●阪神は開幕戦で打ち崩した巨人の菅野智之投手(28)に完投を許した。阪神藤浪晋太郎投手(24)と巨人菅野の投げ合い。巨人は 2回、小林誠司捕手(28)適時打で 1点を先制。菅野は 3回一死 2塁を抑え、序盤無失点の立ち上がり。巨人は 4回、アレックス・ゲレーロ外野手(31)の「2点適時2塁打」などで 3点追加。 5回までわずか 1安打と攻めあぐねた。ようやく 6回、ともに途中出場の原口文仁捕手(26)と伊藤隼太外野手(28)の連打で無死 1、 2塁とし、高山の右前打で 1点返したが、後が続かない。 8回は原口の 2塁打を足場に、高山俊外野手(25)が再び右前に適時打を運んで意地は見せた。阪神は中盤までの失点が響き、連勝が「3」で止まった。 5回 6失点降板の藤浪が今季「初黒星」。巨人はリードを守りきり、好投した菅野が完投で今季「2勝」目を挙げた。
●高山俊外野手が反撃の右前タイムリーを放った。聖地が静まり返ったままでは、終われない。スコアボードに得点が刻まれると、クールな男が手をパシっとたたいた。沢村賞右腕・菅野を相手に高山が 2安打 2打点。最後までファイティングポーズをとり続けた。 6点を追う 6回。先頭の原口、伊藤隼の連打で生まれた無死 1、 2塁のチャンス。菅野が投じた変化球をたたき、 1点を返した。後が続かず、追加点を奪うことはできなかった。 1- 8の 8回も先頭の原口の 2塁打から一死 3塁を作り、高山。再び低めのフォークに体勢を崩されながらも、右前へ運ぶ適時打だ。 3月30日の開幕戦(東京ドーム)でも菅野から 4打数 2安打。これで今季は 8打数 4安打、通算でも「打率0.379」と、日本を代表するエースに食らいついている。悔しい思いがあった。前日19日までの中日 2連戦では 8打数無安打。試合前の打率は「0.207」まで落ち込んでいた。強い思いは、突破口を開いた原口も同じだ。 6回から梅野隆太郎捕手(26)に代わって今季初マスクを被り、 2安打 2得点。捕手再挑戦の今季だが、スタメンを梅野に譲る日々。これでまだ 5打席とチャンスは少ないが、 4打数 3安打と必死に結果を出している。金本監督もうなずいた。完敗の中、若虎の躍動がかすかな光。連勝は「3」で止まったが、“金本チルドレン”を代表する 2人が、確かな執念を見せた。
●藤浪、「2軍降格」へ-。チーム初の「3連勝」と勢いに乗って、甲子園で迎えた伝統の一戦初戦。藤浪が、完全に試合を壊してしまった。藤浪晋太郎投手がまたも制球難を露呈し、チームの連勝を「3」で止めた。初回から 2イニング連続で先頭四球を献上。 2回に「8番」小林のタイムリーで先制された。 4回には無死 1塁から犠打の構えを見せる「9番」菅野相手に暴投した後、さらに歩かせてしまう。ここから不運な当たりが 2本あったとはいえ、 3連打で 3失点した。 5回にも四球絡みで 2失点。 5イニングで 120球も要し、被安打 9の 6四球 6失点で今季初黒星を喫した。試合後、藤浪は厳しい表情のまま、自戒の言葉を並べるしかなかった。最速は 156キロ。直球に力強さはあり、アウト15個のうち10個を三振で奪った。とはいえ、あまりにも荒々しすぎる内容だった。前回13日ヤクルト戦は 7回 1失点と好投。 2戦連続で安定すれば一気にローテ定着の可能性もあったが、今回で苦しい立場に逆戻りした形だ。金本監督は苦言を呈した。来週は月曜、木曜、金曜日にゲームがない変則日程。先発投手の枚数をいったん減らせる状況もあり、「2軍降格」が決定的となった。観戦した熱狂的虎党の俳優・渡辺謙(58)もガックリ、金本知憲監督(50)も呆れる大乱調。再起をかけて、ファームから出直しとなる模様だ。金本監督が、吐き捨てた。チーム初の「3連勝」と勢いに乗って、甲子園で迎えた伝統の一戦初戦。藤浪が、完全に試合を壊してしまった。真価が問われたマウンドで、結果を残せなかった。登板 3試合目となった前回13日のヤクルト戦(甲子園)で 7回 1失点。首脳陣から結果次第で「2軍降格」を言い渡された中で、好投を見せていた。ルーキーイヤーから「3年連続2桁勝利」。能力の高さ、虎を背負って立つ逸材であることは皆が知っている。まだシーズンは長い。鳴尾浜から再び這い上がってくることを信じ、待つしかない。
記事をまとめてみました。
<阪神 2- 8巨人>◇ 4回戦◇阪神 1勝 3敗 0分◇20日◇阪神甲子園球場
阪神藤浪と巨人菅野の投げ合い。巨人は 2回、小林適時打で 1点を先制。菅野は 3回一死 2塁を抑え、序盤無失点の立ち上がり。
巨人は 4回、ゲレーロの「2点適時2塁打」などで 3点追加。 5回にも 2点を加点した。阪神は 6回、高山の適時打で 1点を返した。
阪神は中盤までの失点が響き、連勝が「3」で止まった。 5回 6失点降板の藤浪が今季「初黒星」。巨人はリードを守りきり、好投した菅野が完投で今季「2勝」目を挙げた。
4回を終えたベンチの金本知憲監督=阪神甲子園球場
阪神は開幕戦で打ち崩した巨人の菅野に完投を許した。
5回までわずか 1安打と攻めあぐねた。ようやく 6回、ともに途中出場の原口と伊藤隼の連打で無死 1、 2塁とし、高山の右前打で 1点返したが、後が続かない。 8回は原口の 2塁打を足場に、高山が再び右前に適時打を運んで意地は見せた。
今季初めてマスクをかぶり、反撃の口火を切った原口は「しっかりスイングできたのはいいこと。これを続けられるように」と話した。
★高山俊外野手( 2本の右前適時打)
「使ってもらったことに応えようと思った」
6回裏阪神無死 1、 2塁、右前に適時打を放った高山俊外野手=阪神甲子園球場
高山俊外野手が反撃の右前タイムリーを放った。
6点を追う 6回。先頭の原口、伊藤隼の連打で生まれた無死 1、 2塁のチャンス。菅野が投じた変化球をたたき、 1点を返した。後が続かず、追加点を奪うことはできなかった。
8回にこの日、 2本目のタイムリーを放った高山俊外野手。菅野智之投手(手前)相手に意地を見せた=阪神甲子園球場
聖地が静まり返ったままでは、終われない。スコアボードに得点が刻まれると、クールな男が手をパシっとたたいた。沢村賞右腕・菅野を相手に高山が 2安打 2打点。最後までファイティングポーズをとり続けた。
「得点圏に走者がいたので、そういう(かえしたい)気持ちが強かったです」
0- 6。 5回までわずか 1安打と、一方的な展開で迎えた 6回だ。途中出場の原口、伊藤隼の連打で無死 1、 2塁から、打席に立った。低めのフォークに食らいついた打球は、 1塁・岡本のグラブをかすめて右前へ。手も足も出なかった菅野に 3連打を浴びせ、初の得点を生み出した。
さらに 1- 8の 8回も先頭の原口の 2塁打から一死 3塁を作り、高山。再び低めのフォークに体勢を崩されながらも、右前へ運ぶ適時打だ。
3月30日の開幕戦(東京ドーム)でも菅野から 4打数 2安打。これで今季は 8打数 4安打、通算でも「打率0.379」と、日本を代表するエースに食らいついている。
悔しい思いがあった。前日19日までの中日 2連戦では 8打数無安打。試合前の打率は「0.207」まで落ち込んでいた。適時打に限ると、 4月 8日の中日戦(京セラ)以来。「使ってもらったことに応えようと思っていました」。連日の「1番」起用に、何としても応えたかった。
8回に 2塁打を放った原口文仁捕手。少ない機会で猛アピールだ=阪神甲子園球場
強い思いは、突破口を開いた原口も同じだ。 6回から梅野に代わって今季初マスクを被り、 2安打 2得点。「しっかりバットを振れたのはよかった。後からいく状況でも、しっかり準備しておかないといけないので」。捕手再挑戦の今季だが、スタメンを梅野に譲る日々。これでまだ 5打席とチャンスは少ないが、 4打数 3安打と必死に結果を出している。
金本監督も「(原口は)しばらく実戦に出ていないんだけど、その中で菅野から 2本打っている。だいぶ打撃がよくなってきているというのはあった」とうなずいた。
完敗の中、若虎の躍動がかすかな光。連勝は「3」で止まったが、“金本チルドレン”を代表する 2人が、確かな執念を見せた。
★打線について阪神・片岡ヘッド兼打撃コーチ
「菅野は前回よりスピードもキレもよかった。(その中で)途中から出た選手ががんばってくれた」
◇データBOX◇
◎…巨人・菅野はこれで阪神戦通算「11勝目(6敗)」。通算防御率は1.70と、勝敗以上に虎打線を圧倒してきている。
降板後、ベンチから試合を見守る藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
藤浪晋太郎投手がまたも制球難を露呈し、チームの連勝を「3」で止めた。初回から 2イニング連続で先頭四球を献上。 2回に「8番」小林のタイムリーで先制された。 4回には無死 1塁から犠打の構えを見せる「9番」菅野相手に暴投した後、さらに歩かせてしまう。ここから不運な当たりが 2本あったとはいえ、 3連打で 3失点した。 5回にも四球絡みで 2失点。 5イニングで 120球も要し、被安打 9の 6四球 6失点で今季初黒星を喫した。
「初回の先頭から、いい感じで投げられていなかった。クイックに関しては良かったんですけど…。足を上げた時にちょっとあまりにも(感覚が)合わなかったのが、初回、 2回と先頭を出してしまったり、リズムを悪くした要因かなと思います」。試合後、藤浪は厳しい表情のまま、自戒の言葉を並べるしかなかった。最速は 156キロ。直球に力強さはあり、アウト15個のうち10個を三振で奪った。とはいえ、あまりにも荒々しすぎる内容だった。
前回13日ヤクルト戦は 7回 1失点と好投。 2戦連続で安定すれば一気にローテ定着の可能性もあったが、今回で苦しい立場に逆戻りした形だ。金本監督は「悪いところが出た。見ての通りですよ」と苦言を呈した後、今後については「どうだろうね。今から考えます」と話すにとどめた。来週は月曜、木曜、金曜日にゲームがない変則日程。先発投手の枚数をいったん減らせる状況もあり、「2軍降格」が決定的となった。
今季 4試合目は大荒れだった藤浪晋太郎投手。ファームから出直し、復活して欲しい-=阪神甲子園球場
藤浪、「2軍降格」へ-。阪神は巨人と甲子園で今季初の伝統の一戦を戦ったが 2- 8で大敗。先発した藤浪晋太郎投手は「5回10奪三振」も 120球を要し、 6四球 6失点で「1敗」目を喫した。観戦した熱狂的虎党の俳優・渡辺謙もガックリ、金本知憲監督も呆れる大乱調。再起をかけて、ファームから出直しとなる模様だ。
5回で 120球の独り相撲…。 6四球を与え、 9安打 6失点と大乱調の藤浪に、大なたが振るわれた。同じ轍を踏むような制球難を鑑みて、試合後のコーチ会議で「2軍降格」させることが決定したもようだ。21日にも出場選手登録を抹消される見通しとなった。
「見ての通り。悪いところが出た」
金本監督が、吐き捨てた。チーム初の「3連勝」と勢いに乗って、甲子園で迎えた伝統の一戦初戦。藤浪が、完全に試合を壊してしまった。
1回、三振に倒れた巨人・ゲレーロ外野手 投手は藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
毎回、先頭打者を出す苦しい展開。 0- 0の 2回は一死 1、 2塁から小林の右前適時打を糸井が後逸した。 4回無死満塁では、 1塁手・ロサリオがゲレーロの不規則なバウンドになったゴロを捕球できず、大量失点につながった(記録は右翼への 2点 2塁打)。
指揮官はそんな状況すらも「あれだけボール、ボールだったら、野手は緩むし。ブルペンは大変ですよ。毎回作らないといけない」と、右腕に矛先を向けた。ファンも敏感だ。 4万4037人が詰めかけた球場にはどんよりした空気が漂い、 2ボールになっただけで、客席がざわついた。そんな思いを、熱烈な虎党で知られる世界的俳優の一言が集約した。
「守るのもしんどいでしょうね…」
言葉の主は渡辺謙。多忙の合間を縫って駆けつけていた。当初は最後まで試合を見届ける予定だったが、ゲーム中に帰路に就いたという。試合時間は 3時間 9分。それ以上に攻撃と守りの時間の差は、歴然だった。
先発した藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場
真価が問われたマウンドで、結果を残せなかった。登板 3試合目となった前回13日のヤクルト戦(甲子園)で 7回 1失点。首脳陣から結果次第で「2軍降格」を言い渡された中で、好投を見せていた。指揮官は「次の登板の方が大事。次、また乱れるようでは、やっぱり、また元に戻ると思う」と口にしていたが…。肝心要の「次」の一戦で“持病”が顔をのぞかせてしまった。
藤浪も「バランスがとれなかった。初回の先頭から、いい感じで投げられなかった。足を上げたときに合わなかった。リズムを悪くしてしまった」と唇をかんだ。
これで登板11試合勝ちなし。 1年近く、白星をつかめていない。しかもその間、チームも 1分けを挟んで「9連敗」。藤浪が先発すると勝てない…。厳しい現実が突きつけられている。その要因のひとつが、失点以上に、重苦しい内容であることがこの日、改めて示されてしまった形だ。
ルーキーイヤーから「3年連続2桁勝利」。能力の高さ、虎を背負って立つ逸材であることは皆が知っている。まだシーズンは長い。鳴尾浜から再び這い上がってくることを信じ、待つしかない。
1回 制球の定まらない先発の藤浪晋太郎投手に渋い表情を見せる金本知憲監督=阪神甲子園球場
★藤浪晋太郎投手について香田勲男投手コーチ
「よくなかったですね。先頭をアウトにできないとリズムも持っていけない。残念な藤浪の日でしたね…。次回登板? 考えます」
◇データBOX◇
◎…藤浪が「5回10奪三振」。 2桁奪三振は、2016年 8月24日のDeNA戦(横浜、10奪三振)以来、登板20試合ぶり。
◇藤浪晋太郎投手、今季の登板VTR
★ 3月31日・巨人戦(東京ドーム): 4- 2の 6回無死満塁で降板。 4- 8で逆転負けし、金本監督は 6回の続投について「判断ミスと言われても仕方ない」。
★ 4月 6日・中日戦(京セラ): 1回に四球、悪送球、暴投で 1点を失うと、 2- 1の 5回二死満塁から押し出し四球で降板。 2- 3で敗れ、金本監督は「全員バントされたら全部ヒット。(今後は)微妙。投内連係出来ないようでは…」と“最後通告”。
★ 同 13日・ヤクルト戦(甲子園):延長10回 2- 3で敗れたが、首脳陣から「ダメなら『2軍』」と言われていた中で 7回 1失点。金本監督は「次の登板の方が大事になると思う」と話した。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
2018年 公式戦 日程と結果(05月)