●稲葉新監督が指揮を執る侍ジャパンが台湾に快勝し、予選リーグを全勝で首位突破した。「2位」韓国との決勝戦に臨む。敗れた台湾は「3位」が確定した。日本は序盤に先手を取った。 2回二死、「6番」西武外崎修汰内野手(24)が右翼へ本塁打を放った。先発の今永昇太投手(24=DeNA)も 3回までに圧巻の 8三振を奪い 1安打無失点と抜群の立ち上がりを見せ、試合の主導権を握った。ピンチを迎えても今永の奪三振ショーは止まらない。 4回、内野安打と失策で無死 1、 3塁とされたが「5番」朱育賢、「6番」蘇智傑、「7番」詹子賢から「3者連続三振」を奪い、得点を許さなかった。決勝進出を狙った台湾は、自慢の打線が不発に終わり敗退が決まった。 9回に 2得点し、完封を免れるのが精一杯だった。洪一中監督(56)は反省していた。初代王座をかけた韓国との決勝戦は19日午後 6時から東京ドームで行われる。
●内外野を守れる侍ジャパンの西武外崎修汰内野手が、「6番左翼」で先発出場し、「先制ソロ本塁打」を含む「5打数3安打2打点1盗塁」の活躍を見せた。 2回二死走者なし、カウント 2- 2から台湾の先発左腕・林政賢が投じた真ん中高めの 135キロ直球を右翼席の最前段に運んだ。 5回には 3盗を決め、 8回裏からは 3塁を守り、足と守備でも勝利に貢献。恐怖の「6番」・外崎の強烈な先制パンチが、決勝への扉を開いた。 2回二死走者なし。台湾の先発左腕・林政賢にカウント 1- 2と追い込まれたが、ここから持ち味を発揮。 3球連続ファウルで粘ると、 7球目の真ん中高め、 135キロの直球を右翼席に運んだ。 5回には中前打を放って、犠打で 2進すると、台湾バッテリーの隙をついて 3盗に成功。 9回にも「適時2塁打」を放ち、「3安打2打点1盗塁」と躍動。胸を張った。西武が誇る岩手・富士大出身トリオの“次男坊”。初戦の韓国戦では、 1学年先輩の山川穂高内野手(25=西武)が「2ラン」、 1学年後輩の多和田真三郎(24=西武)が 2回を無失点に抑え、刺激を受けた。はにかんだが、今季は人生初挑戦だった外野でレギュラーに定着。 8月には地元・青森で後援会「弘前44(獅子)の会」も発足した。代表選出時に「自分で大丈夫なのか」と不安を口にしていた、弱気の虫はもういない。
●負ければ決勝進出への道がほぼ断たれる一戦で、京田陽太内野手(23=中日=日本大学)が覚醒した。リードはわずか 1点。 5回二死 2、 3塁の第 3打席だった。鋭く振り抜いた打球は右前に落ちる記念すべき“サムライ初安打”。 2点適時打はチームの勝利を引き寄せただけでなく、自らの呪縛をも解く一撃となった。遊撃のポジションが源田壮亮内野手(24=西武)とかぶるため、稲葉篤紀監督(45)の要請で秋季練習から 2塁守備にも取り組んだ。16日の韓国戦は「1番・2塁」で先発。しかしやはり勝手が違ったのか、無安打に終わった。台湾戦に向け、稲葉監督はオーダーを変更。京田を「1番」に残し、本職の遊撃で送り出した。自分が先発に指名された。初戦で激闘を制した韓国との再戦へ、準備万端。まずは稲葉ジャパン初のタイトルに挑む。
●「4番」の山川穂高内野手(25=西武)は活発な打線の中で沈黙した。 2回の第 1打席は中堅への安打性のライナーを陽岱鋼に好捕された。その後は一邪飛、左飛、見逃し三振、捕飛と 5打数無安打。それでも前向きだった。
●スタメンマスクをかぶった田村龍弘捕手(23=ロッテ)が今永を絶賛した。直球で押し、今永の良さを最大限に引き出した。コンビを組んだパートナーを持ち上げたが、自身も内角を有効に使うリードが光った。
●侍ジャパンは先発の今永昇太投手が、「12奪三振」で圧巻の投球内容で、日本を決勝へと導いた。初回「3三振」でスタートすると、 2回は「3者連続三振」。 4回には無死 1、 3塁から「3者連続空振り三振」で、 6回「3安打12奪三振」で無失点に抑えた。勝利の立役者としてお立ち台に立った。それでも、 6回に「4番」王に対し、追い込みながらも高めに浮いた球をセンター方向にはね返されたシーンを悔やんだ。強打の打線を力で封じ込める好投の中でも、さらなる高みを目指す今永は反省を忘れなかった。日本が台湾に快勝し、「2連勝」で決勝に「1位」で進んだ。先発・今永が台湾相手に 6回を投げ「12三振」を奪うなど 3安打無失点と圧巻の内容。打線も効果的に点を重ねた。決勝は19日に韓国( 1勝 1敗)と行う。台湾は「2連敗」で予選敗退が決まった。
●堀瑞輝投手(19=北海道日本ハム)が緊急登板で最後を締めた。 9回一死満塁でマウンドに上がり、先頭に押し出し死球を与えたが、次打者を遊ゴロ併殺にしとめた。初戦の韓国戦でも延長10回に二死 1、 2塁で登板して抑えた。その裏にサヨナラ勝ちで勝ち投手に。19歳の働きぶりに建山義紀投手コーチ(41=元阪神)は頼もしげだった。記事をまとめてみました。
アジアプロ野球チャンピオンシップ2017<日本 8- 2台湾>◇予選リーグ◇18日◇東京ドーム
稲葉新監督が指揮を執る侍ジャパンが台湾に快勝し、予選リーグを全勝で首位突破した。「2位」韓国との決勝戦に臨む。敗れた台湾は「3位」が確定した。
日本は序盤に先手を取った。 2回二死、「6番」外崎が右翼へ本塁打を放った。先発の今永も 3回までに圧巻の 8三振を奪い 1安打無失点と抜群の立ち上がりを見せ、試合の主導権を握った。
ピンチを迎えても今永の奪三振ショーは止まらない。 4回、内野安打と失策で無死 1、 3塁とされたが「5番」朱育賢、「6番」蘇智傑、「7番」詹子賢から「3者連続三振」を奪い、得点を許さなかった。
6回裏台湾無死、呉念庭内野手(西武)の打球を捕球する今永昇太投手(DeNA)=東京ドーム
日本は 5回に追加点。先頭の外崎が中前打で出塁したのを足がかりに二死 1、 3塁のチャンスを作ると、「一番」京田が右前に弾き返す 2点適時打を放った。 7回には一死満塁の場面で「2番」松本が右翼へ「2点適時打」。なおも二死満塁とし、「5番」上林が押し出し四球を選びリードを広げた。 8回には京田、 9回には外崎の適時打でそれぞれ 1点を加えた。
投げては今永が 6回を「3安打1四死球12奪三振」の無失点で降板した後、 7回を野田、 8回を近藤大が無失点でつないだが、 9回から登板した平井が先頭の「6番」朱育賢に本塁打を浴び失点。その後一死満塁で登板した「5番手」堀も押し出し死球を与えたが、追加点は許さなかった。
初代王座をかけた韓国との決勝戦は19日午後 6時から東京ドームで行われる。
日本に敗れスタンドにあいさつする台湾の洪一中監督=東京ドーム
決勝進出を狙った台湾は、自慢の打線が不発に終わり敗退が決まった。 9回に 2得点し、完封を免れるのが精一杯だった。
洪一中監督は「いい経験になった。日本はピッチャーがすごい。打者も見極めがいい。ウチの打者はボール球に手を出していた」と反省していた。
お立ち台で笑顔見せる稲葉篤紀監督(右)=東京ドーム
侍ジャパンの稲葉篤紀監督が、勝利を決めたお立ち台で思わず名前を言い間違えた。
決勝に向けてファンへのメッセージを求められると「韓国も初戦あのような形でやられて燃えてくると思いますので、それ以上に気持ちを込めてやっていきます」と宣言。さらに「今日は最後に皆さん今永選手を期待したと思うんですけど、明日今永選手は必ず大事なところでいってもらうと、いうところで今日は出さなかったんですけど」と言って、笑いがわき起こると「ごめんなさい、今永選手ではなくて山崎選手でした」と謝罪。東京ドームが爆笑につつまれた。
快勝した台湾戦については「今日勝たないと明日に進めないので、今日勝つということを選手に伝えました。今永投手を先発にしましたが、台湾の打線は長打力がある中で、そこを抑えてくれると思っていました。外崎選手がホームランを打ってくれて、先制したことでみんなリラックスした試合運びができた」と振り返った。
2回表日本二死、先制の右越え本塁打を放った外崎修汰内野手(西武)=東京ドーム
内外野を守れる侍ジャパンの西武外崎修汰内野手が、「6番左翼」で先発出場し、「先制ソロ本塁打」を含む「5打数3安打2打点1盗塁」の活躍を見せた。
2回二死走者なし、カウント 2- 2から台湾の先発左腕・林政賢が投じた真ん中高めの 135キロ直球を右翼席の最前段に運んだ。「入るとは思わなかった。外野の頭を越えてくれと思いながら走った」と笑顔で話した。
5回には 3盗を決め、 8回裏からは 3塁を守り、足と守備でも勝利に貢献。「日の丸をつけて立つお立ち台は夢のよう。ユーティリティープレーヤーとして期待されているので、それに応えたかった。絶対に優勝して日本の野球を活気づけたい」と力強く語った。
お立ち台で投打のヒーローがガッツポーズ! 今永昇太投手(右)と外崎修汰内野手が充実の表情をみせた=東京ドーム
恐怖の「6番」・外崎の強烈な先制パンチが、決勝への扉を開いた。
「夢のようです。追い込まれていたけど、なんとかしようという気持ちでいった。勝つしかないので、打ててよかった」
2回二死走者なし。台湾の先発左腕・林政賢にカウント 1- 2と追い込まれたが、ここから持ち味を発揮。 3球連続ファウルで粘ると、 7球目の真ん中高め、 135キロの直球を右翼席に運んだ。 5回には中前打を放って、犠打で 2進すると「ミーティングでチャンスがあるという話だった」と、台湾バッテリーの隙をついて 3盗に成功。 9回にも「適時2塁打」を放ち、「3安打2打点1盗塁」と躍動。「シーズンと同じように試合に入れている。いい状態」と胸を張った。
西武が誇る岩手・富士大出身トリオの“次男坊”。初戦の韓国戦では、 1学年先輩の山川が「2ラン」、 1学年後輩の多和田が 2回を無失点に抑え、刺激を受けた。「自分はたまに、ですから」とはにかんだが、今季は人生初挑戦だった外野でレギュラーに定着。 8月には地元・青森で後援会「弘前44(獅子)の会」も発足した。代表選出時に「自分で大丈夫なのか」と不安を口にしていた、弱気の虫はもういない。
京田陽太内野手(中日)は 5回に 2盗に成功。「1番・遊撃」で躍動した=東京ドーム
負ければ決勝進出への道がほぼ断たれる一戦で、京田が覚醒した。
「一本出てよかった。同じやられ方をされていたので、何とか変化球に対応できた」
リードはわずか 1点。 5回二死 2、 3塁の第 3打席だった。鋭く振り抜いた打球は右前に落ちる記念すべき“サムライ初安打”。 2点適時打はチームの勝利を引き寄せただけでなく、自らの呪縛をも解く一撃となった。
遊撃のポジションが源田(西武)とかぶるため、稲葉監督の要請で秋季練習から 2塁守備にも取り組んだ。16日の韓国戦は「1番・2塁」で先発。しかしやはり勝手が違ったのか、無安打に終わった。
台湾戦に向け、稲葉監督はオーダーを変更。「左投手にも対応できる」と京田を「1番」に残し、本職の遊撃で送り出した。「源田さんと『どちらかが外れる』と話していた」と京田。自分が先発に指名された。「 1年間やってきたから、やはり落ち着く。ショートはいつも通り試合に入っていけた。貢献できてよかった」と振り返った。
5回の攻撃後、京田陽太内野手(左)を出迎える稲葉篤紀監督。思い通りの試合だった=東京ドーム
日本は台湾先発の林政賢にボークすれすれのクイックで足を封じられたが、 5回は 2進して左投手の死角に入った外崎がすかさず 3盗。中村(ロッテ)も 2盗で続いて、京田の適時打をおぜん立てした。パワーと機動力を掲げる稲葉ジャパンが、機能した。
「盗塁も仕掛けられたし、今の時点でやりたいことの 8割くらいはできている」と指揮官。初戦で激闘を制した韓国との再戦へ、準備万端。まずは稲葉ジャパン初のタイトルに挑む。
★11.16日韓戦VTR
日本は予選リーグ初戦で、韓国に 8- 7で逆転サヨナラ勝ち。 4- 4で延長戦に突入。無死 1、 2塁で始まるタイブレークの延長10回、韓国に先に 3点を奪われたが、その裏、上林誠知外野手(ソフトバンク)の「3ラン」で追い付き、田村龍弘捕手(ロッテ)がサヨナラの「適時2塁打」を放った。
6回表日本無死 1塁、左飛に倒れた山川穂高内野手(西武)=東京ドーム
「4番」の山川穂高内野手は活発な打線の中で沈黙した。
2回の第 1打席は中堅への安打性のライナーを陽岱鋼に好捕された。その後は一邪飛、左飛、見逃し三振、捕飛と 5打数無安打。それでも「勝てたことがすべて。いい結果でした。( 4回に)エラーもしてしまったけど、周囲が声を掛けてくれて、うまく切り替えられた。調子が悪いとは思っていないし、明日が一番大事です」と前向きだった。
5回を終え今永昇太投手(右)と話しながらベンチへ戻る田村龍弘捕手(ロッテ)=東京ドーム
スタメンマスクをかぶった田村龍弘捕手が今永を絶賛した。
直球で押し、今永の良さを最大限に引き出した。「見ての通り。直球がえぐい。直球がいいので、逆に変化球の使い方が難しかった。リードというよりピッチャーが素晴らしい。受けていて楽しかったです」とコンビを組んだパートナーを持ち上げたが、自身も内角を有効に使うリードが光った。
1回裏台湾二死 1塁、王柏融(CPBLのLamigoモンキーズ)を空振り三振に仕留めた今永昇太投手=東京ドーム
侍ジャパンは先発の今永昇太投手が、「12奪三振」で圧巻の投球内容で、日本を決勝へと導いた。
初回「3三振」でスタートすると、 2回は「3者連続三振」。 4回には無死 1、 3塁から「3者連続空振り三振」で、 6回「3安打12奪三振」で無失点に抑えた。勝利の立役者としてお立ち台に立った今永は「真っすぐ中心で、右打者にも左打者にもインサイドを使っていこうと投げた。変な力みもなく投げることはできた」と振り返った。
それでも、 6回に「4番」王に対し、追い込みながらも高めに浮いた球をセンター方向にはね返されたシーンを悔やんだ。「捕手の田村は低めに構えていたのに、あそこで欲を出して自分は強引にいってしまった。 1振りで流れを変えられる打者に投げる球ではなかった」。強打の打線を力で封じ込める好投の中でも、さらなる高みを目指す今永は反省を忘れなかった。
先発の今永昇太投手=東京ドーム
日本が台湾に快勝し、「2連勝」で決勝に「1位」で進んだ。先発・今永が台湾相手に 6回を投げ「12三振」を奪うなど 3安打無失点と圧巻の内容。打線も効果的に点を重ねた。決勝は19日に韓国( 1勝 1敗)と行う。
日本は 2回に 1点を先制した。二死から「6番」・外崎が左腕・林政賢から「右越えソロ」を放った。先発の今永は圧巻の三振ショー。 3回まで「8三振」を奪い、 4回は 1塁手・山川の悪送球などで無死 1、 3塁のピンチを迎えたが、「3者連続三振」で点を許さなかった。
日本は 5回二死 2、 3塁とし、「1番」・京田が「右前2点打」を放ち、 3- 0とした。 7回は「2番」・松本の「右前2点2塁打」。さらに上林が押し出し四球を選び、 6- 0とリードを広げた。日本は 8回に 1点を追加。 9回は外崎がこの日 3安打目となる「左越え適時2塁打」で突き放した。投手陣は今永の後、 7回以降は野田、近藤大、平井、堀と継投。 9回に 2点を返されたが、試合を優位に進めた。
台湾は「2連敗」で予選敗退が決まった。
★日本・今永昇太投手の話
「三振は腕を振った結果。三振を積み重ねるごとにコースに制球できるようになり、調子がだんだん上がっていきました。要所でゼロで行けて良かったです」
9回途中から登板した堀瑞輝投手(北海道日本ハム)=東京ドーム
堀瑞輝投手が緊急登板で最後を締めた。
9回一死満塁でマウンドに上がり、先頭に押し出し死球を与えたが、次打者を遊ゴロ併殺にしとめた。「緊張せず、しっかり集中できました。普通にいつも通りいければ、という感じでした。最後にマウンドに立てるのはうれしいこと」と少し笑みを浮かべた。
初戦の韓国戦でも延長10回に二死 1、 2塁で登板して抑えた。その裏にサヨナラ勝ちで勝ち投手に。19歳の働きぶりに建山投手コーチは「彼はマウンドに上がると、いい意味で変わる。そういうところを期待して招集したのもある」と頼もしげだった。
◇アジアプロ野球チャンピオンシップ
日本、韓国、台湾のプロ野球団体がアジア球界発展のため新設した国際大会。参加資格は24歳以下(1993年 1月 1日以降生まれ)、または入団 3年以内で、オーバーエージ枠は各代表 3人まで。今回が初開催で今後は 4年ごとに行われる予定。賞金は優勝2000万円、準優勝 500万円。
アジアプロ野球チャンピオンシップ2017 試合日程
2018年 公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
どんな相手にも立ち向かう。どんな局面でも己の限界にトライする。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。
そうした強い思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2017年のシーズンロゴとしても展開して参ります。