●阪神がオープン戦開幕から「6連敗」を喫した。 2月24日の初戦・ヤクルト戦(浦添)を逆転負けで落とし、 6試合連続で勝ち星はなし。開幕戦からの「6連敗」は、1965年以降の記録では球団史上初となった。 8回まで 2安打無得点と沈黙していた打線は 9回、二死からの 4連打で 2点を返して盛り上がりを見せたが、金本知憲監督(49)はしぶい表情だった。 6回の中日攻撃前。中谷将大外野手(25)がグラウンドに出ることを許さなかった。金本監督に我慢の限界がきた。昨季チーム最多の「20本塁打」を放った中谷を紅白戦含め、これまで12試合すべてでフル出場させていたものの、ついに終止符を打った。将の苦言を伝え聞いた中谷は「ハイ」とだけ答え、居残り特打のため室内へと向かった。チームの「オープン戦打率0.201」は12球団ワースト。金本監督も不振を認めざるを得ない。10日の中日戦(甲子園)は元監督の故・星野仙一氏(享年70)の追悼試合として行われる。監督、選手、コーチも背番号「77」を着用。福留孝介外野手(40)が出場を直訴するなど、糸井嘉男外野手(36)を除く、ほぼフルメンバーがスタメンに名を連ねそうだ。天国で見守ってくれている闘将に強い虎を見せ、初白星を届けることこそ、最高の恩返し。今、虎もファンも「勝ちたいんや!」と飢えている。
●侍対決を制した。 2年目の大山悠輔内野手(23)が、 0- 5の 9回二死 1、 2塁、同じ侍ジャパンに選出された守護神・田島慎二投手(28)の 135キロをバットの先で拾い、左前へ。土俵際で完封負けを阻止してみせた。この日は「4打数1安打1打点」。日本代表での試合を含め、 2月からの実戦で「打率0.317(41打数13安打)」。17打席快音がなかった時期もあったが、調子を上げてきた。ホットコーナーを任される若虎が、執念をみせる。
●開幕投手に内定しているランディ・メッセンジャー投手(36)がオープン戦に初登板し、先発 3回を 4失点で投げ終えた。立ち上がりは先頭の京田を打ち取ったあと、ソイロ・アルモンテ外野手(28)から福田永将内野手(29)まで「4連打」を浴びて 3失点。二死 3塁から高橋にも左前に打たれて、 4点目を失った。だが 2回は先頭の亀澤恭平内野手(29)に左前打を許すも、後続を断って無失点。 3回は「4番」ダヤン・ビシエド内野手(28)からの 3人を完全に抑え、マウンドを降りた。開幕大丈夫!? 右肩の張りを訴え調整が遅れていたメッセンジャーが、オープン戦初登板。いきなり連打を浴びると、マウンド上で首を傾げた。 1回、先頭の京田を 2飛に打ち取る順調な立ち上がり。大丈夫だと思われたが、そこからまさかの「4連打」。金本監督から開幕投手にも指名されている右腕にとって再始動への第一歩だったが、 1回に「5安打4失点」の大炎上。いつもの大黒柱の姿はなかった。試合後のメッセンジャーの表情には満足感すらにじむ。開幕戦となる30日の巨人戦(東京ドーム)まで残り約 3週間。順調にいけば、あと 2回は実戦登板できる機会がある。虎投を支えるエースは、それまでに必ず本来の輝きを取り戻す。メッセンジャーをリードした梅野隆太郎捕手(26)は反省。助っ人右腕の気持ちをおもんぱかった。金本監督は配球面に注文をつけた。
●阪神の「ドラフト2位」・高橋遥人投手(22=亜細亜大學)が、11日の巨人とのオープン戦(甲子園)に登板することが 9日、明らかになった。この日は鳴尾浜のブルペンで76球を投じ、状態を確認。評価急上昇中の左腕が、初の聖地でG相手に快投をみせる。ホットなルーキーが甲子園のマウンドに立つ。「D2位」・高橋が、11日の巨人戦に登板。矢野燿大 2軍監督(49)も期待を寄せた。静岡・常葉橘高 2年夏の甲子園以来、2039日ぶりの聖地。鳴尾浜のブルペンで76球、全球種を投げ、状態を確認した。 4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に登板し、 2回を無安打無失点。金本監督が興奮を抑えられないほどの、大器。しかも相手は 6年連続負け越している宿敵巨人。指揮官にとっても、待望の登板になるはずだ。強心臓のルーキーが、伝統の一戦で鮮烈デビューを飾る。
記事をまとめてみました。
<オープン戦:阪神 2- 5中日>◇ 9日◇阪神甲子園球場
阪神がオープン戦開幕から「6連敗」を喫した。 2月24日の初戦・ヤクルト戦(浦添)を逆転負けで落とし、 6試合連続で勝ち星はなし。
開幕戦からの「6連敗」は、1965年以降の記録では球団史上初となった。
8回まで 2安打無得点と沈黙していた打線は 9回、二死からの 4連打で 2点を返して盛り上がりを見せたが、金本監督は「どうやろ。もう一つでしょう、調子は」としぶい表情だった。
ベンチで渋い表情を見せる金本知憲監督(左)=阪神甲子園球場
6回の中日攻撃前。中谷がグラウンドに出ることを許さなかった。金本監督に我慢の限界がきた。
「ちょっと、今の状態では厳しい。打てそうにない。打てそうな雰囲気もない。アウトのなり方が変わってないわ、昨年と」
昨季チーム最多の「20本塁打」を放った中谷を紅白戦含め、これまで12試合すべてでフル出場させていたものの、ついに終止符を打った。
2回一死では左腕・小笠原に直球攻めされ、 139キロの真っすぐを空振り三振。 5回一死では初球、外角高めに外れたチェンジアップにバットが止まらず、 2飛に倒れた。速球への対応という課題克服へ取り組んできたが、ここ 3試合10打席無安打。「オープン戦打率0.200(20打数4安打)」。「相手が研究して弱点がわかってきているのに、対応できていない」と、厳しく指摘した。
ベンチで険しい表情を浮かべる金本知憲監督。貧打で開幕6連敗となった=阪神甲子園球場
将の苦言を伝え聞いた中谷は「ハイ」とだけ答え、居残り特打のため室内へと向かった。チームの「オープン戦打率0.201」は12球団ワースト。金本監督も「もうひとつやろ、調子は」と不振を認めざるを得ない。
10日の中日戦(甲子園)は元監督の星野仙一氏の追悼試合として行われる。監督、選手、コーチも背番号「77」を着用。福留が出場を直訴するなど、糸井を除く、ほぼフルメンバーがスタメンに名を連ねそうだ。天国で見守ってくれている闘将に強い虎を見せ、初白星を届けることこそ、最高の恩返し。今、虎もファンも「勝ちたいんや!」と飢えている。
5回、初球の変化球を打ち上げた中谷将大外野手。 2打席で交代を告げられた=阪神甲子園球場
★ 3回 1安打無失点の好投をみせ、実戦 5試合で 9回無失点の松田遼馬投手 「練習したことができた。狙ったところに投げられたのはよかった」
◇データBOX◇
◎…阪神のオープン戦の「開幕6戦全敗」は2000年以降では初。2014年には初戦の引き分け後、 7連敗。同年は「公式戦2位」で、CSを勝ち抜いて日本シリーズに進んでいる。
◎…阪神のレギュラーシーズンで開幕からの連敗記録は1968、1991、1995年の「5連敗」がワースト。開幕からを除けば1998、1999年の「12連敗」が球団記録。
適時打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
侍対決を制した。 2年目の大山悠輔内野手が、 0- 5の 9回二死 1、 2塁、同じ侍ジャパンに選出された守護神・田島の 135キロをバットの先で拾い、左前へ。土俵際で完封負けを阻止してみせた。
この日は「4打数1安打1打点」。日本代表での試合を含め、 2月からの実戦で「打率0.317(41打数13安打)」。17打席快音がなかった時期もあったが、調子を上げてきた。
試合後はマスコットバットを手にコメントを残すことなく、クラブハウスまで猛然と駆け抜けていった。 6日も足早に去りながら「(これから)練習です」と話していた通り、満足感はかけらもない。ホットコーナーを任される若虎が、執念をみせる。
1回表中日二死 3塁、高橋周平内野手の左前適時打で福田永将内野手(左)の生還を許すランディー・メッセンジャー投手=阪神甲子園球場
開幕投手に内定しているランディ・メッセンジャー投手がオープン戦に初登板し、先発 3回を 4失点で投げ終えた。
立ち上がりは先頭の京田を打ち取ったあと、アルモンテから福田まで「4連打」を浴びて 3失点。二死 3塁から高橋にも左前に打たれて、 4点目を失った。だが 2回は先頭の亀澤に左前打を許すも、後続を断って無失点。 3回は「4番」ビシエドからの 3人を完全に抑え、マウンドを降りた。「打者に投げるのは久しぶりだったし、投げたかったコースより真ん中に集まってしまった。でも、次は問題ないです」と前向きに語った。
1回、モヤ外野手の打球はランディ・メッセンジャー投手の臀部付近へ。いきなり4失点とは…=阪神甲子園球場
開幕投手に指名されている阪神のランディ・メッセンジャー投手が、 9日の甲子園での中日戦で実戦復帰した。右肩の張りで中15日の登板で 1回に 4点を失ったが、 3回を「6安打4失点」。金本知憲監督は打撃不振の中谷将大外野手を 2打席で交代させたが、チームは開幕から「6連敗」となった。
開幕大丈夫!? 右肩の張りを訴え調整が遅れていたメッセンジャーが、オープン戦初登板。いきなり連打を浴びると、マウンド上で首を傾げた。
「球が真ん中に集まってしまった。打者に投げるのが久しぶりだったし、球を投げた位置に問題があった」
1回、先頭の京田を 2飛に打ち取る順調な立ち上がり。大丈夫だと思われたが、そこからまさかの「4連打」。金本監督から開幕投手にも指名されている右腕にとって再始動への第一歩だったが、 1回に「5安打4失点」の大炎上。いつもの大黒柱の姿はなかった。
2回以降は立ち直ったランディー・メッセンジャー投手=阪神甲子園球場
前回登板は 2月21日の練習試合、韓国KIA戦(宜野座)。その後右肩の張りを訴えた。それからはノースローで調整。投手ノックでも送球をトスで行うなど、右肩に細心の注意を払ってきた。それでも投げたくてたまらないときは、左手を使ってキャッチボール。打撃練習も精力的に行い、シーズンでチームに少しでも貢献するため、汗を流してきた。
そしてたどり着いたマウンドだからこそ、打たれたままでは終われない。 2回以降は立て直し、最速 147キロをマーク。徐々に“らしさ”を取り戻し、最後は中日の新外国人・モヤをフォークで空振り三振に仕留めた。 3回で41球を投げ、「6安打4失点」。香田投手コーチは「しっかり(ボールを)押し込んでいるところもあったし、( 2回以降は)変わりなく、いつものメッセだったと思う」とうなずいた。
「 2回以降は順調だった。開幕へ向け、照準を合わせてやっていきたい。次は大丈夫だよ」
試合後のメッセンジャーの表情には満足感すらにじむ。開幕戦となる30日の巨人戦(東京ドーム)まで残り約 3週間。順調にいけば、あと 2回は実戦登板できる機会がある。虎投を支えるエースは、それまでに必ず本来の輝きを取り戻す。
2回、中日・京田陽太内野手の内野ゴロで 1塁へベースカバーに入るメッセンジャー投手=阪神甲子園球場
開幕投手に指名されている阪神のランディ・メッセンジャー投手が、 9日の甲子園での中日戦で実戦復帰した。右肩の張りで中15日の登板で 1回に 4点を失ったが、 3回を「6安打4失点」。
メッセンジャーをリードした梅野は「ゲーム勘(を取り戻す)という意味で真っすぐが多くなったんですが、アバウトにいきすぎた」と反省。「このまま不安なままで開幕したいとは思っていないはず」と、助っ人右腕の気持ちをおもんぱかった。金本監督は「メッセはカーブのいい投手だから、もっと投げないと。スライダーよりカーブのいい投手だからね」と配球面に注文をつけた。
★メッセンジャー投手のここまでの調整
春季キャンプ中だった 2月21日、韓国KIAとの練習試合(宜野座)で実戦初登板。 1回 1安打無失点に抑えるも、同26日に右肩の張りを訴えて完全ノースロー調整となった。左腕でのキャッチボールを行うなど表情は明るかったが、28日に右腕でのキャッチボールを再開。キャンプから帰った 3月 4日、甲子園の残留練習でようやくブルペン投球を解禁していた。
阪神の「ドラフト2位」・高橋遥人投手が、11日の巨人とのオープン戦(甲子園)に登板することが 9日、明らかになった。この日は鳴尾浜のブルペンで76球を投じ、状態を確認。評価急上昇中の左腕が、初の聖地でG相手に快投をみせる。
ホットなルーキーが甲子園のマウンドに立つ。「D2位」・高橋が、11日の巨人戦に登板。矢野 2軍監督も期待を寄せた。
「段階は順調です。11日、上( 1軍)で。今の高橋にとってはすべてが経験。よりいい打者と対戦して、勉強してもらえれば」
11日のG戦に登板する高橋遥人投手。期待のルーキーが宿敵相手に腕試しする=阪神鳴尾浜球場
静岡・常葉橘高 2年夏の甲子園以来、2039日ぶりの聖地。「(初の甲子園は)意識したらおかしくなるので。どの球場でもしっかり投げるだけです」。鳴尾浜のブルペンで76球、全球種を投げ、状態を確認した。
4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に登板し、 2回を無安打無失点。金本監督が「すごい。すごいと思わんかった? オイって思ったでしょ?」と興奮を抑えられないほどの、大器。しかも相手は 6年連続負け越している宿敵巨人。指揮官にとっても、待望の登板になるはずだ。
「ブルペン通り、自分のボールを投げるだけ。相手も気にしていないです」。強心臓のルーキーが、伝統の一戦で鮮烈デビューを飾る。
「オープン戦で成績が悪い球団ほど、公式戦になれば良い成績で終わる」というジンクスが有るが、今年はタイガースが優勝するかも知れませんね。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年オープン戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)