●阪神は 1日、沖縄・宜野座村にある、かりゆしホテルズボールパークで春季キャンプをスタートさせた。歓迎セレモニーの前には、 1月 4日に逝去した星野仙一氏(享年70)をしのんで約30秒間、揚塩球団社長や金本知憲監督(49)らチーム関係者が黙とうをささげた。宜野座村でキャンプを始めた2003年、当時の監督は星野氏であり、チームを18年ぶりのリーグ優勝にも導いた。歓迎セレモニーでは揚塩球団社長、金本監督、梅野選手会長に花束が贈呈された。歓迎セレモニーで金本監督は｢しっかり鍛えて、セ・リーグチャンピオンになれるように｣と宣言。當眞(とうま)淳村長も冒頭のあいさつで支援を約束した。
●金本阪神 3年目のキャンプは｢乱世｣だ。複数のポジションで定位置を競い、まさに戦国時代だが、まずチームの浮沈を握る最大のポイントを 2つ挙げたい。新外国人ロサリオの実力と過去 2年、不本意な成績が続く藤浪の復調だ。 2人が活躍すれば昨季に比べて大幅な“補強”が成功する。ロサリオはメジャー通算｢７１本塁打｣を放ち、捕手としても期待された有名な打者だった。昨季まで韓国・ハンファでプレー。 2年連続｢３割３０本塁打１００打点｣をマークするなど、パンチ力に期待が集まる。同じドミニカ共和国出身で、旧知のドリスも太鼓判。キャンプ報道では｢柵越え数｣がクローズアップされがちだがミート力も伝えていきたい。藤浪は巻き返しを期す。過去 2年は｢７勝、３勝止まり｣で不本意だった。オフはダルビッシュらと米国で合同自主トレを行い、 1月下旬に会った金本監督も声を掛けた。米国ではメジャー最高左腕のドジャース・カーショー直伝のカーブなどを投球。仕上がりも早く、今季初実戦の 2月 7日紅白戦に登板する可能性もある。過去 2年で計｢１０勝｣に終わり、再起を期す 6年目に臨む藤浪はブルペンで63球を投げた。金本監督らが見守る中、フォームを確認しながら伸びのある直球を軸に、カーブなどの変化球を試し｢仕上がりはいいし、いい感触で投げられた。キャンプの初ブルペンという意味では良かったと思う｣と好感触を口にした。
●金本知憲監督が新加入したロサリオ内野手の来日初の屋外フリー打撃を見守った。阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(28＝前韓国ハンファ)が 1日、キャンプ初日に来日初の屋外フリー打撃を行い、58スイングで｢サク越え１４発｣。推定 140メートル弾もかっ飛ばした。他球団スコアラー陣は“ウッズ＆デスパイネ級”と超警戒。いやいや、虎期待の｢４番｣は、歴史も超える新伝説を作る！！｢１４発｣はまだ序章。伝説的な助っ人となり、虎を頂点へ導く。記事をまとめてみました。
星野仙一さんへ黙祷を捧げる阪神ナインら＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神は 1日、沖縄・宜野座村にある、かりゆしホテルズボールパークで春季キャンプをスタートさせた。
歓迎セレモニーの前には、 1月 4日に逝去した星野仙一氏をしのんで約30秒間、揚塩球団社長や金本監督らチーム関係者が黙とうをささげた。宜野座村でキャンプを始めた2003年、当時の監督は星野氏であり、チームを18年ぶりのリーグ優勝にも導いた。
歓迎セレモニーでは揚塩球団社長、金本監督、梅野選手会長に花束が贈呈された。
花束を受け取った金本監督は｢タイガースが優勝するためのキャンプ。ここで鍛えて、『セ・リーグチャンピオン』になれるように頑張ります｣と誓った。
故星野仙一氏に黙とうを捧げる金本知憲監督(右)と揚塩健治阪神球団社長＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神春季キャンプ( 1日、沖縄・宜野座)キャンプ初日は半旗が掲げられ、練習開始前に 1月 4日に死去した元監督の星野仙一氏への黙とうが捧げられた。星野氏の監督時代の2003年から宜野座でキャンプが始まり、同年18年ぶりの｢リーグ優勝｣を果たした。直後の歓迎セレモニーで金本監督は｢しっかり鍛えて、セ・リーグチャンピオンになれるように｣と宣言。當眞(とうま)淳村長も冒頭のあいさつで支援を約束した。
金本阪神 3年目のキャンプは｢乱世｣だ。複数のポジションで定位置を競い、まさに戦国時代だが、まずチームの浮沈を握る最大のポイントを 2つ挙げたい。新外国人ロサリオの実力と過去 2年、不本意な成績が続く藤浪の復調だ。 2人が活躍すれば昨季に比べて大幅な“補強”が成功する。
ロサリオはメジャー通算｢７１本塁打｣を放ち、捕手としても期待された有名な打者だった。昨季まで韓国・ハンファでプレー。 2年連続｢３割３０本塁打１００打点｣をマークするなど、パンチ力に期待が集まる。同じドミニカ共和国出身で、旧知のドリスも｢長打力もあるし、コンタクトもできる打者｣と太鼓判。キャンプ報道では｢柵越え数｣がクローズアップされがちだがミート力も伝えていきたい。
ミーティングに参加する(右から)藤浪晋太郎投手、小野泰己投手、島田海吏外野手、熊谷敬宥内野手、馬場皐輔投手＝沖縄読谷村・沖縄残波岬ロイヤルホテル
藤浪は巻き返しを期す。過去 2年は｢７勝、３勝止まり｣で不本意だった。オフはダルビッシュらと米国で合同自主トレを行い、 1月下旬に会った金本監督も｢楽しみにしてるわ｣と声を掛けた。米国ではメジャー最高左腕のドジャース・カーショー直伝のカーブなどを投球。仕上がりも早く、今季初実戦の 2月 7日紅白戦に登板する可能性もある。
フィールドを見渡せば、あちこちで火花が散る。見どころはセンターラインのバトルだ。 2遊間は打力に秀で、 2塁に専念する大山を軸とした戦いになり、遊撃はベテラン西岡と逆襲を誓う北條、糸原、植田らがひしめく。金本監督は｢誰か 1年間、コイツで行くというものを見せてくれたら｣と話す。中堅は昨季｢２０本塁打｣の中谷と2016年新人王の高山が激突し、経験豊富な俊介も有力候補だ。正捕手争いは梅野と坂本を中心に続くなか、まだ一本化は現実的ではない。最後にホープを挙げる。プロ 2年目の才木と｢ドラフト１位｣馬場だ。若さを前面に押し出し、狭き 1軍枠に食い込みたい。
ブルペンで投球する藤浪晋太郎投手＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神春季キャンプ( 1日、沖縄・宜野座)過去 2年で計｢１０勝｣に終わり、再起を期す 6年目に臨む藤浪はブルペンで63球を投げた。金本監督らが見守る中、フォームを確認しながら伸びのある直球を軸に、カーブなどの変化球を試し｢仕上がりはいいし、いい感触で投げられた。キャンプの初ブルペンという意味では良かったと思う｣と好感触を口にした。
7日に予定されている紅白戦で登板する見込み。｢投げ始めなので、いろいろとしないといけないことがある｣と先を見据えた。
金本知憲監督が新加入したロサリオ内野手の来日初の屋外フリー打撃を見守った。
58スイングで14本の柵越えに｢パンチもありますし、右の方にうまくミートする力もある。多少、追い込まれてでも、どんな球でもバットに当てることができそうな感じがする｣｢25から30(本塁打)くらい(打ちそう)｣。
ベールを脱いだ｢４番｣候補、ウィリン・ロサリオ内野手。圧巻の14発だった＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神春季キャンプ( 1日、沖縄・宜野座)衝撃の船出だ！ 阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手が 1日、キャンプ初日に来日初の屋外フリー打撃を行い、58スイングで｢サク越え１４発｣。推定 140メートル弾もかっ飛ばした。他球団スコアラー陣は“ウッズ＆デスパイネ級”と超警戒。いやいや、虎期待の｢４番｣は、歴史も超える新伝説を作る！！
南国の空を白球がゆったり優雅になぞる。大砲の放物線。気温17度の沖縄でロサリオが熱気ほとばしる初打ちだ。サク越えどころか外野の奥の奥まで何度も突き刺し、圧巻のスタートを切った。
｢(状態は)75～80％くらいだね。時差の関係でまだうまく眠れていないので。それも影響したのかと思う。しっかり練習して眠れたら、もっと打球も変わってくるよ｣
初日からフリー打撃を行ったウィリン・ロサリオ内野手を見守る金本知憲監督(右)＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
体調が万全でないにもかかわらず、宜野座は初日からロサリオのカーニバルと化した。午後 0時40分に打撃ケージに入ると1000人の視線を独り占め。 5スイング目で左翼席に放り込んだ。
柔らかく鋭い振りで、どんな球も正確にハードに捉えた。右中間へも一発を放つと、極めつけは43スイング目だ。左翼奥の道路手前のネットに突き刺す推定 140メートル弾。最後は左翼へ弾丸ライナーで締め、58スイングで｢安打性３２、サク越え１４本｣。｢Ｖの使者｣を歓迎するように直後に気持ちのいい雨が降り注いだ。
1月28日の来日から、わずか 5日。韓国で 2年を過ごしただけに、生活のハードルは多くない。前日の夕食会場でも、箸を器用に使って食事をとる姿があった。体調が整い、順応が進めば、どこまで飛ばすのか。期待感にだれもが胸を熱くし、金本監督もうなった。
打撃練習をするウィリン・ロサリオ内野手＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
｢柔らかい。インパクトまでがコンパクトに出て、そこからフォローを大きくという感じ。振る力がある。少々打たないときがあっても、我慢して使おうという気にさせてくれる｣。絶賛すると｢うちのチームで一番足りないのは長打力。『ドカーン』と走者がたまったところでいってくれたら。そういう選手、欲しかったからね。(まずは)25～30(発)ぐらいちゃう！？｣と具体的な数字まで見積もった。
ライバルも衝撃の“目撃者”となった。広島・玉山スコアラーは｢逆方向に大きいのが打てる。スイングの前後でブレが少ないし、率も残せそう。無駄な動きがない。(印象は)ウッズかな｣と横浜(現ＤｅＮＡ)、中日での 6年間で｢２４０発｣の大砲に姿を重ねた。巨人・森中スコアラーも｢ 1人いると厚みが出る。デスパイネ？ あぁ！ (似た部分は)あると思う。逆方向に打てると聞いていたけど、やっぱり打球が強かった｣と鷹の主砲をイメージ。警戒レベルは早くも｢最強助っ人クラス｣だ。
ファンにサインする馬場皐輔投手＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
メジャー経験がない 2人とは違い、同通算｢７１発｣を誇る。実績では 2人をはるかにしのぐ。虎の新助っ人史上最高、年俸 3億4000万円の｢４番｣候補への期待は、もっと上だ。｢みんなと一緒にできてうれしかった。もちろん違う野球だけど、基本的には同じだ｣とロサリオ。｢１４発｣はまだ序章。伝説的な助っ人となり、虎を頂点へ導く。
★足の速さも本物 昨年、韓国ハンファで｢１０盗塁｣をマークしたロサリオの足は、やはりなかなかだ。野手陣で行った30メートル走では｢４秒２｣前後の好タイムをマークしたもよう。金本監督も｢おっ！｣と声を上げたほど。きっちりとフルメニューを消化した姿に指揮官は｢明るいね。明るいしまじめ。(足の速さは)体格の割には(足が)進んでいたね｣と目を細めた。
ブルペンで投球する投手陣を見つめる金本知憲監督。サングラスには投球する投手陣が映っていた。＝沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
★阪神、近年の新助っ人野手の初の屋外フリー打撃
◆エリック・キャンベル内野手(2017年)： 2月 1日に行い、58スイングで｢サク越え１発｣。
◆マット・ヘイグ内野手(2016年)：初日は雨のため 2日に敢行。50スイング｢４発｣。
◆マウロ・ゴメス内野手(2014年)：キャンプ直前の長女の誕生などで合流は11日。14日に初めて屋外で打ち、42スイングで｢７発｣。 ◆ブルックス・コンラッド内野手(2013年)： 1日にランチ特打で登場。左右の打席で計44スイングし、｢２発｣。
◆マット・マートン外野手(2010年)：初日はドーム内で行い、 2日に登場。67スイングで、｢１５０メートル弾２連発｣を含む｢１３発｣。
◇ウィリン・ロサリオ(Ｗｉｌｉｎ Ｒｏｓａｒｉｏ)
内野手。1989年 2月23日生まれ、28歳。ドミニカ共和国出身。2006年にロッキーズ入団。2011年に捕手としてメジャーデビュー。メジャー通算 447試合出場、｢打率０．２７３、７１本塁打、２４１打点｣。2016年に韓国のハンファ入団。昨季は 119試合出場で｢打率０．３３９、３７本塁打、１１１打点｣。 1メートル80、 100キロ。右投げ右打ち。背番号｢２０｣。年俸 3億4000万円。
◇春季キャンプの日程について
2018年01月08日 更新 2月1日(木)より行われます春季キャンプの日程は以下の通りです。
一軍：かりゆしホテルズボールパーク宜野座（宜野座村野球場）
ファーム：安芸タイガース球場（安芸市営球場）
【一軍・ファーム共通】
キャンプ期間：2月1日(木)～28日(水)まで
＜休日：2月5日(月)、9日(金)、14日(水)、19日(月)、23日(金)＞
※休日は雨天により変更する可能性があります。なお、キャンプメンバーの振り分けについては、決まり次第発表させていただきます。
2017年度の成績を糧にして、2018年に向かって、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年 オープン戦 日程と結果(02月)
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
