●広島は 8日、西日本豪雨で多大な被害が出ていることを考慮し、 9日から広島市のマツダスタジアムで予定されていた阪神との 3連戦を中止にすると発表した。これによって、広島と阪神は球宴前の前半戦が終了。セ・リーグでは今後の日程調整を急ぐ構えをみせた。 9日からの阪神 3連戦が中止-。球宴前最後の試合となった巨人戦に 4- 6で敗れた後、東京ドームで口を開いた広島・緒方孝市監督(49)が、被災地を心配した。活発な梅雨前線による西日本豪雨は 8日も各地で被害が拡大し、死者は80人以上に上った。安否不明者も50人以上だ。広島県呉市では、道路に流れ込んだ土砂が捜索現場へ向かう消防や警察の行く手を阻んだ。広島市安芸区の山間部では道路が土砂で埋もれ、インフラが途絶え水や食料が尽きつつあるなど、緊迫した状態が続いている。最近では、2011年の「東日本大震災」でのシーズン開幕の延期や、2016年「熊本地震」での試合中止もあったが、本拠地球場での 3連戦、すべて中止というのは異例だ。
●本拠地のある広島県内は浸水や土砂崩れなどで被害が拡大し、犠牲者も出ている。周辺道路など交通網に大きな支障が出ていることなどを総合的に判断し、異例の措置を取った。振り替え試合は未定。 4- 6で敗れた巨人13回戦(東京ドーム)が球宴前最後の試合となった。苦渋の判断だった。水害で家が流された球団職員もいたという。豪雨により広島県内は犠牲者や行方不明者が発生。交通網はJR在来線が運休などまひしている。高速道路も多くが通行止め。本拠地マツダスタジアムの被害報告はないが、試合開催しても来場できないファンが多数出ることが予想された。そんな状況を考慮して、球団はこの日午前から中止を検討。同時に日本野球機構(NPB)と、対戦する阪神球団にも中止の可能性を伝えていた。最終的に午後 3時、松田元オーナー(67)が 3連戦すべての中止を決め、各方面に伝えられた。選手も中止はやむなしと受け入れた。鈴木誠也外野手(23)は胸を痛めた。ベテラン新井貴浩内野手(41)も沈痛の面持ちだった。今後、各地の復旧には長い時間がかかりそうだが、選手会長の会沢翼捕手(30)は、いつもパワーをくれるホームタウンに力を与えたいと全員の思いを代弁した。何らかの支援活動も検討を始める。チームとして、できることはやっていくつもりだ。
記事をまとめてみました。
<巨人 6- 4広島>◇13回戦◇広島 9勝 4敗 0分◇ 8日◇東京ドーム
広島は 8日、西日本豪雨で多大な被害が出ていることを考慮し、 9日から広島市のマツダスタジアムで予定されていた阪神との 3連戦を中止にすると発表した。鈴木清明球団本部長は「被災した心情や、救助が進む中で試合ができる状況ではない」と説明した。これによって、広島と阪神は球宴前の前半戦が終了。セ・リーグでは今後の日程調整を急ぐ構えをみせた。
9日からの阪神 3連戦が中止-。球宴前最後の試合となった巨人戦に 4- 6で敗れた後、東京ドームで口を開いた広島・緒方監督が、被災地を心配した。
大雨の影響で大規模な土砂崩れが起きた口田南3丁目周辺= 8日午後 広島市安佐北区口田南
「まだ行方不明の方もいらっしゃる。そういった中で試合をするのは厳しい環境だと球団が判断し、当然の措置」と球団の姿勢を支持した。選手会長の会沢も「何らかの形で支援や協力をしていきたい」と神妙な表情で話した。
活発な梅雨前線による西日本豪雨は 8日も各地で被害が拡大し、死者は80人以上に上った。安否不明者も50人以上だ。広島県呉市では、道路に流れ込んだ土砂が捜索現場へ向かう消防や警察の行く手を阻んだ。広島市安芸区の山間部では道路が土砂で埋もれ、インフラが途絶え、水や食料が尽きつつあるなど、緊迫した状態が続いている。
ファンはこの日も敵地のスタンドで大きな声援を送った=東京ドーム
最近では、2011年の「東日本大震災」でのシーズン開幕の延期や、2016年「熊本地震」での試合中止もあったが、本拠地球場での 3連戦、すべて中止というのは異例だ。甲子園で取材に応じた日本野球機構(NPB)の杵渕和秀セ・リーグ統括は、自ら交通機関にも状況を問い合わせたといい「今回はこの被害状況やもろもろを諮って 3試合を事前に中止することを受理した」と説明した。
今回の決定によって、対戦相手の阪神も、この日のDeNA戦で前半戦が終了。 3試合雨で流した後の試合だったが、ここからさらに 1週間、試合がなくなり、11日間で 1試合という状況だ。主将の福留は 0- 1で敗戦後、「被災されている方もいる。僕らが何か言えることではない」と被災地を思いやった。
東京ドームを引き揚げる緒方監督。西日本豪雨の影響で、この日が前半戦最後の試合となった=東京ドーム
チームは 9日と10日は、ウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)に一部の 1軍選手を派遣し、実戦感覚を維持させる予定。金本監督は「投手もいかせる」と話し、対応する構えだ。
★広島の球団発表コメント全文
「今回の西日本を中心とした豪雨による災害におきまして、被災されたみなさまにお見舞い申し上げます。これまで地域と共に歩んできた広島東洋カープといたしましては、このような甚大な被害により、多数の犠牲者が出ている中で試合を行っていいものか十分に検討した結果、明日からの阪神戦を中止する決断をいたしました。楽しみにしてくださっていたお客様には大変申し訳ございませんが、このような判断にいたったことをご理解いただきたくお詫び申し上げます。そして被災された地域の一日も早い再建と復興を、心からお祈り申し上げます」
★セ・パで 9試合中止
今回の豪雨では、 6日に予定されていた中日-ヤクルト12回戦(ナゴヤドーム)が、ヤクルトの用具を運ぶトラックの球場到着が大幅に遅れ、ドーム球場としては異例の中止となった。ここ 1週間でセ・パ両リーグの中止は 9試合に上った。
広島先発の岡田明丈投手=東京ドーム
★高校野球・広島大会も開幕延期
西日本の豪雨は、夏の甲子園にも影響している。広島高野連は前日 7日に予定されていた「広島大会」の開会式を中止とした。第 1日を11日に行うことを発表した。
◇主な災害による試合中止・延期
★東日本大震災(2011年): 3月11日に発生した地震の影響で、関東圏を中心に続々オープン戦が中止となった。シーズンの開幕は当初25日に予定されていたが 4月12日に延期された。
★熊本地震(2016年): 4月16日未明の地震発生により、ソフトバンクは交通機関に影響が出たこともあり16日(ヤフオクドーム)の楽天戦を中止。巨人は観客の安全面の確保が困難などの理由で19日(熊本)、20日(鹿児島)の中日戦を中止した。
広島は 8日、西日本豪雨の影響で今日 9日からの阪神 3連戦(マツダスタジアム)を中止にすると発表した。本拠地のある広島県内は浸水や土砂崩れなどで被害が拡大し、犠牲者も出ている。周辺道路など交通網に大きな支障が出ていることなどを総合的に判断し、異例の措置を取った。振り替え試合は未定。 4- 6で敗れた巨人13回戦(東京ドーム)が球宴前最後の試合となった。
苦渋の判断だった。広島の鈴木清明球団本部長は「被災された方の心情や、救助が進む中で、試合ができる状態にないと考えた。鉄道もストップしているし、学校も明日休校と聞いている。こういう災害だし、広島で試合をやって盛り上げる時じゃない」と話した。水害で家が流された球団職員もいたという。
豪雨により広島県内は犠牲者や行方不明者が発生。交通網はJR在来線が運休などまひしている。高速道路も多くが通行止め。本拠地マツダスタジアムの被害報告はないが、試合開催しても来場できないファンが多数出ることが予想された。そんな状況を考慮して、球団はこの日午前から中止を検討。同時に日本野球機構(NPB)と、対戦する阪神球団にも中止の可能性を伝えていた。最終的に午後 3時、松田元オーナーが 3連戦すべての中止を決め、各方面に伝えられた。
氾濫した広島・坂町の総頭川にかかる橋には、流木や泥が散乱
チームは巨人戦に向けて 5日に東京入り。翌 6日から 3連戦を行う間に広島での被害が拡大し、動揺や不安が広がっていた。緒方監督は中止決定を受けて「ニュースでいろんな情報を耳にしているが、広島に帰ってみないと…。まだ行方不明の人もいらっしゃるし、落ち着いていない。球団の判断は当然の措置」と理解した。
選手も中止はやむなしと受け入れた。鈴木は「僕の立場で軽々しく言えないが、正直、試合をやってる場合じゃない。判断は正しいと思う」と胸を痛めた。ベテラン新井も「大変なことになっている。安否の分からない方もたくさんいる」と沈痛の面持ちだった。
今後、各地の復旧には長い時間がかかりそうだが、選手会長の会沢は、いつもパワーをくれるホームタウンに力を与えたいと全員の思いを代弁した。「僕らは勇気や元気を与えられるように。それがプロ野球選手の使命」。何らかの支援活動も検討を始める。チームとして、できることはやっていくつもりだ。
広島が大変な事になっているんだ!いつまで広島は試合をやっているんだ!と思っていたのは、虎ちゃんだけでは無かったのですね。
被災者の中には、既に前売り券を購入していた方も居たでしょう。また、交通機関も止まっている所も有るようで、行きたくても行かれない人も居たでしょう。そういう人達だけでは無く、親兄弟を亡くした人も出ているようですので心配していました。
これで、一時敵ながらも被災地の方に力を入れて行って貰えるのだろうと思うが、考えてみたら阪神が「2位」に居られるのかどか不安にもなってきてしまった。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表