●阪神は、甲子園開幕戦で競り勝った。広島は 2回に会沢の「適時2塁打」、薮田和樹投手(25)の適時打で 2点先取。阪神は 3回まで 4四球などで毎回走者を出すも無得点に終わる。先発の小野泰己投手(23)は 5回 3失点だったが、 6回から継投リレーで広島打線を無安打に封じた。 阪神は 4回に梅野隆太郎捕手(26)の「適時2塁打」で反撃開始。 5回に 1点を失うも、 6回に「3連続四球」から好機をつくり 3点を奪って逆転に成功。阪神は 7回から藤川球児投手(37)、桑原謙太朗投手(32)、高橋聡文投手(34)の中継ぎ陣もそれぞれが 1回を無安打に封じ、 9回はラファエル・ドリス投手(30)が無失点で抑え、 4- 3で逃げ切り。甲子園開幕戦を白星で飾った。「2番手」の藤川が今季「初勝利」。広島はミスが響き「3連敗」となった。「2番手」の一岡竜司投手(27)が初黒星。
●今季甲子園初戦だった阪神は、広島に 4- 3で逆転勝ち。 6回に代打で登場した伊藤隼太外野手が、勝ち越しとなる執念の内野安打を放ち、拙攻続きでモヤモヤのたまっていた虎党を大いにわかせた。貯金「1」で「3位」ながら首位の広島とヤクルトとは「0.5ゲーム差」。11日勝って昨年 5月27日以来の首位に立つ!阪神が本拠地・甲子園での今季初戦を、逆転勝ちで飾った。序盤は重苦しいムード。初回無死 1、 2塁、 3回一死 1、 2塁の絶好機を走塁ミスや打球の判断ミスなどでつぶし、 2回に広島に 2点を先行された。だが 1- 3で迎えた 6回一死から「3連続四球」を選び、満塁。ここで俊介外野手(30)の打球を遊撃の田中広輔内野手(28)が後逸し、同点に。さらに代打・伊藤隼の当たりが投手を強襲する勝ち越し打になり、阪神が逆転した。 1塁を駆け抜けると、ほえた。試合開始早々から漂っていた停滞感を吹き飛ばした。 6回一死 1、 3塁で伊藤隼が執念の勝ち越し打。今季甲子園開幕戦に詰めかけた 4万6209人の大歓声が降り注ぐなか、絶叫して右腕を振り下ろした。埋め尽くした甲子園は試合後、「六甲おろし」の大合唱に。今季初の甲子園で初安打、さらに今季初のお立ち台。ヒーローはひげ面をほころばせた。今春キャンプは 2軍スタート。 1軍を目指して黙々と準備した。矢野 2軍監督からは訓示された。貯金「1」で首位と「0.5ゲーム差」。頼もしいピンチヒッターは、胸を張って宣言した。
●阪神の先発・小野泰己投手が 5回 3失点で降板した。“聖地開幕投手”を任された 2年目の小野。 1回は三者凡退に抑えたが、 2回二死 1、 3塁から広島・会沢に左翼線へ「適時2塁打」を浴び、先制を許した。さらに、続く投手の薮田にも右前に適時打を浴び、 2点目も献上した。 2回二死 2塁から 3連打を浴び、 2失点。 4回に味方打線が 1点を返すも、 5回にも四球がらみで 1点を失い、 6回から藤川にマウンドを譲った。
●LINDBERGの登場曲が聖地の空気を変えた。藤川が嫌な雰囲気を振り払った。最速 148キロを計測した“火の玉”をズバズバ投げ込み、 3人斬りだ。逆転の呼び水となり、今季初白星をゲット。ウイニングボールを手に引き揚げる表情はにこやかだった。先発の小野が 5回 3失点で降板。直前の攻撃で糸井の本塁憤死もあった。まさに流れは敵軍。 1- 3の 6回にマウンドに上がった。先頭のブラッド・エルドレッド内野手(37)に死球。堂林は 4- 6- 3の併殺に打ち取ったかと思われたが、金本監督の 1塁判定のリクエストも実らず、 2塁封殺のみ。だが、ベテランは動じない。続く會澤翼捕手(29)を外角フォークで今度は文句なしの遊ゴロ併殺に仕留めて、勝利の立役者になった。プロ入りしてから生まれた長男はもう高校2年生。最近は厳しい“ツッコミ”も受ける。ただ、妻から愛息の本音は聞いていた。メジャーから日本球界に復帰した際には自身も気づかない投球フォームの変化を指摘し、助言までくれた“一番のファン”だ。熱い応援がある限り、球児の心のガソリンは減らない。初登板となった 3月31日の巨人戦(東京ドーム)で 3点を失ったものの、その後は 3戦連続無失点。まだ戦いは始まったばかり。37歳のブルペンリーダーの視線は、もっと先を見据えている。
記事をまとめてみました。
<阪神 4- 3広島>◇ 1回戦◇阪神 1勝 0敗 0分◇10日◇阪神甲子園球場
広島は 2回に会沢の「適時2塁打」、薮田の適時打で 2点先取。阪神は 3回まで 4四球などで毎回走者を出すも無得点に終わる。
阪神は 4回に梅野の「適時2塁打」で反撃開始。 5回に 1点を失うも、 6回に「3連続四球」から好機をつくり 3点を奪って逆転に成功。
阪神は 7回から桑原、高橋聡、ドリスとつないで逃げ切った。「2番手」の藤川が今季「初勝利」。広島はミスが響き「3連敗」となった。「2番手」の一岡が初黒星。
6回、勝ち越しの適時打を放った代打伊藤隼太外野手=阪神甲子園球場
阪神は、甲子園開幕戦で競り勝った。 1- 3の 6回、代打・伊藤隼の適時内野安打などで 5点を挙げて逆転。先発の小野は 5回 3失点だったが、 6回から継投リレーで広島打線を無安打に封じた。
阪神打線は広島の先発・薮田から 5回までに 4安打を放ち、 6四球だったが、得点は 4回の 1点のみ。“聖地開幕投手”を任された 2年目の小野も、 5回 7安打 3失点で降板と、投打ともに振るわなかった。
6回裏阪神一死 1、 3塁、代打伊藤隼太外野手は投手強襲の適時内野安打を放った=阪神甲子園球場
しかし 6回一死から薮田が「2連続四球」で降板し、「2番手」・一岡も四球を出して満塁に。続く俊介が放った遊撃への打球を相手が後逸。 2者が生還して同点に追いついた。続く藤川の打席で金本監督は代打・伊藤隼をコール。投手強襲の適時内野安打を放って勝ち越し点を挙げ、起用に応えた。
藤川、桑原、高橋聡の中継ぎ陣もそれぞれが 1回を無安打に封じ、 9回はドリスが無失点で抑え、 4- 3で逃げ切り。甲子園開幕戦を白星で飾った。
★勝ち越し打の伊藤隼太外野手
「みんなが繋いでくれた打席だったので、絶対に返してやるという強い気持ちで打席に入りました。結果が出てよかったです」
金本知憲監督(左から 2人目)は最後の打球を捕球した糸井嘉男外野手を迎える=阪神甲子園球場
阪神が本拠地・甲子園での今季初戦を、逆転勝ちで飾った。
序盤は重苦しいムード。初回無死 1、 2塁、 3回一死 1、 2塁の絶好機を走塁ミスや打球の判断ミスなどでつぶし、 2回に広島に 2点を先行された。だが 1- 3で迎えた 6回一死から「3連続四球」を選び、満塁。ここで俊介の打球を遊撃の田中が後逸し、同点に。さらに代打・伊藤隼の当たりが投手を強襲する勝ち越し打になり、阪神が逆転した。
4万6209人が埋め尽くした甲子園は試合後、「六甲おろし」の大合唱に。金本監督は「随所にやってはいけないプレーとか、できるプレー。本来、普通にやればいいことをなかなかできなかった中で、よく勝てたと思います」と「甲子園1勝」を振り返った。
6回、勝ち越しの内野安打を放った伊藤隼太外野手は絶叫しながら 1塁を駆け抜けた=阪神甲子園球場
勝ったで~! 今季甲子園初戦だった阪神は、広島に 4- 3で逆転勝ち。 6回に代打で登場した伊藤隼太外野手が、勝ち越しとなる執念の内野安打を放ち、拙攻続きでモヤモヤのたまっていた虎党を大いにわかせた。貯金「1」で「3位」ながら首位の広島とヤクルトとは「0.5ゲーム差」。11日勝って昨年 5月27日以来の首位に立つ!
1塁を駆け抜けると、ほえた。試合開始早々から漂っていた停滞感を吹き飛ばした。 6回一死 1、 3塁で伊藤隼が執念の勝ち越し打。今季甲子園開幕戦に詰めかけた 4万6209人の大歓声が降り注ぐなか、絶叫して右腕を振り下ろした。
「前のバッターがつないでくれたので、何が何でもランナーを返そうと思っていた。なかなか 1本出ていなかったので、ホッとしています」
今季初の甲子園で初安打、さらに今季初のお立ち台。ヒーローはひげ面をほころばせた。
伊藤隼太外野手の打球は一岡竜司投手(手前)のグラブを弾いて転々とした=阪神甲子園球場
13年ぶりの「リーグ優勝」に向け、セ連覇の広島は倒さなければならない相手。今季初戦、それも本拠地に迎えたとあればなおさらだ。ところが… 1回から先発・薮田に四球でチャンスをもらいながら、モノにできない。 6回にやっと薮田と一岡の「3連続四球」で一死満塁として、俊介の打球を遊撃・田中が後逸。無安打で同点となった直後の 1、 3塁で出番が来た。
「毎打席、吐きそうになっているんですけど、その緊張が集中力につながっていると思う」という代打稼業。直前に西岡から耳打ちされた。「こういう流れだから。絶対いけるぞ」。一岡の 3球目、 134キロのフォークをフルスイング。痛烈なライナーは一岡のグラブを弾き、 3塁方向を転々とした。昼間は鳴尾浜で 2軍のソフトバンク戦に出場。 3打数無安打だったが、たっぷり目を慣らした“4打席目”。泥臭く放った一打が、大きな仕事となった。金本監督も「積極的にいくのが彼のよさ。ピッチャー返しで一気にひっくり返すことができたのでよかったです」と目尻を下げた。
勝利を祝う阪神ファン=阪神甲子園球場
忘れられない悔しさを胸にシーズンに臨んでいる。昨年 9月18日、広島は甲子園でリーグ連覇を決めた。その試合の最後の打者が伊藤隼だった。「そういうの(悔しい思い)はしっかり持って、オフ、キャンプと過ごしてきたつもりです」と表情を引き締める。
そのオフには胸を熱くする出会いがあった。独立リーグとゆかりの深い阪神OB・桜井広大氏の仲介で、 1月に姫路で香川、群馬、福井などの独立リーグの選手と自主トレで汗を流した。「とてもハングリーで、自分も感じるものがあった」。中京大中京高-慶大-2012年「ドラフト1位」で阪神とエリートコースを歩んできた伊藤隼は、貪欲に野球に取り組む若者らから刺激を受けた。もっとやらなければ-と思いを新たにしていた。
9回、投球するラファエル・ドリス投手=阪神甲子園球場
今春キャンプは 2軍スタート。 1軍を目指して黙々と準備した。矢野 2軍監督からは「(お立ち台で)つまらんこというなよ」と訓示された。その言葉を胸に「もっと打てるように頑張っていきます。自分の打席を見にきてください!」。貯金「1」で首位と「0.5ゲーム差」。頼もしいピンチヒッターは、胸を張って宣言した。
◇伊藤隼太外野手の昨年屈辱打席VTR
昨年 9月18日の甲子園。阪神は優勝マジックを「1」としていた広島と対戦した。 2- 3で迎えた 9回。カープの守護神・中崎の前に先頭の中谷は三振、続く鳥谷は 2ゴロ。ここで代打・伊藤隼が登場。 1球目は 138キロをフルスイングしてファウル。 2球目は低めに外れてボール。 3球目、外角の 137キロを強振したが遊飛となり、試合終了。目の前で緒方監督の胴上げを見ることになった。
2回表広島二死 2、 3塁、薮田和樹投手に適時打を許し、厳しい表情を見せる小野泰己投手=阪神甲子園球場
阪神の先発・小野泰己投手が 5回 3失点で降板した。
2回二死 2塁から 3連打を浴び、 2失点。 4回に味方打線が 1点を返すも、 5回にも四球がらみで 1点を失い、 6回から藤川にマウンドを譲った。「ボール先行が多く、バッテリー有利なカウントで投球することができず、得点してもらった次の回に失点を許してしまった。高さかコースのどちらかを投げられる力をつけなければいけません」と反省の言葉が口をついた。
5回、広島・丸佳浩外野手の内野ゴロの間に失点した小野泰己投手=阪神甲子園球場
小野泰己投手が甲子園開幕戦となる広島との 1回戦に先発。 5回を投げて 7安打 3失点だった。
“聖地開幕投手”を任された 2年目の小野。 1回は三者凡退に抑えたが、 2回二死 1、 3塁から広島・会沢に左翼線へ「適時2塁打」を浴び、先制を許した。さらに、続く投手の薮田にも右前に適時打を浴び、 2点目も献上した。
阪神は 4回、二死 1塁から梅野が左中間へ「適時2塁打」を放ち、 1点を返したものの、 1- 2の 5回一死 1、 3塁から丸の 2ゴロの間に 3走の生還を許し、 1点を追加され、 1- 3と突き放された。
小野は 6回から「2番手」・藤川にマウンドを譲った。
☆小野泰己投手の話
「ボール先行が多く、バッテリー有利なカウントで投球することができず、得点してもらった次の回に失点を許してしました。高さかコースのどちらかを投げられる力を付けなければいけません」
躍動感あふれるフォーム。藤川球児投手が流れを変え、今季初勝利だ=阪神甲子園球場
LINDBERGの登場曲が聖地の空気を変えた。藤川が嫌な雰囲気を振り払った。最速 148キロを計測した“火の玉”をズバズバ投げ込み、 3人斬りだ。逆転の呼び水となり、今季初白星をゲット。ウイニングボールを手に引き揚げる表情はにこやかだった。
「俺は勝利投手のボールがもらえて、うれしいだけ!」
先発の小野が 5回 3失点で降板。直前の攻撃で糸井の本塁憤死もあった。まさに流れは敵軍。「明るく振る舞おう」と意を決し、 1- 3の 6回にマウンドに上がった。
先頭のエルドレッドに死球。堂林は 4- 6- 3の併殺に打ち取ったかと思われたが、金本監督の 1塁判定のリクエストも実らず、 2塁封殺のみ。だが、ベテランは動じない。続く會澤を外角フォークで今度は文句なしの遊ゴロ併殺に仕留めて、勝利の立役者になった。
祝、甲子園開幕! ジェット風船が勝利を彩った=阪神甲子園球場
「本当に考えたから…」。昨季で 2年契約を満了。野球人生の岐路に立ち、選択肢はひとつではなかった。それでも、現役続行の道を選んだのは「このチームにはお前が必要」という球団フロントの熱意。そして、何より家族の存在だ。
「じじい、球が遅くなったな!」
プロ入りしてから生まれた長男はもう高校2年生。最近は厳しい“ツッコミ”も受ける。ただ、妻から愛息の本音は聞いていた。「俺がいないところでは『きょう抑えてたな』とか言って、喜んでくれているみたいでね」。メジャーから日本球界に復帰した際には自身も気づかない投球フォームの変化を指摘し、助言までくれた“一番のファン”だ。熱い応援がある限り、球児の心のガソリンは減らない。
「(チームに)流れがくるまでは、みんなで頑張っていきたい」
6回、投球する藤川球児投手=阪神甲子園球場
初登板となった 3月31日の巨人戦(東京ドーム)で 3点を失ったものの、その後は 3戦連続無失点。まだ戦いは始まったばかり。37歳のブルペンリーダーの視線は、もっと先を見据えている。
☆逆転した直後の 7回を三者凡退に斬った桑原謙太朗投手
「 3人でしっかり抑えられてよかったです。 1試合 1試合、変わらずにやっていきたい」
★江夏豊氏が絶賛
球団OBの江夏豊氏が甲子園開幕戦にテレビ解説者として登場。中継では今年38歳を迎える藤川と春季キャンプ中に会話した際に「本人が手応えを感じていた」というエピソードを明かし「今年は去年以上にいいと思う」と絶賛。両球団の比較では「広島と阪神の差は機動力」と話し、先発した 2年目・小野については「下半身が強くなって、右足(軸足)にしっかり体重が乗っている。去年までと違う」と成長を感じ取っていた。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(04月)
2018年 公式戦 日程と結果(05月)