●阪神は「9連戦」を連敗発進だ。 6回、同点に追いついたが、その裏、 1塁ウィリン・ロサリオ内野手(29)がサビエル・バティスタ内野手(26)のファウルゾーンへの飛球を捕りきれず、仕切り直しで、先発能見篤史投手(38)が痛恨の「勝ち越し本塁打」を左翼に浴びてしまった。金本知憲監督(50)は「(守備)範囲という点では、投手もガクッと来たかなと思う」と指摘した。今季最多の借金「2」に増え、 3、 4月の負け越しも決定。
●梅野隆太郎捕手(26)は 3回に左翼へ先制の「2号ソロ」。先頭で打席に入り、大瀬良大地投手(26)の初球高め 143キロ直球を振り抜いた。 5回にも中前打を放ち今季初のマルチ安打を記録。盗塁も記録した。同点の 6回に能見がバティスタに「左越えの勝ち越しソロ」を浴びた場面を猛省。肩を落とした。
●植田海内野手(22)が今季初のスタメン出場を果たし、初安打&初盗塁で存在感を見せつけた。「2番遊撃」で先発。 6回に遊撃内野安打の後、盗塁。悪送球が絡んで 3塁に進むと、ロサリオの犠飛で一時同点となるホームを踏んだ。金本監督は期待した。植田も初安打に安堵(あんど)の表情をみせた。チームは敗れたが、植田の活躍が一つの明るい材料となった。捕手・磯村嘉孝(25)の送球が逸れセンターに転がる間に、一気に 3塁を陥れた。ロサリオの中犠飛で、一時同点のホームイン。今季初先発で、決死の“足攻”。新たな風を吹き込んだ。ハイライトは 1- 2の 6回無死。 3遊間へ打球を転がすと、見せ場だ。自慢の快足で遊撃内野安打を勝ち取った。12球団最少の今季チーム盗塁ひと桁( 5)のチームになかったスピーディーな攻撃。 5回にも梅野が 2盗を決めており、 2試合連続の 2盗塁だ。試合前のスタメン発表。「2番、ショート、植田」のコールが響き渡ると、ビジター席を埋める虎党が沸いた。首脳陣は不振の大山悠輔内野手(23)のスタメン落ちに伴い、打線を改造。開幕から遊撃を務めた糸原健斗内野手(25)が、今季初の 3塁に回り、俊足が売りの22歳に白羽の矢が立った。昨年10月10日の中日戦(甲子園)以来の先発に奮い立った。今季初先発で初安打初盗塁。起用した金本監督もうなずいた。少しだけ胸をなでおろした背番号「62」。つかんだチャンスは離さない。遊撃の座に向かって、一直線に突っ走る。
●スコアボードに「E」ランプは点灯しなかった。それでも、勝敗を分かつプレーになってしまった。ロサリオがファウルフライを捕球できず、広島の勝ち越し弾の引き金になってしまった。試合後はざんげ。悔やんでも、悔やみ切れないシーンは同点に追いついた直後の 6回一死からだった。バティスタの 5球目、 1塁側ファウルゾーンに高々と白球が上がると、ロサリオは落下地点を探った。しかし、ボールは差し出したミットをかすめることなく、地面で跳ね返った。アウトを確信していた鯉党は大歓声。そして、その空気に後押しされるように、九死に一生を得た赤ヘルの助っ人は 8球目を捉え、左越えの決勝アーチ…。風が舞い、フェンス際の飛球だったことを差し引いても、記録に残らないミスが痛すぎた。金本監督も厳しい表情を浮かべた。R砲はバットでは 4回に 5試合連続安打となる中前打。 6回には一死 3塁から、一時同点の中犠飛で最低限の仕事を果たしていた。打ちまくった春季キャンプ中に見せた輝きは取り戻しつつある。「4番」として、この借りは、必ず返す-。主砲の顔にはそう書いてあった。
●能見篤史投手が 6回 5安打 3失点で降板した。 4回までは安打を 1本に抑えたが 5回につかまった。二死満塁のピンチを招き、「2番菊池」に「2点適時2塁打」となる左前打を浴び、逆転を許した。 6回、ロサリオの中犠飛で同点に追いつくも、その裏バティスタにソロ本塁打を浴び、再び勝ち越された。白球が飛び込んだ左翼を振り返り、一瞬目を閉じた。先発した能見が、同点に追いついた直後の 6回にバティスタに「勝ち越しソロ」を被弾。踏ん張りきれなかった。この日は白星はつかず、通算「100勝」に王手とはならなかった。中20日で迎えた今季 2度目の先発。球は走っていた。ただ、広島打線は失投を見逃してはくれなかった。30日に予告先発されている岩貞祐太投手(26)が登録されるため、登録抹消の見通し。間隔を空け次戦に備えて調整している間、ベンチにリリーフを 1枚多く入れることができるというメリットもある。今度こそ通算「99勝」目を手に入れる。
●大山悠輔内野手が今季初めてスタメンを外れた。ここまで21試合に出場で打率は「1割7分1 厘」と低迷。前日28日の広島戦では中犠飛で 1打点をあげるも、 4打数無安打に終わった。
記事をまとめてみました。
(時間は、公式ホームページの終了時間に合わせておりますので、実際の終了時間とは誤差が出ております)
<広島 5- 2阪神>◇ 5回戦◇阪神 2勝 3敗 0分◇29日◇マツダスタジアム
阪神は「9連戦」を連敗発進だ。 6回、同点に追いついたが、その裏、 1塁ロサリオがバティスタのファウルゾーンへの飛球を捕りきれず、仕切り直しで、先発能見が痛恨の「勝ち越し本塁打」を左翼に浴びてしまった。
広島に連敗し帰りのバスに向かう金本知憲監督=マツダスタジアム
金本知憲監督は「難しいところではあるけど(守備)範囲という点では、投手もガクッと来たかなと思う」と指摘した。今季最多の借金「2」に増え、 3、 4月の負け越しも決定。28日に続いて、守備の乱れが目立つだけに、解消したいところだ。
3回、「先制左越え本塁打」を放った梅野隆太郎捕手=マツダスタジアム
梅野は 3回に左翼へ先制の「2号ソロ」。先頭で打席に入り、大瀬良の初球高め 143キロ直球を振り抜いた。 5回にも中前打を放ち今季初のマルチ安打を記録。盗塁も記録したが、チームの敗戦に「(自分のホームランは)いいです」。同点の 6回に能見がバティスタに「左越えの勝ち越しソロ」を浴びた場面を猛省。リードを振り返り「一発がある場面で、悔いが残ります」と肩を落とした。
6回表阪神一死 1塁、植田海内野手は 2盗を決め、さらに悪送球で 3塁に進む。ベースカバーは菊池涼介内野手=マツダスタジアム
植田海内野手が今季初のスタメン出場を果たし、初安打&初盗塁で存在感を見せつけた。「2番遊撃」で先発。
6回に遊撃内野安打の後、盗塁。悪送球が絡んで 3塁に進むと、ロサリオの犠飛で一時同点となるホームを踏んだ。
金本監督は「どんどんアピールして欲しいし、チャンスはあると思うし」と期待した。植田も初安打に「とりあえず 1出たのでそれはよかったです」と安堵(あんど)の表情をみせた。チームは敗れたが、植田の活躍が一つの明るい材料となった。
6回、 2盗を決めた植田海内野手。相手のミスを誘い、一気に 3塁に進んだ=マツダスタジアム
真っ赤に染まる敵地を、全力疾走で駆け抜けた。 6回一死 1塁。 4年目の植田がロサリオの初球でスタートを切った。
「 1点負けていたので。 1つでも先の塁にいけるようにと思っていました」
捕手・磯村の送球が逸れセンターに転がる間に、一気に 3塁を陥れた。ロサリオの中犠飛で、一時同点のホームイン。今季初先発で、決死の“足攻”。新たな風を吹き込んだ。
ハイライトは 1- 2の 6回無死。 3遊間へ打球を転がすと、見せ場だ。自慢の快足で遊撃内野安打を勝ち取った。 「逆方向へという意識はありますけど、絶対というわけではないです。練習からやっていることを意識していました」
12球団最少の今季チーム盗塁ひと桁( 5)のチームになかったスピーディーな攻撃。 5回にも梅野が 2盗を決めており、 2試合連続の 2盗塁だ。
6回無死から遊撃への内野安打で出塁=マツダスタジアム
試合前のスタメン発表。「2番、ショート、植田」のコールが響き渡ると、ビジター席を埋める虎党が沸いた。首脳陣は不振の大山のスタメン落ちに伴い、打線を改造。開幕から遊撃を務めた糸原が、今季初の 3塁に回り、俊足が売りの22歳に白羽の矢が立った。昨年10月10日の中日戦(甲子園)以来の先発に奮い立った。
キャンプから 1軍帯同を続け、初の開幕 1軍を勝ち取った。がむしゃらに食らいつく日々の中で、19日は22歳の誕生日だった。母・美奈子さんからの祝福の連絡に「ありがとう!」と一言。支えてくれる家族に、何よりの吉報を届けた。
今季初先発で初安打初盗塁。起用した金本監督もうなずいた。「内野安打を打って。どんどんアピールしてほしい。チャンスはあると思う」。かねてから「足があるから使いたい選手」と話していた。期待に応える堂々の躍動に目を細めた。
「とりあえず 1本出たので、よかったです」
快足を飛ばして 1塁をもぎ取った=マツダスタジアム
少しだけ胸をなでおろした背番号「62」。つかんだチャンスは離さない。遊撃の座に向かって、一直線に突っ走る。
★今季初めて先発を外れた大山について阪神・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ
「結果も出ていないし、チャンスで回ってきていたから。他の選手の状態もみて使っていくということ。少しベンチでみるというのもあるけど…、気分転換とかではない」
◇植田 海(うえだ・かい)
内野手。1996(平成 8)年 4月19日生まれ、22歳。滋賀県出身。近江高から2015年「D5位」で阪神入団。2016年春のキャンプからスイッチヒッターに転向。今季は13試合、「打率0.125、0本塁打、0打点、1盗塁」。50メートル走 5秒 8。 1メートル75、70キロ。右投げ両打ち。今季年俸 550万円。背番号「62」。
6回、サビエル・バティスタ内野手の邪飛を捕れなかったロサリオ内野手。直後に決勝弾が出た=マツダスタジアム
スコアボードに「E」ランプは点灯しなかった。それでも、勝敗を分かつプレーになってしまった。ロサリオがファウルフライを捕球できず、広島の勝ち越し弾の引き金になってしまった。
「ボールを見失ってしまった。そのせいです。チームに迷惑をかけて、申し訳ない」
試合後はざんげ。悔やんでも、悔やみ切れないシーンは同点に追いついた直後の 6回一死からだった。バティスタの 5球目、 1塁側ファウルゾーンに高々と白球が上がると、ロサリオは落下地点を探った。しかし、ボールは差し出したミットをかすめることなく、地面で跳ね返った。
アウトを確信していた鯉党は大歓声。そして、その空気に後押しされるように、九死に一生を得た赤ヘルの助っ人は 8球目を捉え、左越えの決勝アーチ…。風が舞い、フェンス際の飛球だったことを差し引いても、記録に残らないミスが痛すぎた。金本監督も「難しいところではあるけど、(守備)範囲という点では、投手もがくっと来たかなと思う」と厳しい表情を浮かべた。
6回、同点犠飛を放ったロサリオ内野手=マツダスタジアム
R砲はバットでは 4回に 5試合連続安打となる中前打。 6回には一死 3塁から、一時同点の中犠飛で最低限の仕事を果たしていた。広報を通じて「とにかく走者をかえすことだけを考えていたよ。犠牲フライという結果だったけど、ゲームを振り出しに戻すことができたので、ここからも集中してチームに貢献したいね」とコメントしていたが…。直後に天国から地獄だ。
「次は頑張ります」
打ちまくった春季キャンプ中に見せた輝きは取り戻しつつある。「4番」として、この借りは、必ず返す-。主砲の顔にはそう書いてあった。
広島戦に先発する能見篤史投手=マツダスタジアム
能見篤史投手が 6回 5安打 3失点で降板した。 4回までは安打を 1本に抑えたが 5回につかまった。
二死満塁のピンチを招き、「2番菊池」に「2点適時2塁打」となる左前打を浴び、逆転を許した。 6回、ロサリオの中犠飛で同点に追いつくも、その裏バティスタにソロ本塁打を浴び、再び勝ち越された。この日は白星はつかず、通算「100勝」に王手とはならなかった。
6回、サビエル・バティスタ内野手(左奥)に決勝アーチを浴びた能見篤史投手=マツダスタジアム
白球が飛び込んだ左翼を振り返り、一瞬目を閉じた。先発した能見が、同点に追いついた直後の 6回にバティスタに「勝ち越しソロ」を被弾。踏ん張りきれなかった。
「飛ばしていっていた部分もあったので…。行けるところまで行こうという気持ちではいました」
中20日で迎えた今季 2度目の先発。球は走っていた。金本監督も「序盤よかった。ボールも走っていたし。あれぐらい投げてくれたら十分」と話したほど。ただ、広島打線は失投を見逃してはくれなかった。
5回、広島・菊池涼介内野手に適時打を浴びた能見篤史投手=マツダスタジアム
明暗を分けたのは 1- 0の 5回二死満塁で迎えた菊池への 2球目だ。内角に構えていた梅野のミットにではなく、外の逆球に。甘く入った 143キロは左前にはじき返され、逆転 2点打とされた。悔やまれる 1球。指揮官も「内角に投げ切れなかった。言えば、きりがないけど」とらしくないミスを指摘した。
6回 5安打 3失点で今季初黒星の能見は「なかなか投げる機会もなくて難しいけど」と反省し「もう少し(工夫していかないと)」と前を向いた。香田投手コーチは次回登板について「もちろん」と明言。30日に予告先発されている岩貞が登録されるため、登録抹消の見通し。間隔を空け、次戦に備えて調整している間、ベンチにリリーフを 1枚多く入れることができるというメリットもある。今度こそ通算「99勝」目を手に入れる。
広島対阪神 両チームスタメン=マツダスタジアム
大山悠輔内野手が今季初めてスタメンを外れた。
ここまで21試合に出場で打率は「1割7分1厘」と低迷。前日28日の広島戦では中犠飛で 1打点をあげるも、 4打数無安打に終わった。この日は糸原が 3塁を守り、植田が 2塁で今季初スタメン出場を果たした。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
2018年 公式戦 日程と結果(05月)