●阪神「ドラフト1位」の馬場皐輔投手(22=仙台大學)が 2日、沖縄・宜野座で行われている春季キャンプでブルペンに入った。金本知憲監督(49)らが見守る中、39球を投じた。直球と変化球の配分を五分五分にするなど独自調整に徹し、大物ぶりを漂わせた。ブルペン後方から見守った金本監督は期待を寄せた。金本知憲監督ら首脳陣はじっくりと育てる方針だが、早くも大器の片りんをみせた。隣で投げているのは昨季「チーム最多12勝」の秋山。ネットの向こうには金本監督。ド緊張のなか、39球を投げた。力が入りすぎて投球がワンバウンドすることもあったが、力強い直球を中心に 2種類のスライダー、カットボール、チェンジアップ、カーブなど“七色”と呼ばれる変化球も投げた。受けた 2年目の長坂は東北福祉大學時代に対戦経験がありうなずいた。だが、プロがザワついたのは球種の豊富さではない。セットポジションから左足を上げると、右腕がフッと“消えた”。そしてパッと現れる-。テークバックが小さい独特の投げ方で、出どころが見えない。セ 5球団のスコアラーが警戒した。午後からはサブグラウンドで特守を受け、ユニホームを泥だらけにした。まだ始まったばかり。本領発揮は、これからだ。“消える右腕”を武器に一歩を記した。名付けて「神隠し投法」-。馬場が魔法を操る。
●秋山拓巳投手(26)が、金本監督を驚かせた。ブルペンで「ドラフト1位」の馬場の横で57球。捕手原口が構えたミットに、次々とボールを吸い込ませた。 1日にも53球を投じており、 2日連続のブルペン。後方から金本監督が見つめるなかでの投球で昨季振り返った。昨季「159回1/3」を投げて与四死球はわずかに「22」。生命線でもある抜群の制球力を見せつけた。金本監督は午後の特守でも秋山を見守った。練習後には絶賛。ローテの軸として期待しているかと問われた指揮官はほめた。秋山の 2年連続の活躍は、阪神の優勝の絶対条件だ。内、外のコースにビシバシ。捕手の心地いいミット音が何度も響き渡った。横にいた馬場が驚くのも無理はない。金村投手コーチまで苦笑いだ。秋山は足元をみつめた。初実戦は早ければ、11日のDeNAとの練習試合(宜野座)で先発となる見通し。開幕ローテに内定している右腕が、オーラを放ち始めた。
●阪神は沖縄・宜野座キャンプ 2日目の 2日、今季初めて、シートノックを行った。ベテラン福留孝介外野手(40)が左翼に入り、力強くバックホームの送球するなど沸かせた。主将はいつものジョークで多くを語らなかったが、充実のニコニコ顔。昨年よりも 5日も早いことに、中村豊外野守備コーチ(44)も目を丸くした。レギュラーが定まっていない遊撃は北條史也内野手(23)、糸原健斗内野手(25)、熊谷敬宥内野手(22)が守り、 2塁は大山悠輔内野手(23)、西岡剛内野手(33)、植田海内野手(21)がそつなく動いた。本格的な競争が始まった。久慈照嘉内野守備走塁コーチ(48)が放つ打球を軽快に追うと 2塁へ 4球、 3塁に 2球、そして、本塁に 3球送球した。もともと下半身から体を作り、段階を踏んで実戦に入っていくのが福留流。昨年、初めてシートノックに入ったのが 2月 7日だったことを考えると、超速。これは聞かなくちゃ…。主将 2年目。金本政権 3年目で“今年こそ”という思いを背中で示したのだろう。キャッチボールの相手を日々変更させるなどキャンプメニューにも変化をつけ、ナインには「優勝」を口にすることを求めてきた。昨季は途中に右翼から左翼にまわったが、今季は左翼一本濃厚。正直、41歳シーズンとは思えない。元気、モリモリだ。記事をまとめてみました。
阪神「ドラフト1位」の馬場皐輔投手が 2日、沖縄・宜野座で行われている春季キャンプでブルペンに入った。
金本監督らが見守る中、39球を投じ「いつも以上に硬くなってしまった。こんなに多くの人の前でピッチングするのは初めてで緊張した」と語った。
ブルペン後方から見守った金本監督は「変化球に自信を持っているんだろうという感じですね。もう少し球のスピードが出てくるんじゃないかな」と期待を寄せた。
ブルペンで投球練習する馬場皐輔投手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神「ドラフト1位」の馬場皐輔投手が 2日、沖縄・宜野座での春季キャンプで初めてブルペン入りした。金本知憲監督らが見守る中、39球を投じたが、直球と変化球の配分を五分五分にするなど独自調整に徹し、大物ぶりを漂わせた。
セ・リーグ 5球団のスコアラー評価は以下の通り。
▽広島玉山スコアラー:力が入っていたが、しっかり腕が振れていた。球種も多いし、器用そう。テークバックが小さく、一岡みたいな感じ。
ブルペンで投球練習する馬場皐輔投手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
▽DeNA東野スコアラー:変化球もたくさん投げていたし、器用そう。これから注目していかないといけない。 ▽巨人森中スコアラー:さすがに今日は緊張感があった。直球が力強い感じがする。実戦でチェックしていかないと。見ていかないといけない戦力。 ▽中日井本スコアラー:最初は落ち着きがなかった。周りを見たり、ロジンを触ったり。テークバックが小さめで、腕の使い方は一岡タイプ。スライダーも縦めに落ちていた。
▽ヤクルト山口スコアラー:大学のときから見ているが、実戦向き。変化球も制球がいい。うちで言えば、フォーク投手でいた松岡みたい。
ブルペンで投球練習する馬場皐輔投手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神春季キャンプ( 2日、沖縄・宜野座)消えた! 阪神の「ドラフト1位」・馬場皐輔投手が 2日、キャンプで初めてブルペン入りした。変化球を交えて39球。独特の小さいテークバックで右腕が“消える”ように見えるため、他球団スコアラーはザワザワ…。金本知憲監督ら首脳陣はじっくりと育てる方針だが、早くも大器の片りんをみせた。
日差しが強くなり、初日に比べて南国らしくなった沖縄。馬場が初めてブルペン入りした。すぐそばにはファンの目がズラリ。隣で投げているのは昨季「チーム最多12勝」の秋山。ネットの向こうには金本監督。ド緊張のなか、39球を投げた。
「納得いかないところもありましたが、いい経験になったと思います。あんなに人に見られてピッチングをするのは初めて。(仙台育英高時代の甲子園よりも)きょうの方が緊張しました」
ブルペンで投球する馬場皐輔投手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
力が入りすぎて投球がワンバウンドすることもあったが、力強い直球を中心に 2種類のスライダー、カットボール、チェンジアップ、カーブなど“七色”と呼ばれる変化球も投げた。受けた 2年目の長坂は東北福祉大時代に対戦経験があり「球は速いし、変化球のキレもいい。打ちにくいです」とうなずいた。
だが、プロがザワついたのは球種の豊富さではない。セットポジションから左足を上げると、右腕がフッと“消えた”。そしてパッと現れる-。テークバックが小さい独特の投げ方で、出どころが見えない。セ 5球団のスコアラーが警戒した。
投球を横から見ていた中日の井本スコアラーは「(打者から見れば)腕が隠れているのかな」。広島の玉山スコアラーも「テークバックが小さくて、(広島の)一岡みたい」。腕の出どころが見えにくいと打者はタイミングが取りづらく、球種の判断もしにくい。アッと思ったときにはリリースが始まっているので、球速も数字以上に速く感じる。敵にとってはやっかい、味方にとっては頼もしいフォームを、すでに手に入れていた。
馬場の武器はコレ! テークバックで魔法のように右腕が見えない=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
ただ、金本監督は評価を保留した。「まだまだ…。 100%じゃない状態だと思う」と話し、腕の出どころについても「怖さはないけどね、荒々しさとか。もう少ししたら球のスピードが出てくるんじゃないかな」。期待が大きいからこそ、すぐには褒めなかった。
2月 7日には初実戦となる紅白戦を行う予定だが、そこでの登板について指揮官は「ちょっと遅めにするのかな」と明言せず。先発ローテ入りを期待する金の卵だからこそ、あせらさずに開幕に向けて仕上げていく。
それは馬場自身もきちんと把握していた。「やるべきことはたくさんある。まずはストレート。指先にちゃんと引っかかるボールを投げられるようにしたいです」と表情を引き締めた。午後からはサブグラウンドで特守を受け、ユニホームを泥だらけにした。まだ始まったばかり。本領発揮は、これからだ。
キャンプ初ブルペンで投球する馬場皐輔投手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
“消える右腕”を武器に一歩を記した。名付けて「神隠し投法」-。馬場が魔法を操る。
◇馬場 皐輔(ばば・こうすけ)
投手。1995(平成 7)年 5月118日生まれ、22歳。宮城県塩釜市出身。小 3からリトルリーグ塩釜ドラゴンズで野球を始める。塩釜第三中学時代は七ケ浜シニア所属。仙台育英高校では 2年秋からベンチ入り。 2年秋は明治神宮大会で優勝。翌年の「選抜8強」。仙台大學では 1年春からリーグ戦に登板し、「通算15勝5敗」。昨秋は「5勝0敗、防御率0.49でベストナイン」。2018年「ドラフト1位」で阪神入団。背番号「18」。契約金 1億円、年俸1500万円。 1メートル80、90キロ。右投げ右打ち。家族は両親と妹 2人。
キャンプ2日目ブルペンで投球練習をする秋山拓巳投手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
秋山拓巳投手が、金本監督を驚かせた。ブルペンで「ドラフト1位」の馬場の横で57球。捕手原口が構えたミットに、次々とボールを吸い込ませた。
1日にも53球を投じており、 2日連続のブルペン。後方から金本監督が見つめるなかでの投球で昨季「自分のなかで直球の感覚が良かった」と振り返った。昨季「159回1/3」を投げて与四死球はわずかに「22」。生命線でもある抜群の制球力を見せつけた。
金本監督は午後の特守でも秋山を見守った。練習後には「秋山、いいねえ。体も足もよく動いている。あの鈍足が。しっかり骨盤も動いて、足も動いていたね。球に出とるわね。やると思うよ、今年は。調子を維持していければ、今年は去年以上に勝つと思うね」と絶賛。ローテの軸として期待しているかと問われた指揮官は「もちろん、やってもらわんと。今年も去年以上という彼の強い気持ちがあるから。油断してどうこうというのはないと思う」とほめた。秋山の 2年連続の活躍は、阪神の優勝の絶対条件だ。
秋山拓巳投手はブルペンで熱投。馬場皐輔投手(後方)はその迫力にショックを受けた=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神春季キャンプ( 2日、沖縄・宜野座)昨季、チーム最多の「12勝」をあげた秋山は 2日連続でブルペン入りし、内容充実の50球を投じた。
「自分の感覚はよかったです。(投球練習の)数をこなしていきたい」
内、外のコースにビシバシ。捕手の心地いいミット音が何度も響き渡った。横にいた馬場が驚くのも無理はない。金村投手コーチまで「馬場は『ショックだった』と言っていた。僕も(最初は)そんなものだと思っています。秋山の隣ですから」と苦笑いだ。
ネット裏で熱視線を送った金本監督も絶賛。「低めの球が沈まない」とうなずき、「今の調子でいけば、昨年以上に勝つと思う」と期待した。
「監督から、ほめていただいた。変化球の精度も上げていきたい」
秋山は足元をみつめた。初実戦は早ければ、11日のDeNAとの練習試合(宜野座)で先発となる見通し。開幕ローテに内定している右腕が、オーラを放ち始めた。
シートノックを終え金本知憲監督(右)に帽子を取ってあいさつするウィリン・ロサリオ内野手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神は沖縄・宜野座キャンプ 2日目の 2日、今季初めて、シートノックを行った。
ベテラン福留が左翼に入り、力強くバックホームの送球するなど沸かせた。レギュラーが定まっていない遊撃は北條、糸原、熊谷が守り、 2塁は大山、西岡、植田がそつなく動いた。
キャンプ直前の 1月31日には、金本監督が「本来、センターラインを固めて両サイドをという形が理想なんですけど、うちの場合、センターラインが固定されていないふうになってしまっている。固定できれば一番理想です」と話していた。本格的な競争が始まった。
福留孝介外野手はいきなりシートノックに参加。主将が優勝への意気込みを姿勢で示した=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
阪神春季キャンプ( 2日、沖縄・宜野座)えっ、早っ! 福留孝介外野手が、早くもシートノックに入った。主将はいつものジョークで多くを語らなかったが、充実のニコニコ顔。昨年よりも 5日も早いことに、中村豊外野守備コーチ(44)も目を丸くした。
柔らかな日差しが降り注ぎ始めた中での、今キャンプ初のシートノック。糸井もまだ“見学”している段階で、な、な、なんと、福留がレフトに入っていった。
久慈内野守備走塁コーチが放つ打球を軽快に追うと 2塁へ 4球、 3塁に 2球、そして、本塁に 3球送球した。
もともと下半身から体を作り、段階を踏んで実戦に入っていくのが福留流。昨年、初めてシートノックに入ったのが 2月 7日だったことを考えると、超速。これは聞かなくちゃ…。
笑顔の福留孝介外野手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
フリー打撃、サブグラウンドでのランニング、ファンへの即席サイン会などを終えた主将は、質問に足を止めなかった。
「能見サンが待ってますんで、すみませ~ん。はい、運転手さん、(ドアを閉めて)OK~!」
ジョークで報道陣をかわすと“舌好調”。もちろん、あまりの気合に驚いていたのは、記者や虎党だけではなかった。
「びっくりしました」
中村外野守備走塁コーチも腰を抜かした。「大ベテランですからね。調整は完全に任せているのですが。入らないだろうなと思っていたら、『きょう僕、入ります』と」と驚き「(福留自身が)動けちゃうので(首脳陣としては)怖さがありますが、信用しています」と舌を巻いた。
打撃練習に臨む福留孝介外野手=沖縄読谷村・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村球場)
主将 2年目。金本政権 3年目で“今年こそ”という思いを背中で示したのだろう。キャッチボールの相手を日々変更させるなどキャンプメニューにも変化をつけ、ナインには「優勝」を口にすることを求めてきた。
昨季は途中に右翼から左翼にまわったが、今季は左翼一本濃厚。正直、41歳シーズンとは思えない。元気、モリモリだ。
★福留孝介外野手の昨春キャンプでのシートノック
初めて入ったのは第 2クール初日の 2月 7日。右翼の位置から計 4本、ノーバウンドで 3塁へと送球してみせた。この日、開始した理由を「来週、寒いらしいから」とジョークをまじえて説明。例年、第 1クールはランニングやフリー打撃などで下半身を鍛えていることが多い。
◇春季キャンプの日程について
2018年01月08日 更新 2月1日(木)より行われます春季キャンプの日程は以下の通りです。
一軍:かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
ファーム:安芸タイガース球場(安芸市営球場)
【一軍・ファーム共通】
キャンプ期間:2月1日(木)~28日(水)まで
<休日:2月5日(月)、9日(金)、14日(水)、19日(月)、23日(金)>
※休日は雨天により変更する可能性があります。なお、キャンプメンバーの振り分けについては、決まり次第発表させていただきます。
2017年度の成績を糧にして、2018年に向かって、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年 オープン戦 日程と結果(02月)
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)