●阪神高橋遥人投手(22=亜細亜大學)と巨人野上亮磨(30)の投げ合い。阪神は初回、福留の右前適時打で先制した。巨人は新人左腕に抑え込まれ、序盤は無得点。巨人は 4回、 5安打の猛攻で 4点を奪い、 5回には岡本和真内野手(21)の「3ラン」で突き放した。阪神は打線がつながらず無得点が続く。巨人は 8回、アレックス・ゲレーロ外野手(31)の「ソロ本塁打」で追加点。そのまま逃げ切り「3連勝」。阪神は大差を追い上げられず、「3連敗」となった。巨人野上は 8回 1失点で「2勝」目、阪神高橋遥は「1敗」目。阪神が地元で宿敵相手に惨敗した。初回に福留孝介外野手(40)のタイムリーで先制したが、ルーキー左腕の高橋遥が誤算だった。売り出し中の巨人岡本に「3ラン」を打たれるなど 7失点で 5回途中に降板。11日の広島戦にプロ初先発初勝利を挙げ、鮮烈なデビューを飾ったが、連続勝利はならなかった。リリーフ陣も勢いを止められず、今季初の「2桁失点」となった。打線も振るわず、攻守で完敗。甲子園の「同一カード3連敗」を含め、巨人戦はこれで「5連敗」となった。2016年シーズン以来、 2年ぶりの屈辱だ。
●福留孝介外野手が先制適時打を放った。 1回二死 1、 3塁で打席へ。初球の変化球を空振りしたが、 3球ボールを見極めてカウント 3- 1。 4球目の変化球を引っ張り、鋭い当たりで右前に運んだ。 4回一死でも外角球に食らいつき、左前に落とした。これが今季 6度目の複数安打。「打率0.328」はチームトップだ。一方的な試合展開となってもフル出場し、 9回の打席にも立った40歳。言葉を発することなくクラブハウスに引き揚げたが、もう一度チームに勢いをもたらすべく、主将が背中で引っ張る。
●阪神先発のドラフト2位高橋遥人投手は 5回途中 9安打 7失点(自 6)でKOされた。 1回に先制点の援護をもらい、 3回までは 1安打無失点の好投。しかし 4回から崩れた。 5安打を集中されて 4失点で逆転を許すと、 5回にはゲレーロ、ケーシー・マギー内野手(35)の連続長短打の後に岡本に「3ラン」を浴びた。高橋遥は11日の広島戦でプロ初登板初先発で初勝利。 2リーグ分立後の球団初となる新人投手としてデビューから「2戦2勝」を狙っていたが、かなわなかった。一旦登録を抹消され、次回も中10日で 5月 3日のDeNA戦(甲子園)に先発する見込み。悔しさを糧に次は必ずやり返す。
記事をまとめてみました。
<阪神 1-10巨人>◇ 6回戦◇阪神 1勝 5敗 0分◇22日◇阪神甲子園球場
阪神高橋遥と巨人野上の投げ合い。阪神は初回、福留の右前適時打で先制した。巨人は新人左腕に抑え込まれ、序盤は無得点。
巨人は 4回、 5安打の猛攻で 4点を奪い、 5回には岡本の「3ラン」で突き放した。阪神は打線がつながらず無得点が続く。
巨人は 8回、ゲレーロの「ソロ本塁打」で追加点。そのまま逃げ切り「3連勝」。阪神は大差を追い上げられず、「3連敗」となった。
巨人野上は 8回 1失点で「2勝」目、阪神高橋遥は「1敗」目。
5回表、 7失点の高橋遥人投手に交代を出す金本知憲監督=阪神甲子園球場
阪神が地元で宿敵相手に惨敗した。初回に福留のタイムリーで先制したが、ルーキー左腕の高橋遥が誤算だった。
売り出し中の巨人岡本に「3ラン」を打たれるなど 7失点で 5回途中に降板。11日の広島戦にプロ初先発初勝利を挙げ、鮮烈なデビューを飾ったが、連続勝利はならなかった。リリーフ陣も勢いを止められず、今季初の「2桁失点」となった。打線も振るわず、攻守で完敗。甲子園の「同一カード3連敗」を含め、巨人戦はこれで「5連敗」となった。2016年シーズン以来、 2年ぶりの屈辱だ。
伝統の一戦をひと目見ようと、 4万6237人の観衆が集まった。金本知憲監督(50)は「ファンに申し訳ないと思っている。甲子園で勝ち越したかったけど、申し訳ない思いでいっぱいですし、選手が悔しい思いを持っているかどうか。ここが一番、問題です」と厳しい表情を見せた。
阪神は「3連勝」の後、「3連敗。9勝10敗」で「勝率5割」を切り、借金生活に突入した。
一方的な試合展開に、険しい表情で選手交代を告げる金本知憲監督=阪神甲子園球場
屈辱の大敗だ。阪神は巨人に 1-10と一方的にやられ、満員の甲子園で今季初の「同一カード3連敗」。宿敵Gには「5連敗」だ。金本知憲監督はファンに詫びるとともに、悔しい気持ちのない選手は「使わない、いらない」と言葉に怒気を込めた。借金は「1」。23日は急きょ全体練習を行い、締め直す。
赤っ恥だった。 7回の攻撃をわずか 6球で終えると、チケットは前売り完売、 4万6237人を詰め込んでいた甲子園のスタンドはガラガラになった。ファンは正直だ。これが屈辱の味。金本監督の“謝罪会見”には怒気があふれ出ていた。
「申し訳ない思いで、いっぱいです。ただ、選手が悔しい思いをもっているかどうか。ここが一番問題ですわ。もっていない選手は使えないと思うし、これで淡々と終わっているようじゃ、使えませんよ。いらないし、そういう選手は」
盛り上がったのは福留の先制打が飛び出した 1回だけ。今季ワーストの「10失点、16被安打」。ひらすらG党のタオル回しを眺めた。
試合終了直後のスタンド。空席が目立った=阪神甲子園球場
プロ 2度目の登板だった「ドラフト2位・高橋遥人投手」が 5回途中 7失点でKOされたのは、まだあきらめもつく。切り替えられる。だがチーム全体として、食い下がっていく「執念」が感じられなかった。
野上、篠原のリレーに 6回以降、ヒットどころか走者を出すこともなかった。今季初めて「1番」に上本、「2番」に糸原を入れるも機能せず、淡泊な攻撃が目立った。守備でも 4回、亀井の「右翼への適時2塁打」の中継が乱れ、 3塁に進めるなど(記録は 2塁打と 1失)、随所に締まらなかった。
3月19日のセ・リーグファンミーティング。金本監督は「ここだけには絶対に負けたくないチーム」というテーマに「巨人ですね。巨人さんの方は阪神のことをなんとも思っていないと思いますが、阪神ファンはものすごく巨人を意識している」と宣戦布告した。宿敵には 6年連続で負け越し、10年連続で勝ち越しがない。今年こそはの思いだったが…。ここまでは、ファンを裏切る形になってしまった。
開幕前のファンミーティングで“舌戦”を繰り広げた金本知憲監督(右)と巨人・高橋由伸監督(左)=阪神甲子園球場
3連戦で 3点しか奪えず21点を失う屈辱的な内容で、聖地で同一カード3連敗。しかも 3月31日の東京ドームから「5連敗」だ。いずれも、金本監督就任 1年目で「4位」に終わった2016年以来。当時、そんな苦い経験を糧にチームの成長を誓ったはずだ。集大成の 3年目。 2年前とは違う姿を見せなければいけない。
「これで淡々と流れに任せるのがうちの悪い伝統だから。そこは絶対引き締めて、俺らもいく」。悔しかったら練習しかない。だから、動いた。23日。先発投手のみだった指名練習を全体練習に変更した。
「僕自身はファンに申し訳ないと思っている。甲子園でいい試合をして勝ち越したかった。 1年間ずっと、そういう気持ちが必要だということは(選手に)言っている」
4月14日以来、今季ワーストの借金「1」。24日から松山でヤクルト 2連戦、28日の広島戦(マツダ)からは 9連戦が待つ。執念と球際-。歯を食いしばって勝ちにいく姿を、ファンは見たい。
4回 逆転を許し、険しい表情を見せる金本知憲監督=阪神甲子園球場
☆わずか 1得点に終わった打線について阪神・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ
「各選手が、状態を上げていくしかないです」
★金本知憲監督と巨人
「強い巨人を倒したい」-。現役時代、そう口にしたことがある。G倒の思いは、学生時代からだ。東北福祉大では伊藤義博監督から「東京の大学に負けるな!」と叩き込まれ、全国の頂点に。広島入り後も人気、実力とも高かった巨人に勝つことに闘志を燃やした。1996年にはカープで「メークドラマ」、2008年にはタイガースで「メークミラクル」を食らい、巨人に優勝をさらわれる屈辱も。常に巨人としのぎを削ってきた野球人生だ。
◇データBOX◇
◎…阪神の同一カード 3連戦 3連敗は今季初。昨年 9月 5- 7日の広島戦(マツダ)以来。巨人戦では2016年 9月 6- 8日の甲子園以来。
◎…「巨人戦5連敗」は2016年 7月18日(甲子園)- 8月20日(東京ドーム)で「5連敗」して以来。
◎…昨季は巨人に「10勝13敗2分」。 6年連続負け越し中で、2007年に「14勝9敗1分」で勝ち越してから、10年連続で勝ち越しがない。
福留孝介外野手が先制適時打を放った。
1回二死 1、 3塁で打席へ。初球の変化球を空振りしたが、 3球ボールを見極めてカウント 3- 1。 4球目の変化球を引っ張り、鋭い当たりで右前に運んだ。
「打ったのはおそらくチェンジアップ。ここ 2試合嫌な流れが続いていたので、チャンスの場面でなんとか先制点をという気持ちで打席に入りました。若い高橋(遥)が頑張って投げているし、先制点が取れて良かったです」と振り返った。
1回裏阪神二死 1、 3塁、先制の右前適時打を放った福留孝介外野手=阪神甲子園球場
福留が先制打を含む、チーム唯一のマルチ安打をマーク。大敗の中、意地を見せた。
0- 0の 1回二死 1、 3塁から、野上のチェンジアップをとらえた。右前に運ぶ適時打に、「ここ 2試合、嫌な流れが続いていたので、チャンスの場面でなんとか先制点をという気持ちで打席に入りました。若い高橋が頑張って投げているし、先制点が取れてよかったです」と広報を通じて、コメントした。
4回一死でも外角球に食らいつき、左前に落とした。これが今季 6度目の複数安打。「打率0.328」はチームトップだ。
一方的な試合展開となってもフル出場し、 9回の打席にも立った40歳。言葉を発することなくクラブハウスに引き揚げたが、もう一度チームに勢いをもたらすべく、主将が背中で引っ張る。
4回裏巨人一死 3塁、岡本和真内野手に勝ち越しの中前適時打を浴びた高橋遥人投手=阪神甲子園球場
阪神先発のドラフト2位高橋遥人投手は 5回途中 9安打 7失点(自 6)でKOされた。
1回に先制点の援護をもらい、 3回までは 1安打無失点の好投。しかし 4回から崩れた。 5安打を集中されて 4失点で逆転を許すと、 5回にはゲレーロ、マギーの連続長短打の後に岡本に「3ラン」を浴びた。
77球での降板に「ボール先行の投球になってしまい、甘く入った球を打たれてしまいました。先発の役割を果たすことができず、リリーフの方にも野手の方にも迷惑をかけてしまいました。力不足です」とコメント。
高橋遥は11日の広島戦でプロ初登板初先発で初勝利。 2リーグ分立後の球団初となる新人投手としてデビューから「2戦2勝」を狙っていたが、かなわなかった。
5回、岡本和真内野手(奥)のバックスクリーンへ向かう放物線を見つめる高橋遥人投手… =阪神甲子園球場
バックスクリーンに消える白球をぼう然と見つめた。衝撃のプロ初登板先発勝利から中10日。球団では1937年の西村幸生以来、 3人目となる「デビュー2連勝」に挑んだ「ドラフト2位・高橋遥人投手」だったが…。宿敵巨人に 4回 0/3を 7失点。厳しすぎるプロの洗礼を浴びた。
「実力不足です。先発投手として、短い回で降りてしまって、本当に申し訳ないです」
3回まで 1安打 1四球で無失点。わずか31球で片付けていたが、 2巡目につかまった。
4回。先頭の吉川尚に左翼線へ 2塁打を浴びると、続くゲレーロは 2ストライクと追い込みながら、中途半端な外角球を軽打された。「右翼線に適時2塁打」。11イニング目で初失点を喫すると、一死後、岡本に勝ち越し打を浴びるなど、 1四球を挟んで 3連打。一気に 4点を失った。
5回も続投したが、ゲレーロ、マギーの連打で無死 2、 3塁から、また岡本にやられた。カウント 0- 1から、 142キロ直球を豪快にバックスクリーンに叩き込まれた。
「(状態は)いいわけではなかったですが、そういう時にいかに抑えるか。最初の 3イニングを抑えられたということは、もっと丁寧にいけていれば、違った結果になっていたかもしれないので…」
7回、投球する高橋聡文投手=阪神甲子園球場
未来の『虎のエースvsGの4番』の対決は、完敗。降板を告げられ、唇をかんだ。
悔しい 2戦目。ただ金本監督は、捕手のリードの方に苦言を呈した。
「(高橋遥は)絶好調ではなかったけど、そんなに悪くはなかった。(梅野の配球が)曲がり球がほとんどないんだから。まだ経験もないんだから、しっかりリードしてやらないと」。 9被安打のうち 5安打は直球だけに、配球の問題だと手厳しい。それでも本人は「(直球を)打ち返されたのは力不足です。たらればになってしまいますが、コースにしっかり投げきっていれば…」と反省しきりだった。
「ピンチの時に、力だけではなくて、厳しいところに投げられるように練習していきます」
一旦登録を抹消され、次回も中10日で 5月 3日のDeNA戦(甲子園)に先発する見込み。悔しさを糧に次は必ずやり返す。
5回、マウンドを降りる高橋遥人投手=阪神甲子園球場
☆高橋遥について阪神・香田勲男投手コーチ
「前回よりも腕が振れていなかったし、コントロールにもばらつきがあった。(ただ)球(の質)よりは配球ですよね。彼のいいところを引き出してほしかった。もっと得意なボールを使いながら、バッターが嫌がるようなことをやっていかないと」
★高橋聡文投手、前回登板VTR
11日の広島戦(甲子園)でプロ初登板先発し、 7回 2安打無失点で「初勝利」。最速 147キロ、強力カープ打線に 2塁すら踏ませず無四球で84球だった。「(自己採点は) 100点あげてもいいんじゃないかなと思います!」。球団新人で初登板先発勝利を甲子園で記録したのは、1959年の村山実以来。実に59年ぶりだった。
◇データBOX◇
◎…阪神の「2桁失点」は今季初。昨年 8月15日の広島戦(京セラ、● 8-11)以来で、昨季は 3度すべて広島戦。巨人戦では2016年 4月27日の甲子園(● 1-11)以来。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
2018年 公式戦 日程と結果(05月)