●28日に開幕し、ソフトバンク(パ・リーグ)がDeNA(セ・リーグ)に「9安打10得点」で大勝した。ソフトバンクは初回にアルフレド・デスパイネ外野手(31)が先制打。 5回には打者一巡で「7点」を奪った。先発した千賀滉大投手(24)も 7回 1失点の好投。DeNAは先発井納翔一投手(31)が 5回途中 7失点KOと誤算だった。
●初戦に大勝したソフトバンクで文字通り打線をけん引したのはリードオフマンの柳田悠岐外野手(29)だった。初回。先頭で井納のスライダーを詰まりながらも中前に運び、今宮の犠打、デスパイネの「左越え2塁打」で先制のホームを踏んだ。「いいところに打球が落ちたんで。健太(今宮)が送ってくれたし、デスパが打ってくれた」。右脇腹痛を抱えながらCSファイナル第 5戦で電撃復帰。 2安打を放ってチームをシリーズに導いたバットは健在だった。 5回にはダメ押しともいえる 1、 2塁間を破る「2点タイムリー」も放ち、この日も 2安打 2打点の活躍だった。 2年ぶりの日本一へ向け、工藤公康監督(54)も笑顔が絶えなかった。
●ソフトバンク千賀滉大投手が、初の日本シリーズ先発で 7回 1失点と好投した。 1回に 2四球など、 3回まで毎回走者を出しながら粘った。 5回は失策から 1点を失ったが、自責点は「ゼロ」の十分な内容。日本シリーズ初先発のソフトバンク千賀滉大投手は、最高の舞台を心の底から楽しんだ。初回、力みまくって 2四球で二死 1、 2塁のピンチを迎えたが、宮崎敏郎内野手(28)を 3ゴロで切り抜けた。 7回 4安打 1失点。「育成出身バッテリー」の甲斐拓也捕手(24)と頭をひねり、最速 152キロの直球と代名詞のお化けフォーク、スライダーに時々カーブを交え、DeNA打線を翻弄(ほんろう)した。この日、 1塁側スタンドには愛知・蒲郡市から千賀の両親と祖母、妹が駆けつけた。甲斐の母小百合さん(50)も大分から駆けつけており、千賀の母和江さん(47)と抱き合って喜びを分かち合った。甲斐を女手ひとつで育てた小百合さんは、涙を流した。和江さんも息子たちの姿を頼もしそうに見つめた。CSファイナルでは第 2戦先発も日本シリーズでは第 1戦に抜てきされた。工藤監督は「 1戦目を何が何でも取りたかった」と説明。千賀がつくった流れに乗り一気に日本一を奪回する。
●ソフトバンクの「ポストシーズン打線」がつながって、「SMBC日本シリーズ2017」第 1戦を制した。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの突破を決めた第 5戦のオーダーと同じ、 「1」番柳田悠岐外野手、「3番」アルフレド・デスパイネ外野手で臨み、10点を奪って大勝した。前日27日の監督会議で予告先発採用を拒否された工藤公康監督だったが、DeNA投手陣を打ち込んで留飲を下げた。 2回には長谷川勇が「中堅右へ2ラン」。立ち上がりからグイグイと押しまくった。一気に決めた。 5回は先頭今宮が歩くと、すかさず 2盗。敵失も誘って 3進すると、またもデスパイネが中前に運んだ。ヤフオクドームの大歓声もチームの背中を押した。 2つの押し出しでさらに加点。二死満塁から「1番」柳田が 2点打を放って勝負を決めた。今宮の「2点3塁打」も飛び出し、この回だけで大量「7得点」。力の差を見せつけた。明日も楽しく明るく、元気にやっていきたい」と工藤監督。脳裏に「敗戦」の「2文字」はない。圧倒的な強さを見せつけ一気に頂点に駆け上がる。記事をまとめてみました。
<ソフトバンク10- 1DeNA>◇日本シリーズ第 1戦◇ソフトバンク 1勝 0敗◇28日◇福岡ヤフオクドーム
28日に開幕し、ソフトバンク(パ・リーグ)がDeNA(セ・リーグ)に「9安打10得点」で大勝した。ソフトバンクは初回にデスパイネが先制打。 5回には打者一巡で「7点」を奪った。先発した千賀も 7回 1失点の好投。DeNAは先発井納が 5回途中 7失点KOと誤算だった。
初戦に大勝したソフトバンクで文字通り打線をけん引したのはリードオフマンの柳田悠岐外野手だった。
初回。先頭で井納のスライダーを詰まりながらも中前に運び、今宮の犠打、デスパイネの「左越え2塁打」で先制のホームを踏んだ。
「いいところに打球が落ちたんで。健太(今宮)が送ってくれたし、デスパが打ってくれた」。右脇腹痛を抱えながらCSファイナル第 5戦で電撃復帰。 2安打を放ってチームをシリーズに導いたバットは健在だった。 5回にはダメ押しともいえる 1、 2塁間を破る「2点タイムリー」も放ち、この日も 2安打 2打点の活躍だった。
5回裏ソフトバンク二死満塁、柳田は「右前2点適時打」を放った=福岡ヤフオクドーム
「(柳田は)期待通り。いやそれ以上だった。長打もヒットも打てるし、(打順は) 3番よりもバリエーションが増えるからね」。工藤監督も笑顔だ。前日(27日)の監督会議ではラミレス監督から予告先発の提案を拒否されたが、ホークス重量打線は誰が先発だろうが、関係ない。「明日も楽しく明るく、元気にやっていきたい」。 2年ぶりの日本一へ向け、工藤監督も笑顔が絶えなかった。
ソフトバンク千賀滉大投手が、初の日本シリーズ先発で 7回 1失点と好投した。
1回に 2四球など、 3回まで毎回走者を出しながら粘った。 5回は失策から 1点を失ったが、自責点は「ゼロ」の十分な内容。「大事な初戦でチームの流れを持ってきたい一心でマウンドに上がった。 1回、 2回と点を取ってくれて、楽に投げられた」と打線の援護に感謝した。
日本シリーズ初先発のソフトバンク千賀滉大投手は、最高の舞台を心の底から楽しんだ。「たくさん人が入って声援が心地よかった」。初回、力みまくって 2四球で二死 1、 2塁のピンチを迎えたが、宮崎を 3ゴロで切り抜けた。 7回 4安打 1失点。「調子はあまりよくなかった」という中、「育成出身バッテリー」の甲斐と頭をひねり、最速 152キロの直球と代名詞のお化けフォーク、スライダーに時々カーブを交え、DeNA打線を翻弄(ほんろう)した。
この日、 1塁側スタンドには愛知・蒲郡市から千賀の両親と祖母、妹が駆けつけた。甲斐の母小百合さんも大分から駆けつけており、千賀の母和江さんと抱き合って喜びを分かち合った。甲斐を女手ひとつで育てた小百合さんは「こんな舞台に一緒に立てるなんて。この時期になると毎年、クビになるかとドキドキしていたのに」と、涙を流した。和江さんも「入団したときはお互い 3年持つかなって話していたのに」と息子たちの姿を頼もしそうに見つめた。
第 1戦に勝利し、ファンの声援に応える千賀滉大投手。左は甲斐拓也捕手=福岡ヤフオクドーム
2010年「育成ドラフト4位」が千賀、「6位」が甲斐だった。日本シリーズ第1戦の舞台となったヤフオクドームで、この日 2人と同期の育成伊藤大が戦力外通告を受けた。同年支配下ドラフトの星野、坂田も今年で解雇された。そんな厳しい世界ではい上がり、生き残り、主役の座をつかんだ。
CSファイナルでは第 2戦先発も日本シリーズでは第 1戦に抜てきされた。工藤監督は「 1戦目を何が何でも取りたかった。球の力もあり、フォークもあるので」と説明。千賀がつくった流れに乗り一気に日本一を奪回する。
▼千賀がシリーズ初先発で初勝利を挙げた。育成ドラフト出身選手が日本シリーズで勝ったのは、2009年山口鉄也(巨人)が北海道日本ハムとの第 5戦、2011年山田大樹(ソフトバンク)が中日との第 5戦で記録して以来 3人目。先発では山田に次いで 2人目だ。育成ドラフト以外の育成出身では2009年第 3戦のオビスポ(巨人)、2010年第 2戦のチェン(中日)も勝っている。
ソフトバンクはCSファイナルステージの突破を決めた第 5戦のオーダーと同じ、「1番」柳田、「3番」デスパイネで臨み、10点を奪って大勝した。工藤公康監督のコメント。
「柳田君が最初からしっかりとヒットで出たおかげでみんなの緊張もほどけた。普段通りの野球をやっていきたい。野球は楽しくやらないと。明日も楽しく明るく、元気にやっていきたい」。
日本シリーズ初先発のソフトバンク千賀が 7回 4安打 1失点。
「 1戦目を何が何でも取りたかった。球の力もあり、フォークもあるので」。
第 1戦に勝利し、お立ち台でインタビューに答える工藤公康監督=福岡ヤフオクドーム
ソフトバンクの「ポストシーズン打線」がつながって、「SMBC日本シリーズ2017」第 1戦を制した。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの突破を決めた第 5戦のオーダーと同じ、「1番」柳田悠岐外野手、「3番」アルフレド・デスパイネ外野手で臨み、10点を奪って大勝した。前日27日の監督会議で予告先発採用を拒否された工藤公康監督だったが、DeNA投手陣を打ち込んで留飲を下げた。
予告先発がなくても関係なかった。工藤監督が自信を持って書き込んだオーダーが、いきなり機能した。初回だった。CSファイナル最終戦で復帰した柳田が、この日も「1番」で打席に入った。井納の 3球目。スライダーを詰まりながらも中前にはじき返した。「2番」今宮がきっちり送ると、同じくCSから打順継続の「3番」デスパイネが、左翼越えの 2塁打を放って先制した。
「打ったのは直球。自分の役割は走者をかえすこと。それができてよかった」。パ・リーグで「本塁打と打点の2冠」は表情ひとつ変えずに言った。先行逃げ切り-。先取点を挙げた試合は「シーズン73勝9敗」。データは正直だ。 2回には長谷川勇が「中堅右へ2ラン」。立ち上がりからグイグイと押しまくった。
一気に決めた。 5回は先頭今宮が歩くと、すかさず 2盗。敵失も誘って 3進すると、またもデスパイネが中前に運んだ。ヤフオクドームの大歓声もチームの背中を押した。 2つの押し出しでさらに加点。二死満塁から「1番」柳田が 2点打を放って勝負を決めた。
「( 1番は)打席が多く回ってくるぶん、大変だけど、それ以外は変わらない。結果はたまたま。自分の打撃をしようと思った。(右脇腹の)痛みはなかったのでよかった。いいところに飛んでくれた」。今宮の「2点3塁打」も飛び出し、この回だけで大量「7得点」。力の差を見せつけた。
1回裏ソフトバンク無死、柳田悠岐外野手は中前打をった=福岡ヤフオクドーム
6年前。工藤監督はDeNAの初代監督就任の要請を受けた。選手の育成方針など、球団との考えが合致せず「破談」となった。相手は、そのDeNA。 2年ぶりの日本一奪回へ、「リーグ94勝」を挙げた驚異的な戦いぶりを、因縁の球団にそのままぶつけるだけだ。
「柳田君が最初からしっかりとヒットで出たおかげでみんなの緊張もほどけた。普段通りの野球をやっていきたい。野球は楽しくやらないと。明日も楽しく明るく、元気にやっていきたい」と工藤監督。脳裏に「敗戦」の「2文字」はない。圧倒的な強さを見せつけ一気に頂点に駆け上がる。
▼第 1戦の 2桁得点は2005年ロッテ以来「6度目」。過去「67度」のシリーズで先勝したチーム(△○を含む)は「42度優勝」しており、V確率は「63%」。第 1戦で 2桁得点は「過去5チーム」のうち「4チームが日本一」になっている。
▼ソフトバンクが 5回に 7点を挙げ、10- 1で第 1戦に勝利。シリーズで「1イニング7点以上」は2007年第 3戦中日が 1回に記録して以来 9度目で、ソフトバンクは初めて。第 1戦で 1イニング 7点以上は1994年西武が 7回に記録して以来「2度目」。
▼ソフトバンクは2011年第 7戦から本拠地のヤフオクドームで「7連勝」。シリーズの同一球場連勝は1970年第 1戦~1973年第 5戦巨人が後楽園球場でマークした「10連勝」が最多で、他に「7連勝」以上は1987年第 2戦~1991年第 1戦西武の西武球場「8連勝」、1995年第 5戦~2015年第 3戦ヤクルトの神宮球場「8連勝」があり今回が「4度目」。この日は初回に先取点を挙げ、これで先制した時のソフトバンクは2011年第 3戦から「13連勝」。シリーズで先制試合に「13連勝」は1987年第 2戦~1991年第 6戦西武の「12連勝」を抜く新記録。
全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2017年 公式戦 順位表
2017年 公式戦 日程と結果(10月)
2017年日本シリーズ 日程
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。