●阪神秋山拓巳投手(27)、ヤクルト・デーブ・ハフ投手(33)の両先発は順調な立ち上がり。阪神は初回、 2回と安打で走者を出したが、つながらなかった。中盤も両先発の投げ合いが続いた。阪神は 6回、糸原健斗内野手(25)と福留孝介外野手(41)の連続安打で一死 2、 3塁としたが、ウィリン・ロサリオ内野手(29)、糸井嘉男外野手(36)が凡退した。阪神は 8回、ロサリオの「2点2塁打」で試合を決めて「2連勝」。 8回無失点の秋山は「4勝」目。ラファエル・ドリス投手(30)は「14セーブ」目。ヤクルトは「5連敗」で借金「10」。先発のハフが好投を見せるも、打線がチャンスを生かせず、援護できなかった。
●秋山拓巳投手が 8回 4安打無失点の好投で今季「4勝」目を挙げた。試合後、決勝打を放ったロサリオとお立ち台に上がった右腕はにかんだ。 8回一死 1、 3塁のピンチでは、ヤクルトの代打荒木貴裕外野手(30)、山田哲人内野手(25)を内角直球で仕留めスコアボードにゼロを刻んだ。失敗を糧にした。前回17日のDeNA戦は 5回 4失点で「4敗」目を喫した。前回登板は高めに浮いたボールをたたかれたが、修正に自信を持ってあがったマウンドで見事に結果を出した。金本知憲監督(50)も目を細めた。ほえた。打球が右翼のグラブに収まると、両手で大きくガッツポーズ。秋山が気迫あふれる直球勝負で、最大の山場をねじ伏せた。かつては些細なことも気にせずにはいられない性格だった。試合中のロージンバッグの置き方ひとつにもこだわり、自分の血液型すら気になった。長嶋茂雄やイチロー、野茂英雄-。ないものねだりとわかってはいても、自分がA型であることすら気にした。しかしプロ 9年目、小さいことは気にしなくなった。 4年前からはメンタルトレーニングも導入。自然体でいられるようになったことが、結果につながっている。歓喜に沸く虎党の前で力強く宣言した。これで「4勝4敗」。まだまだ勝って勝ち越して、虎を力強く導く。
●ウィリン・ロサリオ内野手が一振りで試合を決めた。両軍スコアレスで迎えた 8回。二死 1、 2塁から近藤一樹投手(34)の浮いたスライダーを高々と打ち上げる「中越え2塁打」。 2人を生還させ、これが決勝点になった。「4号2ラン」を放った22日のヤクルト戦(倉敷)に続く、 2試合連続(23日は中止)のヒーロー。会心の笑みを浮かべた。 8回の攻撃。先発秋山が 8回無失点ながら援護を受けられず、この回に代打を出されていた。一死から「1番植田海」が意表を突いて投手、 1塁手、 2塁手の間に転がすセーフティーバントを成功。金本知憲監督も絶賛した妙技で出塁すると、「2番」の糸原は犠打で二死 2塁。ヤクルトベンチは福留を申告敬遠し、ロサリオとの勝負を選んだ。ここで投手が左腕中尾輝投手(23)から近藤にスイッチしたが、「4番」打者は右腕の失投を見逃さなかった。前進守備だった中堅青木が全力で背走したが、打球はそのさらに先に落ちた。ロサリオは 2塁塁上で阪神ベンチに向かってこん身のガッツポーズを繰り出し、喜びを表した。 4回無死 1塁で最悪の 3ゴロ併殺。犠飛でも先制の 6回一死 2、 3塁では遊ゴロ。そして野球の神様は、最後にもう一度ロサリオを試す。 0- 0の 8回二死 2塁。ヤクルト・小川淳司監督(60)が、 3安打の福留を「申告敬遠」。悩める男が、勝負の相手に選ばれた。外角高め“スライダー”を捉えた。中堅・青木宣親外野手(36)が下がり、打球はフェンスを直撃。秋山を見殺しにし、取りこぼしていれば間違いなく戦犯だった。だが一転、ヒーローだ。22日のカード初戦(倉敷)でも「4号2ラン」を放ち、 2戦連続マルチ打点。打っては眠りを繰り返してきたが、今季初めて一発を打った次戦で安打が出た。計 4打数 1安打でも、次につながる最高の 1安打だ。打つべき男のバットで約 2週間ぶりの連勝、 5カードぶり勝ち越し。25日からは「2位・巨人」と甲子園で 3連戦。もがき、苦しみながらも少しずつ、ロサリオが虎を勝たせ始めた。
●チーム屈指の快足が、今度は頭脳プレーで試合を動かした。同点の 8回、植田が絶妙なセーフティーバント。内野安打をもぎ取り、ロサリオの「決勝2点2塁打」を演出した。 8回一死で、 4球目。外角球にバットを寝かせると、コツンと 1塁側へ転がした。打球は投手・中尾のグラブをかすめ、悠々の内野安打で出塁。その後、ロサリオの決勝打で生還。力投する秋山に、先制点をプレゼントだ。金本監督もうなった。汚名返上のワンプレーだ。 3試合連続の「1番」起用に応え、 1回、中前打で出塁するも、けん制につり出された(記録は盗塁死)。先発・ハフの立ち上がりを攻められなかったが、大一番で持ち味を発揮した。プロ 2年目から始めた両打ちも、今季で 3年目。 900グラムのバットを手に打席へと向かっているが、それは今季から。昨季までは左打席の方が約20グラム軽いバットを使用していた。もう立派な虎のリードオフマンだ。確固たる定位置まで、一気に駆け抜ける。
記事をまとめてみました。
<阪神 2- 0ヤクルト>◇ 6回戦◇阪神 4勝 2敗 0分◇24日◇阪神甲子園球場
阪神秋山、ヤクルト・ハフの両先発は順調な立ち上がり。阪神は初回、 2回と安打で走者を出したが、つながらなかった。
中盤も両先発の投げ合いが続いた。阪神は 6回、糸原と福留の連続安打で一死 2、 3塁としたが、ロサリオ、糸井が凡退した。
阪神は 8回、ロサリオの「2点2塁打」で試合を決めて「2連勝」。 8回無失点の秋山は「4勝」目。ドリスは「14セーブ」目。ヤクルトは「5連敗」で借金「10」。中尾は「初黒星」。
8回裏阪神二死 1、 2塁、ウィリン・ロサリオ内野手は「中越え2点先制適時2塁打」を放った=阪神甲子園球場
阪神がロサリオの「2点適時2塁打」でヤクルトに連勝。阪神・秋山は 8回 101球「5奪三振無失点」の好投で、今季「4勝目(4敗)」を挙げた。
阪神は 8回、二死 1、 2塁でロサリオがヤクルト・近藤のスライダーを捉え、フェンス直撃の適時打を放ち、 2点を先制した。これが決勝打となり、 9回は抑えのドリスがきっちり 3人で締め、「14セーブ」目をあげた。
ヤクルトは先発のハフが好投を見せるも、打線がチャンスを生かせず、援護できなかった。
秋山拓巳投手が 8回 4安打無失点の好投で今季「4勝」目を挙げた。
試合後、決勝打を放ったロサリオとお立ち台に上がった右腕は「立ち上がりどうなるかという内容だったけどゼロを並べることができて良かった。何が良かった、という球はなかったけど(良かったのは)負けない気持ちですかね」とはにかんだ。
8回一死 1、 3塁のピンチでは、ヤクルトの代打荒木、山田哲人を内角直球で仕留めスコアボードにゼロを刻んだ。「いろいろ何か起きる状況でドキドキしていたけど、自分で作ったピンチだったのでゼロで抑えたかった。気持ちで勝った」。
失敗を糧にした。前回17日のDeNA戦は 5回 4失点で「4敗」目を喫した。「なるべく不安を減らすようにはしてきた」。前回登板は高めに浮いたボールをたたかれたが、「結局フォームが原因でコントロールができなかったので、そこさえできれば」と修正に自信を持ってあがったマウンドで見事に結果を出した。
金本監督も「何より秋山に勝ちがついたのがうれしい」と目を細めた。
8回表ヤクルト二死 1、 3塁、秋山拓巳投手は山田哲人内野手を右飛に打ち取りロサリオ内野手(中央)らとタッチする=阪神甲子園球場
ほえた。打球が右翼のグラブに収まると、両手で大きくガッツポーズ。秋山が気迫あふれる直球勝負で、最大の山場をねじ伏せた。
「チャンスの後にピンチはくると思ってやっていました。そういうところを乗り越えればまた信頼も高まるかなという気持ちで、ピンチをつくってからもそういう気持ちで投げました」
心は熱く、頭は冷静だった。緊迫したゼロ行進で迎えた 8回。二死 1、 3塁のピンチをつくり、打席には山田哲。その 1球目がボールになった直後だった。ここは絶対に抑えたい-。女房役の梅野を、マウンドに呼んだ。
「サインが中途半端だったので、はっきりしないと“事故”するかなと」。お互いの考えを確認し、迷いを完全に払拭。ここ一番で、気持ちいいほどギアが上がった。
「一番自信のある球ですし、ずっと右(打者)には変化球を打たれていたので。後悔のないようにと真っすぐを選びました」
3球続けた直球のうち 2球はこの日最速の 146キロ。気持ちで押し込んだ最後は、高め 145キロで右飛に。金本監督も「普通に投げるのとああやって気持ちを込めて投げるのとでは違うということを他の投手も見習ってほしい」と最敬礼だ。
かつては些細なことも気にせずにはいられない性格だった。試合中のロージンバッグの置き方ひとつにもこだわり、自分の血液型すら気になった。「B型になりたかった。B型は成功した方が多いじゃないですか」。長嶋茂雄やイチロー、野茂英雄-。ないものねだりとわかってはいても、自分がA型であることすら気にした。
1回、投球する秋山拓巳投手=阪神甲子園球場
しかしプロ 9年目、小さいことは気にしなくなった。 4年前からはメンタルトレーニングも導入。「野手と違って、投手は自分主導だから。効果は表れていると思います」。自然体でいられるようになったことが、結果につながっている。
「まだまだ状態は上がってくると思うので。 1週間しっかりと調整をして、僕が投げる試合は全部勝つつもりでやっていきたいと思います」
歓喜に沸く虎党の前で力強く宣言した。これで「4勝4敗」。まだまだ勝って勝ち越して、虎を力強く導く。
★ 8回の秋山についてバッテリーを組んだ梅野隆太郎捕手
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★●●の話
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◆秋山拓巳投手について香田勲男投手コーチ
「前回の反省点や、できなかったことをしっかり修正していい結果を出してくれた。闘志がマウンド上で出ていた。勝ちたいという気持ちが非常に出ていた」
ウィリン・ロサリオ内野手が一振りで試合を決めた。
両軍スコアレスで迎えた 8回。二死 1、 2塁から近藤の浮いたスライダーを高々と打ち上げる「中越え2塁打」。 2人を生還させ、これが決勝点になった。
「4号2ラン」を放った22日のヤクルト戦(倉敷)に続く、 2試合連続(23日は中止)のヒーロー。「いい形で打てたので、気持ちよかった。こうやってみなさんの前でヒットを打てて、チームに貢献できて、本当に最高の気分。秋山投手がすごくいい投球をしていたので、チームと投手を助けられて本当によかった」と会心の笑みを浮かべた。
8回の攻撃。先発秋山が 8回無失点ながら援護を受けられず、この回に代打を出されていた。一死から「1番植田海」が意表を突いて投手、 1塁手、 2塁手の間に転がすセーフティーバントを成功。金本知憲監督も「見事。やるタイミングもうまい」と絶賛した妙技で出塁すると、「2番」の糸原は犠打で二死 2塁。ヤクルトベンチは福留を申告敬遠し、ロサリオとの勝負を選んだ。ここで投手が左腕中尾から近藤にスイッチしたが、「4番」打者は右腕の失投を見逃さなかった。前進守備だった中堅青木が全力で背走したが、打球はそのさらに先に落ちた。ロサリオは 2塁塁上で阪神ベンチに向かってこん身のガッツポーズを繰り出し、喜びを表した。
8回、決勝の「2点2塁打」を放ったロサリオ内野手。あわや戦犯の危機に気を吐いた=阪神甲子園球場
必死のV打や! 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が 8回、勝ち越しの「中越え2点2塁打」を放ち、試合を決めた。チャンスをつぶし、あわや戦犯の助っ人が意地の一打。ヤクルトに連勝し、 5カードぶりの勝ち越し。「4位」に浮上した虎が、甲子園で「2位・巨人」を迎え撃つ。
天国か、地獄か。目の前の打者が歩かされ、ロサリオは運命の分かれ道に立った。金本監督が、片岡ヘッドが、もう一度だけ信じて“知恵”と打席を与えてくれた。必死だった。天を貫く「決勝2点2塁打」に塁上で感情が爆発。ベンチを力強く指さし、何度も手をたたいた。
「前の打席も、その前にもチャンスがあったけど、自分の思うようにはいかないのが野球だなと思った…。最後に結果が出て、自分のスイングで結果が出てよかった」
深刻だった。 4回無死 1塁で最悪の 3ゴロ併殺。犠飛でも先制の 6回一死 2、 3塁では遊ゴロ。そして野球の神様は、最後にもう一度ロサリオを試す。 0- 0の 8回二死 2塁。ヤクルト・小川監督が、 3安打の福留を「申告敬遠」。悩める男が、勝負の相手に選ばれた。
ベンチに向かって右手で力強くガッツポーズするロサリオ内野手=阪神甲子園球場
金本監督は正直に明かす。「代打も考えた」。そして、「3番手・近藤」が投球練習を行う間に、トップ 2人で声をかけた。「最後は変化球 1本で狙うように指示を出していたので、ちゃんと捉えてくれた。真っすぐの見逃し三振はいいから。スライダー 1本で、と」。ズバリだった。 2球目、外角高め“スライダー”を捉えた。中堅・青木が下がり、打球はフェンスを直撃。秋山を見殺しにし、取りこぼしていれば間違いなく戦犯だった。だが一転、ヒーローだ。「自分としてもそれ(スライダー)を狙っていた」と胸を張った。
22日のカード初戦(倉敷)でも「4号2ラン」を放ち、 2戦連続マルチ打点。打っては眠りを繰り返してきたが、今季初めて一発を打った次戦で安打が出た。計 4打数 1安打でも、次につながる最高の 1安打だ。
ロサリオ内野手(手前)を出迎える金本知憲監督(奥)。変化球狙いのアドバイスがズバリ奏功だ=阪神甲子園球場
日本投手の攻めに、まだまだ手を焼く。生活でも驚くことがあるのだから、当然といえば当然だ。チャーハンを食べるチーム関係者にも、驚いたことがあった。皿を持ち上げ、ガツガツとかき込む姿を見て「キミ! まるでバキュームクリーナー(掃除機)じゃないか!?」と目を丸くした。それからR砲の中では、彼のあだ名は掃除機-。
食事の作法も、配球もまだ適応途上だ。だから指揮官も「それ(変化球)を打てば向こうもいろいろ考えて、真っすぐを投げてくる。そういう駆け引きができないと日本では難しい。まだ遅くはないんだから」と、期待して起用し続ける。
「なかなか(喜べる)そういう瞬間というのがチームとしても訪れなかった。チームで共有できて、すごくよかったよ」
打つべき男のバットで約 2週間ぶりの連勝、 5カードぶり勝ち越し。25日からは「2位・巨人」と甲子園で 3連戦。もがき、苦しみながらも少しずつ、ロサリオが虎を勝たせ始めた。
23日、髪の毛を茶色に染めていたロサリオ内野手=阪神甲子園球場
★気分転換!?
天候不良でヤクルト戦(甲子園)が中止となった前日23日、髪の毛を茶色に染めていたロサリオ。前々から興味を持っていたといい、関係者も「気分転換じゃないですか」と話していたが、この日はもう黒髪へと戻っていた。一発の後、不調になるというジンクスもあったが、もうR砲には関係ない!?
◇データBOX◇
◎…ロサリオは今季「4本塁打」をマークしているが、一発を放った翌試合は今回が初安打で、15打数 1安打。
◎…阪神が10安打をマーク。 2戦連続 2桁安打は、開幕からの 3月30、31日の巨人戦(東京ドーム)以来。
◎…阪神はヤクルトに 2- 0で連勝。零封勝利は 5月 8日の巨人戦(東京ドーム)で秋山が完封して以来、今季 3試合目。
阪神が秋山拓巳投手と「4番」ウィリン・ロサリオ内野手の活躍で勝利した。秋山は 8回 4安打無失点で「4勝」目。ロサリオは 0- 0の 8回、決勝の「2点2塁打」を放った。甲子園のお立ち台にあがった 2人は 3万8550人の観衆の前で喜びを口にした。
-今の気持ちを
秋山 立ち上がりから、どうなるかなっていうような内容だったんですけど、こうやってゼロを並べられて、ここに立てて、うれしい気持ちです。
-ロサリオ選手、 2試合連続のお立ち台ですね
ロサリオ 最高の気分ですね。こうやってみなさんの前でヒットを打てて、チームに貢献できてほんとに最高の気分です。
-秋山選手、今日は何がよかった
秋山 何がよかったか、という球はなかったんですけど、負けない気持ちじゃないですかね。はい。
- 8回一死 1、 3塁。大ピンチ。打者荒木にどんな気持ちで向かっていった
秋山 いろいろ、何か起きる状況ではあったんで、ほんとドキドキしてましたけど、自分で作ったピンチでしたし、ピンチでも、こうやってマウンド立たせてもらってたんで、ゼロに抑えれば絶対、いいことが起こると思って、力出し切りました。
-荒木にも山田にも、最後はこん身のインコースストレート 秋山 気持ちで勝ったと思います。
お立ち台で笑顔を見せてポーズを決める秋山拓巳投手(左)とロサリオ内野手=阪神甲子園球場
-今後に向けても大きな「1勝」になりましたね
秋山 いつもファーストからボールもらうときに、きょうチャンスでことごとくトロが打ててなかったんで、返球が元気なかったんですけど、大事なところでこうやっていいところで打ってくれて、また明日からも元気に頑張ってほしいです。
-ロサリオ選手、 8回打ちたい気持ち強かったんでは
ロサリオ もちろんそうですね。秋山投手すごく、いいピッチングしていたんので、ピッチャーのためにもチームのためにもと思って打席に入った。チームとピッチャーを助けられてよかったと思います。
-直前に福留選手が申告敬遠された。すこし時間もあって、頭の中でどんな整理をして打席に
ロサリオ あの場面少し考える時間もあったし、毎日毎日常に新しいことが起こるなと思っているので、その中でしっかりと練習に励むことで結果は出ると思ってたので、それが出てよかったかなと思います。
-打ったときの手ごたえは
ロサリオ いい形ですごく打てたので、気持ちよかったですし、いいコンタクトができたかなと思います。
-これから乗っていける
ロサリオ この調子を続けていきたいかなと思います。チーム全体で勝てるような仕事をできたらと思ってます。
8回、セーフティーバントを決めた植田海内野手。俊足で決勝打を演出だ=阪神甲子園球場
これぞ“忍者”の仕事だ。チーム屈指の快足が、今度は頭脳プレーで試合を動かした。同点の 8回、植田が絶妙なセーフティーバント。内野安打をもぎ取り、ロサリオの「決勝2点2塁打」を演出した。
「 3塁側も考えたんですけど、 1塁側の方が決まるかなと思った。常に一球一球、守備位置をみたりしているので、よかったです」
8回一死で、 4球目。外角球にバットを寝かせると、コツンと 1塁側へ転がした。打球は投手・中尾のグラブをかすめ、悠々の内野安打で出塁。その後、ロサリオの決勝打で生還。力投する秋山に、先制点をプレゼントだ。
「見事でしたね。あれができるから。やるタイミングもうまい。初球でやったり、 2球目にやったり、 2塁の位置とか 3塁の位置とか」と金本監督もうなった。汚名返上のワンプレーだ。 3試合連続の「1番」起用に応え、 1回、中前打で出塁するも、けん制につり出された(記録は盗塁死)。先発・ハフの立ち上がりを攻められなかったが、大一番で持ち味を発揮した。
1回、安打を放った植田海内野手=阪神甲子園球場
プロ 2年目から始めた両打ちも、今季で 3年目。 900グラムのバットを手に打席へと向かっているが、それは今季から。昨季までは左打席の方が約20グラム軽いバットを使用していた。これまでの努力と、春季キャンプから1軍に帯同する中、振る力がついた証だ。「(両打ちには)なかなか慣れないですけどね…」と苦笑いも、確かな成長曲線がバットに現れている。
「手応えとかはないですけど…。とにかくよかったです」
「打率0.284、8盗塁」。もう立派な虎のリードオフマンだ。確固たる定位置まで、一気に駆け抜ける。
◇データBOX◇
◎…植田は今季セーフティーバントを 5度試み、 3度成功させている。チームでは今季 8度試 みて 4度成功しているが、植田以外では梅野が22日のヤクルト戦(倉敷)で 1度決めている。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(05月)
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