今季初めて本拠地・阪神甲子園球場で試合(ヤクルト戦)が開始30分前に中止が決まり流れた。
12日の中日戦は快勝していただけに、和田豊監督(49)は「こればっかりは仕方ない。ただ、チームとしてはやりたかった」と残念がった。
ヤクルト戦の中止が決まると、クレイグ・ブラゼル内野手(32)がファンサービス。
14日のヤクルト戦で先発する久保康友投手(31)が仕切り直しの 1戦で先発を務める。
ドラフト 1位・伊藤隼太外野手(23=慶応大学)と、森田一成内野手(22)が15日から相次いで 1軍昇格する可能性が13日、浮上した。
日本野球機構は13日、プロ野球の「マツダオールスターゲーム2012」補充選手として榎田大樹投手(25=愛称は「エネゴリ」)と明石健志内野手(福岡ソフトバンクホークス=26)が出場すると発表した。記事をまとめてみました。
雨が“谷間”を満たした。球宴前の 9連戦の 4戦目が雨天中止となり、残り 5試合。阪神がローテーションを再編し巻き返しを加速させる。
今季初めて本拠地甲子園球場で試合(ヤクルト戦)が流れた。12日の中日戦は快勝していただけに、和田監督は「こればっかりは仕方ない。ただ、チームとしてはやりたかった」と残念がった。
開始30分前に中止が決まった。空いた時間を有意義に使えるか。指揮官は「各選手が打ち込んだりフォームチェックをしたり。(こういう時間は)意図的にはつくれないので、有効に使わないと」と話した。
練習を見守る和田監督
山口投手コーチは「計算せんときに雨が降る」と嘆いたが、より強力なローテを組むことが可能になった。
14日からのヤクルト 2戦は久保→能見に託す。不振で 2軍調整を続けてきた久保だが、徹底した下半身の強化で球威を取り戻した。対ヤクルト 5勝 1敗、防御率 1.63とキラーぶりを発揮した昨季並みの投球が期待される。この日の練習後は「ずっと投げていないので(ヤクルトに対し)イメージは残っていない。現場で感じていくしかない」と意気込んだ。
一方、この日先発予定だった能見は中止が決まるとブルペン投球で調整。プロ初先発の予定だった二神に代わり、15日の第 2戦に回る。前回 7日の巨人戦(東京D)での黒星から中 7日となり、エースも万全の状態で挑むことができる。
先発 6番手(今回は二神)を挟まず、最強布陣での追い込みが可能となった虎投。ここから一気に白星を重ねる。
ヤクルト戦の中止が決まると、ブラゼルがファンサービス。新井良太のユニホームを着てシートを敷いたグラウンドに現れ、本来の左ではなく、右打席で新井良をまねたスイングを披露。そのまま 1塁へと走って頭から滑り込んだ。スタンドに残っていたファンを沸かせ「野球以外でも楽しまないとね」とサービス精神を見せた。
新井良太のモノマネを披露したブラゼル。最後は水しぶきを上げて一塁にダイビング
ヤル気と負けん気が、体を突き動かした。雨の甲子園。午後6時の試合開始予定時刻より30分早く試合中止が決まった。アナウンスが流れ、スタンドを落胆の気配が包みだしたとき、ブラゼルがベンチを出た。雨中のパフォーマンス。 1塁へのダイビングヘッドで、ファンを沸かせた。
「下(ベンチ)にいたメンバーで、自分の体に合うのが、彼(新井良太)しかいなかったから」
ずぶ濡れになり、黒く汚れたユニホームの背番号は「32」。スタメンを“奪われた”後輩の戦闘服を借りて、モノマネまで披露した。
新井良のユニホームを着て、 1塁付近でウォータースプラッシュを披露するブラゼル
裸足のままネクストバッターズサークルに向かい、数スイングすると、本来とは逆の右打席に立った。テークバックもフォロースルーもコピーし、最後は 1塁ベースへの豪快なダイブ。この日ばかりは、急上昇中の若武者よりも甲子園を盛り上げた。
雨をはさみ、 5位に低迷するチームだけでなくB砲自身の逆襲が始まる。最近 3試合はすべてスタメン落ち。好調な新井良太に押し出される形で、ベンチを温める日々が続いている。
「本人からしたらモヤモヤしたものもあるかもしれないし、(ストレスが)たまっていると思う。そういうところで、気持ちが切れてしまうと終わってしまうんで。代打で結果を出して、もう 1回スタメンで、というところ」
ヤクルト戦が雨天中止となり新井良太のユニホームを着てシートの上を滑ったブラゼル、スタンドのファンは拍手喝采でした
和田監督は、当面は代打起用を続ける方針を明らかにした。12日に監督とB砲が10分以上話し合っての決断。現状では状態のいい新井良を積極起用し、B砲は控えという位置づけ。受け入れがたい現実が発奮材料だ。
来年以降の契約も今後の成績が大きく関わる。結んでいる契約は今年限り。球団幹部は「まだ決まってはいない。これからの成績次第」と話す。ポジションを奪い返さなければ、虎での未来は明るくないが、行動に闘志をにじませた。
「野球なんで、楽しまないとね」
ずぶ濡れのまま笑顔でロッカーへ引き揚げた。負けていられない。野球を楽しみ、自分の価値も示す。ブラゼルが雨の甲子園から逆襲する。
打撃好調の鳥谷も降雨中止を好意的にとらえた。「天候には勝てないのでいい休みになったと解釈して、あしたから頑張ります」。ここまで 3試合連続安打中で2試合連続で打点を挙げている。14日の相手先発の館山には今季打率 0.167( 6打数 1安打)と苦戦しているが、昨季は打率 0..286(14打数 4安打)とまずまずの成績を残した。普段の練習量は豊富だが、この日ばかりはフリー打撃と軽めのノックで引き揚げた。
大きな恵みの雨だ。 7、 8日の巨人戦(東京D)で腰の強い張りを訴え、欠場したアニキ・金本にはいい休養になった。
山脇守備走塁総合コーチは雨天中止にも「(金本のコンディションにとっては)いいこと。まぁ、状態はいいよ」と前向きにとらえた。右肩の故障から再起を期す今季は 1週間に 1日ベンチスタートの日を設けている。これで、球宴までの残り5戦は全試合スタメンで出場できる可能性が高くなった。この日は、室内練習場でフリー打撃など軽めの調整で終えた。
久保が仕切り直しの 1戦で先発を務める。13日のヤクルト戦(甲子園)が降雨中止。14日の同カードで先発する久保は練習後「(試合の)現場で、どう感じるか。ある程度、予備知識はあるので」と話し、対戦に備えた。 6月 7日に出場選手登録を抹消されたが、再昇格する予定。 5月20日楽天戦(甲子園)以来の 1軍先発で今季 3勝目を狙う。
若虎が上がってくる! 阪神のドラフト 1位・伊藤隼太外野手と、森田一成内野手が15日から相次いで 1軍昇格する可能性が13日、浮上した。ヤクルト戦(甲子園)が雨天中止となった和田豊監督は具体名こそ挙げなかったものの、若虎積極起用というカンフル剤を明言。上位進出への使者として指名される。
今度のスパイスは鳴尾浜でもまれたヤツらだ。和田監督が球宴期間中の“特別枠”について初めて触れた。新井良太、大和らに続け! 伊藤隼太、そして森田が15日以降、相次いで 1軍に昇格する見通しとなった。
「 2軍からあげる? 可能性は出てくる。きょうの雨で多少は変わってくるけど、これからの話し合いになるね。大幅に中止で(予定が)変わったということではない。いろいろなことが予定通りに進んでくると思う」
雨の中、指揮官が力を込めた。“特別枠”とは球宴期間を利用しての 1、 2軍入れ替えのこと。19~24日は公式戦がないため、25日からの後半戦(対中日、ナゴヤD)に照準を合わせて、登板後の先発投手を一度抹消し野手を増員するのが通例だ。
1軍に帰って来る伊藤隼太外野手
14日は久保が先発するが、翌15日に抹消する見通し。そして早ければ、同日に伊藤隼が 1軍に昇格となる可能性大だ。同様に翌15日は能見が登板後に抹消。 2軍からの報告では、ウエスタンでチーム 1の打率 0.280( 1本塁打、16打点)を残している森田が昇格候補に挙がっている。
伊藤隼太は今季開幕スタメンを果たしたが、開幕カード 3試合のみで 2軍落ち。出場 2試合で 5打数無安打と即戦力の看板を証明できなかった。
その後、 2軍でも不振にあえいでいたが、ウエスタン最近 5試合で打率 0.450(20打数 9安打)、 1本塁打、 5打点と復調。チーム関係者が「一時期より断然いいし、 1軍でやらなきゃいけない選手」と強調するまでに成長した。
前夜の中日戦は「 2番・大和」「 6番・新井良太」と若虎を起用した決断が当たり、快勝。 5カードぶりの勝ち越しを呼んだ。借金「8」の現状について、虎将は「簡単に返せるものじゃない」という。が、「勢いであったり、(選手の)気であったり、必要になってくる。そういうのをミックスさせていかないと。ああやって試合に(若手が)出て結果を出してくれると『もう 1回、もう 1回』となってくる」。
立て直された伊藤隼太と“小ブラゼル”と呼ばれる 5年目のパワーヒッター森田の連続昇格が、さらなる相乗効果を生み出すはず。和田監督は「次も明日も使いたい、と思わせられるように。結果だけじゃなく、そういうもの(気迫など)をみせてほしい。チーム内の競争も活発化する。そこらへんにも期待したい」と強調する。
チーム力の底上げ、若返りが長年の課題。伊藤隼太ら抜てきされる若虎には、特別枠が使えなくなる25日以降も 1軍に残れるくらいの大暴れが求められる。
雁の巣で予定されていたウエスタン・ソフトバンク戦は雨天中止。12日の同・広島戦(鳴尾浜)に続き、 2戦連続の中止となった。 1軍昇格への意気込みを問われた際には、「僕が決めることじゃないので。変わらず続けていきたい」と話してきた「ドラ 1」。10日付サンケイスポーツ『若虎通信』でも「一戦一戦目の前の試合を戦っていくだけなので」と決意を表明していた。
オールスターに補充選手として選出され、意気込みを語る榎田
日本野球機構は13日、プロ野球の「マツダオールスターゲーム2012」に選出されていたブランコ内野手(中日)が左手甲骨折で、スレッジ外野手(日本ハム)が左膝の軟骨損傷のために出場を辞退したと発表した。補充選手として榎田大樹投手(阪神)と明石健志内野手(ソフトバンク)が出場する。
榎田は「突然なので自分でもびっくりしたけど、出るからにはいいプレーができれば」と意気込みを話した。
12日の練習中に通達されたそうで、和田監督から「話がある」と呼ばれた際には「何か悪いことをしたかなと思った」と笑いを誘った。新人だった昨年は監督推薦で出場。ナゴヤドームでの第 1戦で日本ハムの稲葉に本塁打を浴びており「対戦して抑えられれば」と再戦を熱望した。
榎田は 2年連続 2度目で、明石は初出場。
雨天中止にならないと、気づかなかった事やドラフト 1位・伊藤隼太外野手が 1軍に帰って来る可能性が浮上した。「マツダオールスターゲーム2012」に榎田が補充選手として選出された等良い記事を載せられた。
しかし、実際にこれがそれぞれの選手達へのカンフル剤になったのだろうか…。
もう後には引けなくなったいる以上は、皆本当に頑張って欲しいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!
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本拠地・阪神甲子園球場で今季初めて雨天中止…試合が流れた…和田監督「やりたかった」
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