●阪神先発秋山拓巳投手(26)は 3回まで 1安打無失点、ヤクルト先発石川雅規投手(38)は 3回まで無安打無失点。両先発の好投による、落ち着いた立ち上がり。ヤクルトは 6回に山田哲人内野手(25)の 2塁打などで好機をつくり、ウラディミール・バレンティン外野手(33)の適時 2塁打で先制。阪神は決定打が出ず、 6回まで無得点。ヤクルトは 7回に坂口智隆外野手(33)の「1号ソロ」で追加点。 8回にも 3点を追加して「連勝」。石川が「2勝」目。阪神は打線が奮わず「3連敗」で借金「1」となった。秋山が「2敗」目を喫した。阪神が序盤から先頭打者が出塁する展開が続くが、生かせない。両チーム無得点の 4回は二死満塁で梅野が右飛に倒れ、 1点を追う 6回は一死 2、 3塁の逆転機を築いたが、糸原健斗内野手(25)が 1ゴロ、大山悠輔内野手(23)が空振り三振に終わった。ヤクルト先発石川を打ちあぐね、金本知憲監督(50)も「スライダーが思ったより曲がった気がする」と振り返った。打線が振るわず、今季初の完封負け。「チーム打率2割1分8厘」はリーグ最低だ。指揮官は変わり身を期待した。
●フライングキャッチマン、福留!!福留孝介外野手(40)がダイビングキャッチで先発の秋山を援護した。 2回二死走者なし、坂口が放った左翼線上にのびる打球に飛び込み窮地を救った。前日13日には 2点を追う 9回の土壇場で、同点となる「日米通算300号」を達成。虎の主将が、連日体を張ったプレーでチームをけん引している。今季初の完封負けで、「3連敗」を喫し、借金生活に転落したが、虎の精神的支柱は元気いっぱい。同一カード「3連敗」を阻止する。小雨が降りしきる甲子園で、福留が飛んだ。外野手として「ゴールデングラブ賞5度」の名手が、 2度の超絶美技。スコアボードに 9個の「0」が並んでも、 4万5613人のファンを“タダ”では帰らせなかった。試合後、真っ先に口をついたのは反省の弁…。厳しい表情で球場を後にしたが、40歳が身を粉にして、未然にピンチを防いでみせた。まずは 2回二死だ。「7番・坂口」がとらえた鋭い打球は、ライナー性で左翼線へ。抜けていれば確実に長打という当たりを、ダイビングキャッチでもぎ取った。衝撃でユニホームの首もとが破れるほどの、豪快かつ鮮やかなジャンプ。着替える時間もなく、その裏には破れたユニホームのまま打席へと向かっていた。 7回先頭、打者・雄平外野手(33)の場面。変化球に合わせ、前方に上がった打球に全速力でチャージ。またしても、迷いなくダイビングキャッチだ。身体を芝生に打ちつけながら、力投する秋山を救った。この日は浜風も右翼から左翼方向に吹いており、打球も左打者特有の切れていくものだった。本格的に左翼へ転向したのは昨季だが、関係ない。中村豊外野守備走塁コーチ(44)も大絶賛だ。チームはこれで「3連敗」。借金も「1」となった。それでも、ファイティングポーズは崩さない。苦しいときこそ、キャプテンが頼りになる。
●「6番」に打順が昇格した糸原は 1安打も、好機で凡退。 6回一死 2、 3塁で 1ゴロに倒れた。金本監督は 3走を生還させられなかったことに苦言。また、前進守備ではなかったが、 3走・糸井嘉男外野手(36)が本塁に突入しなかったことについて、高代延博作戦兼総合コーチ(63)はグラウンド不良も踏まえて説明した。
●秋山拓巳投手が 7回を投げ、 4安打 2失点で降板した。 5回までは 1安打に抑えていた。 6回に一死 3塁からバレンティンに左翼線へ「適時2塁打」を放たれ、 1点を献上。 7回には坂口に右翼スタンドに「ソロ本塁打」を運ばれた。虎打線も点を奪えず、秋山はこの日の勝ち星を挙げることはできなかった。雨粒を振り払い、歯を食いしばって投げた。7回4安打2失点の粘投もむなしく、秋山が「2敗」目(1勝)を喫した。だが、開幕から 3戦続けて 6回以上を投げ「自責3」以内の「クオリティ・スタート(QS)」を達成しており、金本監督も当然責めない。秋山自身も必死で前を向いた。いつか打線が助けてくれるときへ向け、変わらず「0」を並べていく。
●負の流れに飲み込まれた。やまない雨、ぬかるんだグラウンドに、名手・藤川球児投手(37)の計算に狂いが生じた。失策は実に10年ぶり、3567日ぶりの“珍事”-。痛恨の悪送球が引き金となり、 3点(自責 1)を失った。試合の行く末を決定づけてしまった。悔やんだ出番は 0- 2の 8回。先頭の山田哲を四球で歩かせた後、気持ちを切り替えて勝負に出た。犠打の構えをした西浦直亨内野手(26)にインハイの直球を投げ込み、小飛球を誘発。意図的にショートバウンドで処理し、併殺を狙ったが…。ゆるくなった土に足を滑らせ、よもやの 1塁悪送球となった。右翼手・糸井も濡れた芝生に足がとられて、バックアップが遅れた。そして、一気に 2、 3塁の窮地を招くと、バレンティンに右中間への 2点 2塁打を浴びた。終わってみれば、スコアボードにまさかの「3」が刻まれた。スコアボードに「E」ランプが点灯したのは、2008年 7月 8日の巨人戦(甲子園)以来。その間、 365試合(メジャーでの登板を含む)に投げ、無失策を誇っていた。悪天候に足をすくわれ、勝負どころでの手痛いミス。敗者の通路、クラブハウスに引き揚げる球児の表情には悔しさがにじんでいた。
記事をまとめてみました。
<阪神 0- 6ヤクルト>◇ 2回戦◇阪神 0勝 2敗 0分◇14日◇阪神甲子園球場
阪神先発秋山は 3回まで 1安打無失点、ヤクルト先発石川は 3回まで無安打無失点。両先発の好投による、落ち着いた立ち上がり。
ヤクルトは 6回に山田哲の 2塁打などで好機をつくり、バレンティンの適時 2塁打で先制。阪神は決定打が出ず、 6回まで無得点。
ヤクルトは 7回に坂口の「1号ソロ」で追加点。 8回にも 3点を追加して「連勝」。石川が「2勝」目。阪神は打線が奮わず「3連敗」で借金「1」となった。秋山が「2敗」目を喫した。
ヤクルトに負け渋い表情で引き揚げる金本知憲監督=阪神甲子園球場
阪神が今季初の「3連敗」を喫した。序盤から先頭打者が出塁する展開が続くが、生かせない。両チーム無得点の 4回は二死満塁で梅野が右飛に倒れ、 1点を追う 6回は一死 2、 3塁の逆転機を築いたが、糸原が 1ゴロ、大山が空振り三振に終わった。
ヤクルト先発石川を打ちあぐね、金本知憲監督も「のらりくらりで、風が強かったから、スライダーが思ったより曲がった気がする」と振り返った。打線が振るわず、今季初の完封負け。「チーム打率2割1分8厘」はリーグ最低だ。指揮官は「流れを変えるというか、選手たちはそう思っているでしょう」と変わり身を期待した。
2回表ヤクルト二死、福留孝介外野手は坂口智隆外野手の左飛をダイビングキャッチする=阪神甲子園球場
福留孝介外野手がダイビングキャッチで先発の秋山を援護した。
2回二死走者なし、坂口が放った左翼線上にのびる打球に飛び込み窮地を救った。前日13日には 2点を追う 9回の土壇場で、同点となる「日米通算300号」を達成。虎の主将が、連日体を張ったプレーでチームをけん引している。
空飛ぶ40歳、福留孝介外野手。 2回、坂口智隆外野手の打球をダイビングキャッチ=阪神甲子園球場
フライングキャッチマン、福留!! 福留孝介外野手がヤクルト戦の 2、 7回にダイビングキャッチ。主将が体を張って、見せ場を作った。今季初の完封負けで、「3連敗」を喫し、借金生活に転落したが、虎の精神的支柱は元気いっぱい。同一カード「3連敗」を阻止する。
小雨が降りしきる甲子園で、福留が飛んだ。外野手として「ゴールデングラブ賞5度」の名手が、 2度の超絶美技。スコアボードに 9個の「0」が並んでも、 4万5613人のファンを“タダ”では帰らせなかった。
「なかなか点が取れない中で、ピッチャーに迷惑をかけているので。守れるところは守って、ピッチャーを助けてあげないといけない」
2回、ヤクルト・坂口智隆外野手の打球を好捕する福留孝介外野手=阪神甲子園球場
試合後、真っ先に口をついたのは反省の弁…。厳しい表情で球場を後にしたが、40歳が身を粉にして、未然にピンチを防いでみせた。
まずは 2回二死だ。「7番・坂口」がとらえた鋭い打球は、ライナー性で左翼線へ。抜けていれば確実に長打という当たりを、ダイビングキャッチでもぎ取った。衝撃でユニホームの首もとが破れるほどの、豪快かつ鮮やかなジャンプ。着替える時間もなく、その裏には破れたユニホームのまま打席へと向かっていた。
さらに 0- 1の 7回先頭、打者・雄平の場面。変化球に合わせ、前方に上がった打球に全速力でチャージ。またしても、迷いなくダイビングキャッチだ。身体を芝生に打ちつけながら、力投する秋山を救った。
4回、安打を放った福留孝介外野手=阪神甲子園球場
この日は浜風も右翼から左翼方向に吹いており、打球も左打者特有の切れていくものだった。本格的に左翼へ転向したのは昨季だが、関係ない。中村外野守備走塁コーチも「ナイスプレーという(言葉)以外、何もないです。(左打者特有の)難しい打球だった」と大絶賛だ。
バットでも快音を奏でた。 4回二死に変化球をとらえて左前打。 6回一死 1塁では右翼線に 2塁打を放ち、好機を広げた。打率は「0.341」まで上昇した。前日13日には、 9回に「日米通算300号」となる同点 2ランを放つなど、26日で41歳になる主将が攻守でチームを引っ張っている。
「それ( 3連敗)はまた切り替えて、あしたやるだけです」
6回には右翼線に引っ張って 2塁打。マルチ安打と気を吐いた=阪神甲子園球場
チームはこれで「3連敗」。借金も「1」となった。それでも、ファイティングポーズは崩さない。苦しいときこそ、キャプテンが頼りになる。
★「倍返し」が流儀
借りは利子を付けて予告した上で返す。これが福留の流儀だ。 5日の中日戦(京セラ)では好機に初球を打ち上げ凡退。翌日、通路で遭遇した坂井オーナーに「きょうは頼むで」と声をかけられると「借りは返します」と返答。その 6日の同カードでは 1回に先制打を放ち、お立ち台に上がった。前日13日には打球へのチャージが遅れ、走者を 3塁に進まれる珍しいミスを犯したが、この日はきっちり美技 2つで倍返し。頼もしい限りだ。
4回、内野安打を放った糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
好調を維持し、「6番」に打順が昇格した糸原は 1安打も、好機で凡退。 6回一死 2、 3塁で 1ゴロに倒れた。金本監督は 3走を生還させられなかったことに「 2遊間にゴロを打たないと。 2遊間が下がってんだから」と苦言。また、前進守備ではなかったが、 3走・糸井が本塁に突入しなかったことについて、高代作戦兼総合コーチはグラウンド不良も踏まえて「ストップ。あれでいってたら、セーフになるか。完全にアウト」と説明した。
6回表ヤクルト一死 3塁、ウラディミール・バレンティンの「左中間適時2塁打」で先制され渋い表情を見せる秋山拓巳投手=阪神甲子園球場
秋山拓巳投手が 7回を投げ、 4安打 2失点で降板した。 5回までは 1安打に抑えていた。 6回に一死 3塁からバレンティンに左翼線へ「適時2塁打」を放たれ、 1点を献上。 7回には坂口に右翼スタンドに「ソロ本塁打」を運ばれた。
秋山は「低めを意識して丁寧に投げることでゲームを作ることはできましたが、バレンティン選手に対して高めに浮いてしまった 1球が悔やまれます」と反省。虎打線も点を奪えず、秋山はこの日の勝ち星を挙げることはできなかった。
秋山拓巳投手は安定の 7回 2失点。次こそ援護を!!=阪神甲子園球場
雨粒を振り払い、歯を食いしばって投げた。7回4安打2失点の粘投もむなしく、秋山が「2敗」目(1勝)を喫した。
「打てていない中で、アウトが取れない中で、先制点を許してしまいました。悔しいです」
0- 0でこらえていた 6回。先頭の山田哲の「左中間2塁打」と、西浦の犠打で一死 3塁。続くバレンティンをカウント 1- 2と追い込んだが、外角低め変化球を拾われた。「左翼線適時2塁打」で均衡を破られた。 7回にも坂口にソロを浴び、無援のまま黒星がついた。
ヤクルト戦に先発した秋山拓巳投手=阪神甲子園球場
だが、開幕から 3戦続けて 6回以上を投げ「自責3」以内の「クオリティ・スタート(QS)」を達成しており、金本監督も当然責めない。「よかったですよ。十分、責任を果たしてくれているし。次もちゃんと投げてくれると思うし、割と安心して見ていられた」と変わらぬ信頼を口にした。
秋山自身も「うまく抑えた部分というのは大きい。いろんなやり方で抑えられた。今後に生きてくればと思います」と必死で前を向いた。いつか打線が助けてくれるときへ向け、変わらず「0」を並べていく。
◇秋山拓巳投手について阪神・香田勲男投手コーチ
「いいところは出してくれた。先発投手は『0点』に抑える気持ちを持って頑張っていってほしい」
8回、西浦直亨内野手の犠打を 1塁に悪送球した藤川球児投手。なんと10年ぶりの失策だった=阪神甲子園球場
負の流れに飲み込まれた。やまない雨、ぬかるんだグラウンドに、名手・藤川の計算に狂いが生じた。失策は実に10年ぶり、3567日ぶりの“珍事”-。痛恨の悪送球が引き金となり、 3点(自責 1)を失った。試合の行く末を決定づけてしまった。
「申し訳ないです…」 悔やんだ出番は 0- 2の 8回。先頭の山田哲を四球で歩かせた後、気持ちを切り替えて勝負に出た。犠打の構えをした西浦にインハイの直球を投げ込み、小飛球を誘発。意図的にショートバウンドで処理し、併殺を狙ったが…。ゆるくなった土に足を滑らせ、よもやの 1塁悪送球となった。
1塁のベースカバーに入った 2塁手の山崎憲晴内野手だが、藤川球児投手の送球が逸れた=阪神甲子園球場
右翼手・糸井も濡れた芝生に足がとられて、バックアップが遅れた。そして、一気に 2、 3塁の窮地を招くと、バレンティンに右中間への 2点 2塁打を浴びた。終わってみれば、スコアボードにまさかの「3」が刻まれた。
もともと、守備に定評があるベテラン。「自分の武器」と自負して、これまでも、幾度となくフィールディングでピンチを切り抜けてきた。それだけに…。
スコアボードに「E」ランプが点灯したのは、2008年 7月 8日の巨人戦(甲子園)以来。その間、 365試合(メジャーでの登板を含む)に投げ、無失策を誇っていた。悪天候に足をすくわれ、勝負どころでの手痛いミス。敗者の通路、クラブハウスに引き揚げる球児の表情には悔しさがにじんでいた。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 オープン戦・公式戦 日程と結果(04月)
2018年 公式戦 日程と結果(05月)