●18日に起きた大阪府北部の地震の影響で、兵庫・西宮市内にある阪神の球団事務所は、 1階入り口付近の壁がはがれ落ちるなどの被害があった。また、午前中から事務所建物に設置されたエレベーターも故障。午後 5時ごろに工事関係者によって復旧した。谷本修副社長兼球団本部長は説明したが、兵庫・西宮市内にある阪神の球団事務所も被害を受けた。また同副社長は今回の地震で、選手、スタッフ、関係者らが家族を含めて全員、無事であることも説明した。1995年 1月17日に発生した「阪神淡路大震災」では甲子園のアルプス席通路に亀裂が走り、鳴尾浜球場はグラウンドが液状化現象で使用不可能になった。前日17日に楽天戦(楽天生命パーク宮城)を戦った阪神ナインが18日、帰阪。大阪府北部での地震の影響で、仙台空港発の飛行機が 1時間55分遅れるなか、出発ロビーでは福留孝介外野手(41)らが家族に連絡を取り、険しい表情でテレビの速報を見つめるなど、不安の移動となった。みんな無事だろうか。自宅は大丈夫か-。仙台空港に到着した阪神の選手たちは、スマートフォンを手に関西の家族と連絡を取り合った。午前 7時58分に地震発生。金本監督や一部の投手、野手は前日17日に帰阪していたが、福留、糸井嘉男外野手(36)らほとんどの選手は仙台に残っていた。搭乗する午前10時 5分発の飛行機は伊丹空港混雑のため25分の出発遅れが発表されていたが、保安検査場を通過後、午前 9時58分に出発が 2時間近く遅れることが伝えられた。最終的に、予定時刻から 1時間55分遅れの午後12時出発となった。阪神大震災を経験している首脳陣、選手も多い。不安を抱えながらの帰阪となったが、19日からは甲子園で交流戦ラスト 2試合となる対ロッテ、対オリックス。まずは試合に集中し、納得できる戦いで借金「2」を完済するだけだ。
●2010年から 6年間、阪神でプレーした元阪神のマット・マートン氏(36=カブス・競技運営部門補佐)が自身のツイッターで、18日に関西で起きた最大震度6弱の地震に気遣った。同氏は、今年 3月11日にも「東日本大震災」の復興を願うコメントを発信していた。阪神でプレーした 1年目のシーズンに当時のプロ野球記録を塗り替える「214安打」をマークした同氏は、2016年に米球界に復帰したが、2017年シーズン限りで引退。現在は、米大リーグ、カブスで競技運営部門補佐を務めている。
●20日のオリックス戦(甲子園)で 1軍先発デビューする予定の「阪神ドラフト1位馬場皐輔投手(23=仙台大學)」が18日、 1軍の練習に合流した。この日は兵庫・西宮市内にある甲子園で行われた投手指名練習に参加。秋山拓巳投手(27)、藤浪晋太郎投手(24)とともにキャッチボール、守備練習を行い、汗を流した。その後、実際のマウンドで投球練習を行い、45球投じた。馬場は気合を口にした。「東日本大震災」も経験した宮城出身の右腕が、強い気持ちで聖地のマウンドに立つ。20日、ついに 1軍初登板先発-。オリックス打線を封じ込めて、己にも勝つ。普段は穏やかな青年が、早くも勝負師の顔になっていた。最速 155キロの直球に曲がりの違うスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリットなど多彩な変化球を持つ。キャンプの実戦での不振や右足の張りなどで出遅れたが、ウエスタン 5試合に登板し、「3勝1敗、防御率1.89」と、確かな才能の片りんを見せた。この日はDeNAがナイターで勝利。「3位」に落ちた金本虎だが、「ドラ1」がデビュー戦でプロ初白星を手にし、チームも関西も明るく照らす。
記事をまとめてみました。
阪神甲子園球場に隣接するクラブハウスと球団事務所
18日に起きた大阪府北部の地震の影響で、兵庫・西宮市内にある阪神の球団事務所は、 1階入り口付近の壁がはがれ落ちるなどの被害があった。また、午前中から事務所建物に設置されたエレベーターも故障。午後 5時ごろに工事関係者によって復旧した。谷本副社長兼球団本部長は「(甲子園球場の)電気系統も検査しているみたいです」と説明したが、甲子園球場の設備などに地震による被害は現時点では確認できていないという。
また同副社長は今回の地震で、選手、スタッフ、関係者らが家族を含めて全員、無事であることも説明した。
地震の影響ではがれ落ちた阪神タイガース球団事務所の外壁の天井
18日午前 7時58分頃、大阪で「震度6弱」の地震が起こり、兵庫・西宮市内にある阪神の球団事務所も被害を受けた。
入り口付近の天井が崩れて落下したほか、外壁にひびが入り、コンクリート片が崩れ落ちた。周囲を三角コーンで覆って安全を確保。夕方までエレベーターは動かなかった。阪神の本拠地である甲子園球場では明日19日にロッテ戦が組まれており、午前中から点検。担当者がバックスクリーンなどの動きをチェックした。球団側には、試合開催の可否について問い合わせの電話もあるという。谷本球団副社長兼球団本部長は昼の時点で「(球場の点検で)問題があったとも聞いていません」と話しており、開催する方向で進める。ただ、余震が発生しており、不通の交通機関などの状況から、19日朝に開催の可否を最終判断することが決まった。
1995年 1月17日に発生した「阪神淡路大震災」では甲子園のアルプス席通路に亀裂が走り、鳴尾浜球場はグラウンドが液状化現象で使用不可能になった。
地震の影響で壁の一部が壊れた阪神の球団事務所
前日17日に楽天戦を戦った阪神ナインが18日、帰阪。大阪府北部での地震の影響で、仙台空港発の飛行機が 1時間55分遅れるなか、出発ロビーでは福留孝介外野手らが家族に連絡を取り、険しい表情でテレビの速報を見つめるなど、不安の移動となった。
みんな無事だろうか。自宅は大丈夫か-。仙台空港に到着した阪神の選手たちは、スマートフォンを手に関西の家族と連絡を取り合った。
午前 7時58分に地震発生。金本監督や一部の投手、野手は前日17日に帰阪していたが、福留、糸井らほとんどの選手は仙台に残っていた。仙台市内の宿舎から出発したチームバスが仙台空港に到着したのが午前 9時半。搭乗する午前10時 5分発の飛行機は伊丹空港混雑のため25分の出発遅れが発表されていたが、保安検査場を通過後、午前 9時58分に出発が 2時間近く遅れることが伝えられた。最終的に、予定時刻から 1時間55分遅れの午後12時出発となった。
仙台空港で出発を待つ福留孝介外野手。ロビーのテレビでは地震のニュースが流れていた=仙台空港
戸惑いの声が広がる。主将・福留は「(東日本大震災の被災地である)仙台にいる俺らが、今、大騒ぎすることはできない」と慎重に言葉を選びながら「どうしたらいいんだ」と選手の気持ちを代弁した。糸井は「めっちゃ怖い。余震もくるかも…」とつぶやく。大阪市内に自宅を構える伊藤隼は「皿とかも割れたみたい。エレベーターも止まっています」と被害状況を説明し、選手会長・梅野は「テレビの上にあるものが落ちてきたようです」と話した。
多くの選手が空港内のテレビから流れるニュースを食い入るように見つめた。校庭で 1時間待機を余儀なくされたり、電車の中で缶詰め状態にされた子どもをもつ首脳陣もいた。
伊丹空港に到着できたのは午後 1時半頃。公共交通機関がすべて止まっていたため、馬場チーフマネジャーは急きょバスを 2台確保。甲子園行きと芦屋行きの 2台に選手が分乗する形とした。
阪神大震災を経験している首脳陣、選手も多い。不安を抱えながらの帰阪となったが、19日からは甲子園で交流戦ラスト 2試合となる対ロッテ、対オリックス。まずは試合に集中し、納得できる戦いで借金「2」を完済するだけだ。
元阪神のマット・マートン氏が自身のツイッターで、18日に関西で起きた最大震度6弱の地震に気遣った。
「大阪、関西の皆さんのためにお祈りしております。まだ余震があるかもしれませんので、気をつけてください」
日本語でツイートし、被災者に余震の注意を呼びかけた。
元阪神マット・マートン氏
2010年から 6年間、阪神でプレーしたマット・マートン氏が18日大阪、関西地方で起きた震度6弱の地震を心配し、自身のツイッターでコメントを発信した。
「大阪、関西の皆さんのためにお祈りしております。まだ余震があるかもしれませんので、気をつけてください」と日本語でコメント。同氏は、今年 3月11日にも「東日本大震災」の復興を願うコメントを発信していた。
元阪神マット・マートン氏(2015年 7月19日撮影)
阪神でプレーした 1年目のシーズンに当時のプロ野球記録を塗り替える「214安打」をマークした同氏は、2016年に米球界に復帰したが、2017年シーズン限りで引退。現在は、米大リーグ、カブスで競技運営部門補佐を務めている。
20日のオリックス戦(甲子園)で 1軍先発デビューする予定の「阪神ドラフト1位馬場皐輔投手」が18日、 1軍の練習に合流した。
この日は兵庫・西宮市内にある甲子園で行われた投手指名練習に参加。秋山、藤浪とともにキャッチボール、守備練習を行い、汗を流した。その後、実際のマウンドで投球練習を行い、45球投じた。馬場は「いいイメージを毎試合自分の中でしっかり作ってきた。『0』にこだわって投げられたらと思います」と気合を口にした。
20日にデビューする馬場皐輔投手。気合は十分だ=阪神甲子園球場
決意のデビューだ。阪神の「ドラフト1位・馬場皐輔投手」が18日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。 1軍初登板先発する予定の20日のオリックス戦(甲子園)に向け、マウンドから45球を投げるなど精力的に汗を流した。「東日本大震災」も経験した宮城出身の右腕が、強い気持ちで聖地のマウンドに立つ。
1軍デビューへのカウントダウンが始まった。午後 1時。甲子園の外野芝生の上に馬場が姿をみせた。 1軍初合流の「ドラ1右腕」はダッシュの後、ブルペンには向かわず、黒土のマウンドへ。変化球を交えて45球投げた。闘志の高ぶりをアピールするように何度も乾いたミット音を響かせた。
「楽しみもあり、気持ち的にも、もう(自分と)勝負しないといけない。自分の中の弱気を無くし、強い気持ちで投げることは自分の成長につながる。勝つ気持ちを、強く持ちたい」
20日、ついに 1軍初登板先発-。オリックス打線を封じ込めて、己にも勝つ。普段は穏やかな青年が、早くも勝負師の顔になっていた。
マウンドで投球練習を行う馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
最速 155キロの直球に曲がりの違うスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリットなど多彩な変化球を持つ。キャンプの実戦での不振や右足の張りなどで出遅れたが、ウエスタン 5試合に登板し、「3勝1敗、防御率1.89」と、確かな才能の片りんを見せた。
この日、午前 7時58分に大阪府北部で震度6弱の地震が発生。兵庫・西宮市内の虎風荘で揺れを感じた23歳は「やっぱり体が覚えていて、反応してしまいました」と胸中を吐露した。宮城県塩釜市出身。中学 3年時の2011年 3月11日に「東日本大震災」を経験した。
当時ボランティア活動などを通して被災者のために何が必要かを学び、阪神入団時には「プロ野球選手というのは、やっぱりそういう元気とか勇気を与えられる(存在)」と話していた。プロ野球選手として今、何が出来るか。強い気持ちで、力いっぱいの投球を見せるしかない。
「毎試合、いいイメージを自分の中で作ってやってきた。大事にしたい」
この日はDeNAがナイターで勝利。「3位」に落ちた金本虎だが、「ドラ1」がデビュー戦でプロ初白星を手にし、チームも関西も明るく照らす。
ブルペンではなく、甲子園のマウンドで調整を行う馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
★今季の馬場皐輔投手
「ドラフト1位」として春季キャンプは1軍の沖縄でスタートしたが、実戦で結果を残せず、 3月 2日に 2軍落ち。同中旬からは右足の軽い張りで別メニュー調整となった。初先発は 4月29日のウエスタン・広島戦(甲子園)。 1回無失点で公式戦デビューを果たすと、その後もウエスタンで順調に登板を重ね、ここまで 5試合で「3勝1敗、防御率1.89」と結果を残してきた。
☆地震の影響で金村 1軍投手コーチの仙台からの移動が遅れ、急きょ投手指名練習に駆けつけた阪神・高橋建 2軍投手コーチ
「(馬場には)矢野 2軍監督が『強い球を投げろ』といっていて、それができるようになってきた」
◇馬場皐輔(ばば・こうすけ)
投手。1995(平成 7)年 5月18日生まれ、23歳。宮城・塩釜市出身。小 3から野球を始める。塩釜三中時代は七ケ浜シニア所属。仙台育英高では 2年秋の明治神宮大会で優勝。 3年「春選抜8強」。仙台大では通算「15勝5敗」。昨秋は「5勝0敗、防御率0.49」。 1メートル80、90キロ。右投げ右打ち。年俸1500万円。背番号「18」。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦・交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(06月)
2018年 公式戦 日程と結果(07月)