●金本知憲監督(49)が大勝にうれしい悲鳴だ。この日は昨季｢１５勝｣を挙げたエース則本との対戦。 4回までは球威に押されて無得点だったが、 5回に一死 1、 2塁で糸原が左翼越え｢適時２塁打｣で 2点を奪って先制した。 6回は伊藤隼太外野手(28)の右翼への｢ソロ本塁打｣などで 2点を加点。難攻不落の右腕から 4点をつかんだ。終わってみれば｢２０安打１２得点｣。特に 1軍枠ボーダーラインの伊藤隼が｢４安打３打点｣、原口文仁捕手(26)が｢４安打１打点｣と大暴れ。金本監督も声をはずませた。この日は若手主体のメンバーでラストゲーム。17日中日戦(ナゴヤドーム)から主力が本格参戦するだけに、数少ないアピール機会で若虎が発奮した格好だ。
●糸原健斗内野手(25)が先制となる｢適時２塁打｣を放った。 5回一死 1、 2塁で楽天先発則本昂大投手(27)が投じた外角高め 148キロ直球を打ち返すと、打球は後退する左翼手の頭を越えた。 1塁走者の上本博紀内野手(31)も生還し、 2点の先制に成功した。13日ヤクルト戦(甲子園)から 3戦連続タイムリーを記録。
●伊藤隼太外野手が｢オープン戦１号｣となる右翼ポール直撃弾を放った。 1点リードの 6回一死、楽天則本の投じた内角高めの 144キロを振り切ると打球は右翼ポールを直撃。追加点となる｢１号ソロ｣を放った。今季でプロ 7年目となる2011年｢ドラフト１位｣が、 1軍生き残りを猛アピールした。｢ゴンッ！！｣と鈍い音を響かせ、ゆったりダイヤモンドを回った。伊藤隼が右翼ポールにぶち当てる衝撃弾だ。則本撃ちの｢オープン戦１号弾｣を含む 4安打を、ドドドドッと並べてみせた。 4回にも則本から遊撃内野安打を放ち、 5－ 1の 7回無死 2、 3塁では宋家豪(ソン・チャーホウ)から右前 2点打で計 3打点。 8回にもリリーフエースの福山から右前へ 4安打目。 1軍合流からの 3試合で乱れ咲きの｢打率０．６００(１０打数６安打)｣だ。うち 5安打が追い込まれてからのモノというのが、意地と、並外れた集中力を物語る。実は、ここ静岡で“ベースを一周”するのは 5年ぶりだった。2013年 8月22日。雨天中止となったＤｅＮＡ戦で、ファンのためにベースラン。雨水たっぷりの本塁上のシートに豪快なヘッドスライディングを決め、喝采を浴びた。昨季終盤は｢左の代打｣を担った。霊峰・富士山のお膝元で神々しいほど打ちまくり、もう 1つ上のステージへ進む。｢代打の神様｣となればチームにも頼もしいが、伊藤隼自身も力強い。必ず、頂上を目指す虎の力となる。
●高山俊外野手(24)がダメ押しとなる｢オープン戦１号２ラン｣を放った。 9点をリードした 7回二死 2塁。楽天 2番手宋家豪から右翼席にたたき込んだ。この回は先頭打者として右前打を放ち、打線の口火を切っていた。その後、チームは 7安打を放ち、｢一挙８得点｣した。静岡・草薙球場での楽天戦で20安打で12－ 4の爆勝。主力が帯同しない中、高山俊外野手が｢１号２ラン｣を含む 2安打で 7回の一挙 8得点を演出した。これまでの打線低調を吹き飛ばす快勝で｢２勝目｣。金本知憲監督が｢天才｣と絶賛する男が、開幕中堅の筆頭候補に躍り出た。｢天才｣ならではのこだわりもある。それはバットの素材。練習ではメープル、試合ではホワイトアッシュと使い分ける。硬くて反発力のあるホワイトアッシュは打球面がはがれやすく、メープルに比べると耐久性に劣る。練習で振り込む一方、試合ではわずかな傷が致命傷にはなりかねない。繊細な感覚だった。口を開くことなく、バスに乗り込んだ高山の気持ちを金本監督が代弁した。ここから“うなぎのぼり”でいく。開幕中堅の本命候補に躍り出たからには、もう迷わない。
●ランディ・メッセンジャー投手(36)が16日、楽天とのオープン戦(静岡)で先発し 5回 4安打 1失点(自責０)と好投した。今後も開幕に照準を合わせ、状態を整える。逆算はすべて順調だ。開幕投手に決定しているメッセンジャーが、さすがのゲームメークを見せた。ともに 2週間後の開幕をにらむ則本との投げ合いで、 5回 1失点(自責０)に封じた。右肩の張りからの実戦復帰登板となった 9日の中日戦(甲子園)は 3回 4失点だった。この日も一回から28球を要したが、慣れないマウンドにも徐々に適応。最大のピンチは 5回無死 1、 3塁。島内を注文通りの 2ゴロ併殺に仕留め、最少失点で食い止めた。87球で 5回 4安打 1失点だ。金本監督は率直に注文をつけたが、たたえた。23日のオリックス戦(京セラ)での登板を経て｢３．３０｣の開幕・巨人戦(東京ドーム)へ向かう。またたしかな一歩を刻んだ、メッセは固く誓った。
記事をまとめてみました。
＜オープン戦：楽天 4－12阪神＞◇16６日◇静岡県草薙総合運動場硬式野球場
金本知憲監督が大勝にうれしい悲鳴だ。
この日は昨季｢１５勝｣を挙げたエース則本との対戦。
4回までは球威に押されて無得点だったが、 5回に一死 1、 2塁で糸原が左翼越え｢適時２塁打｣で 2点を奪って先制した。 6回は伊藤隼の右翼への｢ソロ本塁打｣などで 2点を加点。難攻不落の右腕から 4点をつかんだ。終わってみれば｢２０安打１２得点｣。特に 1軍枠ボーダーラインの伊藤隼が｢４安打３打点｣、原口が｢４安打１打点｣と大暴れ。金本監督も｢ 1軍枠、当落線上の選手たちがね。うれしい悲鳴ですね、これは｣と声をはずませた。この日は若手主体のメンバーでラストゲーム。17日中日戦(ナゴヤドーム)から主力が本格参戦するだけに、数少ないアピール機会で若虎が発奮した格好だ。
6回表阪神一死、右越え本塁打を放った伊藤隼太外野手(左)を笑顔で迎える金本知憲監督＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
糸原健斗内野手が先制となる｢適時２塁打｣を放った。
5回一死 1、 2塁で楽天先発則本が投じた外角高め 148キロ直球を打ち返すと、打球は後退する左翼手の頭を越えた。 1塁走者の上本も生還し、 2点の先制に成功した。
これで13日ヤクルト戦(甲子園)から 3戦連続タイムリーを記録。開幕遊撃のポジションを狙って、着実に結果を残している。
5回表阪神一死 1、 2塁、糸原健斗内野手は｢左翼越え適時２塁打｣を放った＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
伊藤隼太外野手が｢オープン戦１号｣となる右翼ポール直撃弾を放った。
1点リードの 6回一死、楽天則本の投じた内角高めの 144キロを振り切ると打球は右翼ポールを直撃。追加点となる｢１号ソロ｣を放った。
今季でプロ 7年目となる2011年｢ドラフト１位｣が、 1軍生き残りを猛アピールした。
6回表阪神一死、伊藤隼太外野手は右越え本塁打を放った。投手則本昂大＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
｢ゴンッ！！｣と鈍い音を響かせ、ゆったりダイヤモンドを回った。伊藤隼が右翼ポールにぶち当てる衝撃弾だ。則本撃ちの｢オープン戦１号弾｣を含む 4安打を、ドドドドッと並べてみせた。
｢(則本)いい投手というのはわかってますし、それに振り負けない準備をしていました｣
｢６番・左翼｣で昇格後初めて先発出場。 2－ 1の 6回一死。 1ボールから、スッと内寄りに入ってきた 144キロ真っすぐに鋭く反応した。右翼ポールに直撃させるチーム 8戦ぶりの一発に、金本監督も｢速い真っすぐに振り負けないというのは、うちのチームに足りないものは彼がもっているのかな｣と目を見張った。
4回にも則本から遊撃内野安打を放ち、 5－ 1の 7回無死 2、 3塁では宋家豪(ソン・チャーホウ)から右前 2点打で計 3打点。 8回にもリリーフエースの福山から右前へ 4安打目。 1軍合流からの 3試合で乱れ咲きの｢打率０．６００(１０打数６安打)｣だ。うち 5安打が追い込まれてからのモノというのが、意地と、並外れた集中力を物語る。
6回、ポール直撃の一発を放った伊藤隼太外野手。則本昂大投手(手前)から価値ある一撃だ＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
実は、ここ静岡で“ベースを一周”するのは 5年ぶりだった。2013年 8月22日。雨天中止となったＤｅＮＡ戦で、ファンのためにベースラン。雨水たっぷりの本塁上のシートに豪快なヘッドスライディングを決め、喝采を浴びた。｢ここでしょ？(当時ＤｅＮＡの助っ人)モーガンのマネをしたやつでしょ？｣と笑って振り返る。この 4年、笑顔で居られることばかりではなかったが、ただひたむきに打棒を磨いてきた。声で、気迫で、周囲を盛り上げる姿勢も変わらない。虎に欠かせない男に、今まさになろうとしている。
｢久々にスタメンでしたけど、 1打席目から代打のつもりで。それは昨年やってきたものがあるから。 1打席 1打席、そういう気持ちで立てているし、今後もそういう気持ちでやっていきたい｣
昨季終盤は｢左の代打｣を担った。霊峰・富士山のお膝元で神々しいほど打ちまくり、もう 1つ上のステージへ進む。｢代打の神様｣となればチームにも頼もしいが、伊藤隼自身も｢どんなところでもやります｣と力強い。必ず、頂上を目指す虎の力となる。
☆伊藤隼太外野手について阪神・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ
｢代打の集中力でずっとやっているし、隼太も代打に限らず、チャンスがあればスタメンで、ということでやっている。きょうみたいなモノを見せてくれればね｣
7回表阪神二死 2塁、高山俊外野手は｢右越え２点本塁打｣を放った。投手宋家豪＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
高山俊外野手がダメ押しとなる｢オープン戦１号２ラン｣を放った。
9点をリードした 7回二死 2塁。楽天 2番手宋家豪から右翼席にたたき込んだ。
この回は先頭打者として右前打を放ち、打線の口火を切っていた。その後、チームは 7安打を放ち、｢一挙８得点｣した。
7回、トドメの｢２ラン｣を放った高山俊外野手。一挙 8点のビッグイニングを演出だ＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
うれしい悲鳴や！ 阪神は16日、静岡・草薙球場での楽天戦で20安打で12－ 4の爆勝。主力が帯同しない中、高山俊外野手が｢１号２ラン｣を含む 2安打で 7回の一挙 8得点を演出した。これまでの打線低調を吹き飛ばす快勝で｢２勝目｣。金本知憲監督が｢天才｣と絶賛する男が、開幕中堅の筆頭候補に躍り出た。
霊峰富士の麓で、｢六甲おろし｣が吹き荒れた。沢村栄治もベーブルースも汗を流した静岡・草薙で虎打線が一気に開花。これまでの低迷がウソのように猛爆したのだから、金本監督の笑顔も咲き乱れた。
｢ 1軍枠、当落線上の選手がやる(活躍する)から…またアレやな。うれしい悲鳴ですね｣
楽天の先発は開幕を務めるエース則本。一方、阪神は主力が甲子園に居残った。17日の中日戦(ナゴヤドーム)からはベストに近いメンバーで臨むとあって、当落線上の若虎にとってはラストチャンスだったが、20安打12得点。指揮官から｢天才やな｣と誉められた高山のバットで、ビッグイニングが始まった。
高山俊外野手を笑顔で出迎えた金本知憲監督。こんな快勝をシーズンでも見たい＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
4－ 1の 7回無死。 2番手右腕・宋家豪の内角 146キロを鋭く右前へ。そして、 9点リードとした二死 2塁でも右翼席に｢オープン戦１号２ラン｣を放り込み、トドメを刺した。肌寒さを吹き飛ばす 1イニング 8得点だ。
中堅のレギュラー争いで、これまで昨季｢２０発｣を放った中谷が一歩リードと見られていた。危機感が力みにつながり、快音が出ない。右肩の開きも早く、速球にタイミングが遅れてしまうため、 3月初旬には｢長打禁止令｣が出された。それが功を奏し、｢２０１６年新人王｣の輝きが戻ってきた。
それでも 9回、松井のワンバウンドの球を空振り三振。金本監督も｢両方が本当の彼。それが高山の持ち味｣と笑う。最大のライバルである中谷がこの日 5タコで｢打率０．１５８｣と不振。30日の開幕巨人戦(東京ドーム)の中堅について問われた将に｢高山は近づいているわね。今の状態だと｣と、いわしめた。
｢天才｣ならではのこだわりもある。それはバットの素材。練習ではメープル、試合ではホワイトアッシュと使い分ける。硬くて反発力のあるホワイトアッシュは打球面がはがれやすく、メープルに比べると耐久性に劣る。練習で振り込む一方、試合ではわずかな傷が致命傷にはなかねない。繊細な感覚だった。
7回、先頭打者の高山俊外野手は右前打を放った＝16日午後、静岡市駿河区・静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
口を開くことなく、バスに乗り込んだ高山の気持ちを金本監督が代弁した。｢今のままで続けてほしい。明日から先発ローテ投手が出てくるし、それをしっかり打ってほしい｣。ここから“うなぎのぼり”でいく。開幕中堅の本命候補に躍り出たからには、もう迷わない。
★中堅争い｢流動的になる｣
今季の阪神の外野は左翼福留、右翼糸井は確定。中堅を複数の選手で争っているが、開幕候補は中谷、高山、俊介の３人に実質絞られている状況だ。金本監督は｢流動的になる｣とも話しており、相手投手との相性なども考慮し、状態のいい選手を起用する意向だ。
◇データＢＯＸ◇
◎…阪神のオープン戦20安打以上は2013年 3月 5日中日戦(鳴門)以来。12得点以上は2017年 3月 7日ヤクルト戦(甲子園)以来。
◎…公式戦を含めると阪神の20安打以上は2014年 8月 5日ヤクルト戦(神宮)以来。12得点以上は2017年 5月30日ロッテ戦(ＺＯＺＯマリン)以来。
楽天戦に先発したランディ・メッセンジャー投手＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
ランディ・メッセンジャー投手が16日、楽天とのオープン戦(静岡)で先発し 5回 4安打 1失点(自責０)と好投した。
｢前回よりはよくなった。コントロールよくいけたし、 2本のヒットはコントロールミスしてしまったけど、それ以外はよかった｣
前日15日の投手指名練習では｢前回の投球より進化させていく。(開幕戦は)もちろん意識するが、まずは明日のピッチング。そして、その次のピッチングに向けてもやっていきたい｣と語っていた。今後も開幕に照準を合わせ、状態を整える。
5回 1失点に封じたランディ・メッセンジャー投手。開幕へ右肩上がりで調整していく＝16日午後、静岡県営草薙総合運動場硬式野球場
逆算はすべて順調だ。開幕投手に決定しているメッセンジャーが、さすがのゲームメークを見せた。ともに 2週間後の開幕をにらむ則本との投げ合いで、 5回 1失点(自責０)に封じた。
｢前回よりとてもよくなっている。制球が乱れたのが課題だったけど、きょうはよかった。自分の進歩を確かめることができたマウンドだった｣
右肩の張りからの実戦復帰登板となった 9日の中日戦(甲子園)は 3回 4失点だった。この日も一回から28球を要したが、慣れないマウンドにも徐々に適応。最大のピンチは 5回無死 1、 3塁。島内を注文通りの 2ゴロ併殺に仕留め、最少失点で食い止めた。87球で 5回 4安打 1失点だ。
金本監督は率直に｢球のキレというか粘られとるわな。本来のメッセにはもうちょっとかな｣と注文をつけたが、｢でも 1失点だから。そこはさすが｣とたたえた。
23日のオリックス戦(京セラ)での登板を経て｢３．３０｣の開幕・巨人戦(東京ドーム)へ向かう。またたしかな一歩を刻んだ、メッセは｢最高の結果をお見せすることを約束するよ｣と固く誓った。
｢オープン戦で成績が悪い球団ほど、公式戦になれば良い成績で終わる｣というジンクスが有るが、今年はタイガースが優勝するかも知れませんね。
全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年オープン戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
