返し、 5回に桑原の「2点2塁打」とロペスの適時打で逆転した。
広島にはリーグ優勝による「1勝のアドバンテージ」がある。ファイナルステージはアドバンテージを含めて先に「4勝」したチームが突破する。
「日本シリーズ」は28日にヤフオクドームで開幕し、パ・リーグを 2年ぶりに制したソフトバンクとセのCSの勝者が対戦する。
先発した広島・薮田和樹投手=マツダスタジアム
★広島・緒方孝市監督
「 6回の勝負どころで仕掛けたけど、得点につながらなかった。薮田は結果が示すようにコントロールをしきれず、四球絡みがもったいなかった」
★新井貴浩内野手( 2安打)
「明日に向けてしっかり準備をして、意地を見せたい」
★小窪哲也内野手( 6回の好機に代打で三振)
「何とかしたかったけれど…」
★広島・迎祐一郎打撃コーチ( 6回の満塁機で得点ならず)
「打つ手は打った。遊撃も二塁も引いていて、ゲッツーでも1点が取れた場面だったが」
★広島・石井琢朗打撃コーチ( 6回の代打策が実らず)
「あそこが勝負のあやになった。選手を責めても仕方ない」
★広島・畝龍実投手コーチ(薮田に)
「カットボールの精度が悪かった」
厳しい表情でグラウンドを見つめる広島緒方孝市監督=マツダスタジアム
広島は 1回に丸の「2ラン」などで 3点を先制しながら、 5回に逆転を許した。 6回無死満塁の好機も得点につなげられず、「3連敗」。CSファイナルステージは「2勝3敗」となり、DeNAに王手をかけられた。広島緒方孝市監督の談話は以下の通り。
-1回に先制したが。
緒方監督 (無死満塁の) 6回が勝負どころと踏んで仕掛けたけど、得点につながらなかったということでね…。
1回、本塁打を放った丸佳浩外野手 投手はDeNA・ジョー・ウィーランド=マツダスタジアム
-薮田は立ち上がりは無失点。
緒方監督 ゼロで立ち上がったけど、毎回四球という結果が示すように、カットボールがコントロールできていなかった。(失点した 4回は)一応踏ん張って三振を取ってくれたので、もう 1イニングどうかなと思ったけど、四球絡みになったのでもったいない。
-投手ウィーランドにはシーズン中に打たれていた。
緒方監督 意識せず、普通に打者のつもりでしっかり攻めて行けというミーティングをやってから臨んだけど、四球 2つは痛かった。
5回途中で九里亜蓮投手と交代する広島・薮田和樹投手=マツダスタジアム
-同点に追いつかれた 5回無死 2塁で、九里を起用した。
緒方監督 九里のポジションは中継ぎの後半と思って準備させている。ワンポイントでも、 1イニングでも、ロングでも、流れを止めると期待して起用している。 -DeNAは 7回から 2イニング、中継ぎに今永を起用してきた。
緒方監督 想定はしていたけどね。
- 6回無死満塁での無得点が最後まで響いた。
緒方監督 そこそこ。得点につながらなかったのでね。もう後がない状態になったので。とは言っても気を焦らず、明日も自分たちの野球をやるだけです。
試合前、菊池涼介内野手(中央)を中心に円陣を組む広島の選手たち=マツダスタジアム
CSファイナルステージ第 4戦は肌寒いなかでのプレーボールとなった。気象庁によると、23日午後 5時の広島市内の気温は16.9度。風速は 4.8メートル。
プレーボール時のマツダスタジアムでは左翼から右翼へ強い風が吹いていた。両軍ベンチにはストーブが置かれ、広島ベンチには練習中からカイロが置かれた。広島の 2塁手菊池涼介内野手はネックウオーマーを着用した。
1回、「2点本塁打」を放った広島・丸佳浩外野手=マツダスタジアム
丸佳浩外野手が打線に火を付けた。初回一死 2塁でウィーランドのカーブをすくい上げ、右翼席に先制の「2ラン」を運んだ。ポストシーズンの「チーム1号本塁打」。「いい先制点になりましたね」と笑顔を見せた。
続く松山竜平外野手が左中間に 2塁打。二死後、新井貴浩内野手の「右翼線2塁打」でもう 1点加えた。鋭いライナーで打ち返したベテランは「得点圏に走者がいたので、どんどん積極的にいこうと思っていました」と振り返った。
1回裏広島一死 2塁、先制の「2点本塁打」を放った丸佳浩外野手(中央)=マツダスタジアム
「3連敗」の広島にとって、光明は元気がなかった丸の「2ラン」だ。 1回、内角のカーブに「しっかりスイングしようと思っていた」とうまく反応。チームにとって今CS初の「本塁打」を右翼ポール際へ運んだ。
ようやく復調の気配が漂ってきた「3番」打者は土俵際で本領発揮となるか。「崖っぷちだけど、試合が始まればああだこうだ考えても仕方ない。しっかりいい準備をして臨みたい」と気合を入れた。
1回に右翼線へ「適時2塁打」を放った新井貴浩内野手。ベテランは好調だ=マツダスタジアム
広島の新井が 1回に「適時2塁打」を放ち、今CS初打点を挙げた。丸の「2ラン」で先制し、なお二死 2塁。外角の 147キロを素直に右翼線へはじき返し「得点圏に走者がいたので、積極的にいこうと思っていた」と喜んだ。
2試合ぶりの先発出場で早速の好結果。エルドレッドが故障で離脱する中、右の長距離打者として存在感を示した。
1回、「適時2塁打」を放った新井貴浩内野手=マツダスタジアム
俺たちがセ・リーグを制したんだ!! その意地をみせる!! 無言の行列が続くなか、チーム最年長、40歳の広島・新井は逆転負けのショックを振り払うかのように、報道陣の前で立ち止まって声を絞り出した。
「あした、意地をみせたい」
自身の打撃は好調だ。 1回、丸の「2ラン」で先手を奪い、なおも二死 2塁で、DeNAの先発ウィーランドから「右翼線に2塁打」を運び、CS初打点をあげると、 6回にも左前打。出場したCS 3試合すべてでヒットを放ち、「打率0.444(9打数4安打)」と気を吐いている。
1回、「適時2塁打」を放ち手を叩く広島・新井貴浩内野手=マツダスタジアム
もう「1敗」もできない-。新井は、最後にもう一度、『意地』という言葉を使って気合を入れ直した。
「きょうは終わったので、あしたに向けて、しっかりと準備して、意地をみせたい」
33年ぶりの「日本一」という目標がある。「3位」のチームに敗れて、CSファイナルステージで「2017年シーズン」を終わらせるわけにはいかない。
5回表DeNA無死 2塁、同点に追いつかれたところで降板となった先発薮田和樹投手=マツダスタジアム
薮田和樹投手は 3点リードを守れなかった。初回からやや不安定。 3回一死満塁はロペスを投ゴロ併殺にしとめてしのいだが、 4回に筒香にソロ弾を浴びて 1失点。続く 5回は四球と 2塁打でピンチを招き、桑原に 3塁線を破られて同点にされた。
ここで緒方監督が迷わずベンチを出て、九里への交代を告げた。九里も止められず、この回計 3失点で一気に逆転を許した。
今季「15勝3敗」と活躍した薮田は、18日のファイナル初戦で 5回完封勝ち(降雨コールド)して以来、中 4日の先発だった。シーズン中は未経験の登板間隔だったが、その影響を隠せなかった。
薮田和樹投手(右)は 5回途中で降板。救援した九里亜蓮投手(左)も打たれた=マツダスタジアム
先発の薮田が踏ん張れなかった。 3- 0の 4回に筒香にソロを浴びると、 5回は先頭打者のウィーランドに四球を与え、「2連続2塁打」で同点とされたところで降板した。 4回 0/3を投げて 4失点。勝ち投手となった18日の第 1戦から、プロ初の中 4日登板の影響は否定したが「ずっといい感覚がつかめなかった」と制球に苦しんだ。
再度全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(10月)
2017年クライマックスシリーズ 日程
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。