●先発の広島薮田和樹投手(25)、阪神岩貞祐太投手(26)とも不安定な立ち上がり。広島は 2回、二死満塁から菊池涼介内野手(28)が押し出し四球を選んで 1点を先制した。広島は 5回、鈴木誠也外野手(23)の内野ゴロの間に 2点目。藪田を 5回途中であきらめ継投に入った。阪神は 6回、糸原健斗内野手(25)の適時内野安打で 1点。阪神は 7回二死 2塁から糸井嘉男外野手(36)の適時打で 2- 2の同点に追いついた。その後は両軍勝ち越せず、延長戦に突入した。阪神は延長10回、ウィリン・ロサリオ内野手(29)が決勝の「2号2ラン」。借金を「1」とした。「5番手」の岩崎優投手(26)が今季「初勝利」。広島の連勝は「5」で止まった。一岡竜司投手(27)が今季「2敗」目。
●虎を変えた。植田海内野手の足が変えた。 2戦連続「2番・遊撃」で起用された22歳が敵地のグラウンドを駆け回った。 2安打 3四球で全 5打席出塁。 1盗塁で 2得点。金本知憲監督(50)の目指す機動力野球を、若武者が体現した。 1- 2の 7回。簡単に二死となってから、 1塁側にコツンと転がした。絶妙なバントヒットで出塁すると、続く糸井の 2球目に 2試合連続の盗塁に成功。超人の右前打で、同点ホームを踏んだ。さらに延長10回は先頭で一岡から左前打。塁上でバッテリーにプレッシャーをかけ続けた。結果、一死からロサリオが勝ち越し弾。植田の存在が、直球中心の配球を呼んだといっていい。根っからの“走り屋”だ。寮や遠征先のホテル。野球から離れ、大好きなサッカーをYoutubeなどで見るのが楽しみだ。しかしどうしても野球が気になり、走塁の動画や投手のモーションの動画をクリックしてしまうという。そんな日々が、徐々に結果に結びついてきた。若虎に引っ張られるように、このカード前までわずか「1」だったチーム盗塁数が、 3試合で「6」。 3試合連続マルチ盗塁は14年ぶりだ。植田の存在が、虎に新境地をもたらす。
●糸井嘉男外野手が意地の同点打を放った。 1点を追う 7回、二死からセーフティーバントによる内安打で植田が出塁。盗塁も成功させ、 2塁に進んだ。このチャンスで広島今村の外角低めの変化球を引っ張り、右前へ運んだ。植田が生還し、試合を振り出しに戻した。
●ウィリン・ロサリオ内野手が決勝の「2号2ラン」を放った。延長10回、一死 1塁から広島一岡が投じた 146キロの高めの直球を振り抜いた。打球はきれいな放物線を描き、左翼スタンドに飛び込んだ。開幕 3戦目の 4月 1日巨人戦以来の本塁打。勝利を決定づけた自身の一打に喜びを爆発させた。 4月終盤から調子を上げつつある助っ人。この日の一発を機に、大暴れに期待だ。執念のひと振り、「4番」が決めた!! 阪神はウィリン・ロサリオ内野手が延長10回に「2号2ラン」を放ち、連敗を「2」で止めた。攻守に精彩を欠いていた助っ人が最後に意地を見せ、金本知憲監督も笑顔。首位広島相手に、「同一カード3連敗」の危機から虎を救い出した。今季チーム最長 4時間16分の激闘を制し、「4番」の言葉には実感がこもっていた。同点に追いついた 7回二死 2塁でも見逃し三振など、 4打数ノーヒット 3三振。踏んだり蹴ったりだったが、最後の最後に決めた。借金はまだ「1」。 1日からは本拠地でDeNA戦だ。「4番」の20試合ぶりの放物線が、逆襲の合図となる。意地の「勝ち越し2ラン」。最高の場面で飛び出した「2号アーチ」が「V弾」になった。ヒーローインタビューでは笑みを浮かべ、ファンの声援に応えた。
記事をまとめてみました。
<広島2-4阪神=延長10回>◇ 6回戦◇阪神 3勝 3敗 0分◇30日◇マツダスタジアム
先発の広島薮田、阪神岩貞とも不安定な立ち上がり。広島は 2回、二死満塁から菊池が押し出し四球を選んで 1点を先制した。
広島は 5回、鈴木の内野ゴロの間に 2点目。藪田を 5回途中であきらめ継投に入った。阪神は 6回、糸原の適時内野安打で 1点。
阪神は 7回二死 2塁から糸井の適時打で 2- 2の同点に追いついた。その後は両軍勝ち越せず、延長戦に突入した。
阪神は延長10回、ロサリオが決勝の「2号2ラン」。借金を「1」とした。「5番手」の岩崎が今季「初勝利」。広島の連勝は「5」で止まった。一岡が今季「2敗」目。
快足を飛ばしてセーフ! 7回にバントヒットを決めた植田海内野手=マツダスタジアム
虎を変えた。植田の足が変えた。 2戦連続「2番・遊撃」で起用された22歳が敵地のグラウンドを駆け回った。 2安打 3四球で全 5打席出塁。 1盗塁で 2得点。金本監督の目指す機動力野球を、若武者が体現した。
「『2番』だったので、クリーンアップの前にランナーで出ようと思っていました」
1- 2の 7回。簡単に二死となってから、 1塁側にコツンと転がした。「いいバントではなかったですけど、自分の判断でいけました」。絶妙なバントヒットで出塁すると、続く糸井の 2球目に 2試合連続の盗塁に成功。超人の右前打で、同点ホームを踏んだ。
さらに延長10回は先頭で一岡から左前打。塁上でバッテリーにプレッシャーをかけ続けた。「行ってもいいと言われていたので。行けるタイミングがあれば行こうと」。結果、一死からロサリオが勝ち越し弾。植田の存在が、直球中心の配球を呼んだといっていい。
7回、植田海内野手が 2盗を決める=マツダスタジアム
「もちろん。うちがやられていた(投手が)走者を気にして、どうしても真っすぐになったり。投手の集中力も散漫になったりとか、植田の存在も大きかったですね」と金本監督も大絶賛だ。
昨年 9月 5- 7日のマツダでは野間や上本らカープの俊足走者に揺さぶられ、正念場で「3連敗」。散々、煮え湯を飲まされてきた形で同点&勝ち越し点を奪ってみせた。
守備では 5回無死 1塁で遊ゴロを弾き、 1点を失うきっかけとなったが、取り返して余りある活躍。指揮官は「守備範囲も広いし、捕って(から)速いし。楽しみな選手」と目を細めた。
根っからの“走り屋”だ。寮や遠征先のホテル。野球から離れ、大好きなサッカーをYoutubeなどで見るのが楽しみだ。しかしどうしても野球が気になり、走塁の動画や投手のモーションの動画をクリックしてしまうという。「本当は見るつもりじゃないんですけど…。間の取り方とか、(塁への)戻り方とか。見ながら、つい考えてしまいますね」。そんな日々が、徐々に結果に結びついてきた。
延長10回、安打を放った植田海内野手=マツダスタジアム
若虎に引っ張られるように、このカード前までわずか「1」だったチーム盗塁数が、 3試合で「6」。 3試合連続マルチ盗塁は14年ぶりだ。植田の存在が、虎に新境地をもたらす。
◇植田 海(うえだ・かい)
内野手。1996(平成 8)年 4月19日生まれ、22歳。滋賀県出身。近江高から2015年「D5位」で阪神入団。2016年春のキャンプからスイッチヒッターに転向。今季は14試合、「打率0.300、0本塁打、0打点、2盗塁」。50メートル走 5秒 8。 1メートル75、70キロ。右投げ両打ち。今季年俸 550万円。背番号「62」。
◇データBOX◇
◎…阪神の 3試合連続盗塁は、昨年 8月19日の中日戦(ナゴヤドーム)-25日の巨人戦(東京ドーム)での 6試合以来。
◎… 3試合連続で 2盗塁以上は、2004年 9月21、22日の広島戦(広島)、25日の巨人戦(東京ドーム)以来、
14年ぶり。
◎… 1カード( 3連戦) 6盗塁は2014年 4月25-27日のDeNA戦(横浜。0、3、3)以来。
7回表阪神二死 2塁、糸井嘉男外野手は右前適時打を放った=マツダスタジアム
糸井嘉男外野手が意地の同点打を放った。 1点を追う 7回、二死からセーフティーバントによる内安打で植田が出塁。盗塁も成功させ、 2塁に進んだ。
このチャンスで広島今村の外角低めの変化球を引っ張り、右前へ運んだ。植田が生還し、試合を振り出しに戻した。糸井は「少しタイミングを外されましたが、いい所に飛んでくれました。(植田)海くんが盗塁でチャンスを作ってくれたおかげで同点タイムリーになりました」とコメントした。
10回表阪神一死 1塁、ウィリン・ロサリオ内野手は左越え勝ち越し「2点本塁打」を放った=マツダスタジアム
ウィリン・ロサリオ内野手が決勝の「2号2ラン」を放った。
延長10回、一死 1塁から広島一岡が投じた 146キロの高めの直球を振り抜いた。打球はきれいな放物線を描き、左翼スタンドに飛び込んだ。開幕 3戦目の 4月 1日巨人戦以来の本塁打。勝利を決定づけた自身の一打に喜びを爆発させた。
「チームを勝利に導くことができて本当によかったなと思いますし、なんとかチームのために、勝利のために頑張った結果が出て本当によかったなと思います」。 4月終盤から調子を上げつつある助っ人。この日の一発を機に、大暴れに期待だ。
延長10回、勝ち越しの「2点本塁打」を放ったロサリオ内野手=マツダスタジアム
執念のひと振り、「4番」が決めた!! 阪神はウィリン・ロサリオ内野手が延長10回に「2号2ラン」を放ち、広島に 4- 2で勝利。連敗を「2」で止めた。攻守に精彩を欠いていた助っ人が最後に意地を見せ、金本知憲監督も「土俵際でひっくり返したような本塁打」と笑顔。さあ、ここから本領発揮といってくれ!!
悔しさも情けなさも、すべて打球に込めた。最高の感触を手にゆっくり歩き出した。苦難の先に待っていたのは待望の一発だ。延長10回、ロサリオが左翼奥コンコースに跳ねる特大の「決勝2号2ラン」。首位広島相手に、「同一カード3連敗」の危機から虎を救い出した。
「あの打席で、あの球を打つことを待っていた。よかったです。何とか勝利のためにと思っていた打席で、結果が出てよかったです」
殊勲のウィリン・ロサリオ内野手を出迎える金本知憲監督(左)=マツダスタジアム
今季チーム最長 4時間16分の激闘を制し、「4番」の言葉には実感がこもっていた。 2- 2の延長10回一死 1塁。カウント 1- 2から、一岡の高め直球をとらえた。 4月 1日の巨人戦(東京ドーム)の第 2打席以来、実に88打席ぶりの本塁打。「ここ 6、 7試合で形をつかめてきた。自分でも期待していた部分もあった」と少し表情を緩めた。
目を丸くしたのは金本監督だ。「見た限りは打てる雰囲気はなかったけどね(笑)。やっと、土俵際というかね。ひっくり返したみたいなホームランでしたね」。起死回生、汚名返上-。まさに、そんな一発だった。
前日29日はバティスタの 1塁ファウルフライを捕れず、直後に決勝弾を浴びた。さらにこの日も 2度同じミスを犯し(記録は 1失策)、ともに直後に安打を許していた。「捕れ! あれは捕らなあかん。 2回も」と指揮官。さらに同点に追いついた 7回二死 2塁でも見逃し三振など、 4打数ノーヒット 3三振。踏んだり蹴ったりだったが、最後の最後に決めた。
こんな一発を待っていた! ロサリオ内野手が延長10回に「決勝2ラン」だ=マツダスタジアム
もがき続けてきた。股にボールを挟んでティー打撃をするなど、下半身を安定させるフォーム修正に必死だった。また、来日してから固定していた打撃投手の変更を試みたり、球種まで細かく要求したりもした。さらにグラウンド外でも、助っ人陣や野手だけでなく、ベテラン投手の藤川まで食事に誘った。
「なんで俺なん? と思ったわ」と球児。日本の投手の考えは? 外国人選手に対する攻め方は? 少しでも早く適応しようと、とにかくガムシャラになった。韓国で 2年連続マークした「3割30本100打点以上」の活躍を期待される中、応えられない日々でも気持ちは折れなかった。そんな努力が、報われるような殊勲弾となった。
しかも舞台は昨季「3勝8敗1分」など 4年連続負け越し中の“鬼門”マツダ。金本阪神が延長戦で広島に勝つのは 3年目で初めてだけに、この接戦を制した意味は大きい。
延長10回、本塁打を放ったウィリン・ロサリオ内野手=マツダスタジアム
「球場に足を運んでいただいて、ファンの方々の顔をみながら、勝利に貢献できるように。次(の甲子園)につなげるように頑張りたいです」
借金はまだ「1」。 1日からは本拠地でDeNA戦だ。「4番」の20試合ぶりの放物線が、逆襲の合図となる。
◇データBOX◇
◎…阪神の延長試合は 4月13日のヤクルト戦(甲子園、● 2- 3)以来、今季 2度目。
◎…昨年は延長は14試合「8勝2敗4分」も、広島戦では「0勝2敗1分」。
◎…2016年も「0勝2敗」で、金本阪神になって広島に延長戦で勝つのは初。2013年 8月 8日のマツダ(11回○ 1- 0)以来、 5年、 9試合ぶり(その間、5敗3分)。
延長10回、本塁打を放ったウィリン・ロサリオ内野手=マツダスタジアム
激闘にケリをつけたのは虎の4番だった。この試合、失策も記録し 4打数無安打 3三振と散々だったウィリン・ロサリオ内野手が延長10回、意地の「勝ち越し2ラン」。最高の場面で飛び出した「2号アーチ」が「V弾」になった。ヒーローインタビューでは笑みを浮かべ、ファンの声援に応えた。
-ナイスバッティング
ロサリオ ありがとうございます。
-見事なホームラン。今の気持ちは
ロサリオ チームを勝利に導くことができて本当によかったなと思いますし、なんとかチームのために、勝利のために頑張った結果が出て本当によかったなと思います。
-打った感触は ロサリオ しっかりコネクトできたかなと思いますし、あの打席であの球を打つことを待っていたので、本当によかったかなと思います。
ウィリン・ロサリオ内野手はスタンドの声援に手を振って応える=マツダスタジアム
-それまでの 4打席の悔しさ、守備の悔しさを取り戻したいという気持ちもあったのでは
ロサリオ しっかりといいボールを待つことを考えていましたが、やっぱりそれまでうまくいかなかったんですけど、それも試合の一部と思って切り替えてやった結果が出てよかったかなと思います。
-今日のホームランで6試合連続ヒット。状態は
ロサリオ しっかりといい形で打てていると思うので、今の形をしっかり続けられるように、そしてファンの人に喜んでもらえるように頑張りたいなと思っています。
-明日からは甲子園で 6連戦。ファンにひと言
ロサリオ 球場に足を運んでいただいて、みなさんの顔を見ながら勝利に貢献できるように せっかくいい形で週末を終われたので、来週につなげていけるように頑張りたいと思います。
※来る 5/ 4~ 5/ 6に掛けて、阪神甲子園球場に乗り込んで来ます。PCを持って行けないため、 5/ 5, 5/ 6の記事はお休み致します。記事の代わりに、試合の状況の写真を掲載する予定でいます。
今日の試合から、本拠地阪神甲子園球場での試合だ!全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(04月)
2018年 公式戦 日程と結果(05月)