●阪神はオリックス戦をかろうじて引き分けに持ち込んだが、2012年以来、 6年ぶりの「オープン戦最下位」が決定した。17試合で「2勝12敗2分け」。この日も打線が湿ったままで、好投手の山岡泰輔投手(22)にお手上げ。継投策に入ったあとの 8回に大山悠輔内野手(23)の「ソロアーチ」で追いつくのが精いっぱいだった。この日も 2安打と打線が沈黙したが、金本知憲監督(49)は「成果は、 1年後、シーズンに入ってわかること」と強調。昨秋、今春のキャンプを通じて振り込んだ地力を本番で発揮する。30日に巨人との開幕戦(東京ドーム)に挑む。金本知憲監督は、悔しさをあらわにした。昨季「2位」から「優勝」を狙う。30日の開幕巨人戦(東京ドーム)に向けて、残りの調整期間で状態を上げていくだけだ。打線が相変わらず湿りっぱなしだった。わずか 2安打 1得点。 8回に大山の「1号同点ソロ」が飛び出すまでは、高山俊外野手(24)が 3回先頭で放った右前打のみ。昨季「8勝」をマークし、 6回まで投げたオリックス・山岡に対し、誰 1人として外野の頭を越すことができなかった。これで難敵菅野智之投手(28)を打てるのか!? 30日の開幕巨人戦(東京ドーム)に向け、周囲が心配するのは当然だが、指揮官は落ち着き払っていた。春季キャンプでは大山、中谷将大外野手(25)、高山、糸原健斗内野手(25)ら若虎が着実に結果を残し、就任 3年目にして「一番強い」と胸を張っていた。しかし、実戦が本格的に始まれば、この惨状…。大和内野手(30)のDeNAへのFA移籍で白紙となっていた遊撃は糸原でメドを立てた。鳥谷を 2塁にコンバートして起用する大山は 8回に同点弾。この日も糸原にティー打撃の際、熱血指導を重ねた。一生懸命にあがいた結果、困ったときは必ず、手をさしのべる。若手が目覚め、「新4番」ウィリン・ロサリオ内野手(29)を加えた新打線が機能すれば、一気に上昇ムードに乗っていける。追い込まれても、粘り、簡単に三振しない。その指導方針にブレはない。チームスローガン「執念」をもう一度、思い出させて開幕に向かう。まだ、シーズンの号砲どころか、スタート地点にすら立っていない。ここからが勝負。満開のサクラが虎を待っている。
●大山悠輔内野手に同点となる「オープン戦第1号」が飛び出した。 1点を追う 8回一死、オリックス 3番手小林慶祐投手(25)の 144キロ直球を振り抜くと打球は中堅フェンスを越えた。オープン戦は出場14試合で「打率2割8厘」。最終打席で飛び出したアーチを自信に、シーズンに乗り込む。この 1本で、強く真っすぐ、勢いをつけて飛び込める。大山が最後の最後に「オープン戦1号」だ。チームの 1安打零封負けの危機を救う、バックスクリーン左への一発で締めくくった。先発・山岡の前に 2塁も踏めず、 2打席凡退して迎えた 0- 1の 8回一死だった。 3番手・小林と向き合い、 147キロをファウル。 2球目の真ん中に入った 144キロを、今度こそ捉えた。侍ジャパンも含めた今春の実戦89打席目、開幕を 5日後に控えたがけっぷちで、ようやくだ。大山らしい落ちてこないアーチを、中越えへ突き刺した。 3塁でもがく姿も見つつ、信じて期待し、起用し続けた金本監督は目を細めた。オープン戦は「打率0.208、5打点」で、この「1」本塁打でフィニッシュ。「0」でないことが、何より大きかった。30日の巨人戦(東京ドーム)で、いよいよプロ初の開幕スタメンに名を連ねる。最高の形で締めくくったが、何も変えずに真っすぐ進む。春本番を目前に、何とかつぼみを開かせた。あとは咲き誇るだけだ。
●秋山拓巳投手(26)が、オープン戦最終戦に先発し、 5回 4安打無失点で球数は76球と結果を残した。前回登板した18日中日戦(ナゴヤドーム)では 6回 7失点と不安を残していただけに、シーズン開幕に向けて弾みのつくマウンドとなった。秋山は開幕 3戦目の 4月 1日巨人戦(東京ドーム)に先発する見込み。昨季チームトップの「12勝」をマークした右腕が、今季もチームを引っ張る。前回18日の中日戦(ナゴヤドーム)では 6回「10安打7失点(自責6)」も、きっちりと修正。 1回二死 1、 2塁のピンチで勝負強い小谷野栄一内野手(37)を外角スライダーで 3ゴロに仕留めると、 5回一死 2塁でも後続を落ち着いて断ち切った。最速は 145キロを計測。持ち前の粘り強さと制球力が光った。香田勲男投手コーチ(52)はシーズンでのフル回転を期待した。秋山も望むところだ。昨季「12勝」をフロックにしない-。真価が問われるプロ 9年目へ、準備は整った。
●藤浪晋太郎投手(23)が、開幕 2戦目の31日巨人戦(東京ドーム)の先発を託されることが25日、決定的となった。同戦の先発は岩貞祐太投手(26)、能見篤史投手(38)、小野泰己投手(23)がラスト登板まで争ったが、首脳陣は最終的な総合判断として、藤浪の底力に懸ける方針を固めたようだ。開幕巨人 3連戦はメッセンジャー投手(23)、藤浪、秋山の 3本柱を投入。続くDeNA 2連戦(横浜)は初戦の 4日が小野で同 5日は中 5日でメッセンジャーが登板する見込みだ。
記事をまとめてみました。
<オリックス 1- 1阪神= 9回規定により引き分け>◇25日◇京セラドーム大阪
阪神はオリックス戦をかろうじて引き分けに持ち込んだが、2012年以来、 6年ぶりの「オープン戦最下位」が決定した。
17試合で「2勝12敗2分け」。この日も打線が湿ったままで、好投手の山岡にお手上げ。継投策に入ったあとの 8回に大山の「ソロアーチ」で追いつくのが精いっぱいだった。金本知憲監督は「もちろん、最後だからスカッと打って勝って、終わりたかったけれど相手投手が良かったね」と話した。昨季「2位」から「優勝」を狙う。30日の開幕巨人戦(東京ドーム)に向けて、残りの調整期間で状態を上げていくだけだ。
7回表終了で選手交代を告げた金本知憲監督はやれやれといった表情=京セラドーム大阪
シーズンで必ず!! 阪神はオリックスとのオープン戦最終戦に引き分け、2012年以来、 6年ぶりの「最下位」が決まった。この日も 2安打と打線が沈黙したが、金本知憲監督は「成果は、 1年後、シーズンに入ってわかること」と強調。昨秋、今春のキャンプを通じて振り込んだ地力を本番で発揮する。30日に巨人との開幕戦(東京ドーム)に挑む。
負けはしなかった。でも、勝てなかった。誰がこんな数字を想像しただろうか。オープン戦を「2勝12敗2分け」。まさかの「単独最下位」が最終戦で決定。球団として 6年ぶりの屈辱となった金本監督は、悔しさをあらわにした。
「もちろん、最後だから、スカッと打って終わりたかったけど…」
硬い表情の金本知憲監督。オープン戦は最下位と結果が出なかったが、信念はぶれない=京セラドーム大阪
打線が相変わらず湿りっぱなしだった。わずか 2安打 1得点。 8回に大山の「1号同点ソロ」が飛び出すまでは、高山が 3回先頭で放った右前打のみ。昨季「8勝」をマークし、 6回まで投げたオリックス・山岡に対し、誰 1人として外野の頭を越すことができなかった。
これで難敵菅野を打てるのか!? 30日の開幕巨人戦(東京ドーム)に向け、周囲が心配するのは当然だが、指揮官は落ち着き払っていた。
「成果が出たか出なかったかというのは 1年後、シーズンに入ってわかること。(キャンプから通じてやってきたことは)決して絶対、ムダではないと思うし。必ず、これはいつか、間違いなく実を結ぶから」
まるで、選手を前にしているかのようだった。春季キャンプでは大山、中谷、高山、糸原ら若虎が着実に結果を残し、就任 3年目にして「一番強い」と胸を張っていた。しかし、実戦が本格的に始まれば、この惨状…。
8回、同点弾の大山悠輔内野手。最後に開花の兆しを見せた=京セラドーム大阪
しかし「これは終わってみないとわからない。昨年の秋、春と、あれだけ量もこなして振ってきたし、僕らが求める以上に彼らもやってきたと思うんよね。こちらも相当振らせているけど、その後、自分たちもやっているという姿勢を買ってやりたい」と強調した。
大和のDeNAへのFA移籍で白紙となっていた遊撃は糸原でメドを立てた。鳥谷を 2塁にコンバートして起用する大山は 8回に同点弾。この日も糸原にティー打撃の際、熱血指導を重ねた。一生懸命にあがいた結果、困ったときは必ず、手をさしのべる。だから、俺を信じろ-。若手が目覚め、「新4番」ロサリオを加えた新打線が機能すれば、一気に上昇ムードに乗っていける。
「打とう打とうとしすぎている。これだけ打てんとなれば悪循環でね、 2ストライクと追い込まれてからも(それぞれ)カーンと打とうとしすぎているから、余計、やられるパターンが多い」
3回に高山俊外野手はチーム初安打=京セラドーム大阪
追い込まれても、粘り、簡単に三振しない。その指導方針にブレはない。チームスローガン「執念」をもう一度、思い出させて開幕に向かう。
試合後、西宮市内では選手たちの決起集会が開催された。今はまさに産みの苦しみ。13年ぶりとなるリーグ優勝へ、血も涙も流したからこそ、秋にはもっと笑えるはず。
「引き続き、取り組んでほしい。(打線の状態は)今、一番下やから」
まだ、シーズンの号砲どころか、スタート地点にすら立っていない。ここからが勝負。満開のサクラが虎を待っている。
☆同点の 9回に登板し、 1回を 1安打零封の藤川球児投手
「(オープン戦で)いろんなシチュエーションで投げられた。気持ちを高めていくだけ」
投球する高橋聡文投手=京セラドーム大阪
☆ 3打数無安打、オープン戦「打率0.136」で20年目のシーズンに入る福留孝介外野手
「けがなくこれているし、残りの期間でしっかり調整して、(開幕に)臨みたい」
☆ 4打数無安打 1三振で、オープン戦は11試合で「打率0.067(30打数2安打)」で終わった鳥谷敬内野手
「全然、打てていないので打てるように頑張ります」
◇データBOX◇
◎…阪神が最後のオープン戦でオリックスと引き分けて「最下位」が決まった。勝率0.143は 2リーグ分立以降の最低勝率。「46得点、79失点」は12球団ワースト。
◎…2000年以降で、「最下位」から「優勝」したケースは2001年の近鉄、2004年の西武(横浜と同率11位)、2008年の巨人のケースがある。
8回表阪神一死、中越えに「同点ソロ本塁打」を放った大山悠輔内野手=京セラドーム大阪
大山悠輔内野手に同点となる「オープン戦第1号」が飛び出した。
1点を追う 8回一死、オリックス 3番手小林の 144キロ直球を振り抜くと打球は中堅フェンスを越えた。
「今日 1本出ましたけど、それまでがひどかった。(状態が)悪いときも悪いなりのバッティングができないといけない」
オープン戦は出場14試合で「打率2割8厘」。最終打席で飛び出したアーチを自信に、シーズンに乗り込む。
8回、同点の「1号ソロ」を放った大山悠輔内野手。最後の最後に一発=京セラドーム大阪
この 1本で、強く真っすぐ、勢いをつけて飛び込める。大山が最後の最後に「オープン戦1号」だ。チームの 1安打零封負けの危機を救う、バックスクリーン左への一発で締めくくった。
「きょうは 1本出ましたけど、それまでがひどかった。悪いときは悪いなりの打撃をしないと。打てなかったら打てないなりの打撃で、凡打でもチームのプラスになる打撃をしないといけない」
先発・山岡の前に 2塁も踏めず、 2打席凡退して迎えた 0- 1の 8回一死だった。 3番手・小林と向き合い、 147キロをファウル。 2球目の真ん中に入った 144キロを、今度こそ捉えた。侍ジャパンも含めた今春の実戦89打席目、開幕を 5日後に控えたがけっぷちで、ようやくだ。大山らしい落ちてこないアーチを、中越えへ突き刺した。
8回、本塁打を放った大山悠輔内野手=京セラドーム大阪
3塁でもがく姿も見つつ、信じて期待し、起用し続けた金本監督は「速いストレートをとらえたからね。まずはそこからですからね。よかったでしょう。チームにとっても彼にとっても」と目を細めた。オープン戦は「打率0.208、5打点」で、この「1」本塁打でフィニッシュ。「0」でないことが、何より大きかった。
勢いと手応えを握りしめ、真っすぐシーズンへと進む。前日24日の試合前にも、愚直なほどの大マジメさで周囲を惹きつけていた。ノックの前にキャッチボールを…とベンチ前で投げ始めたが、すっぽ抜けたボールがあらぬ方向へ。バウンドし、なんとティー打撃をしていた福留の太ももに当たった。キャプテンは顔をしかめ、周囲へ向け大きく両手で「×」マーク。もちろん無事で、ベテランなりのジョークだったが、大山の顔は青ざめた。
8回、本塁打を放った大山悠輔内野手を迎える阪神ナイン=京セラドーム大阪
ロッカールームへ戻っても「本当に申し訳ありませんでした…」と地面へ頭がつきそうなほど謝罪。逆に福留が「そんなもん、大丈夫に決まってるやろ!」と戸惑うほどだった。おごりや、気の緩みとは一切無縁。だから誰もが、この男に未来を託したくなる。
30日の巨人戦(東京ドーム)で、いよいよプロ初の開幕スタメンに名を連ねる。最高の形で締めくくったが「 1試合 1試合、全力でやるだけです」と、何も変えずに真っすぐ進む。春本番を目前に、何とかつぼみを開かせた。あとは咲き誇るだけだ。
☆大山悠輔内野手の一発について阪神・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ
「いい感じで捉えてもフェンス手前で失速する打球が多かった中で、真っすぐを、大山らしいスイングだったしね。『0』だった中で最後の最後に出たね。これを開幕へつなげてくれたらいい」
秋山拓巳投手が、オープン戦最終戦に先発し、 5回 4安打無失点で球数は76球と結果を残した。
前回登板した18日中日戦(ナゴヤドーム)では 6回 7失点と不安を残していただけに、シーズン開幕に向けて弾みのつくマウンドとなった。
変化球も駆使した投球を見せる秋山拓巳投手=京セラドーム大阪
「前回登板に比べていい感覚で投げることができましたが、右打者の外角のコースにひっかけてしまうボールが多かったので、開幕までに細かな部分を修正してベストの状態に持って行けるように 1週間を過ごしたいです」
秋山は開幕 3戦目の 4月 1日巨人戦(東京ドーム)に先発する見込み。昨季チームトップの「12勝」をマークした右腕が、今季もチームを引っ張る。
阪神先発の秋山拓巳投手=京セラドーム大阪
申し分なかった。秋山が 5回を 4安打無得点にまとめ、調整登板をフィニッシュ。初陣となる 4月 1日の開幕カード巨人 3戦目(東京ドーム)に向け、弾みをつけた。
「前までは、うまくやろうとし過ぎていた部分がありましたが、思い切り腕を振ることがいい結果につながりました。大事なことなんで、忘れないようにしたい」
汗を飛ばして投げる秋山拓巳投手。貫禄の5回無失点でこちらは心配なし=京セラドーム大阪
前回18日の中日戦(ナゴヤドーム)では 6回「10安打7失点(自責6)」も、きっちりと修正。 1回二死 1、 2塁のピンチで勝負強い小谷野を外角スライダーで 3ゴロに仕留めると、 5回一死 2塁でも後続を落ち着いて断ち切った。最速は 145キロを計測。持ち前の粘り強さと制球力が光った。
香田投手コーチは「体のしなりが出て、ボールの走りもよくなった。リリーフが疲れているときに長いイニングを投げてほしい」とシーズンでのフル回転を期待した。秋山も望むところだ。
「きょうでだいぶ、前向きになれるかな。ベストな状態で臨みたい」
昨季「12勝」をフロックにしない-。真価が問われるプロ 9年目へ、準備は整った。
練習を終え笑顔を見せる藤浪晋太郎投手=京セラドーム大阪(2018年 3月24日)
藤浪晋太郎投手が、開幕 2戦目の31日巨人戦(東京ドーム)の先発を託されることが25日、決定的となった。
同戦の先発は岩貞、能見、小野がラスト登板まで争ったが、首脳陣は最終的な総合判断として、藤浪の底力に懸ける方針を固めたようだ。開幕巨人 3連戦はメッセンジャー、藤浪、秋山の 3本柱を投入。続くDeNA 2連戦(横浜)は初戦の 4日が小野で同 5日は中 5日でメッセンジャーが登板する見込みだ。能見は 3カード目、 6日からの中日 3連戦(京セラドーム大阪)に投入するプランが有力となった。
「オープン戦で成績が悪い球団ほど、公式戦になれば良い成績で終わる」というジンクスが有るが、今年はタイガースが優勝するかも知れませんね。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年オープン戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(03月)
2018年 公式戦 日程と結果(04月)