●巨人は 1回二死 1、 2塁から岡本和真内野手(21)の先制適時打、亀井義行外野手(35)の適時打で 2点を挙げた。先発吉川光夫投手(30)は 3回まで 1安打無失点に抑えた。阪神は 5回に梅野隆太郎捕手(26)の適時打で 1点を返した。巨人は 6回に亀井の「3号ソロ」で再び点差を広げた。先発吉川光は 5回 1/3で降板した。巨人は澤村拓一投手(30)、スコット・マシソン投手(34)、アルキメデス・カミネロ投手(30)と継投で逃げ切り、連敗を「2」で止めた。吉川光が「2勝」目。阪神は勝負どころでのミスが響き、連勝が「3」で止まった。メッセンジャーは「2敗」目。
●うなる速球に、執念をむき出しにして食らいついた。 9試合連続で先発した植田海内野手(22)が、圧巻の全 4打席出塁。「2番」らしくG投に計29球を投げさせるしぶとさを発揮し、打って走ってプレッシャーをかけた。まずは 1回一死、吉川光の 6球目の直球をとらえ中前打。 2点を追う 4回先頭では粘りに粘った10球目、 143キロ直球を左中間へ。プロ初の長打で、今季 4度目のマルチ安打を記録した。成長を感じさせるのは“力強さ”だけではない。 6回無死の第 3打席、カウント 3- 1とすると 5球目はバントの構え。際どいボールをしゃがみ込むように見送り、審判に右手をあげさせなかった。クレバーなプレーで四球をゲットだ。 8回無死でもマシソンから 8球粘り、またしても四球。 5個目の盗塁を決めると、糸井嘉男外野手(36)に並んでチームトップタイに躍り出た。快足に加え、「打率0.343」にまで浮上すれば鬼に金棒だ。22歳の若虎に、レギュラーの風格が漂ってきた。
●プロ 2年目のブレークを期待された大山悠輔内野手(23)が苦しんでいる。開幕スタメンの座をつかんだが、打撃不振で 4月28日の広島戦を最後に先発メンバーから外れた。この日は「7番3塁」で久しぶりのチャンスを得たが、空回りした。初回にゲレーロのゴロを捕球した後、飛び出した 2塁走者をアウトにできなかった(記録は野選)。 7回には中前へのポテンヒットで出塁したが、 2塁でけん制死。反撃のチャンスをつぶした。打撃は 3打数 1安打だったが、本調子には遠い。将来の主軸候補として、2016年「ドラフト1位」で獲得。昨年は「7本塁打」を放ち、長距離砲の片りんを見せたが、 2年目の壁にぶち当たっている。逆転機を逃した走塁だけではない。得意の守備でもエースの足を引っ張った。 1回一死 2塁。ゲレーロの 3ゴロを処理したまではよかったが、 2走の飛び出しを警戒し、 1塁ではなく 2塁に投げた。野選。リクエストでの検証となったが、映像をみれば、誰もがすぐにセーフだと分かるもの…。岡本&亀井の連続適時打につながった。金本知憲監督(50)の試合後の会見は終始腕を組み、ときおり深いため息をついた。大山は悔しさをバネにすることを誓ったが…。今季初の「4連勝」を狙ったが自滅。なかなか、波に乗れない。
●ランディ・メッセンジャー投手(36)は 6回 3失点と先発の役割を果たしながらも「2敗」目を喫した。 1回一死 2塁から野選でピンチを広げると岡本に外角低めの球を左前打されて先制点を許し、続く亀井にも適時打を浴びた。 6回に今季初めて本塁打を浴びて 3点目を失ったが、 2回以降は制球に苦しみながらも粘っていた。
●日本プロ野球機構は 3・ 4月の「日本生命月間MVP賞」を発表し、セ・リーグの投手部門で阪神のランディ・メッセンジャー投手が受賞した。昨年 3、 4月度以来 3度目の受賞。阪神の外国人選手で 3度の受賞は、バース、スタンリッジの 2度を抜いて最多となった。メッセンジャーは 3月30日の開幕巨人戦に勝利。 4月も 4試合で「3勝1敗」を記録し計「4勝、防御率1.82」と好成績をマークした。 4月16日には国内FA権の取得条件を満たし笑顔だった。 3・ 4月度の勢いそのままに、 5月もすでに「1勝」をマークするなど順調。
記事をまとめてみました。
<巨人 3- 1阪神>◇ 8回戦◇阪神 2勝 6敗 0分◇ 9日◇東京ドーム
巨人は 1回二死 1、 2塁から岡本の先制適時打、亀井の適時打で 2点を挙げた。先発吉川光は 3回まで 1安打無失点に抑えた。
阪神は 5回に梅野の適時打で 1点を返した。巨人は 6回に亀井の「3号ソロ」で再び点差を広げた。先発吉川光は 5回 1/3で降板した。
巨人は沢村、マシソン、カミネロと継投で逃げ切り、連敗を「2」で止めた。吉川光が「2勝」目。阪神は勝負どころでのミスが響き、連勝が「3」で止まった。メッセンジャーは「2敗」目。
1回、安打を放った植田海内野手=東京ドーム
うなる速球に、執念をむき出しにして食らいついた。 9試合連続で先発した植田が、圧巻の全 4打席出塁。「2番」らしくG投に計29球を投げさせるしぶとさを発揮し、打って走ってプレッシャーをかけた。
「とにかく四球でも出塁という意識でした。先頭で回ってくることが多かったので、よかったです。なんとか塁に出ようと思っていました」
まずは 1回一死、吉川光の 6球目の直球をとらえ中前打。 2点を追う 4回先頭では粘りに粘った10球目、 143キロ直球を左中間へ。プロ初の長打で、今季 4度目のマルチ安打を記録した。
成長を感じさせるのは“力強さ”だけではない。 6回無死の第 3打席、カウント 3- 1とすると 5球目はバントの構え。際どいボールをしゃがみ込むように見送り、審判に右手をあげさせなかった。クレバーなプレーで四球をゲットだ。
4回、左中間へ 2塁打を放った植田海内野手。 4度出塁し、すべて得点圏に進んでみせた=東京ドーム
8回無死でもマシソンから 8球粘り、またしても四球。「 2球目空振りしたときには難しいと思ったんですけど…。ファウルで粘って、なんとか四球とは思って」。 5個目の盗塁を決めると、糸井に並んでチームトップタイに躍り出た。
金本監督は「僕の理想は『2、3番』は左(打者)。足の速い。状況判断ができる」と自身の“2番像”を明かした。この日、植田は先頭打者として 3度、計 4度の出塁全てで得点圏にまで進んだ。 3年目の金本政権。その攻撃面で新しく、大きな風を吹き込んでいる。
「負けたので、あれですけど…。とりあえずタイミングをしっかり取ってというのは意識していきます」
快足に加え、「打率0.343」にまで浮上すれば鬼に金棒だ。22歳の若虎に、レギュラーの風格が漂ってきた。
プロ 2年目のブレークを期待された大山悠輔内野手が苦しんでいる。
開幕スタメンの座をつかんだが、打撃不振で 4月28日の広島戦を最後に先発メンバーから外れた。この日は「7番3塁」で久しぶりのチャンスを得たが、空回りした。初回にゲレーロのゴロを捕球した後、飛び出した 2塁走者をアウトにできなかった(記録は野選)。 7回には中前へのポテンヒットで出塁したが、 2塁でけん制死。反撃のチャンスをつぶした。「走塁がすべて。チームの流れを止めてしまった。やってはいけないことをやってしまった」と沈痛な表情で球場を後にした。
打撃は 3打数 1安打だったが、本調子には遠い。金本監督は「初回といい、若さが出たというか、この苦い経験を次に生かさないと。期待はしていますよ、ずっと」と話した。将来の主軸候補として、2016年「ドラフト1位」で獲得。昨年は「7本塁打」を放ち、長距離砲の片りんを見せたが、 2年目の壁にぶち当たっている。
7回表阪神無死 1、 2塁、打者山崎憲晴内野手のとき、 2塁走者大山悠輔内野手は投手澤村拓一のけん制で戻りきれずアウトになる。 2塁手吉川尚輝内野手=東京ドーム
大山痛恨! 2年目の阪神・大山悠輔内野手が 9試合ぶりに「7番・3塁」でスタメン出場したが、 7回無死 1、 2塁のチャンスでけん制で刺され、反撃ムードに水を差した。 3塁の守備でも 1回、失点につながる野選も。巨人相手に好機に 1本が出ず、連勝が「3」でストップした。
一瞬にして、チャンスがついえた。ここでアウトになるとは…。まさに世紀のけん制死。じわりじわり追い詰めていた流れを大山が断ち切った。
「チームの流れを止めてしまいました。それがすべてです。やってはいけないことを、やってしまいました」
2点を追う 7回、 2イニング目に入った沢村から大山が先頭で中前に弾き返した。さぁ、ここから代打攻勢。原口が中前に運び、メッセンジャーの打席ではバントを期待され、山崎が登場した。
1回にはアレックス・ゲレーロ外野手の 3ゴロを 2塁へ送球した大山悠輔内野手。失点につながる野選となった=東京ドーム
ところが…。初球を投じる前の投手からの 2塁けん制で、大山が刺されてしまったのだ。一死 1塁と状況は変わり、阪神ベンチは代打の代打、高山を投入。それほど金本監督が勝負をかけた場面だったが、 1点もとることができなかった。
厳しく指摘したのは高代作戦兼総合コーチだった。「理由なんか、ない。アウトになったら、アカンのや」。巨人が今季、野手に特殊な動きをさせて走者を誘い出し、けん制で刺すというピックオフプレーが多いことは伝えていた。それだけに「どんなことがあっても『投手だけ見ておけ』とはいっていたのに…」と唇をかんだ。
逆転機を逃した走塁だけではない。得意の守備でもエースの足を引っ張った。 1回一死 2塁。ゲレーロの 3ゴロを処理したまではよかったが、 2走の飛び出しを警戒し、 1塁ではなく 2塁に投げた。野選。リクエストでの検証となったが、映像をみれば、誰もがすぐにセーフだと分かるもの…。岡本&亀井の連続適時打につながった。
1回、アレックス・ゲレーロ外野手の打球で2塁へ戻った吉川尚輝内野手の判定にリクエストを要求する金本知憲監督=東京ドーム
金本監督の試合後の会見は終始腕を組み、ときおり深いため息をついた。「この苦い経験を次に生かさないと。同じようなことをやっては、やっぱりダメ。もう二度とないように、いい経験にしてほしい」。金本虎では高山や北條ら 2年連続で活躍できない姿が目立つ。昨季「4番」も務めた大山も、その“2年目のジンクス”と戦う。 4月28日の広島戦(マツダ)以来 9試合ぶりにスタメンを任せたが、泣きっ面にハチの状況となった。
大山は「勉強していかないといけない」と悔しさをバネにすることを誓ったが…。今季初の「4連勝」を狙ったが自滅。なかなか、波に乗れない。
7回、 2塁牽制アウトになる大山悠輔内野手に腕を組む金本知憲監督(中央)=東京ドーム
-- 7回に大山がけん制死
金本監督 「どっちかといえばクイックが速いから焦ったのかな。遅れてはいけないと。初回のアレ(野選)といい若さが出たというか、この苦い経験を次に生かさないと」
--メッセンジャーは序盤から立ち直った
「よさも出てきたし、初回もあのプレーがなければ無難に終わってたと思うし、悪いなりに試合は作ってくれたと思う」 --大山には期待する 「期待はしていますよ、ずっと」
--きょうのスタメンは練習での上がり目を考えて、か
「そろそろ。練習の状態もよくなってきているし、いろいろ守りを考えての起用というのもあるからね」
★拙攻について阪神・片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ
「あと 1本が出なかったけど、走塁ミスはしちゃいかん」
★大山悠輔内野手について阪神・久慈照嘉内野守備走塁コーチ
「( 1回の野選は)紙一重。責めるつもりはないし、セーフになったのも結果論だから。あれ( 7回のけん制死)はダメ。引っかかってるわけだから、もっと集中しないと」
阪神のメッセンジャーは 6回 3失点と先発の役割を果たしながらも「2敗」目を喫した。 1回一死 2塁から野選でピンチを広げると「うまく打たれた」と岡本に外角低めの球を左前打されて先制点を許し、続く亀井にも適時打を浴びた。
6回に今季初めて本塁打を浴びて 3点目を失ったが、 2回以降は制球に苦しみながらも粘っていた。それだけに「初回が全て。悔やまれる」と振り返った。
2回、投球する阪神先発のランディ・メッセンジャー投手=東京ドーム
メッセンジャーは 6回 5安打 3失点と試合を作ったが、「2敗目(5勝)」。 1回に味方のミスが絡み、岡本に先制打を浴びるなど、苦しんだ。「初回さえなければ、いい投球だった。岡本にはいい球を投げて、うまく打たれたけど、展開的に打たれてしまった。仕方ない。(今後も)そのままの投球を続けたい」。 3、 4月の「月間MVP」にも選ばれたことには、「光栄に思う。チームの皆さんの協力なくして取れなかったので、感謝したい」と謙虚に喜んでいた。
★阪神・香田勲男投手コーチ(メッセンジャーに)
「立ち上がりの四球がもったいなかった。守備もいろいろあったけど」
★植田海内野手( 2安打 2四球)
「出塁することを意識している。(回の)先頭で出塁できたのは良かった」
3、 4月月間MVPに輝いたランディ・メッセンジャー投手は笑顔でポーズ=2018年 5月 6日、阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手が 3、 4月度の「日本生命月間MVP賞」を受賞した。
昨年 3、 4月度以来 3度目の受賞。阪神の外国人選手で 3度の受賞は、バース、スタンリッジの 2度を抜いて最多となった。「光栄で、うれしいです。個人的な賞だけど、チームの協力なしにとれるものではない。感謝したい」と喜んだ。
メッセンジャーは 3月30日の開幕巨人戦に勝利。 4月も 4試合で「3勝1敗」を記録し計「4勝、防御率1.82」と好成績をマークした。「ピンチを招くこともあったけど、必要なときに失投せず、コントロール出来た。それが長いイニングを投げられたキーにもなったと思う」と分析。 4月16日には国内FA権の取得条件を満たし「今までももちろん光栄だけど、今回はFAをとった月だし、少し特別なものになるね」と笑顔だった。
ランディ・メッセンジャー投手=東京ドーム
日本プロ野球機構は 3・ 4月の「日本生命月間MVP賞」を発表し、セ・リーグの投手部門で阪神のランディ・メッセンジャー投手が受賞した。
「個人的なものではありますが、チームのみなさんの協力なくしては取れた勝利はないと思うので、感謝したいです」
メッセンジャーは期間中にリーグトップの「4勝」を挙げる活躍。自身 4年連続となる開幕投手を務めた 3月30日巨人戦(東京ドーム)から破竹の勢いで白星を重ね、 5試合で「4勝1敗、防御率1.88」と安定していた。
月間MVPを受賞するのは昨年の 3、 4月度以来「3度目」。阪神からの受賞もそれ以来で、阪神の外国人選手としての受賞はバース、スタンリッジを抜いて最多となった。
「( 3度の受賞は)どれも光栄でうれしかったけど、今回は国内FA権を取ったという意味でも特別なものになったよ」と受賞を喜んだ。
3・ 4月度の勢いそのままに、 5月もすでに「1勝」をマークするなど順調。「(月間MVPを)何度でもとれたらいいけどね。まずは自分の仕事に集中して、先を見ずに一試合一試合自分の投球をして、チームに貢献したい」と力を込めた。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(05月)
2018年 公式戦 日程と結果(06月)