●阪神の新助っ人ウィリン・ロサリオ内野手(29=韓国・ハンファ)が 6日、DeNAとのオープン戦(甲子園)に「4番1塁」で先発出場した。大きな歓声を受けて打席に立つと、いとも簡単に「H」ランプを灯した。初回二死 1塁、DeNA先発京山将弥投手(19)の 115キロ変化球をとらえ、中前打を放った。この日が、甲子園での初実戦。第 1打席でセンターへのオープン戦初安打をマーク。見事な“甲子園デビュー”を飾った。追い込まれてから高卒 2年目・京山の外角カーブに対して、素直に合わせた。ライナーで中前へ-。今年初の対外試合となった 2月11日のDeNA戦(宜野座)でも初打席初アーチをお見舞いしたが、再びアレックス・ラミレス監督(43)のひざを折らせた。前日 5日には志願の猛練習。きっちり、再発進した。 4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)を欠場しただけだが頬を緩める。この日は啓蟄(けいちつ)。わずかな“冬眠”から目を覚ました。
●侍ジャパンから合流した大山悠輔内野手(23)が、すぐさま快音を響かせた。「適時2塁打」を放った。 3点を追う 6回一死 1、 2塁。フルカウントからの 6球目をとらえた。逆らわずにはじき返した打球は、右翼線でバウンド。 2塁から陽川尚将内野手(26)が生還した。大山も 2塁へ到達。日本代表戦を含めて、実に18打席ぶりの「H」ランプだった。 2月21日、韓国KIA戦(宜野座)での第 2打席(右翼線2塁打)以来、およそ 2週間ぶり。 8回一死でも、カウント 2ー 2から三嶋一輝投手(27)のスライダーをきれいに右前へ運んだ。本人には安堵感の欠片もなかったが、納得の表情は、今季のホットコーナーを託す金本知憲監督(49)だ。片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)も目を細めた。オープン戦初安打となる適時打で反撃ののろしを上げた。信じ続けた練習がトンネルを抜け出す光をくれた。まだまだ進化の途中。酸いも甘いも、すべてを成長につなげていく。
●藤浪晋太郎投手(23)が 6日、DeNAとのオープン戦(甲子園)に先発した。 4回を投げて 2安打 3失点。球数は56球で、三振を 7つ奪った。 3回までに 6三振を奪う、無安打無得点の力投を見せたが、 4回に「DeNA4番」のロペスに「3ラン」を許した。前回先発した 2月25日の中日戦(北谷)はわずか 9球を投げただけで降雨ノーゲームとなっていた。変わった姿を、ここから見せ続けていく。肌寒い聖地の中心で、藤浪が大きな一歩を踏み出した。主力を揃えたDeNA打線に、 3回まで完全投球。手痛い一発は浴びたが、開幕ローテへ“問題なし”を証明した。今季初の甲子園でのゲーム。だれより大きな声援を背中に受けて真っさらなマウンドに立つと、いきなり魅せた。 1回先頭の桑原将志外野手(24)を 3球三振。昨季までの同僚、大和内野手(30)は 2ゴロ。そして主砲の筒香嘉智外野手(26)には直球勝負を挑み、 4球目の 151キロでズバッと見逃し三振だ。昨季までの課題だった立ち上がり。 3回まで打者 9人を、 6奪三振で片付けた。藤浪をローテ残り 3枠の「筆頭候補」としている金本監督も合格点だ。 4回一死から大和の死球を発端に筒香に左前打、ロペスに「3ラン」。終わってみれば 4回 2安打 3失点だが、最速 152キロ、開幕へつながる56球だった。変わった藤浪が、今季は星を拾いまくる。
記事をまとめてみました。
<オープン戦:阪神 3- 5DeNA>◇ 6日◇阪神甲子園球場
阪神の新助っ人ウィリン・ロサリオ内野手が 6日、DeNAとのオープン戦(甲子園)に「4番1塁」で先発出場した。
初回二死 1塁、DeNA先発京山の 115キロ変化球をとらえ、中前打を放った。
この日が、甲子園での初実戦。第 1打席でセンターへのオープン戦初安打をマーク。見事な“甲子園デビュー”を飾った。
1回裏阪神二死 1塁、中前安打を放ったウィリン・ロサリオ内野手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
甲子園初見参で、いきなり快音を響かせた。 1回二死 1塁で迎えた、ロサリオの初打席。大きな歓声を受けて打席に立つと、いとも簡単に「H」ランプを灯した。
「いい対応ができた。いい結果が出たよ」
追い込まれてから高卒 2年目・京山の外角カーブに対して、素直に合わせた。ライナーで中前へ-。今年初の対外試合となった 2月11日のDeNA戦(宜野座)でも初打席初アーチをお見舞いしたが、再びラミレス監督のひざを折らせた。
1回裏、安打を放ったウィリン・ロサリオ内野手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
2月24日のヤクルト戦(浦添)以来、自身 3試合ぶりの安打。たかが 2試合の快音なしといえども周りがザワザワしてくるのが、虎の助っ人の宿命だ。そんな中、先の福岡遠征では練習中に梅野にワンバウンド処理のアドバイスを送り、前日 5日には志願の猛練習。きっちり、再発進した。
4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)を欠場しただけだが「試合から遠ざかっていたし、よかった」と頬を緩める。この日は啓蟄(けいちつ)。わずかな“冬眠”から目を覚ました。
6回裏阪神一死 1、 2塁、大山悠輔内野手は「右翼線適時2塁打」を放った=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
大山悠輔内野手が「適時2塁打」を放った。
3点を追う 6回一死 1、 2塁。フルカウントからの 6球目をとらえた。逆らわずにはじき返した打球は、右翼線でバウンド。 2塁から陽川が生還した。大山も 2塁へ到達。オープン戦初安打となる適時打で反撃ののろしを上げた。
6回に18打席ぶりのヒットとなる「適時2塁打」を放った大山悠輔内野手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
侍ジャパンから合流した大山が、すぐさま快音を響かせた。 0- 3の 6回一死 1、 2塁、フルカウントから笠井の 146キロを弾き返して、右翼線へ反撃の「適時2塁打」。しかし、聖地の芝生に跳ねる打球を確認しても、笑顔はなかった。
「(これからまた)練習です!」
試合後は、 2本の赤いマスコットバットを手にひと言。猛然と早足で、クラブハウスへと引き揚げた。
日本代表戦を含めて、実に18打席ぶりの「H」ランプだった。 2月21日、韓国KIA戦(宜野座)での第 2打席(右翼線2塁打)以来、およそ 2週間ぶり。 8回一死でも、カウント 2ー 2から三嶋のスライダーをきれいに右前へ運んだ。本人には安堵感の欠片もなかったが、納得の表情は、今季のホットコーナーを託す金本監督だ。
8回には 2安打目。追い込まれてからのしぶとさが身上だ=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
「( 2本とも)追い込まれてからの対応というか。パンパンと空振りしても、変化球が浮いてきたら、パンと右に打ったりね。そこは実戦の対応力でしょう。ポイントゲッター? ですね」
計 5打席で快音を響かせられなかった侍での強化試合だが、指揮官は「自分の足りなさを感じたと思うし、よかったと思うよ」と話していた。貴重な経験を糧に新たなスタートでマルチ安打。片岡ヘッド兼打撃コーチも「追い込まれてから、逆方向にね。そうじゃないと、なかなか率も上がらない。キャンプ終盤からやっていることが出たね」と目を細めた。
やってきたことは間違ってない-。大山にとって、逆方向への打撃は常に心がけてきたことだ。キャンプでの全体練習後には、宜野座ドーム内でマシン相手に黙々と振り込む姿があった。
「追い込まれたら、それ(右方向)を強く意識しています」という。信じ続けた練習がトンネルを抜け出す光をくれた。まだまだ進化の途中。酸いも甘いも、すべてを成長につなげていく。
藤浪晋太郎投手が 6日、DeNAとのオープン戦(甲子園)に先発した。 4回を投げて 2安打 3失点。球数は56球で、三振を 7つ奪った。 3回までに 6三振を奪う、無安打無得点の力投を見せたが、 4回に「DeNA4番」のロペスに「3ラン」を許した。
前回先発した 2月25日の中日戦(北谷)はわずか 9球を投げただけで降雨ノーゲームとなっていた。
阪神先発藤浪晋太郎投手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
変わった姿を、ここから見せ続けていく。肌寒い聖地の中心で、藤浪が大きな一歩を踏み出した。主力を揃えたDeNA打線に、 3回まで完全投球。手痛い一発は浴びたが、開幕ローテへ“問題なし”を証明した。
「あれぐらいすんなり入れれば、いい形で試合にも入っていけるでしょうし、ゲームの流れとしても、いい感じで投げられる。今後もああいう感じで投げられるようにしていきたいです」
今季初の甲子園でのゲーム。だれより大きな声援を背中に受けて真っさらなマウンドに立つと、いきなり魅せた。 1回先頭の桑原を 3球三振。昨季までの同僚、大和は 2ゴロ。そして主砲の筒香には直球勝負を挑み、 4球目の 151キロでズバッと見逃し三振だ。
1回、見逃し三振のDeNA・筒香嘉智外野手 投手は阪神先発藤浪晋太郎投手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
昨季までの課題だった立ち上がり。 1/3回、 9球を投げて降雨ノーゲームとなった 2月25日の中日戦(北谷)に続く順調な滑り出しで、 3回まで打者 9人を、 6奪三振で片付けた。
藤浪をローテ残り 3枠の「筆頭候補」としている金本監督も、「捕手に聞いたら『いい球がきていた』『強い球がきていた』と言うし。死球 1つやろ? ま、あのぐらいのコントロールで強い真っすぐで、よくなっているんじゃないかな」と合格点だ。 4回一死から大和の死球を発端に、筒香に左前打、ロペスに「3ラン」。終わってみれば 4回 2安打 3失点だが、最速 152キロ、開幕へつながる56球だった。
「全体的に感覚もよかった。力むというのはピッチャーの永遠の課題だと思うので。しっかり、次までにそういうのが出ないようにしていかないといけないと思います」
1回を 3人に抑えた藤浪晋太郎投手(右)と梅野隆太郎捕手=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場
もう立ち止まらない。2015年から昨年まで「8連勝」し、「通算11勝」と好相性のDeNA戦から、完全復活の道筋を見つけた。このまま順調なら 1カ月後、開幕 2カード目の 4月 4日にもDeNA戦(横浜)が待つ。変わった藤浪が、今季は星を拾いまくる。
★球速にショック
藤浪のこの日の最速は 152キロだったが、 140キロ台前半の直球が目立っていたのも事実。どうやらスピードガンがかなり厳しめだったようで「いや、なんか…自分の中ではショックだったんですけど」と苦笑い。「(ただ)才木も 138(キロ)とか( 130キロ台)前半だったので。きょうに関してはスピードはあまり気にしていないです」。甲子園のシーズン開幕まで、あと 1カ月。スピードガンも藤浪とともに調整していく!?
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)