●中日は 1回、阪神先発藤浪晋太郎投手(23)の暴投の間に 1点を先制した。阪神は 1回一死 1塁、糸井嘉男外野手(36)が「2号2ラン」を放ち、逆転に成功した。藤浪は、 5回二死満塁で中日京田陽太内野手(23)に同点となる押し出し四球を与えたところで降板した。 4回 2/3を 4安打 3四球 2失点だった。中日は 8回一死 1、 3塁で福田永将内野手(29)が右前適時打を放ち、勝ち越した。先発小笠原慎之介投手(20)は 7回 3安打 2失点で「今季初勝利」を挙げた。阪神岩崎優投手(26)が「1敗」。
●阪神が糸井嘉男外野手の技ありの一振りで、すかさずスコアをひっくり返した。 1点を失って迎えた初回の攻撃。一死 1塁から左腕小笠原の肩口から入ってくるスライダーにタイミングを崩されたが、右手で払うようにスイング。打球は右翼席に届いた。パワーがないとは言わせない。空砲にこそなったが、右手一本ですさまじい飛距離だ。今季 6試合目で、初めて先制を許した直後の 1回に、糸井が「2号2ラン」。 1塁を回ったところで小さく右拳を作り、満員の球場の空気を変えてみせた。 1回一死 1塁。オープン戦でもバックスクリーン左へ一発をお見舞いした左腕・小笠原を仕留めた。初球スライダーに泳がされながらもしっかりととらえ、虎党が待ち受ける右翼スタンドへ。その前の守りでは二死 3塁で平田良介外野手(30)の飛球に前進して倒れ込みながら好捕。攻守に存在感を示し、藤浪を援護した。 6回無死 1塁でも「右翼線2塁打」を放ち、これで竜の開幕投手には、通算「13打数7安打(打率0.538)。 3試合連続マルチ安打で、ここ 3試合は「打率0.667(9打数6安打)」と絶好調だ。片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)も目を細めた。「2本塁打」はチームトップで、 4打点も同タイ。 3月31日の巨人戦(東京ドーム)に続き、糸井弾が勝利に結びつかなかったが、開幕から「3番」にどっかりと座る超人が、打線をけん引していく。
●金本知憲監督(50)のシーズン初の「リクエスト」が失敗した。 5回、先頭高橋周平内野手(24)の 2遊間への打球を 2塁上本博紀内野手(31)がさばいてジャンピングスロー。判定はセーフだったが、上本のアピールもあり、金本監督が審判団に要求した。リプレー検証の結果、判定は変わらず。無死 1塁でプレー再開された。リクエストは本塁打判定やアウト、セーフの判定に対して 1試合に 2度まで行使できる。
●藤浪晋太郎投手が自滅した。 1- 2の 5回二死 1、 3塁から大島、京田に連続四球。押し出しで同点にされた。京田に対して 4連続でボール球を投げた瞬間、金本監督がベンチを出て投手交代を告げた。後続は石崎剛投手(27)が抑えた。藤浪は初回に四球、バント処理の 1塁悪送球(犠打失策)、暴投と独り相撲で 1点を献上した。その裏に糸井の「2ラン」で逆転。 2回から 4回までは 3人ずつで打ち取ってペースに乗ったかに見えたが、 5回に再び制球を乱した。 3月31日の巨人戦(東京ドーム)は 5回 4失点で勝ち負けなし。 2度目の先発でも白星をつかめなかった。あぁ、哀しきホーム開幕戦…。阪神は京セラドームで中日に 2- 3で敗れ、勝率「5割」に逆戻り。先発の藤浪晋太郎投手は悪送球に暴投に押し出しと、自滅で 5回途中に降板した。金本知憲監督は呆れ顔。登板 2試合目にして、はやくも“最後通告”だ。今季のチームの命運を託して開幕 2戦目に起用するなど、大きな期待を寄せている指揮官の言葉には、怒りと悔しさと無念さと…。あらゆる感情が入り交じっていた。まだ開幕して 2試合しか登板していない。でも本当に立ち直る日が来るのか、ちょっと想像ができない。昨年 5月 4日に勝利投手になってから、 1年近い時が流れ、 9度の登板で白星なし(チームは1勝7敗1分)。ホーム開幕は 3度目だが、すべて敗戦…。最悪、 2軍降格が決断されても不思議ではない状況だ。ただ、藤浪自身は前向きだった。誰もが謎に思える突然の乱調にも、藤浪流の解釈があるようで…。今の内容でいつまでも 1軍で先発させてもらえるはずなどない。もし次回登板のチャンスが巡ってきて、そこで大乱調を繰り広げたら…。藤浪の野球人生が正念場を迎えようとしている。
記事をまとめてみました。
<阪神 2- 3中日>◇ 回戦◇阪神 0勝 1敗 0分◇ 6日◇京セラドーム大阪
中日は 1回、阪神先発藤浪の暴投の間に 1点を先制した。阪神は 1回一死 1塁、糸井が「2号2ラン」を放ち、逆転に成功した。
阪神藤浪は、 5回二死満塁で中日京田に同点となる押し出し四球を与えたところで降板した。 4回 2/3を 4安打 3四球 2失点だった。
中日は 8回一死 1、 3塁で福田が右前適時打を放ち、勝ち越した。先発小笠原は 7回 3安打 2失点で「今季初勝利」を挙げた。阪神岩崎が「1敗」。
1回裏阪神一死 1塁、糸井嘉男外野手は右越え「逆転2点本塁打」を放った=京セラドーム大阪
阪神が糸井嘉男外野手の技ありの一振りで、すかさずスコアをひっくり返した。
1点を失って迎えた初回の攻撃。一死 1塁から左腕小笠原の肩口から入ってくるスライダーにタイミングを崩されたが、右手で払うようにスイング。打球は右翼席に届いた。逆転の「2号2ラン」を「先制されてしまったので早い段階で追いつけるようにと打席に入った」と振り返った。
その前の守りでは二死 3塁で平田の飛球に前進して倒れ込みながら好捕。攻守に存在感を示し、藤浪を援護した。
1回に「逆転2ラン」を放った糸井嘉男外野手。「2安打」と気を吐いた=京セラドーム大阪
パワーがないとは言わせない。空砲にこそなったが、右手一本ですさまじい飛距離だ。今季 6試合目で、初めて先制を許した直後の 1回に、糸井が「2号2ラン」。 1塁を回ったところで小さく右拳を作り、満員の球場の空気を変えてみせた。
「あぁ、しんど…」
3時間39分。試合後は疲れ切った表情で車に乗り込んだが、グラウンドでは豪快な一振りで流れを手繰り寄せた。
1回一死 1塁。オープン戦でもバックスクリーン左へ一発をお見舞いした左腕・小笠原を仕留めた。初球スライダーに泳がされながらもしっかりととらえ、虎党が待ち受ける右翼スタンドへ。球団広報を通じ「先制された直後だったので、早い段階で追いつけるようにと思い、打席に入りました」とコメントした。
前日 5日のDeNA戦(横浜)では 1点リードの 8回に右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、勝負を決めた。目の覚めるような当たりだったが、金本監督は試合後、「完全に入ったと思ったけどさ。力ないなぁ、アイツ」とニヤリ。今季のテーマに『力』を掲げる超人が、黙っているはずがない。これでもかとパワーをみせつけた。
1回、本塁打を放った糸井嘉男外野手=京セラドーム大阪
6回無死 1塁でも「右翼線2塁打」を放ち、これで竜の開幕投手には、通算「13打数7安打(打率0.538)。 3試合連続マルチ安打で、ここ 3試合は「打率0.667(9打数6安打)」と絶好調だ。片岡ヘッド兼打撃コーチも「(状態が)上がってきている」と目を細めた。
「2本塁打」はチームトップで、 4打点も同タイ。 3月31日の巨人戦(東京ドーム)に続き、糸井弾が勝利に結びつかなかったが、開幕から「3番」にどっかりと座る超人が、打線をけん引していく。
◇データBOX◇
◎…阪神は昨季、中日・小笠原と 4試合対戦し、「1勝1敗(対戦防御率3.00)」。また今季のオープン戦では 2試合対戦し、計13回を 2点(対戦防御率1.38)。
◎…糸井は昨季まで小笠原と通算12打席対戦。「10打数5安打(打率0.500)、1本塁打、2打点(2四球)」と好相性。今季は 3月17日のオープン戦(ナゴヤドーム)でも“1号”を放つなど「2打数2安打」。
5回表中日2死満塁、先発藤浪晋太郎投手を交代させる金本知憲監督=京セラドーム大阪
金本知憲監督のシーズン初の「リクエスト」が失敗した。
5回、先頭高橋の 2遊間への打球を 2塁上本がさばいてジャンピングスロー。判定はセーフだったが、上本のアピールもあり、金本監督が審判団に要求した。
場内でも映像が流されたが、阪神ファンの反応はさまざま。リプレー検証の結果、判定は変わらず。無死 1塁でプレー再開された。
リクエストは本塁打判定やアウト、セーフの判定に対して 1試合に 2度まで行使できる。
1回表中日無死 1、 3塁、ソイロ・アルモンテ外野手に暴投し、先制点を許した藤浪晋太郎投手=京セラドーム大阪
藤浪晋太郎投手が自滅した。 1- 2の 5回二死 1、 3塁から大島、京田に連続四球。押し出しで同点にされた。京田に対して 4連続でボール球を投げた瞬間、阪神金本監督がベンチを出て投手交代を告げた。後続は石崎が抑えた。
藤浪は初回に四球、バント処理の 1塁悪送球(犠打失策)、暴投と独り相撲で 1点を献上した。その裏に糸井の「2ラン」で逆転。 2回から 4回までは 3人ずつで打ち取ってペースに乗ったかに見えたが、 5回に再び制球を乱した。
3月31日の巨人戦(東京ドーム)は 5回 4失点で勝ち負けなし。 2度目の先発でも白星をつかめなかった。
1回、体勢を崩して暴投し、先制点を許した藤浪晋太郎投手。自滅だった=京セラドーム大阪
あぁ、哀しきホーム開幕戦…。阪神は京セラドームで中日に 2- 3で敗れ、勝率「5割」に逆戻り。先発の藤浪晋太郎投手は悪送球に暴投に押し出しと、自滅で 5回途中に降板した。金本知憲監督は「全員バントされたら全部ヒットですよ」と呆れ顔。登板 2試合目にして、はやくも“最後通告”だ。
見ているのが辛い野球が、そこにあった。ホーム開幕に 3万5714人が詰めかけた京セラドームは、ざわめきと、深いため息に包まれた。これぞ独り相撲。演じたのは藤浪であり、呆れ、怒ったのは金本監督だ。
いきなり四球を許し、盗塁され、送りバントされるとアンダースローで一塁悪送球。直後、とんでもないすっぽ抜けの暴投で 1点献上。これが 1回。 5回は二死 2、 3塁から 8球連続ボール球で押し出しで 2点目。そのまま交代を命じられた。
5回、押し出し四球の中日・京田陽太内野手。投手は藤浪晋太郎投手=京セラドーム大阪
今季のチームの命運を託して開幕 2戦目に起用するなど、大きな期待を寄せている指揮官の言葉には、怒りと悔しさと無念さと…。あらゆる感情が入り交じっていた。
「ホンマに読めない。ブルペン大変だわ」
藤浪の急転する投球内容で大騒動のブルペンに同情した。
「全員バントされたら全部ヒットですよね、下手したら」
最も効果的? な藤浪攻略法まで公表。そして…。
「投内連係出来ないようでは…」
最後通告とも聞こえる言葉まで飛び出した。
まだ開幕して 2試合しか登板していない。でも本当に立ち直る日が来るのか、ちょっと想像ができない。昨年 5月 4日に勝利投手になってから、 1年近い時が流れ、 9度の登板で白星なし(チームは1勝7敗1分)。ホーム開幕は 3度目だが、すべて敗戦…。
1回、 1塁へ悪送球する阪神先発の藤浪晋太郎投手=京セラドーム大阪
ことしに入っても、開幕戦で球界のエース、巨人・菅野を攻略して勝った翌日に先発を託されながら、四球連発で降板。チームも敗れた。DeNAに連勝して帰ってきたこの日のホームでも、この惨状。藤浪の苦しい投球内容が、チームに重いムードと、負の影をしのび寄らせている。
金本監督は今後について「どやろ。我慢したいところやけど、 1年見据えたら。だからといってチャンスをやるというのも、どこまでやっていいのか。微妙ですね、ちょっと」と迷いに迷っている心中を明かした。「(コーチ会議で話を)しないといけないでしょう」。最悪、 2軍降格が決断されても不思議ではない状況だ。
ただ、藤浪自身は前向きだった。「ボール自体は悪くなかった。ストレートを狙ってくる中で押し込めたので、感触は良かったです。単純な力み。自分で作ったピンチだったので、何とかしたいと思ったのが力みにつながって、裏目に出た」。誰もが謎に思える突然の乱調にも、藤浪流の解釈があるようで…。
1回、京田陽太内野手のバントで藤浪晋太郎の悪送球を捕れないウィリン・ロサリオ内野手=京セラドーム大阪
だが、今の内容でいつまでも 1軍で先発させてもらえるはずなどない。もし次回登板のチャンスが巡ってきて、そこで大乱調を繰り広げたら…。藤浪の野球人生が正念場を迎えようとしている。
☆藤浪晋太郎投手について香田勲男投手コーチ
「点の取られ方がよくないので、そこを何とか修正してほしい。打者と勝負していくために、投げる以外の部分を改善していかないといけない」
★藤浪晋太郎投手の前回登板
開幕 2戦目の 3月31日の巨人戦(東京ドーム)。 4- 0から 3回に 2点を返されると、 6回無死満塁で降板。「力んでしまった。抑えたい気持ちが強すぎた」。この回に追いつかれ、 5回 0/3を 6安打 5四球で 4失点。チームも 4- 8で逆転負けした。金本監督は 6回の続投について「判断ミスと言われても仕方ない」と話した。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(04月)
2018年 公式戦 日程と結果(05月)