●西武は 1回、重盗とエルネスト・メヒア内野手(32)の「適時2塁打」で 2点を先取した。先発榎田大樹投手(31)は、 3回まで阪神打線を無安打無失点に抑えた。西武は 5回、浅村栄斗内野手(27)の適時打などで 2点追加。 6回表に 3点を返されたが、その裏、打者10人で 6点を挙げ、突き放した。阪神は 8回、陽川尚将内野手(26)が「1号2ラン」を放ったが、西武が継投で逃げ切った。藤浪晋太郎投手(24)が「2敗」目。阪神が西武榎田大樹投手に敗れた。 3月まで阪神に所属し、トレードで西武に移籍した“元同僚”だ。 4回に糸原が中前打を放つまで安打が出ず、序盤は手玉にとられた。 4点を追う 6回に連続四球から好機をつくり、中谷将大外野手(25)が「適時2塁打」。陽川も 2点適時打を放ち追い上げたが届かず。投手陣が 6回に 6失点して敗れ、榎田に「5勝」目を献上…。虎が赤っ恥をかいた。金本知憲監督(50)は植田らの 3失策や藤浪の四球&暴投、そして拙攻など、すべてを敗因に挙げた。打線は 5回まで 3安打しか放てず、「0」行進。 6回に反撃も、結局 7回 3失点の好投を許した。前日 2日はロサリオを外した新打線で、今季最多の10得点&15安打で連敗を「4」でストップ。年俸 3億4000万円の助っ人はこの日、登録を抹消され、無期限の 2軍調整へ。今こそ国産打線で、意地を見せなければいけない試合だったが…。球団フロント陣にとっても、痛恨の黒星だ。交流戦は「1勝5敗」の最悪なスタートで借金「2」。金本監督は 5日からのオリックス戦(甲子園)での仕切り直しへ。2014年にはソフトバンクに移籍したジェイソン・スタンリッジ投手(39)にも甲子園で完封勝利を許した。元虎に、弱いレッテル…。絶対負けられない意地を、もっと見せて欲しい。
●守備が持ち味の男が唇をかんだ。 1回無死 1塁で、遊撃・植田海内野手(22)が源田壮亮内野手(25)の平凡な遊ゴロをファンブル。打球は後ろに大きく逸れ、併殺で二死走者なしが一転、無死 1、 3塁に…。復帰登板の藤浪の足を引っ張り、いきなりの 2失点に直結した。打球が速くなるといわれるメットライフドームの人工芝。打球をはじいた時のけがか、右手からは血が流れていた。しかし前日に続く平凡な遊ゴロの失策に、22歳の若虎は言い訳しなかった。攻撃でも、痛恨の一打だ。 0- 2の 3回一死 1、 3塁。ミス挽回の絶好機でエンドランのサインが出たが、 2塁ベース付近へ 2ゴロ。ベースカバーに走っていた 2塁・浅村に処理され、最悪の併殺打。 4回の守備から遊撃には北條史也内野手(23)が入り、ベンチに下げられた。“懲罰”を込めた交代-。快足と堅実な守備で虎のムードを変え、遊撃で最多26試合に先発出場。 5月20日の中日戦(ナゴヤドーム)からは11試合連続で「1番・遊撃」を任されきたが…。ぶつかった壁。悔しい経験を糧に、もう一度、信頼を取り戻すしかない。
●今季初昇格した陽川尚将内野手(26)が、今季初アーチを含む2安打4打点と結果を残した。 7点を追う 8回一死 1塁。 4球目の外角 134キロスライダーをうまくバットに乗せた。鮮やな「1号2ラン」で、敗戦の中で虎党を沸かせた。この日は「6番1塁」で昇格即スタメン起用。プロ入り初の 4打点をたたき出し、期待に応えた。金本監督はたたえた。助っ人のウィリン・ロサリオ内野手(29)が不振で降格した中、背番号「55」が存在感を示した。 2月のキャンプ中から 1塁にはロサリオが、 3塁にも大山悠輔内野手(23)がいた。“最も過酷な立場”に立たされてもコツコツ結果を残し続け、ようやく上がった 1軍で一発回答だ。アスファルトの隙間からでも芽を出すたんぽぽのように。陽川が重い扉をこじ開け、今季の 1歩目を踏み出した。
●阪神先発の藤浪晋太郎投手は 6回途中 6安打 7失点(自責は 4)で「2敗」目を喫した。 1回の先頭秋山翔吾外野手(30)に中前打を浴び、続く源田の遊撃へのゴロを植田が失策。一死 1、 3塁とされてから、重盗で先制点を奪われた。その後メヒアに「適時2塁打」を浴び、 1回に 2失点。ただ 2回以降は威力抜群の直球を軸に、変化球でもカウントを稼いだ。 2、 3、 4回と 3者凡退に抑えた。しかし 5回には糸井の失策などもあって 2失点。味方が 1点差に追い上げた後の 6回には、外崎修汰内野手(25)に 2塁打の後、斉藤彰、代打森に連続四球で満塁のピンチを背負って降板した。 4月20日巨人戦(甲子園)以来、44日ぶりの 1軍マウンドで「白星」をつかむことはできなかった。藤浪が最後に勝ったのは2017年 5月 4日のヤクルト戦(神宮)。 1年以上( 395日)白星から遠ざかっている。
記事をまとめてみました。
<日本生命セ・パ交流戦:西武10- 5阪神>◇ 3回戦◇阪神 1勝 2敗 0分◇ 3日◇メットライフドーム
西武は 1回、重盗とメヒアの「適時2塁打」で 2点を先取した。先発榎田は、 3回まで阪神打線を無安打無失点に抑えた。
西武は 5回、浅村の適時打などで 2点追加。 6回表に 3点を返されたが、その裏、打者10人で 6点を挙げ、突き放した。
阪神は 8回、陽川が「1号2ラン」を放ったが、西武が継投で逃げ切った。 7回 3失点の榎田が自己最多となる「5勝」目を挙げた。阪神藤浪が「2敗」目。
6回裏西武一死 2、 3塁、藤浪晋太郎投手(左から 3人目)は代打森友哉捕手に四球を与えて降板となる=メットライフドーム
阪神が西武榎田大樹投手に敗れた。 3月まで阪神に所属し、トレードで西武に移籍した“元同僚”だ。
4回に糸原が中前打を放つまで安打が出ず、序盤は手玉にとられた。 4点を追う 6回に連続四球から好機をつくり、中谷が「適時2塁打」。陽川も 2点適時打を放ち追い上げたが届かず。
投手陣が 6回に 6失点して敗れ、榎田に「5勝」目を献上した。金本知憲監督は「こっちが自滅したようなものですね、今日は」と振り返った。
7回 3失点で「5勝」目を挙げた榎田大樹投手を、ベンチから見つめる金本知憲監督(右から 2人目)=メットライフドーム
2013年の「D1位・藤浪」が 7失点し、開幕前の 3月にトレードに出した2011年の「D1位・榎田」には、プロ 8年目で自己最多の「5勝」目を献上…。虎が赤っ恥をかいた。
「こっちが自滅したみたいなもんですね」
金本監督は植田らの 3失策や藤浪の四球&暴投、そして拙攻など、すべてを敗因に挙げた。打線は 5回まで 3安打しか放てず、「0」行進。 6回に反撃も、結局 7回 3失点の好投を許した。
4回、右前打を放った糸井嘉男外野手=メットライフドーム
「崩せるチャンスはあった」と厳しい表情で振り返った片岡ヘッド兼打撃コーチ。 3回は四球と敵失で一死 1、 3塁を作ったが、植田が 2ゴロ併殺。 4回も先頭・糸原の中前打などで一死 1、 2塁を作ったが、中谷&陽川が倒れた。 5回には鳥谷の死球、大山の右前打で無死 1、 2塁も、梅野が犠打失敗。中盤に榎田の球が浮き始めたが、それを救うような攻撃となっては、情けない。
前日 2日はロサリオを外した新打線で、今季最多の10得点&15安打で連敗を「4」でストップ。年俸 3億4000万円の助っ人はこの日、登録を抹消され、無期限の 2軍調整へ。今こそ国産打線で、意地を見せなければいけない試合だったが…。
6回、榎田大樹投手(手前)に 1飛に抑えられた大山悠輔内野手=メットライフドーム
球団フロント陣にとっても、痛恨の黒星だ。球団関係者の間では榎田との対戦を前に「負けられない」と結束を固めていた。ある幹部は「仮に榎田に敗れることになれば、阪神はどういう編成をしているのか、ということにもなる。確かな球団方針を示す意味でも何としても勝たなければいけない。( 6月中旬に)株主総会もありますしね」と鼻息を荒くしていたが…。その榎田との交換で虎入りした岡本もR砲とともに抹消。皮肉にも、ツッコミどころ満載の“ネタ”を提供してしまうことになった。
交流戦は「1勝5敗」の最悪なスタートで借金「2」。金本監督は 5日からのオリックス戦(甲子園)での仕切り直しへ、「そうですね、ハイ」と短い言葉に力を込めた。
2014年にはソフトバンクに移籍したスタンリッジにも甲子園で完封勝利を許した。元虎に、弱いレッテル…。絶対負けられない意地を、もっと見せて欲しい。
守備が持ち味の男が唇をかんだ。 1回無死 1塁で、遊撃・植田が源田の平凡な遊ゴロをファンブル。打球は後ろに大きく逸れ、併殺で二死走者なしが一転、無死 1、 3塁に…。復帰登板の藤浪の足を引っ張り、いきなりの 2失点に直結した。
「それは練習でも分かっていたので、言い訳することはないです」
打球が速くなるといわれるメットライフドームの人工芝。打球をはじいた時のけがか、右手からは血が流れていた。しかし前日に続く平凡な遊ゴロの失策に、22歳の若虎は言い訳しなかった。
攻撃でも、痛恨の一打だ。 0- 2の 3回一死 1、 3塁。ミス挽回の絶好機でエンドランのサインが出たが、 2塁ベース付近へ 2ゴロ。ベースカバーに走っていた 2塁・浅村に処理され、最悪の併殺打。 4回の守備から遊撃には北條が入り、ベンチに下げられた。
1回、源田の遊ゴロを弾き、ピンチを広げた植田海内野手=メットライフドーム
“懲罰”を込めた交代-。「そりゃ、そうですよ」と金本監督は語気を強めた。期待するからこそ、厳しくなる。
「(守備で打球に)さされている。昨日もああいうプレーをして。(本来は)それができるから使っているんであって。( 3回の)エンドランにしても、セカンドベース付近は外さないと、絶対打ってはいけないところ。基本だから。何回いってんのか、という話。そこらへんをきっちりできるようにならないと、彼は試合に出られないんだからね。守りとかケース打撃とか」
快足と堅実な守備で虎のムードを変え、遊撃で最多26試合に先発出場。 5月20日の中日戦(ナゴヤドーム)からは11試合連続で「1番・遊撃」を任されきたが…。ぶつかった壁。悔しい経験を糧に、もう一度、信頼を取り戻すしかない。
3回の好機では併殺打に倒れた植田海内野手=メットライフドーム
★植田海内野手の交代について片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ
「本人も分かっていると思うけど、そこは海(植田)の場合、まだ若いから。しっかり(意識して欲しい)」
★久慈照嘉内野守備走塁コーチ
「( 1回の失策は)ゲッツーだと誰もが思う。この前もそう。なんで使ってもらっているのか、わかってもらわないと。それができて使ってもらっているわけだから。あとは技術どうこうではない。自分で何とかするしかない」
8回、「2点本塁打」を放った陽川尚将内野手=メットライフドーム
今季初昇格した陽川尚将内野手が、今季初アーチを含む2安打4打点と結果を残した。
「結果にこだわってやっている。少ないチャンスなので、 1打席 1打席で集中していかないといけない」
7点を追う 8回一死 1塁。 4球目の外角 134キロスライダーをうまくバットに乗せた。鮮やな「1号2ラン」で、敗戦の中で虎党を沸かせた。
この日は「6番1塁」で昇格即スタメン起用。プロ入り初の 4打点をたたき出し、期待に応えた。
金本監督は「 4打点を挙げてくれて、少ないチャンスでしたけどね。ちゃんと結果を出してくれたので」とたたえた。助っ人のロサリオが不振で降格した中、背番号「55」が存在感を示した。
8回表阪神一死 1塁、陽川尚将内野手は「左越え2点本塁打」を放った=メットライフドーム
陽川が昇格即、今季「1号弾」を含む 4打点。ロサリオの 2軍降格に伴って今季初昇格し、「6番・1塁」に入った男が、いきなり結果を残した。
「結果を出していかないと残れないので。どんな点差でも、 1打席 1打席、無駄にせず集中してやっていくだけです」
3-10の 8回一死 1塁。カウント 2- 1から平井の外角 134キロを左翼席へ突き刺した。
1- 4の 6回無死 2、 3塁でも、榎田から一時は 1点差に迫る右前 2点打。金本監督も「 4打点挙げてくれて。少ないチャンスでしたけど、ちゃんと結果を出してくれたんで」とうなずいた。
8回に「1号2ラン」を放った陽川尚将内野手。昇格即「4打点」と気を吐いた=メットライフドーム
2月のキャンプ中から 1塁にはロサリオが、 3塁にも大山がいた。“最も過酷な立場”に立たされてもコツコツ結果を残し続け、ようやく上がった 1軍で一発回答だ。
「少ないチャンスなので、 1打席 1打席、結果にこだわってやっています。それがいい結果につながったかなと思う」
アスファルトの隙間からでも芽を出すたんぽぽのように。陽川が重い扉をこじ開け、今季の 1歩目を踏み出した。
6回裏、交代でベンチに下がり試合を見つめる藤浪晋太郎投手=メットライフドーム
昨年 5月 4日ヤクルト戦(神宮)以来、 395日ぶりの白星を目指して先発した藤浪は、 6回途中 7失点で負け投手に。 1年ぶりの勝利とはならなかった。
6回裏西武一死 2、 3塁、藤浪晋太郎投手と対戦する西武・森友哉捕手=メットライフドーム
阪神先発の藤浪晋太郎投手は 6回途中 6安打 7失点(自責は 4)で「2敗」目を喫した。 1回の先頭秋山に中前打を浴び、続く源田の遊撃へのゴロを植田が失策。一死 1、 3塁とされてから、重盗で先制点を奪われた。その後メヒアに「適時2塁打」を浴び、 1回に 2失点。ただ 2回以降は威力抜群の直球を軸に、変化球でもカウントを稼いだ。 2、 3、 4回と 3者凡退に抑えた。
6回裏西武一死 2、 3塁、藤浪晋太郎投手は代打森友哉捕手に四球を与えて降板となり、ベンチで悔しげな表情を見せる=メットライフドーム
しかし 5回には糸井の失策などもあって 2失点。味方が 1点差に追い上げた後の 6回には、外崎に 2塁打の後、斉藤彰、代打森に連続四球で満塁のピンチを背負って降板した。「点をとってもらって 1点差になった直後。勝負どころ、流れをつかむところだと思った。そこで力んで、抑えてやろうと思ってしまった」と猛省。 4月20日巨人戦(甲子園)以来、44日ぶりの 1軍マウンドで「白星」をつかむことはできなかった。
藤浪が最後に勝ったのは2017年 5月 4日のヤクルト戦(神宮)。 1年以上白星から遠ざかっている。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦・交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(06月)
2018年 公式戦 日程と結果(07月)