●大山悠輔内野手(23)が日刊スポーツのインタビューに守備への思いを明かした。宜野座キャンプ序盤、挑戦中だった 2塁から 3塁に専念することが決定。定位置を奪う気概にあふれる「3塁道」がテーマだ。侍入りの原点は昨秋CSにあった。 1日から侍ジャパンの一員として始動した大山悠輔内野手が日刊スポーツのインタビューに応じ、胸中を激白した。理想の打撃は右方向への強打で、昨年10月17日の「CSファーストS第3戦(甲子園)」でDeNAジョー・ウィーランド投手(28)から放った右前適時打を「頭にも残るし、体でも覚えている」と表現。 3塁守備に専念するプロ 2年目に向けた、熱い思いを語った。明日 3日の強化試合オーストラリア戦(ナゴヤドーム)で侍デビューを果たすことも判明した。
●浜風を味方に、軽~く“1号”だ!! 阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(29=前韓国ハンファ)が 2日、本拠地・甲子園に初見参。全体練習に参加すると、フリー打撃では軽めのスイングながら、浜風に乗せて左翼席中段に突き刺した。頼もしい「新4番」は、 3日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)から、さらにアクセルを踏んでいく。軽いスイングでポーンと舞い上がった白球が、グンと伸びた。ロサリオが早くも、浜風と“友達”となった。初見参の甲子園。気温12度と肌寒さが残る中で、名刺代わりの「聖地1号」だ。38スイングで 1発のみも、頼もしさが増す一撃だ。神社参拝後に行われた甲子園練習。内野ノックや投内連係を終えるとスパイクは履かず、トレーニングシューズのままフリー打撃に臨んだ。タイミングよくカチンッと当たった白球は、右翼から左翼へ吹く浜風に乗って舞い上がる。そのまま左翼席中段へ-。来日直後の 1月29日。甲子園を初見学した際には豪語した。実際、キャンプではフリー打撃で 170メートル弾や電光掲示板破壊弾を放ち、実戦12打数 8安打、 3本塁打の大暴れ。年俸 3億4000万円の大砲の実力を見せつけてきた。そして、本拠地でも-。練習前には、“糸井先生”からレクチャーも受けた。身振り手振りで助っ人と話し込んだ超人は内容を明かした。左打者にとっては非常に厳しい浜風。移籍 1年目の昨季は「17本塁打」で、何度も右翼への大飛球を押し戻された経験を持つ糸井嘉男外野手(36)が早速、ロサリオにアドバイスしたわけだ。 3日はソフトバンク戦に出場予定。オープン戦初出場( 2月25日の中日戦は降雨ノーゲーム)から、開幕への仕上げは本格化する。シーズン全試合出場を目標に掲げており、オープン戦も多く出場する予定だ。桁違いのパワーを誇る「新4番」。他球団の本拠地巡りを前に、まずは甲子園名物の風を、がっちりとつかんだ。
●金本知憲監督(49)が 2日、甲子園での全体練習後に「速球テスト」を楽しみにした。 3日からの「ソフトバンク2連戦(ヤフオクドーム)」の相手先発は剛球右腕のリック・バンデンハーク投手(32)、武田翔太投手(24)の予定。春季キャンプで直球の対応力を課題に挙げていただけに、若虎にとって試金石となりそうだ。相手に不足はない。申し分ない速球テストの舞台になる。金本監督は 3日からの「ソフトバンク2連戦」の先発がバンデンハーク、武田の予定となっていることを伝え聞くと不敵に笑った。朝練に始まり、徹底的に振り込んだ春季キャンプ。指揮官は手応えをつかんだ一方で、さらなるレベルアップを促していた。顕著だったのは 2月20日に実施されたケース打撃。中谷将大外野手(25)らは小野泰己投手(23)、才木浩人投手(19)と対峙し、球種が直球とわかっていながら振り負ける姿が目立った。鷹の剛腕とのマッチアップはまたとない機会だ。昨季「13勝」、 1メートル98のバンデンハークは 150キロ超の直球を投げ下ろしてくる。武田も快速球と縦に割れる大きなカーブが持ち味。ともに、球界トップクラスの実力者だ。チーム自体、過去の対戦では抑え込まれてきた経緯がある。結果を出せば、大きなインパクトを残せるのは間違いない。「2位」からの上昇には打力向上は不可欠だ。日本一の鷹投手陣との 2試合。若虎勢にとってはキャンプの成果を示す格好の場になる。将はドームに響き渡る心地いい打球音を楽しみにしている。
記事をまとめてみました。
2月27日、金本知憲監督(左奥)が見守る中、特守で打球に飛びつく大山悠輔内野手=沖縄宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
大山悠輔内野手(が日刊スポーツのインタビューに守備への思いを明かした。宜野座キャンプ序盤、挑戦中だった 2塁から 3塁に専念することが決定。定位置を奪う気概にあふれる「3塁道」がテーマだ。
- 3塁専念が決まったとき、どのように感じたか
大山 2塁と言われて準備してきて、実際やってみたら、なかなかうまくいかない。プレーに絡む回数も多いし、どうやったらうまくなるか。ずっと考えていたので常に不安でしたが、 3塁は何試合か経験しているので、まだ 2塁よりは自分の中で安心感がありました。 2塁では試合経験も全然なく、そこでの不安というのはすごくありました。
-昨季は 3塁で10試合守った
大山 でもエラーを 4つしています…。単純に考えても10試合で 4つはすごく多い。取れるアウトをエラーしているのが多いので本当に投手の方に申し訳ないですし、エラーで負ける試合も増えてしまう。エラーを少なくしたい思いはすごくありますね。ファインプレーも大事だと思うけど、まずは取れるアウトを取ってミスを少なくしたい。
- 3塁は 2塁に比べると、インパクトの瞬間、打球の角度が判断しづらい
大山 ( 3塁だった)大学のときとも全然違いますね。去年は 1塁が多くて、たまに 3塁にいったら全然違う。打球の強さもそうですし、前に出るタイミングが分からないですし、どう合わせたらいいか分からなかったので、そこの部分での難しさを感じました。
-好きな 3塁手は
大山 ソフトバンクの松田さんは、ずっと見てましたし、最近なら大リーグのアレナド(ロッキーズ)は守備がめちゃくちゃうまいです。マチャド(オリオールズ)とか。レベルが違う選手ですが、動画もめちゃくちゃ見ますね。夜、ゆっくりお風呂につかりながらYouTubeで見たり。速い打球のグラブさばきであったり(捕るタイミングが)合わなかったときのハンドリング。参考というよりは、こういう捕り方もあるんだなと。次元の違うプレーも出ますけど、もしかしたら、何か参考にできることもあるかも知れない。本当に、アレナドは格好いい。送球もすごく強い。
- 3塁なら打撃に集中
大山 逆に 2塁の方が打てるかもしれないですし、そこは全然分からない。ただ 3塁となった以上は、そこでやるしかないし、本当に守備という部分でも、もっともっとレベルアップしないといけないですね。
侍ジャパンの初練習でフリー打撃を行う大山悠輔内野手
侍入りの原点は昨秋CSにあった。 1日から侍ジャパンの一員として始動した大山悠輔内野手が日刊スポーツのインタビューに応じ、胸中を激白した。理想の打撃は右方向への強打で、昨年10月17日の「CSファーストS第3戦(甲子園)」でDeNAウィーランドから放った右前適時打を「頭にも残るし、体でも覚えている」と表現。 3塁守備に専念するプロ 2年目に向けた、熱い思いを語った。明日 3日の強化試合オーストラリア戦(ナゴヤドーム)で侍デビューを果たすことも判明した。
大山が進化を強烈に印象づけたのは 2月11日の練習試合DeNA戦だ。 5回二死 1、 3塁。平田の外角速球をとらえると、痛烈なライナーで右中間を真っ二つ。逆方向に強振できる打撃に磨きがかかっていた。
大山:追い込まれるまではセンターから左の方向に強い当たりを打ち、追い込まれたら右方向というイメージを持っています。初球から右打ちばかりになってしまうと、どうしても振りが弱くなってしまう。追い込まれるまでは、しっかり強い打球を打ちたいです。
打席では「2段構え」で臨む。強振して引っ張り、しぶとく逆方向に打てる。沖縄・宜野座で 1カ月間、大山が見せてきた姿だ。追い求めている理想がある。
大山:去年のCSのウィーランドからだと思いますが、あのタイムリーを打ったとき、追い込まれていた。本当にインコースのボールを右中間にきれいに打てました。あれは必ず生きて来ると思ったので、何回も映像で見ていますし、キャンプ中も、結構見たりしてます。あのイメージは忘れたくない。(昨季終盤は)すごくいい打席が多かった。頭でも残ってますし、体でも覚えている部分もある。
いいイメージを持って入った今キャンプは実戦 8試合で「29打数10安打、打率3割4分5厘」。順調に滑り出した。昨秋CSでつかんだ手応えは、年明けに侍ジャパン入りを果たすきっかけにもなった。ルーキーだった 1年前と別人のようだ。
大山:去年は右も左も分からないまま沖縄に来たので、 1日 1日、先輩や練習についていくのが必死だった。なかなか自分の考える時間ができなかったですね。去年よりは考えがブレなくなったというのが一番あると思います。去年は打てないからフォームをああしてこうして…。どうやったらいいのか。ほんとに訳も分からないまま変えていたけど、今年はある程度自分の中でこういうタイミングの取り方がいいというのがあります。「芯」というか、そこはしっかりあると思っていますね。
初体験の昨春キャンプは16打席無安打で発進と苦戦した。今春の充実ぶりは成長を物語っているが、自己評価は厳しい。
大山:50~60点ぐらいです。最初はよかったけど、実戦が増え、最近はもう本当にブレてますし、試合の中での修正ができていない。( 2月24日)ヤクルト戦もボール球を打ってファーストフライ、セカンドフライ…。 1打席目でダメだったら、それを修正できる力が必要です。去年からの課題ですけど、ミスショットが多いのでファウルが多い。あとはボール球を振りにいって、もったいない打席が多い。もっと高いレベルでやらないといけないですね。
自らに高いハードルを課すのは向上心の裏返しだろう。金本監督から「ポイントは前だ」と指摘され、飛距離増を目指してバットを振り込む日々を過ごすなか、肉体の変化に気づいた。
大山:下半身が張っているのは、使えてきているからだと思います。去年は下半身が疲れていないわけではないですけど、使えてない感じがしましたからね。
揺るぎない土台を築けば簡単には崩れない。「全試合出場」と色紙にしたためた好青年は語気を強めた。
大山:去年は半分ぐらいの出場でした。とにかく 1年間、 1軍にいるという意味も込めて全試合です。いろんな貢献の仕方があり、それに 1つでも絡みたい。とにかく、まずは 1年間 1軍にいるのが最低限の目標です。その意味も込めて全試合出場と考えています。
軽~く振って、ズドン! ウィリン・ロサリオ内野手が甲子園で“1号”だ=阪神甲子園球場
浜風を味方に、軽~く“1号”だ!! 阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手が 2日、本拠地・甲子園に初見参。全体練習に参加すると、フリー打撃では軽めのスイングながら、浜風に乗せて左翼席中段に突き刺した。頼もしい「新4番」は、 3日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)から、さらにアクセルを踏んでいく。
軽いスイングでポーンと舞い上がった白球が、グンと伸びた。ロサリオが早くも、浜風と“友達”となった。初見参の甲子園。気温12度と肌寒さが残る中で、名刺代わりの「聖地1号」だ。
「ずっと沖縄にいたので、沖縄とはまた別。自分の頭では、ホームランは意識していないよ。練習なので」
38スイングで 1発のみも、頼もしさが増す一撃だ。神社参拝後に行われた甲子園練習。内野ノックや投内連係を終えるとスパイクは履かず、トレーニングシューズのままフリー打撃に臨んだ。
右翼から左翼へ、強い浜風が吹く阪神甲子園球場
「寒いんじゃない!? ボール飛ばんぞ、これ」と金本監督。20度近くあった沖縄との気温差もあり、助っ人も“肩慣らし”のスイング。右方向を中心にミートを心がけて弾き返していたが…。26スイング目だった。
タイミングよくカチンッと当たった白球は、右翼から左翼へ吹く浜風に乗って舞い上がる。そのまま左翼席中段へ-。
来日直後の 1月29日。甲子園を初見学した際には「(広さは)そこまで感じない」と豪語した。実際、キャンプではフリー打撃で 170メートル弾や電光掲示板破壊弾を放ち、実戦12打数 8安打、 3本塁打の大暴れ。年俸 3億4000万円の大砲の実力を見せつけてきた。そして、本拠地でも-。
「いつもライナーを打つことを心がけている」と振り返ったが、軽くとらえても、右打者にとっては左翼への飛球に“追い風”が吹くことを、はっきりと体感した。
練習前には、“糸井先生”からレクチャーも受けた。身振り手振りで助っ人と話し込んだ超人は「風がキツイよ、って話」と内容を明かした。左打者にとっては非常に厳しい浜風。移籍 1年目の昨季は「17本塁打」で、何度も右翼への大飛球を押し戻された経験を持つ糸井が早速、ロサリオにアドバイスしたわけだ。
外野守備練習の糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
42スイングで2発だった糸井は「(風が)やめばいいんだけどねぇ」と空を見上げた。左打者には不利、イコール右打者には有利。超人の教えを胸に、ロサリオは「(甲子園は)みた感じとは全然別なので、これから練習して慣れていきたいです」と腕をぶした。
3日はソフトバンク戦に出場予定。オープン戦初出場( 2月25日の中日戦は降雨ノーゲーム)から、開幕への仕上げは本格化する。シーズン全試合出場を目標に掲げており、オープン戦も多く出場する予定だ。
「試合をしながら(各球場で)どんな違いがあるのかを、試しながら 3月はやっていきたい」 桁違いのパワーを誇る「新4番」。他球団の本拠地巡りを前に、まずは甲子園名物の風を、がっちりとつかんだ。
☆ロサリオについて阪神・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ
「(オープン戦は)基本的には(出場する)。福岡は( 2試合のうち) 1試合だけになると思う。キャンプの疲労もあるから」
ノックを受けるウィリン・ロサリオ内野手=阪神甲子園球場
★超人パワーで
オリックスから移籍 1年目の昨季は「打率0.290、17本塁打、21盗塁」で「平凡な数字に終わった」と振り返る糸井。浜風には何度も打球を押し戻され、今年 1月16日に大阪市内で自主トレを公開した際には、今年のキーワードを『力』と明言。「浜風に負けない筋力アップ。それ(本塁打増)を狙ってやっているので。いろいろなパワーだったり浜風に負けない力とか」と話していた。
◇浜風
甲子園球場で右翼から左翼へ吹く海風(海から陸地へ吹く風)のこと。左打者が引っ張ったボールが押し戻されるため、左の強打者にとっては難敵となる。雨が降ったり、季節によっては逆方向に吹くこともある。
練習を見守る金本知憲監督。バンデン&武田との対戦が若虎の“試金石”だ=阪神甲子園球場
成果を見せてみろ! 金本知憲監督が 2日、甲子園での全体練習後に「速球テスト」を楽しみにした。 3日からの「ソフトバンク2連戦(ヤフオクドーム)」の相手先発は剛球右腕のバンデンハーク、武田の予定。春季キャンプで直球の対応力を課題に挙げていただけに、若虎にとって試金石となりそうだ。
相手に不足はない。申し分ない速球テストの舞台になる。金本監督は 3日からの「ソフトバンク2連戦」の先発がバンデンハーク、武田の予定となっていることを伝え聞くと不敵に笑った。
「どこまでみんなが対応できるかね。まずはストレートを打つことですよ。バシッと。じゃあ、相手がストレート一本で狙っているなとなって、変化球を投げてきたときに、その変化球を狙う」
課題の直球を打ち返すべく、中谷将大外野手も気合十分だ=阪神甲子園球場
朝練に始まり、徹底的に振り込んだ春季キャンプ。指揮官は「振る力がついた」と手応えをつかんだ一方で、「速い球を打てるような打ち方ができるように」とさらなるレベルアップを促していた。顕著だったのは 2月20日に実施されたケース打撃。中谷らは小野、才木と対峙し、球種が直球とわかっていながら振り負ける姿が目立った。「情けない。広島の打者は一番、真っすぐに強い」とリーグ連覇の赤ヘル軍団との差と捉えた。
それだけに、鷹の剛腕とのマッチアップはまたとない機会だ。昨季「13勝」、 1メートル98のバンデンハークは 150キロ超の直球を投げ下ろしてくる。武田も快速球と縦に割れる大きなカーブが持ち味。ともに、球界トップクラスの実力者だ。チーム自体、過去の対戦では抑え込まれてきた経緯がある。結果を出せば、大きなインパクトを残せるのは間違いない。
ソフトバンク・リック・バンデンハーク投手
中堅争いでリードしている中谷も速球の対応力がポイントになっている一人だ。この日はフリー打撃で鋭いスイングを見せ、アピールに燃えた。
「やることは変わらない。 1球で(捉えることが)できなくても、 1打席の中で仕留めたい」
昨季は「チーム打率0.249(広島は0.273)、113本塁打(同152本)」。「2位」からの上昇には打力向上は不可欠だ。日本一の鷹投手陣との 2試合。若虎勢にとってはキャンプの成果を示す格好の場になる。将はドームに響き渡る心地いい打球音を楽しみにしている。
◇データBOX◇
◎…ソフトバンク・武田は阪神戦は過去 2試合に先発。「1勝0敗、防御率1.38。また2014年の日本シリーズでは第2戦(甲子園)に先発し、「7回1失点」と好投。
◎…バンデンハークは阪神戦の登板は昨季の 1試合のみ。 6回無失点で白星を挙げた。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)