●広島は 1回、阪神先発能見篤史投手(38)を攻め、「3本塁打」に暴投と適時打で 6点。 2回も今季初出場の新井貴浩内野手(41)の適時打などで 3点を追加した。広島は 5回も田中の犠飛で10点目。阪神は 6回、江越大賀外野手(25)のバックスクリーン左への「1号ソロ」を放つが、広島が大量リードで終盤へ。広島は 7回も 4点を追加して大勝。クリス・ジョンソン投手(33)は 7回 1失点で「3勝」目。阪神は「3連敗」で、 9失点の能見は「2敗」目を喫した。「3連敗」で貯金はなくなり、首位広島とは「4.5ゲーム」差となった。
●江越大賀外野手が、今季初アーチを放った。10点ビハインドの 6回、先頭で打席に入ると、フルカウントまで粘った 6球目。広島先発左腕ジョンソンの直球を振り抜いた。打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン左へと着弾した。2016年 8月14日の中日戦(京セラドーム大阪)以来となるアーチも大量リードを許す展開とあって笑みはなかった。金本知憲監督(50)は、 2戦連続「1番中堅」で起用した若虎の活躍を待ち望んだ。
●ウィリン・ロサリオ内野手(29)は積極打法が実らず、15打席連続ノーヒットとなった。 1回二死 1塁で左腕ジョンソンに 3球三振を食らうと、 4回は先頭で初球を 2ゴロ。 6回一死 2塁では再び初球をたたくも遊ゴロに倒れた。 8回二死 1、 2塁でも初球を捕邪飛。大敗ムードの中で復調のきっかけを得られず、厳しい表情だった。 8日の巨人戦(東京ドーム)で左翼の広告看板に特大弾を直撃させてからヒットがなく、打率は「2割4分4厘」まで下がった。
●阪神が今季ワーストの14失点で大敗。先発能見篤史投手が 4回 8安打 9失点(自責は 8)で降板。 1回に広島の菊池、バティスタに「2者連続弾」、石原に「2ラン」を浴びるなど 3被弾で 6失点。 2回も 3失点。能見は試合後言葉少なだった。「2番手」で今季初マウンドに上がった山本翔也投手(29)も 3回 4安打 4四球 5失点と荒れた。 7回には菊池涼介内野手(28)、サビエル・バティスタ内野手(26)にこの日の 2度目の連続弾を浴びた。 3投手で13安打14失点を浴びた。
記事をまとめてみました。
<広島14- 1阪神>◇ 7回戦◇阪神 3勝 4敗 0分◇11日◇マツダスタジアム
広島は 1回、阪神先発能見を攻め、「3本塁打」に暴投と適時打で 6点。 2回も今季初出場の新井の適時打などで 3点を追加した。
広島は 5回も田中の犠飛で10点目。阪神は 6回、江越のバックスクリーン左への「1号ソロ」を放つが、広島が大量リードで終盤へ。
広島は 7回も 4点を追加して大勝。ジョンソンは 7回 1失点で「3勝」目。阪神は「3連敗」で、 9失点の能見は「2敗」目を喫した。
広島に敗れバスへ向かう金本知憲監督=マツダスタジアム
阪神が今季ワーストの14失点で大敗。先発能見が 2回までに 9失点と荒れた。
金本知憲監督は「まあ、見ての通り。 2回で終わったわね。見ての通りよ。答えようが…」とコメント。「2番手」以降も流れを止められず、打線も江越のソロの 1点のみ。「3連敗」で貯金はなくなり、首位広島とは「4.5ゲーム」差となった。
大敗の中、厳しい表情で選手交代を告げた金本知憲監督(手前は 4タコのロサリオ内野手)=マツダスタジアム
ロサリオ? 打開策? も~、わからんッ! マツダスタジアムに乗り込んだ阪神は、広島に 1-14と屈辱的大敗。「3連敗」で貯金をすべて吐き出した。投手陣が乱れ、打線も沈黙と見せ場すらなく、金本知憲監督は試合後、「わからん」を連発。首位カープとは、はやくも「4.5ゲーム」差。このままでは離される一方だ。
3時間 5分、殴られっぱなしだった。高校野球なら10点差をつけられた五回でコールド負けだ。東京から 4時間も新幹線に揺られ、たどり着いた広島で、木っ端みじんにやられるとは…。
「ま、 2回で終わったわね。見ての通りよ。答えようが…。何をゆうて欲しいんか、わからんけど、見ての通りよ」
ベンチ裏の会見場に姿をみせた金本監督が、引きつった笑いをみせた。
先発・能見が 1回に 3被弾など 4回 9失点。今季ワーストの14失点のワンサイドゲームだ。
1回にいきなり 6失点の能見篤史投手(手前)に、金本知憲監督(左端)は首を傾げた=マツダスタジアム
打線も元気なし。攻撃前の円陣も一度もなし。まだ太陽が沈まぬうちに怒りのピークは過ぎてしまったのだろうが、試合後には「わからん」を連発。「3連敗」で貯金「0」の苦境を、物語っていた。
まずはロサリオだ。 1回二死 1塁で 3球三振に倒れ、その後の 3打席はチェンジアップ、直球関係なく、すべて初球打ちで 2ゴロ、遊ゴロ、捕邪飛。 8日の巨人戦(東京ドーム)で看板直撃の「3号」を放ってから、15打席連続無安打となった。
状態について「わからん。本人にしか…」と首を振り、スタメン落ちなどリフレッシュさせる可能性も、「う~ん。わかりません。まだ30何試合…」と、自らに言い聞かせるようだった。
13年ぶりのリーグ優勝を誓う就任 3年目。次々と誤算が生じている。「打率3割、30本塁打、100打点」を期待した待望の助っ人「4番」が、まさか不振。スロースタートなのか、それとも実力か-。まさに、わからない。
7回を終えたベンチの金本知憲監督=マツダスタジアム
さらに 4月下旬から上本&植田の「新1、2番コンビ」で念願の機動力野球を体現したかと思えば、上本が 5月 5日の中日戦(甲子園)で左膝前十字靱帯を損傷し長期離脱。 6盗塁を決めている植田はこの日、風邪による発熱で宿舎で静養に。12日の出場についても、「どうだろうな、わからん。ちょっと難しいかもわからんな、明日も」とつぶやいた。
“植田ロス”と福留の積極的休養日が重なり、スタメン野手 8人のうち「打率1割」台が 4人(西岡、大山、俊介、梅野)並んだ。いや、並べるしかなかった。 3試合連続で 2得点以下。 2軍で北條らが結果を出し始めているが、新たな起爆剤はあるのかを問われても、歯切れは悪かった。
「まぁな…そりゃ…わからん」
2分 7秒の会見で「わからん」「わからない」というフレーズが実に 5度。現役時代、壁にぶち当たれば強靱な精神力、人一倍の練習で乗り越えてきた金本監督。だからこそ、余計にもどかしいのだろう。八方ふさがりなのか。それとも、打つ手があるのか。
8回、初球を打って捕邪飛に倒れたウィリン・ロサリオ内野手=マツダスタジアム
昨季「3勝8敗1分」など 4年連続負け越し中のマツダで再び悪夢。これで「4.5ゲーム」差。 光が、なかなか見えない。
★来日ワーストの15打席連続無安打となったロサリオ内野手
「そう(積極的にと)心がけていたけど、すごく悔しい試合になった」
◇データBOX◇
◎…阪神の「3連敗」は、 4月20-22日の巨人戦(甲子園)以来、今季 3度目。貯金「0」は 5月 4日の中日戦(同)以来。
◎… 2桁失点は 4月22日の巨人戦(甲子園、● 1-10)以来、今季 2度目。14失点は昨年 7月19日の広島戦(甲子園、● 3-14)以来。
◎…13点差以上をつけられて負けるのは、2015年 6月13日のオリックス戦(京セラ、● 1-15)以来。
6回表阪神無死、江越大賀外野手は「左越え本塁打」を放った=マツダスタジアム
江越大賀外野手が、今季初アーチを放った。
10点ビハインドの 6回、先頭で打席に入ると、フルカウントまで粘った 6球目。広島先発左腕ジョンソンの直球を振り抜いた。打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン左へと着弾した。
「追い込まれていたので、なんとか粘っていこうと思った。その結果がホームランになった」
2016年 8月14日の中日戦(京セラドーム大阪)以来となるアーチも大量リードを許す展開とあって笑みはなかった。
金本監督は「彼に対する期待というのはある。どこでどうキッカケをつかむか、彼次第」と、 2戦連続「1番中堅」で起用した若虎の活躍を待ち望んだ。
6回に「1号ソロ」を放った江越大賀外野手。唯一、虎党を沸かせた=マツダスタジアム
何点差でも関係なかった。虎のスコアボードに刻まれたのは、江越の生き残りへの思いだけだった。 0-10の 6回先頭。難敵ジョンソンから、 2年ぶりとなる中越えの「1号ソロ」だ。
「追い込まれてから何とか粘っていこうと思っていて、その結果ホームランになりました」
フルカウントからの 6球目を一閃。静まり返っていた虎党を、この一瞬だけ喜ばせた。 6日に昇格したばかり。今季は 9打席に立ち、 5三振ながら 2安打がいずれも長打だ。オフに取り組んできた両打ちは断念したが、やはり“右だけ”でも可能性に満ちている。 2戦連続で「1番・中堅」を託した金本監督も「彼に対する期待というのはあるけどね。どこでどうきっかけをつかむかは彼次第」と飛躍を願う。
2016年 8月14日の中日戦(京セラ)以来の一発は空砲。笑顔はなかったが、みなぎる力をどんな試合でも見せ続け、次こそ勝利へ導く。
1回表阪神二死 1塁、ウィリン・ロサリオ内野手は三振してベンチへ戻る=マツダスタジアム
ウィリン・ロサリオ内野手は積極打法が実らず、15打席連続ノーヒットとなった。 1回二死 1塁で左腕ジョンソンに 3球三振を食らうと、 4回は先頭で初球を 2ゴロ。 6回一死 2塁では再び初球をたたくも遊ゴロに倒れた。 8回二死 1、 2塁でも初球を捕邪飛。大敗ムードの中で復調のきっかけを得られず、「(積極的にと)心掛けていたけど、すごく悔しい試合になってしまった」と厳しい表情だった。
8日の巨人戦(東京ドーム)で左翼の広告看板に特大弾を直撃させてからヒットがなく、打率は「2割4分4厘」まで下がった。
1回裏、いきなり 6失点と炎上しベンチへ戻る能見篤史投手=マツダスタジアム
阪神が今季ワーストの14失点で大敗。先発能見篤史投手が 4回 8安打 9失点(自責は 8)で降板。 1回に広島の菊池、バティスタに「2者連続弾」、石原に「2ラン」を浴びるなど 3被弾で 6失点。 2回も 3失点。
能見は試合後「ああなってしまったので。それ以外に何もないです」と言葉少なだった。
「2番手」で今季初マウンドに上がった山本翔也投手も 3回 4安打 4四球 5失点と荒れた。 7回には菊池、バティスタにこの日の 2度目の連続弾を浴びた。 3投手で13安打14失点を浴びた。
サビエル・バティスタ内野手に「2者連続弾」を浴びた能見篤史投手。ここまで打たれるとは…=マツダスタジアム
リプレー映像のように次々と、打球が左翼席に飛び込んでいった。うつむくしかなかった。先発の能見が 1回にまさかの 3被弾。 2回までに 9点を失い、試合をぶち壊してしまった。
「ああなってしまったので…。それ以外、何もないです」
中11日で挑んだ今季 3度目のマウンドはボロボロだった。試合開始わずか数分での“惨劇”。一死から「2番・菊池」に外角高めに浮いた直球をとらえられ、左翼席にほうり込まれると、真っ赤に染まった敵地の興奮冷めやらぬ中、今度はバティスタにやられた。低めフォークをすくわれ、またも左翼席へ「2者連発」…。後はフリー打撃状態だ。
二死 1塁から安部に適時 3塁打を浴び、暴投で 0- 4。まだ今季「0本塁打」だった石原にも左翼へ「2ラン」を浴び、今季ワーストの 1イニング 6失点。結局 4回99球、 8被安打で 9失点(自責 8)。 5回の打席で代打を送られ、降板した。
香田投手コーチは「歯止めがきかなかったというか、全部長打になってしまうから。もうちょっとボールの精度を上げてもらわないと…」と渋い表情。次回登板についても、明言を避けた。
1回一死から、菊池涼介内野手に先制弾を浴びた能見篤史投手。これが悪夢の始まり…=マツダスタジアム
過去24試合で「14勝8敗」と好相性で、かつて“マツダの鬼”と呼ばれた男だが、前回 4月29日も 6回 5安打 3失点で今季初黒星を喫した。開幕から中20日、中11日と、不規則な登板間隔。「なかなか投げる機会もなくて難しいけど…」とも漏らしていた。今年39歳といえど、難しい調整であることは確か。ただ、12日にも再び抹消される方向で、この登板間隔は続きそうだけに、乗り越えるしかない。
ここまで通算「98勝」を挙げているが、今季は 3試合で未勝利、防御率は「7.53」にまで落ちた。遠い「100勝」目-。もう一度信頼を取り戻せるか。ベテラン左腕が岐路に立たされた。
◇データBOX◇
◎…能見が 4回 9失点(自責 8)。自己ワーストは2014年 3月28日の巨人との開幕戦(東京ドーム)での 4回 2/3、10失点(自責10)。
◎…能見が 1回に 3被弾。阪神投手の 1イニング 3被弾は昨年 6月23日の広島戦(マツダ)。「2番手」で 5回から登板した柳瀬が丸、エルドレッドに2ラン、菊池に満塁弾を浴び、 8失点。試合も 3-13で大敗した。
◎…チームとして 1試合 2被弾は、昨年 5月10日の巨人戦(東京ドーム)以来。岩貞が阿部、坂本勇、マギー、長野に 4発、松田が坂本勇に 1発を浴びた。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(05月)
2018年 公式戦 日程と結果(06月)